JP3706285B2 - スライドドア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の側部等に開閉可能に取り付けるスライドドアに関し、中間部が回転可能に支持されたリフトアームを有し、該リフトアームの一端にドリブンギヤが固着され、該リフトアームの他端でウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータと、開放途中のスライドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制可能な中間ストッパ機構と、ウインドガラスの開きが一定以上になると、中間ストッパ機構にスライドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制させる中間ストッパコントロール機構とを備えたスライドドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、車両等のスライドドア3には、ウインドガラス1が昇降可能に設けられている。このため、ウインドガラス1を降ろしたままスライドドア3を開けた時、このスライドドア3の窓に物が差し込まれていると、この物は、スライドドア3の窓枠7とピラー9とで挟まれ、損傷を受ける恐れがある。
【0003】
そこで、この事態を回避するために中間ストッパ機構を設け、ウインドガラス1を所定の位置より下方に降ろした時には、開方向へ移動中のスライドドアを、開放途中で停止させることが提案されている。
【0004】
このスライドドアの一例としては、図7に示すようなものがある。
まず、中間ストッパコントロール機構11は、ウインドガラス1が全閉状態から所定量L(例えば、150mm)だけ降下する間は、この降下量に応じて、ケーブル(インナケーブル)13を引き込む。一方、ケーブル13の移動ストロークが設定値に到達すると、ケーブル13の引き込みを停止する。しかし、この状況でも、ウインドガラス1は降下できる。
【0005】
中間ストッパ機構15は、ケーブル13によって中間ストッパコントロール機構11に連結されている。この中間ストッパ機構15は、中間ストッパコントロール機構11によって駆動され、開方向へ移動するスライドドア3を開放途中で止めるものである。又、Xアーム式のウインドレギュレータ16は、ウインドガラス1を上下方向へ駆動するものである。
【0006】
ここで、中間ストッパコントロール機構11の構成を図8を用いて詳細に説明する。スライドドア3のインナパネルにはベースプレート31が固着され、このベースプレート31にピン33が立設されている。このピン33には、第1のレバー35と第2のレバー37とが回転可能に取り付けられている。
【0007】
又、スパイラルスプリング39は、ピン33を中心に巻回され、一方の端部39aは第1のレバー35に掛止され、他方の端部39bは第2のレバー37に掛止されている。
【0008】
第1のレバー35の回転端部には、ローラ41が設けられており、このローラ41が、ウインドガラス1の下部に設けられたガイド17に図の水平方向に移動可能に係合している。第2のレバー37には、ケーブル13が接続されている。
【0009】
次に、中間ストッパ機構15の構成を図9を用いて説明する。スライドドア3のインナパネル下部には、ベースプレート21が固着され、このベースプレート21上に、レバー22が回転可能に取り付けられている。レバー22は、ケーブル13に連結され、又、図示しない付勢手段により矢印I方向へ付勢されている。このレバー22の先端には、弾性を有したローラ24が設けられている。一方、車体26側には、ローラ24と当接可能な段部28が形成されている。
【0010】
上記従来のスライドドア3において、全閉状態のウインドガラス1をウインドレギュレータ16を用いて降下させると、第1のレバー35もウインドガラス1の降下に伴って、図7において反時計方向へ回転する。又、第2のレバー37もスパイラルスプリング39を介して第1のレバー35へ接続されているので、反時計方向へ回転し、ケーブル13を引き込んでいく。
【0011】
ケーブル13の移動ストロークが設定値に到達すると、第2のレバー37はその回転を規制され、第1のレバー35に追従して回転することができなくなる。しかし、この状況でも、スパイラルスプリング39が縮径するように弾性変形することで、第1のレバー35だけは反時計方向へ回転でき、ウインドガラス1は降下できる。
【0012】
従って、ウインドガラス1が全閉状態から所定量L以上降下すると、中間ストッパコントロール機構11がケーブル13を所定量だけ引き込み、レバー22が、図示しない付勢手段の付勢力に抗して回転し、図9の二点鎖線位置から実線位置へ移動する。
【0013】
