JP6864865B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、排水栓装置に関する。
栓蓋を上下動させることで、浴槽などの水槽の排水口を開閉する排水栓装置が知られている(例えば、特許文献1)。排水栓装置は、栓蓋と、栓蓋を上下動させる作動部と、作動部を排水口に取り付けるためのアタッチメント部材と、を備える。作動部は、ワイヤなどを介して操作部と接続され、操作部の操作に応じて栓蓋を上下動させる。
アタッチメント部材は、側方に開口部を有する筒状の保持部を有する。作動部は、開口部を介して水平方向から筒状の保持部に差し込むことにより、保持部に保持される。これにより、組み付け時に上下方向(作動部の可動する方向)に負荷が加わり、作動部やワイヤなどが破損してしまうことを抑制することができる。
例えば、排水口や排水栓装置の清掃などのために、排水栓装置を浴槽などに取り付けた後、栓蓋を取り外す場合がある。栓蓋は、排水口から上昇させた状態で上方に引っ張り、作動部から引き抜くことで取り外される。この際、取り外しの操作に不慣れな使用者などにおいては、栓蓋に対して水平方向にも力を加えてしまう場合がある。
このように、栓蓋の取り外しの際に、水平方向に力を加えてしまうと、栓蓋に接続されている作動部にも水平方向に力が加わることとなるため、場合によっては、作動部がアタッチメント部材の保持部から抜ける方向に力が加わり、作動部の上部が保持部から抜けてしまう可能性がある。排水栓装置を浴槽などに取り付けた後の状態では、作動部を再び保持部内に挿入する操作が難しく、使用者などに余計な手間をかけさせてしまう。また、例えば、作動部の上部が保持部から抜けた状態で無理に栓蓋を取り付けると、所望の位置に栓蓋を配置できなくなり、栓蓋と排水口との水密性が低下してしまう可能性が生じる。このため、排水栓装置では、栓蓋を上下動させる作動部がアタッチメント部材から不意に外れてしまうことを抑制することが望まれる。
特開2014−9504号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、栓蓋を上下動させる作動部がアタッチメント部材から不意に外れてしまうことを抑制した排水栓装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、水槽の排水口に設けられ、栓蓋を上下動させて前記排水口を開閉する排水栓装置において、栓蓋と、前記栓蓋を上下動させる作動部と、前記作動部を前記排水口に設置するアタッチメント部材と、を備え、前記作動部は、筒状のケースと、前記ケース内に挿通された支持軸と、を有し、前記アタッチメント部材は、前記作動部の前記ケースを保持する筒状の保持部を有し、前記保持部は、筒状の本体部と、前記本体部の下端から上端まで連続して前記本体部の側方に設けられ、第1領域と、前記第1領域の上に位置する第2領域と、を有し、前記作動部を側方から前記本体部内に水平方向に挿入可能とする開口部と、前記本体部に設けられ、前記第2領域において前記開口部側に突出し、前記第2領域の横幅を前記第1領域の横幅よりも狭くすることにより、前記本体部内に挿入された前記作動部の上部が前記本体部から水平方向に抜け出ることを抑制する抜け止め部と、を有することを特徴とする排水栓装置である。
この排水栓装置によれば、開口部の第1領域において作動部の側方からの挿入し易さを確保することができる。また、本体部内に挿入された作動部に対して、本体部から水平方向に抜ける方向に力が加わり、開口部の横幅が広がったとしても、開口部の第2領域の横幅が、作動部の横幅よりも広くなることを抜け止め部によって抑制することができる。従って、作動部がアタッチメント部材の保持部から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部がアタッチメント部材から不意に外れてしまうことを抑制することができる。
第2の発明は、水槽の排水口に設けられ、栓蓋を上下動させて前記排水口を開閉する排水栓装置において、栓蓋と、前記栓蓋を上下動させる作動部と、前記作動部を前記排水口に設置するアタッチメント部材と、を備え、前記アタッチメント部材は、前記作動部を保持する筒状の保持部を有し、前記保持部は、筒状の本体部と、前記本体部の側方に設けられ、前記作動部を側方から前記本体部内に水平方向に挿入可能とする開口部と、前記本体部に設けられ、前記開口部の上方において前記本体部の前記開口部の両側の部分と連続することにより、前記本体部内に挿入された前記作動部の上部が前記本体部から水平方向に抜け出ることを抑制する抜け止め部と、を有することを特徴とする排水栓装置である。
この排水栓装置によれば、抜け止め部の下方の開口部において作動部の側方からの挿入し易さを確保することができる。また、本体部内に挿入された作動部に対して、本体部から水平方向に抜ける方向に力が加わった場合に、抜け止め部が、開口部の横幅の広がりを抑制するとともに、抜け止め部が、作動部の上部と当接し、作動部が本体部から水平方向に抜けることを抑制する。従って、作動部がアタッチメント部材の保持部から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部がアタッチメント部材から不意に外れてしまうことを抑制することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記抜け止め部の下端は、下方に向かうほど前記開口部の横幅が広くなるように傾斜していることを特徴とする排水栓装置である。
この排水栓装置によれば、開口部を押し広げながら作動部を本体部内に側方から挿入する際に、抜け止め部の下端の傾斜に沿って開口部を徐々に押し広げることができ、排水栓装置の組み付け作業をより容易にすることができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記アタッチメント部材は、前記水槽に対して前記開口部が所定の方向を向くように前記開口部の位置を規制する規制部を、さらに有することを特徴とする排水栓装置である。
この排水栓装置によれば、水槽に対する開口部の位置を決めることにより、栓蓋の取り外しの際などに、作動部及び保持部に対して、作動部が保持部から水平方向に抜ける方向の力を加わり難くすることができる。例えば、排水口が水槽の所定の側壁側に設けられている場合、栓蓋を作動部から取り外す際に、その側壁側に向けて栓蓋に力が加えられる可能性は低い。すなわち、側壁が邪魔となるため、使用者は、栓蓋を引き抜く際に、側壁と反対の方向又は側壁と平行な方向に力を加える可能性の方が高い。従って、規制部によって側壁側を向くように開口部の位置を規制することにより、作動部及び保持部に対して、作動部が保持部から水平方向に抜ける方向の力を加わり難くすることができる。従って、作動部がアタッチメント部材から不意に外れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記規制部は、前記保持部と一体であることを特徴とする排水栓装置である。
この排水栓装置によれば、水槽に対する開口部の位置をより確実に決めることができる。従って、作動部及び保持部に対して、作動部が保持部から水平方向に抜ける方向の力をより加わり難くすることができる。
本発明の態様によれば、栓蓋を上下動させる作動部がアタッチメント部材から不意に外れてしまうことを抑制した排水栓装置が提供される。
実施形態に係る排水栓装置を表す断面図である。 実施形態に係る排水栓部を拡大して表す断面図である。 実施形態に係る配管及び排水口部材を表す断面図である。 実施形態に係る配管を表す斜視断面図である。 図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る作動部及びアタッチメント部材を表す斜視図及び正面図である。 実施形態に係る作動部及びアタッチメント部材を表す上面図である。 実施形態に係る排水栓装置の一部を表す上面図である。 図8(a)〜図8(d)は、実施形態に係る排水栓装置の組み付け手順の一部を表す斜視図である。 参考の排水栓装置の一部を表す斜視図である。 図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。 図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。 図13(a)及び図13(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図及び上面図である。 図14(a)及び図14(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。 実施形態に係る排水栓装置の変形例の一部を表す上面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る排水栓装置を表す断面図である。
