JPH11148314A - 排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法及び装置 - Google Patents

排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法及び装置

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JPH11148314A
JPH11148314A JP31190997A JP31190997A JPH11148314A JP H11148314 A JPH11148314 A JP H11148314A JP 31190997 A JP31190997 A JP 31190997A JP 31190997 A JP31190997 A JP 31190997A JP H11148314 A JPH11148314 A JP H11148314A
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JP
Japan
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oxygen concentration
air flow
flow rate
gas turbine
boiler
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JP31190997A
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Hitoshi Fukushima
仁 福島
Akiyoshi Matsuda
昭義 松田
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IHI Corp
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IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ出口酸素濃度だけではなく、ガスター
ビン出口酸素濃度並びに風箱酸素濃度に応じて押込通風
機からの空気流量を適正に保持し、バーナの失火や燃焼
ガス中の未燃分増加、或いはNOx増加等の問題を回避
し、信頼性向上を図る。 【解決手段】 ガスタービン出口酸素濃度設定値37か
らガスタービン出口酸素濃度33を差し引いて求めたガ
スタービン出口酸素濃度偏差38に基づきガスタービン
出口用修正空気流量40を求め、風箱酸素濃度設定値4
3から風箱酸素濃度35を差し引いて求めた風箱酸素濃
度偏差44に基づき風箱用修正空気流量46を求め、ガ
スタービン出口用修正空気流量40と風箱用修正空気流
量46とを、ボイラ出口酸素濃度18と燃料流量25に
基づく総必要空気流量28に加えて求めた総必要空気流
量28”に基づき制御指令30を求めて押込通風機3へ
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気再燃型コンバ
インドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制
御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボイラによる発電プラントは、
図6に示されるように、押込通風機(FDF)3から燃
焼用空気ダクト4を経由してボイラ本体1の火炉1aに
設けられた風箱5へ燃焼用空気G1を圧送すると共に、
バーナ2から燃料Fを噴射して燃焼させ、生成された燃
焼ガスG2により、ボイラ本体1の伝熱管内を流れる
水、蒸気を加熱し、且つボイラ本体1の副側壁1b内に
配設された過熱器6内を流れる主蒸気を過熱し、熱を奪
われた燃焼ガスG2を後部伝熱部1cの下端からボイラ
排ガスG3として排ガスダクト7へ排出し、誘引通風機
(IDF)8を介して煙突9から大気へ放出し、前記過
熱器6で過熱された過熱蒸気Vを過熱蒸気管10から蒸
気タービン11へ導き、蒸気タービン11を駆動して発
電機12を駆動するようになっている。
【0003】ところで、前述の如き発電プラントにおい
ては、ボイラ出口酸素濃度18を検出するボイラ出口酸
素濃度計19と、予め設定されたボイラ出口酸素濃度設
定値21と前記ボイラ出口酸素濃度計19で検出された
ボイラ出口酸素濃度18との差を求め、ボイラ出口酸素
濃度偏差22を出力する減算器20と、該減算器20か
ら出力されるボイラ出口酸素濃度偏差22に基づきボイ
ラ出口用修正空気流量23を求めて出力する第一関数発
生器24と、ボイラ本体1の火炉1a内へ供給される燃
料流量25に基づき必要空気流量26を求めて出力する
第二関数発生器27と、該第二関数発生器27から出力
される必要空気流量26に前記第一関数発生器24から
出力されるボイラ出口用修正空気流量23を加えること
により総必要空気流量28を求めて出力する加算器29
と、該加算器29から出力される総必要空気流量28に
基づき押込通風機3の動翼開度の制御指令30を求めて
押込通風機3へ出力する第三関数発生器31とからなる
制御器32が設けられており、ボイラの運転時には、ボ
イラ出口酸素濃度計19によってボイラ出口酸素濃度1
8が検出され、制御器32の減算器20において予め設
定されたボイラ出口酸素濃度設定値21と前記ボイラ出
口酸素濃度計19で検出されたボイラ出口酸素濃度18
との差が求められ、ボイラ出口酸素濃度偏差22が第一
関数発生器24へ出力され、該第一関数発生器24にお
いて前記減算器20から出力されるボイラ出口酸素濃度
偏差22に基づきボイラ出口用修正空気流量23が求め
られて加算器29へ出力される一方、第二関数発生器2
7においてボイラ本体1の火炉1a内へ供給される燃料
流量25に基づき必要空気流量26が求められて加算器
29へ出力され、該加算器29において前記第二関数発
生器27から出力される必要空気流量26に前記第一関
数発生器24から出力されるボイラ出口用修正空気流量
