JP3707089B2 - 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置 - Google Patents

排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3707089B2
JP3707089B2 JP32298394A JP32298394A JP3707089B2 JP 3707089 B2 JP3707089 B2 JP 3707089B2 JP 32298394 A JP32298394 A JP 32298394A JP 32298394 A JP32298394 A JP 32298394A JP 3707089 B2 JP3707089 B2 JP 3707089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
command
gas turbine
output
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32298394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08177410A (ja
Inventor
敏男 井上
さおり 谷崎
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP32298394A priority Critical patent/JP3707089B2/ja
Publication of JPH08177410A publication Critical patent/JPH08177410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3707089B2 publication Critical patent/JP3707089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、熱効率の向上を図るため、発電機及び圧縮機を駆動した後のタービン排ガスを空気と混合して燃焼用ガスを生成し、該燃焼用ガスをボイラへ送給してボイラにおける燃料の燃焼に供するようにした排気再燃型コンバインドサイクルプラントが実用化されつつあり、斯かるプラントの例は、図21に示されている。
【0003】
図21中、1は火炉1a及び副側壁1b並に後部伝熱部1cを備えたボイラ本体、2はボイラ本体1の火炉1a下部に設置したバーナ、3はバーナ2へ燃料Fを送給し得るよう、先端がバーナ2に接続された燃料送給管、4は燃料送給管3の中途部に接続された燃料制御弁である。
【0004】
5は外気をダクト6及び風箱7を介し燃焼用の空気Aとして火炉1a内へ送給する強圧通風機、8は燃焼器9から送給された燃焼ガスGBにより駆動され、発電機10及び圧縮機11を駆動し得るようにしたガスタービン、12はガスタービン8から排出されたタービン排ガスGTをダクト6へ導入し得るよう、ダクト6の中途部に接続されたダクト、13はボイラ本体1の後部伝熱部1c下部に接続された排ガスダクトである。
【0005】
14はボイラ本体1へ給水Wを送給するためにボイラ本体1の火炉1a炉壁下部に接続した給水管、15は給水管14の中途部に接続した給水ポンプである。
【0006】
16はボイラ本体1の伝熱部で加熱されて生成した主蒸気を過熱するためにボイラ本体1の副側壁1b内に格納した過熱器、17は過熱器16で過熱された過熱蒸気Sを送給する過熱蒸気管、18は過熱蒸気管17を通り送給された過熱蒸気Sにより駆動されて発電機19を駆動し得るようにした蒸気タービンである。
【0007】
又、G1は空気Aとタービン排ガスGTが合流、混合して生成した燃焼用ガス、G2は燃料Fが空気A或いは燃焼用ガスG1と混合して燃焼し生成した燃焼ガス、G3はボイラ排ガスである。
【0008】
上述の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいては、ガスタービン8が駆動されず蒸気タービン18のみが駆動される気力単独運転と、蒸気タービン18及びガスタービン8の何れもが駆動されるコンバインドサイクル運転が行われる。
【0009】
而して、気力単独運転時には、ガスタービン8は停止しており、強圧通風機5から吐出された空気Aはダクト6を通り、風箱7を経てボイラ本体1の火炉1a内へ導入される。又燃料Fは燃料制御弁4で流量を制御され、燃料送給管3からバーナ2へ送給され、バーナ2から火炉1a内へ噴射される。このため、燃料Fは火炉1a内で空気Aと混合して燃焼し、燃焼ガスG2が生成され、生成した燃焼ガスG2はボイラ本体1内を火炉1a、副側壁1b、後部伝熱部1cの順に通り、排ガスダクト13へ排出される。
【0010】
給水ポンプ15により給水管14を送給された給水Wはボイラ本体1の炉壁管へ導入され、上述の燃焼ガスG2により加熱されて蒸気となり、更に過熱器16で過熱されて過熱蒸気Sとなり過熱蒸気Sは過熱蒸気管17から蒸気タービン18へ導入されて蒸気タービン18が駆動され、蒸気タービン18により発電機19が駆動される。
【0011】
コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン18及びガスタービン8の両方が駆動される。すなわち、燃焼器9で生成した燃焼ガスGBはガスタービン8へ導入されてガスタービン8が駆動され、ガスタービン8により発電機10及び圧縮機11が駆動され、圧縮機11から吐出された圧縮空気は燃焼用空気として燃焼器9へ送給されて燃焼器9での燃料の燃焼に供され、ガスタービン8から排出されたタービン排ガスGTはダクト12を経てダクト6へ導入される。このためタービン排ガスGTは強圧通風機5から吐出された空気Aとダクト6の中途部で合流し、混合して燃焼用ガスG1が生成され、生成した燃焼用ガスG1はダクト6、風箱7を通ってボイラ本体1の火炉1a内に導入される。
【0012】
バーナ2から噴射された燃料Fが燃焼用ガスG1と混合して燃焼し生成した燃焼ガスG2の流れ、給水Wの流れ、蒸気の発生、過熱蒸気Sによる蒸気タービン18の駆動及び蒸気タービン18による発電機19の駆動は気力単独運転の場合と同じである。
【0013】
上記排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいては、該プラントを制御するために燃料F及び空気A並びに給水Wの流量制御を行う必要があり、このためプラント制御装置として、燃料制御装置及び燃焼用空気制御装置並に給水制御装置が用いられる。
【0014】
而して、燃料制御装置は図12に示され、図中、20は気力単独運転時にCPUからのボイラマスタ指令BMに対応して燃料流量指令QFSを出力し得るようにした関数発生器、21はコンバインドサイクル運転時にCPUからのボイラマスタ指令BMに対応して燃料流量指令QFCを出力し得るようにした関数発生器、22はボイラマスタ指令BMの値に応じて切換り、関数発生器20からの燃料流量指令QFS或いは関数発生器21からの燃料流量指令QFCを出力し得るようにした切換器、23は燃料送給管3を流れる燃料Fの流量(燃料流量)QFを検出する燃料流量検出器(図21参照)、24は切換器22から与えられた燃料流量指令QFS或いはQFCと燃料流量検出器23からの燃料流量QFの差をとり、燃料流量偏差ΔQFを求める減算器、25は減算器24からの燃料流量偏差ΔQFを比例積分して燃料制御弁開度指令XFを求め、燃料制御弁4へ与える比例積分調節器である。
【0015】
上述の燃料制御装置の関数発生器20,21には、図13、図14に示すように、ボイラマスタ指令BMと燃料流量指令QFSの関係及びボイラマスタ指令BMと燃料流量指令QFCの関係が関数FF1(x),FF2(x)として設定されている。
【0016】
上記燃料制御装置においては、気力単独運転時には、切換器22はac側に切換っており、ボイラマスタ指令BMに対応して関数発生器20から出力された燃料流量指令QFSは切換器22を経て減算器24に与えられる。又、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、燃料流量検出器23により検出され、燃料流量QFとして減算器24に与えられる。
【0017】
このため、減算器24では、燃料流量指令QFSと燃料流量QFの差がとられて燃料流量偏差ΔQF(=QFS−QF)が求められ、求められた燃料流量偏差ΔQFは比例積分調節器25で比例積分されて燃料制御弁開度指令XFが求められ、求められた燃料制御弁開度指令XFは燃料制御弁4に与えられて燃料流量偏差ΔQFが零となるよう開度が調整され、その結果、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、気力単独運転時のボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。
【0018】
コンバインドサイクル運転時には、切換器22はbc側に切換っており、このため関数発生器21からの燃料流量指令QFCが減算器24へ与えられ減算器24では、燃料流量指令QFCと燃料流量QFの差がとられて燃料流量偏差ΔQF(=QFC−QF)が求められ、求められた燃料流量偏差ΔQFは比例積分調節器25で比例積分されて燃料制御弁開度指令XFが求められ、求められた燃料制御弁開度指令XFは燃料制御弁4に与えられてその開度が調整され、その結果、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、コンバインドサイクル運転時のボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。
【0019】
例えば燃料流量偏差ΔQFが正の場合は、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、ボイラマスタ指令BMに対応した流量よりも少いため、燃料制御弁4は開かれてその開度は、燃料流量QFが増加するよう大きくなり、燃料流量偏差ΔQFが負の場合は燃料送給管3を流れる燃料Fの流量はボイラマスタ指令BMに対応した流量よりも多いため、燃料制御弁4は絞られ、その開度は、燃料流量QFが減少するよう小さくなり、その結果、燃料Fの流量は適正な値になるよう制御される。
【0020】
燃焼用空気制御装置は図15に示され、図中、26は気力単独運転時にCPUからの燃焼量指令FOに対応して空気流量指令QASを出力し得るようにした関数発生器、27はコンバインドサイクル運転時にCPUからの燃焼量指令FOに対応して空気流量指令QACを出力し得るようにした関数発生器、28は関数発生器26からの空気流量指令QAS或いは関数発生器27からの空気流量指令QACを出力し得るようにした切換器、29はタービン排ガスGTを送給するダクト12を流れるタービン排ガスGTの流量(タービン排ガス流量)QTを検出するためのタービン排ガス流量検出器、30はダクト12を流れるタービン排ガスGTの温度(タービン排ガス温度)TTを検出するためのタービン排ガス温度検出器、31はダクト12を流れるタービン排ガスGT中の酸素濃度(タービン排ガス酸素濃度)OTを検出するためのタービン排ガス酸素濃度検出器である(各検出器29,30,31は図21をも参照)。
【0021】
32は各検出器29,30,31からのタービン排ガス流量QT、タービン排ガス温度TT、タービン排ガス酸素濃度OTを基にタービン排ガスGTを外気として換算した場合にどの程度の流量(換算空気流量)QATとなるか求める演算器、33は切換器28からの空気流量指令QAS或いはQACと演算器32からの換算空気流量QATの差をとり強圧通風機5から吐出する必要のある空気流量の指令(必要空気流量指令)QADを求める減算器、34は強圧通風機5から吐出されてダクト6を流れる空気の流量(空気流量)QAを検出する空気流量検出器、35は前記減算器33からの必要空気流量指令QADと空気流量検出器34からの空気流量QAの差をとり空気流量偏差ΔQAを求める減算器、36は減算器35からの空気流量偏差ΔQAを比例積分してベーン開度指令XAを求め、強圧通風機5に与える比例積分調節器である。
【0022】
上述の燃焼用空気制御装置の関数発生器26,27には、図16、17に示すように、燃焼量指令FOと空気流量指令QASの関係及び燃焼量指令FOと空気流量指令QACの関係が関数FA1(x),FA2(x)として設定されている。
【0023】
上記燃焼用空気制御装置においては、気力単独運転時には切換器28はac側に切換っており、燃焼量指令FOに対応して関数発生器26から出力された空気流量指令QASは切換器28を経て減算器33に与えられる。
【0024】
一方、気力単独運転時には、ガスタービン8は駆動されていないため、ダクト12内にはタービン排ガスGTは流れておらず、従って各検出器29,30,31から演算器32に対して信号が与えられず、演算器32から減算器33へは換算空気流量QATは与えられない。このため、空気流量指令QASは減算器33を経て減算器35へ与えられ、又強圧通風機5から吐出されてダクト6を流れる空気Aの流量は空気流量検出器34により検出され、空気流量QAとして減算器35へ与えられる。
