JP7308046B2 - 水洗式便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗式便器に関する。
従来、便器本体の上縁に形成されるリム部の内部に、水を受け入れることができるチャンバを形成した水洗式便器が知られている。この水洗式便器では、チャンバから水圧をかけながらリム部内の流路に洗浄水を供給し、リム部の内側に形成された開口から便器本体のボウル部に洗浄水を供給するように構成されている。チャンバに洗浄水を供給するには、洗浄水を供給する配管にリムノズルを取り付け、リムノズルがリム部に接続される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-303616号公報
特許文献1の水洗式便器のように、チャンバに洗浄水を滞留させて水圧をかけて吐水する技術では、ボウル部内へ吐水を行わない間、リムノズル内に残った空気が次の吐水により押圧される。このため、吐水の際に空気の破裂音のような異音が生じるという場合があった。
さらに、便器本体や配管の配置によって、リムノズルが傾斜したり長かったりする場合、リムノズルの内部に残水が溜まることがあった。リムノズルの内部に残水が溜まると、残水が次の吐水に伴い空気を前方に押し出すために、異音がより生じやすくなっていた。
本発明は、便器本体(例えば、後述の便器本体110)と、前記便器本体に設けられ、前記便器本体に洗浄水を供給する配管に接続されるリムノズル(例えば、後述のリムノズル1)と、を備える水洗式便器(例えば、後述の水洗式便器100)であって、前記リムノズルは、ノズル本体(例えば、後述のノズル本体10)と、前記ノズル本体の先端側に取り付けられ、前記便器本体内へ吐水する貫通孔(例えば、後述の貫通孔34)を備えるノズルキャップ(例えば、後述のノズルキャップ3)と、を有し、前記ノズルキャップは、前記ノズル本体との間に、前記リムノズル内の残水を排出するための排出部(例えば、後述の排出部35)が形成されるように配置される、水洗式便器に関する。
前記ノズルキャップの内周面は、前記ノズル本体の先端側から基端側に向かうに従って拡径するテーパ形状であることが好ましい。
前記ノズル本体は、前記便器本体に前記リムノズルが取り付けられた状態で少なくとも前記ノズル本体の内部における下側に位置する面が、上流側から下流側へ水が流れるように下り傾斜していることが好ましい。
前記ノズルキャップ及び前記ノズル本体は、前記ノズルキャップに形成される凹部(例えば、後述の係合溝331)又は凸部と、前記ノズル本体に形成される凸部(例えば、後述のキャップ係合凸部13)又は凹部とが互いに係合することにより、互いに係止されることが好ましい。
前記便器本体は、上部が開口し洗浄水が供給される凹状のボウル部(例えば、後述のボウル部111)と、前記ボウル部の上縁に沿うリム部(例えば、後述のリム部112)と、を有し、前記リム部は、内部が中空に形成されて、前記ボウル部に供給される洗浄水を受け入れ可能なチャンバ(例えば、後述のチャンバ114)を有し、請求項1又は2記載のリムノズルは、前記チャンバに接続されることが好ましい。
本発明によれば、残水が滞留しにくく、異音の発生を防止可能なリムノズルを提供することができる。
本実施形態の水洗式便器の平面図である。 本実施形態のリムノズルの断面図である。 本実施形態のリムノズルを示し、(a)図は、側面図であり、(b)図は、部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の水洗式便器100を示す図である。
水洗式便器100は、洗浄水が供給されて汚物を排出する便器本体110を有する。便器本体110へは、汚物を下水に排出するための洗浄水を供給するジェット配管(図示省略)と、便器本体110の上部周縁から便器本体110の内壁を洗浄するための洗浄水を供給するリム配管2とが接続される。
便器本体110は、ボウル部111と、リム部112と、貫通孔113と、チャンバ114と、を有する。便器本体110は全体が陶器により形成される。
