JP3706420B2 - 化粧板取付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の天井または壁に固設される機器の開口部を覆う化粧板を、上記開口部に対して着脱自在に取り付ける化粧板取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、換気扇など、室内の天井または壁に固設される機器には、その開口部を覆う化粧板が設けられており、また、この化粧板は、開口部に対して着脱自在に取り付けられていて、フィルタの交換や化粧板の掃除などを容易に行えるようにしている。
【0003】
例えば、浴室乾燥機は、浴室の天井に埋設され、本体の開口部はグリル(化粧板)によって覆われている。グリルには、浴室内部の空気を吸い込むための吸込口などが設けられている。
【0004】
グリルを浴室乾燥機の本体に取り付けるには、グリルに設けられている二股状の線バネの先端を、本体の開口部の適宜な位置に形成された係合孔に突入させ、この線バネの腕が作用する拡開力を利用して、グリルを開口部に固定するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来装置では、次のような不都合を生じていた。
【0006】
すなわち、グリルに設けられている線バネの拡開力は、グリルを本体に固定できる程度の大きさに設定されているため、グリルを本体に固定する作業は、この拡開力に抗して線バネの腕を閉じるとともに、線バネの先端をそれぞれ開口部の係合孔に突入させるというものになり、非常に面倒で困難なものとなるという不都合を生じていた。
【0007】
また、グリルを開く作業は、線バネの拡開力に抗してグリルを引っ張るとともに、線バネの先端を係合孔から脱出させるという非常に行いにくい作業になるという不都合を生じていた。
【0008】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、化粧板(グリル)の開閉を容易に行えるようにした化粧板取付装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、室内の天井または壁に固設される機器の開口部を覆う化粧板を、上記開口部に対して着脱自在に取り付ける化粧板取付装置において、二股状でその腕の先端部を外側に開く拡開力を作用するとともに、その基部で化粧板に係合する線バネ部材と、上記機器に設けられ、上記線バネ部材の2つの腕がそれぞれ挿入される2つのガイド孔と、その2つのガイド孔を通過した上記線バネ部材の2つの腕を保持するための2つの立ち上り部が設けられた保持部材を備え、前記線バネ部材の先端は、この線バネ部材の2つの腕が形成する平面に垂直でかつ同じ方向に進行する螺旋状にねじられており、前記保持部材のガイド孔は、前記線バネ部材の腕が作用する拡開力の作用方向に端部の開口幅が、上記バネ部材の腕の径程度に狭く形成されているとともに、上記拡開力の作用方向と反対側の端部の開口幅が、上記線バネ部材の先端を突入できる程度に広く形成されているものである。
【0010】
また、前記保持部材の2つの立上り部は、前記化粧板を開くために前記線バネ部材を引き出す方向に移動した際、この線バネ部材の2つの腕の先端に接触し、上記2つの腕が作用する拡開力を係止するものである。また、前記線バネ部材の先端は、この線バネ部材の2つの腕が形成する平面に垂直でかつ同じ方向に進行する螺旋状に形成するとよい。
【0011】
また、前記線バネ部材の先端の螺旋状のねじれは、少なくとも、前記平面に垂直な方向の寸法が、前記保持部材のガイド孔の狭い端部側の開口幅寸法よりも大きい値に設定するとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1、図2、図3および図4は、本発明の一実施例にかかる浴室換気扇の一例を示している。
【0014】
図において、浴室の天井1に形成された取付枠2に、浴室換気扇の本体ユニット3が固定されており、この本体ユニット3の開口部は、グリル4により覆われている。
【0015】
本体ユニット3には、線バネ5を取り付けるための取付部材6が設けられている。線バネ5は、その中央部5aが弦巻状にねじられていて、2つの腕5b,5cを外側に開く方向に作用する拡開力を生じる。また、線バネ5の先端部5d,5eは、本体ユニット3の側面3aから立ち上がる方向に進行する螺旋状に、ほぼ1回転ねじった態様に形成されている。