【0025】
減算器35では、減算器33からの空気流量指令QASと空気流量検出器34からの空気流量QAの差がとられて空気流量偏差ΔQA(=QAS−QA)が求められ、求められた空気流量偏差ΔQAは比例積分調節器36へ与えられ、比例積分調節器36で比例積分されてベーン開度指令XAが求められ、求められたベーン開度指令XAは強圧通風機5に与えられ、強圧通風機5のベーン開度は、空気流量偏差ΔQAが零となるよう調整され、その結果、ダクト6を流れる空気Aの流量は、燃焼量指令FOに対応した流量に制御される。
【0026】
コンバインドサイクル運転時には、切換器28はbc側に切換っており、このため関数発生器27からの空気流量指令QACは減算器33へ与えられる。又、ガスタービン8が駆動されているため、タービン排ガスGTはダクト12を流れてダクト6の中途部へ導入されるが、このダクト12を流れるタービン排ガスGTの流量、温度、酸素濃度は、タービン排ガス流量検出器29、タービン排ガス温度検出器30、タービン排ガス酸素濃度検出器31により検出され、タービン排ガス流量QT、タービン排ガス温度TT、タービン排ガス酸素濃度OTとして演算器32へ与えられ、演算器32では、QT、TT、OTを基に所定の演算が行われて換算空気流量QATが求められ、求められた換算空気流量QATは減算器33へ与えられる。
【0027】
減算器33では、空気流量指令QACと換算空気流量QATの差がとられて必要空気流量指令QAD(=QAC−QAT)が求められ、求められた必要空気流量指令QADは減算器35へ与えられ、ダクト6を流れる空気Aの流量は、空気流量検出器34により検出され、空気流量QAとして減算器35に与えられる。
【0028】
減算器35では、減算器33からの必要空気流量指令QADと空気流量検出器34からの空気流量QAの差がとられて空気流量偏差ΔQA(=QAD−QA)が求められ、求められた空気流量偏差ΔQAは比例積分調節器36で比例積分調節されてベーン開度指令XAが求められ、該ベーン開度指令XAにより気力単独運転時と同様、空気流量偏差ΔQAが零になるよう強圧通風機5のベーン開度調整が行われ、強圧通風機5から吐出されてダクト6を流れる空気Aの流量は適正な値に制御される。
【0029】
例えば、空気流量偏差ΔQAが正の場合は、ダクト6を流れる空気Aの流量は、燃焼量指令FOに対応した流量よりも少いため、強圧通風機5のベーン開度は、空気流量QAが増加するよう開かれて大きくなり、空気流量偏差ΔQAが負の場合は、ダクト6を流れる空気Aの流量は燃焼量指令FOに対応した流量よりも多いため、強圧通風機5のベーン開度は空気流量QAが減少するよう絞られて小さくなり、その結果、空気Aの流量は適正な値になるよう制御される。
【0030】
給水制御装置は図18に示され、図中、37は気力単独運転時にCPUからのボイラマスタ指令BMに対応して給水流量指令QWSを出力し得るようにした関数発生器、38はコンバインドサイクル運転時にCPUからのボイラマスタ指令BMに対応して給水流量指令QWCを出力し得るようにした関数発生器、39はボイラマスタ指令BMの値に応じて切換り、関数発生器37からの給水流量指令QWS或いは関数発生器38からの給水流量指令QWCを出力し得るようにした切換器、40は給水管14を流れる給水Wの流量(給水流量)QWを検出する給水流量検出器(図21参照)、41は切換器39から与えられた給水流量指令QWS或いはQWCと給水流量検出器40からの給水流量QWの差をとり給水流量偏差ΔQWを求める減算器、42は減算器41からの給水流量偏差ΔQWを比例積分して給水ポンプ回転指令NWを求め、給水ポンプ15へ与える比例積分調節器である。
【0031】
上述の給水制御装置の関数発生器37,38には、図19、20に示すように、ボイラマスタ指令BMと給水流量指令QWSの関係及びボイラマスタ指令BMと給水流量指令QWCの関係が関数FW1(x),FW2(x)として設定されている。
【0032】
上記給水制御装置においては、気力単独運転時には、切換器39はac側に切換っており、ボイラマスタ指令BMに対応して関数発生器37から出力された給水流量指令QWSは切換器39を経て減算器41に与えられる。又給水管14を流れる給水Wの流量は、給水流量検出器40により検出され、給水流量QWとして減算器41に与えられる。
【0033】
このため、減算器41では、給水流量指令QWSと給水流量QWの差がとられて給水流量偏差ΔQW(=QWS−QW)が求められ、求められた給水流量偏差ΔQWは比例積分調節器42で比例積分されて給水ポンプ回転指令NWが求められ、求められた給水ポンプ回転指令NWは給水ポンプ15に与えられて給水流量偏差ΔQWが零となるよう、給水ポンプ15の回転数が調整され、その結果、給水管14を流れる給水Wの流量は、気力単独運転時のボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。
【0034】
コンバインドサイクル運転時には、切換器39はbc側に切換っており、このため関数発生器38からの給水流量指令QWCが減算器41へ与えられ、減算器41では、給水流量指令QWCと給水流量QWの差がとられて給水流量偏差ΔQW(=QWC−QW)が求められ、求められた給水流量偏差ΔQWは比例積分調節器42で比例積分されて給水ポンプ回転指令NWが求められ、求められた給水ポンプ回転指令NWは給水ポンプ15に与えられてその回転数が調整され、その結果、給水管14を流れる給水Wの流量はコンバインドサイクル運転時のボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。
【0035】
例えば、給水流量偏差ΔQWが正の場合は、給水管14を流れる給水Wの流量は、ボイラマスタ指令BMに対応した流量よりも少いため、給水ポンプ15の回転数は増加して給水流量QWが増え、給水流量偏差ΔQWが負の場合には、給水管14を流れる給水Wの流量は、ボイラマスタ指令BMに対応した流量よりも多いため、給水ポンプ15の回転数は減少して給水流量QWが減り、その結果、給水Wの流量は適正な値になるよう制御される。
【0036】
図21に示す排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、例えば気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換え、蒸気タービン出力とガスタービン出力の合計出力を所定の値まで上げる場合について、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を示す図22を参照しつつ説明すると以下に記述したようになる。
【0037】
すなわち、蒸気タービン18の駆動により蒸気タービン出力PSが定格出力の62%の出力PS62に上昇するまでは図22の水平線Iに沿った気力単独運転を行い、蒸気タービン出力PSが定格出力の62%の出力PS62になったら、垂線IIに示すように蒸気タービン出力PSを定格出力の62%の出力PS62に保持した状態で蒸気タービン18を起動してコンバインドサイクル運転を開始し、ガスタービン出力PGを定格出力の50%の出力PG50まで上昇させ、ガスタービン出力PGが定格出力の50%の出力PG50に達したら、斜線IIIに示すごとく、蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを蒸気タービン出力PSが定格出力の75%の出力PS75になり、ガスタービン出力PGが定格出力PG100になるまで上昇させ、ガスタービン出力PGが定格出力PG100に達したら、以後は水平線IVに示すように、ガスタービン出力PGを定格出力PG100に保持したままで蒸気タービン出力PSを定格出力PS100達するまで上昇させる。
【0038】
コンバインドサイクル運転から気力単独運転に切換える場合の手順は、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に移行する場合の手順とは逆になる。
【0039】
而して、排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に、或いはコンバインドサイクル運転から気力単独運転に切換える際には、蒸気タービン18とガスタービン8の単位時間当りの出力の変化の割合を考慮すると、各タービン18,8の出力のバランスをとるためには、図22の線I,II,III,IV、或いは線IV,III,II,Iに倣って出力を増加若しくは減少させることが望ましく、又燃料制御弁4の開度及び強圧通風機5のベーン開度並に給水ポンプ15の回転数も、実際の蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGが図22の線II,III,IV、或いは線IV,III,IIに沿いバランスを保って変更されるよう調整することが望ましい。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置においては、次のような問題点がある。
【0041】
i) 気力単独運転からコンバインドサイクル運転に移行した場合、図12に示す燃料制御装置においては関数発生器21から出力された、ボイラマスタ指令BMに対応した燃料流量指令QFCを基に燃料制御弁4の開度調整を行い、図15に示す燃焼用空気制御装置においては、関数発生器27から出力された、燃焼量指令FOに対応した空気流量指令QACを基に強圧通風機5のベーン開度調整を行い、図18に示す給水制御装置においては、関数発生器38から出力された、ボイラマスタ指令BMに対応した給水流量指令QWCを基に給水ポンプ15の回転数調整を行っているだけであるため、何れのプラント制御装置にあっても実際の蒸気タービン出力PSやガスタービン出力PGが考慮されず、正確な燃料制御、燃焼用空気制御、給水制御を行うことが困難である。
【0042】
ii) 蒸気タービン18とガスタービン8では、単位当りの出力の増減割合である負荷追従性能が異なるが、従来のように負荷追従性能の相違を考慮しない場合には、各タービン18,8の実際の運転状態が考慮されず、従ってコンバインドサイクル運転時には、燃料流量QF、空気流量QA、給水流量QWはなかなか安定せず、具合が悪い。
【0043】
iii) i)、ii)により蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGのバランスを取りにくく、各タービン18,8が安定した計画出力に達するまでに時間が掛かる。
【0044】
本発明は上述の実情に鑑み、コンバインドサイクル運転を行う際に蒸気タービン18及びガスタービン8の実際の運転状態を考慮し、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGがバランスを保ちつつ迅速且つ確実に所定の出力に達し、しかも出力を安定して維持できるよう、燃料流量QF或いは空気流量QA若しくは給水流量QWを制御すること、及び気力単独運転からコンバインドサイクル運転への切換え或いはコンバインドサイクル運転から気力単独運転への切換えを円滑に行い得るようにすることを目的としてなしたものである。
【0045】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の手段は、
ボイラ本体1からの蒸気Sにより駆動され且つ発電機19を駆動し得るようにした蒸気タービン18と、
コンバインドサイクル運転時に燃焼ガスGBにより駆動されて発電機10を駆動すると共にタービン排ガスGTを空気Aと合流させ燃焼用ガスG1としてボイラ本体1の火炉1aへ送給し得るようにしたガスタービン8と、
燃料流量制御手段4を介して送給された燃料Fをボイラ本体1の火炉1aへ噴射させ、空気A又は燃焼用ガスG1と混合させて燃焼させるようにしたバーナ2と、
を備えた排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置において、
蒸気タービン18の駆動により生じた蒸気タービン出力PSと対応してガスタービン出力指令PGOを出力する関数発生器43と、
該関数発生器43からのガスタービン出力指令PGOとガスタービン8の駆動により生じたガスタービン出力PGとの比をとってガスタービン出力比αを求める比率演算器44と、
該比率演算器44からのガスタービン出力比αに対応した係数βを出力する関数発生器45と、
気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に基準指令BMに対応して、基準燃料流量指令QFA,QFBを夫々出力し得るようにした関数発生器47,48と、
両関数発生器47,48からの基準燃料流量指令QFA,QFBの差をとってガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGを求める減算器49と、