図1に表したように、排水栓装置10は、排水栓部12と、操作部14と、レリースワイヤ16と、を備える。
排水栓部12は、浴槽100(水槽)に設けられた排水口部102に取り付けられるとともに、排水口部102の下方に配置された配管200に接続される。配管200は、例えば、洗い場床に設けられた排水トラップなどを介して建築の排水管などに接続される。
排水口部102は、例えば、浴槽100の底部に設けられ、浴槽100の底部から下方に凹んだ部分である。排水口部102は、排水口102a(開口)を有する。排水口102aは、例えば、排水口部102の底部に設けられる。排水口部102は、浴槽100に溜められた水を排水口102aを介して外部に排出可能とする。操作部14は、浴槽100のリム面104に設けられた貫通孔106に取り付けられる。操作部14は、使用者の操作を受ける。レリースワイヤ16は、操作部14の操作にともなう操作力を排水栓部12に伝達する。
排水栓部12は、操作部14及びレリースワイヤ16を介して入力された操作力に応じて排水口部102(排水口102a)を開閉する。すなわち、排水栓部12は、使用者による操作部14の操作に応じて排水口部102を開閉する。
排水栓部12で排水口部102を閉塞することにより、浴槽100内に水を溜めることができる。そして、操作部14を操作し、排水口部102を開放することにより、浴槽100に溜められた水を浴槽100の外部に排出することができる。例えば、排水口部102を開放することにより、浴槽100に溜められた水が、排水口部102及び配管200を介して排水管などに排出される。排水栓装置10は、いわゆる遠隔操作式の排水栓装置である。
操作部14は、筒状のケース14aと、ケース14a内において第1位置と第2位置とに移動する可動部14bと、可動部14bを第1位置又は第2位置に保持するラッチ機構14cと、を有する。第1位置は、例えば、図1に表した位置である。第2位置は、例えば、第1位置よりもケース14a内に押し込められた位置である。
ラッチ機構14cは、可動部14bを第1位置に保持した状態において、使用者の押圧操作により、可動部14bが第1位置から第2位置に移動した際に、可動部14bを第2位置に保持する。そして、ラッチ機構14cは、可動部14bを第2位置に保持した状態において、可動部14bが再び押圧操作された際に、第2位置における可動部14bの保持を解除し、可動部14bを第2位置から第1位置に復帰させ、可動部14bを再び第1位置に保持する。排水栓部12は、可動部14bが第1位置にある時に、排水口部102を閉塞し、可動部14bが第2位置にある時に、排水口部102を開放する。
この例において、操作部14は、使用者の押圧操作を受ける押しボタン方式の操作部である。操作部14は、これに限ることなく、例えば、回転操作を受ける回転ハンドル方式の操作部やスライド操作を受けるスライドレバー方式の操作部などでもよい。操作部14は、使用者の任意の操作を受けることができる任意の構成でよい。
レリースワイヤ16は、排水栓部12と操作部14とを接続するホース18内に挿通されている。レリースワイヤ16は、例えば、アウターチューブと、アウターチューブに挿通されたインナーワイヤと、を有する(図示は省略)。インナーワイヤの一端は、操作部14の可動部14bに接続されている。インナーワイヤの他端は、排水栓部12に接続されている。レリースワイヤ16は、操作部14の操作に応じてインナーワイヤを進退させることにより、操作力を排水栓部12に伝達する。操作部14から排水栓部12に操作力を伝達する伝達機構は、レリースワイヤ16に限ることなく、操作力を伝達可能な任意の機構でよい。
図2は、実施形態に係る排水栓部を拡大して表す断面図である。
図2に表したように、排水栓部12は、栓蓋20と、排水口部材22と、作動部24と、アタッチメント部材26と、を有する。栓蓋20は、浴槽100の排水口部102に上方(浴槽内側)から取り付けられ、上方から排水口部102を塞ぐ。栓蓋20は、例えば、排水口部102の周縁部102bに接することで、排水口部102を塞ぐ。
栓蓋20は、例えば、パッキン21を有する。パッキン21は、栓蓋20の外縁に環状に設けられる。パッキン21には、例えば、ゴムなどの弾性材料が用いられる。栓蓋20は、パッキン21を排水口部102の周縁部102bに接触させることにより、排水口部102を塞ぐ。これにより、排水口部102をより確実に塞ぐことができる。栓蓋20は、排水口部102の周縁部102bに直接的に接してもよいし、パッキン21などを介して間接的に接してもよい。また、排水口部102を塞ぐ位置(接する位置)は、周縁部102bに限ることなく、例えば、排水口102aの内縁部や排水口部材22の上端部などでもよい。
排水口部102を上方から見た形状は、略円形である。排水口102aは、例えば、略円形の貫通孔状である。栓蓋20は、排水口部102及び排水口102aの形状に対応した断面略円形の栓である。排水口部102の断面形状は、円形に限ることなく、例えば楕円形や多角形などの任意の形状でよい。栓蓋20の形状は、上方から排水口部102を閉塞可能な任意の形状でよい。
排水口部材22は、排水口部102の排水口102a及び配管200に挿通され、浴槽100に配管200を接続する。作動部24は、栓蓋20を上下動可能に支持する。アタッチメント部材26は、作動部24を排水口102aに設置する。アタッチメント部材26は、例えば、配管200内に取り付けられ、作動部24を保持する。作動部24は、アタッチメント部材26を介して排水口102aに取り付けられ、栓蓋20を上下動させることにより、排水口102aを開閉する。アタッチメント部材26は、例えば、排水口部102に取り付けてもよい。
作動部24は、ケース24aと、支持軸24bと、を有する。ケース24aは、筒状である。ケース24aは、軸を上下方向に向けた状態で排水口102a(配管200)に取り付けられる。支持軸24bは、ケース24a内に挿通され、ケース24aの軸方向に沿って移動可能にケース24aに保持される。支持軸24bは、ケース24aが排水口102aに取り付けられた状態において、上下方向に移動する。
支持軸24bの上端は、ケース24aの上端よりも上方に突出する。栓蓋20は、支持軸24bの上端に取り付けられる。作動部24は、支持軸24bの上端において栓蓋20を支持する。このように、支持軸24bは、上端に栓蓋20が取り付けられ、浴槽100に対して上下動可能に設けられる。
一方、支持軸24bの下端側は、ケース24a内においてレリースワイヤ16に接続される。配管200は、貫通孔202を有する。貫通孔202は、配管200において排水栓部12よりも下方に設けられる。レリースワイヤ16は、貫通孔202を介して配管200内に挿通され、作動部24と接続される。また、貫通孔202は、例えば、ホース18などによって塞がれる。これにより、貫通孔202からの水漏れが抑制される。
操作部14の可動部14bが第1位置にある場合、支持軸24bは、図2に表したように、栓蓋20が排水口部102を塞いだ位置に保持される。操作部14の可動部14bが第1位置から第2位置に移動すると、レリースワイヤ16のインナーワイヤが、可動部14bの移動量に応じて排水栓部12側に送り込まれる。従って、可動部14bが第2位置に移動すると、作動部24の支持軸24bが、図2に表した状態よりもケース24aから突出する。これにより、操作部14の可動部14bが第2位置にある場合には、栓蓋20が、支持軸24bの移動にともなって上方に移動し、排水口部102を開放させる。
