JP2002266412A - 水洗便器 - Google Patents

水洗便器

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JP2002266412A
JP2002266412A JP2001065113A JP2001065113A JP2002266412A JP 2002266412 A JP2002266412 A JP 2002266412A JP 2001065113 A JP2001065113 A JP 2001065113A JP 2001065113 A JP2001065113 A JP 2001065113A JP 2002266412 A JP2002266412 A JP 2002266412A
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flush toilet
flush
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Shuho Miyahara
秀峰 宮原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のような多数の射水孔等を形成する必要
がなく、また便座裏面への洗浄時の洗浄水の水はねのな
い水洗便器を提供することにある。 【解決手段】 便器本体のボウル部後方の右側または左
側の所定位置に、外部の加圧給水源からの加圧洗浄水を
略水平方向に吐水する第一吐水部を備える水洗便器にお
いて、ボウル部上端部の下部に前記加圧洗浄水の通路で
ある棚部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器本体のボウル
部後方の右側または左側の所定位置に、外部の加圧給水
源からの加圧洗浄水を略水平方向に吐水する第一吐水部
を備える水洗便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開2000−80711に見ら
れるものを詳述すると、以下の通りである。図9は、従
来に係る洋式のボウル洗浄機能付便座を有する便器を示
す斜視図、図10(A)及び(B)は、その構造を示す
側面断面図及び平面図である。この水洗便器100は、
ボウル部111及び給・排水部116 を備えた便器本
体110の上部に、便座本体121、便座基部122、
ボウル洗浄スプレッダー123及び局部洗浄ノズル12
4等を備えた着脱可能な便座120が配置された構成と
なっている。
【0003】ボウル部111の上部開口の周縁(ボウル
部上端部とも言う)には、通常の中空状のリム部(図示
せず)及びそのリム部底部に開けられた射水孔(図示せ
ず)が設けられておらず、ボウル部111の上部開口縁
部は、内壁面112と外壁面113とからなる比較的薄
い板状の構造物にすぎない。ボウル部111の内部に
は、溜水部Wの水面下に位置する溜水面114aと、こ
の溜水面114aと連続して形成され、水面上に位置す
る乾燥面114bとで構成される汚物受け面114が形
成されている。そして、ボウル部111の底部には、ゼ
ット吐水孔115が形成されている。給・排水部116
には、図示しない給水源とゼット吐水孔115を連通す
る給水管117が配管され、また排水口118に連通す
る排水路119が形成されている。
【0004】便座本体121は、ボウル部111の上部
開口縁部と略同形の環状に形成されており、便座本体1
21の下面がボウル部111の上部開口縁部に載置され
る。便座本体121の上縁部は、使用者の着座する着座
部である。そして、便座本体121の背部が便座基部1
22に設けられている保持部に回動自在に保持されてお
り、便座本体121は、この保持部で回動することによ
り起倒自在となっている。便座基部122には、人体の
局部を洗浄する局部洗浄装置や、給水源とボウル洗浄ス
プレッダー123及び局部洗浄装置の局部洗浄ノズル1
24と連通する給水路等が内蔵されている。ボウル洗浄
スプレッダー123は、ボウル部111を洗浄水により
洗浄する機能を有し、便座基部122内の給水路に連通
している。ボウル洗浄スプレッダー123は、便座本体