23を加えることにより総必要空気流量28が求められ
て第三関数発生器31へ出力され、該第三関数発生器3
1において前記加算器29から出力される総必要空気流
量28に基づき押込通風機3の動翼開度の制御指令30
が求められて押込通風機3へ出力され、該押込通風機3
の動翼開度が調節され、前記ボイラ出口酸素濃度18が
ボイラ出口酸素濃度設定値21と等しくなるよう制御が
行われる。
【0004】尚、前記第一関数発生器24には、図7に
示されるような関数が設定されており、該関数は、ボイ
ラ出口酸素濃度偏差22の増減に対し略比例させてボイ
ラ出口用修正空気流量23を増減させることを表わして
おり、前記第二関数発生器27には、図8に示されるよ
うな関数が設定されており、該関数は、燃料流量25の
増減に対し略比例させて必要空気流量26を増減させる
ことを表わしており、更に、前記第三関数発生器31に
は、図9に示されるような関数が設定されており、該関
数は、総必要空気流量28の増減に対し略比例させて押
込通風機3の動翼開度の制御指令30を増減させること
を表わしている。
【0005】又、前記押込通風機3が軸流ファンの場
合、動翼開度の制御となるが、前記押込通風機3が遠心
ファンの場合には、動翼開度ではなく入口ダンパ開度を
制御するようになることは言うまでもない。
【0006】一方、近年、前述の如き既設の発電プラン
トを改造し、図10に示される如く、ガスタービンを追
加装備して熱効率の向上を図った排気再燃型コンバイン
ドサイクル発電プラントとする試みが行われている。
【0007】図10中、図6と同一の符号を付した部分
は同一物を表わしており、13は燃焼器14から送給さ
れた燃焼ガスにより駆動され、発電機15及び圧縮機1
6を駆動し得るようにしたガスタービンであり、燃焼器
14では、噴射された燃料が圧縮機16から送給された
圧縮空気と混合して燃焼し得るようになっている。
【0008】17はガスタービン13から排出された排
ガスG1’を、押込通風機3から燃焼用空気ダクト4を
経由して圧送される燃焼用空気G1に合流せしめ、燃焼
用ガスとして風箱5を介し火炉1a内へ送給するための
燃焼用排ガスダクトである。
【0009】前述の如き排気再燃型コンバインドサイク
ル発電プラントにおいて、ガスタービン13からの排ガ
スG1’を利用するコンバインドサイクル運転を行う場
合には、燃焼器14で生成された燃焼ガスが、ガスター
ビン13へ導入されてガスタービン13が駆動され、該
ガスタービン13により発電機15及び圧縮機16が駆
動され、該圧縮機16から吐出された圧縮空気が燃焼用
空気として燃焼器14へ送給され、該燃焼器14で燃料
が燃焼され、ガスタービン13から排出される排ガスG
1’が、誘引通風機8の作動により燃焼用排ガスダクト
17を介して燃焼用空気ダクト4側へ誘引され、押込通
風機3から燃焼用空気ダクト4を経由して圧送される燃
焼用空気G1に合流され、燃焼用ガスとして風箱5から
ボイラ本体1の火炉1a内に導入される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図6に示されるような
発電プラントの場合、押込通風機3から供給される燃焼
用空気G1の酸素濃度は変化することなく略一定である
ため、燃焼域を過ぎた後のボイラ出口酸素濃度18によ
るフィードバック制御だけでもほとんど問題はないが、
図10に示されるような排気再燃型コンバインドサイク
ル発電プラントにおいては、ガスタービン13の排ガス
G1’を燃焼用空気G1の一部として使用するため、運
用時における風箱5での酸素濃度レベルが低くなること
があり、この場合には、バーナ2が失火したり燃焼ガス
G2中の未燃分が増加したりする虞れがあり、又、逆に
運用時における風箱5での酸素濃度レベルがなんらかの
原因で高くなったような場合には、NOxの増加につな
がるという不具合があった。
【0011】即ち、図10に示されるような排気再燃型
コンバインドサイクル発電プラントの場合には、ガスタ
ービン13の負荷変化等に伴ってガスタービン13の排
ガスG1’の酸素濃度が変化したり、或いは風箱5にお
いて酸素濃度レベルが急激に変化した際には、押込通風
機3からの空気によるバックアップが必要となるが、燃
焼域を過ぎた後のボイラ出口酸素濃度18によるフィー
ドバック制御だけでは信頼性の面で問題を有していると
言える。
【0012】本発明は、斯かる実情に鑑み、ボイラ本体
の出口における酸素濃度だけではなく、ガスタービンの
出口における酸素濃度並びに風箱における酸素濃度に応
じて押込通風機からの空気流量を適正に保持し得、バー
ナの失火や燃焼ガス中の未燃分増加、或いはNOx増加
等の問題を回避することができ、信頼性の向上を図り得
る排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントにおけ
る燃焼用空気流量制御方法及び装置を提供しようとする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、ガスター
ビンから排出される排ガスが、押込通風機から圧送され
る燃焼用空気に合流され、ボイラ本体の火炉内に導入さ
れる排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントにお
ける燃焼用空気流量制御方法であって、ボイラ出口酸素
濃度とガスタービン出口酸素濃度と風箱酸素濃度とを検
出し、予め設定されたボイラ出口酸素濃度設定値から前
記ボイラ出口酸素濃度を差し引いて求めたボイラ出口酸
素濃度偏差に基づきボイラ出口用修正空気流量を求める
一方、ボイラ本体の火炉内へ供給される燃料流量に基づ
いて求めた必要空気流量に前記ボイラ出口用修正空気流
量を加えることにより総必要空気流量を求め、予め設定
されたガスタービン出口酸素濃度設定値から前記ガスタ
ービン出口酸素濃度を差し引いて求めたガスタービン出
口酸素濃度偏差に基づきガスタービン出口用修正空気流
量を求め、予め設定された風箱酸素濃度設定値から前記
風箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱酸素濃度偏差に基
づき風箱用修正空気流量を求め、前記ガスタービン出口
用修正空気流量と風箱用修正空気流量とを前記総必要空
気流量に加えることにより求めた総必要空気流量に基づ
き押込通風機の動翼開度或いは入口ダンパ開度の制御指
令を求めて押込通風機へ出力し、前記ボイラ出口酸素濃
度がボイラ出口酸素濃度設定値と等しくなり且つ前記風
箱酸素濃度が風箱酸素濃度設定値と等しくなるよう押込
通風機からの空気流量を制御することを特徴とする排気
再燃型コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼
用空気流量制御方法にかかるものである。
【0014】第二の発明は、ガスタービンから排出され
る排ガスが、押込通風機から圧送される燃焼用空気に合
流され、ボイラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コ
ンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流
量制御方法であって、ボイラ出口酸素濃度とガスタービ
ン出口酸素濃度と風箱酸素濃度とを検出し、予め設定さ
れたガスタービン出口酸素濃度設定値から前記ガスター
ビン出口酸素濃度を差し引いて求めたガスタービン出口
酸素濃度偏差に基づきガスタービン出口用修正空気流量
を求め、予め設定された風箱酸素濃度設定値から前記風
箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱酸素濃度偏差に基づ
き風箱用修正空気流量を求め、ボイラ本体の火炉内へ供
給される燃料流量に基づいて求めたボイラ出口酸素濃度
設定値に前記ガスタービン出口用修正空気流量と風箱用
修正空気流量とを加えることにより修正ボイラ出口酸素
濃度設定値を求め、該修正ボイラ出口酸素濃度設定値か
ら前記ボイラ出口酸素濃度を差し引いて求めたボイラ出
口酸素濃度偏差に基づきボイラ出口用修正空気流量を求
める一方、前記燃料流量に基づいて求めた必要空気流量
に前記ボイラ出口用修正空気流量を加えることにより総
必要空気流量を求め、該総必要空気流量に基づき押込通
風機の動翼開度或いは入口ダンパ開度の制御指令を求め
て押込通風機へ出力し、前記ボイラ出口酸素濃度が修正
ボイラ出口酸素濃度設定値と等しくなり且つ前記風箱酸
素濃度が風箱酸素濃度設定値と等しくなるよう押込通風
機からの空気流量を制御することを特徴とする排気再燃
型コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空
気流量制御方法にかかるものである。
【0015】第三の発明は、ガスタービンから排出され
る排ガスが、押込通風機から圧送される燃焼用空気に合
流され、ボイラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コ
ンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流
量制御装置であって、ボイラ出口酸素濃度を検出するボ
イラ出口酸素濃度計と、ガスタービン出口酸素濃度を検
出するガスタービン出口酸素濃度計と、風箱酸素濃度を
検出する風箱酸素濃度計と、予め設定されたボイラ出口
酸素濃度設定値から前記ボイラ出口酸素濃度を差し引い
て求めたボイラ出口酸素濃度偏差に基づきボイラ出口用
修正空気流量を求める一方、ボイラ本体の火炉内へ供給
される燃料流量に基づいて求めた必要空気流量に前記ボ
イラ出口用修正空気流量を加えることにより総必要空気
流量を求め、予め設定されたガスタービン出口酸素濃度
設定値から前記ガスタービン出口酸素濃度を差し引いて
求めたガスタービン出口酸素濃度偏差に基づきガスター
ビン出口用修正空気流量を求め、予め設定された風箱酸
素濃度設定値から前記風箱酸素濃度を差し引いて求めた
風箱酸素濃度偏差に基づき風箱用修正空気流量を求め、
前記ガスタービン出口用修正空気流量と風箱用修正空気
流量とを前記総必要空気流量に加えることにより求めた
総必要空気流量に基づき押込通風機の動翼開度或いは入
口ダンパ開度の制御指令を求めて押込通風機へ出力する
制御器とを備えたことを特徴とする排気再燃型コンバイ
ンドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御
装置にかかるものである。
【0016】第四の発明は、ガスタービンから排出され
る排ガスが、押込通風機から圧送される燃焼用空気に合
流され、ボイラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コ
ンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流
量制御装置であって、ボイラ出口酸素濃度を検出するボ
イラ出口酸素濃度計と、ガスタービン出口酸素濃度を検
出するガスタービン出口酸素濃度計と、風箱酸素濃度を
検出する風箱酸素濃度計と、予め設定されたガスタービ
ン出口酸素濃度設定値から前記ガスタービン出口酸素濃
度を差し引いて求めたガスタービン出口酸素濃度偏差に
基づきガスタービン出口用修正空気流量を求め、予め設
定された風箱酸素濃度設定値から前記風箱酸素濃度を差
し引いて求めた風箱酸素濃度偏差に基づき風箱用修正空
気流量を求め、ボイラ本体の火炉内へ供給される燃料流
量に基づいて求めたボイラ出口酸素濃度設定値に前記ガ
スタービン出口用修正空気流量と風箱用修正空気流量と
を加えることにより修正ボイラ出口酸素濃度設定値を求
め、該修正ボイラ出口酸素濃度設定値から前記ボイラ出
口酸素濃度を差し引いて求めたボイラ出口酸素濃度偏差
に基づきボイラ出口用修正空気流量を求める一方、前記
燃料流量に基づいて求めた必要空気流量に前記ボイラ出
口用修正空気流量を加えることにより総必要空気流量を
求め、該総必要空気流量に基づき押込通風機の動翼開度
或いは入口ダンパ開度の制御指令を求めて押込通風機へ
出力する制御器とを備えたことを特徴とする排気再燃型
コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気
流量制御装置にかかるものである。
【0017】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0018】第一の発明の排気再燃型コンバインドサイ
クル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法にお
いては、運転時には、ボイラ出口酸素濃度とガスタービ
ン出口酸素濃度と風箱酸素濃度とが検出され、予め設定
されたボイラ出口酸素濃度設定値から前記ボイラ出口酸
素濃度を差し引いて求めたボイラ出口酸素濃度偏差に基
づきボイラ出口用修正空気流量が求められる一方、ボイ
ラ本体の火炉内へ供給される燃料流量に基づいて求めた
必要空気流量に前記ボイラ出口用修正空気流量を加える
ことにより総必要空気流量が求められ、予め設定された
ガスタービン出口酸素濃度設定値から前記ガスタービン
出口酸素濃度を差し引いて求めたガスタービン出口酸素
濃度偏差に基づきガスタービン出口用修正空気流量が求
められ、予め設定された風箱酸素濃度設定値から前記風
箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱酸素濃度偏差に基づ
き風箱用修正空気流量が求められ、前記ガスタービン出
口用修正空気流量と風箱用修正空気流量とを前記総必要
空気流量に加えることにより求めた総必要空気流量に基
づき押込通風機の動翼開度或いは入口ダンパ開度の制御
指令が求められて押込通風機へ出力され、前記ボイラ出
口酸素濃度がボイラ出口酸素濃度設定値と等しくなり且
つ前記風箱酸素濃度が風箱酸素濃度設定値と等しくなる
よう押込通風機からの空気流量が制御される。
【0019】第二の発明の排気再燃型コンバインドサイ
クル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法にお
いては、運転時には、ボイラ出口酸素濃度とガスタービ
ン出口酸素濃度と風箱酸素濃度とが検出され、予め設定
されたガスタービン出口酸素濃度設定値から前記ガスタ
ービン出口酸素濃度を差し引いて求めたガスタービン出
口酸素濃度偏差に基づきガスタービン出口用修正空気流
量が求められ、予め設定された風箱酸素濃度設定値から
前記風箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱酸素濃度偏差
に基づき風箱用修正空気流量が求められ、ボイラ本体の
火炉内へ供給される燃料流量に基づいて求めたボイラ出
口酸素濃度設定値に前記ガスタービン出口用修正空気流
量と風箱用修正空気流量とを加えることにより修正ボイ
ラ出口酸素濃度設定値が求められ、該修正ボイラ出口酸
素濃度設定値から前記ボイラ出口酸素濃度を差し引いて
求めたボイラ出口酸素濃度偏差に基づきボイラ出口用修
正空気流量が求められる一方、前記燃料流量に基づいて
求めた必要空気流量に前記ボイラ出口用修正空気流量を
加えることにより総必要空気流量が求められ、該総必要
空気流量に基づき押込通風機の動翼開度或いは入口ダン
パ開度の制御指令が求められて押込通風機へ出力され、
前記ボイラ出口酸素濃度が修正ボイラ出口酸素濃度設定
値と等しくなり且つ前記風箱酸素濃度が風箱酸素濃度設
定値と等しくなるよう押込通風機からの空気流量が制御
される。
【0020】第三の発明の排気再燃型コンバインドサイ
クル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御装置にお
いては、運転時には、ボイラ出口酸素濃度計によってボ
イラ出口酸素濃度が検出され、ガスタービン出口酸素濃
度計によってガスタービン出口酸素濃度が検出され、風
箱酸素濃度計によって風箱酸素濃度が検出され、制御器
において、予め設定されたボイラ出口酸素濃度設定値か
ら前記ボイラ出口酸素濃度を差し引いて求めたボイラ出
口酸素濃度偏差に基づきボイラ出口用修正空気流量が求
められる一方、ボイラ本体の火炉内へ供給される燃料流
量に基づいて求めた必要空気流量に前記ボイラ出口用修
正空気流量を加えることにより総必要空気流量が求めら
れ、予め設定されたガスタービン出口酸素濃度設定値か
ら前記ガスタービン出口酸素濃度を差し引いて求めたガ
スタービン出口酸素濃度偏差に基づきガスタービン出口
用修正空気流量が求められ、予め設定された風箱酸素濃
度設定値から前記風箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱
酸素濃度偏差に基づき風箱用修正空気流量が求められ、
前記ガスタービン出口用修正空気流量と風箱用修正空気
流量とを前記総必要空気流量に加えることにより求めた
総必要空気流量に基づき押込通風機の動翼開度或いは入
口ダンパ開度の制御指令が求められて押込通風機へ出力
され、前記ボイラ出口酸素濃度がボイラ出口酸素濃度設
定値と等しくなり且つ前記風箱酸素濃度が風箱酸素濃度
設定値と等しくなるよう押込通風機からの空気流量が制
御される。
【0021】第四の発明の排気再燃型コンバインドサイ
クル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御装置にお
いては、運転時には、ボイラ出口酸素濃度計によってボ
イラ出口酸素濃度が検出され、ガスタービン出口酸素濃
度計によってガスタービン出口酸素濃度が検出され、風
箱酸素濃度計によって風箱酸素濃度が検出され、制御器
において、予め設定されたガスタービン出口酸素濃度設
定値から前記ガスタービン出口酸素濃度を差し引いて求
めたガスタービン出口酸素濃度偏差に基づきガスタービ
ン出口用修正空気流量が求められ、予め設定された風箱
酸素濃度設定値から前記風箱酸素濃度を差し引いて求め
た風箱酸素濃度偏差に基づき風箱用修正空気流量が求め
られ、ボイラ本体の火炉内へ供給される燃料流量に基づ
いて求めたボイラ出口酸素濃度設定値に前記ガスタービ
ン出口用修正空気流量と風箱用修正空気流量とを加える
ことにより修正ボイラ出口酸素濃度設定値が求められ、
