JP2956265B2 - ボイラの燃焼方法 - Google Patents

ボイラの燃焼方法

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JP2956265B2
JP2956265B2 JP3112555A JP11255591A JP2956265B2 JP 2956265 B2 JP2956265 B2 JP 2956265B2 JP 3112555 A JP3112555 A JP 3112555A JP 11255591 A JP11255591 A JP 11255591A JP 2956265 B2 JP2956265 B2 JP 2956265B2
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政弘 小沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボイラの燃焼方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、排気再燃型コンバインドサイクル
を使用したボイラ設備が実用化されている。
【0003】前記排気再燃焼型コンバインドサイクルを
使用したボイラ設備では、熱回収の効率面から、ユニッ
ト負荷(ガスタービン負荷とボイラ負荷の合計)に対し
ガスタービン負荷を極力高くして運転するので、ボイラ
負荷が低負荷の場合には、ボイラの燃焼用酸素は、ガス
タービンからの排ガス(ガスタービン排ガス)中の酸素
量で十分である。
【0004】しかし、ユニット負荷が高負荷になると、
ガスタービン排ガス中の酸素量では、ボイラの燃焼用酸
素量が不足する場合があり、ボイラの燃焼用酸素を補う
には、別途通風機が必要となる。
【0005】ところが、ガスタービンは負荷が同じでも
ガスタービンに吸入される大気の温度によりガスタービ
ン吸入空気量が変り、ガスタービン排ガス中の酸素量が
変るので、通風機によりボイラへ空気を補給する場合、
大気温度によって通風機から送給される空気流量を調整
する必要がある。
【0006】又、通風機による空気流量を大気温度によ
って調整しても、ボイラ排ガス中の酸素濃度が適正な値
に保持されないこともあるので、ボイラでの良好な燃焼
を保持するには、ボイラ排ガス中の酸素濃度を適正に保
持するよう通風機から送給される空気流量を調整する必
要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
では排気再燃型コンバインドサイクルを使用したボイラ
設備において、通風機によりボイラへ供給される空気流
量を大気温度やボイラ排ガス中の酸素濃度により調整す
ることは特に考慮されておらず、最適の燃焼状態を得る
ことが困難であるという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユニット負荷
が所定の値より低い場合はガスタービン排ガスを燃焼用
ガスとしてボイラへ送給し、ユニット負荷が所定の値よ
り高い場合はガスタービン排ガス及び空気を燃焼用ガス
としてボイラへ送給するボイラの燃焼方法において、ユ
ニット負荷に対応してボイラへ送給する空気の流量を、
大気温度及びボイラ排ガス中の酸素濃度に対応して調整
するものである。
【0009】
【作用】燃焼用ガスとしてガスタービン排ガスと共にボ
イラへ送給される空気の流量は、ユニット負荷に対応し
て制御されるが、その際大気温度及びボイラ排ガス中の
酸素濃度に対応して調整されるため、ボイラは最適の燃
焼状態を保持できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0011】図1は本発明の一実施例で、1は発電機2
を駆動するようにしたガスタービン、3はボイラ、4は
ガスタービン1からガスタービン排ガスG1を燃焼用ガ
スとしてボイラ3へ送給するダクト、5はガスタービン
1に並列に接続された通風機、6は大気(空気)Aをダ
クト4を介しボイラ3へ送給し得るよう、通風機5とダ
クト4を接続するダクト、7はボイラ排ガスを後処理工
程へ送給するダクトである。
【0012】又、8は通風機5の入側に接続され通風機
5へ吸引される空気Aの温度(大気温度)T℃を検出す
るための温度検出器、9はダクト7に接続されボイラ排
ガスG2中の酸素濃度X1(%)を検出するための酸素濃
度検出器、10はユニット負荷Uに対応した通風機5の
空気流量(通風機空気流量)Q0(m3/hr)を求め、
