JP3707570B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体局部洗浄装置特に洗浄水を噴出させるノズル部分に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来人体局部洗浄装置に使用されていたノズルについて説明すると、図7に示した概略斜視図あるように通水管7に筒状回転体2を係合させ、開口群4(4a,4b)より洗浄水を噴出していた。開口群4はその形状、孔数等により複数の開口部分を成すものであり、図面上は4a、4bの2つを記載してある。図7の縦断面図である図8を使用して詳細に述べれば、水は通水管7を通り水路6を経てノズル本体1に設けられた開口部3より送り出される。開口部3より送り出された水は、任意の開口群4を通り、被洗浄部へ向け噴出される。ノズル本体1と筒状回転体2は、概ね水密となるように係合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したノズルでは、筒状回転体2とノズル本体1の間の僅かな隙間に入り込んだ水(溜り水)の排水性が不十分であるという課題が残されていた。溜り水は、筒状回転体2を回転させた際に該筒状回転体2に設けられた開口群4から排出されるが、開口群4が筒状回転体2の最下端に設けられていないこと及び複数の洗浄水流を得るために圧力損失を大きくする必要があり開口群面積が十分でないことから排水が不完全になり、冬期はこの溜り水の凍結による動作不良や破損が生じる恐れがある。
【0004】
本発明では、複数の洗浄水流が得られ且つ筒状回転体の内部に溜り水を存在させず、凍結による動作不良や破損が生じることのない人体局部洗浄装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明の人体局部洗浄装置のノズルは、図1に示すように内部に外部からの給水を通水する水路及び該水路に連通する開口部3を有したノズル本体1と、該ノズル本体1の先端にノズル本体の軸線方向に回転可能な筒状回転体2をクリアランス8、9を有した状態で係合させ、前記筒状回転体2の周壁に複数の開口群4及び該開口群4とは別に、設置状態において上記筒状回転体2の最下端近傍の位置に水通路10を設けた洗浄手段を有したことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴は、クリアランスの設け方及び水通路にある。本願発明の第1は、クリアランス及び水通路を設けた構成となっており、水通路は溜り水が抜けやすいように筒状回転体の最下端近傍に設けている。本発明の第2は、毛細管現象等により水が留まるのを阻止するために、水通路の断面積を開口群の中の任意の1つ(換言すれば開口群の中で最小面積のもの)の総面積よりも大きくしている。本発明の第3は、溜り水の動きをスムーズにするためにクリアランスの取り方を場所によって変化させている。本発明の第4は、第3の発明を更に進めてノズル本体の上下でクリアランス量を変化させている。本発明の第5は、ノズル本体先端部の面を傾けることによりクリアランス量を変化させている。本発明の第6は、水通路を空気取入れ口として使用している。
【0007】
本発明で用いられる開口群は、筒状回転体の周壁に複数設けられるものであり、個々の開口群でその形状及び面積が異なるものである。1つの開口群は、1つ又は複数の開口部からなり、その孔数を規定するものではない。洗浄時においては、開口群を適宜選択することにより使用者の好みにあった噴出パターンとすることができる。
【0008】
本願発明の人体局部洗浄装置は、開口群を複数有しているために、複数パターンの洗浄を使用者が選択することが可能であり、クリアランスと水通路を設けたことにより溜り水を完全に排水することができる。
【0009】
【実施例】
本発明の実施例を以下図面を用いて説明する。図6は本発明の人体局部洗浄装置を用いた温水洗浄便座の斜視図である。図に示すように、本発明の人体局部洗浄装置15は、温水洗浄便座本体18に組み込まれ便器17上に載置される。尚14は便蓋を示す。
【0010】
図5は、図6にて説明した人体局部洗浄装置15の概略斜視図であり、その断面図を図1に示す。更に図1のA−A断面図を図4に示す。ノズル本体1は、一方に通水管7を有し他方に開口部3を有している。前記通水管7と開口部3は水路6を介して連通状態にあり、水が通るための管となっている。開口部3を通過した水の大部分は、筒状回転体2の周壁に設けられた開口群4を通り被洗浄部へ向け噴出される。しかし、一部の水は、ノズル本体1と筒状回転体2の間に設けられたクリアランス8、9側へ回り込む。該水は、開口群4とは別に筒状回転体2に設けられた水通路10を介して便器側へと排出される。この排出をスムーズに行なうために、ノズル本体上面側クリアランス8及びノズル本体下面側クリアランス9は、毛細管現象を起こさない程度で設けてある。尚、図4に示すように、実施例では開口群4を4A、4B、4Cと3ヵ所設けているが本発明はこの数に限定されるものでない。
【0011】
水通路10は、筒状回転体2の先端面最下端近傍に設けてある。これは、溜り水の排出を完全に行なうためのものであり、本発明の重要な部分である。十分に溜り水が抜けない場合は、残水により凍結破損につながる危険性がある。図面から明らかなように、前記水通路10の開口面積は、開口群4とは無関係であるためにその面積を自由に取ることが可能である。当然のことながら、水通路10の開口面積は大きいほど溜り水が抜けやすいことはいうまでもない。また、水通路10の位置を筒状回転体2の常時停止位置において最下端近傍に設ければ常に良好な排出が可能となる。
【0012】
