JP6539196B2 - 逆止弁装置及び既設管の更生方法 - Google Patents
逆止弁装置及び既設管の更生方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6539196B2 JP6539196B2 JP2015243507A JP2015243507A JP6539196B2 JP 6539196 B2 JP6539196 B2 JP 6539196B2 JP 2015243507 A JP2015243507 A JP 2015243507A JP 2015243507 A JP2015243507 A JP 2015243507A JP 6539196 B2 JP6539196 B2 JP 6539196B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve body
- housing
- pipe
- check valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Valve Housings (AREA)
- Check Valves (AREA)
Description
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、逆止弁の汎用性及び機能性を高め、種々の用途に適用可能にすることを目的とする。
軸線方向に貫通する内室を有して、前記流路部材に装着される筐体と、
前記軸線方向に貫通する弁路を有して、前記内室に収容される弁本体と、
を備え、前記弁本体が、弁座を有する弁座部材と、前記弁座に着離座されることによって前記弁路を閉開させる弁体と、を含み、
更に前記弁本体が、前記筐体に対して着脱可能、かつ第1の向きと前記第1の向きに対して前記軸線方向に反転された第2の向きとのうち選択された一方の向きにされて前記筐体に装着可能であることを特徴とする。
前記弁本体が、前記第1、第2の何れの向きにおいても前記第1筐体部材と前記第2筐体部材との間に挟まれて保持される被保持部を有していることが好ましい。
この構成によれば、第1筐体部材と第2筐体部材を分離することで、弁本体を筐体から外すことができる。これによって、弁本体の向きを変えて、筐体に再装着できる。弁本体を第1の向き及び第2の向きの何れの状態においても筐体に安定的に保持できる。
前記弁体が円形状になっており、
更に前記弁本体が、前記弁体を前記弁座へ向けて付勢するばね部材と、
前記軸線方向へ延びて前記軸支部と前記弁体の中央部と前記ばね部材を貫通する連結軸部材とを含むことが好ましい。
この構成によれば、弁座部材と弁体とばね部材を連結軸部材によって連結することで、弁本体をユニット化することができる。したがって、弁本体全体を1つのユニットとして筐体に着脱でき、弁本体の向き変更を容易に行なうことができる。
前記既設管の内部に前記流路部材として更生管を配置し、
前記更生管の管壁に孔部を形成し、
前記逆止弁装置を前記孔部に取り付けることを特徴とする。
前記孔部としては、裏込め材の注入孔、支保工の支保材の貫通孔、外水圧の逃がし孔(ウイープホール)等が挙げられる。孔部の種類及び目的に応じて、弁本体の向きを選択することで、流体の流れを許容する方向及び逆流を阻止する方向が所望になるように調節することができる。
[第1実施形態]
図1は、地中の下水道管等の老朽化した既設管1を更生する様子を示したものである。既設管1の内部には更生管2(流路部材)が配置されている。更生管2の管壁に逆止弁装置3が設けられている。
第2筐体部材12には、第1筐体部材11に対する回転操作のための六角凹部等を形成してもよい(図7参照)。
弁座部材31の材質は、例えばPVC等の樹脂にて構成されている。弁座部材31は、環状部31xと、1又は複数(ここでは3つ)の連結腕部31bと、軸支部31cとを一体に有している。環状部31xは、軸線方向L3と同軸の円筒状になっている。環状部31xの内部が、弁本体30の弁路30cを構成している。弁路30cは、弁本体30を軸線方向L3に貫通している。
第1筐体部材11の内周における第2筐体部材12よりも第1側の部分には、段差11dが形成されている。この段差11dと、第2筐体部材12の第1側の端面12dとの間に、被保持部31dが挟まれている。これによって、弁座部材31ひいては弁本体30が筐体10に保持されている。段差11d及び端面12dによって、弁本体保持部10dが構成されている。弁本体保持部10dは、筐体10における軸線方向L3のちょうど中央部に配置され、かつ筐体10の全周にわたる環状になっている。
第2筐体部材12を第1筐体部材11から分離すると、弁本体30の保持状態が解除される。したがって、弁本体30は、筐体10に対して着脱可能になっている。
以下、特に断らない限り、逆止弁装置3は、第1の向き(図2)になっているものとする。
なお、第1筐体部材11の第1側の内周面11eについても、弁座31aと同一球面をなす部分凹球面状になっている。
弁体32の周縁部が、全周にわたって弁座31aと軸線方向L3に対峙している。
ばね部材33は、軸線方向L3に沿って潰れるように弾性変形される。
図1に示すように、既設管1の内部に更生管2を挿入する。この更生管2の管壁に注入孔2c(孔部)を形成する。注入孔2cに逆止弁装置3を取り付ける。詳しくは、第1筐体部材11の雄ネジ部11bを注入孔2cの内周の雌ネジ部に螺合する(図4参照)。また、フランジ11fを更生管2の内周面(図2において下面)に宛がう。
逆止弁装置3の弁本体30は、第1の向き(図2)にしておく。
この裏込め材4の吐出圧が、弁体32に対して離座方向(図4において上向き)へ作用する。これによって、弁体32が弁座31aから離座し、弁路30cが開通される。したがって、裏込め材4を、弁路30cを経て、既設管1と更生管2との間の環状の管間空間1aに注入し充填することができる。
この弁体32には、既設管1と更生管2との間における未硬化の裏込め材4の流体圧がかかる。この流体圧の作用方向は、弁体32の着座方向である。したがって、逆止弁装置3が開くことはない。よって、裏込め材4が更生管2内へ漏れるのを防止できる。要するに、逆止弁装置3は、裏込め材4の養生期間中における注入孔2cの閉塞手段として機能する。