【0016】
取付部材6は、線バネ5の腕5b,5cおよび先端部5d,5eを通過させるガイド孔6a,6bが形成されている長方形状の平面部6cと、平面部6cの両側部を立ち上げてなる立上り部6d,6eからなり、平面部6cと立上り部6d,6eがそれぞれなす角は、対向する立上り部6d,6eがそれぞれ伏す方向に鋭角に設定されている。
【0017】
また、ガイド孔6a,6bは、平面部6cの長手方向に沿った長孔に形成されており、平面部6cの中央寄り側の部分6aa,6baの短手方向の寸法(幅寸法)は、線バネ5の先端部5d,5eを変形した状態で突入できる程度の値に設定され、また、平面部6cの端部寄り側の部分6ab,6bbの幅寸法は、線バネ5の腕5b,5cの径とほぼ同じ値に設定されている。すなわち、この場合、先端部5d,5eを螺旋状にねじった部分の幅寸法は、ガイド孔6a,6bの部分6ab,6bbの幅寸法よりも若干大きな値に設定されている。
【0018】
また、グリル4の内側には、線バネ5の中央部5aに突入する突起部材7が固設されている。この突起部材7は、その先端部7aが抜け止めのために若干寸法が大きく形成されている。
【0019】
なお、以上の説明では、本体ユニット3およびグリル4の一方(図2では右側)における、本体ユニット3とグリル4の取付機構について説明しているが、当然のことながら、この取付機構は、本体ユニット3およびグリル4の他方(図2では左側)においても設けられている。
【0020】
以上の構成で、グリル4で本体ユニット3の開口部を覆った状態では、図1〜図4に示すように、グリル4が天井1に密着する態様で停止する。
【0021】
この状態では、線バネ5の腕5b,5cがそれぞれ取付部材6の立上り部6d,6eの上端部に係合しているので、線バネ5の腕5b,5cの拡開力は、立上り部6d,6eの上端部で係止され、それにより、線バネ5の拡開力は、グリル4を天井1の方向に引き上げようとする力として作用し、グリル4は、天井1に対して強固に密着する。
【0022】
次に、グリル4を取り外す場合には、まず、ユーザは、グリル4の適宜な部位(例えば、図示しない把持部)を持ち、線バネ5の拡開力に抗してグリル4を引き下げる。
【0023】
完全に引き下げた状態では、図5、図6、および、図7(a),(b)に示すように、線バネ5の先端部5d,5eが、支持部材6のガイド孔6a,6bのそれぞれ部分6ab,6bbに達する。このとき、上述したように、線バネ5の先端部5d,5eは、螺旋状に1回転ねじられており、かつ、ガイド孔6a,6bの部分6ab,6bbが、ほぼ線バネ5の径寸法に形成されているので、先端部5d,5eがガイド孔6a,6bの部分6ab,6bbに引っかかり、それにより、線バネ5は、取付部材6から抜けることはない。
【0025】
その状態で、ユーザが手を離すと、線バネ5の拡開力が解放されて、線バネ5は腕5b,5cを外側に開こうとするが、線バネ5の先端5d,5eは、取付部材6の立上り部6d,6eに上から押さえ込まれるので、線バネ5は、立上り部6d,6eを乗り越えてそれ以上腕5b,5cを外側に開くことができず、それにより、天井1から所定距離離れた態様で、グリル4が線バネ5によって吊される状態となる。
【0026】
また、この状態では、線バネ5は、その腕5b,5cおよび先端部5d,5eがガイド孔6a,6bの狭い部分6ab,6bbと本体ユニット3の側面とで挟持されるため、腕5b,5cで形成される平面に垂直な方向の位置が規制され、線バネ5がその平面について固定され、グリル4が左右にぶれて動くことが規制される。すなわち、グリル4は、引き出されて吊された状態で、その位置が固定され、静止する。
【0027】
このようにして、グリル4を引き出すと、ユーザは、グリル4の突起部材7を線バネ5の中央部5aから引き抜き(グリル4の両側で)、それにより、グリル4を線バネ5から取り外すことができる。
【0028】
また、グリル4を天井1に取り付けるには、グリル4の突起部材7を線バネ5の中央部5aに突入させ(グリル4の両側で)、グリル4を天井1の方向に押し上げる。
【0029】
それにより、線バネ5の先端部5d,5eが、取付部材6の立上り部6d,6eを乗り越え、それにより、線バネ5の拡開力が作用して、図1〜図4に示した状態に戻る。
【0030】
