JPH1054508A - 主蒸気温度制御方法及び装置 - Google Patents

主蒸気温度制御方法及び装置

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JPH1054508A
JPH1054508A JP21455096A JP21455096A JPH1054508A JP H1054508 A JPH1054508 A JP H1054508A JP 21455096 A JP21455096 A JP 21455096A JP 21455096 A JP21455096 A JP 21455096A JP H1054508 A JPH1054508 A JP H1054508A
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JP
Japan
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flow rate
command
spray flow
gas damper
main steam
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JP21455096A
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Akihiro Chiba
明宏 千葉
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機出力指令の増加時、或いは減少時に、
再熱器ガスダンパ先行指令によって再熱器ガスダンパの
開度を変更する際に、主蒸気温度が大きく変動するのを
防止する。 【解決手段】 発電機出力指令27から得たスプレー流
量指令35に基づいて主蒸気に供給するスプレー流量を
制御している主蒸気温度制御方法であって、再熱器ガス
ダンパ先行指令54に基づいて得たスプレー流量先行補
正信号55により、再熱器ガスダンパ開度減少時にスプ
レー流量を増加し、再熱器ガスダンパ開度増加時にスプ
レー流量を減少するようにスプレー流量指令35を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主蒸気温度制御方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来一般的に用いられている貫流
ボイラの一例を示す概略図であり、ボイラ火炉1の後部
には後部伝熱部2が形成されており、該後部伝熱部2の
内部には、仕切壁3によって前後に区画された再熱器側
通路4と過熱器側通路5とが形成されており、再熱器側
通路4には横置きの再熱器6が設けられ、過熱器側通路
5には横置きの過熱器7が設けられている。
【0003】更に、前記再熱器6と過熱器7の夫々の下
側には、再熱器ガスダンパ8と過熱器ガスダンパ9が設
けられており、該再熱器ガスダンパ8と過熱器ガスダン
パ9は、コントロールドライブ10によって互に逆作動
されるようになっている。即ち、再熱器ガスダンパ8が
閉る方向に作動すると過熱器ガスダンパ9は開く方向に
作動し、再熱器ガスダンパ8が開く方向に作動すると過
熱器ガスダンパ9は閉る方向に作動するようになってい
る。
【0004】ボイラ火炉1に備えられたバーナ11にお
ける燃焼によって生じた高温の排ガス12は、前記再熱
器ガスダンパ8と過熱器ガスダンパ9の開度に応じて、
再熱器側通路4と過熱器側通路5に分れて流れ、その後
排ガスダクト13によって後方に流出するようになって
いる。
【0005】後部伝熱部2には図示しない節炭器が設け
られており、水は、該節炭器に供給されて加熱されるこ
とにより温水となった後、ボイラ火炉1に導かれて加熱
されることにより蒸気となり、更に過熱器7に導かれて
過熱され、ボイラ火炉1の上部に設けられた吊下形の過
熱器14により更に過熱されて主蒸気15となる。
【0006】主蒸気15は、主蒸気管16により高圧蒸
気タービン17に供給されて発電機18を駆動すること
により発電を行う。
【0007】高圧蒸気タービン17から出た温度が低く
なった蒸気15aは、前記再熱器6に導かれて再び過熱
されることにより再熱蒸気19となった後、再熱蒸気管
