JP2017198036A - 水洗便器 - Google Patents

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Kenjiro Arashi
謙次郎 嵐
中村 隆宏
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Abstract

【課題】通水口が設けられる部分に洗浄水が残りにくい水洗便器を提供する。【解決手段】水洗便器1は、汚物を除去するための洗浄水が流れるボール面20を有するボール部2を備える。ボール部2は、ボール面20上縁に沿って周方向に通水された洗浄水を流す棚面5を有する棚部23を備える。ボール部2は、棚面5の周方向の一部に位置して洗浄水を周方向に通水する通水口24を備える。棚面5は、通水口24の上流側に上段部51を有するとともに通水口24の下流側に下段部52を有する段差部50を備える。下段部52は、ボール部2の中央側に向けて下り勾配となる傾斜を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、水洗便器に関するものである。
従来、ボール部と、ボール部の上に設けられて便座が上面に載置されるリム部と、を備える水洗便器が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1において、ボール部(特許文献1中の符号20)は、ボール部上縁に沿って周方向に噴出された洗浄水を流す棚面を備えている。またボール部(20)は、棚面の周方向の一部に位置して洗浄水を周方向に噴出するボール面噴出口(特許文献1中のリム噴出口44)を備えている。
特許3578169号公報
特許文献1に示される水洗便器にあっては、ボール面噴出口(リム噴出口44)との繋ぎ部分にてボール面噴出口(リム噴出口44)の底面付近が連続する棚面となっているが、一方で、ボール面の洗浄を終了してボール面噴出口(リム噴出口44)からの洗浄水の噴出が減衰したときに、棚面のボール面噴出口(リム噴出口44)の付近に洗浄水が残りやすいものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、棚面に洗浄水が残りにくい水洗便器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の水洗便器は、汚物を除去するための洗浄水が流れるボール面を有するボール部を備える。前記ボール部は、前記ボール面上縁に沿って周方向に通水された洗浄水を流す棚面を有する棚部と、前記棚面の周方向の一部に位置して洗浄水を周方向に通水する通水口と、を備える。前記棚面は、前記通水口の上流側に上段部を有するとともに前記通水口の下流側に下段部を有する段差部を備える。前記下段部は、前記ボール部の中央側に向けて下り勾配となる傾斜を有する。
本発明の水洗便器にあっては、段差および下段部の傾斜により棚面の水を積極的に除去することで、棚面に洗浄水が残りにくい。
図1は、本発明に係る第1実施形態の水洗便器の平面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB−B線断面図である。 図4は、同上の水洗便器を備えた便器装置の全体斜視図である。 図5は、同上の水洗便器のリム部およびスカート部を除いた、ボール部の平面図である。 図6は、同上のボール部の要部斜視図である。 図7Aは、図6のC−C線断面図である。図7Bは、図7AのD−D線断面図である。 図8は、本発明に係る第2実施形態の水洗便器の平面図である。 図9は、図8のE−E線断面図である。 図10は、図8のF−F線断面図である。 図11は、同上の水洗便器のリム部およびスカート部を除いた、ボール部の平面図である。 図12は、同上のボール部の要部斜視図である。 図13は、同上のボール部の要部断面図である。 図14は、他例のボール部の要部断面図である。 図15Aは、段差が2mm、Rが1mm、傾斜が60°の他例のボール部の要部断面図である。図15Bは、段差が2mm、Rが2mm、傾斜が60°の他例のボール部の要部断面図である。 図16Aは、段差が3mm、Rが2mm、傾斜が85°の他例のボール部の要部断面図である。図16Bは、段差が3mm、Rが2mm、傾斜が60°の他例のボール部の要部断面図である。
本発明は、水洗便器に関し、詳しくは、ボール部とリム部とを備え、ボール部のボール面上縁に、洗浄水を流すための棚面を有する水洗便器に関するものである。
第1実施形態の水洗便器1について、図1〜図7に基いて説明する。
図1〜図3に示すように、水洗便器1は、ボール部2と、リム部3と、を備える。
ボール部2は、その内面が汚物を除去するための洗浄水が流れるボール面20となるもので、上方に開口する。ボール部2の底部21の後部には排水口部22が設けられる。ここで、前後左右について、図1〜図3に示すように定義する。すなわち、便座に座る使用者の向きが設計上想定されており、この便座に座った使用者が向く方を前方とする。前方に対して後方、左方、右方が定まる。
