JP3707062B2 - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のクラッチにおいて使用されるクラッチレリーズ軸受装置に関し、更に詳しくは、クラッチレリーズ軸受を保持する軸受保持手段を構成するスリーブの強度の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
クラッチレリーズ軸受装置は一般に、ダイヤフラムスプリングに当接されるクラッチレリーズ軸受と、これを所定状態に保持する軸受保持手段とから成る。軸受保持手段は、ガイド軸上に軸方向に移動可能に嵌合されたスリーブ、クラッチレリーズ軸受を保持する軸受ケース及びフォーク部材からの操作力を受けるアンビル等を含む。
【0003】
従来例の1つに、図7に示すように、スリーブ100 が円筒部102 及び103 とフランジ部104 とから成り、断面L字形のアンビル106 がこれに並設され、クラッチレリーズ軸受108 がアンビル106 に結合された軸受ケース110 によって保持されているものがある。スリーブ100 のフランジ部104 とアンビル106 のフランジ部114 とが重ね合わされ、軸受ケース110 の一端縁が屈曲してフランジ部114 に結合されている。
【0004】
しかし、スリーブ100 の円筒部102、103 とアンビル106 の円筒部107 との間に環状のすきま109 があったため、軸受装置の作動時に円筒部102 が変形することがあった。円筒部102 の変形は軸受装置の作動不良につながることがある。
スリーブ100 の円筒部102 の強度を向上するためには、円筒部102 の肉厚を厚くすることが考えられる。しかし、その場合には円筒部102 内にボイドや気泡ができ易く、また円筒部102 の半径方向外側にはアンビル106 の円筒部107 が配設されており、円筒部102 102の肉厚を厚くするには限界がある。また、スリーブの円筒部102 の肉厚を厚くするために周辺部材の設計変更が必要になることもある。
【0005】
本発明は、上記従来技術における課題を解決すること、即ち従前のクラッチレリーズ軸受装置の構成部材の寸法、形状等を殆ど変更することなく、従って製造コストを上昇させることなく、スリーブの円筒部の強度を向上させたクラッチレリーズ軸受装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明においては、クラッチレリーズ軸受装置を、相対回転する内輪及び外輪を含み、回転輪がダイヤフラムスプリングに当接するクラッチレリーズ軸受と、
樹脂から成るスリーブであって、円筒部及びその軸方向中間部から半径方向外方に延び軸線と垂直な平面内に位置するフランジ部を有し、該フランジ部と前記円筒部の第1の円筒部分によって前記クラッチレリーズ軸受を保持するスリーブと、
金属から成り、前記スリーブの前記フランジ部と前記円筒部の第2の円筒部分とで画定される空間内に配置され、フォーク部材により加えられる駆動力を前記スリーブを介して前記クラッチレリーズ軸受に伝達するアンビルであって、前記スリーブの軸線と垂直な平面内に位置し前記フォーク部材が当接するフォーク当接部及び前記第2の円筒部分の弾性変形内のわずかなすきまをもって前記第2円筒部分を周囲から覆う受け部を有するアンビルと、
で形成したのである。
また、前記受け部を、前記第2の円筒部分の軸方向の少なくとも一部を全周囲から覆うように構成することとした。
【0007】
【実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面をもとに説明する。
図1、図2及び図3に示す第1の実施例において、クラッチレリーズ軸受装置50はクラッチレリーズ軸受10及び軸受保持手段(スリーブ20とアンビル30)とから成る。
詳述すると、クラッチレリーズ軸受10は同心的に配置された内輪12及び外輪14と、両輪間に介装された複数のボール16と、ボール16を所定間隔に保持する保持器18とを含む。内輪12の一端部(図2中左端部)は外輪14の対応する端部よりも左方に突出して、ダイヤフラムスプリング(不図示)への当接部13となっている。また、内輪12と外輪14との間にはボール16の両側にシール19が配置されている。
【0008】
スリーブ20はポリアミド66にチタン酸カリウム、ガラス繊維、炭素繊維を含有させた合成樹脂から成り、円筒部22と、軸方向において中間部から半径方向外方に延び軸線と垂直な平面内に位置するフランジ部24とから成り、円筒部22の左半部(第1の円筒部分)23とフランジ部24とにより画定される環状空間内に上記クラッチレリーズ軸受10が配置されている。フランジ部24は半径方向において軸受10よりも外方まで延びており、内輪12とスリーブの左半部23との間には環状のすきま28が形成されるとともに、外輪14の外周面はフランジ部24の先端よりも半径方向内方に位置している。
【0009】
