JP2001059578A - 簡易交換型逆止弁及び該逆止弁を用いた止水栓 - Google Patents

簡易交換型逆止弁及び該逆止弁を用いた止水栓

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JP2001059578A
JP2001059578A JP11234381A JP23438199A JP2001059578A JP 2001059578 A JP2001059578 A JP 2001059578A JP 11234381 A JP11234381 A JP 11234381A JP 23438199 A JP23438199 A JP 23438199A JP 2001059578 A JP2001059578 A JP 2001059578A
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Takeshi Kasai
武志 河西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆止弁本体の内部に収受した弁体等の部品の
取り付け、取り外しが容易に行え、該逆止弁を止水栓等
へ取り付けた際のその取り付け部のシールを良好に行え
る逆止弁を提供する。 【解決手段】 中空略筒状の逆止弁本体3内に、弁体9
と、弁座部材11と、バネ13とを収受或いは取り付け
た弁ユニット5を挿入する。座金15を弁座部材11に
隣接して配置し、さらにその隣に形成された、スリット
4bと内周溝4aとを備えたリング取り付け部4に、略
円環状のストップリング17を着脱自在に取り付ける。
逆止弁本体の外周には、シール用のOリングを収受でき
る円周溝8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逆止弁に関し、特に水道
の止水栓等に取り付けて好適に使用し得る逆止弁に関す
る。さらに詳細に言えば、逆止弁本体内に装着された弁
体等の部品の取り付け、取り外しがきわめて簡単にで
き、且つ止水栓等へ取り付けた際にその取り付け部での
封止が良好に行える逆止弁に関する。さらに本発明は、
その様な逆止弁を用いた止水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に家庭用水道では、メータに組み
合わせて止水栓が使用され、下流側での工事等を行う際
に、その止水栓を閉めて止水する。そして、通水状態に
ある際に下流側からの逆流を防止するために逆止弁も設
けられており、近年ではこの逆止弁は止水栓に取り付け
ていることが多い。
【0003】ところで、この逆止弁に、例えば弁体の損
傷、或いはゴミ等の進入により支障が生じた場合、それ
を取り外し、部品の交換等をしなければならない。従っ
て、この逆止弁については、その部品の取り付け、取り
外しが容易であることが望ましい。
【0004】このような弁体等の部品の交換が容易にで
きる逆止弁として、実開平5−75568は、ボールバ
ルブ等に接続される逆止弁であって、ほぼ筒状の本体内
にスプリングを介して逆止弁体が付勢して設けられ、本
体の開口端部に逆止弁体を受け止めするためのストッパ
リングを嵌着し、このストッパリングを押さえるために
二つ割りした止め輪を本体の開口端部に嵌着し、この止
め輪の外周部にOリングを嵌めて固定した逆止弁を開示
している。このOリングを外すことにより二つ割りの止
め輪を外すことが出来、弁体等を取り外せる。そしてこ
の逆止弁は、ボールバルブの二次側開口部に袋ナットを
用いて取り付けられる。
【0005】ところでこのOリングは、従来から逆止弁
本体の外周部とボールバルブの二次側開口の内周との間
を封止するために使用されていたものである。逆止弁本
体の外周部とボールバルブの二次側開口の内周との間か
らの漏れを防止するためには、もう一つの封止部材がボ
ールバルブと逆止弁本体と袋ナットとの間に設けられ、
逆止弁をボールバルブを取り付ける為に袋ナットを締め
る際に、これを圧縮するようになっている。しかしこの
封止部材のシール性は、袋ナットの締めつけ具合で左右
され、確実性に欠けることとなり、従来から逆止弁本体