このように、作動部24は、操作部14の操作に応じて支持軸24bを移動させることにより、栓蓋20が排水口部102を塞ぐ下降状態(図2に表した状態)と、栓蓋20が排水口部102から上方に離間して排水口部102を開放する上昇状態と、に支持軸24bを切り替える。換言すれば、操作部14は、下降状態と上昇状態とに支持軸24bを切り替える。
図3は、実施形態に係る配管及び排水口部材を表す断面図である。
図4は、実施形態に係る配管を表す斜視断面図である。
図3及び図4に表したように、配管200は、浴槽100と接続された状態において、排水口部102から下方に向かって延びる第1管部211と、第1管部211と直交する方向に延びる第2管部212と、を有する。すなわち、この例において、配管200は、略L字状に屈曲した管である。配管200は、L字状に限ることなく、少なくとも排水口部102から下方に向かって延びる部分を有する任意の形状でよい。
第1管部211の開口端211aの形状は、排水口102aの形状と実質的に同じである。第1管部211及び第2管部212は、例えば、断面略円形の管である。第1管部211の内周面には、雌ねじ部214が設けられている。雌ねじ部214は、開口端211aに隣接して設けられる。第1管部211において、雌ねじ部214の設けられた部分の内周面の断面形状は、略円形である。配管200の雌ねじ部214以外の部分の内周面の断面形状は、必ずしも円形でなくてもよい。配管200の雌ねじ部214以外の部分の内周面の断面形状は、例えば、楕円形状や多角形状などでもよい。
第1管部211は、載置部220と、第1収納空間221と、第2収納空間222と、を有する。載置部220は、配管200内に設けられ、配管200の内方に突出する。載置部220には、アタッチメント部材26の一部が載置される。アタッチメント部材26は、載置部220の上に載置されることにより、配管200内に取り付けられる。換言すれば、載置部220は、配管200内におけるアタッチメント部材26の下方への移動を規制する。アタッチメント部材26は、載置部220に直接的に接して載置されてもよいし、他の部材などを介して間接的に接して載置されてもよい。
この例において、載置部220は、第1管部211の開口端211aよりも内径を小さくした部分である。載置部220は、配管200内において段差状に形成されている。この例において、載置部220は、配管200の内周に沿う環状の面(載置面)である。載置部220の形状は、上記に限ることなく、例えば、突起状に形成してもよい。例えば、複数の突起状の載置部を配管200の軸周りに所定の間隔で設けてもよい。載置部220の形状は、アタッチメント部材26の一部を載置可能な任意の形状でよい。
第1収納空間221は、載置部220の上方に配置される。第1収納空間221は、載置部220に隣接する。第1収納空間221は、アタッチメント部材26の一部を収納する。第2収納空間222は、第1収納空間221の上方に配置される。第2収納空間222は、排水口部材22を収納する。第2収納空間222は、第1収納空間221に隣接するとともに、第1管部211の開口端211aに隣接する。雌ねじ部214は、第2収納空間222を形成する配管200の内周面に設けられる。
排水口部材22は、略円筒状の筒部22aと、筒部22aの上端に設けられたフランジ部22bと、を有する。フランジ部22bは、筒部22aの上端から外方に向かって延びる。筒部22aの外径は、排水口102aの開口径及び第1管部211の内径と実質的に同じである。一方、フランジ部22bの外径は、排水口102aの開口径及び第1管部211の内径よりも大きい。
また、筒部22aの外周面には、雄ねじ部22cが設けられている。雄ねじ部22cは、配管200の雌ねじ部214に対応して形成され、雌ねじ部214に螺合する(噛み合う)。これにより、排水口部材22の筒部22aが、配管200の第2収納空間222に収納される。
排水口部材22は、筒部22aを上方から排水口102a及び配管200に挿通し、配管200の雌ねじ部214に雄ねじ部22cを螺合させ、フランジ部22bと配管200との間で浴槽100を挟み込む(図2参照)。これにより、排水口部材22は、浴槽100に配管200を接続する。排水口部材22は、例えば、締付フランジと呼ばれる場合もある。
図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る作動部及びアタッチメント部材を表す斜視図及び正面図である。
図6は、実施形態に係る作動部及びアタッチメント部材を表す上面図である。
図5(a)、図5(b)、及び図6に表したように、アタッチメント部材26は、保持部40と、連結部42と、台座部44と、を有する。
保持部40は、筒状であり、内部の空間に作動部24を収容することにより、作動部24を保持する。この例において、保持部40は、作動部24を直接的に保持している。保持部40は、例えば、他の部材などを介して間接的に作動部24を保持してもよい。
連結部42は、保持部40から外方に向かって延びる。連結部42は、例えば、保持部40の外側面から外側に向かって放射状に延びる。連結部42は、保持部40と一体である。アタッチメント部材26は、例えば、複数の連結部42を有する。この例において、アタッチメント部材26は、連結部42a〜42cの3つの連結部42を有する。連結部42の数は、3つに限ることなく、1つ又は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
台座部44は、連結部42と一体である。台座部44は、例えば、複数の連結部42のそれぞれと一体である。台座部44は、保持部40を囲うように設けられる筒状である。台座部44は、配管200に取り付けられる。これにより、台座部44は、保持部40及び保持部40に保持された作動部24を、排水口102aに取り付ける。台座部44は、排水口102a(排水口部102)に取り付けてもよい。すなわち、台座部44は、排水口102a又は配管200に取り付けられる。
台座部44は、上方から見た状態(上面視)において、保持部40の一部を囲う。台座部44は、保持部40よりも幅(径)の大きい筒状である。台座部44は、例えば、筒状の保持部40と略同軸に配置される。これにより、上方から見た状態において、保持部40の一部を台座部44で囲うことができる。
この例では、側方から見た状態(側面視)においても、台座部44が、保持部40の一部を囲っている。例えば、連結部42の上下方向の長さを長くすることにより、側方から見た状態において、保持部40を台座部44よりも上方に配置してもよい。側方から見た状態においては、台座部44は、必ずしも保持部40の一部を囲わなくてもよい。すなわち、台座部44は、少なくとも上方から見た状態において、保持部40を囲うように設けられる。
台座部44は、配管200内において排水口部材22よりも下方に取り付けられる(図2参照)。台座部44は、載置部220に載置されることにより、配管200内に取り付けられる。台座部44は、載置部220の上に載置されることにより、配管200内におけるアタッチメント部材26の下方への移動を規制する。また、台座部44は、排水口部材22により下方に押付けられることにより、上方への移動を規制する。換言すれば、台座部44は、配管200内において載置部220と排水口部材22との間に挟み込まれる。
台座部44は、規制部45を有する。規制部45は、台座部44及び連結部42を介して保持部40と一体である。台座部44は、規制部45を配管200の第2管部212の内面に側方から当接させることにより、配管200内におけるアタッチメント部材26の水平方向における回転を規制する(図2参照)。規制部45は、浴槽100に対して第1開口部51aが所定の方向を向くように第1開口部51aの位置を規制する。
このように、アタッチメント部材26は、台座部44において載置部220の上に載置される。配管200の第1収納空間221は、アタッチメント部材26の台座部44を収納する。アタッチメント部材26は、台座部44を介して配管200内に取り付けられることにより、作動部24及び保持部40を配管200内の所定の位置に配置する。