20を介して中圧或いは低圧の蒸気タービン21に供給
されるようになっている。
【0008】前記主蒸気15と再熱蒸気19は、夫々常
に設定された温度になるように制御されており、そのた
めに主蒸気管16には、スプレー管22からのスプレー
水23をスプレー流量調節弁24を介して主蒸気15に
混合させるように噴射するスプレー装置25が備えられ
ており、前記スプレー流量調節弁24にてスプレー水2
3の供給流量を調節することによって主蒸気15の温度
を制御するようにしている。
【0009】一方、前記再熱蒸気19の温度は、前記コ
ントロールドライブ10を作動することにより再熱器ガ
スダンパ8と過熱器ガスダンパ9の開度を変えて、再熱
器側通路4と過熱器側通路5を流れる排ガス12の流量
配分を調節し、再熱器6における収熱量を変えることに
よって制御している。
【0010】図5中26は制御装置であり、該制御装置
26には発電機出力指令(MWD)27が入力されてい
ると共に、主蒸気管16に設けた主蒸気温度計28から
の温度検出信号29と、再熱蒸気管20に設けた再熱蒸
気温度計30からの温度検出信号31と、スプレー管2
2に備えたスプレー流量計32からの流量検出信号33
が入力されており、制御装置26は、前記発電機出力指
令27に基づいて、前記スプレー流量調節弁24の開度
を調節し、スプレー水23の流量を調節することによっ
て主蒸気15の温度を制御すると共に、前記コントロー
ルドライブ10により再熱器ガスダンパ8と過熱器ガス
ダンパ9の開度を調節し、再熱器6の収熱量を変えるこ
とによって再熱蒸気19の温度を制御するようにしてい
る。
【0011】図6は、前記制御装置26におけるスプレ
ー流量制御回路の一例を示すもので、発電機出力指令
(MWD)27を関数発生器34に入力して、図7に示
すように発電機出力指令27の増加及び減少に応じてス
プレー流量を増減するスプレー流量指令35を出力する
ようにしており、該スプレー流量指令35を、加算器3
6を介して引算器37に入力し、該引算器37にて前記
スプレー流量計32からの流量検出信号33と引算し、
引算器37からの偏差信号38がなくなるようにPI
(微分・積分)調節器39によりスプレー流量調節弁2
4を制御するようにしている。
【0012】また、前記主蒸気温度計28からの温度検
出信号29を引算器40に入力して信号設定器41に設
定された主蒸気温度設定信号41aと引算して偏差信号
42を得、該偏差信号42を比例調節器43に入力する
ことにより得られた温度変化修正信号44を前記加算器
36に入力して前記スプレー流量指令35に加算するこ
とにより、主蒸気温度の変化分をフィードバック制御す
るようにしている。
【0013】図8は、制御装置26における前記再熱器
ガスダンパ8の開度制御回路の一例を示すもので、発電
機出力指令27を関数発生器45に入力して、図9に示
すように、発電機出力指令27が増加すると再熱器6側
の排ガス12の流量配分を減少させるように開度を減少
させる再熱器ガスダンパ開度指令46を出力するように
しており、前記関数発生器45からの再熱器ガスダンパ
開度指令46を、加算器47及び加算器48を介してコ
ントロールドライブ10に出力するようにしている。
【0014】また、前記再熱蒸気温度計30からの温度
検出信号31を引算器49に入力して信号設定器50か
らの再熱蒸気温度設定信号50aと引算して偏差信号5
1を得、該偏差信号51をPI調節器52に入力するこ
とにより前記偏差信号51がなくなるように温度変化修
正信号53を前記加算器47に入力して、前記再熱器ガ
スダンパ開度指令46に加算するようにしている。
【0015】更に、図10に示すように、前記発電機出
力指令27の増加時に再熱器ガスダンパ8の開度を減少
し、発電機出力指令27の減少時に再熱器ガスダンパ8
の開度を増加する再熱器ガスダンパ先行指令54の減少
信号X1(図11)を、前記加算器48により再熱器ガ
スダンパ開度指令46に加算するようにしている。
【0016】通常、発電機出力指令27が増加すると、
バーナ11に供給される燃料及び空気の増加により、ボ
イラ火炉1からの排ガス12の全体流量が増加するため
に、再熱器6に流れる排ガス12の流量も増加し、これ
によって再熱蒸気19の温度が上昇する傾向になる。こ