この状態で、スライドドア3を開方向へ移動すると、ローラ24が車体側の段部28に当接し、その位置に停止し、それ以上スライドドア3を開放できなくなる。すなわち、上記スライドドア3においては、ウインドガラス1が下げられ、スライドドア3の窓に物が差し込まれていても、この状況では、スライドドア3の窓枠7とピラー9との間に必ず空間が存在することになり、窓に差し込まれた物が挟まれる事態を回避できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記スライドドア3においては、中間ストッパコントロール機構11が、ウインドガラス1の降下量を第1のレバー35で直接求める構成であるため、このレバー35が長尺なものとなり、占有スペースも大きく、中間ストッパコントロール機構11自体が大型化するという問題がある。
【0015】
又、上記スライドドア3において、ウインドガラス1を全閉状態から下げる場合、ウインドガラス1が所定量Lに到達する前では、中間ストッパコントロール機構11はケーブル13を徐々に引くので、レバー22も徐々に回転する。従って、ウインドガラス1の降下が所定量Lより若干小さい状態にて、スライドドア3を開方向に強く引くと、ローラ24は段部28に当接後、これを乗り越えて進み、スライドドア3は全開位置まで移動する。
【0016】
すなわち、中間ストッパ機構15の切替動作時に、長い間、ローラ24は中途半端な状態にあり、この中途半端な状態では、ローラ24が段部28を乗り越えて進むことになる。
【0017】
この状態でのスライドドア3の摺動に際しては、ローラ24,レバー22,ベースプレート21等に大きな負荷がかかり、これらの部品の耐久性が落ちるだけでなく、異音が発生したり、スライドドア3の開操作力が増し、操作感も悪くなる。
【0018】
又、ウインドガラス1が所定量L以上降下した時に、中間ストッパ機構15は、そのローラ24が確実に車体側の段部28に当たって、スライドドア3を停止させることが必要である。しかし、ローラ24が広い範囲で中途半端な状態にあるため、確実な作動を得るためには、ベースプレート21の取り付け状態を試行錯誤により調整することがどうしても必要になる。
【0019】
本発明は、上記従来のスライドドアの欠点を解消したスライドドアを提供することを目的としている。すなわち、本発明の第1の目的は、中間ストッパ機構の切替に際し、中途半端な状態が生じないスライドドアを提供すること、本発明の第2の目的は、中間ストッパコントロール機構の小型化が可能なスライドドアを実現することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する請求項1記載の発明は、中間部がベースプレートに回転可能に支持されたリフトアームを有し、該リフトアームの一端には、モータによって回転駆動されるピニオンと噛合するドリブンギヤが固着され、前記ピニオンによって駆動される前記リフトアームの他端でウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータと、開放途中のスライドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制可能な中間ストッパ機構と、前記ウインドガラスの開きが一定以上になると、前記中間ストッパ機構にスライドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制させる中間ストッパコントロール機構とを備えたスライドドアであって、前記中間ストッパコントロール機構は、前記ピニオンと回転中心軸が一致するように中間部が前記ベースプレートに回転可能に支持され、且つ、先端部には、合成樹脂でなる摺接部が形成されたコントロールレバーと、前記ドリブンギヤに固着され、前記コントロールレバーの摺接部に当接するカム面として、前記コントロールレバーを回転させる傾斜面と前記コントロールレバーをその位置に保持する円弧面とを有するカムプレートと、インナワイヤの一端が前記コントロールレバーに係止され、前記コントロールレバーの動きを前記中間ストッパ機構側に伝達するケーブルとからなり、前記中間ストッパ機構は、車体側に配置された中間ストライカと、スライドドア側に回転可能に設けられ、前記中間ストライカに係脱可能なポールと、前記ポールを前記中間ストライカに当接可能な位置に戻すように前記ポールを付勢する第1の付勢手段と、前記中間ストライカに当接不能な位置まで回転した状態の前記ポールに係合し、前記ポールをその位置に拘束するフックであって、前記インナワイヤの他端に連結され、スライドドアの前記ウインドガラスが所定の位置まで開いた時に、前記インナワイヤに駆動されて、前記ポールの拘束を解くフックと、該フックを前記ポールと係合する方向へ付勢する第2の付勢手段とからなる、ことを特徴とするものである。
【0021】
この構成によって、本発明のスライドドアは、中間ストッパ機構の切替が速やかになされ、中途半端な状態が生じなくなる。又、中間ストッパコントロール機構が、ウインドガラスの降下量をリフトアームの変位を利用して間接的に求める構成のため、中間ストッパコントロール機構を小型化できる。