保持部40は、第1本体部51(本体部)と、第1開口部51a(開口部)と、抜け止め部60と、を有する。第1本体部51は、筒状である。第1開口部51aは、第1本体部51の側方に設けられ、作動部24を側方から第1本体部51内に水平方向に挿入可能とする。第1本体部51の内径は、作動部24の外径と実質的に同じか、僅かに小さい程度に設定される。これにより、第1本体部51内に挿入された作動部24は、第1本体部51内に嵌合する。保持部40は、例えば、作動部24と第1本体部51との嵌合により、作動部24を保持する。抜け止め部60は、第1本体部51内に挿入された作動部24の上部が第1本体部51から水平方向に抜け出ることを抑制する。
第1開口部51aは、第1本体部51の下端から上端まで連続し、第1領域R1と、第2領域R2と、を有する。第2領域R2は、第1領域R1の上に位置する。
抜け止め部60は、第1本体部51に設けられる。抜け止め部60は、例えば、第1本体部51と一体に成形され、第1本体部51と一体に設けられる。抜け止め部60は、第1本体部51と別体に形成し、接着や係合などで第1本体部51に取り付けてもよい。
抜け止め部60は、第2領域R2において第1領域R1よりも第1開口部51a側に突出し、第2領域R2の横幅WA2を第1領域R1の横幅WA1よりも狭くする。これにより、抜け止め部60は、第1本体部51内に挿入された作動部24の上部が第1本体部51から抜け出ることを抑制する。
この例では、第1開口部51aの第2領域R2の両側に抜け止め部60が設けられている。保持部40は、一対の抜け止め部60を有している。これに限ることなく、抜け止め部60は、第1開口部51aの第2領域R2の片側のみに設けてもよい。
抜け止め部60の下端60aは、下方に向かうほど第1開口部51aの横幅が広くなるように傾斜している。抜け止め部60の下端60aは、例えば、第2領域R2の最小の横幅WA2から第1領域R1の横幅WA1に向かって、第1開口部51aの横幅が連続的に広くなるように傾斜する。
台座部44は、第2本体部52と、第2開口部52aと、を有する。第2本体部52は、筒状である。第2開口部52aは、第2本体部52の側方に設けられ、作動部24を側方から第2本体部52内に水平方向に挿入可能とする。
第2開口部52aの少なくとも一部は、水平方向において第1開口部51aの少なくとも一部と同じ方向を向いている。この例では、第1開口部51aの全体が、第2開口部52aの一部と同じ方向を向いている。側方から見た状態において、第1開口部51aの全体が、第2開口部52aを介して露呈される。第2開口部52aの最小横幅W2(開口幅)は、第1開口部51aの最小横幅W1よりも大きく、第2本体部52は、水平方向において、第1開口部51aと重ならない。これにより、第1本体部51に対して作動部24を挿抜する際に、第2本体部52が邪魔になることを抑制することができる。第1本体部51に対して作動部24を挿抜し易くすることができる。例えば、第2本体部52の一部は、作動部24の挿抜を大きく妨げない範囲で、水平方向において第1開口部51aの一部と重なってもよい。第1開口部51aは、第2開口部52aと異なる方向を向く部分を有してもよい。
第2開口部52aの最小横幅W2は、作動部24の最大横幅Wsよりも大きい。一方、第1開口部51aの最小横幅W1は、作動部24の最大横幅Wsよりも小さい。アタッチメント部材26には、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂材料が用いられる。アタッチメント部材26は、弾性を有する。これにより、保持部40では、第1開口部51aを広げるように一時的に第1本体部51を変形させることができる。
第1本体部51の下端には、開口部51aを挟んで対向するように配置された一対のリブ51rが設けられている。各リブ51rは、第1本体部51の内方に向かって突出する。作動部24のケース24aには、溝24cが設けられている。溝24cは、ケース24aの下端付近に設けられ、ケース24aの側面から内方に向かって凹んだ凹形状に形成されている。溝24cの形状は、各リブ51rの形状に対応している。
作動部24を保持部40に保持させる場合には、作動部24を第2開口部52aに側方から挿入した後、第1開口部51aに押し当て、第1本体部51を弾性変形させることにより、第1開口部51aを押し広げる。そして、広がった第1開口部51aから第1本体部51内に作動部24を側方から挿入する。この際、各リブ51rを溝24cに嵌め込む。これにより、作動部24が第1本体部51内に挿入されるとともに、各リブ51rと溝24cとの係合により、作動部24の上下動が規制される。換言すれば、各リブ51rと溝24cとの係合により、第1本体部51の軸方向の両端からの作動部24の抜けが抑制される。これにより、作動部24が、保持部40に保持される。
複数の連結部42の1つである連結部42aは、第1本体部51の一方の側端部51bから台座部44に向かって延びる。複数の連結部42の別の1つである連結部42bは、第1本体部51の他方の側端部51cから台座部44に向かって延びる。
また、連結部42aは、第2本体部52の一方の側端部52bに向かって延びる。連結部42bは、第2本体部52の他方の側端部52cに向かって延びる。すなわち、連結部42aは、第1本体部51の側端部51bから第2本体部52の側端部52bに向かって延びる。連結部42bは、第1本体部51の側端部51cから第2本体部52の側端部52cに向かって延びる。
第2本体部52の一方の側端部52bは、連結部42aから第2開口部52a側に突出している。一方、第2本体部52の他方の側端部52cは、連結部42bの側面と略面一である。換言すれば、側端部52cは、連結部42bよりも第2開口部52a側に突出しない。
上記とは反対に、側端部52bを連結部42aの側面と略面一とし、側端部52cを連結部42bから第2開口部52a側に突出させてもよい。あるいは、側端部52b、52cの双方を連結部42から第2開口部52a側に突出させてもよい。すなわち、側端部52b及び側端部52cの少なくとも一方は、連結部42から第2開口部52a側に突出してもよい。
側端部52b、52cの突出量は、例えば、10mm以下である。連結部42aが側端部52bに向かって延びている状態とは、例えば、側端部52bと連結部42aとの間の距離が、10mm以下の状態である。連結部42bが側端部52cに向かって延びている状態とは、例えば、側端部52cと連結部42bとの間の距離が、10mm以下の状態である。
また、連結部42cは、第1本体部51の第1開口部51aと反対側の側方から、第1開口部51aと反対側に向かって台座部44に延びる。
台座部44は、スリット部54を、さらに有する。スリット部54は、周方向において第2本体部52を分割する。台座部44は、例えば、複数のスリット部54を有する。この例において、台座部44は、スリット部54a、54bの2つのスリット部54を有する。第2開口部52aは、複数の連結部42a、42bの間に設けられる。スリット部54aは、第2開口部52aとは別の複数の連結部42a、42cの間に設けられる。同様に、スリット部54bは、第2開口部52aとは別の複数の連結部42b、42cの間に設けられる。
このように、この例では、2つのスリット部54a、54bにより、台座部44を周方向において3つの部分に分割する。スリット部54の数は、2つに限ることなく、1つでもよい。例えば、連結部42の数が、4つ以上である場合には、3つ以上のスリット部54を設けてもよい。スリット部54は、隣り合う2つの連結部42の間に1つ設けられる。また、前述のように、第2開口部52aは、2つの連結部42の間に設けられる。従って、連結部42の数をM個とする時、スリット部54の最大数は、M−1個である。なお、スリット部54は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
図7は、実施形態に係る排水栓装置の一部を表す上面図である。
図7では、排水口部102に取り付けられた排水栓部12において、栓蓋20を取り外した状態を表している。
図7に表したように、排水口部102は、浴槽100の洗い場側の側壁110に寄せて設けられる。配管200の第2管部212は、洗い場側に向かって延びる。
規制部45は、配管200の第1管部211と第2管部212との屈曲部に当接することにより、図7に表したように、浴槽100に対して第1開口部51aが側壁110側を向くように第1開口部51aの位置を規制する。
側壁110側を向く状態とは、例えば、第1開口部51aの向く方向が、側壁110と交差する状態である。換言すれば、上面視において、第1本体部51の中心と第1開口部51aの中央とを結ぶ線分の延長線ELが、側壁110と交差する状態である。
図8(a)〜図8(d)は、実施形態に係る排水栓装置の組み付け手順の一部を表す斜視図である。
排水栓装置10の排水栓部12を浴槽100及び配管200に取り付ける際には、まず、配管200を浴室内の所定の位置に設置する。作動部24は、予めレリースワイヤ16の一端に接続しておく。そして、作動部24及びレリースワイヤ16の一端を、貫通孔202を介して配管200内に挿通する。作動部24を挿通した後、支持軸24bを開口端211aから露出させる。
作動部24を配管200よりも上方に出した後、図8(a)〜図8(d)に表したように、第2開口部52aから第2本体部52内に作動部24を側方から挿入し、第1開口部51aから第1本体部51内に作動部24を側方から挿入することにより、作動部24をアタッチメント部材26の保持部40に保持させる。
作動部24の挿入においては、まず図8(a)及び図8(b)に表したように、作動部24に対してアタッチメント部材26を傾け、第1開口部51aの第1領域R1の部分に作動部24の上端を側方から水平方向に挿し込む。
この後、図8(c)に表したように、抜け止め部60の下端60aの傾斜に沿って第1開口部51aを押し広げながら、作動部24の上端を第1開口部51aの第2領域R2の部分に挿し込む。
そして、図8(d)に表したように、アタッチメント部材26の傾きを戻しながら第1本体部51内に作動部24を側方から挿入し、各リブ51rを溝24cに嵌め込む。これにより、作動部24がアタッチメント部材26の保持部40に保持される。
作動部24をアタッチメント部材26に取り付けた後、アタッチメント部材26の台座部44を配管200内に挿通する。台座部44は、載置部220に載置されるまで、配管200内に挿通する。換言すれば、台座部44は、載置部220に当接するまで、配管200内に挿通する。そして、規制部45を配管200の第2管部212内に挿し込むことにより、台座部44を配管200内に設置する。これにより、作動部24が、配管200内に設置される。
作動部24を配管200に設置した後、開口端211aと排水口部102との位置を合わせて、配管200の上に浴槽100を設置する。この場合、作動部24は、排水口102aを介して上方に露出された状態となる。
浴槽100を設置した後、排水口部材22を上方から排水口102a及び配管200に挿通する。そして、配管200の雌ねじ部214に排水口部材22の雄ねじ部22cを螺合させ、フランジ部22bと配管200との間で浴槽100を挟み込むことにより、排水口部材22を介して浴槽100と配管200とを接続する。また、台座部44を排水口部材22と載置部220とで挟み込むことにより、台座部44が上方向へ移動しないようにする。
この後、作動部24の支持軸24bの上端に、栓蓋20を取り付ける。以上により、排水栓装置10の排水栓部12の取り付けが完了する。なお、操作部14は、排水栓部12の取り付けの前に、予め浴槽100のリム面104に取り付けておいてもよいし、排水栓部12の取り付けを行った後に、浴槽100のリム面104に取り付けてもよい。
図9は、抜け止め部を有しないアタッチメント部材を備えた参考の排水栓装置の一部を表す斜視図である。
例えば、排水口102aや排水栓装置の清掃などのために、排水栓装置を浴槽100に取り付けた後、栓蓋20を取り外す場合がある。栓蓋20は、排水口102aから上昇させた状態で上方に引っ張り、作動部24から引き抜くことで取り外される。この際、取り外しの操作に不慣れな使用者などにおいては、栓蓋20に対して水平方向にも力を加えてしまう場合がある。
このように、栓蓋20の取り外しの際に、水平方向に力を加えてしまうと、栓蓋20に接続されている作動部24にも水平方向に力が加わることとなるため、場合によっては、作動部24がアタッチメント部材26xの保持部40xから抜ける方向に力が加わり、図9に表したように、作動部24の上部が保持部40xから抜けてしまう可能性がある。排水栓装置を浴槽100などに取り付けた後の状態では、作動部24を再び保持部40x内に挿入する操作が難しく、使用者などに余計な手間をかけさせてしまう。また、例えば、作動部24の上部が保持部40xから抜けた状態で無理に栓蓋20を取り付けると、所望の位置に栓蓋20を配置できなくなり、栓蓋20と排水口102aとの水密性が低下してしまう可能性が生じる。
これに対して、本実施形態に係る排水栓装置10によれば、例えば、排水栓装置10を浴槽100に取り付けた後、栓蓋20を取り外す場合に、作動部24がアタッチメント部材26の保持部40から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、第1本体部51内に挿入された作動部24の上部が第1本体部51から水平方向に抜け出ることを抜け止め部60が抑制する。従って、作動部24がアタッチメント部材26から不意に外れてしまうことを抑制することができる。例えば、作動部24を再び第1本体部51内に挿入する手間が生じることを抑制し、排水栓装置10の使い勝手を向上させることができる。
また、排水栓装置10では、第1開口部51aが、第1本体部51の下端から上端まで連続し、第1領域R1と、第1領域R1の上に位置する第2領域R2と、を有し、抜け止め部60は、第1本体部51に設けられ、第2領域R2において第1開口部51a側に突出し、第2領域R2の横幅WA2を第1領域R1の横幅WA1よりも狭くする。これにより、排水栓装置10では、第1開口部51aの第1領域R1において作動部24の側方からの挿入し易さを確保することができる。また、第1本体部51内に挿入された作動部24に対して、第1本体部51から水平方向に抜ける方向に力が加わり、第1開口部51aの横幅が広がったとしても、第1開口部51aの第2領域R2の横幅WA2が、作動部24の横幅よりも広くなることを抜け止め部60によって抑制することができる。従って、作動部24がアタッチメント部材26の保持部40から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部24がアタッチメント部材26から不意に外れてしまうことを抑制することができる。
また、排水栓装置10では、抜け止め部60の下端60aが、下方に向かうほど第1開口部51aの横幅が広くなるように傾斜している。これにより、第1開口部51aを押し広げながら作動部24を第1本体部51内に側方から挿入する際に、抜け止め部60の下端60aの傾斜に沿って第1開口部51aを徐々に押し広げることができ、排水栓装置10の組み付け作業をより容易にすることができる。
また、排水栓装置10では、アタッチメント部材26が、浴槽100に対して第1開口部51aが所定の方向を向くように第1開口部51aの位置を規制する規制部45を有する。これにより、浴槽100に対する第1開口部51aの位置を決めることで、栓蓋20の取り外しの際などに、作動部24及び保持部40に対して、作動部24が保持部40から水平方向に抜ける方向の力を加わり難くすることができる。例えば、排水口102aが浴槽100の側壁110側に設けられている場合、栓蓋20を作動部24から取り外す際に、その側壁110側に向けて栓蓋20に力が加えられる可能性は低い。すなわち、側壁110が邪魔となるため、使用者は、栓蓋20を引き抜く際に、側壁110と反対の方向又は側壁110と平行な方向に力を加える可能性の方が高い。従って、規制部45によって側壁110側を向くように第1開口部51aの位置を規制することにより、作動部24及び保持部40に対して、作動部24が保持部40から水平方向に抜ける方向の力を加わり難くすることができる。従って、作動部24がアタッチメント部材26から不意に外れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