また、更生管2に開穿した支保材挿通孔(孔部)の閉塞手段として逆止弁装置3を用いてもよい。支保材挿通孔は、裏込め材4の注入時に更生管2を内側から支持する支保工の支保材を通して既設管1に突き当てるためのものである(特開2015−175487号公報参照)。
これによって、既設管1の外部の水圧が上昇して、既設管1の損傷部等を通って水が既設管1と更生管2との間に流入して来た場合、この流入水の水圧によって弁体32が離座して開弁される。これによって、流入水を更生管2内へ放流することができ、硬化前の裏込め材4に水が混入されるのを防止又は抑制できる。
これによって、前記既設管1の外部からの水を逆止弁装置3から更生管2へ逃がす際、防汚メッシュ38によって当該水中の汚れ物質を捕捉できる。したがって、汚れ物質が更生管2に入り込むのを防止できる。
弁本体30の各要素31〜33を連結軸部材35によって連結することで、弁本体30をユニット化することができる。したがって、弁本体30全体を1つのユニットとして筐体10に着脱でき、弁本体30の向き変更を容易に行なうことができる。
ゴム製のばね部材33は、対象流体の粘度や想定圧力に合わせて、最適な付勢力が得られるように適度な硬度及び寸法を有するものに交換することができる。しかも、ナット36を外すことで簡単に交換できる。
また、対象流体の粘度に合わせて、弁体32や弁座部材31の弁座31aの断面形状を適切なものに設計変更して取り替えることができる。弁体32の交換作業はナット36を外すことで簡単に行なうことができる。弁座部材31の交換作業は、第2筐体部材12を外すことで簡単に行なうことができる。
さらに、逆止弁装置3は、部品点数が少なく、構造が比較的簡素であり、汎用性を高めることができる。配管の剛性や対象流体等に応じた各部材の材質選定や強度設計の自由度を高めることができる。
[第2実施形態]
図6〜図9は、本発明の第2実施形態を示したものである。図6及び図9に示すように、第2実施形態に係る逆止弁装置3Bにおいても、弁本体30が、筐体10に対して着脱可能、かつ第1の向き(図6)と第2の向き(図9)とのうち選択された一方の向きにされて、筐体10に装着可能である。
以下、第2実施形態においても、特に断らない限り、弁本体30は第1の向き(図6)になっているものとする。また、弁体32が弁座31aに着座されているものとする(図6)。
弁座部材31の環状部31xの外周縁には、リム部31eが形成されている。リム部31eは、第1側へ突出されるとともに弁座部材31の全周にわたる環状をなしている。このリム部31eが、筐体10への被保持部を構成している。筐体10の第1筐体部材11における第1側の端部には、内フランジ11gが、径方向内側へ突出するように形成されている。リム部31eが、内フランジ11gと、第2筐体部材12の第1側の端面12dとの間に挟まれて保持されている。内フランジ11gと端面12dとによって、弁本体保持部10dが構成されている。
図6及び図9に示すように、第1、第2の何れの向きにおいても、リム部31eが弁本体保持部10dによって挟持される。
なお、着座時の弁体32は、連結腕部31b及び環状部31xにおける弁座31aと面一をなす第1側の面にも押し当てられている。
例えば、逆止弁装置3を上水管の水の逆流防止用の逆止弁として用いてもよい。
逆止弁装置3を取り付ける流路部材は、流体の流路を画成するものであればよく、管に限られず、流体を他から隔てる仕切り板等であってもよい。
弁体32が、中央部は軸支部31cに定着されるとともに、弁体32自体の弾性によって周縁部が弁座31aから離れるように弾性変形可能、かつ弾性復帰して弁座31aに着座可能であってもよい。その場合、ばね部材33を省略してもよい。
2 更生管(流路部材)
2c 注入孔(孔部)
3 逆止弁装置
10 筐体
10c 内室
10d 弁本体保持部
11 第1筐体部材
12 第2筐体部材
30 弁本体
30c 弁路
31 弁座部材
31x 環状部
31a 弁座
31b 連結腕部
31d 被保持部
31e リム部(被保持部)
32 弁体
33 ばね部材
35 連結軸部材
L3 軸線方向
Claims (3)
- 流路部材に設けられる逆止弁装置であって、
軸線方向に貫通する内室を有して、前記流路部材に装着される筐体と、
前記軸線方向に貫通する弁路を有して、前記内室に収容される弁本体と、
を備え、前記弁本体が、弁座を有する弁座部材と、前記弁座に着離座されることによって前記弁路を閉開させる弁体と、を含み、
更に前記弁本体が、前記筐体に対して着脱可能、かつ第1の向きと前記第1の向きに対して前記軸線方向に反転された第2の向きとのうち選択された一方の向きにされて前記筐体に装着可能であり、前記筐体が、環状の第1筐体部材と、前記第1筐体部材に対して前記軸線方向へ進退可能かつ着脱可能に嵌合された環状の第2筐体部材と、を含み、
前記弁本体が、前記第1、第2の何れの向きにおいても前記第1筐体部材と前記第2筐体部材との間に挟まれて保持される被保持部を有していることを特徴とする逆止弁装置。 - 前記弁座部材が、軸支部と、前記軸支部を囲む環状部と、前記環状部の径方向へ延びて前記環状部と前記軸支部を連結する連結腕部とを有し、
前記弁体が円形状になっており、
更に前記弁本体が、前記弁体を前記弁座へ向けて付勢するばね部材と、
前記軸線方向へ延びて前記軸支部と前記弁体の中央部と前記ばね部材を貫通する連結軸部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載の逆止弁装置。 - 地中の既設管を更生する更生方法であって、
前記既設管の内部に更生管を配置し、
前記更生管の管壁に孔部を形成し、
請求項1又は2に記載の逆止弁装置の前記弁本体を前記選択された一方の向きにして、前記逆止弁装置を前記孔部に取り付け、前記更生管を請求項1又は2に記載の流路部材とすることを特徴とする既設管の更生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015243507A JP6539196B2 (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | 逆止弁装置及び既設管の更生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015243507A JP6539196B2 (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | 逆止弁装置及び既設管の更生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017110687A JP2017110687A (ja) | 2017-06-22 |