ボウル部111は、上部が開口した凹状に形成され、下水へ連通する排水口を有する。ボウル部111には、洗浄水が供給される。
リム部112は、ボウル部111の上縁に沿う部分であり、リム部112の上面は平坦で内部が中空に形成される。リム部112の内部には、洗浄水が流通する流路112aが形成されており、図1に示すように、リム部112の内側に便器本体110の内部に向かって開口する開口部112bが配置される。
貫通孔113は、便器本体110の後方上部に配置され、リム部112の内部に連通可能な孔である。
チャンバ114は、ボウル部111に供給する洗浄水を一定量受け入れ、滞留させておくことが可能な空間である。チャンバ114は便器本体110の後方上部におけるリム部112内の中空部に形成される。チャンバ114は、流路112aと連続しており、チャンバ114に滞留する洗浄水が流路112aを流通してボウル部111に供給される。チャンバ114の底面は、ボウル部111の方へ下り傾斜している。
リム配管2は、一端が便器本体110に供給する洗浄水の給水源へ接続され、他端が便器本体110に接続されて、便器本体110に洗浄水を供給する。より詳細には、リム配管2の他端はリムノズル1に接続され、リムノズル1が便器本体110の貫通孔113に挿通されて固定される。リム配管2は、柔軟なホース21により構成され、下流側に向けて傾斜するように取り付けられている。
図2は、リムノズル1の断面図であり、リムノズル1が便器本体110に設けられ、貫通孔113に貫通した状態を側面から見た断面図である。なお、リムノズル1は、チャンバ114に向かって先端側がやや下方に向くように傾斜して取り付けられ、チャンバ114に接続される(図3(b)参照)。図2に示すように、リムノズル1は、ノズル本体10と、固定部材としてのナット4と、弾性部材5と、ガイド付きワッシャ6と、抜け止め金具7と、バックアップリング8と、ノズルキャップ3と、を有する。
なお、本明細書において、リムノズル1の先端とは洗浄水が流通する下流側の端部であり、基端とは、洗浄水が流通する上流側の端部を意味する。
ノズル本体10は、ホース21の端部に接続された状態で貫通孔113に挿通され、固定される円筒状のアダプタである。ノズル本体10のホース21側から洗浄水が供給され、ホース21と反対側の端部へ向けて洗浄水が流通する。ノズル本体10は、ホース21に接続される上流側よりも、便器本体110の貫通孔113に挿通される下流側の方で径が大きく形成されている。ノズル本体10は、樹脂製である。ノズル本体10は、その全体がリムノズル1の上流側から下流側へ水が流れるように下り傾斜している。
ノズル本体10は、その外側表面に、ノズル本体10が係合する部品の形状に応じた凹凸が形成されている。具体的には、ノズル本体10は、ネジ溝11と、突起12と、キャップ係合凸部13と、を有する。
ネジ溝11は、ノズル本体10の上流側に配置され、後述するナット4と係合するように構成されている。
突起12は、ノズル本体10の下流側に配置され、ノズル本体10の周囲に沿って環状に突出して形成される。突起12には、後述する抜け止め金具7が係合する。
キャップ係合凸部13は、突起12よりもさらに下流側に配置され、ノズル本体10の外側表面における一方及び他方に対向して形成される突出部である。キャップ係合凸部13には、後述するノズルキャップ3が係合する。
弾性部材5は、中心側に中空部54を有する筒状で、フランジの形成されたゴム製平パッキンである。弾性部材5は、挿入部51と、内ビード部52と、当接部53と、を有する。弾性部材5の中空部54には、ノズル本体10が挿通される。
挿入部51は、貫通孔113に挿入される略円筒形の部分であり、ノズル本体10の挿通する挿通方向に沿って延びる。図2に示すように、挿入部51を便器本体110の貫通孔113に挿通させた状態では、挿入部51と貫通孔113の周縁との間に、隙間Sが形成されている。