出力する関数発生器、11はユニット負荷Uに対応した
ダクト7中のボイラ排ガスG2の酸素濃度X0(%)を求
め、出力する関数発生器、12は温度検出器8からの大
気温度Tに対応した空気流量修正係数K1を求め、出力
する関数発生器、13は関数発生器10からの通風機空
気流量Q0と関数発生器12からの空気流量修正係数K1
を掛け、通風機修正空気流量Q1(m3/hr)を求め、
出力する掛算機である。
【0013】更に、14は酸素濃度検出器9からの酸素
濃度X1と関数発生器11からのユニット負荷Uに対応
した酸素濃度X0の偏差(酸素濃度偏差)ΔX(%)を
求め、出力する減算器、15は減算器14からの酸素濃
度偏差ΔXに対応した空気流量修正係数K2を出力する
関数発生器、16は掛算器13からの通風機修正空気流
量Q1に関数発生器15からの空気流量修正係数K2を掛
けて通風機修正空気流量Q2(m3/hr)を求め、出力
する掛算器、17は通風機修正空気流量Q2に対応した
通風機回転数N(rpm)を求め、通風機5の駆動装置
18に指令を与える関数発生器である。
【0014】各関数発生器10,11,12,15,1
7には、理論計算や試運転時に得たデータをもとに予め
決定された関数F1(x)、F2(x)、F3(x)、F4
(x)、F5(x)(図2〜図6参照)が夫々入力され
ている。
【0015】次に本発明の作動について図2〜図6をも
参照しつつ説明する。
【0016】ボイラ運転時には、ユニット負荷Uが所定
の値より低い場合は、ガスタービン1からのガスタービ
ン排ガスG1のみが、又ユニット負荷Uが所定の値より
高い場合は、ガスタービン1からのガスタービン排ガス
1及び通風機5からの空気Aがボイラ3へ送給され、
燃料の燃焼が行われる。又燃料が燃焼して得られたガス
はボイラ3で水や蒸気を加熱したうえボイラ排ガスG2
としてボイラ3から排出され、後工程へ送られる。
【0017】又ボイラ運転時には、ユニット負荷Uは関
数発生器10,11に与えられ、関数発生器10からは
ユニット負荷Uに対応した通風機空気流量Q0(図2参
照)が出力されて掛算器13に与えられ、関数発生器1
1からはユニット負荷Uに対応した、ボイラ排ガスG2
中の酸素濃度X0(図3参照)が出力されて減算器14
に与えられている。
【0018】更に通風機5入側の大気温度Tは、温度検
出器8で検出されて関数発生器12に与えられ、関数発
生器12からは、通風機入側の大気温度Tに対応した空
気流量修正係数K1(図4参照)が出力されて掛算器1
3に与えられ、ボイラ3から排出されてダクト7を流れ
るボイラ排ガスG2中の酸素濃度X1は酸素温度検出器9
で検出されて減算器14に与えられ、減算器14では、
酸素濃度偏差ΔX(=X0−X1)が求められて関数発生
器15に与えられ、関数発生器15からは、酸素濃度偏
差ΔXに対応した空気流量修正係数K2(図5参照)が
出力されて掛算器16に与えられている。なお、空気流
量修正係数K1は基準となる空気温度の場合、1とする
と制御が容易である。
【0019】而して、図2に示すように、ユニット負荷
UがU0よりも低い場合には、通風機空気流量Q0は零で
あるため、掛算器13から掛算器16へ出力される通風
機修正空気流量Q1は零であり、従って掛算器16から
関数発生器17へ出力される通風機修正空気流量Q2
零となる。このため関数発生器17から通風機5の駆動
装置18に与えられる通風機回転数Nは零となり、通風
機5は停止している。
【0020】従って、通風機5が停止している場合は、
ガスタービン1からのガスタービン排ガスG1のみが燃
焼用ガスとしてボイラ3へ送給され、ガスタービン排ガ
スG1中の未燃の酸素により燃料の燃焼が行われる。
【0021】ユニット負荷Uが図2のU0よりも高い場
合は、ボイラ3での燃料の燃焼に必要な酸素は、ガスタ
ービン排ガスG1中の酸素だけでは不足することにな
る。このため、関数発生器10から掛算器13へは、ユ
ニット負荷Uに対応した通風機空気流量Q0(>0)が
与えられ、掛算器13では、関数発生器12からの空気
流量修正係数K1が通風機空気流量Q0に掛けられて通風
機修正空気流量Q1(=K10)が求められ、掛算器1
6へ与えられる。掛算器13で空気流量修正係数K1
掛けることにより、通風機空気流量Q0は、大気温度T
に対応した流量に修正される。
【0022】掛算器16では、掛算器13からの通風機
修正空気流量Q1に関数発生器15からの空気流量修正
係数K2が掛けられて通風機修正空気流量Q2(=K
21)が求められる。通風機修正空気流量Q2は、ユニ
