JP3707522B2 - 蒸発燃料処理装置の診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は蒸発燃料処理装置の診断装置、特にリークを診断するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの停車中に燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタ内の活性炭に吸着させておき、エンジン始動後の所定の運転条件でパージ通路を開き、吸入負圧を利用して、キャニスタに入ってくる新気で燃料粒子を、活性炭から脱離させてスロットルバルブ下流の吸気管に導いて燃焼させるようにした蒸発燃料処理装置がある。
【0003】
この場合、燃料タンクより吸気管までの流路途中にリーク孔があいたり、パイプの接合部のシールが不良になると、蒸発燃料が大気中に放出されてしまうので、リーク診断を行うものが提案されている(特開平7-139439号公報参照)。前記流路を閉空間とし、かつその閉空間を大気圧に対して相対的に圧力差のある状態とした後の圧力変化をみればリークの有無がわかることから、このものでは、前記流路を閉空間とするためキャニスタの大気解放口にこの解放口を開閉するドレンカットバルブを、また閉空間に閉じ込められた気体の圧力変化をみるため前記流路に圧力センサをそれぞれ設け、スロットルバルブ下流に発生する負圧を用いて前記流路を負圧化することによりリーク診断を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の圧力センサが大気圧を基準とする相対圧センサである場合に、リーク診断中に高度(大気圧)が変化したとき誤診断が生じることが分かった。
【0005】
これを説明すると、特開平7-189825号公報に記載されるものでは、図4に示したDT3(減圧を開始してからの経過時間)、DP3(減圧完了後にガス流動が停止して圧力損失がなくなる時間t5が経過したときの初期圧力P0と流路圧力Pの差圧)、DP4(DP3が所定値p3以上となるときの初期圧力P0と流路圧力Pの差圧)、DT4(減圧完了からDP4を得たタイミングまでの時間)の4つの値を用いて、後述する数1式、数2式によりリーク孔面積AL2を計算し、このリーク孔面積AL2と所定値c2との比較によりリークがあるかどうかを診断しているのであるが、登り坂(あるいは下り坂)の走行中にリーク診断が行われたとき、そのリーク診断中の大気圧変化分の誤差が後述する数2式のDP4に生じるのである。
【0006】
これをさらに図9を用いて説明すると、DP4は本来、平坦路を走行しようと登り坂を走行しようと同じ値のはずである。しかしながら、登り坂が続くときは、大気圧が徐々に低下する。したがって、DP3が得られるタイミングでの大気圧をPa1としたとき、平坦路走行時であれば、Pa1の大気圧を基準にDP4が得られるのに対して、登り坂走行時になると、DP4が得られるタイミングでの大気圧が上記のPa1より低いPa2となる。このため、相対圧センサによれば、その低くなっているPa2の大気圧を基準にDP4が得られるので、このときのDP4は、平坦路走行時よりも小さくなってしまう。つまり、登り坂走行時には、Pa1−Pa2の大気圧変化分の誤差がDP4に生じ、これによってリーク径面積AL2がみかけ上大きく計算されるので、実際にはリーク孔面積AL2が所定値c2にまで達していないのに、AL2が所定値c2に達したとしてリーク有りと誤判断される可能性があるのである。
【0007】
この逆に、下り坂走行中にリーク診断が行われる場合には、リーク診断中の大気圧の上昇分に対応してリーク径面積AL2がみかけ上小さく計算され、これによってリーク無しと誤判断される可能性がある。
【0008】
また、負圧を用いた診断方法は、リーク孔面積を計算する方法に限らず、たとえば、燃料タンクからパージコントロールバルブまでの流路の減圧を完了したときの流路圧力P1(または減圧完了後にガス流動が停止して圧力損失がなくなる時間が経過したときの流路圧力)と、それから一定時間が経過したときの流路圧力P2との差圧ΔPe(=P1−P2)を所定値と比較することによりリーク診断を行うものがあり(図10参照)、このものでも、その流路圧力P1、P2を、相対圧センサを用いてサンプリングするとき、P2のサンプリングにリーク診断中の大気圧変化分の誤差が生じる。
【0009】