排水口部22は、図2に示すように、縦筒部221の後部に横筒部222が接続されて内部空間が連続するように一体に形成された、筒状の部材である。排水口部22の上流端となる縦筒部221の上端開口220が、ボール部2の底部21に上方に向けて開口している。排水口部22の下流端となる横筒部222の後端開口が、後方に向けて開口している。
図示しないが、横筒部222の後端には、筒状をした可動トラップの軸方向の一端(基端)が接続される。可動トラップは、ゴム、樹脂等により形成される変形可能なトラップ筒を有する。
トラップ筒は、モータにより、軸方向の他端(先端)の位置および向きが変化する。トラップ筒の先端が上位置に位置するとともに先端開口が上方を向く姿勢で、トラップを構成し、ボール部2内に溜水が形成可能となる。また、トラップ筒の先端が下位置に位置するとともに先端開口が下方を向く姿勢で、ボール部2内の溜水が汚物とともに排出可能となる。
なお、このような可動トラップが設けられる必要はなく、横筒部222の後端に固定的なトラップ筒が接続されるものであってもよい。
ボール部2の上縁には、リム部3が設けられている。リム部3は、上面31に便座が載置される。図2、図3に示すように、リム部3は、平面視において、その内端縁がボール部2の上端部の外端縁よりも内側に位置している。
さらに第1実施形態では、図2、図3に示すように、リム部3に樹脂からなるスカート部11が一体に固着されている。スカート部11は、ボール部2の前方、左方、右方を覆う。第1実施形態では、ボール部2、リム部3およびスカート部11が一体に形成されて、水洗便器1が構成されている。
さらに第1実施形態では、図示しないが、樹脂により一体に形成されているボール部2、リム部3およびスカート部11を補助的に支持する金属製のフレーム部が設けられている。
図4に、水洗便器1を備えた便器装置4を示す。便器装置4は、後部の内部に可動トラップ等の機器を収納している。また、便器装置4は、脱臭装置、局部洗浄装置といった各種装置を適宜備えてもよい。
図5、図6に示すように、ボール部2は、ボール面20上縁に、周方向に通水された洗浄水をボール面20上縁に沿って流す棚面5を有する棚部23を備える。棚面5は、ボール面20の一部を構成し、周方向に通水された洗浄水を載せた状態でボール面20上縁に沿って旋回させる。ボール部2のうち、棚面5を有する部分が棚部23となる。
図7Aに示すように、棚面5(特に後述する下段部52および下段部52より下流側の部分)の傾斜521の角度θ1(水平方向に対する角度)は、ボール面20のうち棚面5の直下の部分201の傾斜の角度θ2よりも小さい。ここで、傾斜521とは、ボール部2の中央側に向けて下り勾配となる傾斜を意味する。
具体的には、傾斜521の角度θ1は5°〜25°程度、棚面5の直下の部分201の傾斜の角度θ2は、箇所により異なるものの棚面5の直下では30°〜60°程度である。なお、角度θ1、角度θ2の数値は特に限定されない。
図2、図3に示すように、ボール面20のうち、棚面5の上側が内側面202となっている。また、内側面202と連続し棚面5と対向する下向きの面が上壁面32となっている。内側面202および上壁面32が、洗浄水が棚面5に沿って流れるためのガイドを構成する。
ボール部2は、図5、図6に示すように、棚面5の周方向の一部に位置して、洗浄水を周方向に通水する通水口24を備える。第1実施形態では、通水口24は、棚面5の右側の後端部に設けられている。通水口24は、前側の棚面5に沿う方向に向けて開口する。
図5〜図7に示すように、第1実施形態では、ボール面20の右側の後端部に目隠し壁25が設けられ、目隠し壁25の前端に通水口24が設けられる。
通水口24の上流側の部分、すなわち、目隠し壁25と内側面202の間の部分に、リム給水路26が設けられる。目隠し壁25は、リム給水路26が露出しないようにするために設けられる。
リム給水路26は、樹脂またはゴム等の材質により構成される。リム給水路26は、先端のボール面噴出口260の流路面積をクリップ等で変化させることで、ボール面噴出口260からの水の噴出速度が変更可能である。リム給水路26の上流端は、通常は、水洗便器1(便器装置4)の設置場所の水道に接続される。水道圧は、水洗便器1が設置される場所によって異なるが、リム給水路26の流路面積を変化させることで、水道圧によらずに所定の噴出速度が得られる。
リム給水路26は、先端が通水口24よりも後方に位置するように設けられる。これにより、目隠し壁25による目隠しがなされて、通水口24からリム給水路26およびボール面噴出口260は露出せず容易には見えない。
図5に示すように、洗浄水は、まず、リム給水路26のボール面噴出口260より前方に向けて噴出する。噴出した洗浄水は、通水口24よりも上流側の棚面5、通水口24、通水口24よりも下流側の棚面5を順に通水して、棚面5に沿って周方向に流れる。棚面5は、流れ方向に沿って、下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有している(図2参照)。