当接部53は、挿入部51の一方側で挿入部51からフランジ状に拡径する部分である。図2に示すように、当接部53は、挿入部51が貫通孔113に挿入された状態で、貫通孔113の周囲の便器本体110の表面に当接可能な部分である。当接部53は、挿入部51から屈曲して拡径する面が平坦な平面状に形成され、便器本体110の表面に面で接触する。また、便器本体110の表面と接する側と反対の上流側の面も平坦な平面状に形成され、後述するガイド付きワッシャ6が当接する。
当接部53は、ノズル本体10の挿通方向に沿う方向の厚さ寸法T1が、挿入部51におけるノズル本体10の挿通方向に略直交する方向の厚さ寸法T2、すなわち挿入部51の管の厚さ寸法よりも大きく構成されている。
内ビード部52は、当接部53における中空部54の内壁面に形成される環状の凸部である。内ビード部52は、中空部54の内壁面から内側に向かって突出する環が上下方向に離れて二つ形成されている。内ビード部52は、ノズル本体10が中空部54に挿入された際、ノズル本体10の外側表面を押圧する。
ガイド付きワッシャ6は、弾性部材5の当接部53における上流側に配置される。ガイド付きワッシャ6は、樹脂製で略環状の形状を有し、ワッシャ部61と、ガイド部62と、貫通孔63と、を有する。
ワッシャ部61は、弾性部材5における当接部53の便器本体110の表面に当接する側と反対側の面に配置される。ワッシャ部61は、当接部53を覆うように、当接部53に重ねて配置される。ワッシャ部61は、当接部53と略同じかわずかに大きい外径を有する。
ガイド部62は、ワッシャ部61の周縁から突出して当接部53の外周面に沿って延びる側壁である。ガイド部62は、ワッシャ部61の面に対して略直交する方向に延び、当接部53の側面を少なくとも部分的に覆うように配置される。
貫通孔63は、ワッシャ部61及びガイド部62の中心側に形成される円形の穴であり、ノズル本体10が挿通する。
抜け止め金具7は、中心側にノズル本体10が挿通される貫通孔71が形成される略長円形の環状の金具である。抜け止め金具7は、便器本体110の表面の貫通孔113の下流側で、貫通孔113の周囲の面に当接可能に延出する延出部72を有する。抜け止め金具7は、貫通孔71にノズル本体10が挿通した状態で、ノズル本体10の下流側に形成されたフランジ状の突起12に当接し、延出部72が貫通孔113の周囲の面の下流側に当接することにより、ノズル本体10が上流側へ抜けてしまうことを防止する。
バックアップリング8は、中心にノズル本体10が挿通される貫通孔81が形成される環状の金具である。バックアップリング8は、抜け止め金具7よりも薄く、外形は略円形状である。バックアップリング8は、弾性部材5が変形した際に、弾性部材5を支持する。
ナット4は、樹脂製であり、挿通孔としてのノズル本体挿通孔41と、座面部42と、締結部43と、を有する。
ノズル本体挿通孔41は、ノズル本体10がナット4に挿通する円筒状の貫通孔である。ノズル本体挿通孔41の内周面には、ノズル本体10の上流側の外周面に形成されたネジ溝11に対応するナット4側のネジ溝41aが形成されており、ナット4を回転させることでノズル本体10と係合する。
座面部42は、ナット4が当接する部材の被当接部としてのガイド付きワッシャ6の上流側の面に当接する平坦な面を有し、平面視で略円形形状に形成される。
締結部43は、座面部42の上流側の面に形成される略六角柱状の部分である。締結部43は、座面部42からノズル本体10の挿通方向に沿って起立し、工具により締結される。
ナット4が締結されることで、ガイド付きワッシャ6及び弾性部材5と、ノズル本体10の突起12及び便器本体110の間に挟まれた抜け止め金具7とが、便器本体110における貫通孔113の周囲に押圧されて、リムノズル1を固定する。
図3(a)は、リムノズル1の側面図であり、図3(b)は、リムノズル1の部分拡大断面図であり、図3(a)に示すリムノズル1を下方に傾けて取り付けた状態を示している。図2~図3(b)に示すように、ノズルキャップ3は、ノズル本体10に対して脱着可能なキャップであり、有底筒状の形状を有する。ノズルキャップ3は、ノズル本体10の下流側端部及びその周囲を覆うように取り付けられる。ノズルキャップ3は、キャップ開口部31と、キャップ底部32と、キャップ側面部33とを有する。ノズルキャップ3は、樹脂製である。
