JP3905015B2 - 換気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁部等に設けたパイプ等よりなる換気口に配設して室内の汚染空気を排出する換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の運転時に通風隙間を形成する換気扇は、本体側に開閉用モータおよび開閉用の操作部材を設け、開閉体を前後に移動して通風隙間を形成している(例えば、特許文献1参照。)また、下方部を支点にシャッター(パネル)を開閉するものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−128690号公報([0024]〜[0033]図1、図3)
【特許文献2】
特許第2719099号公報([0023]〜[0030]図1、図2、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の[特許文献1]の換気扇では、開閉用モータおよび開閉用の操作部材を設け、開閉体を前後に移動して通風隙間を形成することが示されているが、開閉体を取り外したときにおいては、図3に示すようにファンの前方に操作部材が配設された状態にあるため、ファンを取り外してファンを掃除するのは困難であるという課題があった。
【0005】
また、[特許文献2]の換気扇は、シャッターを下方部側を支点にして開閉することが示されているが、シャッターを取り外してファンの掃除を容易にすることについては何ら示されていないものである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、ルーバーを取り外したときに、ファンの取り外しを容易にして掃除性を向上することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の換気装置は上記目的を達成するために、内部にファンを取り付けたファンモータを有し、壁部等に設けた換気口に配設される形状で室内側に枠状部を設けた本体と、この本体の枠状部に着脱自在に係合されるルーバー枠部および、ルーバー枠部に設けた通気口を下方側を支点に開閉するパネルとを有したルーバーと、このルーバーのパネルに設けられるレバーおよび連結片よりなる開閉手段と、前記本体の枠状部に作動子および作動子を駆動する駆動部よりなる駆動手段とを備え、前記ルーバーを前記本体に取り付けることにより前記開閉手段が前記作動子を介して前記駆動手段に自動的に連結せしめ、前記ルーバーを取り外したときには、前記ルーバーとともに前記開閉手段が前記本体側から取り外される構成としたものである。
【0008】
この本発明によれば、ルーバーを取り外したときにファンの取り外しを容易にして掃除性を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、内部にファンを取り付けたファンモータを有し、壁部等に設けた換気口に配設される形状で室内側に枠状部を設けた本体と、この本体の枠状部に着脱自在に係合されるルーバー枠部およびルーバー枠部に設けた通気口を下方側を支点に開閉するパネルとを有したルーバーと、このルーバーのパネルに設けられるレバーおよび連結片よりなる開閉手段と、前記本体の枠状部に作動子および作動子を駆動する駆動部よりなる駆動手段とを備え、前記ルーバーを前記本体に取り付けることにより前記開閉手段が前記作動子を介して前記駆動手段に自動的に連結せしめ、前記ルーバーを取り外したときには、前記ルーバーとともに前記開閉手段が前記本体側から取り外されることにより、ルーバーを取り外したときにはルーバーとともに開閉手段が本体側から取り外されるので、本体側に設けたファンの前方には開閉手段等の部材が存在することがなくなり、ファンの取り外しが容易となり、ファンの掃除性が向上するという作用を有する。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6を参照しながら説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1〜図6に示すように、内部にファン1を取り付けたファンモータ2を有し、壁部3等に埋設したパイプ等により形成された換気口4に配設される形状で室内側に壁部3に取り付けられる枠状部5を設けて本体6を形成し、枠状部5にはファンの吸込口7を形成するベルマウス部8がつまみ9の操作により着脱できるように設けられ、ファンの吸込口7の側方には、巻取りローラ10を設けた駆動部11と、上下自在に摺動する作動子12を設け、作動子12には、巻取りローラ10に巻き取られるワイヤー13が取り付けられる取付部14を上方部に設け、中央部には凹状の係合部15を設け、下方部には前方に突出するリブ16を設け、作動子12および作動子12を駆動する駆動部11により駆動手段17を形成する。
【0012】
また、本体6の枠状部5に着脱自在に係合されるルーバー枠部18およびルーバー枠部18に設けた通気口19を下方側を支点に開閉するパネル20を有したルーバー21を設け、パネル20の背面側上方部に着脱自在に引っ掛けられる取付板22および、取付板22の左右に一端が接続され、他端にレバーピン23を設けたレバー24と、レバー24のレバーピン23に一端が回動自在に取り付けられ他端がルーバー枠部18に回動自在に連結される連結片25を設け、レバー24と連結片25により開閉手段26を形成し、レバー24と連結片25の連結部分27が駆動手段7の作動子12の係合部25に係合するように形成する。
【0013】
また、取付板22の左右の幅を本体6の枠状部5に形成されるファンの吸込口7より幅広に形成し、パネル20を閉鎖するように設けられる一対のコイル状のばね28の一端を通気口19の下方側のルーバー枠部18のほぼ中央部に設けた係止片29に取り付け、他端をパネル20の背面側上方部の左右寄りに配設する。
