JP3742908B2 - 内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は患者患部の観察、撮影及び細胞摘出等を行なう医療機器用内視鏡の洗浄装置に係り、特に、洗浄槽の上部を開閉自在としたカバー体の洗浄装置に使用されるカバー洗浄噴射器の新規な構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、内視鏡用洗浄消毒装置として、特公平３−９７２９号公報に見るものが提供されている。この内視鏡洗浄装置は、洗滌槽を開閉するカバーの内面を洗滌する洗滌手段を、内視鏡の洗滌手段とは別に設けることにより、内視鏡の洗滌にて汚れるカバーの内面を常に清潔しようとするものである。その洗滌手段の具体的な構成は、液体散布装置２１には、先端部の周囲に吹出孔２２ａを形成した筒状のノズル本体２２を設け、このノズル本体の吹出孔に回転羽根を支柱部２４を利用して回転自在に設け、ノズル本体の入口部に消毒液タンク１８を、送液ポンプ２５を介装した接続管２６により接続されている。このノズル本体が洗滌槽に突出して配置され、水流で回転する回転羽根２３にて消毒液をカバー３内面全体に向けて噴射するものである。また、上記消毒液に替えて洗浄水を使用しても良い。更に、そのノズル本体の構造を簡略化して回転羽根をなくして取付位置も洗滌槽の片隅に複数個設けたり、中央位置等に適宜に配置されるものである。
【０００３】
上記内視鏡用洗浄消毒装置においては、ノズル本体から噴出する洗浄水が全面方向に拡散するように、回転羽根を使用しなければならないし、回転羽根をなくしたノズル本体は洗浄槽に複数個設けなければならず、中央位置に配置するとカバー３の内面全体に向けて噴射することができないという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の内視鏡用洗浄消毒装置におけるカバー内面のノズル本体が持つ問題点に鑑み、洗浄槽の上部を開閉自在としたカバー体の洗浄装置に使用されるカバー洗浄噴射器の新規な構成をすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明における請求項１の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置は、洗浄槽内に内視鏡を浸入し、この洗浄槽の上部を開閉自在なカバー体で閉塞するようにした内視鏡洗浄器であって、上記洗浄槽の中央部等の適所に１乃至複数のカバー洗浄噴射器を配置し、上記カバー洗浄噴射器は、本体の内径にこれより細い通孔を有するノズル体を真上方向に向けて昇降可能に係合してなり、更に、上記ノズル体はその噴射口を放射状に拡開させたことを特徴とする。
【０００６】
請求項２の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置は、請求項１の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置において、上記ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設したことを特徴とする。
【０００７】
【作用】
本発明の請求項１によると、内視鏡洗浄器のカバー洗浄は、上記ノズル体がその噴射口を放射状に拡開させ、洗浄水の停止時に本体内径に下降し、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇されるととも、通孔から洗浄水を真上方向に放射状に拡開させて噴射するから、カバー内面の全面方向に向かって洗浄され、その洗浄作用が確実に発揮されて清潔なカバー内面が維持される。更に、ノズル体は、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇され、その噴射口がカバー内面に接近しするから、洗浄水はカバー内面の全面方向に向かって円滑に広がり、その全面が洗浄水の流水膜に覆われて汚れが完全に洗い流される。
【０００８】
請求項２によると、ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設しているから、洗浄後に、上向きの噴射口に排水が残るのを最少限に抑制させられる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置を図面の実施形態で説明する。図１は本発明の内視鏡洗浄器の外観斜視図であり、図２は洗浄槽を示す平面図である。図３はカバー洗浄噴射器の構造とその作用の断面図である。また、図４は給水回路図、図５は洗浄作用を示す平面図であり、図６はその拡大図、図７は洗浄後の排水を示す作用図である。