キャップ開口部31は、ノズル本体10の下流側端部を受け入れるノズルキャップ3の開放端である。
キャップ底部32は、ノズル本体10の下流側端部が当接する略円形の面であり、洗浄水を便器本体110の内側へ向けて吐水する複数の貫通孔34が形成されている。図3(b)に示すように、ノズルキャップ3がノズル本体10に取り付けられた状態では、キャップ底部32とノズル本体10の先端側端部との間に間が空いており、ノズル本体10は、キャップ底部32に当接していない。
キャップ側面部33は、ノズル本体10の下流側の側面に沿う略円筒形の部分である。図3(a)に示すように、キャップ側面部33のキャップ開口部31側には、ノズル本体10の下流側に配置されたキャップ係合凸部13に係合するための係合溝331及び係合爪332が形成されている。
係合溝331は、ノズルキャップ3のキャップ開口部31側の端部からキャップ底部32側へ、キャップ側面部33が切り欠かれて形成される。係合溝331は、ノズルキャップ3の周方向に沿う縦長の溝である。係合溝331は、一端側にキャップ開口部31側へ連続する入口331aが形成され、他端側に略U字状の湾曲部331bが形成される。係合溝331は、キャップ係合凸部13が内部を摺動可能であるとともに、湾曲部331bに嵌まるような幅寸法を有する。
係合爪332は、ノズルキャップ3のキャップ開口部31側の端部から係合溝331に沿って延びるとともに、先端が湾曲部331bの内側に向かって鉤状に突出する。係合爪332は、弾性変形可能な部材で構成されている。係合爪332は、縦長の係合溝331の長手方向の中央部で係合溝331内に干渉するように突出し、湾曲部331bにキャップ係合凸部13が嵌まった状態で、キャップ係合凸部13の移動を規制する。
ノズルキャップ3は、以下のようにノズル本体10の先端側に取り付けられる。まず、キャップ係合凸部13を係合溝331の入口331aから係合溝331内へ移動させ、キャップ係合凸部13の係合溝331の湾曲部331bに向かって摺動させる。このとき、キャップ係合凸部13が係合爪332を乗り越えるように係合爪332を弾性変形させて、湾曲部331bにキャップ係合凸部13を配置させる。ノズルキャップ3は、いわゆるスナップフィットによってノズルキャップ3に係合する。ノズルキャップ3に形成される係合溝331と、ノズル本体10に形成されるキャップ係合凸部13とが係合することにより、ノズルキャップ3とノズル本体10とが互いに係止される。
キャップ側面部33は、キャップ底部32側からキャップ開口部31側に向かって、その内周面が拡径するようにテーパ形状になっている。すなわち、ノズルキャップ3のキャップ側面部33における表面側は、キャップ底部32側からキャップ開口部31側に向かって外径の変化しない円筒状であるが、内周面側は、ノズル本体10の先端側から基端側に向かうに従って内径が拡がるように傾斜している。
排出部35は、図3(b)に示すように、ノズル本体10の先端側の外周面とノズルキャップ3の内周面との間に形成される隙間である。排出部35は、例えば、ノズル本体10の径方向に0.1mm~0.3mm程度形成される。
ノズルキャップ3は、ノズル本体10とぴったりと嵌り合っておらず、ノズル本体10の先端側を緩く覆っている。このため、ノズル本体10内を流通した洗浄水は、排出部35から排出される。図3(b)に示すように、ノズル本体10は下方に傾斜して配置されており、ノズル本体10の先端とノズルキャップ3のキャップ底部32との間に水が滞留することも考えられる。しかし、次の吐水が行われて、上流側から洗浄水が供給されて空気が圧縮されるとき、図3(b)中の矢印のように内部の残水及び空気は排出部35から抜けることができる。このため、前方の貫通孔34等から水鉄砲のように水が押し出されたり、空気が前方に向けて圧縮されたりすることが緩和され、破裂音のような異音が発生することが防止される。