該減算器49からのガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGと前記関数発生器45からの係数βを掛けてガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGを求める掛算器50と、
前記関数発生器47からの基準燃料流量指令QFAと掛算器50からのガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGを加算して燃料流量指令ΣQFを求める加算器51と、
前記バーナ2へ送給される燃料Fの流量を検出する燃料流量検出器23と、
該燃料流量検出器23からの燃料流量QFと前記加算器51からの基準燃料流量指令QFA或いは燃料流量指令ΣQFの差をとって燃料流量偏差ΔQFを求める減算器24と、
該減算器24からの燃料流量偏差ΔQFを比例積分して燃料流量調整指令XFを求め該燃料流量調整指令XFを燃料流量制御手段4に与える比例積分調節器25と、
を備えている。
【0046】
又、第2の手段は、
ボイラ本体1からの蒸気Sにより駆動され且つ発電機19を駆動し得るようにした蒸気タービン18と、
ボイラ本体1の火炉1aへ噴射される燃料Fの燃焼に供するための空気Aを前記ボイラ本体1の火炉1aへ送給するための通風機5と、
コンバインドサイクル運転時に燃焼ガスGBにより駆動されて発電機10を駆動すると共にタービン排ガスGTを通風機5から吐出され且つボイラ本体1の火炉1aへ送給される空気Aと合流させてボイラ本体1の火炉1aへ送給させるようにしたガスタービン8と、
を備えた排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置において、
蒸気タービン18の駆動により生じた蒸気タービン出力PSと対応してガスタービン出力指令PGOを出力する関数発生器43と、
該関数発生器43からのガスタービン出力指令PGOとガスタービン8の駆動により生じたガスタービン出力PGとの比をとってガスタービン出力比αを求める比率演算器44と、
該比率演算器44からのガスタービン出力比αに対応した係数βを出力する関数発生器45と、
気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に基準指令FOに対応して、基準空気流量指令QAA,QABを夫々出力し得るようにした関数発生器52,53と、
両関数発生器52,53からの基準空気流量指令QAA,QABの差をとってガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGを求める減算器54と、
該減算器54からのガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGと前記関数発生器45からの係数βを掛けてガスタービン駆動補正空気流量指令QAGを求める掛算器55と、
前記関数発生器52からの基準空気流量指令QAAと掛算器55からのガスタービン駆動補正空気流量指令QAGを加算して空気流量指令ΣQAを求める加算器56と、
前記ガスタービン8から排出されたタービン排ガスGTの流量を検出するタービン排ガス流量検出器29と、
前記ガスタービン8から排出されたタービン排ガスGTの温度を検出するタービン排ガス温度検出器30と、
前記ガスタービン8から排出されたタービン排ガスGT中の酸素濃度を検出するタービン排ガス酸素濃度検出器31と、
各検出器29,30,31からのタービン排ガス流量QT及びタービン排ガス温度TT並にタービン排ガス酸素濃度OTから換算空気流量QATを求める演算器32と、
前記加算器56からの空気流量指令ΣQAと前記演算器32からの換算空気流量QATの差をとって必要空気流量指令QADを求める減算器33と、
前記通風機5から吐出された空気Aの流量を検出する空気流量検出器34と、
前記減算器33からの基準空気流量指令QAA或いは必要空気流量指令QADと前記空気流量検出器34からの空気流量QAの差をとり空気流量偏差ΔQAを求める減算器35と、
該減算器35からの空気流量偏差ΔQAを比例積分して通風機5から吐出される空気の流量を制御する空気流量制御手段へ与える比例積分調節器と、
を備えている。
【0047】
更に第3の手段は、
ボイラ本体1からの蒸気Sにより駆動され且つ発電機19を駆動し得るようにした蒸気タービン18と、
コンバインドサイクル運転時に燃焼ガスGBにより駆動されて発電機10を駆動すると共にタービン排ガスGTを空気Aと合流させボイラ本体1の火炉1aに噴射された燃料Fの燃焼用ガスG1として送給し得るようにしたガスタービン8と、
給水Wをボイラ本体1へ送給し得るようにした給水ポンプ15と、
を備えた排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置において、
蒸気タービン18の駆動により生じた蒸気タービン出力PSと対応してガスタービン出力指令PGOを出力する関数発生器43と、
該関数発生器43からのガスタービン出力指令PGOとガスタービン8の駆動により生じたガスタービン出力PGとの比をとってガスタービン出力比αを求める比率演算器44と、
該比率演算器44からのガスタービン出力比αに対応した係数βを出力する関数発生器45と、
気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に基準指令BMに対応して、基準給水流量指令QWA,QWBを夫々出力し得るようにした関数発生器57,58と、
両関数発生器57,58からの基準給水流量指令QWA,QWBの差をとってガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGを求める減算器59と、
該減算器59からのガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGと前記関数発生器45からの係数βを掛けてガスタービン駆動補正給水流量指令QWGを求める掛算器60と、
前記関数発生器57からの基準給水流量指令QWAと掛算器60からのガスタービン駆動補正給水流量指令QWGを加算して給水流量指令ΣQWを求める加算器61と、
前記給水ポンプ15によりボイラ本体1へ送給される給水Wの流量を検出する給水流量検出器40と、
該給水流量検出器40の給水流量QWと前記加算器61からの基準給水流量指令QWA或いは給水流量指令ΣQWの差をとって給水流量偏差ΔQWを求める減算器41と、
該減算器41からの給水流量偏差ΔQWを比例積分して給水流量調整指令NWを求め該給水流量調整指令NWを給水ポンプ15から吐出される給水Wの流量を制御するための給水流量制御手段に与える比例積分調節器42と、
を備えている。
【0048】
第1、第2、第3の手段においては、関数発生器45と掛算器50若しくは55又は60の間に変化率制限器46を設けることができる。
【0049】
【作用】
第1の手段においては、気力単独運転時、基準指令BMに対応して関数発生器47から出力された基準燃料流量指令QFAが加算器51を介して減算器24へ与えられており、減算器24では、加算器51からの基準燃料流量指令QFAと燃料流量検出器23からの燃料流量QFの差がとられて燃料流量偏差ΔQFが求められ、該燃料流量偏差ΔQFは比例積分調節器25へ与えられて燃料流量調整指令XFが求められ、該燃料流量調整指令XFは燃料流量制御手段4に与えられるため、バーナ2へ送給される燃料Fの流量は、基準指令BMに対応した流量に制御される。
【0050】
第1の手段においては、コンバインドサイクル運転時、比率演算器44で蒸気タービン出力PSに対応したガスタービン出力指令PGOとガスタービン出力PGの比をとってガスタービン出力比αが求められ、関数発生器45では出力比αから係数βが求められ、一方、減算器49では基準指令BMに対応して関数発生器47,48から出力された基準燃料流量指令QFA,QFBの差をとってガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGが求められ、掛算器50では、偏差ΔQFGに係数βを掛けてガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGが求められ、加算器51では、関数発生器47からの基準燃料流量指令QFAと掛算器50からのガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGを加算して燃料流量指令ΣQFが求められ、減算器24では、加算器51からの燃料流量指令ΣQFと燃料流量検出器23からの燃料流量QFの差をとって燃料流量偏差ΔQFが求められ、比例積分調節器25では燃料流量偏差ΔQFが比例積分されて燃料流量調整指令XFが求められ、該指令XFは燃料流量制御手段4に与えられ、バーナ2へ送給される燃料Fの流量は基準指令BMに対応した流量に制御される。
【0051】
このように、第1の手段では、コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを考慮して燃料流量QFの制御を行っているため、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた関係を保持でき、従って定常運転時はもとより、例えば気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを上げて行くような過渡的な場合においても、燃料流量QFを正確且つ確実にしかも安定して制御することができる。
【0052】
第2の手段では、気力単独運転時、基準指令FOに対応して関数発生器52から出力された基準空気流量指令QAAが加算器56及び減算器33を介して減算器35へ与えられており、減算器35では、加算器56からの基準空気流量指令QAAと空気流量検出器34からの空気流量QAの差がとられて空気流量偏差ΔQAが求められ、該空気流量偏差ΔQAは比例積分調節器36へ与えられて空気流量調整指令XAが求められ、該指令XAは空気流量手段に与えられるため、ボイラ本体1の火炉1aへ送給される空気Aの流量は、基準指令FOに対応した流量に制御される。
【0053】
第2の手段においては、コンバインドサイクル運転時、減算器54では、基準指令FOに対応して関数発生器52,53から出力された基準空気流量指令QAA,QABの差をとってガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGが求められ、掛算器55では、偏差ΔQAGに第1の手段の場合と同様に求めた係数βを掛けてガスタービン駆動補正空気流量指令QAGが求められ、加算器56では、関数発生器52からの基準空気流量指令QAAと掛算器55からのガスタービン駆動補正空気流量指令QAGを加算して空気流量指令ΣQAが求められ、演算器32では、各検出器29,30,31からのタービン排ガス流量QT、タービン排ガス温度TT、タービン排ガス酸素濃度OTを基に換算空気流量QATが求められ、減算器33では、加算器56からの空気流量指令ΣQAと演算器32からの換算空気流量QATの差がとられて必要空気流量指令QADが求められ、減算器35では、減算器33からの必要空気流量指令QADと空気流量検出器34からの空気流量QAの差がとられて空気流量偏差ΔQAが求められ、該空気流量偏差ΔQAは比例積分調節器36へ与えられて空気流量調整指令XAが求められ、該指令XAは空気流量制御手段に与えられ、このためタービン排ガスGTと合流してボイラ本体1の火炉1aへ送給される空気Aの流量は、基準指令FOに対応した流量に制御される。
【0054】
このように、第2の手段では、コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを考慮して空気流量QAの制御を行っているため、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた関係を保持でき、従って定常運転時はもとより、例えば気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを上げて行くような過渡的な場合においても、空気流量QAを正確且つ確実にしかも安定して制御することができる。
【0055】
第3の手段においては、気力単独運転時、基準指令BMに対応して関数発生器57から出力された基準給水流量指令QWAが加算器61を介して減算器41へ与えられており、減算器41では、加算器61からの基準給水流量指令QWAと給水流量検出器40からの給水流量QWの差がとられて給水流量偏差ΔQWが求められ、該給水流量偏差ΔQWは比例積分調節器42へ与えられて給水流量調整指令NWが求められ、該指令NWは給水流量制御手段に与えられるため、ボイラ本体1へ送給される給水Wの流量は、基準指令BMに対応した流量に制御される。
【0056】