また、排水栓装置10では、規制部45が、保持部40と一体である。これにより、浴槽100に対する第1開口部51aの位置をより確実に決めることができる。従って、作動部24及び保持部40に対して、作動部24が保持部40から水平方向に抜ける方向の力をより加わり難くすることができる。
また、排水栓装置10では、アタッチメント部材26の保持部40と連結部42と台座部44とが、それぞれ一体であるため、保持部40と台座部44とを別体に構成する場合などと比べて、構成を簡単にすることができる。これにより、組み付け作業を簡単にすることができるとともに、部品点数を削減し、製造コストを抑えることができる。また、第2開口部52aの少なくとも一部が、水平方向において第1開口部51aの少なくとも一部と同じ方向を向いているため、台座部44及び保持部40に対して作動部24を側方の一方向から水平方向に挿入することができる。これにより、保持部40と連結部42と台座部44とを一体にした場合でも、作動部24を保持部40に容易に取り付けることができる。従って、簡単な構成で、簡単に組み付け作業を行うことができる排水栓装置10を提供することができる。
また、排水栓装置10では、第2開口部52aの最小横幅W2が、作動部24の最大横幅Wsよりも大きい。これにより、作動部24を台座部44に側方から挿入する際に、台座部44を押し広げたりする必要がなく、組み付け作業をより簡単にすることができる。
また、排水栓装置10では、連結部42aが、第1本体部51の一方の側端部51bから台座部44に向かって延び、連結部42bが、第1本体部51の他方の側端部51cから台座部44に向かって延びる。これにより、作動部24を第2開口部52aに挿入した後、第1開口部51aに側方から挿入する際に、作動部24を2つの連結部42a、42bによって第1開口部51aにガイドすることができる。これにより、作動部24の第1開口部51aに対する位置調整をし易くし、作動部24を第1開口部51aに挿入し易くすることができる。従って、組み付け作業をより簡単にすることができる。
また、排水栓装置10では、連結部42aが、第2本体部52の一方の側端部52bに向かって延び、連結部42bが、第2本体部52の他方の側端部52cに向かって延びる。これにより、作動部24を保持部40から取り外す際に、2つの連結部42a、42bの側面を外方に押し広げることで、第1開口部51a及び第2開口部52aの幅を広げることができる。これにより、作動部24を保持部40から取り外し易くすることができ、取り外しの作業も簡単にすることができる。
また、排水栓装置10では、第2本体部52の一方の側端部52bが、連結部42aから第2開口部52a側に突出している。これにより、側端部52bの突出した部分に指をかけることにより、第1開口部51a及び第2開口部52aの幅を、より広げ易くすることができる。従って、作動部24の取り外しの作業を、より簡単にすることができる。
また、排水栓装置10では、連結部42cが、第1本体部51の第1開口部51aと反対側の側方から、第1開口部51aと反対側に向かって台座部44に延びる。これにより、作動部24を保持部40に側方から挿入する際などに、保持部40を第1開口部51aの反対側に位置する台座部44へと近づけるように保持部40に力が加えられたとしても、台座部44が変形してしまうことを抑制することができる。台座部44が変形すると、保持部40と台座部44との相対的な位置がずれ、所望の位置に栓蓋20を配置できなくなり、栓蓋20と排水口102aとの水密性が低下してしまう可能性が生じる。この排水栓装置10では、連結部42cが、第1開口部51aと反対側に向かって台座部44に延びるため、上記のような力が保持部40及び台座部44に作用したとしても、連結部42cにより、保持部40と台座部44との相対的な位置関係を維持することができる。従って、栓蓋20と排水口102aとの間の水密性の低下を抑制することができる。
また、排水栓装置10では、スリット部54によって第2本体部52を周方向に分割することにより、第1開口部51a及び第2開口部52aをより押し広げ易くすることができる。従って、作動部24の組み付けや取り外しの作業を、より簡単にすることができる。
図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。
なお、変形例の説明において、上記実施形態の排水栓装置10と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10(a)及び図10(b)に表したように、アタッチメント部材26aでは、第1開口部51aの上端が、第1本体部51の上端よりも下方に位置する。すなわち、アタッチメント部材26aでは、第1開口部51aが、第1本体部51の上端まで延びていない。
抜け止め部61は、第1本体部51に設けられる。抜け止め部61は、例えば、第1本体部51と一体に成形され、第1本体部51と一体に設けられる。抜け止め部61は、第1本体部51と別体に形成し、接着や係合などで第1本体部51に取り付けてもよい。
抜け止め部61は、第1開口部51aの上方において第1本体部51の第1開口部51aの両側の部分と連続する。これにより、抜け止め部61は、第1本体部51内に挿入された作動部24の上部が第1本体部51から水平方向に抜け出ることを抑制する。
これにより、アタッチメント部材26aにおいても、上記のアタッチメント部材26と同様に、排水栓装置10を浴槽100及び配管200に取り付けた後に、作動部24が第1本体部51から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部24の上部が第1本体部51から水平方向に抜けてしまうことを抑制することができる。排水栓装置10の使い勝手を向上させることができる。抜け止め部61の下方の第1開口部51aにおいて作動部24の側方からの挿入し易さを確保することができる。また、第1本体部51内に挿入された作動部24に対して、第1本体部51から水平方向に抜ける方向に力が加わった場合に、抜け止め部61が、第1開口部51aの横幅の広がりを抑制するとともに、抜け止め部61が、作動部24の上部と当接し、作動部24が第1本体部51から水平方向に抜けることを抑制する。従って、作動部24がアタッチメント部材26aの保持部40から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部24がアタッチメント部材26aから不意に外れてしまうことを抑制することができる。
また、アタッチメント部材26aにおいて第1本体部51は、凹部51eをさらに有する。凹部51eは、周方向において第1開口部51aと別の位置に設けられる。凹部51eは、例えば、第1開口部51aと反対側に設けられる。凹部51eは、第1本体部51の上端から下方に向かって凹む。凹部51eは、例えば、作動部24のケース24aの上端近傍まで延びる。凹部51eの下端が、ケース24aの上端よりも上に位置する場合、凹部51eの下端とケース24aの上端との間の距離は、例えば、2mm以下である。凹部51eの下端は、例えば、ケース24aの上端と同じ高さ、あるいはケース24aの上端よりも下方まで延びることが好ましい。
これにより、第1開口部51aの上に抜け止め部61を設けた場合にも、作動部24の上部(作動部24と第1本体部51とで囲まれた空間)に水が溜まることを抑制することができる。例えば、作動部24の上部において汚れなどが発生し易くなることを抑制することができる。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。
図11(a)及び図11(b)に表したように、アタッチメント部材26bでは、第1開口部51aが、第1本体部51の下端から上端まで連続する。この例において、第1開口部51aの横幅は、第1本体部51の下端から上端まで実質的に一定である。第1開口部51aの横幅は、必ずしも一定である必要はなく、変化してもよい。