の外周部とボールバルブの二次側開口の内周との間を封
止する機能を主として果たすものは、先述のOリングで
あった。
【0006】実開平5−75568では、このOリング
は用いられているが、そのOリングで逆止弁本体に固定
している部材は、二つ割りされた止め輪であり、この二
つに分割された部分には隙間が有り、シール性は全く無
い。従って、Oリングを用いていてもこの部分ではシー
ルすることは出来ない。前述のもう一つの封止部材につ
いても前述したとおりシール性に問題があり、結果的に
逆止弁本体とボールバルブの二次側開口部との間の封止
は確実性に欠けることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記従来
の問題点に鑑みなされたものであり、弁体等部品の取り
付け、取り外しが簡単にでき、且つ止水栓等に取り付け
た場合に、その取り付け部の封止が確実にできる逆止
弁、及びそのような逆止弁を用いた止水栓を提供するこ
とをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願発明においては、中空略筒状の逆止弁本体内にそ
の一端側から取り出すことの出来る寸法とされた弁体と
弁座と付勢部材とを配置し、これらを逆止弁本体内に保
持する保持手段を設ける。その保持手段は、逆止弁本体
に設けられる係止部材取り付け部と、これに着脱自在に
取り付けられる係止部材からなる。係止部材取り付け部
は、逆止弁本体の軸方向で、弁座に対して前記一端側の
位置で、円周方向で所定の範囲に亘って前記逆止弁本体
の周壁を貫いて形成されたスリットを少なくとも備え、
係止部材は、このスリットを介して逆止弁本体内へ着脱
自在に挿入される板状の部材である。
【0009】ある実施の形態においては、その係止部材
取り付け部は、逆止弁本体の軸方向でスリットと同じ位
置で、スリットが形成されていない円周方向の範囲で、
逆止弁本体の周壁の内周に形成された円周溝をさらに備
え、係止部材は、略円環状をなし、その一部が円周溝内
に収受され、残余の部分がスリット内に位置するように
取り付けられる。
【0010】さらに他の実施の形態においては、前記円
周溝の両端部には、該円周溝の底部と逆止弁本体の外周
との間に延びる肩部が形成され、係止部材は、円周溝内
に位置する小径部とスリット内に位置する大径部とを備
え、その大径部の両端部に形成される肩部が、前記逆止
弁本体の肩部に当接して取り付けられる。
【0011】さらに他の実施の形態では、その係止部材
は、二つに分割されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の具
体的実施の形態を説明するが、本願発明の範囲は以下に
説明される実施の形態に限定されるものではない。
【0013】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
逆止弁1の縦断面図であり、符号3は逆止弁1の本体で
ある。この実施の形態での逆止弁本体3は、図示のとお
り中空の略円筒状の部材であり、径の異なる大径部3a
と小径部3b及びその両者の間の連接部3cとからなっ
ている。具体的には、この実施の形態での逆止弁本体3
は、後述するように、止水栓の二次側開口に液密状態で
摺動自在に取り付けられる通称「伸縮パイプ」と言われ
るものである。しかし、本体3はこれに限定されるもの
ではなく、逆止弁3の用途に応じてこれとは異なる形状
のものを使用できる。大径部3aの先端部6は、後述す
る弁ユニット5の弁座部材11が配置される側となる弁
座側先端部となるが、この弁座側先端部6は外径が大き
くなっている。そして符号8は、この逆止弁1が止水栓
に取り付けられたときに、大径部3aの外周と止水栓の
二次側開口内周との間を封止するOリングが配置される
円周溝である。
【0014】本実施の形態での逆止弁1はカートリッジ
式になっている。すなわち、弁体9と弁座部材11と弁
体9を付勢するバネ13が籠体7に取り付け或いは収納
されて、弁ユニット5となっている。
【0015】籠体7は非閉鎖型である。すなわち、中央
底部7aとそれを囲む円環状の底部円環部7bとは、円