【0014】
そして、パネル20の開放時で、本体6の枠状部5に設けた駆動手段17が駆動状態にあるときに、ルーバー21を取り外し、再度取り外したルーバー21を本体6の枠状部5に取り付けようとしたときには、駆動手段17の作動子12が上方側に移動している状態にあるため、ルーバー21に設けた開閉手段26の連結部分27が駆動手段17の作動子12に設けた係合部15に係合されることがなくなり、駆動手段17の作動子12に設けられるリブ16に当接するように、駆動手段17に開閉手段26が連結できないようにリブ16を設け構成する。
【0015】
上記構成において、本体6を換気口4に配設し、室内側に露出している枠状部5にルーバー21をルーバー枠部18を介して取り付けることにより、ルーバー21に設けた開閉手段26の連結部分27が本体6の枠状部5に設けた駆動手段17の作動子12に形成された係合部15に係合し、開閉手段26が駆動手段17に自動的に連結される。この状態において換気装置を運転するとファンモータ2によりファン1が駆動されるとともに、駆動手段17の駆動部11により巻取りローラ10が回動し、ワイヤー13を介して作動子12が引き上げられ、作動子12の係合部15に係合していた開閉手段26の連結部分27を介してレバー24が上方側に移動し、レバー24の端部に設けた取付板22によりパネル20は下方側を支点にしてばね28のばね圧に抗して開放され、室内側の空気がファン1に吸い込まれて室外に排出されて換気が行われる。このとき、パネル20に設けた幅広の取付板22は上方側を支点にしてレバー21とともに可動し、パネル20の開放角度より浅い角度となり、室内側から吸い込まれる空気をファン1側に案内する整流板の役目を果たすこととなる。
【0016】
また、換気装置の運転を停止すると、パネル20とルーバー枠部18間に張架されたばね28の弾性力でパネル20が閉鎖方向に移動するとともに、開閉手段26の連結部分27により駆動手段17の作動子12が下方側に移動し、ばね28の力でパネル20がルーバー枠部18に密接し、パネル20が閉鎖される。
【0017】
そして、ファン1の掃除を行うためにルーバー21を取り外したときには、ルーバー21に設けた開閉手段26の連結部分27が本体6の枠状部5に設けた駆動手段17の作動子12に設けた係合部15より離脱され、開閉手段26はルーバー21側に、駆動手段17は本体6側に分離された状態となり、ファン1の前方には開閉手段26が無くなりファン1の取り外しが可能な状態となる。
【0018】
このように本発明の実施の形態1の換気装置によれば、内部のファン1を取り付けたファンモータ2を有し、壁部3等に設けた換気口4に配設される形状で室内側に枠状部5を設けた本体6と、この本体6の枠状部5に着脱自在に係合されるルーバー枠部18およびルーバー枠部18に設けた通気口19を下方側を支点に開閉するパネル20とを有したルーバー21と、このルーバー21のパネル20に設けられるレバー24および連結片25により連結部分27を形成した開閉手段26と、本体6の枠状部5に上下摺動する作動子12および作動子12を駆動する駆動部11よりなる駆動手段17とを備え、ルーバー21を本体6に取り付けることにより開閉手段26の連結部分27が作動子12に設けた係合部15に係合し、作動子12を介して駆動手段17に自動的に連結せしめる構成としたので、ファン1の掃除時にルーバー21を取り外したときには、本体6の枠状部5に設けた駆動手段17とルーバー21に設けた開閉手段26の連結が断たれ、開閉手段26はルーバー21と共に取り外されることとなり、ファン1の前方には開閉手段26等の部材の存在がなくなりファン1の取り外しが容易となりファン1の掃除性が向上する。また、開閉手段26がルーバー21側に設けられているため、取り外した状態のルーバー21側を掃除することにより開閉手段26の掃除も容易にできる。
【0019】
また、開閉手段26をパネル20の背面側上方部に引っ掛けて取り付けられる取付板22および、取付板22の左右に一端が接続され、他端にレバーピン23を設けたレバー24と、レバー24のレバーピン23に一端が回動自在に取り付けられ、他端がルーバー枠部18に回動自在に連結される連結片25により構成したので、レバー24と連結片25の連結部分27を駆動手段17側の作動子12により動作させる動作距離と比較し、パネル20を開閉するレバー24の動作距離が大きくなり、それにともないパネル20の開放角度を大きくとることができ、通風量の増大を図ることができる。
【0020】
また、レバー24を含めた取付板22の左右の幅を本体6の枠状部5に形成されるファンの吸込口7より幅広に形成したので、レバー24の取付板22が整流板の役割を果して通気流がスムーズに流れるようになり通気抵抗および騒音値を下げることができる。また、レバー24部分の強度を高めることができ、パネル20のねじれを防止することができる。
【0021】
また、パネル20を閉鎖するように設けられる一対のばね28の一端を通気口19の下方側のルーバー枠部18のほぼ中央部に係止し、他端をパネル20の背面側の上方部の左右寄りに配設したので、パネル20の上部だけでなく、パネル20の左右両側にばね28の引張力がかかるようになり、パネル20の閉鎖時の気密性を向上することができるとともにパネル20のねじれも防止できる。
【0022】