第1本体部51は、第1開口部51aの両側に設けられた一対のフック51fを有する。抜け止め部62は、各フック51fに係合することにより、第1本体部51の第1開口部51aに隣接する両端側を連結するように第1本体部51に取り付けられる。抜け止め部62は、各フック51fとの係合により、第1本体部51に対して着脱可能に取り付けられる。
抜け止め部62は、第1本体部51に取り付けられ、各フック51fとの係合により、第1開口部51aの広がりを規制する。これにより、抜け止め部62は、第1本体部51内に挿入された作動部24の上部が第1本体部51から水平方向に抜け出ることを抑制する。
これにより、アタッチメント部材26bでは、第1開口部51aの側方から第1本体部51内に水平方向に作動部24を挿入した後に抜け止め部62を取り付けることにより、作動部24の側方からの挿入し易さを確保することができる。そして、抜け止め部62の取り付け後においては、第1本体部51内に挿入された作動部24に対して、第1本体部51から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、第1開口部51の横幅が作動部24の横幅よりも広くなることを、抜け止め部62が抑制する。従って、作動部24の側方からの挿入し易さを確保しつつ、作動部24がアタッチメント部材26bの保持部40から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部24がアタッチメント部材26bから不意に外れてしまうことを抑制することができる。
また、アタッチメント部材26bでは、抜け止め部62が、第1本体部51の第1開口部51aに隣接する両側端を連結するように第1本体部51に取り付けられる。これにより、第1開口部51aの広がりを適切に抑制することができ、作動部24がアタッチメント部材26bから不意に外れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
なお、抜け止め部62の取付方法は、各フック51fとの係合に限ることなく、第1本体部51の両側端を連結するように取り付け可能、かつ第1開口部51aの広がりを規制可能な任意の取付方法でよい。抜け止め部62は、例えば、接着などで第1本体部51に取り付けてもよい。抜け止め部62は、必ずしも第1本体部51に対して着脱可能でなくてもよい。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。
図12(a)及び図12(b)に表したように、アタッチメント部材26cでは、アタッチメント部材26bと同様に、第1開口部51aが、第1本体部51の下端から上端まで連続する。そして、アタッチメント部材26cでは、抜け止め部63が、第1本体部51の外側を囲うように取り付けられる筒状である。抜け止め部63は、第1本体部51の外側に嵌ることにより、第1本体部51に対して着脱可能に取り付けられる。抜け止め部63は、第1本体部51の外側に嵌り、第1本体部51に取り付けられることにより、第1開口部51aの広がりを規制する。これにより、抜け止め部63は、第1本体部51内に挿入された作動部24の上部が第1本体部51から水平方向に抜け出ることを抑制する。
このように、アタッチメント部材26cにおいても、アタッチメント部材26bと同様に、第1開口部51aから第1本体部51内に作動部24を側方から挿入した後に抜け止め部63を取り付けることにより、作動部24の側方からの挿入し易さを確保することができる。そして、抜け止め部63の取り付け後においては、第1本体部51内に挿入された作動部24に対して、第1本体部51から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、第1開口部51の横幅が作動部24の横幅よりも広くなることを、抜け止め部63が抑制する。従って、作動部24の側方からの挿入し易さを確保しつつ、作動部24がアタッチメント部材26cの保持部40から水平方向に抜ける方向に力が加わったとしても、作動部24がアタッチメント部材26cから不意に外れてしまうことを抑制することができる。
抜け止め部63を第1本体部51の外側を囲うように取り付けられる筒状とすることにより、第1開口部51aの広がりを適切に抑制することができ、作動部24がアタッチメント部材26cから不意に外れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
この例において、抜け止め部63は、断面略環状の筒状である。抜け止め部63は、例えば、第1開口部51aよりも狭いスリット状の切れ込み(開口部)を有する断面略C字状の筒状でもよい。
図13(a)及び図13(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図及び上面図である。
図13(a)及び図13(b)に表したように、アタッチメント部材26dは、保持部40と、複数の支持部46と、を有する。複数の支持部46は、保持部40と一体であり、保持部40から外方に向かって延び、排水口102a又は配管200に保持部40を支持する。
この例において、アタッチメント部材26dは、3つの支持部46a〜46cを有する。複数の支持部46の1つである支持部46aは、第1本体部51の一方の側端部51bから外方に向かって延びる。複数の支持部46の別の1つである支持部46bは、第1本体部51の他方の側端部51cから外方に向かって延びる。これにより、作動部24を第1開口部51aに側方から挿入する際に、作動部24を2つの支持部46a、46bによって第1開口部51aにガイドすることができる。これにより、作動部24の第1開口部51aに対する位置調整をし易くし、作動部24を第1開口部51aに側方から挿入し易くすることができる。従って、組み付け作業をより簡単にすることができる。
また、支持部46cは、第1本体部51の第1開口部51aと反対側の側方から、第1開口部51aと反対側に向かって外方に延びる。以下、複数の支持部46の構成は、上記各実施形態の複数の連結部42の構成と実質的に同じであるから詳細な説明は省略する。
このように、台座部44を設けることなく、複数の支持部46によって排水口102a又は配管200に保持部40を取り付けるようにしてもよい。このアタッチメント部材26dにおいても、上記各実施形態と同様に、抜け止め部60(又は抜け止め部61〜63)を設けることにより、作動部24がアタッチメント部材26dから不意に外れてしまうことを抑制することができる。また、簡単な構成で、簡単に組み付け作業を行うことができる排水栓装置10を提供することもできる。
支持部46の保持部40と反対側の端部には、周方向に延びる突出部48が設けられている。これにより、例えば、排水口102a又は配管200の内周面との接触面積を大きくし、アタッチメント部材26dをより安定的に排水口102a又は配管200に取り付けることができる。
アタッチメント部材26dでは、例えば、各支持部46の突出部48を載置部220の上に載置することにより、配管200内における下方への移動が規制される。また、アタッチメント部材26dでは、各突出部48が、排水口部材22により下方に押付けられることにより、上方への移動が規制される。各突出部48は、例えば、配管200内において、第1収納空間221内に収納され、載置部220と排水口部材22との間に挟み込まれる。突出部48の構成は、換言すれば、台座部44のスリット部54で分割された部分の周方向の長さを短くした構成である。
図14(a)及び図14(b)は、実施形態に係るアタッチメント部材の変形例を表す斜視図である。
図14(a)及び図14(b)に表したように、アタッチメント部材26eでは、台座部44が、保持部40と別体である。保持部40は、第1本体部51と第1開口部51aとを有するとともに、第1本体部51を台座部44に接続するための複数の脚部56を有する。
各脚部56は、第1本体部51の下端付近から外方向かって延びるとともに、下方に向かって延びる。各脚部56の下端は、第1本体部51の下端よりも下方に位置する。また、各脚部56の下端には、外方に向かって延びる係合爪56aが設けられている。