周方向に隔てて設けられ、径方向に延びる複数の横リブ
7cで一体化され、さらに底部円環部7bは、該底部円
環部7bと籠体7の軸方向で隔てて形成された円環状の
弁座円環部7dと、円周方向に隔てて設けられ、籠体7
の軸方向に延びる複数の縦リブ7eにより一体化されて
いる。そして、中央底部7aから、弁体9を案内するた
めのガイド軸7fが、籠体7の軸方向に延びて形成され
ている。弁座円環部7dには、図示のとおり外周側に円
周溝7gが設けられている。この弁ユニット5を本体3
に取り付けた状態では、底部円環部7bの外側面7hが
本体3の連接部3cの内面側に形成される肩部3dに当
接する。
【0016】例えばゴム等の弾性を有する材料で作られ
た弁座部材11は、略C字型断面の円環状の部材であ
り、片側の端部に形成された係止部11aが籠体7の円
周溝7g内に嵌まり、図示のとおり弁座円環部7dの先
端部の外周、先端面及び内周面を囲んで取り付けられて
いる。内周側端部には、テーパ状になったシート部11
bが形成され、ここに弁体9が離着座する。
【0017】弁体9は茸型をしており、球殻状の頭部9
aと、頭部9aの外縁から垂下する短い円筒部9bと、
頭部9aの中央から垂下する弁軸9cを備えている。弁
軸9cには、その中央部に設けられた、籠体7のガイド
軸7fに対応するガイド孔9dと、このガイド孔9dの
周囲に設けられた深い円周溝9eが形成されている。
【0018】バネ13はその一端側が弁体9の円周溝9
e内に収まり、他端側が籠体7の中央底部7aに受け止
められ、弁体9を弁座部材11のシート部11bに向け
て付勢している。なお、弁体9が移動するときには、ガ
イド軸7fとガイド孔9dによる案内のみでなく、弁体
9の円筒部9bの外周が籠体7の縦リブ7eの内周面に
より案内されるようになっている。
【0019】符号15は座金であり、逆止弁本体3の大
径部3a内で、弁ユニット5の弁座部材11に接して配
置される。そして符号17は、弁ユニット5と座金15
を図示の位置に保持するために、逆止弁本体3のリング
取り付け部4に取り付けられた保持部材或いは抜け止め
部材としてのストップリングである。これについては図
2を用いて説明する。
【0020】図2において、(イ)は図1に於けるA−
A線での逆止弁本体3の断面図であり、(ロ)はストッ
プリング17の平面図である。本体3の弁座側先端部6
に形成されたリング取り付け部4は、本体3の軸方向で
同じ位置に、具体的には座金15に隣接する位置に形成
された円周方向に延びる円周溝4aと、本体の円周壁を
貫くスリット4bからなる。すなわち、大径部3aの内
周側に、円周方向に所定の範囲で有底の円周溝4aが形
成されている。そして、同一の横断面上で円周方向での
残余の部分には、その幅が円周溝4aの幅と同じ寸法と
されたスリット4bが形成されている。従って、溝4a
の両側面とスリット4bの両側面は同一の側面4c(4
d)を形成する。また、溝4aとスリット4bとの境に
は水平方向に肩部4e、4fが形成される。図示のとお
り、このリング取り付け部4の形状は左右対称となって
いる。
【0021】ストップリング17は中心の孔17aを有
し、上側の、その半径が逆止弁本体3の弁座側先端部6
の半径に等しい大径部17bと、下側の、その半径が逆
止弁本体3の円周溝4aの底までの半径に等しい小径部
17cとからなる。そして、小径部17cの両端部付近
では、互いに平行となるようにカットされた垂直部17
d、17eが形成され、さらに大径部17bの両端部に
おいて水平方向の肩部17f、17gが形成されてい
る。垂直部17dと17eの間の距離は、本体3の溝4
aの両端部に形成された肩部4eと4fの内側端部の間
の距離より若干小さくなっている。図示のとおり、この
ストップリング17の形状は左右対称となっている。
【0022】このストップリング17を、小径部17c
を下にした状態で本体3のスリット4cに挿入し、その
小径部17cを本体3の溝4a内に収める。このとき、
ストップリング17の肩部17f、17gは逆止弁本体
3の肩部4e、4fにそれぞれ載り、ストップリング1
7の大径部17bの外周部は、逆止弁本体3の弁座側先
端部6の外周とほぼ面一となる。これにより、弁ユニッ