以上の水洗式便器100では、リム配管2が下方に傾斜してノズル本体10へ水を流すので、洗浄水の給水源からの給水が停止された場合、リム配管2内の残水は、ノズル本体10へ流れる。また、ノズル本体10自体が下方に傾斜して取り付けられているため、残水はノズル本体10内をさらに下方へ流れ、リムノズル1のノズル本体10とノズルキャップ3との間の排出部35から排出される。排出部35から排出された残水は、チャンバ114の底面がボウル部111の方へ傾斜しているため、チャンバ114からボウル部111へ排水される。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態では、水洗式便器100を、便器本体110と、便器本体110に設けられ、便器本体110に洗浄水を供給するリム配管2に接続されるリムノズル1と、を含んで構成した。また、リムノズル1を、ノズル本体10と、ノズル本体10の先端側に取り付けられ、便器本体110内へ吐水する貫通孔34を備えるノズルキャップ3と、を含んで構成し、ノズルキャップ3を、ノズル本体10との間に、リムノズル1内の残水を排出するための排出部35が形成されるように配置させた。
リムノズル1が、ノズル本体10とノズルキャップ3との2つの部品を有し、ノズルキャップ3が、ノズル本体10の外周面とノズルキャップ3の内周面との間に洗浄水の排出部35が形成されるように配置されるので、ノズル本体10の先端へ流れた水が、傾斜したノズルキャップ3の内周面を伝い、排出部35からノズルキャップ3のキャップ開口部31側へ流れやすい。このため、リムノズル1を流通した水が、吐水しない間にリムノズル1内に滞留することを防止することができる。特に、ノズル本体10が傾斜していたり、長かったりする場合でも、洗浄水がノズル本体10の外周面とノズルキャップ3の内周面との間の排出部35から逃げるので、リムノズル1内に残水が滞留しにくい。残水が滞留しにくいため、リムノズル1内に存在する空気が、次の吐水の際に残水によって前に一気に前方へ押し出されることが防止できる。また、排出部35が形成されていることにより、次の吐水の際に流れてきた洗浄水とリムノズル1の内部の中で圧力が高まることが防止できる。これにより、押し出される空気により発生する異音を低減し、静かな吐水を実現することができる。
本実施形態では、ノズルキャップ3の内周面を、ノズル本体10の先端側から基端側に向かうに従って拡径するテーパ形状にした。ノズルキャップ3の内周面がテーパ形状に形成されていることで、排出部35から水が排出されるとともに空気も逃げるので、リムノズル1内の圧力を逃がすことができる。従って、上記と同様の効果を奏する。また、ノズルキャップ3の内周面がテーパ形状になっていることで、ノズルキャップ3がノズル本体10の先端を緩く覆い、ノズルキャップ3の脱着が容易である。
本実施形態では、ノズル本体10を、便器本体110にリムノズル1が取り付けられた状態で少なくともノズル本体10の内部における下側に位置する面が、上流側から下流側へ水が流れるように下り傾斜させた。これにより、ノズル本体10内を流れる洗浄水が下方へ導かれ、ノズル本体10の先端側とノズルキャップ3との間に形成された排出部35から残水が流れやすくなる。よって、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態では、ノズルキャップ3及びノズル本体10を、ノズルキャップ3に形成される係合溝331と、ノズル本体10に形成されるキャップ係合凸部13とを、互いに係合することにより係止させた。
ノズル本体10とノズルキャップ3が螺合や圧入接続でなく、凹部と凸部の係合により係止されているので、ノズル本体10とノズルキャップ3の間に十分な排出部35を形成しやすい。また、ノズル本体10とノズルキャップ3の間に排出部35が形成されていても、互いが外れないように係止することができる。
本実施形態では、便器本体110を、上部が開口し洗浄水が供給される凹状のボウル部111と、ボウル部111の上縁に沿うリム部112と、を含んで構成した。また、リム部112を、内部が中空に形成されて、ボウル部111に供給される洗浄水を受け入れ可能なチャンバ114を含んで構成し、リムノズル1を、チャンバ114に接続した。