第3の手段においては、コンバインドサイクル運転時、減算器59では、基準指令BMに対応して関数発生器57,58から出力された基準給水流量指令QWA,QWBの差をとってガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGが求められ、掛算器60では、偏差ΔQWGに第1の手段における場合と同様にして求めた係数βを掛けてガスタービン駆動補正給水流量指令QWGが求められ、加算器61では、関数発生器57からの基準給水流量指令QWAと掛算器60からのガスタービン駆動補正給水流量指令QWGを加算して給水流量指令ΣQWが求められ、減算器41では、加算器61からの給水流量指令ΣQWと給水流量検出器40からの給水流量QWの差をとって給水流量偏差ΔQWが求められ、比例積分調節器42では給水流量偏差ΔQWが比例積分されて給水流量調整指令NWが求められ、該指令NWは給水流量制御手段に与えられ、このためボイラ本体1へ送給される給水Wの流量は基準指令BMに対応した流量に制御される。
【0057】
このように、第3の手段においては、コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを考慮して給水流量QWの制御を行っているため、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた関係を保持でき、従って定常運転時はもとより、例えば気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力PS及びガスタービン出力PGを上げて行くような過渡的な場合においても、給水流量QWを正確且つ確実にしかも安定して制御することができる。
【0058】
第4の手段のように、係数βを変化率制限器46を通して掛算器50或いは55若しくは60へ与える場合には、蒸気タービン出力PSの単位時間当りの変化率を押えることができ、燃料流量QF、空気流量QA、給水流量QWの制御をより一層安定して行うことができる。
【0059】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
【0060】
図1〜図5は本発明の一実施例で、プラント制御装置が燃料制御装置の場合の例である。本実施例の燃料制御装置が適用される排気再燃型コンバインドサイクルプラント自体は、図21に示すプラントと全く同じであり、蒸気タービン18の駆動により生じた蒸気タービン出力PSは発電機19を介して検出し得るようになっており、ガスタービン8の駆動により生じたガスタービン出力PGは発電機10を介して検出し得るようになっている。
【0061】
本実施例における燃料制御装置を図1により説明すると、図中、43は蒸気タービン18からの蒸気タービン出力PSに対応してガスタービン出力指令PGOを出力し得るようにした関数発生器、44は関数発生器43からのガスタービン出力指令PGOによりガスタービン8からのガスタービン出力PGを除算してガスタービン出力比αを求める比率演算器、45は比率演算器44からのガスタービン出力比αに対応した非線形補償係数βを出力する関数発生器、46は関数発生器45から与えられる非線形補償係数βの単位時間当りの変化率が予め定めた所定の変化率よりも大きい場合にその変化率を制限して非線形補償係数βを出力し得るようにした変化率制限器である。
【0062】
47はボイラマスタ指令BMが気力単独運転時の値の場合には、蒸気タービン18の駆動に伴い必要となる、ボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFAを出力し、ボイラマスタ指令BMがコンバインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン18のみを駆動したと仮定した場合に必要となる、ボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFAを出力する関数発生器、48は気力単独運転時には蒸気タービン18の駆動に伴い、又コンバインドサイクル運転時には蒸気タービン18及びガスタービン8の駆動に伴い必要となる、ボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFBを出力する関数発生器、49は関数発生器48,47からの基準燃料流量指令QFB,QFAの差をとってガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGを求める減算器、50は減算器49からのガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGに関数発生器45から変化率制限器46を介して与えられた非線形補償係数βを掛けてガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGを求める掛算器、51は関数発生器47からの基準燃料流量指令QFAと掛算器50からのガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGを加算して燃料流量指令ΣQFを求める加算器であり、気力単独運転時には、関数発生器47からの基準燃料流量指令QFAを加算器51を経て図12の従来例と同じ減算器24に与え得るようになっており、コンバインドサイクル運転時には加算器51で求められた燃料流量指令ΣQFを減算器24に与え得るようになっている。
【0063】
なお、図1中、図12に示すものと同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
【0064】
上述の燃料制御装置の関数発生器43,45,47,48には、図2、3、4、5に示すごとき関数F3(x),F4(x),FF5(x),FF6(x)が設定してある。
【0065】
而して、図2に示す関数F3(x)はコンバインドサイクル運転を行う際に、各タービン18,8の出力のバランスや負荷追従性の相違を考慮して決定した、蒸気タービン出力PSと、蒸気タービン出力PSに対応したガスタービン出力指令PGOとの関係を表わすものである。
【0066】
図3に示す関数F4(x)は、ガスタービン出力指令PGOと実際のガスタービン出力PGの比であるガスタービン出力比α=PG/PGOと、該出力比αにより定まる非線形補償係数βの関係を表わすものである。
【0067】
図4に示す関数FF5(x)は、ボイラマスタ指令BMと、該指令BMが気力単独運転時の値の場合には蒸気タービン18の駆動に伴い必要となる、燃料流量QFを所定の流量にするための基準燃料流量指令QFAとの関係を表わすと共に、ボイラマスタ指令BMと、該指令BMがコンバインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン18のみを駆動したと仮定した場合に必要となる燃料流量QFを所定の流量にするための基準燃料流量指令QFAとの関係を表わすものである。
【0068】
図5に示す関数FF6(x)は、ボイラマスタ指令BMと、気力単独運転時には蒸気タービン18の駆動に必要な、又コンバインドサイクル運転時には蒸気タービン18及びガスタービン8の駆動に伴い必要となる、燃料流量QFを所定の流量にするための基準燃料流量指令QFBとの関係を表わすものである。
【0069】
各関数F3(x),F4(x),FF5(x),FF6(x)は試運転等により各タービン18,8の出力と燃料流量QFの関係をチェックしながら、理論的、経験的に決定される。
【0070】
なお、図2中、PS62は蒸気タービン18の定格出力PS100の62%の出力、PS75は同定格出力の75%の出力、PGO50はガスタービン出力指令PGOにおける定格出力指令PGO100の50%の出力指令を表わしている。
【0071】
次に、本実施例の作動について説明する。
【0072】
蒸気タービン18が駆動され、ガスタービン8が駆動されない気力単独運転時には、所定の値のボイラマスタ指令BMが関数発生器47,48に与えられる。
【0073】
このため関数発生器47からは、ボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFAが出力されて加算器51及び減算器49に与えられ、関数発生器48からはボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFBが出力されて減算器49に与えられ、減算器49では基準燃料流量指令QFBとQFAの差がとられてガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFG(=QFB−QFA)が求められるが、気力単独運転の場合は、QFB=QFAであるため、ガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFG=0となり、減算器49からは信号が出力されることはない。
【0074】
一方、蒸気タービン18の出力は発電機19を介して関数発生器43に与えられるが、気力単独運転時には、関数発生器43からは何等指令が出力されない。又ガスタービン8は駆動されていないため、発電機10からはガスタービン出力PGは出力されず、比率演算器44で演算されるガスタービン出力比PG/PGO=0/0であり、関数発生器45からも何等信号は出力されない(β=0)。従って、掛算器50では、ガスタービン駆動補正燃料流量指令QFG=0となり、掛算器50から加算器51へ指令が与えられることはない。従って、加算器51からは関数発生器47から与えられた基準燃料流量指令QFAが出力されて減算器24に与えられる。
【0075】
燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、燃料流量検出器23により検出され、燃料流量QFとして減算器24へ与えられ、減算器24では、基準燃料流量指令QFAと燃料流量QFの差がとられて燃料流量偏差ΔQF(=QFA−QF)が求められ、求められた燃料流量偏差ΔQFは比例積分調節器25で比例積分されて燃料制御弁開度指令XFが求められ、求められた燃料制御弁開度指令XFは燃料制御弁4へ与えられて該燃料制御弁4の開度が調整され、その結果、燃料送給管3内を流れる燃料Fの流量はボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。
【0076】
コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン18及びガスタービン8が駆動されている。このため、蒸気タービン18の出力は発電機19を介し蒸気タービン出力PSとして関数発生器43に与えられ、ガスタービン8の出力は発電機10を介しガスタービン出力PGとして比率演算器44へ与えられる。
【0077】
而して、関数発生器43からは、図2に示すごとき、蒸気タービン出力PSに対応したガスタービン出力指令PGOが出力されて比率演算器44へ与えられ、比率演算器44ではガスタービン8からのガスタービン出力PGがガスタービン出力指令PGOにより除算されてガスタービン出力比αが求められ、求められた出力比αは関数発生器45へ与えられる。
【0078】
関数発生器45では、図3に示すごとく、ガスタービン出力比αに対応して、すなわち、ガスタービン出力指令PGOと実際に発生したガスタービン出力PGの差に対応して非線形補償係数βが求められ、該非線形補償係数βは変化率制限器46を介して掛算器50へ与えられる。変化率制限器46においては、単位時間当りの変化率は予め定められているため、非線形補償係数βは急激に変化することはない。
【0079】
ボイラマスタ指令BMは関数発生器47,48へ与えられており、関数発生器47からは、ボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFAが出力されて加算器51及び減算器49へ与えられ、関数発生器48からは、ボイラマスタ指令BMに対応した基準燃料流量指令QFBが出力されて減算器49へ与えられている。
【0080】
このため、減算器49では、基準燃料流量指令QFBとQFAの差がとられてガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFG(=QFB−QFA)が求められ、求められたガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGは掛算器50へ与えられ、掛算器50ではガスタービン駆動基準燃料流量偏差ΔQFGに非線形補償係数βが掛けられて、ガスタービン駆動補正燃料流量指令QFG(=β・ΔQFG)が求められ、該ガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGは加算器51に与えられる。
【0081】
加算器51では、関数発生器47からの基準燃料流量指令QFAと掛算器50からのガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGを加算して燃料流量指令ΣQF(=QFA+QFG)が求められ、求められた燃料流量指令ΣQFは減算器24に与えられ、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、燃料流量検出器23により検出され、燃料流量QFとして減算器24に与えられる。
【0082】