棚面5に沿って流れる洗浄水は、棚面5の傾斜521(図7A参照)により、ボール部2の中央側に向けて少しずつ流下し、旋回しながらボール面20全体を排水口部22に向けて流れる。これにより、ボール面20の全体が洗浄水によって洗浄される。
第1実施形態では、図5、図3に示すように、ボール面20の底部21の排水口部22の前側でかつ右側の部分に、高底部27が設けられる。また、底部21の排水口部22の前側でかつ左側の部分に、高底部27よりも低い窪み部28が設けられる。また、底部21の排水口部22の前側でかつ窪み部28よりも左側の部分に、旋回流が衝突して流れを排水口部22に向けるための突出部29が設けられる。
棚面5から流下した洗浄水の一部は、高底部27および高底部27に連続するボール面20を矢印61に示すように後側から前側、右側から左側に向けて旋回しながら流れる。矢印61に示すように流れた洗浄水は、突出部29に衝突し、矢印62に示すように流れが排水口部22を向くようにガイドされ、窪み部28を通って排水口部22内に流れ込む。
図6、図7に示すように、棚面5は、通水口24の上流側に上段部51を有するとともに通水口24の下流側に下段部52を有する段差部50を備える。すなわち、通水口24の上流側の目隠し壁25と内側面202の間の棚面5が、上段部51となる。通水口24の下流側の目隠し壁25に目隠しされていない棚面5が、下段部52となる。上段部51と下段部52の高さの差(段差)は、第1実施形態では好適には1mm〜3mmである。
棚面5の上段部51と下段部52との間の段差に加え、ボール面噴出口260と棚面5の上段部51との間には段差がある。これら2箇所の段差の大きさ・落差を調整・設計することにより、洗浄水の衝突および水圧のエネルギーロスの大きさを調整し、棚面5に通水する洗浄水の水圧・エネルギーを積極的に調整できる。
第1実施形態では、図7Bに示すように、棚面5は、段差部50において、上段部51と下段部52との間の接続部53に垂直面531を有しており、垂直面531という簡単な構造で段差部50が設けられている。
下段部52は、図7Aに示すように、ボール部2の中央側に向けて下り勾配となる上述した傾斜521を有する。この傾斜521を有することにより、上段部51から段差により落下して下段部52の表面に位置する水がボール部2の中央側に向けて積極的に流れやすくしている。このため、棚面5の通水口24が設けられる部分(すなわち下段部52)に洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくい。
第1実施形態では、図7Bに示すように、上段部51は、上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有する。第1実施形態では、通水口24よりも上流側の棚面5(すなわち上段部51)に、リム給水路26のボール面噴出口260から噴出された水が流される。このため、上段部51が下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有することにより、ボール面噴出口260から噴出された水を積極的に流れやすくしており、上段部51に洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくくなる。
この上段部51の下流側に向けて下り勾配となる傾斜に合わせて、リム給水路26のボール面噴出口260からの噴出方向261が決められている。第1実施形態では、噴出方向261は、水平方向より5°〜20°下方を向いているが、噴出方向261がどの方向を向くかは特に限定されない。
また第1実施形態では、図5に示すように、平面視におけるリム給水路26のボール面噴出口260からの噴出方向262が前方を向いているが、噴出方向262がどの方向を向くかは特に限定されない。
なお、第1実施形態では、リム給水路26が見えにくくなるように目隠し壁25が設けられているが、目隠し壁25は棚面5への洗浄水の通水には寄与していない。すなわち、目隠し壁25が設けられなくても、リム給水路26のボール面噴出口260から噴出された洗浄水は、上段部51、通水口24、下段部52を流れ、棚面5に載って周回しながら、図5の矢印61および矢印62に示すように排水口部22内に向けて流れる。つまり、通水口24において洗浄水を通水するが噴出して水を勢いを高めるようなことはなく、リム給水路26およびボール面噴出口260を隠す必要がなければ目隠し壁25がなくてもよい。
第2実施形態の水洗便器1Aについて、図8〜図13に基いて説明する。なお、第2実施形態の水洗便器1Aは、大部分において第1実施形態の水洗便器1と同じであるため、同じ構成については同符号の末尾に「A」を付した符号を用いて説明を省略し、主に異なる構成について説明する。
図8〜図10に示すように、水洗便器1Aは、ボール部2Aと、リム部3Aと、を備える。ボール部2Aの底部21Aの後部には排水口部22Aが設けられる。横筒部222Aの後端には、可動トラップが接続されるが、可動トラップのかわりに固定的なトラップ筒が接続されてもよい。