図1〜図3に示すように、アンビル30はスリーブ20即ち軸受装置の軸線と垂直な平面内に位置し、スリーブ20の右半部(第2の円筒部分)25の両側に直径方向において対向する一対の当接部32と、この当接部から軸線方向に延びる概ね四角枠状の突出部34と、各当接部32の外周端に軸方向に延びて形成された案内部36とから成る。突出部34の長辺部34a の中間部は円筒部22の右半部25と同じ曲率で半径方向外方に膨出し、右半部25を両側からスリーブ20の弾性変形内のわずかなすきまをもって覆う一対の受け部35となっている。突出部34の短辺部34b の中心からの距離は円筒部22の右半部25の半径よりも大きく、両者間には半径方向のすきま31が形成されている。
【0010】
クラッチレリーズ軸受10とスリーブ20とは軸受ケース40により結合、一体化されている。即ち、軸受ケース40は、全体的に筒状を呈し、付勢ばね42を介して外輪14の端面に係合する係合部44と、外輪14の外周面を包囲する円筒部46と、スリーブ20のフランジ部24の外周端とアンビル30の当接部34の外周端とを結合する結合部48とから成る。
【0011】
クラッチレリーズ軸受装置50の作動時には、クラッチ部材(不図示)の踏込みにより図1及び図2に示すようにフォーク部材55が案内部36と短辺部34b とにより案内され、アンビル30の当接部32に当接する。この時、アンビル30の突出部34の短辺部34b はスリーブ20の円筒部22の右半部25の外周面と密接するのではなく、これとの間に隙間31を保って形成されているので、両フォーク部材55間の間隔Lを大きくとることができ、幅広タイプのフォーク部材55を採用できる。
こうしてアンビル30に軸方向の推進力が加わると、スリーブ20を介してクラッチレリーズ軸受10が前方(図2中左方)に移動し、内輪12の当接部13がダイヤフラムスプリング(不図示)に当接してクラッチをレリーズする。
【0012】
本実施例によれば、スリーブ20の円筒部22の右半部25が金属製のアンビル30の一体の受け部35によって両側から保持されている。従って、クラッチレリーズ軸受装置の作動時に円筒部22の右半部25が変形することが防止される。しかも、受け部35は単にアンビル30の突出部34の中間部を曲げ加工することにより容易に形成されるので、これによりアンビル30ひいては軸受装置全体の製造コストが上昇することは殆どない。
【0013】
次に、本発明の第2実施例について、図4、図5及び図6をもとに説明する。
第2実施例が上記第1実施例と異なる点は、アンビルの受け部によるスリーブの円筒部の保持の方法である。即ち、アンビル60はスリーブ20の軸線と垂直な平面内に位置する中空円板状の当接部62と、これから軸線方向に突出しスリーブ20の円筒部22の右半部25を全周囲から覆う円筒状の受け部64と、当接部62の外周縁から軸方向に延びる一対の案内部66とから成る。
【0014】
第2実施例によれば、円筒部22の右半部25変形がより良好に防止される。即ち、スリーブ20の円筒部22の右半部25の外周面とアンビル60の保持部64の内周面との嵌合いを圧入又は樹脂弾性変形内のわずかなすきまに抑えることにより、スリーブ20に加わる荷重をアンビル60の受け部64の内径面で受けることができるので、スリーブ20の円筒部22の破損強度が向上するのである。
【0015】
なお、本発明は上記実施例に限定されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲内で変更、改良が可能である。特に、アンビルの具体的形状はスリーブ及びフォーク部材の形状、寸法との適宜関係で選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の正面断面図である。
【図2】図1のI−O−I′断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本発明の第2実施例の正面断面図である。
【図5】図4のII−O−II′断面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10:クラッチレリーズ軸受
20:スリーブ 22:円筒部
24:フランジ部 25:第2円筒部分
30、60:アンビル 31:すきま
32、62:当接部 3、64:受け部

Claims (2)

  1. 相対回転する内輪及び外輪を含み、回転輪がダイヤフラムスプリングに当接するクラッチレリーズ軸受と、
    樹脂から成るスリーブであって、円筒部及びその軸方向中間部から半径方向外方に延び軸線と垂直な平面内に位置するフランジ部を有し、該フランジ部と前記円筒部の第1の円筒部分によって前記クラッチレリーズ軸受を保持するスリーブと、
    金属から成り、前記スリーブの前記フランジ部と前記円筒部の第2の円筒部分とで画定される空間内に配置され、フォーク部材により加えられる駆動力を前記スリーブを介して前記クラッチレリーズ軸受に伝達するアンビルであって、前記スリーブの軸線と垂直な平面内に位置し前記フォーク部材が当接するフォーク当接部及び前記第2の円筒部分の弾性変形内のわずかなすきまをもって前記第2円筒部分を周囲から覆う受け部を有するアンビルと、
    を含むことを特徴とするクラッチレリーズ軸受装置。
  2. 前記受け部が、前記第2の円筒部分の軸方向の少なくとも一部を全周囲から覆っていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチレリーズ軸受装置。
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