JP6539196B2 true JP6539196B2 (ja) | 2019-07-03 |
Family
ID=59081786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015243507A Active JP6539196B2 (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | 逆止弁装置及び既設管の更生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6539196B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6450723B2 (ja) * | 2016-10-11 | 2019-01-09 | 本田技研工業株式会社 | コントロールバルブユニット |
JP6822909B2 (ja) * | 2017-06-30 | 2021-01-27 | 積水化学工業株式会社 | 逆止弁装置 |
CN112020623B (zh) * | 2018-04-23 | 2023-08-15 | 戴科知识产权控股有限责任公司 | 限定打开位置的止回阀插入件和具有止回阀插入件的止回阀 |
CN111609210B (zh) * | 2020-05-20 | 2022-03-11 | 中电建十一局工程有限公司 | 一种顶管施工触变泥浆置换施工方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4269260B2 (ja) * | 2003-06-05 | 2009-05-27 | 三浦工業株式会社 | バルブ |
JP4619111B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2011-01-26 | 積水化学工業株式会社 | 既設管の更生方法 |
JP2012057323A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Kurimoto Shoji Kk | 給水制御方法 |
-
2015
- 2015-12-14 JP JP2015243507A patent/JP6539196B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017110687A (ja) | 2017-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6539196B2 (ja) | 逆止弁装置及び既設管の更生方法 | |
US6725468B2 (en) | Combination plug device and cover plate | |
KR20120004220U (ko) | 절수 밸브 | |
US9476186B2 (en) | Main valve with internal rigid structure | |
JP2011058509A5 (ja) | ||
JP6228853B2 (ja) | 高止水逆止弁 | |
CN109041571A (zh) | 医用连接结构 | |
US6250336B1 (en) | Water supply coupling with one-way valve for recreational vehicles | |
EP1996848A1 (en) | Dual seal valve | |
CN104032802A (zh) | 卫生嵌装件、嵌装件系统和卫生配件 | |
JP6709119B2 (ja) | ウィープホール装置 | |
US20060237072A1 (en) | Tubular fitment for lavatory facility | |
JP2001059578A (ja) | 簡易交換型逆止弁及び該逆止弁を用いた止水栓 | |
US20110219526A1 (en) | Plunger | |
JP6822909B2 (ja) | 逆止弁装置 | |
US7526983B1 (en) | Tool for removing and installing a pop-up pool cleaning head assembly | |
EP0303816A2 (en) | Valve spindle | |
CN102518799A (zh) | 卫生嵌置单元及配有卫生嵌置单元的喷淋器配件 | |
KR200447282Y1 (ko) | 수도꼭지 및 수도꼭지용 어댑터 | |
ZA200901396B (en) | Cosmetic compositions with ethylene brassylate | |
BRPI0714092A2 (pt) | sistema de montagem e de regulagem em altura para torneira e kit | |
JP5090958B2 (ja) | ボールリフト型逆止弁 | |
RU2478771C1 (ru) | Обратный клапан для обсадной колонны | |
TWM512082U (zh) | 立式水龍頭結構 | |
KR101861175B1 (ko) | 버터플라이 밸브의 시트구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190410 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190418 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190514 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190607 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6539196 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |