JP3704921B2 - 放射線画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線撮影された平板状の蓄積性蛍光体プレートを収容したカセッテから、蓄積性蛍光体プレートを取り出し、蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−68765号公報に、X線撮影された蓄積性蛍光体シートを収容した可搬性のカセッテから、蓄積性蛍光体シートを取り出し、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、複数のカセッテを水平にセットできるようにし、セットされたいずれの前記カセッテからも、前記蓄積性蛍光体シートを取り出して、画像読取部で蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取れるように、取り出された蓄積性蛍光体シートを曲げて1つの画像読取部に搬送するようにすることが提案されている。
【0003】
また、特開平8−122946号公報には、X線撮影された平板状の蓄積性蛍光体プレートを収容したカセッテを、前記蓄積性蛍光体プレートが鉛直になるように、複数セットでき、順次取出位置に送るカセッテスタッカと、前記カセッテスタッカの取出位置に送られた前記カセッテから、前記蓄積性蛍光体プレートを略鉛直方向に取り出して保持することが可能なプレート保持部と、前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像をレーザ走査により読み取る画像読取部と、を有し、前記蓄積性蛍光体プレートを保持している前記プレート保持部を鉛直方向に移動させて、前記画像読取部が前記プレート保持部に保持されている前記蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取ることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平9−68765号公報に記載のものでは、搬送路が曲面になり、蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやすくなり、高価な蓄積性蛍光体プレートのロスが発生しやすくなる問題があることが判った。また、剛性の高い平板状の蓄積性蛍光体プレートを収容した可搬性のカセッテから蓄積性蛍光体プレートを曲面の搬送路に沿って搬送することは困難である。また、複数のカセッテを水平にして、鉛直方向に複数段にセットするものであるから、設置位置の水平方向周辺にカセッテをセットする動作のための大きな空間が必要で、また、面積の大きな蓄積性蛍光体プレートも読み取れるようにすると、設置面積が大きなものになる。
【0005】
また、特開平8−122946号公報に記載のものでは、カセッテが取出位置に送られるまで、そのカセッテから蓄積性蛍光体プレートを取り出して、この蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取ることができず、割り込み処理ができない問題がある。また、カセッテスタッカが、複数セットされたカセッテを同時に間欠的に送ることで、順次取出位置に送るものなので、構造が複雑で、高価なものになってしまう。
【0006】
請求項1に記載の発明の目的は、これらの課題を解決するもので、蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやい曲面の搬送路を設けなくても、割り込み処理を可能にしつつ、設置位置の水平方向周辺に空間が必要でなく、面積の大きな蓄積性蛍光体プレートも読み取れるようにしても、設置面積が大きなものにならないようにしつつ、カセッテスタッカの構造を簡単なものにし、安価なものにすることである。
【0007】
また、請求項に記載の発明の目的は、蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやい曲面の搬送路を設けなくても、割り込み処理を可能にしつつ、カセッテスタッカの構造を簡単なものにし、安価なものにしつつ、さらに、長期間安定して、精度の高い画像読取ができるようにすることが容易にすることである。
【0008】
また、請求項に記載の発明の目的は、複数のカセッテをセットできるようにし、セットされたいずれの前記カセッテからも、前記蓄積性蛍光体プレートを取り出して、蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取れるようにした場合に、設置面積が大きなものにせず、さらに、1つの前記蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取るのに必要なトータルの時間を短くすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための事項の全てにより達成される。以下、各請求項について説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略することがある。
【0010】
〔請求項1〕『X線撮影された平板状の蓄積性蛍光体プレートを収容した可搬性のカセッテから、蓄積性蛍光体プレートを取り出し、蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、
水平面内の1つの方向をX方向と呼ぶときに、
前記蓄積性蛍光体プレートが、X方向に対して略垂直になり、X方向の位置が互いに異なるように、前記カセッテを並べて複数セットできるカセッテスタッカと、
少なくともX方向に移動可能なことにより、前記カセッテスタッカにセットされたいずれの前記カセッテからも、前記蓄積性蛍光体プレートを略鉛直方向に取り出して保持することが可能なプレート保持部と、
前記プレート保持部に保持されている前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る画像読取部と、
を有することを特徴とする放射線画像読取装置。』
請求項1に記載の発明により、前記カセッテスタッカは、前記蓄積性蛍光体プレートがX方向に対して略垂直になり、X方向の位置が互いに異なるように、前記カセッテを並べて複数セットできるものであり、プレート保持部が、少なくともX方向に移動可能なことにより、前記カセッテスタッカにセットされたいずれの前記カセッテからも、前記蓄積性蛍光体プレートを略鉛直方向に取り出して保持することが可能であるから、面積の大きな蓄積性蛍光体プレートも読み取れるようにしても、設置面積が大きなものにならず、また、設置位置の水平方向周辺にカセッテをセットする動作のための大きな空間が必要でなく、また、カセッテスタッカ及びプレート保持部の構造を簡単なものにし、安価なものにでき、さらに、画像読取部が、前記プレート保持部に保持されている前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取るから、蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやい曲面の搬送路を設けなくても、既に幾つかの画像読取が未だのカセッテがセットされていても、新たにセットされたカセッテから蓄積性蛍光体プレートを取り出して、この蓄積性蛍光体プレートから画像読取する割り込み処理が可能である。
【0012】
〔請求項〕『X線撮影された剛性を有する平板状の蓄積性蛍光体プレートを収容し、長辺側に開閉可能な開口部を有する可搬性のカセッテから、前記蓄積性蛍光体プレートを取り出し、前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、
水平面と直角をなす方向に立てた前記カセッテを開口部を下方にして複数並べてセットするカセッテスタッカと、
水平面内の1つの方向をX方向と呼ぶときに
なくともX方向に移動可能なことにより、前記カセッテスタッカにセットされたいずれの前記カセッテからも、カセッテを移動させることなく前記蓄積性蛍光体プレートを略鉛直方向に取り出して保持することが可能なプレート保持部と、
レーザ光により水平面に対して略垂直な方向の主走査と、前記X方向と直角をなす水平面内のY方向の副走査とを行って、前記プレート保持部に保持されている前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る画像読取部と、を有し、
前記画像読取部をX方向に固定し、
前記蓄積性蛍光体プレートを保持している前記プレート保持部を少なくともX方向に移動させて、所定のX方向の位置にセットしてから、前記画像読取部が、前記蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取ることを特徴とする放射線画像読取装置。』請求項に記載の発明により、前記カセッテスタッカは、前記カセッテを並べて複数セットできるものであり、プレート保持部が、少なくともX方向に移動可能なことにより、前記カセッテスタッカにセットされたいずれの前記カセッテからも、前記蓄積性蛍光体プレートを取り出して保持することが可能なので、カセッテスタッカの構造を簡単なものにし、安価なものにでき、さらに、前記蓄積性蛍光体プレートを保持している前記プレート保持部を、X方向に移動させて、所定のX方向の位置にセットしてから、前記画像読取部が前記プレート保持部に保持されている前記蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取るものであるから、蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやい曲面の搬送路を設けなくても、既に幾つかの画像読取が未だのカセッテがセットされていても、新たにセットされたカセッテから蓄積性蛍光体プレートを取り出して、この蓄積性蛍光体プレートから画像読取する割り込み処理を可能である。また、画像読取部はX方向に固定されているので、長期間安定して、精度の高い画像読取ができるようにすることが容易である。
【0013】
また、プレート保持部は、前記カセッテスタッカにセットされた前記カセッテから前記蓄積性蛍光体プレートを取り出して保持するために少なくともX方向に移動させるための移動機構と、X方向に固定された画像読取部が放射線画像を読み取るための前記蓄積性蛍光体プレートを保持して所定のX方向の位置にセットするために、少なくともX方向に移動させるための移動機構とを兼用することができる。これにより、構造を簡単にできる。
【0016】
〔用語などの説明〕
蓄積性蛍光体プレートは、蓄積性蛍光体の層を有するプレートである。そして、蓄積性蛍光体プレートは、剛性の高い平板状のプレートであることが好ましい。特に、プレートの基板が金属、セラミックス、繊維強化樹脂などであることが好ましい。そして、蓄積性蛍光体は、放射線発生源からの照射放射線量に対する被写体の放射線透過率分布にしたがったエネルギーを蓄積して潜像を形成するものである。そして、蓄積性蛍光体としては、輝尽性蛍光体であることが好ましい。
【0017】
蓄積性蛍光体プレートは、支持体上に、気相堆積或いは塗布などによって蓄積性蛍光体の層を設けたものであることが好ましい。そして、蓄積性蛍光体の層は環境による悪影響や損傷を防止するために、保護部材によって遮蔽されていたり、被覆されていたりすることが好ましい。
【0018】
本発明において、X方向とは、水平面内の1つの方向のことである。また、本明細書中において、Y方向とは、水平面内のX方向に直交する方向のことであり、X方向及びY方向及び鉛直方向の各々の間の角度は全て直角である。
【0019】
また、前記画像読取部及び前記プレート保持部を少なくともX方向に相対的に移動させることや、前記画像読取部を少なくともX方向に移動させることや、前記プレート保持部を少なくともX方向に移動させることは、X方向への移動成分を有する移動であればよく、例えば、X方向への移動成分を有する斜め上方への移動や、X方向への移動成分を有する斜め下方への移動であってもよい。
【0020】
画像読取部が、前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像をレーザ走査により読み取る形態としては、レーザ光による主走査を鉛直方向に行い、画像読取部と蓄積性蛍光体プレートとをY方向に相対的に移動させることにより副走査する形態や、レーザ光による主走査をY方向に行い、画像読取部と蓄積性蛍光体プレートとを鉛直方向に相対的に移動させることにより副走査する形態などが挙げられる。
【0021】
そして、レーザ光による主走査を鉛直方向に行い、画像読取部と蓄積性蛍光体プレートとをY方向に相対的に移動させることにより副走査する形態は、副走査のために重力負荷を伴う移動が不要なので、安定した副走査ができ、読み取った画像を良好なものにしやすいので好ましい。そして、画像読取部と蓄積性蛍光体プレートとをY方向に相対的に移動させることにより副走査する形態としては、図20に示すように、プレート保持部4を固定させ、画像読取部5をY方向に移動させることにより副走査する形態(実施形態にも示す)や、図21に示すように、画像読取部5を固定させ、蓄積性蛍光体プレート12を保持しているプレート保持部4をY方向に移動させることにより副走査する形態が挙げられるが、これらに限られない。
【0023】
ここで、図20〜図21に示す形態を説明する。
【0024】
先ず、図20に示す、プレート保持部4を固定させ、画像読取部5をY方向に移動させることにより副走査する形態(実施形態にも示す)では、画像読取部5は、レーザ光による主走査MSを鉛直方向に行うもので、先ず、第一(S1)に、プレート保持部4が、少なくともX方向に移動して、所定のX方向の位置で蓄積性蛍光体プレート12を取り出して保持し、第二(S2)に、プレート保持部4を、少なくともX方向に移動させて、所定のX方向の位置に停止させ、第三(S3)に、蓄積性蛍光体プレート12を保持しているプレート保持部4を固定させ、画像読取部5をY方向に移動させることにより、蓄積性蛍光体プレート12を副走査する。
【0025】
また、図21に示す、画像読取部5を固定させ、プレート保持部4をY方向に移動させることにより副走査する形態では、画像読取部5は、レーザ光による主走査MSを鉛直方向に行うもので固定されており、先ず、第一(S11)に、プレート保持部4を、少なくともX方向に移動させて、所定のX方向の位置で蓄積性蛍光体プレート12を取り出して保持し、第二(S12)に、プレート保持部4が、少なくともX方向に移動して、所定のX方向の位置に停止させ、第三(S13)に、プレート保持部4をY方向に移動させることにより、蓄積性蛍光体プレート12を副走査する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に関する具体例の一例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定されない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0029】
実施形態1
本実施形態の放射線画像読取装置の概略構成図である図1及び制御ブロック図である図2及び(遠近法を用いた)概略斜視図である図11及び図20に基づいて、本実施形態の放射線画像読取装置について説明する。
【0030】
なお、本実施形態では、放射線画像読取装置1の装置本体2の横方向をX方向と呼び、放射線画像読取装置1の装置本体2の奥行き方向をY方向と呼ぶ。従って、X方向及びY方向は、水平面内の互いに直交する2つの方向であり、X方向及びY方向の間の角度は直角である。
【0031】
本実施形態の放射線画像読取装置1は、X線撮影された平板状の蓄積性蛍光体プレート12を収容した可搬性のカセッテ9から、蓄積性蛍光体プレート12を取り出し、蓄積性蛍光体プレート12に記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置1である。本実施形態の放射線画像読取装置1の装置本体2には、カセッテスタッカ3、プレート保持部4、画像読取部5、システム制御部6、操作部7及び電源部8が備えられている。
【0032】
カセッテスタッカ3は、X線撮影された平板状の蓄積性蛍光体プレート12を収容したカセッテ9を、収容した蓄積性蛍光体プレート12がX方向に対して垂直になるように、即ち、鉛直方向及びY方向が形成する面と平行になるように、かつ、X方向の位置が互いに異なるように、並べて複数セットできる。
【0033】
また、カセッテスタッカ3は、カセッテスタッカ機構・駆動部30およびカセッテスタッカ制御部31を有し、カセッテスタッカ制御部31は、システム制御部6からの制御信号に基づいて、カセッテスタッカ機構・駆動部30が、カセッテスタッカ3にセットされたカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を取り出したり、カセッテスタッカ3にセットされたカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収容させたりできるように駆動するように制御する。
【0034】
プレート保持部4は、カセッテスタッカ3にセットされたいずれのカセッテ9からも、蓄積性蛍光体プレート12を略鉛直方向に取り出して保持することが可能である。
【0035】
また、プレート保持部4は、プレート保持部機構・駆動部40およびプレート保持部制御部41を有し、プレート保持部制御部41は、システム制御部6からの制御信号に基づいて、プレート保持部機構・駆動部40が、カセッテスタッカ3にセットされたカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を取り出したり、カセッテスタッカ3にセットされたカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収容させたり、X方向に移動したりするように駆動するように、制御する。
【0036】
画像読取部5は、副走査部50及び主走査部51を有する。そして、主走査部51は、レーザ光による主走査MSを鉛直方向に行うもので、蓄積性蛍光体プレート12に記録された放射線画像をレーザ走査により読み取るものである。また、副走査部50は、主走査部51をY方向に移動させて副走査させるものである。
【0037】
システム制御部6は、メインCPU60、読取制御部61、システム用ディスク62、画像用ディスク63及びインターフェイス用ボード(以下、I/Fボードと略す。)65を有する。そして、メインCPU60には、操作部7のCRT70及びタッチパネル71と、システム制御部6の読取制御部61、システム用ディスク62、画像用ディスク63及びI/Fボード65とが接続されている。
【0038】
システム用ディスク62には、メインCPU60が、全体制御、画像処理、画像送信制御及び画像管理を行うためのシステムプログラムが記憶されている。また、画像用ディスク63には、読取制御部61から送られた画像を記憶したり、画像処理された画像を記憶したりする。
【0039】
そして、メインCPU60は、システム用ディスク62に記憶されているシステムプログラムを内部のメモリに展開しながら、読取制御部61から送られた画像や画像処理した画像を画像用ディスク63に記憶させたり、画像用ディスク63に記憶された画像を読み出したりしつつ、全体制御、画像処理、画像送信及び画像管理を行う。
【0040】
また、読取制御部61は、カセッテスタッカ制御部31、プレート保持部制御部41、副走査部50及び主走査部51を制御して、蓄積性蛍光体プレート12に記録された放射線画像をレーザ走査により読み取らせ、主走査部51から画像信号を受け取り、読み取った画像をメインCPU50に送る。
【0041】
また、メインCPU60は、I/Fボード65を介して、本体装置2の外部にあるホストコンピュータ66、診断装置67及び患者登録ターミナル68と接続されている。そして、メインCPU60は、I/Fボード65を介して、ホストコンピュータ66、診断装置67及び患者登録ターミナル68に画像を送信する。
【0042】
また、操作部7は、CRT70及びタッチパネル71を有し、CRT70は、メインCPU60から送信されてくる表示画像を表示し、タッチパネル71は、操作者によりタッチされることにより入力された指示入力に関する情報をメインCPU60に送る。
【0043】
また、メインCPU60は、操作部7のタッチパネル71から送られた指示入力に関する情報に基づいて、全体制御、画像処理、画像送信及び画像管理を行い、適宜必要な情報をCRT70に表示させるために、表示画像をCRT70に送信する。
【0044】
そして、カセッテスタッカ3にセットされたカセッテ9のいずれかを指定する指示内容を含む指示入力が操作部7からされると、システム制御部6は、プレート保持部4が操作部7からの指示入力で指定されたカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を略鉛直方向に取り出して保持し、画像読取部5が蓄積性蛍光体プレート12に記録された放射線画像をレーザ走査により読み取るように、蓄積性蛍光体プレート12を保持しているプレート保持部4と画像読取部5とを制御する。
【0045】
すなわち、図20に示すように、画像読取部5は、先ず、第一(S1)に、プレート保持部4が、操作部7からの指示入力で指定されたカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を略鉛直方向に取り出せる所定のX方向の位置まで、X方向に移動して、この所定のX方向の位置で、操作部7からの指示入力で指定されたカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を略鉛直方向に取り出して保持し、第二(S2)に、プレート保持部4を、少なくともX方向に移動させて、所定のX方向の位置に停止させ、第三(S3)に、蓄積性蛍光体プレート12を保持しているプレート保持部4を固定させ、画像読取部5をY方向に移動させることにより、蓄積性蛍光体プレート12を副走査することにより、画像読取部5がプレート保持部4に保持されている蓄積性蛍光体プレート12に記録されている放射線画像を読み取るものである。
【0046】
これにより、カセッテスタッカ3は、蓄積性蛍光体プレート12がX方向に対して略垂直になり、X方向の位置が互いに異なるように、カセッテ9を並べて複数セットできるものであるから、1つのカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を取り出す間に、他のセット位置に他のカセッテをセットでき、これにより作業性が向上する。
【0047】
また、これに加えて、プレート保持部4が、カセッテスタッカ3にセットされたいずれのカセッテ9からも、蓄積性蛍光体プレート12を略鉛直方向に取り出して保持することが可能なので、面積の大きな蓄積性蛍光体プレート12も読み取れるようにしても、設置面積が大きなものにならず、また、設置位置の水平方向周辺に空間が必要でなく、また、誤ってセットされているカセッテ9にぶつかったり、物をぶつけたりしにくい。
【0048】
さらに、蓄積性蛍光体プレート12を保持しているプレート保持部4を、X方向に移動させて、所定のX方向の位置にセットすればよいので、レーザ走査に要求される所定の位置にセットすることが技術的に容易である。
【0049】
また、画像読取部5は固定されているので、長期間安定して、精度の高い画像読取ができるようにすることが容易である。そして、画像読取時に、画像読取部5は固定されていて、プレート保持部4をY方向に相対的に移動させることにより副走査するので、副走査のために重力負荷を伴う移動が不要なので、安定した副走査ができ、読み取った画像を良好なものにしやすい。
【0050】
また、蓄積性蛍光体プレート12を曲げて搬送する必要がなく、また、画像読取部5も1つあればよい。
【0051】
そして、第四(S4)に、画像読取部5がプレート保持部4に保持されている蓄積性蛍光体プレート12に記録されている放射線画像を読み取り終わると、プレート保持部4が、保持している蓄積性蛍光体プレート12が収容されていたカセッテスタッカ3にセットされているカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を略鉛直方向に搬送して収容させることができる所定のX方向の位置まで、X方向に移動し、画像読取部5により放射線画像を読み取られた保持している蓄積性蛍光体プレート12を、この蓄積性蛍光体プレート12が収容されていたカセッテ9に略鉛直方向に搬送して収容させる。
【0052】
これにより、1つのプレート保持部4により、カセッテスタッカ3にセットされたいずれのカセッテ9にも、取り出された蓄積性蛍光体プレート12を収容させることができ、構造を簡単にできる。
【0053】
そして、プレート保持部4の上端部には、消去部13が設けられている。そして、プレート保持部4が、画像読取部5により放射線画像を読み取られた保持している蓄積性蛍光体プレート12を、この蓄積性蛍光体プレート12が収容されていたカセッテ9に略鉛直方向に搬送して収容させる際に、消去部13が、蓄積性蛍光体プレート12に消去光を照射することにより、画像読取部5により放射線画像を読み取られた蓄積性蛍光体プレート12に残っている残像を消去する。これにより、蓄積性蛍光体プレート12をカセッテ9に収容させることと、蓄積性蛍光体プレート12に残っている残像を消去することが同時にできるので、画像読取のためのサイクルタイムを短くすることができる。
【0054】
次に、放射線画像読取装置1で使用されるカセッテ9について詳細に説明する。
【0055】
蓄積性蛍光体プレート2を収納したカセット9は、図3乃至図10に示すように構成され、図3はカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収納した状態を示す斜視図、図4はカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を引き出した状態を示す斜視図、図5はカセッテ9の平面図、図6はカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収納した状態を示す平面図、図7はカセッテ9の側面図、図8は図5のA−A断面図、図9は図5のB−B断面図、図10は図5のC−C断面図である。
【0056】
カセッテ9は、ケース半体900,901を合わせて周囲をビス902により締め付けて一体化している。カセッテ9の一辺部に開口903が形成され、この開口903から蓄積性蛍光体プレート12を引き出し可能になっている。
【0057】
蓄積性蛍光体プレート12は、輝尽性蛍光体層を有し、輝尽性蛍光体は、放射線発生源からの照射放射線量に対する被写体の放射線透過率分布にしたがったエネルギーを蓄積して潜像を形成する蓄積性蛍光体の一種である輝尽性蛍光体の層である。蓄積性蛍光体プレート12は気相堆積或いは塗布によって輝尽性蛍光体層を設けてある。輝尽性蛍光体層は環境による悪影響或いは損傷を遮断するために保護部材によって遮蔽若しくは被覆されている。輝尽性蛍光体としては、例えば、
M′X・aM″X2・bM′″X5:cA
(但し、M′はLi,Na,K,Rb及びCsから選ばれる少なくとも一種類のアルカリ金属である。M″はBe,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Cu及びNiから選ばれる少なくとも一種類の二価金属である。M′″はSc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Al,Ga及びInから選ばれる少なくとも一種類のハロゲンである。AはEu,Tb,Ce,Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Er,Gd,Sc,Lu,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu及びMgから選ばれる少なくとも一種類の金属である。また、aは0<a<0.5の範囲の数値であり、bは0≦a<0.5の範囲の数値であり、cは0<a<0.2の範囲の数値である。)
また、他に例えば、
(Ba1-x-yMgxCay)FX:eEu2
(但し、XはBr及びClの中の少なくとも1つであり、x,y及びeはそれぞれ0<x+y<0.6,xy≠0,10-6≦e≦5×10-2なる条件を満たす数である。)で表されるアルカリ土類弗化ハロゲン化物蛍光体、
又は例えば、
BaFX:xCe,yA
(但し、XはClBr及びIの少なくとも1つであり、Aはln,Tl,Gd,Sm及びZnの内の少なくとも一つであり、x及びyはそれぞれ0<x≦2×10-1及び0<y<5×10-2である。)等が使われる。
【0058】
蓄積性蛍光体プレート12はカセッテ9内部のリジッドなトレイ904に固定され、画像が記録される領域以外の部分に対応して一対の係止ピン905がトレイ904に設けられ、この一対の係止ピン905は蓄積性蛍光体プレート12に貫通している。一対の係止ピン905には、ガイドプレート906の案内孔906aが摺動可能に設けられ、ガイドプレート906に開口を覆うキャップ907が取り付けられている。
【0059】
キャップ907にはロック機構908が内蔵され、ロック孔909からロック機構908のロック解除が可能になっている。また、キャップ907には、一対のレバー910が設けられ、この一対のレバー910によりキャップ907を開閉してカセッテ9からトレイ904ごと蓄積性蛍光体プレート12が引き出され、或いは収納される。
【0060】
カセッテ9の種類とサイズの一例を表1に示す。
【0061】
【表1】
Figure 0003704921
【0062】
カセッテ9には、識別シール911が貼り付けられており、識別シール911には白と黒とによる識別情報が記録され、この識別シール911の識別情報の検出によりカセッテ9の種類とサイズの検出と、カセッテスタッカ3への誤投入の検出を行う。
【0063】
また、カセッテ9の上下グリッド方向の指示は、上下方向の指示マーク912によるが、キャップ907を下側にしてカセッテ9をカセッテスタッカ3へ投入することで上下方向を指定するようにしてもよい。
【0064】
また、カセッテ9には、ケース半体900に診療録クリップ913が設けられ、この診療録クリップ913の周囲にはケース半体900に凹部900aが形成され、この凹部900aと診療録クリップ913とで診療録等が保持される。
【0065】
次に、放射線画像読取装置1の装置本体2に備えられるカセッテスタッカ、プレート保持部4、画像読取部5、システム制御部6、操作部7及び電源部8について詳細に説明する。
【0066】
図11は放射線画像読取装置の斜視図、図12は放射線画像読取装置の正面図、図13は放射線画像読取装置の左側面図、図14は放射線画像読取装置の右側面図、図15はプレート保持部の正面図、図16はカセッテクリンチの側面図、図17はカセッテクリンチの平面図、図18は副走査部の側面図、図19は主走査部の光学系を示す正面図である。
【0067】
先ず、カセッテスタッカ3は、図11に示すように放射線画像読取装置1の上部右側に配置され、5個のスロット毎に設けられたセット部300を有しているる。放射線画像読取装置1の上部左側には、操作部7が配置され、操作部7による操作を行いながらカセッテスタッカ3にカセッテ9を投入することでセットでき、操作が容易である。
【0068】
セット部300は、ガイド部301及び収納部302から構成されている。ガイド部301は溝状で収納部302に向かって延び、カセッテ9を収納部302に導くように形成されている。収納部302は、カセッテ9を互いに所定の隙間を持って収納保持する。
【0069】
遮光シャッタ303は、操作者がカセッテ9をセットするとき及びカセッテ9を取り出すときを除いて閉じることにより内部を遮光する。
【0070】
カセッテスタッカ3は、操作者がカセッテ9の長辺方向を水平にした鉛直方向に立たせた状態で、手前から挿入してセットするものであり、カセッテ9のセット完了と同時にスロット毎に収納部302の開口に設けられた遮光シャッタ303が閉じ、カセッテ周辺から漏れ光を防ぐ。
【0071】
カセッテ9は、識別シール911が操作者がカセッテ9の投入方向、表裏判別を行えるように、貼り付けられている。
【0072】
読取時以外は、各スロット毎にカセッテ9の抜き取りが可能であり、誤ってカセット9が抜き取られることがないように読取中を示すLEDランプ304を装備する。
【0073】
さて、プレート保持部4に備えられるプレート保持部機構・駆動部40は、図12、図15乃至図17に示すように構成される。
【0074】
即ち、プレード保持部機構・駆動部40には、支持フレーム400が上下に配置されたガイドレール401,402に支持されている。このガイドレール401,402は、カセッテスタッカ3に収納されたカセッテ9に対して直交する方向に配置されている。支持フレーム400の下端部は、下方に配置された搬送ベルト403に固定され、この搬送ベルト403は搬送モータ404により駆動され、これにより支持フレーム400がガイドレール401,402に沿って移動する。
【0075】
支持フレーム400の上部には、消去部13から取り付けられている。消去部13の消去光源は、例えば300Wハロゲンランプ2本(駆動電圧90V)が用いられ、消去時の蓄積性蛍光体プレート12の移動速度は、10.5mm/secであるが、蓄積性蛍光体プレート12の画像記録に応じて可変可能である。ハロゲンランプは消去光源であり、点灯して消去光を蓄積性蛍光体プレート12に照射して残像の消去を行う。この残像の消去とは、蓄積性蛍光体プレート12を消去光によって照射することで、レーザビームによる走査と読み取り後の蓄積性蛍光体プレート12における残留放射線エネルギーを放出させることである。
【0076】
支持フレーム400には、上下方向にガイド軸410が設けられ、このガイド軸410にはカセッテクリンチ411が上下方向へ移動可能に取り付けられている。カセッテクリンチ411は、上下方向に配置された搬送ベルト405に取り付けられ、この搬送ベルト405は支持フレーム400の下方位置に配置した搬送モータ406により駆動され、これによりカセッテクリンチ411がガイド軸410に沿って上下動する。また、支持フレーム400には、蓄積性蛍光体プレート12の倒れ防止を行う保持ローラ407が設けられ、蓄積性蛍光体プレート12の画像記録領域外の端部を保持する。
【0077】
カセッテクリンチ411には、図16に示すように支持体412の内部に一対のアーム413が支持ピン414を支点に回動可能に設けらてれいる。一対のアーム413の先端に設けられた爪部413aは、カセッテ9のキャップ907に設けられた一対のレバー910に係合可能になっており、一対のアーム413はそれぞれスプリング417により基部413bが常にカム415のピン415aに当接するように付勢されている。
【0078】
カム415は駆動モータ416により回転する。このカム415の回転によりピン415aが基部413bを押動し一対のアーム413が開閉する。
【0079】
駆動モータ416の回転軸420には、回転円盤421が設けられ、回転円盤421に形成した切欠き421aがフォトカプラ422横切るタイミングで駆動モータ416の回転数を検出して一対のアーム413の開閉を制御する。
【0080】
また、カセッテクリンチ411の支持体412には、キャップ907のロック機構908のロックを解除する一対のロック解除ロッド430が設けられている。この一対のロック解除ロッド430は、支持体412にプレート431により摺動可能に支持され、一方のロック解除ロッド430にソレノイド432が連結され、このロック解除ロッド430は連結レバー433により他方のロック解除ロッド430と連結されて連動して作動する。
【0081】
一対のロック解除ロッド430は、スプリング434により常に初期位置に付勢されており、カセッテクリンチ411が上方に移動した位置で支持体412をカセッテ9のキャップ907に当てがい、ソレノノイド432を移動させると一対のロックを解除ロッド430が突出してキャップ907のロック孔909に入りロック機構908のロックを解除する。
【0082】
このロック機構908のロック解除により一対のアーム413が閉じて爪部413aがキャップ907の一対のレバー910に係合し、この状態でカセッテクリンチ411を下方へ移動させてカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を引き出し、カセッテクリンチ411に引き出された蓄積性蛍光体プレート12保持したまま支持フレーム400を移動して副走査部50へ搬送する。
【0083】
蓄積性蛍光体プレート12の画像読取が終了すると、反対方向へ支持フレーム400を移動して所定位置に戻り、カセッテクリンチ411を上方へ移動させて蓄積性蛍光体プレート12をカセッテ9に収納させる。このときは、一対のロック解除ロッド430は作動させないで、カセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収納してキャップ907を閉じると自動的にロック機構がキャップ907をロックする。
【0084】
また、画像読取部5は、放射線画像読取装置1の装置本体2に内蔵され、操作部7の下方位置に配置されている。画像読取部5に備えられる副走査部50が、主走査部51を副走査方向へ搬送する。
【0085】
副走査部50は、図12、図13、図18及び図19に示すように、蓄積性蛍光体プレート12に対面する方向のガイド軸500とボールネジ501が平行に配置されている。ガイド軸500が上方に位置し、ボールネジ501が下方に位置し、このガイド軸500とボールネジ501により主走査部51が縦に保持され、水平に移動可能になっている。