【0022】
更に、本発明の構成では、カム面に当接して従動するコントロールレバーの先端部に、ローラではなく、合成樹脂製の摺接部を設けたので、この部分での円滑な動きを確保しながらも小型化を図れ、その結果、中間ストッパコントロール機構をより一層小型化できる。
【0023】
ちなみに、コントロールレバーは、ベースプレートに回転可能に取り付けられ、カムプレートは、ベースプレートに回転可能に取り付けられたリフトアーム上にドリブンギヤと共に固着される構成のため、コントロールレバーとカムプレートとの間の相対的な位置決めは精度良く行える。
【0024】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記コントロールレバーは直線状に形成され、前記カム面の傾斜面は略平面で形成され、更に、前記コントロールレバーの摺接部に当接している状態での前記傾斜面は、前記コントロールレバーの長手方向と略平行となるように構成されたものである。
【0025】
このため、コントロールレバーは、傾斜面との摺接時には、回転軌跡の接線方向の力を受ける。よって、コントロールレバーは一層円滑な動きをする。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、前記コントロールレバーは、前記ベースプレートに係止された段付きピンによって中間部が回転可能に支持され、且つ、前記段付きピンの大径頭部と前記ベースプレートとでもって、その厚み方向の移動が規制されている。
【0026】
よって、コントロールレバーが厚み方向に振れることがなく、常に、同一平面内で回転することになり、カム面から摺接部が外れることもない。
【0027】
【発明の実施の形態】
図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
(中間ストッパ機構)
図1は本発明の実施の形態例における中間ストッパ機構等の基本的構成(平面図)を概念的に示している。この図において、ガイドレール51は、車体側に設けられ、スライドドアの開閉方向に向けられている。ローラ53,55は、ガイドレール51に移動可能に嵌合するもので、ローラアーム50に回転可能に支持されている。
【0028】
サポートプレート57は、スライドドアのドアパネルに取り付けられ、ベースプレート61は、このサポートプレート57とローラアーム50とに取り付けられている。これにより、スライドドアはガイドレール51に案内されて、全閉位置と全開位置との間を移動できる。
【0029】
このベースプレート61上には、開方向へ移動するスライドドアを途中で止めることが可能な中間ストッパ機構63と、全開位置にスライドドアを保持する全開ストッパ機構65とが設けられている。ここで、サポートプレート57はアウタ側(窓側)に位置し、ガイドレール51はインナ側(車室内側)に位置する。尚、図1は、スライドドアが全閉位置にある状態を示している。
【0030】
車体側には、中間ストッパ機構63に係合する中間ストライカ67が設けられている。スライドドアが全閉位置から全開位置へ向かって移動する際に、ウインドガラスが所定量以上開けられている場合は、中間ストッパ機構63のポール71と中間ストライカ67とが当接し、スライドドアはそれ以上の開方向への移動を規制される。
【0031】
ここで、中間ストッパ機構63を詳細に説明する。ベースプレート61上には、中間ストライカ67に当接可能なポール71が、ピン71cによって回転可能に支持されている。このポール71は、第1の付勢手段(図示せず)により、矢印D方向へ付勢されている。又、ポール71の中間ストライカ67との当接部には、緩衝用のプレート71bが固着されている。
【0032】
更に、ベースプレート61上には、第1のフック73がピン73cによって回転可能に設けられている。第1のフック73は、中間ストライカ67と当接しない位置(図1に示す回転位置)まで回転したポール71の突起部71aに、突起部73aでもって係合し、ポール71をその位置に拘束するものである。この第1のフック73は、第2の付勢手段(図示せず)により、突起部73aがポール71の突起部71aに係合する方向Eに付勢されている。
【0033】
第1のフック73の突起部73aがポール71の突起部71aに係合すると、ポール71の矢印D方向への回転は禁止される。
第1のフック73には、後述する中間ストッパコントロール機構によって駆動されるケーブル75が接続されている。
【0034】
ポール押し戻し部材68は、車体側に配置されている。ポール押し戻し部材68は、閉方向に移動中のスライドドア内のポール71に当接し、ポール71を、中間ストライカ67に対して当接可能な位置から当接不能な位置に回転させるものである。又、ベースプレート61に突設されたストッパ77は、第1のフック73による規制が解かれたポール71に当接し、ポール71をこの当接位置に停止させるものである。