第2実施形態では、ボール面20Aが第1実施形態のボール面20と異なる点で、第1実施形態と大きく相違する。図11に示すように、ボール面20Aには、第1実施形態のボール面20が有する高底部27、窪み部28および突出部29が設けられない。ボール面20Aには、高底部27、窪み部28および突出部29のかわりに、図11の矢印63に沿って表面が凹む凹条が設けられている。
洗浄水は、図11に示すように、まず、リム給水路26Aのボール面噴出口260Aより噴出する。噴出した洗浄水は、通水口24Aよりも上流側の棚面5A、通水口24A、通水口24Aよりも下流側の棚面5Aを順に通水して、棚面5Aに沿って周方向に流れる。棚面5Aは、流れ方向に沿って、下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有している。
棚面5Aに沿って流れる洗浄水は、棚面5Aの傾斜521Aにより、ボール部2Aの中央側に向けて少しずつ流下し、旋回しながらボール面20A全体を排水口部22Aに向けて流れる。これにより、ボール面20Aの全体が洗浄水によって洗浄される。
棚面5Aから流下した洗浄水は、ボール面20Aに設けられた上記凹条にガイドされて、矢印63に示すように後側から前側、右側から左側に向けて旋回しながら流れ、排水口部22A内に流れ込む。
図12、図13に示すように、棚面5Aは、通水口24Aの上流側に上段部51Aを有するとともに通水口24Aの下流側に下段部52Aを有する段差部50Aを備える。棚面5Aは、段差部50Aにおいて、上段部51Aと下段部52Aとの間の接続部53Aに垂直面531Aを有している。上段部51Aと下段部52Aの段差は、好適には1mm〜3mmである。
下段部52Aは、ボール部2Aの中央側に向けて下り勾配となる傾斜521Aを有する。この傾斜521Aを有することにより、上段部51Aから段差により落下して下段部52Aの表面に位置する水がボール部2Aの中央側に向けて積極的に流れやすくしている。このため、棚面5Aの通水口24Aが設けられる部分(すなわち下段部52A)に洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくい。
また、図13に示すように、上段部51Aは、上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有する。これにより、ボール面噴出口260Aから噴出された水が積極的に流れやすくしており、上段部51Aに洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくくなる。
また、この上段部51Aの下流側に向けて下り勾配となる傾斜に合わせて、リム給水路26Aのボール面噴出口260Aからの噴出方向261Aが決められている。第2実施形態では、噴出方向261Aは、水平方向より5°〜20°下方を向いているが、噴出方向261Aがどの方向を向くかは特に限定されない。
また、図12に示すように、平面視におけるリム給水路26Aのボール面噴出口260Aからの噴出方向262Aが前方より外側(図12では右側)を向いているが、噴出方向262Aがどの方向を向くかは特に限定されない。
第2実施形態も、第1実施形態と同様、ボール面噴出口260Aと棚面5Aの上段部51Aとの間には段差があり、この段差の大きさ・落差により、洗浄水の衝突および水圧のエネルギーロスの大きさを調整し、棚面5Aに通水する洗浄水の水圧・エネルギーを積極的に調整できる。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、通水口24Aにおいて洗浄水を通水するが噴出して水を勢いを高めるようなことはなく、リム給水路26Aおよびボール面噴出口260Aを隠す必要がなければ目隠し壁25Aがなくてもよい。
以下、第1実施形態〜第2実施形態における水洗便器1の変形例について説明する。なお、以下において符号に「A」が付されていなくても、第2実施形態の構成を含むものとする。
ボール部2、リム部3およびスカート部11は、振動溶着以外の方法(たとえば接着剤による接着、ビスどめ)により一体に形成されてもよい。また、ボール部2、リム部3およびスカート部11の材質は樹脂に限定されない。また、スカート部11は特に設けられなくてもよい。
フレーム部の材質は特に限定されない。また、フレーム部は特に設けられなくてもよい。
通水口24は、第1実施形態では棚面5の右側の後端部に設けられているが、通水口24が設けられる左右の位置および前後の位置は限定されない。
通水口24付近に設けられるリム給水路26の材質は特に限定されない。また、リム給水路26のかわりに容易に変形しない管が設けられてもよい。
次の変形例について、図14に基いて説明する。第1実施形態および第2実施形態では、図7Aに示すように、棚面5と、ボール面20の棚面5の直下の部分201とは、交点においてR形状を有しない尖った形状を有していた。これに対し、図14に示す変形例では、棚面5と、ボール面20の棚面5の直下の部分201との交わり部が、R形状203をなしている。R形状203の半径(R)は1mm、2mm、3mmまたは3mmを超える値でもよく、特に限定されない。これにより、お手入れ性がよくなるとともに、見栄えがよくなる。