各脚部56は、例えば、第1本体部51の軸周りに等間隔に配置される。この例において、第1本体部51は、3つの脚部56を有する。3つの脚部56は、第1本体部51の軸周りに120°おきに配置される。脚部56の数は、3つに限ることなく、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
台座部44は、筒状の第2本体部52を有する。この例において、第2本体部52は、第2開口部52aを有しない環状の筒状である。第2本体部52の内周面には、保持部40の各脚部56の係合爪56aと係合する複数の係合溝58が設けられている。この例において、第2本体部52は、3つの脚部56のそれぞれの係合爪56aに対応する3つの係合溝58を有する。保持部40は、各係合爪56aを各係合溝58に係合させることにより、台座部44に取り付けられる。
台座部44は、規制部45を有する。このように、規制部45は、保持部40と別体に形成してもよい。台座部44は、第2本体部52を載置部220の上に載置することにより、配管200内に取り付けられる。そして、台座部44は、規制部45を配管200の第2管部212の内面に側方から当接させることにより、浴槽100に対して第1開口部51aが所定の方向を向くように第1開口部51aの位置を規制する。
図15は、実施形態に係る排水栓装置の変形例の一部を表す上面図である。
図15では、アタッチメント部材26eを用いた排水栓部12において、図7に関する説明と同様に、栓蓋20を取り外した状態を表している。
図15に表したように、保持部40と台座部44とを別体にしたアタッチメント部材26eでは、保持部40と台座部44とを一体にしたアタッチメント部材26などと比べて、第1開口部51aをより側壁110側に向けることができる。
例えば、アタッチメント部材26eでは、上面視において、第1本体部51の中心と第1開口部51aの中央とを結ぶ線分の延長線ELを、側壁110と略直交させることができる。例えば、上面視において延長線ELと側壁110との成す角度を、70°以上110°以下にすることができる。
保持部40と台座部44とを一体にしたアタッチメント部材26などでは、作動部24を挿入し易くするため、台座部44の第2本体部52に第2開口部52aを設ける必要がある。このため、保持部40と台座部44とを一体にしたアタッチメント部材26などでは、第1開口部51aを完全に側壁110側に向けることが難しい。すなわち、延長線ELを側壁110と略直交させることが難しい。
これに対して、保持部40と台座部44とを別体にしたアタッチメント部材26eでは、作動部24を保持部40に保持させた後に、保持部40を台座部44に取り付けることができるため、台座部44の第2本体部52に第2開口部52aを設ける必要がない。従って、アタッチメント部材26eでは、第1開口部51aを完全に側壁110側に向けることができる。
これにより、アタッチメント部材26eでは、栓蓋20を引き抜く際などに、より側壁110が邪魔となり、作動部24及び保持部40に対して、作動部24が保持部40から水平方向に抜ける方向の力をより加わり難くすることができる。例えば、作動部24がアタッチメント部材26から不意に外れてしまうことを、より確実に抑制することができる。
他方、保持部40と台座部44とを別体にした場合には、誤って、第1開口部51aを側壁110と反対側に向けた状態で、保持部40を台座部44に取り付けてしまう可能性が生じる。保持部40と台座部44とを一体にした場合には、こうした取り付けミスの発生を確実に抑制することができる。
例えば、保持部40と台座部44とを別体とした場合には、第1開口部51aの向きが一義的に決まるように、脚部56などの形状を工夫することが好ましい。これにより、保持部40と台座部44とを別体とした場合にも、取り付けミスの発生を抑制することができる。例えば、複数の脚部56のそれぞれの幅を変化させるとともに、複数の係合溝58のそれぞれの幅を各脚部56に対応させて変化させ、1つの脚部56が1つの係合溝58のみと係合するようにする。これにより、保持部40と台座部44とを別体とした場合にも、第1開口部51aの向きを一義的に決めることができる。
上記各実施形態では、排水栓装置10が取り付けられる水槽として、浴槽100を示している。水槽は、浴槽100に限ることなく、例えば、洗面化粧台の洗面器(洗面ボウル)などでもよい。排水栓装置10を取り付ける水槽は、内部に溜めた水を排水口から排出可能な任意の水槽でよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、排水栓装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 排水栓装置、 12 排水栓部、 14 操作部、 16 レリースワイヤ、 18 ホース、 20 栓蓋、 21 パッキン、 22 排水口部材、 24 作動部、 24a ケース、 24b 支持軸、 26、26a、26b、26c、26d、26e アタッチメント部材、 40 保持部、 42 連結部、 44 台座部、 45 規制部、 46 支持部、 48 突出部、 51 第1本体部、 51a 第1開口部、 52 第2本体部、 52a 第2開口部、 54 スリット部、 56 脚部、 58 係合溝、 60〜63 抜け止め部、 100 浴槽、 102 排水口部、 102a 排水口、 104 リム面、 106 貫通孔、 200 配管、 202 貫通孔、 211 第1管部、 212 第2管部、 214 雌ねじ部、 220 載置部、 221 第1収納空間、 222 第2収納空間

Claims (5)

  1. 水槽の排水口に設けられ、栓蓋を上下動させて前記排水口を開閉する排水栓装置において、
    栓蓋と、
    前記栓蓋を上下動させる作動部と、
    前記作動部を前記排水口に設置するアタッチメント部材と、
    を備え、
    前記作動部は、筒状のケースと、前記ケース内に挿通された支持軸と、を有し、
    前記アタッチメント部材は、前記作動部の前記ケースを保持する筒状の保持部を有し、
    前記保持部は、
    筒状の本体部と、
    前記本体部の下端から上端まで連続して前記本体部の側方に設けられ、第1領域と、前記第1領域の上に位置する第2領域と、を有し、前記作動部を側方から前記本体部内に水平方向に挿入可能とする開口部と、
    前記本体部に設けられ、前記第2領域において前記開口部側に突出し、前記第2領域の横幅を前記第1領域の横幅よりも狭くすることにより、前記本体部内に挿入された前記作動部の上部が前記本体部から水平方向に抜け出ることを抑制する抜け止め部と、
    を有することを特徴とする排水栓装置。
  2. 水槽の排水口に設けられ、栓蓋を上下動させて前記排水口を開閉する排水栓装置において、
    栓蓋と、
    前記栓蓋を上下動させる作動部と、
    前記作動部を前記排水口に設置するアタッチメント部材と、
    を備え、
    前記アタッチメント部材は、前記作動部を保持する筒状の保持部を有し、
    前記保持部は、
    筒状の本体部と、
    前記本体部の側方に設けられ、前記作動部を側方から前記本体部内に水平方向に挿入可能とする開口部と、
    前記本体部に設けられ、前記開口部の上方において前記本体部の前記開口部の両側の部分と連続することにより、前記本体部内に挿入された前記作動部の上部が前記本体部から水平方向に抜け出ることを抑制する抜け止め部と、
    を有することを特徴とする排水栓装置。
  3. 前記抜け止め部の下端は、下方に向かうほど前記開口部の横幅が広くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の排水栓装置。
  4. 前記アタッチメント部材は、前記水槽に対して前記開口部が所定の方向を向くように前記開口部の位置を規制する規制部を、さらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の排水栓装置。
  5. 前記規制部は、前記保持部と一体であることを特徴とする請求項4記載の排水栓装置。
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