また、本体6の枠状部5に設けた駆動手段17が駆動時状態のときには、ルーバー21に設けた開閉手段26が連結できないように阻止するリブ16を駆動手段17の作動子12に設けたので、電源が入れられた状態でルーバー21が取り外された場合においては、電源を入れた状態ではルーバー21は取り付けられなくなるので、電源を切り、開閉手段26と駆動手段17が確実に連結された状態でなければ運転できないこととなり、パネル20の開閉不良を防ぐことができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の実施の形態から明らかなように、本発明の換気装置によれば、内部にファンを取り付けたファンモータを有し、壁部等に設けた換気口に配設される形状で室内側に枠状部を設けた本体と、この本体の枠状部に着脱自在に係合されるルーバー枠部および、ルーバー枠部に設けた通気口を下方側を支点に開閉するパネルとを有したルーバーと、このルーバーのパネルに設けられるレバーおよび連結片よりなる開閉手段と、前記本体の枠状部に作動子および作動子を駆動する駆動部よりなる駆動手段とを備え、前記ルーバーを前記本体に取り付けることにより、前記開閉手段が前記作動子を介して前記駆動手段に自動的に連結せしめ、前記ルーバーを取り外したときには、前記ルーバーとともに前記開閉手段が前記本体側から取り外される構成としたので、ルーバーを取り外したときには開閉手段がルーバーとともに取り外されることとなり、ファンの前方には開閉手段等の部材が無くなり、ファンの着脱が容易で、ファンの掃除性が向上する換気装置を提供できる。
【0024】
また、開閉手段を、パネルの背面側上方部に取り付ける取付板および、取付板の左右に一端が接続され、他端にレバーピンを設けたレバーと、このレバーのレバーピンに一端が回動自在に取り付けられ、他端がルーバー枠部に回動自在に連結される連結片により構成したので、レバーの連結部分を作動子により動作させる動作距離と比較し、パネルの開閉距離が大きくとることができ通風量の増大を図ることができる。
【0025】
また、取付板の左右の幅を本体の枠状部に形成されるファンの吸込口より幅広に形成したので、通気抵抗および騒音値を下げることができ、また、レバーの強度を上げることができるとともに、パネルのねじれを防止できる。
【0026】
また、パネルを閉鎖するように設けられる一対のばねの一端を通気口の下方側のルーバー枠部のほぼ中央部に係止し、他端をパネルの背面側上方部の左右寄りに配設したので、気密性を向上することができる。
【0027】
また、本体側に設けた駆動手段が駆動時状態のときには、ルーバーに設けた開閉手段が連結できないように阻止するリブを作動子に設けたので、本体に電源が入れられ、パネルが開いている状態でルーバーを外された場合においては、パネルが閉じた状態ではルーバーが取り付かなくなり、開閉不良を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の換気装置の運転時の状態を示す断面図
【図2】同換気装置の運転停止時の状態を示す断面図
【図3】同換気装置のルーバーの斜視図
【図4】同換気装置の本体の斜視図
【図5】同換気装置のルーバーの背面側斜視図
【図6】同換気装置の作動子の斜視図
【符号の説明】
1 ファン
2 ファンモータ
3 壁部
4 換気口
5 枠状部
6 本体
7 ファンの吸込口
11 駆動部
12 作動子
16 リブ
17 駆動手段
18 ルーバー枠部
19 通気口
20 パネル
21 ルーバー
22 取付板
23 ルーバーピン
24 レバー
25 連結片
26 開閉手段
28 ばね
Claims (5)
- 内部にファンを取り付けたファンモータを有し、壁部等に設けた換気口に配設される形状で室内側に枠状部を設けた本体と、この本体の枠状部に着脱自在に係合されるルーバー枠部および、ルーバー枠部に設けた通気口を下方側を支点に開閉するパネルとを有したルーバーと、このルーバーのパネルに設けられるレバーおよび連結片よりなる開閉手段と、前記本体の枠状部に作動子および作動子を駆動する駆動部よりなる駆動手段とを備え、前記ルーバーを前記本体に取り付けることにより前記開閉手段が前記作動子を介して前記駆動手段に自動的に連結せしめ、前記ルーバーを取り外したときには、前記ルーバーとともに前記開閉手段が前記本体側から取り外される構成とした換気装置。
- 開閉手段を、パネルの背面側上方部に取り付ける取付板および、取付板の左右に一端が接続され、他端にレバーピンを設けたレバーと、このレバーのレバーピンに一端が回動自在に取り付けられ、他端がルーバー枠部に回動自在に連結される連結片により構成した請求項1記載の換気装置。
- 取付板の左右の幅を本体の枠状部に形成されるファンの吸込口より幅広に形成した請求項2記載の換気装置。
- パネルを閉鎖するように設けられる一対のばねの一端を、通気口の下方側のルーバー枠部のほぼ中央部に係止し、他端をパネルの背面側上方部の左右寄りに配設した請求項1または2記載の換気装置。
- 本体側に設けた駆動手段が駆動時状態のときには、ルーバーに設けた開閉手段が連結できないように阻止するリブを作動子に設けた請求項1記載の換気装置。
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JP2002306917A Expired - Lifetime JP3905015B2 (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 換気装置 |
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-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002306917A patent/JP3905015B2/ja not_active Expired - Lifetime
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