次の変形例について、図15、図16に基いて説明する。第1実施形態および第2実施形態では、図7B、図13に示すように、上段部51と下段部52との間の接続部53に垂直面531を有していた。
これに対し、本変形例では、棚面5は、上段部51と下段部52との間の接続部53に上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜面532を有する。これにより、上段部51から段差により落下して傾斜面532の表面に位置する水が下流側に向けて積極的に流れやすくしている。このため、棚面5の通水口24の上流側および下流側において洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくい。
さらに、本変形例では、棚面5は、上段部51と接続部53との間の上境界部54にR形状を有する。これにより、お手入れ性がよくなるとともに、見栄えがよくなる。
さらに、本変形例では、棚面5は、下段部52と接続部53との間の下境界部55にR形状を有する。これにより、お手入れ性がよくなるとともに、見栄えがよくなる。
図15A〜図15Bに示す変形例では、上段部51と下段部52の段差が1mmである。
図15Aに示す変形例では、傾斜面532が水平方向に対してなす角度(傾斜角度)が60°であり、上境界部54のR形状および下境界部55のR形状のRは1mmである。
図15Bに示す変形例では、傾斜角度が60°であり、上境界部54のR形状および下境界部55のR形状のRは2mmである。
図16A〜図16Bに示す変形例では、段差が2mmである。
図16Aに示す変形例では、傾斜角度が85°であり、上境界部54のR形状および下境界部55のR形状のRは2mmである。
図16Bに示す変形例では、傾斜角度が60°であり、上境界部54のR形状および下境界部55のR形状のRは2mmである。
なお、変形例は上記に限定されない。たとえば、図15〜図16に示すように、上段部51と下段部52との間の接続部53に上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜面532を有する形態において、段差が1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。また、このとき、上境界部54がR形状を有してもよいし有しなくてもよく、R形状を有する場合のR形状のRが1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。また、このとき、下境界部55がR形状を有してもよいし有しなくてもよく、R形状のRが1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。
また、たとえば、図7B、図13に示すように、上段部51と下段部52との間の接続部53に垂直面531を有する形態において、段差が1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。また、このとき、上境界部54がR形状を有してもよいし有しなくてもよく、R形状を有する場合のR形状のRが1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。また、このとき、下境界部55がR形状を有してもよいし有しなくてもよく、R形状のRが1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。
また、上段部51と下段部52との間の接続部53に傾斜面532を有する形態において、段差が1mm〜3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい。また、このとき、上境界部54がR形状を有してもよいし有しなくてもよく、R形状を有する場合のR形状のRが1mm〜3mmまたは3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい(図15、図16参照)。また、このとき、下境界部55がR形状を有してもよいし有しなくてもよく、R形状のRが1mm〜3mmまたは3mmが好適であるがその範囲外の値であってもよい(図15、図16参照)。
以上、述べた第1実施形態〜第2実施形態およびその変形例から明らかなように、本発明に係る第1の態様の水洗便器1は、汚物を除去するための洗浄水が流れるボール面20を有するボール部2を備える。ボール部2は、ボール面20上縁に沿って周方向に通水された洗浄水を流す棚面5を有する棚部23を備える。ボール部2は、棚面5の周方向の一部に位置して洗浄水を周方向に通水する通水口24を備える。棚面5は、通水口24の上流側に上段部51を有するとともに通水口24の下流側に下段部52を有する段差部50を備える。下段部52は、ボール部2の中央側に向けて下り勾配となる傾斜521を有する。