【0086】
ボールネジ501にはダイレクトドライブモータ502が設けられ、ダイレクトドライブモータ502の駆動によりボールネジ501が回転して主走査部51を副走査方向へ移動させる。
【0087】
主走査部51は図19に示すように、レーザビーム発生部510、ポリゴンミラー511、集光体512を構成するfθレンズ、反射鏡513、受光部514等を一体的に構成してある。レーザビーム発生部510は、光源としてガスレーザ固体レーザ、半導体レーザ等を有する。レーザビーム発生部510は励起光として射出強度が強制されたレーザビームを発生する。
【0088】
レーザビームは光学系を経由してポリゴンミラー511に到達して、そこで偏向を受けて、集光体512を構成するfθレンズで集光させて、反射鏡513で光路を偏向させて蓄積性蛍光体プレート12に輝尽励起用の走査光として導かれる。上記レーザビームで走査された畜積性蛍光体プレート12が発する輝尽発光を受光部514で受光して画像の読取を行う。受光部514には、長尺フォトマルチプライヤ514aと平板集光板514bを用いて構成されている。
【0089】
長尺フォトマルチプライヤ514aに入射して、その入射光に対応した電気信号に光電変換される。即ち輝尽発光は、平板集光体514bを経て長尺フォトマルチプライヤ514aに入射して光電変換されるので、放射線画像に対応した出力電流が得られる。長尺フォトマルチプライヤ514aからの出力電流は、読取制御部61内部の図示しない電流/電圧変換器で電圧信号に変換され、図示しない増幅器で増幅された後、A/D変換器でデジタル画像信号に変換される。そして、デジタル画像信号は、メインCPU60に順次出力され、ここで階調処理等の各種画像処理を施されたのちに、画像用ディスク63にそのまま記憶されたり、又は、CRT70に表示されたりする。
【0090】
読取制御部61には、ポリゴンミラー511からの各種同期信号、及び副走査の開始位置を検出するフォトセンサ(図示せず)からの原点位置検出信号などが入力されるようになっており、ポリゴンミラー511による主走査に同期させつつ開始位置から主走査部51を副走査方向に所定速度で移動させる。
【0091】
この実施の形態では、畜積性蛍光体プレート12へ照射する入射角は、畜積性蛍光体プレート12のプレート面に対して5度の略垂直入射方式を採用している。
【0092】
この放射線画像読取装置1のフィード/ロードタイムは、カセッテ9をセテッテスタッカ3に投入し、読取開始から抜き取り可能となるまでの時間で定義する(175μm読取)。スリープモード時は、約10秒が加算される。また、畜積性蛍光体プレート12上の最大到達線量が20mRを超える場合には最大18秒加算される。
【0093】
この放射線画像読取装置1の処理能力は、投入部300の1番から順番にカセッテ9を連続して投入する場合の1時間当たりの処理枚数で定義する。
【0094】
【表2】
Figure 0003704921
【0095】
この放射線画像読取装置1の画像読取部5での画像読取について詳細に説明する。
【0096】
先ず、各カセッテにおける読取り領域とマトリクスサイズを以下の表に示す。
【0097】
【表3】
Figure 0003704921
【0098】
画像読取部5での撮影感度は、以上の3段階の撮影感度を各部位毎に設定可能である。
【0099】
即ち、撮影感度は、低感度(s=50〜200相当)、標準(s=200〜1000相当)、高感度(s=1000〜5000相当)であり、s値の定義は、2.58×10-7C/kg(1mR)のX線照射に対して1535のディジタル値が出力されるときのPMT感度をs=200とし、それを基準としたフォトマルチチューブ(PMT)感度を相対的に表した値である。
【0100】
カセッテ上下マークにより指定された方向にグリッドを配置した場合モアレを除去することが可能であり、使用グリッドとして、例えば34,40,60,80本/cmを用いる。
【0101】
画像読取部5での補正内容としては、装置主走査方向ムラ(S)、縦方向ムラ(F)、ポリゴンムラ(P)があり、これらの補正を行う。
【0102】
補正データとしては、各補正内容についてのパラメータを87.5/175μmの2通りにてデータを保持する。
【0103】
システム制御部6には、メインCPU60及び読取制御部61が備えられ、以下のように構成される。
【0104】
システム制御ユニットでは、モアレ除去・各種補正を行う。また、画像制御基板(ICU)との画像転送に用いる。XGA−24ビットカラー画像表示が可能である。
【0105】
ハードディスクとして、システムプログラムを記憶したシステム用ディスク62、画像情報を記憶する画像用ディスク63が接続される。
【0106】
画像データ出力は、ユーザ設定によりホストコンピュータ出力優先かハードコピー優先かを切り替え可能である。
【0107】
システム制御部6はソフトウェアで以下の画像処理を行う。階調処理として、撮影メニューに基づき、部位毎のアルゴリズムを設定する。自動では、ROI設定及びヒストグラム解析によりLUT回転・シフトを行う。また、手動としては、固定LUTによる階調処理を行う。
【0108】
周波数処理は、周波数強調を行う。また、イコライゼーションは、画像信号のダイナミックレンジを圧縮する。分割撮影対応としては、2分割(縦・横)、4分割撮影に対応している。アルゴリズムとしては、所定の1分割に対して処理条件を決定し、画像全体に適用する。画像の扱いとしては、1画像として扱う。
【0109】
照射の確認は、任意の多角形の照射のを自動確認する。ただし、胸部正面、胸部側面、腹部単純、骨盤正面等は画像端に平行な矩形に限定する。
【0110】
画像方向判定は、人体の頭尾方向が画像の縦/横のいずれに相当するか自動判定する。ただし、胸部正面、小児胸部正面、腹部単純、骨盤正面のみ適用可能であるが、これらに限定されない。
【0111】
そして、画像処理された画像データは、ハードディスクである画像ディスク63に保存される。
【0112】
患者のID情報としては、CRT70上に表示された50音表により患者の氏名などを入力可能であり、使用可能な文字種は、例えばカタカナ及び英数字である。また、ID番号により自動入力することもできる。さらに、患者登録ターミナルから漢字入力も可能である。