該修正ボイラ出口酸素濃度設定値から前記ボイラ出口酸
素濃度を差し引いて求めたボイラ出口酸素濃度偏差に基
づきボイラ出口用修正空気流量が求められる一方、前記
燃料流量に基づいて求めた必要空気流量に前記ボイラ出
口用修正空気流量を加えることにより総必要空気流量が
求められ、該総必要空気流量に基づき押込通風機の動翼
開度或いは入口ダンパ開度の制御指令が求められて押込
通風機へ出力され、前記ボイラ出口酸素濃度が修正ボイ
ラ出口酸素濃度設定値と等しくなり且つ前記風箱酸素濃
度が風箱酸素濃度設定値と等しくなるよう押込通風機か
らの空気流量が制御される。
【0022】この結果、本発明の排気再燃型コンバイン
ドサイクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方
法及び装置においては、ガスタービンの排ガスを燃焼用
空気の一部として使用しても、運用時における風箱での
酸素濃度レベルが低くなったり高くなったりすることが
なくなり、バーナが失火したり燃焼ガス中の未燃分が増
加したりする虞れがなくなると共に、NOxも増加しな
くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0024】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図10と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、基本的な構成は図10に示す従来のもの
と同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1
に示す如く、ガスタービン出口酸素濃度33を検出する
ガスタービン出口酸素濃度計34と、風箱酸素濃度35
を検出する風箱酸素濃度計36とを追加装備すると共
に、制御器32内に、予め設定されたガスタービン出口
酸素濃度設定値37と前記ガスタービン出口酸素濃度計
34で検出されたガスタービン出口酸素濃度33との差
を求め、ガスタービン出口酸素濃度偏差38を出力する
減算器39と、該減算器39から出力されるガスタービ
ン出口酸素濃度偏差38に基づきガスタービン出口用修
正空気流量40を求めて出力する第四関数発生器41
と、該第四関数発生器41から出力されるガスタービン
出口用修正空気流量40を加算器29から出力される総
必要空気流量28に加えることにより総必要空気流量2
8’を求めて出力する加算器42と、予め設定された風
箱酸素濃度設定値43と前記風箱酸素濃度計36で検出
された風箱酸素濃度35との差を求め、風箱酸素濃度偏
差44を出力する減算器45と、該減算器45から出力
される風箱酸素濃度偏差44に基づき風箱用修正空気流
量46を求めて出力する第五関数発生器47と、該第五
関数発生器47から出力される風箱用修正空気流量46
を加算器42から出力される総必要空気流量28’に加
えることにより総必要空気流量28”を求めて第三関数
発生器31へ出力する加算器48とを追加装備し、該第
三関数発生器31において前記加算器48から出力され
る総必要空気流量28”に基づき押込通風機3の動翼開
度の制御指令30を求めて押込通風機3へ出力するよう
構成した点にある。
【0025】尚、前記第四関数発生器41には、図2に
示されるような関数が設定されており、該関数は、ガス
タービン出口酸素濃度偏差38の増減に対し略比例させ
てガスタービン出口用修正空気流量40を増減させるこ
とを表わしており、又、前記第五関数発生器47には、
図3に示されるような関数が設定されており、該関数
は、風箱酸素濃度偏差44の増減に対し略比例させて風
箱用修正空気流量46を増減させることを表わしてい
る。
【0026】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0027】運転時には、ボイラ出口酸素濃度計19に
よってボイラ出口酸素濃度18が検出され、制御器32
の減算器20において予め設定されたボイラ出口酸素濃
度設定値21と前記ボイラ出口酸素濃度計19で検出さ
れたボイラ出口酸素濃度18との差が求められ、ボイラ
出口酸素濃度偏差22が第一関数発生器24へ出力さ
れ、該第一関数発生器24において前記減算器20から
出力されるボイラ出口酸素濃度偏差22に基づきボイラ
出口用修正空気流量23が求められて加算器29へ出力
される一方、第二関数発生器27においてボイラ本体1
の火炉1a内へ供給される燃料流量25に基づき必要空
気流量26が求められて加算器29へ出力され、該加算
器29において前記第二関数発生器27から出力される
必要空気流量26に前記第一関数発生器24から出力さ
れるボイラ出口用修正空気流量23を加えることにより
総必要空気流量28が求められて加算器42へ出力され
る。
【0028】これと同時に、ガスタービン出口酸素濃度
計34によってガスタービン出口酸素濃度33が検出さ
れ、制御器32の減算器39において予め設定されたガ
スタービン出口酸素濃度設定値37と前記ガスタービン
出口酸素濃度計34で検出されたガスタービン出口酸素
濃度33との差が求められ、ガスタービン出口酸素濃度
偏差38が第四関数発生器41へ出力され、該第四関数
発生器41において前記減算器39から出力されるガス
タービン出口酸素濃度偏差38に基づきガスタービン出
口用修正空気流量40が求められて前記加算器42へ出
力され、該加算器42において前記第四関数発生器41
から出力されるガスタービン出口用修正空気流量40を
加算器29から出力される総必要空気流量28に加える
ことにより総必要空気流量28’が求められて加算器4
8へ出力される一方、風箱酸素濃度計36によって風箱
酸素濃度35が検出され、制御器32の減算器45にお
いて予め設定された風箱酸素濃度設定値43と前記風箱
酸素濃度計36で検出された風箱酸素濃度35との差が
求められ、風箱酸素濃度偏差44が第五関数発生器47
へ出力され、該第五関数発生器47において前記減算器
45から出力される風箱酸素濃度偏差44に基づき風箱