121の回動中心の下方の便座基部122の両側2か所
に、ボウル部111内に突き出るように配設されてい
る。局部洗浄ノズル124は、人体の局部を洗浄水によ
り洗浄する機能を有し、便座基部122内の給水路に連
通されている。局部洗浄ノズル124は、2か所のボウ
ル洗浄スプレッダー123の間において、ボウル部11
1内に出入可能に配設されている。
【0005】このような構成により、ボウル洗浄スプレ
ッダー123を設けているので、ボウル部111の上部
開口縁部は、従来のような多数の射水孔等を形成する必
要がなく、製造工程が簡易となり、製造コストを低減さ
せることができる。また、従来のただ単に便座底部に吐
水口を有していた便器では、吐水後、便座本体121を
回動させて起こすと、残留していた洗浄水が吐水孔から
便座本体121の下面や便器本体110の外壁面113
に垂れて付着するという衛生上の問題もあったが、これ
についても解決することが可能となる。すなわち、洗浄
後の洗浄水の液垂れによる汚染を防止することができる
ボウル洗浄機能付便座及びそれを有する便器を提供する
ことが可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の水
洗便器では、洗浄時の洗浄水の水はねが発生し、使用し
ている人にかかり非常に不快であった。また洗浄水はボ
ウル部上端部を進行していくため、今までの洗浄水通路
に比べて常時、便座裏面近傍を通るため、洗浄水の水は
ねが便座裏面などに付着する恐れが完全に取り除かれて
はいなかった。また、略水平方向に洗浄水を進行させる
ため、今まで以上に洗浄のためのエネルギー源を確保す
る必要があり、洗浄水の進行の低ロス化が必要であっ
た。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、本発明の目的は、従来のような多数の射水孔等を形
成する必要がなく、また便座裏面への洗浄時の洗浄水の
水はねのない水洗便器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記目
的を達成するために請求項1は、便器本体のボウル部後
方の右側または左側の所定位置に、外部の加圧給水源か
らの加圧洗浄水を略水平方向に吐水する第一吐水部を備
える水洗便器において、ボウル部上端部の下部に前記加
圧洗浄水の通路である棚部を備えることを特徴とする水
洗便器を提供する。本発明によれば、ボウル部上端部の
下部に設けられた棚部が、加圧洗浄水の通路となる。し
たがって、棚部にて洗浄水がある程度保持されながら、
適宜略垂直方向に流れてボウル面を洗浄するため、洗浄
の効率が良くなり節水が可能になる。また、必要以上に
洗浄水の吐水能力をあげる必要がないため便座裏面への
洗浄水の水はねも減らすことが可能となる。
【0008】また、ここで言う加圧給水源は、水頭圧が
約250mm程度の便器載置型の洗浄水貯留タンクでは得
られない給水圧(元圧)を呈するものの総称を意味す
る。よって、本発明の加圧給水源は、水道管などの加圧
給水管の他、家屋屋上・ビル屋上などのように便器載置
型に比して大きな水頭圧を持って洗浄水給水が可能なも
のを含む。
【0009】また、請求項2は、前記第一吐水部が、前
記便器本体と別体であり、前記ボウル部後方に備えられ
た別体第一吐水部であることを特徴とする水洗便器を提
供する。本発明によれば、別体第一吐水部がボウル部後
方に備えられる。したがって、便器本体のボウル部上端
部の形状が非常に簡単になると同時に便器本体のボウル
部形状に適したように配置が可能となるので洗浄の効率
化をはかれ便座裏面への水はねを防止できる。また便座
の選択の自由度が増す。
【0010】また請求項3は、前記別体第一吐水部が、
前記便器本体に載置される便座に備えられることを特徴
とする水洗便器を提供する。本発明によれば、便器本体
に載置される便座が別体第一吐水部を備えている。した
がって、水はねが防止できるばかりでなく、便器本体と
便座のみで良いので意匠性が向上するとともに、便器本
体への取り付けも簡便となる。
【0011】また請求項4は、前記第一吐水部が前記便
器本体に一体的に形成されることを特徴とする水洗便器