【0035】
(全開ストッパ機構)
全開ストッパ機構65についても図1を用いて詳細に説明する。スライドドアが全開位置へ移動した際に、全開ストッパ機構65と係合する全開ストライカ69が、車体側に配置されている。一方、ベースプレート61には、全開ストライカ69に係脱可能な係合溝81aが形成されたラッチ81が、ピン81cでもって回転可能に設けられている。このラッチ81は、第3の付勢手段(図示せず)により、矢印F方向に付勢されている。
【0036】
ここで、図1に示すラッチ81の位置は、全開ストライカ69と係合可能な位置であり、外部から拘束されていない状態でのラッチ81は、第3の付勢手段により、図1に示す位置に戻るように付勢されている。
【0037】
又、ベースプレート61上には、第2のフック83がピン83cにより回転可能に設けられている。第2のフック83は、全開ストライカ69に係合してロック位置まで回転したラッチ81の突起部81bに突起部83aでもって係合し、ラッチ81をロック位置に拘束するものである。第2のフック83は、第4の付勢手段(図示せず)により、突起部83aがラッチ81の突起部81bと係合する方向Gに付勢されている。
【0038】
第2のフック83の突起部83aがラッチ81の突起部81bと係合すると、ラッチ81の矢印F方向への回転は禁止される。第2のフック83には、自動車であれば、そのインナハンドルやアウタハンドル等によって駆動されるケーブル85が接続されている。尚、図示しないが、ラッチ81は図1に示す位置よりF方向に回転することを規制されている。
【0039】
(ウインドレギュレータ)
本実施の形態例では、スライドドアは、図2に示すようなXアーム式のパワーウインドレギュレータを備えている。図2において、スライドドアのインナパネルに取り付けられたベースプレート101には、ピン103が回転可能に設けられている。ピン103には、リフトアーム105の中間部が固着されている。
【0040】
リフトアーム105の一方の回転端部には、ドリブンギヤ107が固着され、このドリブンギヤ107はベースプレート101上に設けられたモータ(ギヤボックスを含む)109の出力軸109aに設けられたピニオン110(図3及び図5参照)に噛合し、回転駆動されるようになっている。尚、ピニオン110はベースプレート101の膨出部101b内に配置され、ベースプレート101の開口窓を介して側方から膨出部101b内に一部が入り込んだドリブンギヤ107の歯部と噛み合っている。
【0041】
リフトアーム105の他方の回転端部には、ローラ111が設けられ、このローラ111は、ウインドガラス113の下端部に取り付けられたリフトアームブラケット115に形成されたガイド117に、水平方向に移動可能に係合している。
【0042】
ベースプレート101のピン103には、イコライザアームブラケット123の一方の端部が回転可能に取り付けられている。このイコライザアームブラケット123の他方の端部は、スライドドアのインナパネルに固着されている。
【0043】
リフトアーム105のピン103とローラ111との間には、リフトアーム105を貫通するスピンドル119が回転可能に設けられ、スピンドル119の一方の端部には、リフトアームブラケット115方向へ延びる第1のイコライザアーム121が固着されている。
【0044】
スピンドル119の他方の端部には、イコライザアームブラケット123方向へ延びる第2のイコライザアーム125が固着されている。従って、第1及び第2のイコライザアーム121,125はスピンドル119を介して一体化されたアームとなっている。
【0045】
第1のイコライザアーム121の先端部には、リフトアームブラケット115のガイド117に移動可能に係合したローラ131が設けられ、第2のイコライザアーム125の先端部には、イコライザアームブラケット123に形成されたガイド133に移動可能に係合したローラ135が設けられている。
【0046】
又、内端部がピン103に掛止され、中間部がピン103の周囲にスパイラル状に巻回され、外端部がベースプレート101に掛止されたバランススプリング141により、リフトアーム105はウインドガラス113を持ち上げる方向へ付勢されている。
【0047】
このウインドレギュレータでは、モータ109を駆動すると、ドリブンギヤ107が固着されたリフトアーム105が、ピン103を中心に回転し、ウインドガラス113を昇降させる。
【0048】
(中間ストッパコントロール機構)
ベースプレート101の裏側には、中間ストッパコントロール機構151が設けられている。図3及び図5を用いて、中間ストッパコントロール機構151を説明する。
【0049】