用修正空気流量46が求められて前記加算器48へ出力
され、該加算器48において前記第五関数発生器47か
ら出力される風箱用修正空気流量46を加算器42から
出力される総必要空気流量28’に加えることにより総
必要空気流量28”が求められて第三関数発生器31へ
出力され、該第三関数発生器31において前記加算器4
8から出力される総必要空気流量28”に基づき押込通
風機3の動翼開度の制御指令30が求められて押込通風
機3へ出力され、該押込通風機3の動翼開度が調節さ
れ、前記ボイラ出口酸素濃度18がボイラ出口酸素濃度
設定値21と等しくなり、且つ前記風箱酸素濃度35が
風箱酸素濃度設定値43と等しくなるよう制御が行われ
る。
【0029】この結果、ガスタービン13の排ガスG
1’を燃焼用空気G1の一部として使用しても、運用時
における風箱5での酸素濃度レベルが低くなったり高く
なったりすることがなくなり、バーナ2が失火したり燃
焼ガスG2中の未燃分が増加したりする虞れがなくなる
と共に、NOxも増加しなくなる。
【0030】こうして、ボイラ本体1の出口における酸
素濃度だけではなく、ガスタービン13の出口における
酸素濃度並びに風箱5における酸素濃度に応じて押込通
風機3からの空気流量を適正に保持し得、バーナ2の失
火や燃焼ガスG2中の未燃分増加、或いはNOx増加等
の問題を回避することができ、信頼性の向上を図り得
る。
【0031】図4は本発明を実施する形態の他の例であ
って、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、予め設定されたガスタービン出口酸素濃
度設定値37からガスタービン出口酸素濃度33を差し
引いて求めたガスタービン出口酸素濃度偏差38に基づ
き第四関数発生器41においてガスタービン出口用修正
空気流量40を求め、予め設定された風箱酸素濃度設定
値43から風箱酸素濃度35を差し引いて求めた風箱酸
素濃度偏差44に基づき第五関数発生器47において風
箱用修正空気流量46を求め、ボイラ本体1の火炉1a
内へ供給される燃料流量25に基づいて第六関数発生器
49において求めたボイラ出口酸素濃度設定値21に前
記風箱用修正空気流量46を加算器48’において加え
て修正ボイラ出口酸素濃度設定値21’を求めると共
に、該修正ボイラ出口酸素濃度設定値21’に前記ガス
タービン出口用修正空気流量40を加算器42’におい
て加えることにより修正ボイラ出口酸素濃度設定値2
1”を求め、該修正ボイラ出口酸素濃度設定値21”か
らボイラ出口酸素濃度18を差し引いて求めたボイラ出
口酸素濃度偏差22に基づきボイラ出口用修正空気流量
23を求める一方、前記燃料流量25に基づいて求めた
必要空気流量26に前記ボイラ出口用修正空気流量23
を加えることにより総必要空気流量28を求め、該総必
要空気流量28に基づき押込通風機3の動翼開度の制御
指令30を求めて押込通風機3へ出力し、前記ボイラ出
口酸素濃度18が修正ボイラ出口酸素濃度設定値21”
と等しくなり且つ前記風箱酸素濃度35が風箱酸素濃度
設定値43と等しくなるよう押込通風機3からの空気流
量を制御するよう構成したものである。
【0032】尚、前記第六関数発生器49には、図5に
示されるような関数が設定されており、該関数は、燃料
流量25の増減に対し略比例させてボイラ出口酸素濃度
設定値21を増減させることを表わしている。
【0033】図4に示す例においては、運転時には、ボ
イラ本体1の火炉1a内へ供給される燃料流量25に基
づき制御器32の第六関数発生器49においてボイラ出
口酸素濃度設定値21が求められて加算器48’へ出力
される一方、ガスタービン出口酸素濃度計34によって
ガスタービン出口酸素濃度33が検出され、制御器32
の減算器39において予め設定されたガスタービン出口
酸素濃度設定値37と前記ガスタービン出口酸素濃度計
34で検出されたガスタービン出口酸素濃度33との差
が求められ、ガスタービン出口酸素濃度偏差38が第四
関数発生器41へ出力され、該第四関数発生器41にお
いて前記減算器39から出力されるガスタービン出口酸
素濃度偏差38に基づきガスタービン出口用修正空気流
量40が求められて加算器42’へ出力されると共に、
風箱酸素濃度計36によって風箱酸素濃度35が検出さ
れ、制御器32の減算器45において予め設定された風
箱酸素濃度設定値43と前記風箱酸素濃度計36で検出
された風箱酸素濃度35との差が求められ、風箱酸素濃
度偏差44が第五関数発生器47へ出力され、該第五関
数発生器47において前記減算器45から出力される風
箱酸素濃度偏差44に基づき風箱用修正空気流量46が
求められて前記加算器48’へ出力され、該加算器4
8’において前記第六関数発生器49から出力されるボ
イラ出口酸素濃度設定値21に前記風箱用修正空気流量
46が加えられて修正ボイラ出口酸素濃度設定値21’
が前記加算器42’へ出力され、該加算器42’におい
て修正ボイラ出口酸素濃度設定値21’に前記ガスター
ビン出口用修正空気流量40が加えられて修正ボイラ出
口酸素濃度設定値21”が減算器20へ出力される。
【0034】これと同時に、ボイラ出口酸素濃度計19
によってボイラ出口酸素濃度18が検出され、前記減算
器20において前記修正ボイラ出口酸素濃度設定値2
1”とボイラ出口酸素濃度計19ボイラで検出されたボ
イラ出口酸素濃度18との差が求められ、ボイラ出口酸
素濃度偏差22が第一関数発生器24へ出力され、該第
一関数発生器24において前記減算器20から出力され
るボイラ出口酸素濃度偏差22に基づきボイラ出口用修
正空気流量23が求められて加算器29へ出力される一
方、第二関数発生器27においてボイラ本体1の火炉1
a内へ供給される燃料流量25に基づき必要空気流量2
6が求められて加算器29へ出力され、該加算器29に
おいて前記第二関数発生器27から出力される必要空気
流量26に前記第一関数発生器24から出力されるボイ
ラ出口用修正空気流量23を加えることにより総必要空
気流量28が求められて第三関数発生器31へ出力さ
れ、該第三関数発生器31において前記加算器29から