このため、減算器24では、燃料流量指令ΣQFと燃料流量QFの差がとられて燃料流量偏差ΔQF(=ΣQF−QF)が求められ、求められた燃料流量偏差ΔQFは比例積分調節器25で比例積分されて燃料制御弁開度指令XFが求められ、求められた燃料制御弁開度指令XFは燃料制御弁4に与えられ、燃料流量偏差ΔQFが零となるよう開度調整が行われ、その結果、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は、コンバインドサイクル運転時のボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。従って、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量は正確に制御され、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた所定の関係になるよう安定した制御が行われる。
【0083】
本実施例において、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換え、ガスタービン出力PGや蒸気タービン出力PSを所定の値まで上昇させる際にも、燃料制御弁4の開度は、ボイラマスタ指令BMのみを基準とするのではなく、実際の蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGを基に図22の線II,III,IVに倣って制御する。すなわち、検出された蒸気タービン出力PSが例えば蒸気タービン18の定格出力PS100の62%よりも少い出力PS62以下の場合には、関数発生器43からガスタービン出力指令PGOは出力されないが、図2に示すように、蒸気タービン出力PSが定格出力PS100の62%の出力に達すると、蒸気タービン18の他にガスタービン8も駆動され、前述のコンバインドサイクル運転時の場合と同様にして燃料制御弁4の開度が調整される。この場合、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力指令PGOの関係は図2の太線に示す関係を保持してバランス良く変化して行き、従って、燃料送給管3を流れる燃料Fの流量制御は正確に行われる。
【0084】
本実施例で変化率制限器46を設けているのは次のような理由による。すなわち、蒸気タービン出力PS、ガスタービン出力PGのうちの何れかが何等かの原因で急激に変化したような場合には、ガスタービン出力指令PGO延いてはガスタービン出力比αが急激に変化し、その結果、非線形補償係数βも急激に変化する。しかるに、非線形補償係数βが急激に変化すると、掛算器50から出力されるガスタービン駆動補正燃料流量指令QFGも急激に変化し、延いては比例積分調節器25からの燃料制御弁開度指令XFも急激に変化し、燃料制御弁4の開度も急激に変化する。
【0085】
このため、燃料送給管3内を流れる燃料Fの流量が急激に変化し、その結果、燃料Fの流量制御が不正確となり、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは所定の関係を保持できず、バランスの良い運転を行うのが困難となる虞れがある。
【0086】
しかるに変化率制限器46を設ければ、関数発生器45から出力される非線形補償係数βが急激に変化しても変化率制限器46から出力される非線形補償係数βは単位時間当りに徐々に変化し、掛算器50から出力されるガスタービン駆動補正燃料流量指令QFG、延いては比例積分調節器25からの燃料制御弁開度指令XFも徐々に変化するため、燃料制御弁4の開閉は急激には行われず、燃料送給管3内を流れる燃料Fの流量変化もゆっくり行われることになり、蒸気タービン出力PSの急変が防止される。
【0087】
上述のごとく、本実施例では、排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、定常的なコンバインドサイクル運転時はもとより、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力PS、ガスタービン出力PGを所定の値まで上昇させる過渡的な場合においても、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGを図22の線II,III,IVに示す望ましい蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を保持するよう、燃料送給管3内を流れる燃料Fの流量を正確且つ確実に制御することができる。
【0088】
図6〜図8は本発明の他の実施例で、プラント制御装置が燃焼用空気制御装置の場合の例である。本実施例の燃焼用空気制御装置が適用される排気再燃型コンバインドサイクルプラント自体は、図21に示すプラントと全く同じであり、非線形補償係数βを求める系統は図1に示す系統と全く同じである。
【0089】
本実施例における燃焼用空気制御装置を図6により説明すると、52は燃焼量指令FOが気力単独運転時の値の場合には、蒸気タービン18の駆動に伴い必要となる、燃焼量指令FOに対応した基準空気流量指令QAAを出力する関数発生器、53は気力単独運転時には蒸気タービン18の駆動に伴い、又コンバインドサイクル運転時には蒸気タービン18及びガスタービン8の駆動に伴い必要となる、燃焼量指令FOに対応した基準空気流量指令QABを出力する関数発生器、54は関数発生器53,52からの基準空気流量指令QAB,QAAの差をとってガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGを求める減算器、55は減算器54からのガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGに、関数発生器45から変化率制限器46を介して与えられた非線形補償係数βを掛けてガスタービン駆動補正空気流量指令QAGを求める掛算器、56は関数発生器52からの基準空気流量指令QAAと掛算器55からのガスタービン駆動補正空気流量指令QAGを加算して空気流量指令ΣQAを求める加算器であり、気力単独運転時には、関数発生器52からの基準空気流量指令QAAを加算器56を経て図15の従来例と同じ減算器33に与え得るようになっており、コンバインドサイクル運転時には加算器56で求められた空気流量指令ΣQAを減算器33に与え得るようになっている。
【0090】
なお、図6中、図15に示すものと同一のものには同一の符号を付し説明を省略する。
【0091】
上述の燃焼用空気制御装置の関数発生器52,53には、図7、8に示すごとき関数FA5(x),FA6(x)が設定してある。
【0092】
而して、図7に示す関数FA5(x)は、燃焼量指令FOと、該燃焼量指令FOが気力単独運転時の値の場合には蒸気タービン18の駆動に伴い必要となる、空気流量QAを所定の流量にするための基準空気流量指令QAAとの関係を表わすと共に、燃焼量指令FOと、該指令FOがコンバインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン18のみを駆動したと仮定した場合に必要となる、空気流量QAを所定の流量にするための基準空気流量指令QAAとの関係を表わすものである。
【0093】
図8に示す関数FA6(x)は、燃焼量指令FOと、気力単独運転時には蒸気タービン18の運転に伴い、又コンバインドサイクル運転時には蒸気タービン18及びガスタービン8の駆動に伴い必要となる、空気流量QAを所定の流量にするための基準空気流量指令QABの関係を表わすものである。
【0094】
各関数FA5(x),FA6(x)は試運転等により各タービン18,8の出力と空気流量QAの関係をチェックしながら、理論的、経験的に決定される。
【0095】
次に、本実施例の作動について説明する。
【0096】
蒸気タービン18が駆動され、ガスタービン8が駆動されない気力単独運転時には、所定の値の燃焼量指令FOが関数発生器52,53に与えられる。
【0097】
このため関数発生器52からは燃焼量指令FOに対応した基準空気流量指令QAAが出力されて加算器56及び減算器54に与えられ、関数発生器53からは、燃焼量指令FOに対応した基準空気流量指令QABが出力されて減算器54に与えられ、減算器54では、基準空気流量指令QABとQAAの差がとられてガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAG(=QAB−QAA)が求められるが、気力単独運転時の場合は、QAB=QAAであるため、ガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAG=0となり、減算器54からは信号が出力されることはない。
【0098】
一方、蒸気タービン18の出力は発電機19を介して関数発生器43へ与えられるが、気力単独運転時には、関数発生器43からは指令が出力されず、ガスタービン8も駆動されていないため、図1の燃料制御装置で説明したように、非線形補償係数β=0であり、掛算器55からはガスタービン駆動補正空気流量指令QAGが出力されることはない。従って、加算器56からは、関数発生器52から与えられた基準空気流量指令QAAが出力されて減算器33に与えられる。
【0099】
又、気力単独運転時には、ガスタービン8は駆動されていないため、ダクト12内にはタービン排ガスGTは流れておらず、従って、各検出器29,30,31から演算器32に対して信号が与えられず、演算器32から減算器33へは換算空気流量QATは与えられない。このため、基準空気流量指令QAAは減算器33を経て減算器35へ与えられ、又強圧通風機5から吐出されてダクト6を流れる空気Aの流量は空気流量検出器34により検出され、空気流量QAとして減算器35へ与えられる。
【0100】
減算器35では、減算器33からの基準空気流量指令QAAと空気流量検出器34からの空気流量QAの差がとられて空気流量偏差ΔQAが求められ、求められた空気流量偏差ΔQAは比例積分調節器36へ与えられ、比例積分調節器36で比例積分されてベーン開度指令XAが求められ、求められたベーン開度指令XAは強圧通風機5に与えられ、強圧通風機5のベーン開度は、空気流量偏差ΔQAが零となるよう調整され、その結果、ダクト6を流れる空気Aの流量は、燃焼量指令FOに対応した流量に制御される。
【0101】
コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン18及びガスタービン8が駆動されている。このため、蒸気タービン18の出力は発電機19を介し蒸気タービン出力PSとして関数発生器43に与えられ、関数発生器43からはガスタービン出力指令PGOが出力されて比率演算器44に与えられ、ガスタービン8の出力は発電機10を介しガスタービン出力PGとして比率演算器44に与えられる。従って、比率演算器44からはガスタービン出力比αが出力されて関数発生器45に与えられ、関数発生器45から出力された非線形補償係数βは変化率制限器46を介して掛算器55へ与えられる。
【0102】
燃焼量指令FOは関数発生器52,53へ与えられており、関数発生器52からは燃焼量指令FOに対応した基準空気流量指令QAAが出力されて加算器56及び減算器54へ与えられ、関数発生器53からは、燃焼量指令FOに対応した基準空気流量指令QABが出力されて減算器54へ与えられている。
【0103】
このため、減算器54では、基準空気流量指令QABとQAAの差がとられてガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAG(=QAB−QAA)が求められ、求められたガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGは掛算器55へ与えられ、掛算器55ではガスタービン駆動基準空気流量偏差ΔQAGに非線形補償係数βが掛けられて、ガスタービン駆動補正空気流量指令QAG(=β・ΔQAG)が求められ、該ガスタービン駆動補正空気流量指令QAGは加算器56に与えられる。
【0104】
加算器56では、関数発生器52からの基準空気流量指令QAAと掛算器55からのガスタービン駆動補正空気流量指令QAGを加算して空気流量指令ΣQA(=QAA+QAG)が求められ、求められた空気流量指令ΣQAは減算器33に与えられる。
【0105】
又、ガスタービン8の駆動により発生したタービン排ガスGTは、ダクト12を流れてダクト6の中途部へ導入されるが、ダクト6を流れるタービン排ガスGTの流量、温度、酸素濃度は、タービン排ガス流量検出器29、タービン排ガス温度検出器30、タービン排ガス酸素濃度検出器31により検出され、タービン排ガス流量QT、タービン排ガス温度TT、タービン排ガス酸素濃度OTとして演算器32へ与えられ、演算器32では、QT,TT,OTを基に所定の演算が行われて換算空気流量QATが従来の場合と同様にして求められ、求められた換算空気流量QATは減算器33へ与えられる。
【0106】
