JP3709460B2 - トラス接合部材成形方法およびトラス接合部材 - Google Patents
トラス接合部材成形方法およびトラス接合部材 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトラス接合部材形成方法およびトラス接合部材に関する。さらに詳しくは、例えばスチール製のトラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するのに好適なトラス接合部材形成方法およびトラス接合部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラス構造の小屋組、特にスチール製のトラス構造小屋組においては、母屋または水平ブレースを各トラスに接合する各取合い部のガセットプレートを金属板を組合わせ溶接して、形成するのが一般的である。
【0003】
ところが、溶接作業は作業環境の影響を受けやすいため、品質が一定せず、また溶接品質が作業者の技量に左右されるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、トラス構造小屋組における母屋および水平ブレースの各トラスへの接合作業を容易にすることができるトラス接合部材形成方法およびトラス接合部材を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のトラス接合部材形成方法の第1形態は、トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するための接合部材を形成するトラス接合部材形成方法であって、対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している第1および第2の中間部材と、母屋を受けるようにして前記中間部材の一方に一体的に形成された、前記母屋をトラスに接合するためのプレートとを一体的に形成することを特徴とする。
【0006】
本発明のトラス接合部材形成方法の第2形態は、トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するための接合部材を形成するトラス接合部材形成方法であって、対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している中間部材と、前記中間部材に一体的に形成された、各トラスの間に渡される水平ブレースをトラスに接合するためのプレートとを一体的に形成することを特徴とする。
【0007】
本発明のトラス接合部材形成方法においては、順送り型を用いたプレス加工により鋼板を成形することによって、接合部材を形成するのが好ましい。
【0008】
一方、本発明のトラス接合部材の第1形態は、トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するトラス接合部材であって、前記トラス接合部材は、対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している第1および第2の中間部材と、母屋を受けるようにして前記中間部材の一方に一体的に形成された、前記母屋をトラスに接合するためのプレートとを一体的に有してなることを特徴とする。
【0009】
本発明のトラス構造小屋組用接合部材の第2形態は、トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するトラス接合部材であって、前記トラス接合部材は、対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している中間部材と、前記中間部材に一体的に形成された、各トラスの間に渡される水平ブレースをトラスに接合するためのプレートとを一体的に有してなることを特徴とする。
【0010】
本発明のトラス接合部材においては、順送り型を用いたプレス加工によって成形された鋼板から接合部材が形成されるのが好ましい。
【0011】
【作用】
本発明は前記のごとく構成されているので、溶接するなどの作業を行うことなく、母屋または水平ブレースを各トラスに接合することができる。そのため、品質が安定する。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0013】
実施形態1
図1に本発明の実施形態1に係るトラス接合部材形成方法が適用された接合部材を示すとともに、図2にこの接合部材により小屋組各構成部材が接合された様子を示す。接合部材Sは母屋42を例えばスチール製のトラス上弦材41に接合するためのプレート11と、このトラス上弦材41に束材43や斜材44を接合するための第1、第2のガセットプレート12,13とが一体的に形成されてなるものである。
【0014】
すなわち、接合部材Sは例えば順送り型を用いたプレス加工により、1枚の鋼板を、プレート11、各ガセットプレート12,13およびこれら各プレート11,12,13を互いに接合する第1、第2の中間部材14,15に成形してなるものとされる。各ガセットプレート12,13は互いに略平行に成形され、プレート11と各ガセットプレート12,13とは略垂直に成形される。
【0015】
また、上弦材41、束材43および斜材44は例えばリベット51,52,53,54により各ガセットプレート12,13に留められ、母屋42はボルト55およびナット56によりプレート11に留められる。
【0016】
このように、実施形態1では、1枚の鋼板を例えば順送り型を用いたプレス加工により成形して、母屋42をトラス上弦材41に接合するためのプレート11と、トラス各構成材41,43,44を互いに接合するためのガセットプレート12,13とから構成される接合部材Sを形成しているので、母屋42取合い部のガセットプレートを形成するために、例えば金属板を組合わせ溶接するなどの作業を行う必要がなく、作業効率および品質を向上させることができる。