【００１０】
先ず、図１、２と図４において、内視鏡洗浄器１００は、箱体１の上面１Ａに内視鏡８０を納める洗浄槽本体２を配置している。この洗浄槽本体２は、上面部が開放した断面Ｕ字型の円環槽２Ａをもつ皿型となっている。従って、洗浄槽本体２内に、流水や気泡混合流水等が噴射されると、この流水が螺旋溝 内を旋回しながら循環し、中心部２Ｂに設けたオーバーフロー孔２ＣからフイルターＦに至り、排水ポンプＰ１を介して排出される。上記洗浄槽本体２内に納めた内視鏡８０は、流水や気泡混合流水及び洗剤水等の流れにより洗浄され、薬液により消毒されるようになっている。尚、上記洗浄槽本体２は、透明なカバー体５０によりその上部が開閉自在に閉塞されている。
【００１１】
上記洗浄槽本体２の外周囲位置には、４つの渦流ノズル（スプレーノズル）Ｎと、消毒液吐出口Ｓ１及びこの消毒栓Ｓ２と、２つのレベルスイッチＬＳ１，ＬＳ２と、内視鏡８０内と接続する「吸引口Ｋ１，送水口Ｋ２，鉗子Ｋ３」のアタッチメント用カプラＡＫと、そのビニール配管Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３と、を備えている。そして、上記箱体１の上面１Ａの前側には、各種操作スイッチ（アタッチメント用カプラの給水口スイッチＳａ，吸引口スイッチＳｂ，温水チエック用カプラのスイッチＳｃを備えている。これにより、洗浄・消毒・自動洗浄運転等ができる。
【００１２】
次に、内視鏡洗浄器１００のカバー洗浄装置２００の実施形態となる構成を、図３〜図７で説明する。上記カバー洗浄装置２００におけるカバー洗浄噴射器１０は、円環槽２Ａの中心部２Ｂに配置されている。その取付の詳細は、本体２０を円環槽２Ａの雌ねじ孔２Ｅに下端の雄ねじ部２０Ａを螺着して真上方向に向けられている。そして、この本体２０の内径２０Ｂに、これより細い通孔２２を有するノズル体２１の管部２１Ａを真上方向に向けて昇降可能に係合して昇降自在に挿入支持させている。上記本体２０の頂部には、抜止体２３が取り付けられ、外径を太くした管部２１Ｂの下部を、この上昇時に受け止めて上昇端としている。上記ノズル体２１は、その噴射口２５を放射状「ラッパ状」に拡開させている。また、その噴射口２５の上縁には、１本乃至数本の排水溝２７を切設している。上記構成により、図３「ａ」に示すカバー洗浄噴射器１０は、洗浄水Ｗｏの停止時に図３「ｂ」に示すように、ノズル体２１の管部２１Ａが本体２の内径２０Ｂに下降し、図３「ｃ」に示すように、洗浄水の供給時に洗浄水Ｗｏの水圧にて上昇されるととも、通孔から洗浄水を真上方向に放射状に拡開させて噴射する関係に構成されている。尚、ノズル体２１の上昇時において、その噴射口２５の上縁がカバー体５０の内面５０Ａに接近する関係に成っている。
【００１３】
上記カバー洗浄装置２００のカバー洗浄噴射器１０は、図４に示すように、配管Ｐｏにより開閉弁ＶＫを介して水道水ＳＷに接続されている。そして、上記開閉弁ＶＫは、タイマーＴによる時間管理のもとに外部からの開口指令で制御部４０により開弁されるとともに、円環槽２Ａ内の洗浄水ＷｏのレベルセンサーＬＳにより開閉制御される。
【００１４】
上記カバー洗浄装置２００のカバー洗浄噴射器１０は、上記のように構成されており、以下のように作用する。内視鏡洗浄器のカバー洗浄は、図４に示すように、水道水ＳＷに接続されている開閉弁ＶＫは、タイマーＴによる時間管理のもとに外部からの開口指令で開弁される。これにより、図３「ａ又はｂ」に示すように、下降位置にあるノズル体２１は、洗浄水Ｗｏの供給時に洗浄水の水圧にて上昇されるととも、通孔２２から洗浄水を真上方向に 向いている噴射口２５に送り出す。ここで、洗浄水Ｗｏは、噴射口２５が放射状「ラッパ状」に拡開させているから、この放射面にガイドされて拡開して噴射する。これにより、図３「ｃ」及び図５と図６に示すように、その噴射口がカバー体５０のカバー内面５０Ａに接近するから、洗浄水はカバー内面の全面方向に向かって円滑に広がり、その全面が洗浄水の流水膜Ｗｘに覆われて汚れが完全に洗い流される。
【００１５】