これにより、リム部112の内部にチャンバ114を有し、チャンバ114にリムノズル1を接続して、リム部112から便器本体110のボウル部111へ向けて吐水する水洗式便器100において、リムノズル1内の残水の滞留を防止することができる。よって、上記と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ノズル本体10に形成される凸部であるキャップ係合凸部13にノズルキャップ3に形成される係合溝331が係合するように構成されているが、これに限られない。ノズル本体の外側表面に凹部としての溝を形成し、ノズルキャップの内周面に、ノズル本体の溝に係合する凸部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、ノズル本体10及びノズルキャップ3は、樹脂により形成されているが、これに限られない。ノズル本体10及びノズルキャップ3が係合する部分のみ弾性変形可能な部材で構成してもよい。また、樹脂でなく柔軟性のある金属で形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、チャンバ114の底面は、排出部35から排水された水を傾斜したチャンバ114の底面からボウル部111へと流すように構成されているが、これに限られない。例えば、チャンバ114の底面に、排出部35から排出される残水を排出する排出経路を別途設けて、排出経路から残水を排出させるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ノズル本体10は、その全体が上流側から下流側に向かって下り傾斜するように取り付けられているが、これに限られない。便器本体110にリムノズル1が取り付けられた状態で、少なくともノズル本体10の内部における下側に位置する面が下り傾斜してさえいれば、ノズル本体10の外側の面や、上側又は上側寄りの側面が下り傾斜していなくてもよい。
1 リムノズル
2 リム配管(配管)
3 ノズルキャップ
34 貫通孔
35 排出部
10 ノズル本体
13 キャップ係合凸部(凸部)
100 水洗式便器
110 便器本体
111 ボウル部
112 リム部
114 チャンバ
331 係合溝(凹部)

Claims (5)

  1. 便器本体と、
    前記便器本体に設けられ、前記便器本体に洗浄水を供給する配管に接続されるリムノズルと、を備える水洗式便器であって、
    前記リムノズルは、
    ノズル本体と、
    前記ノズル本体の先端側に取り付けられ、前記便器本体内へ吐水する貫通孔を備えるノズルキャップと、を有し、
    前記ノズルキャップは、前記ノズル本体との間に、前記リムノズル内の残水を排出するための排出部が形成されるように配置され、
    前記排出部から、前記ノズル本体の下流側端部を受け入れる前記ノズルキャップの開放端であるキャップ開口部を通じて前記残水が排出される、水洗式便器。
  2. 前記ノズルキャップの内周面は、前記ノズル本体の先端側から基端側に向かうに従って拡径するテーパ形状である、請求項1に記載の水洗式便器。
  3. 前記ノズル本体は、前記便器本体に前記リムノズルが取り付けられた状態で少なくとも前記ノズル本体の内部における下側に位置する面が、上流側から下流側へ水が流れるように下り傾斜している、請求項1又は2に記載の水洗式便器。
  4. 前記ノズルキャップ及び前記ノズル本体は、前記ノズルキャップに形成される凹部又は凸部と、前記ノズル本体に形成される凸部又は凹部とが互いに係合することにより、互いに係止される、請求項1~3のいずれか1項に記載の水洗式便器。
  5. 前記便器本体は、上部が開口し洗浄水が供給される凹状のボウル部と、
    前記ボウル部の上縁に沿うリム部と、を有し、
    前記リム部は、内部が中空に形成されて、前記ボウル部に供給される洗浄水を受け入れ可能なチャンバを有し、
    前記リムノズルは、前記チャンバに接続される、請求項1~4のいずれか1項に記載の水洗式便器。
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