これを図11を用いて説明すると、P2も本来、平坦路を走行しようと登り坂を走行しようと同じ値のはずである。しかしながら、P1をサンプリングするタイミングでの大気圧をPa1としたとき、平坦路走行時であれば、Pa1の大気圧を基準にP2がサンプリングされるのに対して、登り坂走行時になると、P2をサンプリングするタイミングでの大気圧が上記のPa1より低いPa2となるため、相対圧センサによれば、その低くなっているPa2の大気圧を基準にP2がサンプリングされることから、このときのP2は、平坦路走行時よりも小さくなってしまう。つまり、登り坂走行時にPa1−Pa2の大気圧低下分の誤差がP2のサンプリングに生じ、これによって差圧ΔPeがみかけ上大きく計算されるので、実際には差圧ΔPeが所定値にまで達していないのに、差圧ΔPeが所定値に達したとしてリーク無しと誤判断される可能性がある。この逆に、下り坂走行中にリーク診断が行われる場合には、リーク診断中の大気圧の上昇分に対応して差圧ΔPeがみかけ上小さくなり、これによってリーク有りと誤判断される可能性がある。
【0010】
そこで本発明は、流路圧力を測定するタイミングで大気圧も測定し、リーク診断に用いられる圧力パラメータ(後述する第1の発明では差圧ΔPe、第2の発明では第2差圧DP4)に対して大気圧変化分の補正を行うことにより、相対圧センサを用いてのリーク診断から大気圧の変化分の影響を排除することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、図11に示すように、燃料タンク31上部のベーパをキャニスタ32に導く第1の通路33と、前記キャニスタ32とスロットルバルブ34下流の吸気管35とを連通する第2の通路36と、この第2通路36を開閉するパージコントロールバルブ37と、前記キャニスタ32の大気解放口32aを開閉するドレンカットバルブ38と、前記燃料タンク31から前記パージコントロールバルブ37までの流路圧力Pを大気圧からの相対圧として検出する手段39と、リーク診断条件の成立時であるかどうかを判定する手段40と、この判定結果よりリーク診断条件の成立時に前記ドレンカットバルブ38と前記パージコントロールバルブ37を用いて前記燃料タンク31から前記パージコントロールバルブ37までの流路の圧力を減じる手段41と、この減圧を完了したときの前記流路圧力を第1流路圧力P1として、またそれから一定時間が経過したときの前記流路圧力を第2流路圧力P2として前記検出手段39を用いてそれぞれサンプリングする手段42と、これらサンプリングされた流路圧力の差圧ΔPeを計算する手段43と、この計算された差圧ΔPeと所定値とを比較することによりリーク診断を行う手段44とを備える蒸発燃料処理装置の診断装置において、大気圧を検出する手段45と、前記第1流路圧力P1をサンプリングしたときの大気圧を第1大気圧Pa1として、また前記第2流路圧力P2をサンプリングしたときの大気圧を第2大気圧Pa2として前記大気圧検出手段45を用いてそれぞれサンプリングする手段46と、これらサンプリングされた大気圧の変化分を計算する手段47と、この計算された大気圧変化分で前記差圧ΔPeを補正する手段48とを設けた。
【0012】
第2の発明は、図13に示すように、燃料タンク31上部のベーパをキャニスタ32に導く第1の通路33と、前記キャニスタ32とスロットルバルブ34下流の吸気管35とを連通する第2の通路36と、この第2通路36を開閉するパージコントロールバルブ37と、前記キャニスタ32の大気解放口32aを開閉するドレンカットバルブ38と、前記燃料タンク31から前記パージコントロールバルブ37までの流路圧力Pを大気圧からの相対圧として検出する手段39と、リーク診断条件の成立時であるかどうかを判定する手段40と、この判定結果よりリーク診断条件の成立時に前記ドレンカットバルブ38と前記パージコントロールバルブ37を用いて前記燃料タンク31から前記パージコントロールバルブ37までの流路の圧力を減じる手段41と、この減圧を完了したときの前記流路圧力を第1流路圧力P1として、またそれから一定時間が経過したときの前記流路圧力を第2流路圧力P2として前記検出手段39を用いてそれぞれサンプリングする手段42と、前記第1流路圧力P1の初期圧力P0からの差圧を第1差圧DP3として、また前記第2流路圧力の初期圧力P0からの差圧を第2差圧DP4としてそれぞれ計算する手段51と、これら計算された第1差圧DP3と第2差圧DP4に基づいてリーク孔面積AL2を計算する手段52と、この計算されたリーク孔面積AL2に基づいてリーク診断を行う手段53とを備える蒸発燃料処理装置の診断装置において、大気圧を検出する手段45と、前記第1流路圧力P1をサンプリングしたときの大気圧を第1大気圧Pa1として、また前記第2流路圧力P2をサンプリングしたときの大気圧を第2大気圧Pa2として前記大気圧検出手段45を用いてそれぞれサンプリングする手段46と、これらサンプリングされた大気圧の変化分を計算する手段47と、この計算された大気圧変化分で前記第2差圧DP4を補正する手段54とを設けた。