を提供する。本発明によれば、便器本体に一体的に形成
される第一吐水部を備える。したがって、便座のタイプ
などに左右されることなく、それぞれのボウル部の形状
に適したように第一吐水部を形成することが可能とな
る。よって、洗浄効率の最適化が図られるので、水はね
も低減可能となる。更に便器施工時において第一吐水部
の取り付けがすでになされているため手間が大幅に低減
される。
【0012】また請求項5は、前記棚部の上方に、水は
ね防止部を備えたことを特徴とする水洗便器を提供す
る。本発明によれば、水はね防止部が棚部の上方に備え
られる。したがって、棚部を進行する洗浄水の水はねを
遮蔽することが出来、便座裏面に付着することがない、
または使用者に対して水はねがないため使用時の水はね
による不快感が減る。
【0013】また請求項6は、前記水はね防止部は、前
記ボウル部上端部の周縁にあり前記棚部の幅よりも大き
い幅を有する水洗便器を提供する。本発明によれば、棚
部の幅よりも大きい幅を有し、ボウル部上端部の周縁に
ある水はね防止部を備える。したがって、棚部を進行す
る洗浄水を確実に水はね防止部で遮断することが可能と
なる。
【0014】また請求項7は、前記水はね防止部は、前
記ボウル部上端部の周縁に端部を有し、略水平部と略垂
直部からなる逆L字状の棚部覆い部であることを特徴と
する水洗便器を提供する。本発明によれば、前記ボウル
部上端部の周縁に端部を有し、略水平部と略垂直部から
なる逆L字状の棚部覆い部が水はね防止部となる。した
がって、略垂直部を有するため水はね防止効果が一段と
増すとともに、棚部への汚物などの異物付着の可能性を
減らすことにもなり、洗浄時の不具合低減にも寄与す
る。
【0015】また請求項8は、前記棚部覆い部の略垂直
部の下端部側ほど前記便器本体の外方に傾斜することを
特徴とする水洗便器を提供する。本発明によれば、略垂
直部の下端部側ほど前記便器本体の外方に傾斜する棚部
覆い部を備える。したがって、略垂直部がより棚部側に
よるため、水はね防止効果が増すと共に、棚部への汚物
付着などの異物侵入防止が更に有効に出来る。
【0016】また請求項9は、前記水はね防止部が、前
記便器本体と別体であることを特徴とする水洗便器を提
供する。本発明によれば、便器本体と別体である水はね
防止部を有する。したがって、水はね防止部を便器本体
と着脱できるため棚部の清掃などがより簡便となる。ま
た水はね防止部自体の清掃性も向上する。
【0017】また請求項10は、前記棚部が前記ボウル
部上端部の下部の周縁全周にあることを特徴とする水洗
便器を提供する。本発明によれば、ボウル部上端部の下
部の周縁全周に棚部を備える。したがって、洗浄水の進
行を助ける棚部を全周に備えるため洗浄水の進行のため
のエネルギーが少なくてすみ、節水につながる。よって
さらには水はね防止効果も期待できる。
【0018】また請求項11は、前記第一吐水部が、前
記ボウル部後方の右側または左側に複数あることを特徴
とする水洗便器。本発明によれば、前記ボウル部後方の
右側または左側に複数の第一吐水部を備える。したがっ
て、各第一吐水部で洗浄水吐水範囲を役割分担させるこ
とが可能となり、設計の自由度が向上する。また各第一
吐水部の進行方向の角度を多少変えることにより、より
効果的に洗浄を行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に沿って発明内容を説明
する。図1に本発明に係る第一実施例を示した水洗便器
の概略図を示す。また図2に図1でのボウル部上端部の
先端部近傍の縦断面図を示す。この実施例の水洗便器1
0は、ボウル部11及び排水部(詳細図示せず)を備え
た便器本体20の上部に、便座本体31、第一吐水部4
0及び局部洗浄ノズル33を備えた便座基部32とから
なる便器本体20と着脱可能な便座30が載置された構
成となっている。なお先端部22におけるボウル部上端
部21の下部には第一吐水部40から吐水される加圧洗
浄水RSの通路となる棚部50を備えている。
【0020】便座本体31は、ボウル部上端部21と略
同形の環状に形成されており、便座本体31の裏面34
がボウル部上端部21に載置される。便座本体31の上
縁部は、使用者の着座する着座部である。そして、便座