減算器33では空気流量指令ΣQAと換算空気流量QATの差がとられて必要空気流量指令QAD(=ΣQA−QAT)が求められ、求められた必要空気流量指令QADは減算器35へ与えられ、ダクト6を流れる空気Aの流量は、空気流量検出器34に検出されて減算器35に与えられる。
【0107】
減算器35では、減算器33からの必要空気流量指令QADと空気流量検出器34からの空気流量QAの差がとられて空気流量偏差ΔQA(=QAD−QA)が求められ、求められた空気流量偏差ΔQAは比例積分調節器36で比例積分調節されてベーン開度指令XAが求められ、該ベーン開度指令XAにより、気力単独運転時と同様、空気流量偏差ΔQAが零になるよう、強圧通風機5のベーン開度調整が行われ、強圧通風機5から吐出されてダクト6を流れる空気Aの流量はコンバインドサイクル運転時の燃焼量指令FOに対応した流量に制御される。従って、ダクト6を流れる空気Aの流量は正確に制御され、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた所定の関係になるよう制御が行われる。
【0108】
本実施例において、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換え、ガスタービン出力PGや蒸気タービン出力PSを所定の値まで上昇させる際にも、強圧通風機5のベーン開度は、燃焼量指令FOのみを基準とするのではなく、実際の蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGを基に図22の線II,III,IVに倣って制御する。すなわち、検出された蒸気タービン出力PSが例えば蒸気タービン18の定格出力PS100の62%よりも少ない出力PS62以下の場合には、関数発生器43からガスタービン出力指令PGOは出力されないが、図2に示すように、蒸気タービン出力PSが定格出力PS100の62%の出力に達すると、蒸気タービン18の他にガスタービン8も駆動され、前述のコンバインドサイクル運転時の場合と同様にして強圧通風機5のベーン開度が調整される。この場合、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力指令PGOの関係は図2の太線に示す関係を保持して変化して行き、従って、ダクト6を流れる空気Aの流量制御は正確且つ確実に行われる。
【0109】
本実施例で変化率制限器46を設ける理由は、燃料制御装置の場合と同様であり、比例積分調節器36から強圧通風機5へ与えられるベーン開度指令XAの変化延いてはベーン開度の変化が急激に生じないようにし、ダクト6を流れる空気Aの流量変化が徐々に行われるようにし、蒸気タービン出力PSの急変を防止するためである。
【0110】
上述のごとく、本実施例では、排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、定常的なコンバインドサイクル運転時はもとより、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力PS、ガスタービン出力PGを所定の値まで上昇させる過渡的な場合においても、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGを図22の線II,III,IVに示す望ましい蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を保持するよう、ダクト6内を流れる空気Aの流量を制御することができる。
【0111】
図9〜図11は本発明の更に他の実施例で、プラント制御装置が給水制御装置の場合の例である。本実施例の給水制御装置が適用される排気再燃型コンバインドサイクルプラント自体は、図21に示すプラントと全く同じであり、非線形補償係数βを求める系統は図1に示す系統と全く同じである。
【0112】
本実施例における給水制御装置を図9により説明すると、57はボイラマスタ指令BMが気力単独運転時の値の場合には、蒸気タービン18の駆動に伴い必要となる、ボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWAを出力し、ボイラマスタ指令BMがコンバインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン18のみを駆動したと仮定した場合に必要となる、ボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWAを出力する関数発生器、58は気力単独運転時には蒸気タービン18の駆動に伴い、又コンバインドサイクル運転時には蒸気タービン18及びガスタービン8の駆動に伴い必要となる、ボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWBを出力する関数発生器、59は関数発生器58,57からの基準給水流量指令QWB,QWAの差をとってガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGを求める減算器、60は減算器59からのガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGに関数発生器45から変化率制限器46を介して与えられた非線形補償係数βを掛けてガスタービン駆動補正給水流量指令QWGを求める掛算器、61は関数発生器57からの基準給水流量指令QWAと掛算器60からのガスタービン駆動補正給水流量指令QWGを加算して給水流量指令ΣQWを求める加算器であり、気力単独運転時には、関数発生器57からの基準給水流量指令QWAを加算器61を経て図18の従来例と同じ減算器41に与え得るようになっており、コンバインドサイクル運転時には加算器61で求められた給水流量指令ΣQWを減算器41に与え得るようになっている。
【0113】
なお、図9中、図18に示すものと同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
【0114】
上述の給水制御装置の関数発生器57,58には、図10、11に示すごとき関数FW5(x),FW6(x)が設定してある。
【0115】
図10に示す関数FW5(x)は、ボイラマスタ指令BMと、該指令BMが気力単独運転時の値の場合には蒸気タービン18の駆動に伴い必要となる、給水流量QWを所定の流量にするための基準給水流量指令QWAとの関係を表わすと共に、ボイラマスタ指令BMと、該指令BMがコンバインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン18のみを駆動したと仮定した場合に必要となる、給水流量QWを所定の流量にするための基準給水流量指令QWAとの関係を表わすものである。
【0116】
図11に示す関数FW6(x)は、ボイラマスタ指令BMと、気力単独運転時には蒸気タービン18の運転に伴い、又コンバインドサイクル運転時には蒸気タービン18及びガスタービン8の駆動に伴い必要となる、給水流量QWを所定の流量にするための基準給水流量指令QWBとの関係を表わすものである。
【0117】
各関数FW5(x),FW6(x)は試運転等により各タービン18,8の出力と給水流量QWの関係をチェックしながら、理論的、経験的に決定される。
【0118】
次に、本実施例の作動について説明する。
【0119】
蒸気タービン18が駆動され、ガスタービン8が駆動されない気力単独運転時には、所定の値のボイラマスタ指令BMが関数発生器57,58に与えられる。
【0120】
このため関数発生器57からは、ボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWAが出力されて加算器61及び減算器59に与えられ、関数発生器58からはボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWBが出力されて減算器59に与えられ、減算器59では基準給水流量指令QWBとQWAの差がとられてガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWG(=QWB−QWA)が求められるが、気力単独運転の場合は、QWB=QWAであるため、ガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWG=0となり、減算器59からは信号が出力されることはない。
【0121】
一方、蒸気タービン18の出力は発電機19を介して関数発生器43に与えられるが、気力単独運転時には、関数発生器43からは何等指令が出力されない。又ガスタービン8は駆動されていないため、発電機10からはガスタービン出力PGは出力されず、比率演算器44で演算されるガスタービン出力比PG/PGO=0であり、関数発生器45からも何等信号は出力されない(β=0)。従って、掛算器60では、ガスタービン駆動補正給水流量指令QWG=0となり、掛算器60から加算器61へ指令が与えられることはない。従って、加算器61からは関数発生器57から与えられた基準給水流量指令QWAが出力されて減算器41に与えられる。
【0122】
給水管14を流れる給水Wの流量は、給水流量検出器40により検出され、給水流量QWとして減算器41へ与えられ、減算器41では、基準給水流量指令QWAと給水流量QWの差がとられて給水流量偏差ΔQW(=QWA−QW)が求められ、求められた給水流量偏差ΔQWは比例積分調節器42で比例積分されて給水ポンプ回転指令NWが求められ、求められた給水ポンプ回転指令NWは給水ポンプ15へ与えられて該給水ポンプ15の回転数が調整され、その結果、給水管14内を流れる給水Wの流量はボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。
【0123】
コンバインドサイクル運転時には、蒸気タービン18及びガスタービン8が駆動されている。このため、蒸気タービン18の出力は発電機19を介し蒸気タービン出力PSとして関数発生器43に与えられ、関数発生器43からはガスタービン出力指令PGOが出力されて比率演算器44に与えられ、ガスタービン8の出力は発電機10を介しガスタービン出力PGとして比率演算器44へ与えられる。従って、比率演算器44からはガスタービン出力比αが出力されて関数発生器45に与えられ、関数発生器45から出力された非線形補償係数βは変化率制限器46を介して掛算器60へ与えられる。
【0124】
ボイラマスタ指令BMは関数発生器57,58へ与えられており、関数発生器57からは、ボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWAが出力されて加算器61及び減算器59へ与えられ、関数発生器58からは、ボイラマスタ指令BMに対応した基準給水流量指令QWBが出力されて減算器59へ与えられている。
【0125】
このため、減算器59では、基準給水流量指令QWBとQWAの差がとられてガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWG(=QWB−QWA)が求められ、求められたガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGは掛算器60へ与えられ、掛算器60ではガスタービン駆動基準給水流量偏差ΔQWGに非線形補償係数βが掛けられて、ガスタービン駆動補正給水流量指令QWG(=β・ΔQWG)が求められ、該ガスタービン駆動補正給水流量指令QWGは加算器61に与えられる。
【0126】
加算器61では、関数発生器57からの基準給水流量指令QWAと掛算器60からのガスタービン駆動補正給水流量指令QWGを加算して給水流量指令ΣQW(=QWA+QWG)が求められ、求められた給水流量指令ΣQWは減算器41に与えられ、給水管14を流れる給水Wの流量は、給水流量検出器40により検出され、給水流量QWとして減算器41に与えられる。
【0127】
このため、減算器41では、給水流量指令ΣQWと給水流量QWの差がとられて給水流量偏差ΔQW(=ΣQW−QW)が求められ、求められた給水流量偏差ΔQWは比例積分調節器42で比例積分されて給水ポンプ回転指令NWが求められ、求められた給水ポンプ回転指令NWは給水ポンプ15に与えられ、給水流量偏差ΔQWが零となるよう回転数調整が行われ、その結果、給水管14を流れる給水Wの流量は、コンバインドサイクル運転時のボイラマスタ指令BMに対応した流量に制御される。従って、給水管14を流れる給水Wの流量は正確に制御され、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた所定の関係になるよう安定した制御が行われる。
【0128】