上記カバー体５０におけるカバー内面５０Ａの洗浄作用は、タイマーＴによる時間管理と円環槽２Ａ内の洗浄水ＷｏのレベルセンサーＬＳとにより、運転・休止を支配されている。
【００１６】
更に、ノズル体２１は、その噴射口２５に排水溝２７を切設しているから、洗浄後に、上向きの噴射口２５に排水Ｗｙが残るのを最少限に抑制させられる。これにより、噴射口での雑菌の繁殖を防止できる。
【００１７】
以上は、本発明の限られた実施形態を紹介したものであり、本発明は上記実施形態に示す内視鏡洗浄器１００やカバー洗浄装置２００に限定されない。例えば、各部詳細構成や配置個所は、１箇所に限定されず適宜箇所に適宜個数を配置することが望ましい。
【００１８】
【発明の効果】
本発明の請求項１によると、内視鏡洗浄器のカバー洗浄は、上記ノズル体がその噴射口を放射状に拡開させ、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇されるととも、通孔から洗浄水を真上方向に放射状に拡開させて噴射するから、カバー内面の全面方向に向かって洗浄され、その洗浄作用が確実に発揮されて清潔なカバー内面が維持される。更に、ノズル体は、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇され、その噴射口がカバー内面に接近しするから、洗浄水はカバー内面の全面方向に向かって円滑に広がり、その全面が洗浄水の流水膜に覆われて汚れが完全に洗い流される効果が発揮される。
【００１９】
本発明の請求項２によると、ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設しているから、洗浄後に、上向きの噴射口に排水が残るのを最少限に抑制させられ、これにより、雑菌の繁殖を防止できる効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示し、内視鏡洗浄装器の外観斜視図である。
【図２】本発明の実施形態を示し、内視鏡洗浄装器の平面図である。
【図３】本発明の実施形態を示し、カバー洗浄噴射器の構造とその作用の断面図である。
【図４】本発明の実施形態を示し、給水回路図である。
【図５】本発明の実施形態を示し、洗浄作用を示す平面図である。
【図６】本発明の実施形態を示し、洗浄作用の拡大図である。
【図７】本発明の実施形態を示し、洗浄後の排水を示す作用図である。
【符号の説明】
１ 箱体
１Ａ 上面
２ 洗浄槽本体
２Ａ 円環槽
２Ｂ 中心部
２Ｃ オーバーフロー孔
１０ カバー洗浄噴射器
２０ 本体
２０Ａ 雄ねじ部
２０Ｂ 内径
２１ ノズル体
２１Ａ 管部
２１Ｂ 太い管部
２２ 通孔
２３ 抜止体
２５ 噴射口
５０ カバー体
５０Ａ 内面
Ｐ１ 配管
ＶＫ 開閉弁
ＳＷ 水道水
Ｔ タイマー
ＬＳ レベルセンサー
Ｗ 水
Ｗ１ 気泡混合流水
Ｗｏ 洗浄水
８０ 内視鏡
１００ 内視鏡洗浄器
２００ カバー洗浄装置
【発明の属する技術分野】
本発明は患者患部の観察、撮影及び細胞摘出等を行なう医療機器用内視鏡の洗浄装置に係り、特に、洗浄槽の上部を開閉自在としたカバー体の洗浄装置に使用されるカバー洗浄噴射器の新規な構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、内視鏡用洗浄消毒装置として、特公平３−９７２９号公報に見るものが提供されている。この内視鏡洗浄装置は、洗滌槽を開閉するカバーの内面を洗滌する洗滌手段を、内視鏡の洗滌手段とは別に設けることにより、内視鏡の洗滌にて汚れるカバーの内面を常に清潔しようとするものである。その洗滌手段の具体的な構成は、液体散布装置２１には、先端部の周囲に吹出孔２２ａを形成した筒状のノズル本体２２を設け、このノズル本体の吹出孔に回転羽根を支柱部２４を利用して回転自在に設け、ノズル本体の入口部に消毒液タンク１８を、送液ポンプ２５を介装した接続管２６により接続されている。このノズル本体が洗滌槽に突出して配置され、水流で回転する回転羽根２３にて消毒液をカバー３内面全体に向けて噴射するものである。また、上記消毒液に替えて洗浄水を使用しても良い。更に、そのノズル本体の構造を簡略化して回転羽根をなくして取付位置も洗滌槽の片隅に複数個設けたり、中央位置等に適宜に配置されるものである。
【０００３】