【0013】
【発明の効果】
図11で前述したように、第2流路圧力P2は本来、大気圧が変化しても同じ値であるはずなのに、登り坂走行時のほうが平坦路走行時より小さくなる。つまり、リーク診断中に大気圧が減少するときは、第1大気圧Pa1から第2大気圧Pa2を差し引いたPa1−Pa2だけの誤差が第2流路圧力P2のサンプリングに生じ、このとき差圧ΔPe(=P1−P2)が見かけ上大きく計算されてしまう。
【0014】
これに対して第1の発明によれば、差圧ΔPeから、リーク診断中の大気圧低下分である(Pa1−Pa2)を減算することによって補正が行われる。つまり、登り坂走行時にリーク診断が行われるときは、大気圧の低下分だけ差圧ΔPeが大きくなるのであるから、これに対応して大気圧の低下分だけ差圧ΔPeを小さくすることで、登り坂走行中にリーク診断が行われても、大気圧変化の影響を受けないで済む。これによって第1流路圧力P1、第2流路圧力P2のサンプリングに、流路圧力を大気圧からの相対圧として検出する手段を用いていても、リーク診断から大気圧の変化の影響を排除することができる。
【0015】
一方、リーク診断中に大気圧が上昇するときは、その大気圧の上昇分だけ第2流路圧力P2が大きくなり、これによって差圧ΔPeが見掛け上小さく計算されてしまうのであるが、この場合には、大気圧の上昇分だけ大きくなる第2流路圧力P2に対応して、大気圧の上昇分だけ差圧ΔPeを大きくすることで、下り坂走行中にリーク診断が行われる場合にも、大気圧変化の影響を受けることがない。
【0016】
さて、第2差圧DP4も本来、大気圧が変化しても同じ値であるはずなのに、図9で前述したように登り坂走行時のほうが平坦路走行時より小さくなる。つまり、リーク診断中に大気圧が減少するときは、第1大気圧Pa1から第2大気圧Pa2を差し引いたPa1−Pa2だけの誤差が第2差圧DP4に生じ、このときリーク径面積が見かけ上大きく計算されてしまう。
【0017】
これに対して第2の発明によれば、第2差圧DP4に対して、リーク診断中の大気圧低下分であるPa1−Pa2が加算される。つまり、登り坂走行時にリーク診断が行われるときは、大気圧の低下分だけ第2差圧DP4が小さくなるのであるから、これに対応して大気圧の低下分だけ第2差圧DP4を大きくすることで、登り坂走行中にリーク診断が行われても、大気圧変化の影響を受けないで済む。
【0018】
一方、リーク診断中に大気圧が上昇するときは、その大気圧の上昇分だけ第2差圧DP4が大きくなり、これによってリーク径面積がみかけ上小さく計算されてしまうのであるが、第2の発明によれば、大気圧の上昇分だけ大きくなる第2差圧DP4に対応して、大気圧の上昇分だけ第2差圧DP4が小さくされるので、下り坂走行中にリーク診断が行われる場合にも、大気圧変化の影響を受けることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1において、1は燃料タンク、4はキャニスタで、燃料タンク1上部のベーパ(燃料蒸気を含んだ空気)は、通路(第1通路)2を介してキャニスタ4に導かれ、燃料粒子だけがキャニスタ4内の活性炭4aに吸着され、残りの空気はキャニスタ4の鉛直下部(図ではキャニスタ4の上部に示している)に設けた大気解放口5より外部に放出される。
【0020】
3は燃料タンク側が大気圧より低くなると開かれるメカニカルなバキュームカットバルブである。なお、図2の流量特性で示したように燃料タンク1内での燃料蒸気の発生で燃料タンク側が所定圧(たとえば+10mmHg)になったときにも開かれる。なお、図2においては、大気圧を基準(つまり0mmHg)とし、大気圧より高い場合の数値に「+」を、大気圧より低い場合の数値に「−」をつけている。圧力についてのこの表示は以下でも同じである。
【0021】
キャニスタ4は、スロットルバルブ7下流の吸気管8ともパージ通路(第2通路)6で連通され、このパージ通路6にステップモータで駆動される常閉のパージコントロールバルブ11が設けられる。一定の条件(たとえば暖機後の低負荷域)で、コントロールユニット21からの信号を受けてパージコントロールバルブ11が開かれると、スロットルバルブ下流に大きく発達する吸入負圧によりキャニスタ4の大気解放口5から新気がキャニスタ4内に導かれる。この新気で活性炭4aから燃料粒子が新気とともにパージ通路6を介して吸気管8内に導入され、燃焼室で燃やされる。なお、負圧を用いてのリーク診断(後述する)においては、パージコントロールバルブ11が可変オリフィスとして構成される。
【0022】