第1の態様によれば、下段部52が傾斜521を有することにより、上段部51から段差により落下して下段部52の表面に位置する水がボール部2の中央側に向けて積極的に流れやすくしている。つまり、段差および下段部52の傾斜521により棚面5の水を積極的に除去することで、棚面5に洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくい。
本発明に係る第2の態様の水洗便器1は付加的なものであり、第1の態様との組み合わせにより実現される。第2の態様の水洗便器1は、上段部51が、上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有する。
第2の態様によれば、上段部51に洗浄水が残りにくく、水垢がつきにくくなる。
本発明に係る第3の態様の水洗便器1は付加的なものであり、第1の態様または第2の態様との組み合わせにより実現される。第3の態様の水洗便器1は、棚面5が、上段部51と下段部52との間の接続部53に垂直面531を有する。
第3の態様によれば、垂直面531という簡単な構造で段差部50が設けられる。
本発明に係る第4の態様の水洗便器1は付加的なものであり、第1の態様または第2の態様との組み合わせにより実現される。第4の態様の水洗便器1は、棚面5が、上段部51と下段部52との間の接続部53に上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜面532を有する。
第4の態様によれば、傾斜面532の表面に位置する水が下流側に向けて流れやすくなり、棚面5の通水口24の上流側および下流側において洗浄水が残りにくい。
本発明に係る第5の態様の水洗便器1は付加的なものであり、第3の態様または第4の態様との組み合わせにより実現される。第5の態様の水洗便器1は、棚面5が、上段部51と接続部53との間の上境界部54にR形状を有する。
第5の態様によれば、お手入れ性がよくなるとともに、見栄えがよくなる。
本発明に係る第6の態様の水洗便器1は付加的なものであり、第3の態様ないし第5の態様のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第6の態様の水洗便器1は、棚面5が、下段部52と接続部53との間の下境界部55にR形状を有する。
第6の態様によれば、お手入れ性がよくなるとともに、見栄えがよくなる。
本発明に係る第7の態様の水洗便器1は付加的なものであり、第1の態様ないし第6の態様のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第7の態様の水洗便器1は、ボール面20が、棚面5と、ボール面20の棚面5の直下の部分201にR形状を有する。
第7の態様によれば、お手入れ性がよくなるとともに、見栄えがよくなる。
1 水洗便器
2 ボール部
20 ボール面
23 棚部
24 通水口
3 リム部
31 上面
5 棚面
50 段差部
51 上段部
511 傾斜
52 下段部
521 傾斜
53 接続部
531 垂直面
532 傾斜面
54 上境界部
55 下境界部

Claims (7)

  1. 汚物を除去するための洗浄水が流れるボール面を有するボール部を備え、
    前記ボール部は、前記ボール面上縁に沿って周方向に通水された洗浄水を流す棚面を有する棚部と、前記棚面の周方向の一部に位置して洗浄水を周方向に通水する通水口と、を備え、
    前記棚面は、前記通水口の上流側に上段部を有するとともに前記通水口の下流側に下段部を有する段差部を備え、
    前記下段部は、前記ボール部の中央側に向けて下り勾配となる傾斜を有することを特徴とする水洗便器。
  2. 前記上段部は、上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜を有することを特徴とする請求項1記載の水洗便器。
  3. 前記棚面は、前記上段部と前記下段部との間の接続部に垂直面を有することを特徴とする請求項1または2記載の水洗便器。
  4. 前記棚面は、前記上段部と前記下段部との間の接続部に上流側から下流側に向けて下り勾配となる傾斜面を有することを特徴とする請求項1または2記載の水洗便器。
  5. 前記棚面は、前記上段部と前記接続部との間の上境界部にR形状を有することを特徴とする請求項3または4記載の水洗便器。
  6. 前記棚面は、前記下段部と前記接続部との間の下境界部にR形状を有することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか一項に記載の水洗便器。
  7. 前記ボール面は、前記棚面と、前記ボール面の前記棚面の直下の部分にR形状を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の水洗便器。
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