ベースプレート101の膨出部101bにおける平坦頂部には、図5に示すように、モータ109の出力軸109aと同軸的に穴が穿設されており、ここに植設された段付きピン181により、コントロールレバー153の中間部が、回転可能に取り付けられている。
【0050】
具体的には、段付きピン181は、小径部181b、中径部181a、大径頭部181cからなり、中径部181aが、コントロールレバー153の中間部の穴に遊嵌され、小径部181bが、ベースプレート101の膨出部101bの穴に挿入され且つかしめられている。大径頭部181cは、コントロールレバー153の厚み方向の移動を規制している。
【0051】
又、ドリブンギヤ107には、平面形状が弓形のカムプレート155が固着されている。このカムプレート155には、上下に延びた円弧状の外縁に沿って、図4に示すように、スライドドアの厚み方向に立ち上がった立壁部155wが設けられており、この立壁部155wの外周面が、カム面155dを構成している。そして、このカム面155dに、コントロールレバー153の一方の回転端部である摺接部153aが当接している。
【0052】
ここで、コントロールレバー153の摺接部153aは合成樹脂で形成されている。摺接部153aは、ブロック全体が合成樹脂である必要はなく、レバー本体の表面を合成樹脂で覆うだけでも十分である。
【0053】
上記カム面155dとしては、図3に示すように、上側に、ピン103を中心とする小径円弧面155bが形成され、下側に、ピン103を中心とする大径円弧面155cが形成され、両円弧面155b,155cの間にこれらを結ぶ傾斜面155aが形成されている。小径の円弧面155bは、ピン103に近づいた位置にコントロールレバー153の摺接部153aを保持するカム面部分、大径の円弧面155cは、ピン103から離れた位置にコントロールレバー153の摺接部153aを保持するカム面部分、傾斜面155aは、略平面で形成され、コントロールレバー153の摺接部153aを移動させコントロールレバー153を回転させるカム面部分を構成している。
【0054】
ここで、コントロールレバー153の摺接部153aに当接している状態での傾斜面155aは、コントロールレバー153の長手方向と略平行となるような傾斜角に選ばれている。
【0055】
そして、カムプレート155は、ウインドガラス113の全閉時には、小径の円弧面155bでコントロールレバー153の摺接部153aに当接しているが、ウインドガラス113が所定の位置近傍まで降下すると、傾斜面155aで摺接部153aに当接するようになり、ウインドガラス113が所定の位置まで下がった時点では、大径の円弧面155cで摺接部153aに当接するように設定されている。
【0056】
ベースプレート101には、ブラケット161が固着されており、ここに、ケーブル75の一端が固定されている。このケーブル75の一端は、コントロールレバー153の他端153bに対向しており、ウインドガラス113が降下した時にケーブル75のインナワイヤ75aが引き出されるように、該インナワイヤ75aの一端がコントロールレバー153の他端153bに係止されている。尚、このインナワイヤ75aの他端は中間ストッパ機構63内の第1のフック73に接続されている。
【0057】
又、ブラケット161とコントロールレバー153との間には、レバー付勢手段として、テンションスプリング163が掛止されており、コントロールレバー153は、摺接部153aがカムプレート155に当接する方向Mに付勢されている。
【0058】
尚、ブラケット161には、コントロールレバー153の他端部153bに形成された折曲部153sと当接するように、ストッパ161aが設けられている。このストッパ161aにより、コントロールレバー153の回転は一定範囲内に規制されているため、組み付け時にコントロールレバー153が過度に回転されることがなく、テンションスプリング163が過度に伸張されることもなくなる。
【0059】
(本実施の形態例の作動)
中間ストッパ機構63において、スライドドアが全閉位置にあり、ウインドガラス113が全閉状態にある時は、図1に示すように、中間ストライカ67と当接できない位置まで回転したポール71に、第1のフック73が第2の付勢手段の付勢力によって係合している。
【0060】
ここで、モータ109が全閉状態のウインドガラス113を下げる方向へ駆動され、図2においてリフトアーム105が矢印N方向へ移動すると、ドリブンギヤ107に固着されたカムプレート155も同方向に移動する。当初は、カムプレート155は、小径の円弧面155bでコントロールレバー153の摺接部153aに当接しているが、ウインドガラス113が所定の位置近傍まで降下すると、傾斜面155aで摺接部153aに当接するようになる。そして、ウインドガラス113が所定の位置まで下がった時点では、大径の円弧面155cで摺接部153aに当接することになる。
【0061】