一方、キャニスタ4の大気解放口5に常開のドレンカットバルブ12が設けられる。このバルブ12は、後述するリーク診断時にパージカットバルブ9とともに閉じて、パージカットバルブ9より燃料タンク1までの流路を閉空間とするために必要となるものである。
【0023】
また、キャニスタ4とパージカットバルブ9のあいだのパージ通路に圧力センサ13が設けられ、この圧力センサ13はリーク診断時に閉空間とされた流路の圧力(大気圧を基準とする相対圧)に比例した電圧を図3に示したように出力する。圧力センサ13を設ける位置は燃料タンク1でもかまわない。
【0024】
上記のバキュームカットバルブ3には、これと並列に常閉のバイパスバルブ14が設けられる。これは、キャニスタ4側の負圧を燃料タンク1側へ導入する際に、燃料タンク1とキャニスタ4を第1通路2を介して連通させるためのものである。
【0025】
マイコンからなるコントロールユニット21では、上記の3つのバルブ(パージコントロールバルブ11、ドレンカットバルブ12、バイパスバルブ14)を開閉制御することで、燃料タンク1よりパージカットバルブ9までの流路にリーク孔があるかどうかの診断をエンジンの運転中に行う。リーク診断の頻度は、1回の運転で1回程度が目安である。
【0026】
ここでのリーク診断は、負圧を用いてのリーク診断である。これを図4、図5(図4はリークなしのときの、また図5はリーク有りのときの圧力波形のモデル)を参照しながら概説する。なお、このリーク診断は、特開平7-189825号公報や特願平9-77853号に記載されているものと同様である。
【0027】
▲1▼吸入負圧が十分ある状態(たとえば−300mmHgより小さい値の状態)になると診断条件が成立したと判断し、パージ中であってもパージコントロールバルブ11を閉じて一時パージを停止し、バイパスバルブ14を開いて燃料タンク1側とキャニスタ4側を連通し、ドレンカットバルブ12を閉じることで燃料タンク1からパージコントロールバルブ11までの流路を閉空間とする。このときの流路圧力Pを初期圧力P0として記憶しておく。
【0028】
▲2▼パージコントロールバルブ11を開いて吸入負圧を導き、燃料タンク1からパージコントロールバルブ11までの流路の圧力を減じる。その際、パージコントロールバルブ11はパージ制御中の最大開度に比べて小さな所定開度(流量がたとえば数リットル/min)にセットする。
【0029】
▲3▼初期圧力P0と流路圧力Pの差圧P0−Pをみてこれが所定値p2(たとえばp2は吸入負圧の大きさに比して十分に小さい値で+数10mmHg)以上になったときは、減圧を開始してからの経過時間を第3の時間DT3〔sec〕としてサンプリングし、パージコントロールバルブ11を閉じる。また、P0−Pがp2以上になることなく減圧の開始から所定時間t4(たとえば数分)が経過したときは、そのときの時間をDT3としてサンプリングする。なお、減圧中は継続して所定値以上の吸入負圧がなければならない。
【0030】
▲4▼パージコントロールバルブ11の全閉後にガス流動が停止して圧力損失がなくなる時間(遅延時間)t5(たとえば数秒)が経過したときのP0−Pを第3の圧力DP3〔mmHg〕としてサンプリングする。DP3は実際に引けた圧力を表す。
【0031】
▲5▼DP3が所定値p3(たとえば+数mmHg)以上となるのを待って、そのときのP0−Pを第4の圧力DP4〔mmHg〕として、またパージコントロールバルブ11を閉じてから第4の圧力DP4をサンプリングしたタイミングまでの時間を第4の時間DT4〔sec〕としてサンプリングする。また、所定値p3以上となることなくパージコントロールバルブ11を閉じてから所定時間t4が経過したときは、そのときのP0−PをDP4として、またt4をDT4としてサンプリングする。
【0032】
▲6▼上記のようにしてサンプリングした2つの圧力(DP3とDP4)と2つの時間(DT3とDT4)からリーク孔面積AL2〔mm2〕を、
【0033】
【数1】
AL2=K×A′
【0034】
【数2】
A′=C×(DT3/DT4)×Ac×((DP3)1/2−(DP4)1/2)/DP3
ただし、Ac:減圧時のパージコントロールバルブのオリフィス面積〔mm2〕
C:単位合わせのための補正係数(たとえば26.6957)
K:補正係数(=f(A′))
の式で計算する。数1式のリーク孔面積AL2は簡単にはガス移動の式を解くことにより得られる値である。
【0035】
▲7▼リーク孔面積AL2と判定値c2を比較して、警告ランプをつけるかどうかを判断する。知りたい開口面積(たとえば1mmφ)のオリフィスのリーク孔を開けたときのAL2の値をあらかじめ求めておき、この値とリークなしのときのAL2の値とのあいだに設けるのが判定値c2である。AL2が判定値c2以上になったら診断コードをリークありの側の値にしてストアし、エンジン停止後もそのコードを記憶しておく。