このようにして、本実施例では、線バネ5を取付部材6を介して天井1に埋設される本体ユニット3に設けたので、グリル4を本体ユニット3から取り外す際の作業、および、グリル4を本体ユニット3に取り付ける際の作業が非常に楽になり、また、線バネ5の力が不意に解放されて、作業者を打つなどの不都合を解消することができる。
【0031】
なお、上述した実施例では、浴室換気扇に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、それ以外の機器であって、開口部を化粧板で覆うものについては、同様にして適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、保持部材を介して線バネ部材を機器側に設けたので、化粧板を機器から取り外す際の作業、および、化粧板を機器に取り付ける際の作業が非常に楽になるという効果を得る。また、その作業時に線バネ部材の力が不意に解放されて、作業者を打つなどの事故を未然に防止できるという効果も得る。特に、機器が天井などの高所に取り付けられている場合の作業性が大幅に向上する。
【0033】
また、化粧板を取り外す際、線バネ部材の拡開力が保持部材の立上り部で係止されるので、化粧板をある程度引き出したところで化粧板を保持することができ、化粧板の取り外しおよび取付の作業が非常に容易になるという効果も得る。
【0034】
また、線バネ部材の先端を螺旋状にねじり、保持部材のガイド孔の幅寸法をそのねじり量よりも小さく設定しているので、化粧板を引き出す際に不用意に大きな力がかけられた場合でも、線バネが保持部材から抜けることを防止することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる浴室換気扇を示した部分断面正面図。
【図2】本発明の一実施例にかかる浴室換気扇を示した部分断面側面図。
【図3】線バネの取り付け部分を拡大して示した部分断面図。
【図4】線バネの先端部とガイド孔との関係を説明するための概略部分図。
【図5】グリルを引き下げた状態の浴室換気扇を示した部分断面正面図。
【図6】グリルを引き下げた状態の浴室換気扇を示した部分断面側面図。
【図7】グリルを引き下げた状態での線バネの先端部とガイド孔との関係を説明するための概略部分図。
【符号の説明】
1 天井
3 本体ユニット
4 グリル
5 線バネ
6 取付部材
7 突起部材
Claims (3)
- 室内の天井または壁に固設される機器の開口部を覆う化粧板を、上記開口部に対して着脱自在に取り付ける化粧板取付装置において、
二股状でその腕の先端部を外側に開く拡開力を作用するとともに、その基部で化粧板に係合する線バネ部材と、
上記機器に設けられ、上記線バネ部材の2つの腕がそれぞれ挿入される2つのガイド孔と、その2つのガイド孔を通過した上記線バネ部材の2つの腕を保持するための2つの立ち上り部が設けられた保持部材を備え、
前記線バネ部材の先端は、この線バネ部材の2つの腕が形成する平面に垂直でかつ同じ方向に進行する螺旋状にねじられており、
前記保持部材のガイド孔は、前記線バネ部材の腕が作用する拡開力の作用方向に端部の開口幅が、上記バネ部材の腕の径程度に狭く形成されているとともに、上記拡開力の作用方向と反対側の端部の開口幅が、上記線バネ部材の先端を突入できる程度に広く形成されていることを特徴とする化粧板取付装置。 - 前記保持部材の2つの立ち上がり部は、前記化粧板を開くために前記線バネ部材を引き出す方向に移動した際、この線バネ部材の2つの腕の先端に接触し、上記2つの腕が作用する拡開力を係止することを特徴とする請求項1記載の化粧板取付装置。
- 前記線バネ部材の先端の螺旋状のねじれは、少なくとも、前記平面に垂直な方向の寸法が、前記保持部材のガイド孔の狭い端部側の開口幅寸法よりも大きい値に設定されていることを特徴とする請求項1記載の化粧板取付装置。
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JPH09145120A JPH09145120A (ja) | 1997-06-06 |
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1995
- 1995-11-20 JP JP32351995A patent/JP3706420B2/ja not_active Expired - Fee Related
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