本体31の背部が便座基部32に設けられている保持部
(図示せず)に回動自在に保持されており、便座本体3
1は、この保持部で回動することにより起倒自在となっ
ている。便座基部32には、給水源(図示せず)と第一
吐水部40、及び人体の局部を洗浄する局部洗浄ノズル
33、と連通する給水路等が内蔵されている。第一吐水
部40は、ボウル部11を加圧洗浄水RSにより洗浄す
る機能を有し、便座基部32内の給水路に連通してい
る。第一吐水部40は、便座本体31の回動中心の下方
の便座基部32の右側に、ボウル部11内に突き出るよ
うに配設されている。局部洗浄ノズル33は、人体の局
部を洗浄水により洗浄する機能を有し、便座基部32内
の給水路に連通されている。なお局部洗浄ノズル33
は、ボウル部11内に出入可能に配設されている。
【0021】次に第一実施例における水洗便器10の洗
浄動作について説明する。洗浄操作部(図示せず)が操
作されると、外部の加圧給水源からの加圧洗浄水RSが
便座基部32内の給水路を通り第一吐水部40より吐水
される。吐水後の加圧洗浄水RSは図中白抜き矢印で示
す方向にボウル部11を洗浄し、適宜略垂直方向に向け
て落下しながらボウル部11下方を洗浄する。先端部2
2では加圧洗浄水RSの通路が曲線状となり進行方向が
大きく変わるが、棚部50により最適量が保持されるた
め、ボウル部11左側についても良好な洗浄が可能とな
る。よってボウル部11に溜められている溜水RWと共
に汚物についても効果的に外部へ排出される。
【0022】このような構成により、先端部22にある
棚部50の効果により第一吐水部40からの吐水条件を
緩和することが可能となり、加圧洗浄水RSの吐水圧を
低くすることが可能となるので、ひいては洗浄時の水は
ねを減らすことが可能となる。また、第一吐水部40が
便座30と一体であるため見栄えがよい。さらに、従来
のような多数の射水孔等を形成する必要がなく、便器本
体20の製造工程が簡易となり、製造コストを低減させ
ることができる。また、ボウル部11の各部に、釉薬を
塗布し易く、雑菌や汚れの付着を防止することができ、
さらに、清掃が容易で衛生性を確保することができる。
【0023】次に第2実施例を示す。図3に第2実施例
における水洗便器の概略図、図4に図3における水洗便
器の縦断面図を示す。第1実施例による水洗便器と同一
又は相当する構成要素には同一符号を付して詳細な説明
を省略する。この第2実施例の水洗便器10は、ボウル
部11及び排水部90を備えた便器本体20の上部に、
第一吐水部40と、外部の加圧給水源からの給水の通路
である給水路(図示せず)を備え、便器本体20と着脱
可能な給水源中継部70が載置された構成となってい
る。給水路は第一吐水部40、及び第二吐水部給水管4
5を介してボウル部11下部の第二吐水部42と連通し
ている。なおボウル部上端部21の下部には、略全周に
第一吐水部40から吐水される加圧洗浄水RSの通路と
なる棚部50(図3においては斜線部で示す。)を備え
ている。またボウル部上端部21は棚部50の幅よりも
大きい幅を備える薄板状の水はね防止部80となってい
る。水はね防止部80はボウル部上端部21の周縁に端
部を有し一体的に形成されている。
【0024】給水源中継部70は図示されない取り付け
部により便器本体20のボウル部11後方に取り付けら
れている。給水源中継部70の第一吐水部40は、ボウ
ル部11を加圧洗浄水RSにより洗浄する機能を有し、
給水源中継部70内の給水路に連通している。第一吐水
部40は、給水源中継部70の左側に、ボウル部11内
に突き出るように配設されている。
【0025】次に第二実施例における水洗便器10の洗
浄動作について説明する。洗浄操作部(図示せず)が操
作されると、外部の加圧給水源からの加圧洗浄水RSが
給水源中継部70の給水路を通り第一吐水部40より吐
水される。吐水後の加圧洗浄水RSは図中白抜き矢印で
示す方向に棚部50から適量を略垂直方向に垂下させつ
つボウル部11を洗浄する。また本実施例では棚部50
が略全周にあるため、加圧洗浄水RSの保持能力が高
い。第一吐水部40からの所定時間の吐水後、第二吐水
部42より排水部90の入り口に向けて加圧洗浄水RS