ト5と座金15は逆止弁本体3内の図示の位置に保持さ
れる。逆止弁本体3の弁座側先端部6から指先いれてス
トップリング17を外すことが出来、本体3の反対側端
部10側から押すことにより、座金15、弁ユニット5
を簡単に外すことができる。図2の(ロ)に二点鎖線で
示したのは、逆止弁本体3の先端部6の逆圧受け部6a
の内周面6bであり、従って、ストップリング17は、
この二点鎖線より外側の部分において逆止弁本体3の先
端部6の逆圧受け部6aによりその側面を支持されて、
逆止弁本体3の反対側端部10側からの逆圧がかかった
場合でも、これに耐えて弁ユニット5を保持することと
なる。
【0023】図3は、上述の逆止弁1を取り付けた止水
栓21の縦断面図であり、止水栓本体23内には内部流
路25aを備えたボール25が配置され、ボール押さえ
27が止水栓本体23に取り付けられて、ボール25を
図示の状態に保持している。ボール押さえ27は下流側
即ち二次側開口部28を備えている。ボール25には一
体回転するようにスピンドル29が取り付けられ、スピ
ンドル29の上端に取り付けられたハンドル31を操作
することによりボール25を回転し、通水と止水との切
り替えを行う。符号33はスピンドル29の抜け止めを
するスピンドル押さえ、35はスピンドル29或いはハ
ンドル31の回転を所定の範囲に規制するためのハンド
ルガイド、37はハンドルガイド押さえである。これら
の構成については公知であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0024】図示のとおり、逆止弁1は止水栓の二次側
開口部28に取り付けられている。そして前述したよう
に、本体3の弁座側先端部6で、ストップリング取り付
け部4より反対側端部10寄りの位置に形成された円周
溝8には封止用のOリング39が配置され、二次側開口
28の内周と逆止弁本体3の外周との間を液密にシール
している。逆止弁本体3は二次側開口部28において軸
方向に摺動自在となっている。
【0025】符号41はジョイントパッキンであり、二
次側開口部28の先端と、逆止弁本体3の外周と、断面
L字型の環状部材であるジョイント座金43との間に配
置されている。符号45はジョイントナットであり、二
次側開口部28の外周に形成されたネジに螺合し、ジョ
イントパッキン41を圧縮するとともに、逆止弁1の二
次側開口部28からの抜け止めをしている。符号47
は、逆止弁本体3の反対側端部10に取り付けられた袋
ナットであり、符号49は袋ナット47の抜け止めをす
るリングである。
【0026】符号15、17はそれぞれ前述した座金及
びストップリングである。なお、弁ユニット5について
は図1において詳細に示して説明したので、詳細な図示
を省略し、符号5のみを示した。
【0027】以上のように構成された止水栓21におい
ては、ジョイントナット41を外すことにより逆止弁1
を止水栓21から外し、前述した手順により簡単に逆止
弁1の弁ユニット5を取り外すことが出来、弁体9その
他のメンテナンスを9王位にすることが出来る一方、二
次側開口部28の内周と逆止弁本体3の外周との間をO
リングで確実に封止することが出来、シール性を悪化さ
せることがない。
【0028】図4は第2の実施の形態に係る逆止弁の、
(イ)本体63のストップリング取り付け部64の断面
図と、(ロ)ストップリング65の平面図である。この
実施の形態においては、ストップリング65は上部67
と下部69とに分割されている。図から判るとおり、ス
トップリング上部67はその半径が逆止弁本体の弁座側
先端部(図1参照)の外周の半径に等しい大径部であ
り、ストップリング下部69は、その半径がストップリ
ング取り付け部64の溝64aの底までの半径に等しい
小径部である。両側面64cと64dの間の寸法はスト
ップリング65の厚みに略等しい。
【0029】この実施の形態では、ストップリング取り
付け部64の円周溝64aは、円周方向で第1の実施の
形態での円周溝4aより広い範囲に亘って形成され、そ
の分スリット64bの範囲が狭くなっている。
【0030】ストップリング下部69は、その両端部に
