JPH11223893A - カセッテ - Google Patents

カセッテ

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JPH11223893A
JPH11223893A JP31903498A JP31903498A JPH11223893A JP H11223893 A JPH11223893 A JP H11223893A JP 31903498 A JP31903498 A JP 31903498A JP 31903498 A JP31903498 A JP 31903498A JP H11223893 A JPH11223893 A JP H11223893A
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cap
case
radiation image
tray
cassette
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JP31903498A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Hayakawa
和志 早川
Masakazu Ando
政和 安藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃が容易で、放射線画像の読取画像の画質
が向上し、画像領域が最大限確保できるカセッテを提供
することを課題とする。 【解決手段】 開口903を有するケース900,90
1と、ケース900,901に対して係脱可能であっ
て、放射線画像変換プレート12を載置可能なトレイ9
04と、トレイ904に対して位置関係が変化可能に設
けられ、ケース9001,901の開口903に嵌合可
能なキャップ907とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像が蓄積
するための放射線画像変換プレートを収容するカセッテ
に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線画像が蓄積された放射線画像変換
プレートは、光照射により放射線画像が消されてしまう
等、光照射により画像が劣化してしまうので、光学的に
遮光されたカセッテ内に収納して、持ち運びしている。
【0003】このカセッテの一例を図25を用いて説明
する。図において、ケース2には、一面が開放された開
口4が形成されている。一方、可撓性の放射線画像変換
プレート6は十分な剛性を有したトレイ8に固定され、
ケース2の開口4を介してケース2内に配設されるよう
になっている。
【0004】更に、トレイ8には、ケース2の開口4に
嵌合し、ケース2内を光学的に遮光する断面形状がコ字
形のキャップ10が一体的に設けられている。従って、
トレイ8をケース2の開口4を介してケース2内に挿入
することにより、キャップ10がケース2の開口4に嵌
合し、ケース2内は、光学的に遮光された状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のカセッテに
おいては、以下のような問題点がある。 (1)放射線画像変換プレート6に蓄積された放射線画像
は、放射線画像記録読取装置で読み取りがなされる。
【0006】この場合、放射線画像変換プレート(トレ
イ)6(8)は、カセッテに収容された状態で、放射線画
像記録読取装置にセットされ、放射線画像記録読取装置
は、セットされたカセッテ内からトレイ8を取り出し、
画像読取部で放射線画像の読取を行なう。
【0007】図27は、トレイ8が放射線画像記録読取
装置の画像読取部107へセットされた状態を示してい
る。トレイ8に固着された放射線画像変換プレート6上
に撮影された放射線画像に対し、レーザビームが走査さ
れ、放射線画像変換プレート106から発する輝尽発光
を受光部で受光して読み取られる。
【0008】このとき、トレイ8をできるだけ画像読取
部107へ近接させても、キャップ10があるので、画
像読取部107と放射線画像変換プレート6との間に大
きなキャップdが生じる。画像読取部107と放射線画
像変換プレート6との間のギャップdが大きいと、画像
読取時に輝尽発光が散乱し、放射線画像の読取精度が低
下し、読取画像の画質が低下するという問題点がある。
【0009】(2)又、図27に示すように、キャップ1
0の内方向へ突出する突出部10aにより、放射線画像
変換プレート6の画像領域がキャップ10の突出部10
aの突出長さh分だけ狭くなるという問題点もある。
【0010】(3)ケース2内にケース2外部から塵埃等
の異物が入り込み、放射線画像変換プレート6に異物が
付着すると、読み取られた画像上で、実際の画像と異物
との判別が困難となる。
【0011】従って、トレイ8をケース2より引き出し
て、ケース2内及びトレイ8を清掃する必要がある。し
かし、キャップ10と、トレイ8とが一体的に構成され
ているので、図26に示すように、キャップ10の基部
近傍Bの清掃が困難であるという問題点がある。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、放射線画像の読取画像の画質が
向上するカセッテを提供することである。第2の目的
は、画像領域が最大限確保できるカセッテを提供するこ
とである。
【0013】第3の目的は、清掃が容易なカセッテを提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、開口を有するケースと、該ケースに
係脱可能であって、放射線画像変換プレートを載置可能
なトレイと、該トレイに対して位置関係が変化可能に設
けられ、前記ケースの開口に嵌合可能なキャップとを有
することを特徴とするカセッテである。
【0015】キャップはトレイに対して位置関係が変化
可能であるので、清掃時には、キャップとトレイとを離
反させて清掃することができ、清掃が容易となる。又、
キャップがトレイに対して位置関係が変化可能であるの
で、画像読取時に、キャップをトイレから離反させるこ
とにより、放射線画像変換プレートを放射線画像記録読
取装置の画像読取部へ最大限接近させることがでる。
【0016】よって、画像読取時での輝尽発光の散乱が
減少し、放射線画像の読取精度が向上し、読取画像の画
質が向上する。更に、画像読取時に、キャップをトイレ
から離反させることにより、放射線画像変換プレートの
画像領域を最大限確保できる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の前記キャップは、前記ケースに前記トレイを内蔵さ