【0036】
これでリーク診断の概説を終える。
【0037】
さて、上記の圧力センサ13が大気圧を基準とする相対圧センサである場合に、リーク診断中に高度(大気圧)が変化したとき(図8参照)、図9でも説明したように、その大気圧変化分の誤差が上記の数2式のDP4(DP3が所定値p3以上となるときの初期圧力P0と流路圧力Pの差圧)に生じ、これによって誤診断が生じることがわかった。
【0038】
これに対処するため本発明の実施の形態では、流路圧力の初期圧力P0との差圧DP3、DP4を得るタイミングで大気圧をも同時にサンプリングし、これら差圧DP3、DP4のうち大気圧変化分の影響を受けるほうの差圧であるDP4に対して大気圧変化分の補正を行う。
【0039】
具体的には、DP3の得られるタイミングと、DP4の得られるタイミングでそれぞれ大気圧Paをサンプリングする。DP3の得られるタイミングでの大気圧をPa1、DP4の得られるタイミングでの大気圧をPa2とすると、これら大気圧Pa1、大気圧Pa2の変化分(Pa1−Pa2)を前記の差圧DP4に加えることによって、大気圧補正を行う。したがって、本実施形態では、上記の数1式、数2式に代えて、
【0040】
【数3】
AL2=K×A′
【0041】
【数4】
A′=C×(DT3/DT4)×Ac×((DP3)1/2−(DP4+Pa1−Pa2)1/2)/DP3
ただし、Ac:減圧時のパージコントロールバルブのオリフィス面積〔mm2〕
C:単位合わせのための補正係数(たとえば26.6957)
K:補正係数(=f(A′))
の式でリーク孔面積AL2を計算する。
【0042】
図9を用いて前述したように、差圧DP4は本来、大気圧が変化しても同じ値であるはずなのに、登り坂走行時のほうが平坦路走行時より小さくなる。つまり、リーク診断中に大気圧が低下するときは、Pa1−Pa2だけの誤差がDP4に生じ、このときリーク径面積AL2が見かけ上大きく計算されてしまう。
【0043】
これに対して本実施形態では、差圧DP4に対して、リーク診断中の大気圧低下分であるPa1−Pa2が加算される。つまり、登り坂走行時にリーク診断が行われるときは、大気圧の低下分だけDP4が小さくなるのであるから、これに対応して大気圧の低下分だけDP4を大きくすることで、登り坂走行中にリーク診断が行われても、大気圧変化の影響を受けないで済む。これによって差圧DP3、DP4を得るのに相対圧センサを用いていても、リーク診断から大気圧の変化の影響を排除することができるわけである。
【0044】
一方、リーク診断中に大気圧が上昇するときは、その大気圧の上昇分だけDP4が大きくなり、これによってリーク径面積AL2が見掛け上小さく計算されてしまうのであるが、本実施形態によれば、大気圧の上昇分だけ大きくなるDP4に対応して、大気圧の上昇分だけDP4が小さくされるので、下り坂走行中にリーク診断が行われる場合にも、大気圧変化の影響を受けることがない。
【0045】
コントロールユニット21で実行されるこの制御の内容を、図6、図7のフローチャートにしたがって説明する。図6、図7は一定時間毎(たとえば10msec毎)に実行する。
【0046】
なお、フローチャートの示すところは、特願平9-77853号に記載されているものとほぼ同様であり、このものと相違するのは、上記の計算式の違いを除くと、ステッ24、28を追加している点だけである。
【0047】
図6においてステップ1ではリーク診断開始条件であるかどうかみて、リーク診断開始条件であれば、ステップ2に進む。リーク診断開始条件は、たとえば圧力センサ13が正常でありかつドレンカットバルブ12、バイパスバルブ14など個々のバルブに故障がないことを満たすことである。
【0048】
ステップ2ではリーク診断経験フラグをみる。今回の運転時にまだリーク診断を行っていなければ、リーク診断経験フラグ=0であるため、ステップ3で負圧診断条件(負圧を用いた診断条件のこと)であるかどうかを示すフラグをみる。負圧診断条件は、たとえば手動変速機つき車両であれば▲1▼ギヤ位置が4速や5速にあり▲2▼かつ吸入負圧が−300mmHg程度になるときである。この条件が成立しないとき(負圧診断条件フラグ=0のとき)は、今回の制御を終了する。
【0049】
負圧診断条件が成立したとき(負圧診断条件フラグ=1のとき)は、ステップ4以降のリーク診断に進む。なお、これらのフラグは図6、図7において後述する他のフラグとともに、すべて始動時に“0”に初期設定されている。
【0050】