本実施例において、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換え、ガスタービン出力PGや蒸気タービン出力PSを所定の値まで上昇させる際にも、給水ポンプ15の回転数は、ボイラマスタ指令BMのみを基準とするのではなく、実際の蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGを基に図22の線II,III,IVに倣って制御する。すなわち、検出された蒸気タービン出力PSが例えば蒸気タービン18の定格出力PS100の62%よりも少ない出力PS62以下の場合には、関数発生器43からガスタービン出力指令PGOは出力されないが、図2に示すように、蒸気タービン出力PSが定格出力PS100の62%の出力に達すると、蒸気タービン18の他にガスタービン8も駆動され、前述のコンバインドサイクル運転時の場合と同様にして給水ポンプ15の回転数が調整される。この場合、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力指令PGOの関係は図2の太線に示す関係を保持してバランス良く変化して行き、従って、給水管14を流れる給水Wの流量制御は正確に行われる。
【0129】
本実施例で変化率制限器46を設ける理由は、燃料制御装置、燃焼用空気制御装置の場合と同様であり、比例積分調節器42から給水ポンプ15へ与えられる給水ポンプ回転指令NWの変化が急激に生じないようにし、給水管14を流れる給水Wの流量変化がゆっくりと行われるようにし、蒸気タービン出力PSの急変を防止するためである。
【0130】
上述のごとく、本実施例では、排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、定常的なコンバインドサイクル運転時はもとより、気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力PS、ガスタービン出力PGを所定の値まで上昇させる過渡的な場合においても、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGを図22の線II,III,IVに示す望ましい蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を保持するよう、給水管14内を流れる給水Wの流量を制御することができる。
【0131】
なお、本発明の実施例においては、過渡的な状態として気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換える場合について説明したが、コンバインドサイクル運転から気力単独運転へ切換える場合も適用できること(この場合には、気力単独運転からコンバインドサイクル運転へ切換える場合とは逆に制御が行われる)、プラント制御装置が燃料制御装置の場合は燃料制御弁4の開度を調整する場合について説明したが、開示してない燃料ポンプの回転数を調整するようにしても実施可能なこと、プラント制御装置が燃焼用空気制御装置の場合は強圧通風機5のベーン開度を調整する場合について説明したが、強圧通風機5の回転数を調整したり、或いはダンパを設けてダンパの開度を調整するようにしても実施可能なこと、プラント制御装置が給水制御装置の場合は給水ポンプ15の回転数を調整する場合について説明したが、給水弁を設けて給水弁の開度を調整するようにしても実施可能なこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0132】
【発明の効果】
本発明の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置によれば、請求項1〜3の場合には、定常的なコンバインドサイクル運転の場合はもとより気力単独運転からコンバインドサイクル運転に切換える場合やコンバインドサイクル運転から気力単独運転に切換える過渡的な場合も含めて、蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を所定の関係に保持することができ、従って燃料流量QF及び空気流量QA並に給水流量QWを正確且つ安定して所定の流量に制御することができ、請求項4の場合には燃料流量QF及び空気流量QA並に給水流量QWの制御をより一層正確且つ安定して行うことができる、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置の一実施例を示し、プラント制御装置が燃料制御装置の場合のブロック図である。
【図2】図1、図6、図9の関数発生器43に設定される蒸気タービン出力PSとガスタービン出力指令PGOとの関係を表わすグラフである。
【図3】図1、図6、図9の関数発生器45に設定されるガスタービン出力PG/PGO=αと非線形補償係数βの関係を表わすグラフである。
【図4】図1の関数発生器47に設定されるボイラマスタ指令BMと基準燃料流量指令QFAの関係を表わすグラフである。
【図5】図1の関数発生器48に設定されるボイラマスタ指令BMと基準燃料流量指令QFBの関係を表わすグラフである。
【図6】本発明の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置の他の実施例を示し、プラント制御装置が燃焼用空気制御装置の場合のブロック図である。
【図7】図6の関数発生器52に設定される燃焼量指令FOと基準空気流量指令QAAの関係を表わすグラフである。
【図8】図6の関数発生器53に設定される燃焼量指令FOと基準空気流量指令QABの関係を表わすグラフである。
【図9】本発明の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置の更に他の実施例を示し、プラント制御装置が給水制御装置の場合のブロック図である。
【図10】図9の関数発生器57に設定されるボイラマスタ指令BMと基準給水流量指令QWAの関係を表わすグラフである。
【図11】図9の関数発生器58に設定されるボイラマスタ指令BMと基準給水流量指令QWBの関係を表わすグラフである。
【図12】従来の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置の一例を示し、プラント制御装置が燃料制御装置の場合のブロック図である。
【図13】図12の関数発生器20に設定されるボイラマスタ指令BMと燃料流量指令QFSの関係を表わすグラフである。
【図14】図12の関数発生器21に設定されるボイラマスタ指令BMと燃料流量指令QFCの関係を表わすグラフである。
【図15】従来の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置の他の例を示し、プラント制御装置が燃焼用空気制御装置の場合のブロック図である。
【図16】図15の関数発生器26に設定される燃焼量指令FOと空気流量指令QASの関係を表わすグラフである。
【図17】図15の関数発生器27に設定される燃焼量指令FOと空気流量指令QACの関係を表わすグラフである。
【図18】従来の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置の更に他の例を示し、プラント制御装置が給水制御装置の場合のブロック図である。
【図19】図18の関数発生器37に設定されるボイラマスタ指令BMと給水流量指令QWSの関係を表わすグラフである。
【図20】図18の関数発生器38に設定されるボイラマスタ指令BMと給水流量指令QWCの関係を表わすグラフである。
【図21】排気再燃型コンバインドサイクルプラントの一般的な概略配置図である。
【図22】排気再燃型コンバインドサイクルプラントの運転時における蒸気タービン出力PSとガスタービン出力指令PGの望ましい関係を表わすグラフである。
【符号の説明】
1 ボイラ本体
1a 火炉
2 バーナ
4 燃料制御弁(燃料流量制御手段)
5 強圧通風機(通風機)
8 ガスタービン
10,19 発電機
15 給水ポンプ
18 蒸気タービン
23 燃料流量検出器
24,33,35,41,49,54,59 減算器
25,36,42 比例積分調節器
29 タービン排ガス流量検出器
30 タービン排ガス温度検出器
31 タービン排ガス酸素濃度検出器
32 演算器
34 空気流量検出器
40 給水流量検出器
43,45,47,48,52,53,57,58 関数発生器
44 比率演算器
46 変化率制限器
50,55,60 掛算器
51,56,61 加算器
F 燃料
A 空気
B 燃焼ガス
T タービン排ガス
G1 燃焼用ガス
W 給水
S 過熱蒸気(蒸気)
S 蒸気タービン出力
G ガスタービン出力
GO ガスタービン出力指令
M ボイラマスタ指令(基準指令)
O 燃焼量指令(基準指令)
α ガスタービン出力比
β 非線形補償係数(係数)
F 燃料流量
ΔQF 燃料流量偏差
F 燃料制御弁開度指令(燃料流量調整指令)
FA 基準燃料流量指令
FB 基準燃料流量指令
ΔQFG ガスタービン駆動基準燃料流量偏差
FG ガスタービン駆動補正燃料流量指令
ΣQF 燃料流量指令
T タービン排ガス流量
T タービン排ガス温度
T タービン排ガス酸素濃度
AD 必要空気流量指令
A 空気流量
ΔQA 空気流量偏差
A ベーン開度指令(空気流量調整指令)
AT 換算空気流量
AA 基準空気流量指令
AB 基準空気流量指令
ΔQAG ガスタービン駆動基準空気流量偏差
AG ガスタービン駆動補正空気流量指令
ΣQA 空気流量指令
W 給水流量
ΔQW 給水流量偏差
WA 基準給水流量指令
WB 基準給水流量指令
ΔQWG ガスタービン駆動基準給水流量偏差
WG ガスタービン駆動補正給水流量指令
ΣQW 給水流量指令
W 給水ポンプ回転指令(給水流量調整指令)

Claims (4)

  1. ボイラ本体(1)からの蒸気(S)により駆動され且つ発電機(19)を駆動し得るようにした蒸気タービン(18)と、
    コンバインドサイクル運転時に燃焼ガス(GB)により駆動されて発電機(10)を駆動すると共にタービン排ガス(GT)を空気(A)と合流させ燃焼用ガス(G1)としてボイラ本体(1)の火炉(1a)へ送給し得るようにしたガスタービン(8)と、
    燃料流量制御手段(4)を介して送給された燃料(F)をボイラ本体(1)の火炉(1a)へ噴射させ、空気(A)又は燃焼用ガス(G1)と混合させて燃焼させるようにしたバーナ(2)と、
    を備えた排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置において、
    蒸気タービン(18)の駆動により生じた蒸気タービン出力(PS)と対応してガスタービン出力指令(PGO)を出力する関数発生器(43)と、
    該関数発生器(43)からのガスタービン出力指令(PGO)とガスタービン(8)の駆動により生じたガスタービン出力(PG)との比をとってガスタービン出力比(α)を求める比率演算器(44)と、
    該比率演算器(44)からのガスタービン出力比(α)に対応した係数(β)を出力する関数発生器(45)と、
    気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に基準指令(BM)に対応して、基準燃料流量指令(QFA)(QFB)を夫々出力し得るようにした関数発生器(47)(48)と、
    両関数発生器(47)(48)からの基準燃料流量指令(QFA)(QFB)の差をとってガスタービン駆動基準燃料流量偏差(ΔQFG)を求める減算器(49)と、
    該減算器(49)からのガスタービン駆動基準燃料流量偏差(ΔQFG)と前記関数発生器(45)からの係数(β)を掛けてガスタービン駆動補正燃料流量指令(QFG)を求める掛算器(50)と、
    前記関数発生器(47)からの基準燃料流量指令(QFA)と掛算器(50)からのガスタービン駆動補正燃料流量指令(QFG)を加算して燃料流量指令(ΣQF)を求める加算器(51)と、
    前記バーナ(2)へ送給される燃料(F)の流量を検出する燃料流量検出器(23)と、
    該燃料流量検出器(23)からの燃料流量(QF)と前記加算器(51)からの基準燃料流量指令(QFA)或いは燃料流量指令(ΣQF)の差をとって燃料流量偏差(ΔQF)を求める減算器(24)と、
    該減算器(24)からの燃料流量偏差(ΔQF)を比例積分して燃料流量調整指令(XF)を求め該燃料流量調整指令(XF)を燃料流量制御手段(4)に与える比例積分調節器(25)と、
    を備えて成ることを特徴とする排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置。
  2. ボイラ本体(1)からの蒸気(S)により駆動され且つ発電機(19)を駆動し得るようにした蒸気タービン(18)と、
    ボイラ本体(1)の火炉(1a)へ噴射される燃料(F)の燃焼に供するための空気(A)を前記ボイラ本体(1)の火炉(1a)へ送給するための通風機(5)と、
    コンバインドサイクル運転時に燃焼ガス(GB)により駆動されて発電機(10)を駆動すると共にタービン排ガス(GT)を通風機(5)から吐出され且つボイラ本体(1)の火炉(1a)へ送給される空気(A)と合流させてボイラ本体(1)の火炉(1a)へ送給させるようにしたガスタービン(8)と、
    を備えた排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置において、