ット負荷Uに対応して求められた通風機空気流量Q0
大気温度T及びボイラ排ガスG2中の酸素濃度X1をもと
に修正したものである。
【0023】掛算器16で求められた通風機修正空気流
量Q2は出力されて関数発生器17へ与えられ、関数発
生器17からは、通風機修正空気流量Q2に対応した通
風機回転数N(>0)が出力されて駆動装置18に与え
られ、駆動装置18が駆動されて通風機5は所定の回転
数で回転する。このため、空気Aは通風機5によりダク
ト6,4を介してボイラ3へ送給され、ガスタービン1
から送給されたガスタービン排ガスG1中の酸素と共に
燃焼に供される。
【0024】例えば、通風機5入側の大気温度Tが基準
の大気温度よりも高く、ボイラ排ガス中の酸素濃度X1
がユニット負荷Uから定まる酸素濃度X0よりも低い場
合は、ボイラ3へ導入される酸素量が燃焼に必要な酸素
量よりも少ないから、通風機5は回転数が増加するよう
制御され、通風機5入側の大気温度Tが基準の空気温度
よりも低く、ボイラ排ガス中の酸素濃度X1がユニット
負荷Uから定まる酸素濃度X0よりも高い場合は、ボイ
ラ3へ導入される酸素量が燃焼に必要な酸素量よりも多
いから、通風機5は回転数が減少するよう制御される。
【0025】又、通風機5入側の大気温度Tが基準の空
気温度よりも高く、ボイラ排ガス中の酸素濃度X1がユ
ニット負荷Uから定まる酸素濃度X0よりも高い場合、
及び通風機5入側の大気温度Tが基準の空気温度よりも
低く、ボイラ排ガス中の酸素濃度X1がユニット負荷U
から定まる酸素濃度X0よりも低い場合は、通風機5の
回転数は増加若しくは減少するように制御されるが、大
気温度Tがどの程度基準の温度に対し高いか低いか、又
酸素濃度X1がユニット負荷Uに対応した酸素濃度X0
対してどの程度高いか低いかにより所定の回転数に制御
される。
【0026】上述のように、通風機5によりボイラ3へ
送給される空気流量を通風機5入側の大気温度T及びボ
イラ排ガスG2中の酸素濃度X1により調整するようにし
たため、ボイラ3における燃料の燃焼を最適に行うこと
が可能となる。
【0027】なお、本発明の実施例では、ユニット負荷
が低い場合は通風機を停止させる場合について説明した
が、停止させず駆動し、最低流量の空気をボイラへ送給
し得るようにしても良いこと、通風機の回転数を制御す
るかわりに、通風機入側又は出側にダンパを設け、ダン
パの開度を調整するようにしても実施できること、酸素
濃度はボイラの節炭器よりも下流ならどこで検出するよ
うにしても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0028】
【発明の効果】本発明のボイラの燃焼方法によれば、ボ
イラへ送給される空気の流量を、大気温度及びボイラ排
ガス中の酸素濃度により調整するため、ボイラでの燃料
の燃焼を最適な状態にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラの燃焼方法に用いる制御ブロッ
ク図である。
【図2】本発明のボイラの燃焼方法におけるユニット負
荷と通風機空気流量の関係を表わすグラフである。
【図3】本発明のボイラの燃焼方法におけるユニット負
荷と酸素濃度の関係を表わすグラフである。
【図4】本発明のボイラの燃焼方法における通風機入側
の大気温度と空気流量修正係数の関係を表わすグラフで
ある。
【図5】本発明のボイラの燃焼方法における酸素濃度偏
差と空気流量修正係数の関係を表わすグラフである。
【図6】本発明のボイラの燃焼方法における通風機修正
空気流量と通風機回転数の関係を表わすグラフである。
【符号の説明】
3 ボイラ Q0 通風機空気流量(空気の流量) U ユニット負荷 T 大気温度 X1 酸素濃度 G1 ガスタービン排ガス G2 ボイラ排ガス A 大気(空気)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット負荷が所定の値より低い場合は
    ガスタービン排ガスを燃焼用ガスとしてボイラへ送給
    し、ユニット負荷が所定の値より高い場合はガスタービ
    ン排ガス及び空気を燃焼用ガスとしてボイラへ送給する
    ボイラの燃焼方法において、ユニット負荷に対応してボ
    イラへ送給する空気の流量を、大気温度及びボイラ排ガ
    ス中の酸素濃度に対応して調整することを特徴とするボ
    イラの燃焼方法。
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