ステップ4から7まではステージ3の処理を示す部分である。なお、リーク診断を4つのステージに分けており、各ステージが対応する部分を図4に示している。
【0051】
ステップ4ではステージ2フラグをみる。リーク診断が行われてないときは、ステージ2フラグ(後述する他のステージ3フラグ、ステージ4フラグについても)は“0”である。このときは、ステップ5でパージコントロールバルブ11、ドレンカットバルブ12の2つを閉じ、バイパスバルブ14を開く。パージコントロールバルブ11を閉じることで、それまでパージを行っていたときはパージが中止される。
【0052】
ステップ6では負圧導入の開始直前の流路圧力をサンプリングするためそのときの流路圧力Pを変数(初期圧力を表す)P0に入れて記憶し、ステップ7においてステージ2フラグに“1”を入れる。変数P0に負圧導入の開始直前の流路圧力を入れて記憶するのは、負圧導入の開始直前の流路圧力が診断のたびに相違しても、リーク孔面積AL2の算出精度に影響しないようにするためである。
【0053】
このステージ2フラグへの“1”のセットにより次回制御時にはステップ4よりステップ8に流れ、ステージ3フラグをみる。ステージ3フラグ=0よりステップ9に進む。
【0054】
ステップ9ではドレンカットバルブ12を閉じ、バイパスバルブ14を開いて燃料タンク1からパージコントロールバルブ11までの流路を閉空間とし、パージコントロールバルブ11をパージ制御中の最大開度にくらべて、小さな所定開度(流量がたとえば数リットル/min程度)で開く。ステップ9における各バルブの操作はこの順でなければならない。パージコントロールバルブ11を所定開度で開くと、吸入負圧によりパージコントロールバルブ11をオリフィスとしてガスが所定流量で吸気管8の側に吸引され、燃料タンク1からパージコントロールバルブ11までの流路圧力が低下していく。
【0055】
ステップ10では初回フラグ2(後述する初回フラグ3、初回フラグ4についても)、リーク診断の前には“0”の状態にあるので、ステップ11、12でパージコントロールバルブ11を開いてからの経過時間を計測するためタイマを起動し初回フラグ2に“1”を入れて今回の制御を終了する。
【0056】
初回フラグ2の“1”へのセットにより次回制御時にはステップ10からステップ13に流れ、初期圧力P0と流路圧力Pの差圧P0−Pを所定値p2(p2は吸入負圧にくらべて十分に小さい値で、たとえば+数10mmHg程度)と比較する。P0−P≧p2になったタイミングでステップ14に進み、パージコントロールバルブ11を開いてからの経過時間を計測するタイマ値T3を変数(第3の時間を表す)DT3に入れ、ステップ15においてステージ3フラグに“1”を入れる。P0−P<p2のときはタイマ値T3と所定時間t4(たとえば数分)を比較し、T3≧t4となればステップ14に進んでそのときのT3を変数DT3に入れたあと、ステージ15の操作を実行する。
【0057】
ステージ3フラグの“1”へのセットにより次回制御時にはステップ8より図7に進む。
【0058】
図7においてステップ16ではステージ4フラグ=0よりステップ17に進み、パージコントロールバルブ11、ドレンカットバルブ12の2つを閉じ、バイパスバルブ14を開くことで、燃料タンク1よりパージコントロールバルブ11までを閉空間とする。
【0059】
ステップ18では初回フラグ3=0よりステップ19、20においてタイマを起動するとともに初回フラグ3に“1”を入れる。このタイマはパージコントロールバルブ11を閉じてからの経過時間(閉空間としてからの経過時間)を計測するものである。
【0060】
初回フラグ3への“1”のセットにより次回制御時にはステップ18よりステップ21に進み、t5経過フラグをみる。t5経過フラグ=0であることより、ステップ22に進み、パージコントロールバルブ11を閉じてから所定時間t5(たとえば数秒)が経過したかどうかみる。t5が経過したときステップ23、24、25で初期圧力P0とそのときの流路圧力Pとの差圧P0−Pを変数(第3の圧力を表す)DP3に、また大気圧Pa(大気圧センサ22により検出される)を変数Pa1に入れるとともに、t5経過フラグに“1”を入れる。t5は、パージカットバルブ9の閉弁後にガス流動が停止して圧力損失がなくなるまでの遅延時間を与えるものである。
【0061】