傾斜面155aとの摺接時に、コントロールレバー153の他端153bは矢印K方向に回転させられ、ケーブル75のインナワイヤ75aを引き出していく。これにより、第1のフック73がポール71から離脱する方向(図1の反時計方向)に駆動され、ウインドガラス113が所定の位置まで降下した時点では、第1のフック73とポール71との係合が解除される。
【0062】
このため、ポール71は、ポール押し戻し部材68の拘束がなくなれば、第1の付勢手段の付勢力により、ストッパ77に当接する位置まで回転し、中間ストライカ67に当接可能な状態となる。
【0063】
ウインドガラス113が所定の位置まで降下した状態のスライドドアを開方向へ移動すると、その移動につれて、ポール71は、ポール押し戻し部材68から離れ、二点鎖線で示すように、ストッパ77に当接する位置まで回転する。更に移動すると、ポール71は中間ストライカ67に当接し、それ以上のスライドドアの移動を禁止することになる(中間ロック状態)。
【0064】
中間ロック状態を解除するには、スライドドアを閉方向へ移動させ、図1の位置まで戻すと共にウインドガラス113を所定の位置より上昇させる。この戻し動作により、車体側に設けられたポール押し戻し部材68にポール71の背面が押され、ポール71は矢印Dと逆方向に回転し、再び第1のフック73がポール71に係合し、中間ロック状態が解除される。
【0065】
次に、全開ストッパ機構65の作動を説明する。スライドドアが非全開状態では、第3の付勢手段の付勢力によりラッチ81は全開ストライカ69に係合可能な位置(図1の位置)にある。
【0066】
スライドドアが全開方向に移動すると、ラッチ81の係合溝81aに全開ストライカ69が係合し、更に、ラッチ81が時計方向へ回転する。
ラッチ81が二点鎖線で示す位置まで回転すると、第4の付勢手段の付勢力により第2のフック83がラッチ81に係合し、ラッチ81の矢印F方向への回転を禁止した全開ロック状態となる。
【0067】
全開ロック状態を解除するには、インサイドハンドルやアウトサイドハンドルを操作する。すると、ケーブル85が引き込まれ、第2のフック83のラッチ81との係合が解除され、ラッチ81は、矢印F方向への回転が可能となり、全開ロック状態が解除される。このため、スライドドアを閉方向へ移動させることができる。
【0068】
本実施の形態例のスライドドアでは、中間ストッパ機構63をポール71と、第1のフック73とで構成したことにより、切替が速やかになされ、切替に中途半端な状態がない。従って、切替に中途半端な状態がある従来のスライドドアに比べ、異音の発生がなく、部品の耐久性も向上し、スライドドアを移動させる操作力も変化しない。又、中間ストッパコントロール機構151が、ウインドガラス113の降下量をリフトアーム105の変位を利用して間接的に求める構成のため、長いレバー等が不要になり、占有スペースが小さくなって、中間ストッパコントロール機構151を小型化できる。
【0069】
しかも、カム面155dに当接して従動するコントロールレバー153の先端部に、ローラではなく、合成樹脂製の摺接部153aを設けたので、この部分での円滑な動きを確保しながらも小型化を図れ、その結果、中間ストッパコントロール機構151をより一層小型化できる。
【0070】
又、コントロールレバー153の摺接部153aに当接している状態での傾斜面155aは、コントロールレバー153の長手方向と略平行となるような傾斜角に選ばれているので、コントロールレバー153は、傾斜面155aとの摺接時には、回転軌跡の接線方向の力を受ける。よって、この点からも、コントロールレバー153は円滑な動きをする。
【0071】
本実施の形態例におけるコントロールレバー153は、ベースプレート101に回転可能に取り付けられ、カムプレート155は、ベースプレート101に回転可能に取り付けられたリフトアーム105上にドリブンギヤ107と共に固着される構成のため、コントロールレバー153とカムプレート155との間の相対的な位置決めは精度良く行える。
【0072】
尚、本発明は、上記の各実施の形態例に限定されるものではない。例えば、全開ストッパ機構65等の構成は、上記実施の形態例のものに限る必要はない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3記載の発明によれば、中間ストッパ機構の切替が速やかになされ、中途半端な状態が生じなくなる。又、中間ストッパコントロール機構が、ウインドガラスの降下量をリフトアームの変位を利用して間接的に求める構成のため、中間ストッパコントロール機構を小型化できる。
【0074】
更に、カム面に当接して従動するコントロールレバーの先端部に、ローラではなく、合成樹脂製の摺接部を設けたので、この部分での円滑な動きを確保しながらも小型化を図れ、その結果、中間ストッパコントロール機構をより一層小型化できる。
【0075】