の問題を防止するために、再熱器6に流れる排ガス12
の流量を減少させる方向の再熱器ガスダンパ先行指令5
4を再熱器ガスダンパ開度指令46に加算するようにし
ている。
【0017】また、発電機出力指令27が低下すると、
ボイラ火炉1からの排ガス12の全体流量が減少するた
めに、再熱器6に流れる排ガス12の流量も減少し、こ
れによって再熱蒸気19の温度が低下する傾向になる。
この問題を防止するために、再熱器6に流れる排ガス1
2の流量を増加させる方向の再熱器ガスダンパ先行指令
54の増加信号X2(図11)を再熱器ガスダンパ開度
指令46に加算するようにしている。
【0018】図11は、発電機出力指令27と、再熱器
ガスダンパ先行指令54と、スプレー流量指令35と、
主蒸気温度の経時的な変化の関係を示したものである。
【0019】上記従来の主蒸気温度制御装置において、
図6、図8、図11に示すように発電機出力指令27が
増加した場合には、スプレー流量指令35が増加される
が、この時再熱器ガスダンパ開度指令46(図8)に再
熱器ガスダンパ8の開度を減少させる再熱器ガスダンパ
先行指令54の減少信号X1(図11)が付加されるこ
とにより再熱器ガスダンパ8の開度が絞られるように調
節され、このために過熱器7に流れる排ガス12の流量
が急激に増加して過熱器7の収熱量が増加することによ
り、主蒸気15の温度が上昇して主蒸気温度計28の温
度検出信号29が増加し、スプレー流量が増大されるよ
うにスプレー流量調節弁24が制御される。
【0020】また、発電機出力指令27が減少した場合
には、スプレー流量指令35が減少されるが、この時再
熱器ガスダンパ開度指令46に再熱器ガスダンパ8の開
度を増加させる再熱器ガスダンパ先行指令54の増加信
号X2(図11)が付加されることにより再熱器ガスダ
ンパ8の開度が開けられるように調節され、これによっ
て過熱器7に流れる排ガス12の流量が急激に減少して
過熱器7の収熱量が減少することにより、主蒸気15の
温度が低下して主蒸気温度計28の温度検出信号29が
減少し、このためにスプレー流量が減少されるようにス
プレー流量調節弁24が制御される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の主
蒸気温度制御装置では、再熱器ガスダンパ先行指令54
によって過熱器7に流れる排ガス12の流量が変化する
ことによる主蒸気温度の変動を、前記したように主蒸気
温度計28の温度検出信号29に基づいたフィードバッ
ク制御によって抑制するようにしているために、図11
に示すように主蒸気温度が大きな変動幅Aで変動してし
まい、これによって警報が発生する回数が増加し、プラ
ントの管理が大変であるといった問題を有していた。
【0022】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなし
たもので、発電機出力指令の増加時、或いは減少時に、
再熱器ガスダンパ先行指令によって再熱器ガスダンパの
開度を変更する際に、主蒸気温度が大きく変動するのを
防止するようにした主蒸気温度制御方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
発電機出力指令27から得たスプレー流量指令35に基
づいて主蒸気15に供給するスプレー流量を制御してい
る主蒸気温度制御方法であって、再熱器ガスダンパ先行
指令54に基づいて得たスプレー流量先行補正信号55
により、再熱器ガスダンパ8開度減少時にスプレー流量
を増加し、再熱器ガスダンパ8開度増加時にスプレー流
量を減少するように前記スプレー流量指令35を補正す
ることを特徴とする主蒸気温度制御方法、に係るもので
ある。
【0024】請求項2記載の発明は、発電機出力指令2
7を入力してスプレー流量指令35を出力する関数発生
器34と、前記スプレー流量指令35に温度変化修正信
号44を加算する加算器36と、該加算器36からのス
プレー流量指令35から流量検出信号33を引算する引
算器37と、該引算器37からの偏差信号38に基づい
てスプレー流量調節弁24を調節するPI調節器39と
を備えた主蒸気温度制御装置であって、再熱器ガスダン
パ先行指令54を入力してスプレー流量先行補正信号5
5を出力する関数発生器56と、前記スプレー流量先行