が吐水されサイホンが発生し、ボウル部11内の溜水R
W、加圧洗浄水RS、とともに汚物が外部へ排出され
る。
【0026】したがって、略全周にある棚部50の効果
により第一吐水部40からの吐水条件を緩和することが
更に効果的になされ、加圧洗浄水RSの吐水圧を低くす
ることが可能となるので、ひいては洗浄時の水はねを減
らすことが可能となる。また、本実施例では棚部50の
上方にある水はね防止部80により洗浄中の水はねを遮
蔽するので、更に水はね効果がある。そのうえ本実施例
では、棚部50の幅よりも水はね防止部80の幅の方が
大きいためにその効果が更に向上している。また第一吐
水部40は便座を有さず便器本体20と別体であるた
め、便座の選択の自由度が増す。
【0027】次に第3実施例を示す。図5に第3実施例
の一部破断表示してある上面図、また図6に図5での概
略縦断面図を示す。第2実施例による水洗便器と同一又
は相当する構成要素には同一符号を付して詳細な説明を
省略する。第3実施例の水洗便器10は、洗浄に伴っ
て、後述する第二吐水部42からの洗浄水噴出とボウル
部上端部21の下部の棚部50(図5にて斜線にて示
す)に向けての第一吐水部40からの洗浄水噴出を行
う。以下水洗便器10の各部について説明する。水洗便
器10は汚物を受けるボウル部11を備え、その上部で
あるボウル部上端部21にはボウル部上端部21に端部
を備える略水平部25と略垂直部26とからなる逆L字
状の棚部覆い部27が一体的に形成されている。また略
垂直部26はその下端部側ほど便器本体20の外方に傾
斜しており、本実施例ではαで示す角度を有している。
さらに、棚部覆い部27の下部には棚部50をボウル部
11の全周に有している。なお、略水平部の幅mは、棚
部50の幅tよりも長い形状となっている。またボウル
部11は、その底部に汚物溜まりとしての凹み部200
を備えている。第二吐水部42は凹み部200を取り囲
むボウル部壁面210に設けられており、後述の第二吐
水部給水管45が水密に接続されている。なお、この第
二吐水部42は、凹み部200に対して左側に位置し、
第一吐水部40と同じ側に位置する。また第一吐水部4
0への通水は第一吐水部給水管72によりなされる。便
器本体20には加圧洗浄水RSを給水する2系統の洗浄
水通水系と、ボウル部11内の汚物を外部へ排出するト
ラップ管路91とソケット92からなる排水部90が設
けられている。
【0028】次に加圧洗浄水通水系について説明する。
水洗便器10の後部は、上方に隆起した中空の隆起部3
00とされている。この隆起部300には蓋301が装
着され、隆起部300内部にはバルブユニット400が
配設されている。バルブユニット400は、図示しない
加圧給水源、たとえば水道管から分岐した一次側給水管
401と接続されており、水道水の給水を受ける。バル
ブユニット400は管路の開閉を経て下流の加圧洗浄水
の通水制御を行う開閉弁機構(図示せず)と、上記の第
二吐水部給水管45への通水と後述の第一吐水部40へ
の通水を切り替え制御する切替弁機構(図示せず)を内
蔵する。一次側給水管401は、バルブユニット400
の開閉弁機構に接続されている。
【0029】また本実施例では、バルブユニット400
は管路開放の間における切替弁機構による通水先切り替
えを、次のようにした。洗浄ボタンの操作後は、まず、
第一吐水部40に加圧洗浄水(水道水)を所定時間通水
(初期通水)する。その後、通水先を第二吐水部給水管
45に切り替え、第二吐水部給水管45に洗浄水を所定
時間通水する。次に、通水先を再び第一吐水部40に切
り替え、第一吐水部40に加圧洗浄水(水道水)を所定
時間通水(終期通水)する。これらの通水の総時間が管
路開閉時間であり、それぞれの通水時における通水時間
は予め設定されている。なお、上記した第一吐水部40
を用いた終期通水は、次回以降の用便に備えて、ボウル
部11に所定量の溜水RWを貯留するためのものであ
る。上記のバルブユニット400には、その有する切替
弁機構に対して、第二吐水部給水管45と第一吐水部給
水管72が接続されている。一次側給水管401と第一
吐水部40を外部の水道管からの加圧洗浄水(水道水)