加えて、請求項2記載の発明によれば、コントロールレバーは、傾斜面との摺接時には、回転軌跡の接線方向の力を受けることになり、コントロールレバーは一層円滑な動きをする。
【0076】
更に、請求項3記載の発明によれば、コントロールレバーが厚み方向に振れることがなく、常に、同一平面内で回転することになり、カム面から摺接部が外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例における中間ストッパ機構等の基本的構成を概念的に示した平面図である。
【図2】本発明の実施の形態例におけるウインドレギュレータ及び中間ストッパコントロール機構の全体構成を示す図である。
【図3】図2中の中間ストッパコントロール機構を裏側から見た拡大図(作動状態は図2とは異なる)である。
【図4】図3における切断線A−Aにおける断面図である。
【図5】図3における切断線C−Cにおける断面図である。
【図6】車両のスライドドアを示す図である。
【図7】中間ストッパ機構が設けられた従来のスライドドアの全体構成を示す図である。
【図8】図7における中間ストッパコントロール機構を示す図である。
【図9】図7の矢印B方向から見た図で、中間ストッパ機構を説明する図である。
【符号の説明】
50 ローラアーム
51 ガイドレール
53,55 ローラ
57 サポートプレート
61 ベースプレート
63 中間ストッパ機構
65 全開ストッパ機構
67 中間ストライカ
68 ポール押し戻し部材
69 全開ストライカ
71 ポール
73 第1のフック
101 ベースプレート
153 コントロールレバー
153a 摺接部
155 カムプレート
155a 傾斜面
155d カム面
181 段付きピン
181c 大径頭部

Claims (3)

  1. 中間部がベースプレートに回転可能に支持されたリフトアームを有し、該リフトアームの一端には、モータによって回転駆動されるピニオンと噛合するドリブンギヤが固着され、前記ピニオンによって駆動される前記リフトアームの他端でウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータと、開放途中のスライドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制可能な中間ストッパ機構と、前記ウインドガラスの開きが一定以上になると、前記中間ストッパ機構にスライドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制させる中間ストッパコントロール機構とを備えたスライドドアであって、
    前記中間ストッパコントロール機構は、
    前記ピニオンと回転中心軸が一致するように中間部が前記ベースプレートに回転可能に支持され、且つ、先端部には、合成樹脂でなる摺接部が形成されたコントロールレバーと、
    前記ドリブンギヤに固着され、前記コントロールレバーの摺接部に当接するカム面として、前記コントロールレバーを回転させる傾斜面と前記コントロールレバーをその位置に保持する円弧面とを有するカムプレートと、
    インナワイヤの一端が前記コントロールレバーに係止され、前記コントロールレバーの動きを前記中間ストッパ機構側に伝達するケーブルとからなり、
    前記中間ストッパ機構は、
    車体側に配置された中間ストライカと、
    スライドドア側に回転可能に設けられ、前記中間ストライカに係脱可能なポールと、
    前記ポールを前記中間ストライカに当接可能な位置に戻すように前記ポールを付勢する第1の付勢手段と、
    前記中間ストライカに当接不能な位置まで回転した状態の前記ポールに係合し、前記ポールをその位置に拘束するフックであって、前記インナワイヤの他端に連結され、スライドドアの前記ウインドガラスが所定の位置まで開いた時に、前記インナワイヤに駆動されて、前記ポールの拘束を解くフックと、
    該フックを前記ポールと係合する方向へ付勢する第2の付勢手段とからなる、ことを特徴とするスライドドア。
  2. 前記コントロールレバーは直線状に形成され、前記カム面の傾斜面は略平面で形成され、更に、前記コントロールレバーの摺接部に当接している状態での前記傾斜面は、前記コントロールレバーの長手方向と略平行となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のスライドドア。
  3. 前記コントロールレバーは、前記ベースプレートに係止された段付きピンによって中間部が回転可能に支持され、且つ、前記段付きピンの大径頭部と前記ベースプレートとでもって、その厚み方向の移動が規制されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスライドドア。
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