補正信号55の変化に制限を与える変化率制限器57
と、前記発電機出力指令27を入力して流量調節ゲイン
58を出力する関数発生器59と、前記変化率制限器5
7からのスプレー流量先行補正信号55に前記流量調節
ゲイン58を掛算して前記加算器36に出力する掛算器
60とを備えたことを特徴とする主蒸気温度制御装置、
に係るものである。
【0025】請求項1及び2記載の発明では、発電機出
力指令27の増加時或いは減少時に再熱器ガスダンパ先
行指令54によって再熱器ガスダンパ8の開度を変更す
る際に、過熱器7に流れる排ガス12の流量が大きく変
化することによって主蒸気温度が変動しようとする問題
に対し、再熱器ガスダンパ先行指令54から関数発生器
56によって作ったスプレー流量先行補正信号55をス
プレー流量指令35に加算してスプレー流量を先行的に
制御するようにしたので、主蒸気温度の変動幅Aを小さ
く抑制することができ、よって警報耐力が高められてプ
ラントの管理が容易になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0027】図1は前記図6に示した従来の装置に適用
した本発明の形態例を示すもので、図6と同一のものに
は同一の符号を付すことによって説明を省略する。
【0028】前記図6に示したように、発電機出力指令
27を入力してスプレー流量指令35を出力する関数発
生器34と、前記スプレー流量指令35に温度変化修正
信号44を加算する加算器36と、該加算器36からの
スプレー流量指令35から流量検出信号33を引算する
引算器37と、該引算器37からの偏差信号38に基づ
いてスプレー流量調節弁24を調節するPI調節器39
とを備えた構成において、図1に示すように、再熱器ガ
スダンパ先行指令54(図8)を入力して、スプレー流
量先行補正信号55を出力する関数発生器56を備え
る。該関数発生器56は、図2に示すように再熱器ガス
ダンパ先行指令54が増加すると、スプレー流量先行補
正信号55も増加する関係を有している。
【0029】また、前記スプレー流量先行補正信号55
は、変化率制限器57に入力されてスプレー流量先行補
正信号55の変化に制限(急激な変化の抑制)が与えら
れるようになっている。
【0030】更に、前記発電機出力指令27を入力して
流量調節ゲイン58を出力する関数発生器59を備えて
いる。発電機出力指令27が高くなって主蒸気15の流
量が増加すると、スプレー水23の噴射による主蒸気温
度への効きが悪くなるので、発電機出力指令27が高い
時には、より多くのスプレー水23を供給する必要があ
り、そのために、前記関数発生器59における流量調節
ゲイン58は、図3に示すように、発電機出力指令が高
い時に大きい値を示す関係となっている。
【0031】前記変化率制限器57からのスプレー流量
先行補正信号55と、前記流量調節ゲイン58とを入力
して両者を掛算する掛算器60を設け、該掛算器60か
らのスプレー流量先行補正信号55を前記加算器36に
入力するようにしている。
【0032】次に上記実施の形態の作用を説明する。
【0033】図4は、発電機出力指令27と、再熱器ガ
スダンパ先行指令54と、スプレー流量指令35と、ス
プレー流量先行補正信号55と、主蒸気温度の経時的な
変化の関係を示したものである。
【0034】前記実施の形態例においては、図1、図4
に示すように、発電機出力指令27が増加した場合に
は、スプレー流量指令35が増加されるが、この時再熱
器ガスダンパ開度指令46(図8)に再熱器ガスダンパ
8の開度を減少させる再熱器ガスダンパ先行指令54の
減少信号X1(図4)が付加されることにより再熱器ガ
スダンパ8の開度が絞られ、これによって過熱器7に流
れる排ガス12の流量が急激に増加して過熱器7の収熱
量が増加することにより、主蒸気15の温度が上昇して
主蒸気温度計28の温度検出信号29が増加し、スプレ
ー流量が増大されるようにスプレー流量調節弁24が制
御されようとする。
【0035】しかしこのとき、図1に示すように、再熱
器ガスダンパ先行指令54を入力している関数発生器5
6からスプレー流量先行補正信号55が発せられて、該
スプレー流量先行補正信号55が変化率制限器57によ
って変化率を制限されて掛算器60に入力され、且つ発