を水洗便器10に導き入れる管路とすると第二吐水部給
水管45は当該管路から分岐したものといえ、その分岐
箇所にバルブユニット400が配設されていることにな
る。
【0030】したがって、第一吐水部40は、ボウル部
上端部21の下部にある棚部50に加圧洗浄水RSを導
く。第一吐水部40からの加圧洗浄水RSは、ボウル部
11において滑るように旋回しつつ移動して、ボウル部
11の溜水RWに対し斜めから合流し、この溜水RWに
反時計廻り方向の旋回力を効率よく付与する。この結
果、ボウル部11内の溜水RWは左回りの旋回流となっ
て排出部90より外部へ排出される。このように加圧洗
浄水RSで旋回を起こすので、溜水RW及び溜水中の汚
物の排出効果が高まる。またボウル部11の全周に棚部
50を備えているので、加圧洗浄水RSの保持機能も有
しており設計の自由度向上に寄与している。さらに棚部
50洗浄中に生じる水はねについては棚部覆い部27に
より防止される。なお本実施例におけるように略垂直部
26を便器外方に向けて傾斜させることにより更に棚部
50よりに略垂直部26を配置させることが可能となる
のでさらなる水はね防止効果を発揮する。
【0031】次に第4実施例を示す。図7に第4実施例
の横断面概略図、また図8に図7での別体の水はね防止
部を示す。第3実施例による水洗便器と同一又は相当す
る構成要素には同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。第4実施例の水洗便器10は、ボウル部11後方
に、上下に配置される第一吐水部40a、40bを有す
る。この第一吐水部40a、40bは、バルブユニット
400とそれぞれ第一吐水部給水管72a、72bを介
して接続されている。また第一吐水部40a、40bは
ボウル部11後方の内壁に一体的に嵌合されて形成され
ている。また第一吐水部40a、40bからの洗浄水噴
出に備え、棚部50は幅広とされており、ボウル部11
後方を除くボウル部上端部21の下部周縁に一体的に形
成されている。そして、バルブユニット400は、それ
ぞれの第一吐水部40a、40bから同時に洗浄水を噴
出するように弁制御を行う。こうすれば、幅広の状態で
の洗浄水の旋回流が起き、旋回流がボウル部11の内面
と接触する機会が増えるので、高い洗浄能力を発揮でき
る。
【0032】またその際に棚部50を通過する加圧洗浄
水RSの水はねを防止するためにボウル部上端部21に
は、図8に示す便器本体20と別体の水はね防止部80
が載置されている。したがって、別体の水はね防止部8
0を便器本体20と着脱できるため棚部50の清掃など
が行いやすくなる。また水はね防止部80自体の清掃性
も向上する。本実施例では、水はね防止部80は断面が
逆L字状であり、ボウル部11後方を除くボウル部上端
部21の周方向形状と同様に、周方向に連続した形に形
成してある。よって便器本体20への着脱もきわめて簡
便であり、更にその上に載置する便座の使用にも何ら影
響を与えない。
【0033】また本実施例に示す第一吐水部40a、4
0bは便器本体20と一体的に形成されているため、施
工時の手間がかからず非常に簡便であると共に、輸送時
などにも不具合を起こしにくい。
【0034】また上記の複数の第一吐水部40a、40
bを設置するに当たり、次のようにすることもできる。
すなわち、上側の第一吐水部40aは略水平方向に、下
側の第一吐水部40bはその吐水角度より多少底部側に
吐水角度を多少変える構成を取ることも考えられる。こ
うすることにより、各第一吐水部毎に洗浄範囲を分割す
ることによりさらなる設計自由度の向上が可能となる。
【0035】また本発明をサイホンゼット式や洗い落と
し式に適用した場合を例として説明したが、上記の便器
と他の装置や部材との組み合わせた発明として把握する
こともできる。たとえば、収納用キャビネットや手洗い
装置と組み合わせたトイレキット装置、トイレ室内の構
造体としての壁材、床材、および天井材などを組み合わ
せたシステムトイレ装置などに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す水洗便器の概略斜視
図である。
【図2】図1での水洗便器における先端部近傍の概略縦