水平にカットされた水平部69a、69bと、中心孔8
1の内方へ向かって傾斜した傾斜部69c、69dを備
えている。一方ストップリング上部67は、ストップリ
ング下部69の水平部69a、69bと、傾斜部69
c、69dに対応した形の水平部67a、67bと傾斜
部67c、67dを備えている。そしてストップリング
上部の水平部67a、67bの、ストップリング下部6
9の水平部水平部69a、69bからはみ出した部分6
7e、67fは、逆止弁本体63のストップリング取り
付け部64の円周溝64aの両端部に形成された水平な
肩部64e、64fの上に載ることとなる。
【0031】このストップリング65を取り付けるに
は、先ずストップリング下部69をスリット64bから
挿入して円周溝64aに配置する。その際、ストップリ
ング下部69の外周の直径は、円周溝64a端部の肩部
64eと64fとの間の寸法より大きいので、一方の端
部をスリット64bの中に挿入し、少しづつ回転させな
がら全体を挿入することとなる。その後、ストップリン
グ上部67を挿入し、水平部の端部67e、67fが取
り付け部64の肩部64e、64fに載るようにすれば
よい。
【0032】この実施の形態では、ストップリング65
を二つに分割したので、取り付け部64のスリット64
bの範囲を狭く出来、その分円周溝64aの形成される
範囲を広くなり、逆圧を受けるストップリング65を受
け止める逆圧受け部6aのより多くの部分が溝64aの
底部を介して逆止弁本体と一体化されている。従って、
逆圧に対する強度が増大するという利点がある。
【0033】図5は第3の実施の形態に係る逆止弁に使
用するストップリング75の平面図であり、このストッ
プリング75は、上側半分が大径部77、下側半分が小
径部79となっている。これに対応して逆止弁本体3の
リング取り付け部4のスリット及び溝もそれぞれ180
度の範囲で形成される(図示せず)。上記の第1及び第
2の実施の形態の説明から判るとおり、リング取り付け
部4の形状としては、スリットの形成されている範囲が
狭く、溝の形成されている範囲が広いほど、逆圧に対す
る強度が高まる。しかし、図1の符号6aで示される逆
圧受け部の厚みが十分取れる場合には、逆圧によるスリ
ット部分の変形が生じにくくなり、この第3の実施の形
態での如き、より簡単な形状のストップリングの使用が
可能となる。但し、水道のメータバルブの如くは、例え
ば図3に示す止水栓本体23の一次側開口26の端面と
逆止弁本体即ち伸縮パイプ3の二次側端面までの所謂面
間寸法、及び伸縮パイプ3の伸縮量は仕様で定められて
おり、従って逆圧受け部6aの厚みを十分取れない場合
がある。そのような場合には、第1或いは第2の実施の
形態の如き構成を採用して、溝を広い範囲に形成するこ
とが望ましい。
【0034】なお、上記の実施の形態においては、その
逆止弁をカートリッジ式とし、籠体7に弁体9等を収納
或いは取り付けて弁ユニット5を構成し、その弁ユニッ
ト5をストップリング17、65で本体に保持する構成
としたが、この形式に限定されるものではない。すなわ
ち籠体を用いず、本体3の内周に、籠体7の縦リブ7e
に相当する、内側に突出した隆起部を本体の軸方向に帯
状に複数形成し、これにより直接弁体を案内するように
してもよい。その際、その隆起部の端部で座金の片側面
を受けて位置決めし、この座金に弁座部材を一体的に取
り付けることができる。そして座金の反対面側にストッ
プリングを配置し、弁体等を保持することが出来る。ま
た、止水栓としてボール式止水栓を説明したが、これに
限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明に係る逆止
弁においては、簡単な操作で弁体等の取り付け、取り外
しができ、メンテナンスの面できわめて効率が良く、他
方この逆止弁が止水栓等に取り付けられた際の、その取
り付け部でのシール性能を良好に維持できる。従って、
この逆止弁を用いた止水栓においても、そのメンテナン
スを効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る逆止弁の縦断
面図である。
【図2】図1のA−A線における断面での逆止弁本体の