電機出力指令27を入力している関数発生器59から発
せられた流量調節ゲイン58が前記掛算器60に入力さ
れて、前記スプレー流量先行補正信号55に流量調節ゲ
イン58が掛算された信号が前記加算器36に入力され
スプレー流量指令35に加算されるようになっている。
【0036】このため、図4に示すように、スプレー流
量指令35の増加時に、該スプレー流量指令35にスプ
レー流量先行補正信号55の流量増加信号Y1が上乗せ
されるようになり、これによって、スプレー流量が先行
的に増加されるようにスプレー流量調節弁24が制御さ
れるので、主蒸気温度計28の温度検出信号29と主蒸
気温度設定信号41aとの偏差が小さくなり、よって主
蒸気温度の変動幅もA’のように小さくなる。
【0037】また、発電機出力指令27が減少した場合
には、スプレー流量指令35が減少されるが、この時再
熱器ガスダンパ開度指令46に再熱器ガスダンパ8の開
度を増加させる再熱器ガスダンパ先行指令54の増加信
号X2が付加されることにより再熱器ガスダンパ8の開
度が開けられ、これによって過熱器7に流れる排ガス1
2の流量が急激に減少して過熱器7の収熱量が減少する
ことにより、主蒸気15の温度が低下し、このためにス
プレー流量が減少されるようにスプレー流量調節弁24
が制御されようとする。
【0038】しかしこのとき、前記したように、再熱器
ガスダンパ先行指令54を入力している関数発生器56
からスプレー流量先行補正信号55の流量減少信号Y2
が発せられて、該スプレー流量先行補正信号55が変化
率制限器57によって変化率を制限されて掛算器60に
入力され、且つ前記関数発生器59からの流量調節ゲイ
ン58が前記掛算器60に入力されて、前記スプレー流
量先行補正信号55に流量調節ゲイン58が掛算された
信号が前記加算器36に入力されスプレー流量指令35
に加算されるようになっている。
【0039】このため、図4に示すように、スプレー流
量指令35の減少時に、該スプレー流量指令35がスプ
レー流量先行補正信号55の減少信号X1だけ減少させ
られ、これによって、スプレー流量が先行的に減少され
るようにスプレー流量調節弁24が制御されるので、主
蒸気温度計28の温度検出信号29と主蒸気温度設定信
号41aとの偏差が小さくなり、よって主蒸気温度の変
動幅もA’のように小さくなる。
【0040】上記したように、発電機出力指令27の増
加時或いは減少時に再熱器ガスダンパ先行指令54によ
って再熱器ガスダンパ8の開度を変更する際に、過熱器
7に流れる排ガス12の流量が大きく変化することによ
って主蒸気温度が変動しようとする問題に対し、再熱器
ガスダンパ先行指令54から関数発生器56によって作
ったスプレー流量先行補正信号55をスプレー流量指令
35に加算してスプレー流量を先行的に制御するように
したので、主蒸気温度の変動を小さく抑制することがで
き、よって警報耐力を向上させることができる。
【0041】尚、本発明は上記実施の形態にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明の主蒸気温度制御方法及び装置に
よれば、発電機出力指令27の増加時或いは減少時に再
熱器ガスダンパ先行指令54によって再熱器ガスダンパ
8の開度を変更する際に、過熱器7に流れる排ガス12
の流量が大きく変化することによって主蒸気温度が変動
しようとする問題に対し、再熱器ガスダンパ先行指令5
4から関数発生器56によって作ったスプレー流量先行
補正信号55をスプレー流量指令35に加算してスプレ
ー流量を先行的に制御するようにしたので、主蒸気温度
の変動幅Aを小さく抑制することができ、よって警報耐
力が高められてプラント管理が容易になるという優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形態例を示すブロック図である。
【図2】関数発生器56の再熱器ガスダンパ先行指令と
スプレー流量先行補正信号との関係を示す線図である。
【図3】関数発生器59の発電機出力指令と流量調節ゲ
インとの関係を示す線図である。
【図4】本発明における発電機出力指令27と、再熱器
ガスダンパ先行指令54と、スプレー流量指令35と、
スプレー流量先行補正信号55と、主蒸気温度の経時的
な変化の関係を示した線図である。