上記内視鏡用洗浄消毒装置においては、ノズル本体から噴出する洗浄水が全面方向に拡散するように、回転羽根を使用しなければならないし、回転羽根をなくしたノズル本体は洗浄槽に複数個設けなければならず、中央位置に配置するとカバー３の内面全体に向けて噴射することができないという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の内視鏡用洗浄消毒装置におけるカバー内面のノズル本体が持つ問題点に鑑み、洗浄槽の上部を開閉自在としたカバー体の洗浄装置に使用されるカバー洗浄噴射器の新規な構成をすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明における請求項１の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置は、洗浄槽内に内視鏡を浸入し、この洗浄槽の上部を開閉自在なカバー体で閉塞するようにした内視鏡洗浄器であって、上記洗浄槽の中央部等の適所に１乃至複数のカバー洗浄噴射器を配置し、上記カバー洗浄噴射器は、本体の内径にこれより細い通孔を有するノズル体を真上方向に向けて昇降可能に係合してなり、更に、上記ノズル体はその噴射口を放射状に拡開させたことを特徴とする。
【０００６】
請求項２の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置は、請求項１の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置において、上記ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設したことを特徴とする。
【０００７】
【作用】
本発明の請求項１によると、内視鏡洗浄器のカバー洗浄は、上記ノズル体がその噴射口を放射状に拡開させ、洗浄水の停止時に本体内径に下降し、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇されるととも、通孔から洗浄水を真上方向に放射状に拡開させて噴射するから、カバー内面の全面方向に向かって洗浄され、その洗浄作用が確実に発揮されて清潔なカバー内面が維持される。更に、ノズル体は、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇され、その噴射口がカバー内面に接近しするから、洗浄水はカバー内面の全面方向に向かって円滑に広がり、その全面が洗浄水の流水膜に覆われて汚れが完全に洗い流される。
【０００８】
請求項２によると、ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設しているから、洗浄後に、上向きの噴射口に排水が残るのを最少限に抑制させられる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置を図面の実施形態で説明する。図１は本発明の内視鏡洗浄器の外観斜視図であり、図２は洗浄槽を示す平面図である。図３はカバー洗浄噴射器の構造とその作用の断面図である。また、図４は給水回路図、図５は洗浄作用を示す平面図であり、図６はその拡大図、図７は洗浄後の排水を示す作用図である。
【００１０】
先ず、図１、２と図４において、内視鏡洗浄器１００は、箱体１の上面１Ａに内視鏡８０を納める洗浄槽本体２を配置している。この洗浄槽本体２は、上面部が開放した断面Ｕ字型の円環槽２Ａをもつ皿型となっている。従って、洗浄槽本体２内に、流水や気泡混合流水等が噴射されると、この流水が螺旋溝 内を旋回しながら循環し、中心部２Ｂに設けたオーバーフロー孔２ＣからフイルターＦに至り、排水ポンプＰ１を介して排出される。上記洗浄槽本体２内に納めた内視鏡８０は、流水や気泡混合流水及び洗剤水等の流れにより洗浄され、薬液により消毒されるようになっている。尚、上記洗浄槽本体２は、透明なカバー体５０によりその上部が開閉自在に閉塞されている。
【００１１】
上記洗浄槽本体２の外周囲位置には、４つの渦流ノズル（スプレーノズル）Ｎと、消毒液吐出口Ｓ１及びこの消毒栓Ｓ２と、２つのレベルスイッチＬＳ１，ＬＳ２と、内視鏡８０内と接続する「吸引口Ｋ１，送水口Ｋ２，鉗子Ｋ３」のアタッチメント用カプラＡＫと、そのビニール配管Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３と、を備えている。そして、上記箱体１の上面１Ａの前側には、各種操作スイッチ（アタッチメント用カプラの給水口スイッチＳａ，吸引口スイッチＳｂ，温水チエック用カプラのスイッチＳｃを備えている。これにより、洗浄・消毒・自動洗浄運転等ができる。
【００１２】
次に、内視鏡洗浄器１００のカバー洗浄装置２００の実施形態となる構成を、図３〜図７で説明する。上記カバー洗浄装置２００におけるカバー洗浄噴射器１０は、円環槽２Ａの中心部２Ｂに配置されている。その取付の詳細は、本体２０を円環槽２Ａの雌ねじ孔２Ｅに下端の雄ねじ部２０Ａを螺着して真上方向に向けられている。そして、この本体２０の内径２０Ｂに、これより細い通孔２２を有するノズル体２１の管部２１Ａを真上方向に向けて昇降可能に係合して昇降自在に挿入支持させている。上記本体２０の頂部には、抜止体２３が取り付けられ、外径を太くした管部２１Ｂの下部を、この上昇時に受け止めて上昇端としている。上記ノズル体２１は、その噴射口２５を放射状「ラッパ状」に拡開させている。また、その噴射口２５の上縁には、１本乃至数本の排水溝２７を切設している。上記構成により、図３「ａ」に示すカバー洗浄噴射器１０は、洗浄水Ｗｏの停止時に図３「ｂ」に示すように、ノズル体２１の管部２１Ａが本体２の内径２０Ｂに下降し、図３「ｃ」に示すように、洗浄水の供給時に洗浄水Ｗｏの水圧にて上昇されるととも、通孔から洗浄水を真上方向に放射状に拡開させて噴射する関係に構成されている。尚、ノズル体２１の上昇時において、その噴射口２５の上縁がカバー体５０の内面５０Ａに接近する関係に成っている。
【００１３】
上記カバー洗浄装置２００のカバー洗浄噴射器１０は、図４に示すように、配管Ｐｏにより開閉弁ＶＫを介して水道水ＳＷに接続されている。そして、上記開閉弁ＶＫは、タイマーＴによる時間管理のもとに外部からの開口指令で制御部４０により開弁されるとともに、円環槽２Ａ内の洗浄水ＷｏのレベルセンサーＬＳにより開閉制御される。
【００１４】
上記カバー洗浄装置２００のカバー洗浄噴射器１０は、上記のように構成されており、以下のように作用する。内視鏡洗浄器のカバー洗浄は、図４に示すように、水道水ＳＷに接続されている開閉弁ＶＫは、タイマーＴによる時間管理のもとに外部からの開口指令で開弁される。これにより、図３「ａ又はｂ」に示すように、下降位置にあるノズル体２１は、洗浄水Ｗｏの供給時に洗浄水の水圧にて上昇されるととも、通孔２２から洗浄水を真上方向に 向いている噴射口２５に送り出す。ここで、洗浄水Ｗｏは、噴射口２５が放射状「ラッパ状」に拡開させているから、この放射面にガイドされて拡開して噴射する。これにより、図３「ｃ」及び図５と図６に示すように、その噴射口がカバー体５０のカバー内面５０Ａに接近するから、洗浄水はカバー内面の全面方向に向かって円滑に広がり、その全面が洗浄水の流水膜Ｗｘに覆われて汚れが完全に洗い流される。
【００１５】
上記カバー体５０におけるカバー内面５０Ａの洗浄作用は、タイマーＴによる時間管理と円環槽２Ａ内の洗浄水ＷｏのレベルセンサーＬＳとにより、運転・休止を支配されている。
【００１６】
更に、ノズル体２１は、その噴射口２５に排水溝２７を切設しているから、洗浄後に、上向きの噴射口２５に排水Ｗｙが残るのを最少限に抑制させられる。これにより、噴射口での雑菌の繁殖を防止できる。
【００１７】
以上は、本発明の限られた実施形態を紹介したものであり、本発明は上記実施形態に示す内視鏡洗浄器１００やカバー洗浄装置２００に限定されない。例えば、各部詳細構成や配置個所は、１箇所に限定されず適宜箇所に適宜個数を配置することが望ましい。
【００１８】
【発明の効果】
本発明の請求項１によると、内視鏡洗浄器のカバー洗浄は、上記ノズル体がその噴射口を放射状に拡開させ、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇されるととも、通孔から洗浄水を真上方向に放射状に拡開させて噴射するから、カバー内面の全面方向に向かって洗浄され、その洗浄作用が確実に発揮されて清潔なカバー内面が維持される。更に、ノズル体は、洗浄水の供給時に洗浄水の水圧にて上昇され、その噴射口がカバー内面に接近しするから、洗浄水はカバー内面の全面方向に向かって円滑に広がり、その全面が洗浄水の流水膜に覆われて汚れが完全に洗い流される効果が発揮される。
【００１９】