    蒸気タービン(18)の駆動により生じた蒸気タービン出力(PS)と対応してガスタービン出力指令(PGO)を出力する関数発生器(43)と、
    該関数発生器(43)からのガスタービン出力指令(PGO)とガスタービン(8)の駆動により生じたガスタービン出力(PG)との比をとってガスタービン出力比(α)を求める比率演算器(44)と、
    該比率演算器(44)からのガスタービン出力比(α)に対応した係数(β)を出力する関数発生器(45)と、
    気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に基準指令(FO)に対応して、基準空気流量指令(QAA)(QAB)を夫々出力し得るようにした関数発生器(52)(53)と、
    両関数発生器(52)(53)からの基準空気流量指令(QAA)(QAB)の差をとってガスタービン駆動基準空気流量偏差(ΔQAG)を求める減算器(54)と、
    該減算器(54)からのガスタービン駆動基準空気流量偏差(ΔQAG)と前記関数発生器(45)からの係数(β)を掛けてガスタービン駆動補正空気流量指令(QAG)を求める掛算器(55)と、
    前記関数発生器(52)からの基準空気流量指令(QAA)と掛算器(55)からのガスタービン駆動補正空気流量指令(QAG)を加算して空気流量指令(ΣQA)を求める加算器(56)と、
    前記ガスタービン(8)から排出されたタービン排ガス(GT)の流量を検出するタービン排ガス流量検出器(29)と、
    前記ガスタービン(8)から排出されたタービン排ガス(GT)の温度を検出するタービン排ガス温度検出器(30)と、
    前記ガスタービン(8)から排出されたタービン排ガス(GT)中の酸素濃度を検出するタービン排ガス酸素濃度検出器(31)と、
    各検出器(29)(30)(31)からのタービン排ガス流量(QT)及びタービン排ガス温度(TT)並にタービン排ガス酸素濃度(OT)から換算空気流量(QAT)を求める演算器(32)と、
    前記加算器(56)からの空気流量指令(ΣQA)と前記演算器(32)からの換算空気流量(QAT)の差をとって必要空気流量指令(QAD)を求める減算器(33)と、
    前記通風機(5)から吐出された空気(A)の流量を検出する空気流量検出器(34)と、
    前記減算器(33)からの基準空気流量指令(QAA)或いは必要空気流量指令(QAD)と前記空気流量検出器(34)からの空気流量(QA)の差をとり空気流量偏差(ΔQA)を求める減算器(35)と、
    該減算器(35)からの空気流量偏差(ΔQA)を比例積分して通風機(5)から吐出される空気の流量を制御する空気流量制御手段へ与える比例積分調節器と、
    を備えて成ることを特徴とする排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置。
  3. ボイラ本体(1)からの蒸気(S)により駆動され且つ発電機(19)を駆動し得るようにした蒸気タービン(18)と、
    コンバインドサイクル運転時に燃焼ガス(GB)により駆動されて発電機(10)を駆動すると共にタービン排ガス(GT)を空気(A)と合流させボイラ本体(1)の火炉(1a)に噴射された燃料(F)の燃焼用ガス(G1)として送給し得るようにしたガスタービン(8)と、
    給水(W)をボイラ本体(1)へ送給し得るようにした給水ポンプ(15)と、
    を備えた排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置において、
    蒸気タービン(18)の駆動により生じた蒸気タービン出力(PS)と対応してガスタービン出力指令(PGO)を出力する関数発生器(43)と、
    該関数発生器(43)からのガスタービン出力指令(PGO)とガスタービン(8)の駆動により生じたガスタービン出力(PG)との比をとってガスタービン出力比(α)を求める比率演算器(44)と、
    該比率演算器(44)からのガスタービン出力比(α)に対応した係数(β)を出力する関数発生器(45)と、
    気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に基準指令(BM)に対応して、基準給水流量指令(QWA)(QWB)を夫々出力し得るようにした関数発生器(57)(58)と、
    両関数発生器(57)(58)からの基準給水流量指令(QWA)(QWB)の差をとってガスタービン駆動基準給水流量偏差(ΔQWG)を求める減算器(59)と、
    該減算器(59)からのガスタービン駆動基準給水流量偏差(ΔQWG)と前記関数発生器(45)からの係数(β)を掛けてガスタービン駆動補正給水流量指令(QWG)を求める掛算器(60)と、
    前記関数発生器(57)からの基準給水流量指令(QWA)と掛算器(60)からのガスタービン駆動補正給水流量指令(QWG)を加算して給水流量指令(ΣQW)を求める加算器(61)と、
    前記給水ポンプ(15)によりボイラ本体(1)へ送給される給水(W)の流量を検出する給水流量検出器(40)と、
    該給水流量検出器(40)の給水流量(QW)と前記加算器(61)からの基準給水流量指令(QWA)或いは給水流量指令(ΣQW)の差をとって給水流量偏差(ΔQW)を求める減算器(41)と、
    該減算器(41)からの給水流量偏差(ΔQW)を比例積分して給水流量調整指令(NW)を求め該給水流量調整指令(NW)を給水ポンプ(15)から吐出される給水(W)の流量を制御するための給水流量制御手段に与える比例積分調節器(42)と、
    を備えて成ることを特徴とする排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置。
  4. 関数発生器(45)と掛算器(50)若しくは掛算器(55)又は(60)の間に変化率制限器(46)を設けた請求項1、2又は3に記載の排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置。
JP32298394A 1994-12-26 1994-12-26 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置 Expired - Lifetime JP3707089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32298394A JP3707089B2 (ja) 1994-12-26 1994-12-26 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32298394A JP3707089B2 (ja) 1994-12-26 1994-12-26 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08177410A JPH08177410A (ja) 1996-07-09
JP3707089B2 true JP3707089B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=18149837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32298394A Expired - Lifetime JP3707089B2 (ja) 1994-12-26 1994-12-26 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3707089B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6054196B2 (ja) * 2013-02-13 2016-12-27 三菱日立パワーシステムズ株式会社 コンバインドサイクル発電プラント
CN110778507B (zh) * 2019-09-18 2022-04-01 新疆昌吉特变能源有限责任公司 汽动给水泵进汽调阀非线性补偿控制方法
CN112503567B (zh) * 2020-11-24 2022-10-28 北方魏家峁煤电有限责任公司 锅炉主控指令的前馈系数确定方法及装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5939122Y2 (ja) * 1977-07-01 1984-10-31 株式会社日立製作所 コンバインドプラント
JPH0643810B2 (ja) * 1986-05-16 1994-06-08 株式会社日立製作所 コンバインドサイクルの空気流量制御装置
JP2956265B2 (ja) * 1991-04-17 1999-10-04 石川島播磨重工業株式会社 ボイラの燃焼方法
JPH0518210A (ja) * 1991-07-10 1993-01-26 Toshiba Corp 排気再燃方式コンバイドサイクル給水制御装置
JPH05340205A (ja) * 1992-06-10 1993-12-21 Toshiba Corp 複合発電プラントの制御装置
JP3089108B2 (ja) * 1992-08-07 2000-09-18 株式会社東芝 排気再燃サイクルの排気装置
JPH0783005A (ja) * 1993-09-10 1995-03-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 複合ごみ発電プラント

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08177410A (ja) 1996-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6817186B2 (en) Operation control apparatus and operation control method for single-shaft combined plant
JP2004132255A (ja) 燃焼器制御装置
KR101120326B1 (ko) 가스 터빈의 흡기 가열 제어 장치
JP3707089B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるプラント制御装置
JP3697731B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける主蒸気温度制御装置
JP3707087B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置
JP3707088B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるNOx制御装置
JP5711795B2 (ja) 加圧流動焼却炉設備、及び加圧流動焼却炉設備の制御方法
JP2000266310A (ja) 加圧流動層ボイラ装置およびその制御方法
JP3790512B2 (ja) ガスタービン発電プラント及びその制御方法,並びにガスタービン制御装置
JP3765430B2 (ja) 排気再燃ボイラ
JP3845905B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおけるガス高圧給水加熱器の出口給水温度制御装置
JP3882294B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法及び装置
JP2839668B2 (ja) コージェネレーションプラントの出力制御装置
JP2692978B2 (ja) コンバインドサイクルプラントの起動運転方法
JP2007024425A (ja) 複合ボイラシステム及びその運転方法
JPH1054508A (ja) 主蒸気温度制御方法及び装置
JPH0875103A (ja) 複合発電設備
JPS6144208B2 (ja)
JP2002168406A (ja) ボイラの再熱蒸気温度制御装置
JPS6239658B2 (ja)
JPH0674401A (ja) 加圧流動床ボイラ複合発電プラントとその負荷制御方法及び装置
JPH11182811A (ja) 加圧流動床燃焼プラント
JP2002286202A (ja) ボイラ蒸気温度制御装置
JPH1096501A (ja) 排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントにおけるボイラ出口圧力制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050725

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080812

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term