【図5】貫流ボイラの一例を示す概略図である。
【図6】従来のスプレー流量制御回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図7】関数発生器34の発電機出力指令とスプレー流
量指令との関係を示す線図である。
【図8】再熱器ガスダンパの開度制御回路の一例を示す
ブロック図である。
【図9】関数発生器45の発電機出力指令と再熱器ガス
ダンパ開度指令との関係を示す線図である。
【図10】発電機出力指令と再熱器ガスダンパ先行指令
との関係を示す線図である。
【図11】従来における発電機出力指令27と、再熱器
ガスダンパ先行指令54と、スプレー流量指令35と、
主蒸気温度の経時的な変化の関係を示した線図である。
【符号の説明】
8 再熱器ガスダンパ 15 主蒸気 24 スプレー流量調節弁 27 発電機出力指令 33 流量検出信号 34 関数発生器 35 スプレー流量指令 36 加算器 37 引算器 38 偏差信号 39 PI調節器 44 温度変化修正信号 54 再熱器ガスダンパ先行指令 55 スプレー流量先行補正信号 56 関数発生器 57 変化率制限器 58 流量調節ゲイン 59 関数発生器 60 掛算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機出力指令(27)から得たスプレ
    ー流量指令(35)に基づいて主蒸気(15)に供給す
    るスプレー流量を制御している主蒸気温度制御方法であ
    って、再熱器ガスダンパ先行指令(54)に基づいて得
    たスプレー流量先行補正信号(55)により、再熱器ガ
    スダンパ(8)開度減少時にスプレー流量を増加し、再
    熱器ガスダンパ(8)開度増加時にスプレー流量を減少
    するように前記スプレー流量指令(35)を補正するこ
    とを特徴とする主蒸気温度制御方法。
  2. 【請求項2】 発電機出力指令(27)を入力してスプ
    レー流量指令(35)を出力する関数発生器(34)
    と、前記スプレー流量指令(35)に温度変化修正信号
    (44)を加算する加算器(36)と、該加算器(3
    6)からのスプレー流量指令(35)から流量検出信号
    (33)を引算する引算器(37)と、該引算器(3
    7)からの偏差信号(38)に基づいてスプレー流量調
    節弁(24)を調節するPI調節器(39)とを備えた
    主蒸気温度制御装置であって、再熱器ガスダンパ先行指
    令(54)を入力してスプレー流量先行補正信号(5
    5)を出力する関数発生器(56)と、前記スプレー流
    量先行補正信号(55)の変化に制限を与える変化率制
    限器(57)と、前記発電機出力指令(27)を入力し
    て流量調節ゲイン(58)を出力する関数発生器(5
    9)と、前記変化率制限器(57)からのスプレー流量
    先行補正信号(55)に前記流量調節ゲイン(58)を
    掛算して前記加算器(36)に出力する掛算器(60)
    とを備えたことを特徴とする主蒸気温度制御装置。
JP21455096A 1996-08-14 1996-08-14 主蒸気温度制御方法及び装置 Pending JPH1054508A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104456513A (zh) * 2014-11-11 2015-03-25 南京科远自动化集团股份有限公司 一种火力发电厂主汽温预估优化控制方法
CN105114931A (zh) * 2015-06-23 2015-12-02 潘秀娟 一种改进锅炉过热汽温的控制方法
CN110500571A (zh) * 2019-08-15 2019-11-26 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种火电机组蒸汽温度快速下降的预警控制方法及系统
CN112303613A (zh) * 2020-10-30 2021-02-02 西安热工研究院有限公司 一种单独取水的两级过热器减温水系统

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