断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す水洗便器の概略斜視
図である。
【図4】図3での水洗便器における概略縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例を示す水洗便器の概略上面
図である。
【図6】図5での水洗便器における概略縦断面図であ
る。
【図7】本発明の第4実施例を示す水洗便器の概略縦断
面図である。
【図8】図7での水洗便器における別体の水はね防止部
である。
【図9】従来の水洗便器の概略斜視図である。
【図10】図9での水洗便器の構造を示す側面断面図及
び平面図である。
【符号の説明】
10…水洗便器 11…ボウル部 20…便器本体 21…ボウル部上端部 22…先端部 25…略水平部 26…略垂直部 27…棚部覆い部 30…便座 31…便座本体 32…便座基部 33…局部洗浄ノズル 34…裏面 40、40a、40b…第一吐水部 42…第二吐水部 45…第二吐水部給水管 50…棚部 70…給水源中継部 72、72a、72b…第一吐水部給水管 80…水はね防止部 90…排水部 91…トラップ管路 92…ソケット 100…水洗便器 110…便器本体 111…ボウル部 112…内壁面 113…外壁面 114…汚物受け面 114a…溜水面 114b…乾燥面 115…ゼット吐水孔 116…給・排水部 117…給水管 118…排水口 119…排水路 120…便座 121…便座本体 122…便座基部 123…ボウル洗浄スプレッダー 124…局部洗浄ノズル 200…凹み部 210…ボウル部壁面 300…隆起部 301…蓋 400…バルブユニット 401…一次側給水管 RW…溜水 RS…加圧洗浄水 W…溜水部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体のボウル部後方の右側または左
    側の所定位置に、外部の加圧給水源からの加圧洗浄水を
    略水平方向に吐水する第一吐水部を備える水洗便器にお
    いて、 ボウル部上端部の下部に前記加圧洗浄水の通路である棚
    部を備えることを特徴とする水洗便器。
  2. 【請求項2】 前記第一吐水部が、前記便器本体と別体
    であり、前記ボウル部後方に備えられた別体第一吐水部
    であることを特徴とする請求項1記載の水洗便器。
  3. 【請求項3】 前記別体第一吐水部が、前記便器本体に
    載置される便座に備えられることを特徴とする請求項2
    記載の水洗便器。
  4. 【請求項4】 前記第一吐水部が前記便器本体に一体的
    に形成されることを特徴とする請求項1記載の水洗便
    器。
  5. 【請求項5】 前記棚部の上方に、水はね防止部を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の水洗
    便器。
  6. 【請求項6】 前記水はね防止部は、前記ボウル部上端
    部の周縁にあり前記棚部の幅よりも大きい幅を有するこ
    とを特徴とする請求項5記載の水洗便器。
  7. 【請求項7】 前記水はね防止部は、前記ボウル部上端
    部の周縁に端部を有し、略水平部と略垂直部からなる逆
    L字状の棚部覆い部であることを特徴とする請求項5記
    載の水洗便器。
  8. 【請求項8】 前記棚部覆い部の略垂直部の下端部側ほ
    ど前記便器本体の外方に傾斜することを特徴とする請求
    項7記載の水洗便器。
  9. 【請求項9】 前記水はね防止部が、前記便器本体と別
    体であることを特徴とする請求項5乃至8いずれか記載
    の水洗便器。
  10. 【請求項10】 前記棚部が前記ボウル部上端部の下部
    の周縁全周にあることを特徴とする請求項1乃至9いず
    れか記載の水洗便器。
  11. 【請求項11】 前記第一吐水部が、前記ボウル部後方
    の右側または左側に複数あることを特徴とする請求項1
    乃至10いずれか記載の水洗便器。
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