t5経過フラグへの“1”のセットにより次回制御時にはステップ21よりステップ26に流れ、DP3と所定値p3(たとえば+数mmHg)を比較する。DP3≧p3であれば、ステップ27、28で初期圧力P0とそのときの流路圧力Pの差圧P0−Pを変数(第4の圧力を表す)DP4に、またステップ19ですでに起動したタイマ値T4を変数(第4の時間を表す)DT4に、さらに大気圧を変数Pa2に入れる。DP3<p3のときはタイマ値T4と所定時間t4を比較し、T4≧t4でステップ27に進み、そのときのT4を変数DT4に、またそのときの流路圧力Pを変数DP4に、さらにそのときの大気圧Paを変数Pa2に入れる。これで差圧について2つ、時間について2つ、大気圧について2つの合計6つの値のサンプリングが終了する。
【0062】
ステップ29では6つのサンプリング値(変数DP3とDP4、変数DT3とDT4、変数Pa1とPa2に入っている値)から上記の数3式、数4式を用いてリーク孔面積AL2を計算し、このAL2と所定値c2をステップ30で比較する。AL2<c2であれば、ステップ31でリークなしと判断する。
【0063】
AL2≧c2のときはステップ32に進み、リーク診断コード(バックアップRAMに記憶)をみる。リーク診断コードが“0”であれば、今回運転時に初めてリークありと判断されたときであり、ステップ33でリーク診断コードを“1”にしてストアし、リーク診断コードが“1”であるときは、ステップ34に進んで車室内の運転パネルに設けた警告ランプを点灯する。
【0064】
ステップ35ではステージ4フラグに“1”を入れて今回の制御を終了する。
【0065】
ステージ4フラグへの“1”のセットにより次回制御時はステップ16よりステップ36、37に流れ、パージ中止を解除するためパージコントロールバルブ11、ドレンカットバルブ12の3つを開き、バイパスバルブ14を閉じるとともに、その後エンジンが停止されるまでのあいだにリーク診断が重複して行われることのないようにリーク診断経験フラグに“1”を入れて今回の制御を終了する。リーク診断経験フラグに“1”を入れたことで、次回制御時からは図6のステップ2からステップ3へと進むことができないのであり、一回の運転で一回だけのリーク診断を行うのである。
【0066】
実施形態では、初期圧力P0からの差圧で説明したが、簡単にはそのときの流路圧力をそのままDP3、DP4としてもかまわない。
【0067】
実施形態では、リーク孔面積を計算し、このリーク孔面積に基づいてリーク診断を行うもので説明したが、これに限られない。たとえば、燃料タンクからパージコントロールバルブまでの流路の圧力を減じ、この減圧を完了したときの流路圧力を第1流路圧力P1として、またそれから一定時間が経過したときの流路圧力を第2流路圧力P2として相対圧センサを用いてそれぞれサンプリングし、これらサンプリングされた流路圧力の差圧ΔPe(=P1−P2)と所定値とを比較することによりリーク診断を行うものでは、前記第1流路圧力P1をサンプリングしたときの大気圧Pa1から前記第2流路圧力P2をサンプリングしたときの大気圧Pa2を差し引いた変化分(Pa1−Pa2)を計算し、前記流路圧力の差圧ΔPeからこの大気圧変化分(Pa1−Pa2)を減算することによりリーク診断中の大気圧変化分の補正を行えばよい。
【0068】
これを図11でさらに説明すると、第2流路圧力P2は本来、大気圧が変化しても同じ値であるはずなのに、登り坂走行時のほうが平坦路走行時より小さくなる。つまり、リーク診断中に大気圧が低下するときは、Pa1−Pa2だけの誤差がP2のサンプリングに生じ、このとき差圧ΔPeが見かけ上大きく計算されてしまう。
【0069】
そこで、差圧ΔPeから、リーク診断中の大気圧低下分である(Pa1−Pa2)を減算することによって補正を行う。つまり、登り坂走行時にリーク診断が行われるときは、大気圧の低下分だけ差圧ΔPeが大きくなるのであるから、これに対応して大気圧の低下分だけ差圧ΔPeを小さくすることで、登り坂走行中にリーク診断が行われても、大気圧変化の影響を受けないで済む。これによってP1、P2のサンプリングに相対圧センサを用いていても、リーク診断から大気圧の変化の影響を排除することができるわけである。
【0070】
一方、リーク診断中に大気圧が上昇するときは、その大気圧の上昇分だけP2が大きくなり、これによって差圧ΔPeがみかけ上小さく計算されてしまうのであるが、この場合には、大気圧の上昇分だけ大きくなるP2に対応して、大気圧の上昇分だけ差圧ΔPeを大きくすることで、下り坂走行中にリーク診断が行われる場合にも、大気圧変化の影響を受けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のシステム図。
【図2】バキュームカットバルブ3の流量特性図。
【図3】圧力センサ13の出力特性図。
【図4】負圧を用いてのリーク診断時にリークなしと診断されるときの圧力変化を示す波形図。
【図5】負圧を用いてのリーク診断時にリークありと診断されるときの圧力変化を示す波形図。