本発明の請求項２によると、ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設しているから、洗浄後に、上向きの噴射口に排水が残るのを最少限に抑制させられ、これにより、雑菌の繁殖を防止できる効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示し、内視鏡洗浄装器の外観斜視図である。
【図２】本発明の実施形態を示し、内視鏡洗浄装器の平面図である。
【図３】本発明の実施形態を示し、カバー洗浄噴射器の構造とその作用の断面図である。
【図４】本発明の実施形態を示し、給水回路図である。
【図５】本発明の実施形態を示し、洗浄作用を示す平面図である。
【図６】本発明の実施形態を示し、洗浄作用の拡大図である。
【図７】本発明の実施形態を示し、洗浄後の排水を示す作用図である。
【符号の説明】
１ 箱体
１Ａ 上面
２ 洗浄槽本体
２Ａ 円環槽
２Ｂ 中心部
２Ｃ オーバーフロー孔
１０ カバー洗浄噴射器
２０ 本体
２０Ａ 雄ねじ部
２０Ｂ 内径
２１ ノズル体
２１Ａ 管部
２１Ｂ 太い管部
２２ 通孔
２３ 抜止体
２５ 噴射口
５０ カバー体
５０Ａ 内面
Ｐ１ 配管
ＶＫ 開閉弁
ＳＷ 水道水
Ｔ タイマー
ＬＳ レベルセンサー
Ｗ 水
Ｗ１ 気泡混合流水
Ｗｏ 洗浄水
８０ 内視鏡
１００ 内視鏡洗浄器
２００ カバー洗浄装置
Claims (2)
- 洗浄槽内に内視鏡を浸入し、この洗浄槽の上部を開閉自在なカバー体で閉塞するようにした内視鏡洗浄器であって、上記洗浄槽の中央部等の適所に１乃至複数のカバー洗浄噴射器を配置し、上記カバー洗浄噴射器は、本体の内径にこれより細い通孔を有するノズル体を真上方向に向けて昇降可能に係合してなり、更に、上記ノズル体はその噴射口を放射状に拡開させたことを特徴とする内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置。
- 上記ノズル体は、その噴射口に排水溝を切設したことを特徴とする請求項１記載の内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16425299A JP3742908B2 (ja) | 1999-05-08 | 1999-05-08 | 内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16425299A JP3742908B2 (ja) | 1999-05-08 | 1999-05-08 | 内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000316806A JP2000316806A (ja) | 2000-11-21 |
| JP3742908B2 true JP3742908B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=15789578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16425299A Expired - Lifetime JP3742908B2 (ja) | 1999-05-08 | 1999-05-08 | 内視鏡洗浄器のカバー洗浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3742908B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5032272B2 (ja) * | 2007-11-12 | 2012-09-26 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡洗浄消毒装置 |
| WO2022244245A1 (ja) * | 2021-05-21 | 2022-11-24 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡リプロセッサ |
-
1999
- 1999-05-08 JP JP16425299A patent/JP3742908B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000316806A (ja) | 2000-11-21 |
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