出力される総必要空気流量28に基づき押込通風機3の
動翼開度の制御指令30が求められて押込通風機3へ出
力され、該押込通風機3の動翼開度が調節され、前記ボ
イラ出口酸素濃度18がボイラ出口酸素濃度設定値21
と等しくなるよう制御が行われる。
【0035】この結果、図4に示す例においても図1に
示す例と同様、ガスタービン13の排ガスG1’を燃焼
用空気G1の一部として使用しても、運用時における風
箱5での酸素濃度レベルが低くなったり高くなったりす
ることがなくなり、バーナ2が失火したり燃焼ガスG2
中の未燃分が増加したりする虞れがなくなると共に、N
Oxも増加しなくなる。
【0036】こうして、図4に示す例の場合にも、図1
に示す例の場合と同様、ボイラ本体1の出口における酸
素濃度だけではなく、ガスタービン13の出口における
酸素濃度並びに風箱5における酸素濃度に応じて押込通
風機3からの空気流量を適正に保持し得、バーナ2の失
火や燃焼ガスG2中の未燃分増加、或いはNOx増加等
の問題を回避することができ、信頼性の向上を図り得
る。
【0037】尚、本発明の排気再燃型コンバインドサイ
クル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法及び
装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、
押込通風機が軸流ファンではなく遠心ファンの場合に
は、動翼開度ではなく入口ダンパ開度を制御すればよい
こと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排気再燃
型コンバインドサイクル発電プラントにおける燃焼用空
気流量制御方法及び装置によれば、ボイラ本体の出口に
おける酸素濃度だけではなく、ガスタービンの出口にお
ける酸素濃度並びに風箱における酸素濃度に応じて押込
通風機からの空気流量を適正に保持し得、バーナの失火
や燃焼ガス中の未燃分増加、或いはNOx増加等の問題
を回避することができ、信頼性の向上を図り得るという
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】図1及び図4に示される第四関数発生器に設定
された関数を表わす線図である。
【図3】図1及び図4に示される第五関数発生器に設定
された関数を表わす線図である。
【図4】本発明を実施する形態の他の例の全体概要構成
図である。
【図5】図4に示される第六関数発生器に設定された関
数を表わす線図である。
【図6】従来の発電プラントの一例の全体概要構成図で
ある。
【図7】図1、図4、図6及び図10に示される第一関
数発生器に設定された関数を表わす線図である。
【図8】図1、図4、図6及び図10に示される第二関
数発生器に設定された関数を表わす線図である。
【図9】図1、図4、図6及び図10に示される第三関
数発生器に設定された関数を表わす線図である。
【図10】従来の排気再燃型コンバインドサイクル発電
プラントの一例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 1a 火炉 3 押込通風機 5 風箱 13 ガスタービン 18 ボイラ出口酸素濃度 19 ボイラ出口酸素濃度計 20 減算器 21 ボイラ出口酸素濃度設定値 21” 修正ボイラ出口酸素濃度設定値 22 ボイラ出口酸素濃度偏差 23 ボイラ出口用修正空気流量 24 第一関数発生器 25 燃料流量 26 必要空気流量 27 第二関数発生器 28 総必要空気流量 28” 総必要空気流量 29 加算器 30 制御指令 31 第三関数発生器 32 制御器 33 ガスタービン出口酸素濃度 34 ガスタービン出口酸素濃度計 35 風箱酸素濃度 36 風箱酸素濃度計 37 ガスタービン出口酸素濃度設定値 38 ガスタービン出口酸素濃度偏差 39 減算器 40 ガスタービン出口用修正空気流量 41 第四関数発生器 42 加算器 42’ 加算器 43 風箱酸素濃度設定値 44 風箱酸素濃度偏差 45 減算器 46 風箱用修正空気流量 47 第五関数発生器 48 加算器 48’ 加算器 49 第六関数発生器 G1 燃焼用空気 G1’ 排ガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンから排出される排ガスが、
    押込通風機から圧送される燃焼用空気に合流され、ボイ
    ラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コンバインドサ
    イクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法で
    あって、 ボイラ出口酸素濃度とガスタービン出口酸素濃度と風箱
    酸素濃度とを検出し、予め設定されたボイラ出口酸素濃
    度設定値から前記ボイラ出口酸素濃度を差し引いて求め
    たボイラ出口酸素濃度偏差に基づきボイラ出口用修正空
    気流量を求める一方、ボイラ本体の火炉内へ供給される
    燃料流量に基づいて求めた必要空気流量に前記ボイラ出
    口用修正空気流量を加えることにより総必要空気流量を
    求め、予め設定されたガスタービン出口酸素濃度設定値
    から前記ガスタービン出口酸素濃度を差し引いて求めた
    ガスタービン出口酸素濃度偏差に基づきガスタービン出
    口用修正空気流量を求め、予め設定された風箱酸素濃度
    設定値から前記風箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱酸
    素濃度偏差に基づき風箱用修正空気流量を求め、前記ガ
    スタービン出口用修正空気流量と風箱用修正空気流量と
    を前記総必要空気流量に加えることにより求めた総必要
    空気流量に基づき押込通風機の動翼開度或いは入口ダン
    パ開度の制御指令を求めて押込通風機へ出力し、前記ボ
    イラ出口酸素濃度がボイラ出口酸素濃度設定値と等しく