取り付け部の断面図と、ストップリングの平面図であ
る。
【図3】図1の逆止弁を取り付けた止水栓の縦断面図で
ある。
【図4】第2の実施の形態に係る逆止弁の、逆止弁本体
の取り付け部の断面図と、ストップリングの平面図であ
る。
【図5】第3の実施の形態に係る逆止弁に使用するスト
ップリングの平面図である。
【符号の説明】
1 逆止弁 3 逆止弁本体 4 リング取り付け部(係止部材取り付け部) 4a 溝 4b スリット 4e、4f 肩部 5 弁ユニット 7 籠体 9 弁体 11 弁座部材 13 バネ(付勢部材) 15 座金 17 ストップリング(係止部材) 17b 大径部 17c 小径部 17f、17g 肩部 21 止水栓 28 二次側開口部 8 円周溝 39 Oリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空略筒状の逆止弁本体と、該逆止弁本
    体内に配置された弁体と、該弁体を前記逆止弁本体の一
    端側に配置された弁座に向けて付勢する付勢部材とを備
    えた逆止弁において、前記弁体と弁座と付勢部材とは前
    記逆止弁本体の前記一端側の開口から取り出すことの出
    来る寸法となっており、前記逆止弁は前記弁体と弁座と
    付勢部材とを前記逆止弁本体内の所定の位置に保持する
    保持手段を備え、該保持手段は、前記逆止弁本体に、前
    記逆止弁本体の軸方向で、前記弁座に対して前記一端側
    の位置で、円周方向で所定の範囲に亘って前記逆止弁本
    体の周壁を貫いて形成されたスリットを少なくとも備え
    た係止部材取り付け部と、前記スリットを介して前記逆
    止弁本体内へ着脱自在に挿入され、前記弁座及び弁体を
    所定の位置に保持する板状の係止部材とを備えているこ
    とを特徴とする、逆止弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の逆止弁において、前記
    係止部材取り付け部は、前記逆止弁本体の軸方向で前記
    スリットと同じ位置で、前記スリットが形成されていな
    い円周方向の範囲で、前記逆止弁本体の前記周壁の内周
    に形成された円周溝をさらに備え、前記係止部材は、略
    円環状をなし、その一部が前記円周溝内に収受され、残
    余の部分が前記スリット内に位置することを特徴とす
    る、逆止弁。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の逆止弁において、前記
    逆止弁は、前記円周溝の両端部に形成された、該円周溝
    の底部と前記逆止弁本体の外周との間に延びる肩部を備
    え、前記係止部材は、前記円周溝内に位置する小径部と
    前記スリット内に位置する大径部とを備え、前記大径部
    の両端部に形成される肩部が、前記逆止弁本体の肩部に
    当接することを特徴とする、逆止弁。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の逆止弁におい
    て、前記係止部材は、二つに分割されていることを特徴
    とする、逆止弁。
  5. 【請求項5】 一次側開口部と二次側開口部を備え、本
    体内部に収受した弁体を操作して通水と止水を切り換え
    る止水栓であり、前記二次側開口部にその本体の少なく
    とも一部が挿入された逆止弁を備えた止水栓において、
    前記逆止弁が、請求項1乃至4のいずれか1に記載の逆
    止弁であり、前記止水栓はさらに、前記逆止弁本体の外
    周と前記二次側開口の内周との間を液密に封止する封止
    部材を備えていることを特徴とする、止水栓。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の止水栓において、前記
    逆止弁の逆止弁本体は、前記二次側開口部に液密状態で
    摺動自在に取り付けられる伸縮パイプであることを特徴
    とする、止水栓。
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