【図6】リーク診断を説明するためのフローチャート。
【図7】リーク診断を説明するためのフローチャート。
【図8】リーク診断中の大気圧変化を示す波形図。
【図9】相対圧センサを用いた場合に大気圧変化により生じる誤差を説明するための特性図。
【図10】リーク診断中の大気圧変化を示す波形図。
【図11】相対圧センサを用いた場合に大気圧変化により生じる誤差を説明するための特性図。
【図12】第1の発明のクレーム対応図。
【図13】第2の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2 通路(第1通路)
4 キャニスタ
6 パージ通路(第2通路)
7 吸気絞り弁
8 吸気管
11 パージコントロールバルブ
12 ドレンカットバルブ
13 圧力センサ
21 コントロールユニット
22 大気圧センサ(相対圧センサ)
Claims (2)
- 燃料タンク上部のベーパをキャニスタに導く第1の通路と、
前記キャニスタとスロットルバルブ下流の吸気管とを連通する第2の通路と、
この第2通路を開閉するパージコントロールバルブと、
前記キャニスタの大気解放口を開閉するドレンカットバルブと、
前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブまでの流路圧力を大気圧からの相対圧として検出する手段と、
リーク診断条件の成立時であるかどうかを判定する手段と、
この判定結果よりリーク診断条件の成立時に前記ドレンカットバルブと前記パージコントロールバルブを用いて前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を減じる手段と、
この減圧を完了したときの前記流路圧力を第1流路圧力として、またそれから一定時間が経過したときの前記流路圧力を第2流路圧力として前記検出手段を用いてそれぞれサンプリングする手段と、
これらサンプリングされた流路圧力の差圧を計算する手段と、
この計算された差圧と所定値とを比較することによりリーク診断を行う手段と
を備える蒸発燃料処理装置の診断装置において、
大気圧を検出する手段と、
前記第1流路圧力をサンプリングしたときの大気圧を第1大気圧として、また前記第2流路圧力をサンプリングしたときの大気圧を第2大気圧として前記大気圧検出手段を用いてそれぞれサンプリングする手段と、
これらサンプリングされた大気圧の変化分を計算する手段と、
この計算された大気圧変化分で前記差圧を補正する手段と
を設けたことを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断装置。 - 燃料タンク上部のベーパをキャニスタに導く第1の通路と、
前記キャニスタとスロットルバルブ下流の吸気管とを連通する第2の通路と、
この第2通路を開閉するパージコントロールバルブと、
前記キャニスタの大気解放口を開閉するドレンカットバルブと、
前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブまでの流路圧力を大気圧からの相対圧として検出する手段と、
リーク診断条件の成立時であるかどうかを判定する手段と、
この判定結果よりリーク診断条件の成立時に前記ドレンカットバルブと前記パージコントロールバルブを用いて前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を減じる手段と、
この減圧を完了したときの前記流路圧力を第1流路圧力として、またそれから一定時間が経過したときの前記流路圧力を第2流路圧力として前記検出手段を用いてそれぞれサンプリングする手段と、
前記第1流路圧力の初期圧力からの差圧を第1差圧として、また前記第2流路圧力の初期圧力からの差圧を第2差圧としてそれぞれ計算する手段と、
これら計算された第1差圧と第2差圧に基づいてリーク孔面積を計算する手段と、
この計算されたリーク孔面積に基づいてリーク診断を行う手段と
を備える蒸発燃料処理装置の診断装置において、
大気圧を検出する手段と、
前記第1流路圧力をサンプリングしたときの大気圧を第1大気圧として、また前記第2流路圧力をサンプリングしたときの大気圧を第2大気圧として前記大気圧検出手段を用いてそれぞれサンプリングする手段と、
これらサンプリングされた大気圧の変化分を計算する手段と、
この計算された大気圧変化分で前記第2差圧を補正する手段と
を設けたことを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断装置。
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