図2は、本発明の別の実施例であり、ノズル本体1の外周壁の下面側を鼓型の凹部形状としたものである。筒状回転体2の内周壁とノズル本体1の外周壁との間に生じるクリアランスを、ノズル本体1上面側クリアランス8よりもノズル本体1下面側クリアランス9が大きくなるようにし、溜り水の排出性を向上させている。
【0013】
図3は、更に別の実施例であり、ノズル本体1の先端面を、ノズル本体先端面と外周壁上面側のなす角11を鋭角とし且つノズル本体先端面と外周壁下面側のなす角度12が鈍角となるように設け、ノズル本体1の軸線に対して傾けることにより、筒状回転体2の先端面内壁とノズル本体1の先端面外壁との間に生じるクリアランス13をノズル本体1の外周壁と筒状回転体2の内周壁との間に生じるノズル本体1上面側クリアランス8やノズル本体1下面側クリアランス9よりも大きくしている。こうすることにより、よりスムーズに溜り水を排出することが可能となる。
【0014】
尚、これまで説明してきた人体局部洗浄装置においては、ノズル本体1からの吐水により筒状回転体2の内部が不圧となる。そこで、本発明のごとく筒状回転体2の先端部に水通路10を設けておくことにより、該水通路10が吸気口として作用する。水通路10から吸引された空気は、ノズル本体1からの吐水に巻き込まれ洗浄力に優れた気泡を含んだ洗浄水流として人体局部へ吐水される。つまりは、筒状回転体2の先端面最下端近傍に設けた水通路10により筒状回転体2内部の水抜きを行なうとともに、洗浄力の優れた洗浄水流を得ることが可能となる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、以下の効果を有する。
1.複数の洗浄水流が選択可能であり、且つ筒状回転体内部の溜り水を効果的に排水することができる。
2.冬期使用時及び倉庫等での保管時における、人体局部洗浄装置の凍結による動作不良及び破損を防ぐことができる。
3.気泡を含んだ洗浄力に優れた洗浄水流を得ることができる。
4.筒状回転体の内部に生じる水の流れにより、ノズル本体のクリーニング効果を得ることができる。
5.水通路が筒状回転体の最下端近傍に設けられているため汚水が入りにくく、また筒状回転体とノズル本体のクリアランスを十分な寸法としているので毛細管現象による汚水の回り込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す要部断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図3】本発明のその他の実施例を示す要部断面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】本発明の1実施例を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の人体局部洗浄装置を用いた温水洗浄便座の外観図である。
【図7】従来の人体局部洗浄装置の概略斜視図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【符号の説明】
1.ノズル本体 2.筒状回転体 3.開口部 4.開口群 5.パッキン 6.水路 7.通水管 8.クリアランス 9.クリアランス 10.水通路 11.ノズル本体先端面と外周壁上面側のなす角 12.ノズル本体先端面と外周壁下面側のなす角 13.ノズル本体先端面外壁と筒状回転体内壁のクリアランス 14.便蓋 15.人体局部洗浄装置 16.便座 17.便器 18.温水洗浄便座本体
Claims (6)
- 内部に外部からの給水を通水する水路及び該水路に連通する開口部を有したノズル本体と、該ノズル本体の先端にノズル本体の軸線方向に回転可能な筒状回転体をクリアランスを有した状態で係合させ、前記筒状回転体の周壁に複数の開口群及び該開口群とは別に、設置状態において上記筒状回転体の最下端近傍の位置に水通路を設けた洗浄手段を有したことを特徴とする人体局部洗浄装置。
- 水通路の断面積が、開口群の中の任意の1つの総面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の人体局部洗浄装置。
- 筒状回転体の周壁内寸とノズル本体先端部の外径寸法の差によるクリアランスよりも、筒状回転体の先端面内壁とノズル本体先端面外壁との差によるクリアランスを大きくしたことを特徴とする請求項1又は2記載の人体局部洗浄装置。
- 筒状回転体の周壁内寸とノズル本体先端部の外径寸法の差によるクリアランスをノズル本体の上下で異ならしめ、ノズル本体下部クリアランスをノズル本体上部クリアランスより大きくしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の人体局部洗浄装置。
- ノズル本体先端部の面を筒状回転体先端部の面に対し傾け、該傾きはノズル本体上部で鋭角であり且つノズル本体下部で鈍角であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の人体局部洗浄装置。
- 水通路が、ノズル本体から洗浄水を吐出させる際に空気取入れ口とすることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の人体局部洗浄装置。
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- 1996-04-05 JP JP08411796A patent/JP3707570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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