【0113】
患者のID情報の登録の単位は、検査単位で行う。例えば1検査24撮影まで可能である。また、予約検査数は、例えば最大100検査まで可能である。
【0114】
操作部7には、CRT70及びタッチパネル71が備えられ、CRT70上に検査予約、患者登録等の操作及び装置各部の状態表示・設定、及び読み取られた画像の表示を行う。
【0115】
CRT70は、例えば15インチCRT(24ビットカラー、モノクロ256階調・解像度1024×768)が用いられ、操作入力は、CRT70上のタッチパネル71による。
【0119】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明により、(1)面積の大きな蓄積性蛍光体プレートも読み取れるようにしても、設置面積が大きなものにならず、また、(2)設置位置の水平方向周辺にカセッテをセットする動作のための大きな空間が必要でなく、また、(3)カセッテスタッカ及びプレート保持部の構造を簡単なものにし、安価なものにでき、さらに、(4)蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやい曲面の搬送路を設けなくても、割り込み処理が可能である。
【0121】
請求項に記載の発明により、(1)カセッテスタッカの構造を簡単なものにし、安価なものにでき、さらに、(2)蓄積性蛍光体プレートのジャムが発生しやい曲面の搬送路を設けなくても、割り込み処理を可能である。また、(3)画像読取部はX方向に固定されているので、長期間安定して、精度の高い画像読取ができるようにすることが容易である。
【0122】
請求項に記載の発明により、(1)面積の大きな蓄積性蛍光体プレートも読み取れるようにしても、設置面積が大きなものにならず、また、(2)カセッテスタッカの構造を簡単なものにし、安価なものにでき、さらに、(3)前記プレート保持部が前記蓄積性蛍光体プレートを取り出している間に、前記画像読取部をX方向に移動させることにより、1つの前記蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取るのに必要なトータルの時間を短くすることができる。
【0124】
なお、本発明における割り込み処理とは、既に幾つかの画像読取が未だのカセッテがセットされていても、新たにセットされたカセッテから蓄積性蛍光体プレートを取り出して、この蓄積性蛍光体プレートから画像読取することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の放射線画像読取装置の概略構成図。
【図2】実施形態の放射線画像読取装置の制御ブロック図。
【図3】実施形態のカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収納した状態を示す斜視図。
【図4】実施形態のカセッテ9から蓄積性蛍光体プレート12を引き出した状態を示す斜視図。
【図5】実施形態のカセッテ9の平面図。
【図6】実施形態のカセッテ9に蓄積性蛍光体プレート12を収納した状態を示す平面図。
【図7】実施形態のカセッテ9の側面図。
【図8】図5のA−A断面図。
【図9】図5のB−B断面図。
【図10】図5のC−C断面図。
【図11】実施形態の放射線画像読取装置の斜視図。
【図12】実施形態の放射線画像読取装置の正面図。
【図13】実施形態の放射線画像読取装置の左側面図。
【図14】実施形態の放射線画像読取装置の右側面図。
【図15】実施形態の放射線画像読取装置のプレート保持部の正面図。
【図16】実施形態の放射線画像読取装置のカセッテクリンチの側面図。
【図17】実施形態の放射線画像読取装置のカセッテクリンチの平面図。
【図18】実施形態の放射線画像読取装置の副走査部の側面図。
【図19】実施形態の放射線画像読取装置の主走査部の光学系を示す正面図。
【図20】プレート保持部4を固定させ、画像読取部5をY方向に移動させることにより副走査する形態を示す図。
【図21】画像読取部5を固定させ、蓄積性蛍光体プレート12を保持しているプレート保持部4をY方向に移動させることにより副走査する形態を示す図。
【図22】画像読取部5を固定させ、プレート保持部4により保持されている蓄積性蛍光体プレート12を鉛直方向に移動させることにより副走査する形態を示す図。
【図23】蓄積性蛍光体プレートを保持しているプレート保持部4を固定させ、画像読取部5を鉛直方向に移動させることにより副走査する形態を示す図。
【図24】実施形態2の放射線画像読取装置の動作を説明するための図。
【符号の説明】
1 放射線画像読取装置
2 装置本体
3 カセッテスタッカ
4 プレート保持部
5 画像読取部
6 システム制御部
7 操作部
8 電源部
9 カセッテ
12 蓄積性蛍光体プレート

Claims (1)

  1. X線撮影された剛性を有する平板状の蓄積性蛍光体プレートを収容し、長辺側に開閉可能な開口部を有する可搬性のカセッテから、前記蓄積性蛍光体プレートを取り出し、前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、
    水平面と直角をなす方向に立てた前記カセッテを開口部を下方にして複数並べてセットするカセッテスタッカと、
    水平面内の1つの方向をX方向と呼ぶときに
    なくともX方向に移動可能なことにより、前記カセッテスタッカにセットされたいずれの前記カセッテからも、カセッテを移動させることなく前記蓄積性蛍光体プレートを略鉛直方向に取り出して保持することが可能なプレート保持部と、
    レーザ光により水平面に対して略垂直な方向の主走査と、前記X方向と直角をなす水平面内のY方向の副走査とを行って、前記プレート保持部に保持されている前記蓄積性蛍光体プレートに記録された放射線画像を読み取る画像読取部と、を有し、
    前記画像読取部をX方向に固定し、
    前記蓄積性蛍光体プレートを保持している前記プレート保持部を少なくともX方向に移動させて、所定のX方向の位置にセットしてから、前記画像読取部が、前記蓄積性蛍光体プレートに記録されている放射線画像を読み取ることを特徴とする放射線画像読取装置。
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