【0017】
実施形態2
図3に本発明の実施形態2に係るトラス接合部材形成方法が適用された接合部材を示すとともに、図4にこの接合部材により小屋組各構成部材が接合された様子を示す。接合部材S1は、トラスのけた行き方向の振れを防止するために各トラスの間に渡される水平ブレース45,46を例えばスチール製のトラス下弦材47に接合するための各プレート16,17と、このトラス下弦材47に束材(図示省略)や斜材(図示省略)を接合するための第3、第4のガセットプレート12´,13´とが一体的に形成されてなるものである。
【0018】
すなわち、接合部材S1は例えば順送り型を用いたプレス加工により、1枚の鋼板を、プレート16,17、各ガセットプレート12´,13´およびこれら各プレート16,17,12´,13´を互いに接合する第3中間部材18に成形してなるものとされる。各ガセットプレート12´,13´は互いに略平行に成形され、各プレート16,17と各ガセットプレート12´,13´とは略垂直に成形される。
【0019】
また、下弦材47および前記束材などは例えばリベット55,56,57,58により各ガセットプレート12´,13´に留められ、各水平ブレース45,46はボルト59,60およびナット(図示省略)により各プレート16,17に留められる。
【0020】
このように、実施形態2では、1枚の鋼板を例えば順送り型を用いたプレス加工により成形して、各水平ブレース45,46をトラス下弦材47に接合するための各プレート16,17と、トラス各構成材を互いに接合するためのガセットプレート12´,13´とから構成される接合部材S1を形成しているので、各水平ブレース45,46取合い部のガセットプレートを形成するために、例えば金属板を組合わせ溶接するなどの作業を行う必要がなく、作業効率および品質を向上させることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、母屋または水平ブレースをトラスに接合するためのプレートを、トラス各構成部材を互いに接合するためのガセットプレートと一体的に形成するので、金属板を組合わせ溶接するなどして、母屋取合い部または水平ブレース取合い部のガセットプレートを形成する必要がなく、作業効率および品質を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るトラス接合部材の概略構成を示す模式図であって、同(a)は同部材を取付け時の上方向から見た図、同(b)は同部材をけた行き方向側方から見た図、同(c)は梁間方向側方から見た図である。
【図2】同部材により各部材が接合された様子を示す模式図である。
【図3】本発明の実施形態2に係るトラス接合部材の概略構成を示す模式図であって、同(a)は同部材を取付け時の梁間方向側方から見た図、同(b)は同部材をけた行き方向側方から見た図、同(c)は下方向からから見た図である。
【図4】同部材により各部材が接合された様子を示す模式図である。
【符号の説明】
11,16,17 プレート
12,13 ガセットプレート
41 トラス上弦材
42 母屋
43 トラス束材
44 トラス斜材
45,46 水平ブレース
47 トラス下弦材
Claims (6)
- トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するための接合部材を形成するトラス接合部材形成方法であって、
対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している第1および第2の中間部材と、母屋を受けるようにして前記中間部材の一方に一体的に形成された、前記母屋をトラスに接合するためのプレートとを一体的に形成することを特徴とするトラス接合部材形成方法。 - トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するための接合部材を形成するトラス接合部材形成方法であって、
対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している中間部材と、前記中間部材に一体的に形成された、各トラスの間に渡される水平ブレースをトラスに接合するためのプレートとを一体的に形成することを特徴とするトラス接合部材形成方法。 - 順送り型を用いたプレス加工により鋼板を成形することによって、接合部材を形成することを特徴とする請求項1または2記載のトラス接合部材形成方法。
- トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するトラス接合部材であって、
前記トラス接合部材は、対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している第1および第2の中間部材と、母屋を受けるようにして前記中間部材の一方に一体的に形成された、前記母屋をトラスに接合するためのプレートとを一体的に有してなることを特徴とするトラス接合部材。 - トラス構造小屋組の各構成部材を互いに接合するトラス接合部材であって、
前記トラス接合部材は、対向配置された一対のガセットプレートと、該一対のガセットプレートを接合している中間部材と、前記中間部材に一体的に形成された、各トラスの間に渡される水平ブレースをトラスに接合するためのプレートとを一体的に有してなることを特徴とするトラス接合部材。 - 順送り型を用いたプレス加工によって成形される鋼板から接合部材が形成されてなることを特徴とする請求項4または5記載のトラス接合部材。
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