    なり且つ前記風箱酸素濃度が風箱酸素濃度設定値と等し
    くなるよう押込通風機からの空気流量を制御することを
    特徴とする排気再燃型コンバインドサイクル発電プラン
    トにおける燃焼用空気流量制御方法。
  2. 【請求項2】 ガスタービンから排出される排ガスが、
    押込通風機から圧送される燃焼用空気に合流され、ボイ
    ラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コンバインドサ
    イクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法で
    あって、 ボイラ出口酸素濃度とガスタービン出口酸素濃度と風箱
    酸素濃度とを検出し、予め設定されたガスタービン出口
    酸素濃度設定値から前記ガスタービン出口酸素濃度を差
    し引いて求めたガスタービン出口酸素濃度偏差に基づき
    ガスタービン出口用修正空気流量を求め、予め設定され
    た風箱酸素濃度設定値から前記風箱酸素濃度を差し引い
    て求めた風箱酸素濃度偏差に基づき風箱用修正空気流量
    を求め、ボイラ本体の火炉内へ供給される燃料流量に基
    づいて求めたボイラ出口酸素濃度設定値に前記ガスター
    ビン出口用修正空気流量と風箱用修正空気流量とを加え
    ることにより修正ボイラ出口酸素濃度設定値を求め、該
    修正ボイラ出口酸素濃度設定値から前記ボイラ出口酸素
    濃度を差し引いて求めたボイラ出口酸素濃度偏差に基づ
    きボイラ出口用修正空気流量を求める一方、前記燃料流
    量に基づいて求めた必要空気流量に前記ボイラ出口用修
    正空気流量を加えることにより総必要空気流量を求め、
    該総必要空気流量に基づき押込通風機の動翼開度或いは
    入口ダンパ開度の制御指令を求めて押込通風機へ出力
    し、前記ボイラ出口酸素濃度が修正ボイラ出口酸素濃度
    設定値と等しくなり且つ前記風箱酸素濃度が風箱酸素濃
    度設定値と等しくなるよう押込通風機からの空気流量を
    制御することを特徴とする排気再燃型コンバインドサイ
    クル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御方法。
  3. 【請求項3】 ガスタービンから排出される排ガスが、
    押込通風機から圧送される燃焼用空気に合流され、ボイ
    ラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コンバインドサ
    イクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御装置で
    あって、 ボイラ出口酸素濃度を検出するボイラ出口酸素濃度計
    と、 ガスタービン出口酸素濃度を検出するガスタービン出口
    酸素濃度計と、 風箱酸素濃度を検出する風箱酸素濃度計と、 予め設定されたボイラ出口酸素濃度設定値から前記ボイ
    ラ出口酸素濃度を差し引いて求めたボイラ出口酸素濃度
    偏差に基づきボイラ出口用修正空気流量を求める一方、
    ボイラ本体の火炉内へ供給される燃料流量に基づいて求
    めた必要空気流量に前記ボイラ出口用修正空気流量を加
    えることにより総必要空気流量を求め、予め設定された
    ガスタービン出口酸素濃度設定値から前記ガスタービン
    出口酸素濃度を差し引いて求めたガスタービン出口酸素
    濃度偏差に基づきガスタービン出口用修正空気流量を求
    め、予め設定された風箱酸素濃度設定値から前記風箱酸
    素濃度を差し引いて求めた風箱酸素濃度偏差に基づき風
    箱用修正空気流量を求め、前記ガスタービン出口用修正
    空気流量と風箱用修正空気流量とを前記総必要空気流量
    に加えることにより求めた総必要空気流量に基づき押込
    通風機の動翼開度或いは入口ダンパ開度の制御指令を求
    めて押込通風機へ出力する制御器とを備えたことを特徴
    とする排気再燃型コンバインドサイクル発電プラントに
    おける燃焼用空気流量制御装置。
  4. 【請求項4】 ガスタービンから排出される排ガスが、
    押込通風機から圧送される燃焼用空気に合流され、ボイ
    ラ本体の火炉内に導入される排気再燃型コンバインドサ
    イクル発電プラントにおける燃焼用空気流量制御装置で
    あって、 ボイラ出口酸素濃度を検出するボイラ出口酸素濃度計
    と、 ガスタービン出口酸素濃度を検出するガスタービン出口
    酸素濃度計と、 風箱酸素濃度を検出する風箱酸素濃度計と、 予め設定されたガスタービン出口酸素濃度設定値から前
    記ガスタービン出口酸素濃度を差し引いて求めたガスタ
    ービン出口酸素濃度偏差に基づきガスタービン出口用修
    正空気流量を求め、予め設定された風箱酸素濃度設定値
    から前記風箱酸素濃度を差し引いて求めた風箱酸素濃度
    偏差に基づき風箱用修正空気流量を求め、ボイラ本体の
    火炉内へ供給される燃料流量に基づいて求めたボイラ出
    口酸素濃度設定値に前記ガスタービン出口用修正空気流
    量と風箱用修正空気流量とを加えることにより修正ボイ
    ラ出口酸素濃度設定値を求め、該修正ボイラ出口酸素濃
    度設定値から前記ボイラ出口酸素濃度を差し引いて求め
    たボイラ出口酸素濃度偏差に基づきボイラ出口用修正空
    気流量を求める一方、前記燃料流量に基づいて求めた必
    要空気流量に前記ボイラ出口用修正空気流量を加えるこ
    とにより総必要空気流量を求め、該総必要空気流量に基
    づき押込通風機の動翼開度或いは入口ダンパ開度の制御
    指令を求めて押込通風機へ出力する制御器とを備えたこ
    とを特徴とする排気再燃型コンバインドサイクル発電プ
    ラントにおける燃焼用空気流量制御装置。
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