せた状態で、前記開口に嵌合可能であることを特徴とす
るカセッテである。
【0018】ケースにトレイを内蔵させた状態で、キャ
ップがケースの開口に嵌合することにより、プレートに
載置したトレイを所定の動作なくして外部へ出せなく
し、落下時にプレートがケース外へ放出されないことと
なる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の前記キャップは、前記ケースに前記トレイを内蔵さ
せた状態で、前記開口に嵌合することにより前記ケース
内を遮光することを特徴とするカセッテである。
【0020】ケースにトレイを内蔵させた状態で、キャ
ップがケースの開口に嵌合し、ケース内を遮光すること
により、プレートに載置したトレイを所定の動作なくし
て外部へ出せなくし、落下時にプレートがケース外へ放
出されないこととなる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明で、前記キャップは、前記放射線画像変換プレートの
読取領域から退避する方向へ移動可能であることを特徴
とするカセッテである。
【0022】キャップが放射線画像変換プレートの読取
領域から退避する方向へ移動することにより、放射線画
像変換プレートの画像領域を最大限確保できる。請求項
5記載の発明は、請求項1記載の発明の前記キャップ
は、前記トレイの面に平行な方向に移動可能、前記トレ
イの面に垂直な方向へ変位可能かつ前記トレイに放射線
画像変換プレートが載置された場合の前記放射線画像変
換プレートの読取面と反対側の方向に移動可能のうち、
いずれかであることを特徴とするカセッテである。
【0023】キャップが、トレイの面に平行な方向に移
動可能、前記トレイの面に垂直な方向へ変位可能かつ前
記トレイに放射線画像変換プレートが載置された場合の
前記放射線画像変換プレートの読取面と反対側の方向に
移動可能のうち、いずれかの方向へ移動可能であること
により、キャップとトレイとを離反させて清掃すること
ができ、清掃が容易となる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の前記トレイと前記キャップとは、前記トレイと前記
キャップとの相対位置を変化させる結合手段を介して取
り付けられていることを特徴とするカセッテである。
【0025】トレイとキャップとをトレイと前記キャッ
プとの相対位置を変化させる結合手段を介して取り付け
ることにより、特別な結合手段なしに、位置関係を変化
させる場合、曲げることとなり、歪みがトレイやプレー
トに加わりやすく、長期使用に難がある可能性がある
が、結合手段では、発生しない。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明の前記結合手段は、弾性部を有することを特徴とする
カセッテである。結合手段は、弾性部を有することによ
り、トレイとキャップとの相対位置を容易に変化させる
ことができる。
【0027】請求項8記載の発明は、開口を有するケー
スと、該ケース内に配設され、放射線画像変換プレート
が固定又は載置可能なトレイと、該トレイに係脱可能に
設けられ、前記ケースの開口に嵌合することにより、前
記ケース内を光学的に遮光するキャップとを具備するこ
とを特徴とするカセッテである。
【0028】キャップはトレイに対して係脱可能である
ので、清掃時には、キャップとトレイとを分離して清掃
することができ、清掃が容易となる。請求項9記載の発
明は、請求項8記載の発明の前記トレイと、前記キャッ
プとの係脱は、前記トレイ上に設けられ、前記トレイと
接合する側である基端部側が小径部、先端部側が大径部
である段付きピンと、前記キャップ側に設けられ、前記
段付きピンの小径部の径より幅が広く、前記大径部より
幅が狭く設定され、前記段付きピンの小径部が係合する
と、前記キャップが前記開口に嵌合可能なように設定さ
れた第1の穴部、及び、該第1の穴部に連設され、前記
段付きピンの大径部の径より大きな幅の第2の穴部から
なる長穴とで行なうことを特徴とするカセッテである。
【0029】キャップがケースの開口に嵌合している場
合、トレイ上の段付きピンの小径部にキャップ側の長穴
の第1の穴部が係合し、キャップ部とトレイとは係合状
態にある。
【0030】係合状態にあるキャップとトレイとを分離
するには、段付きピンの小径部がキャップ側の長穴の第
2の穴部に位置するようにキャップを移動する。第2の
穴部の幅は、段付きピンの大径部より広く設定されてい
るので、段付きピンと長穴とは離脱可能な状態となる。
【0031】ここで、キャップを段付きピンの軸方向で
あって、トレイより離れる方向に移動させると、段付き
ピンと長穴との係合が解除され、キャップ部とトレイと
は分離される。
【0032】キャップとトレイとを分離することによ
り、単に、キャップとトレイを離す場合より、清掃が容
易となる。本発明において、カセッテの小型化を図る点
で、段付きピンは、トレイの放射線画像変換プレートが
設けられた面と反対側の面に設けることが望ましい。
【0033】又、長穴を設ける一例として、請求項10
記載の発明のように、前記キャップを前記ケースの開口
を覆い、ケース内を光学的に遮光するキャップ部材と、
該キャップ部材に設けられ、前記ケースの開口に嵌合す
るクリップ部材とで構成し、前記長穴は、前記クリップ
部材に設けられ、前記キャップが前記ケースの開口へ嵌
合した状態で、前記トレイと略平行な状態となるガイド
プレートに設けたことが望ましい。
【0034】請求項11記載の発明は、開口を有するケ
ースと、前記ケースに係脱可能で、前記ケースに内蔵可
能な放射線画像変換プレートに対して相対的に移動可能
に設けられ、前記ケースの開口に嵌合可能なキャップと
を具備することを特徴とするカセッテである。
【0035】キャップは放射線画像変換プレートに対し
て相対的に移動可能であるので、清掃時には、キャップ
と放射線画像変換プレートとを離反させて清掃すること
ができ、清掃が容易となる。
【0036】又、キャップが放射線画像変換プレートに
対して相対的に移動可能であるので、画像読取時に、キ
ャップを放射線画像変換プレートから離反させることに
より、放射線画像変換プレートを放射線画像記録読取装
置の画像読取部へ最大限接近させることがでる。
【0037】よって、画像読取時での輝尽発光の散乱が
減少し、放射線画像の読取精度が向上し、読取画像の画
質が向上する。更に、画像読取時に、キャップを放射線
画像変換プレートから離反させることにより、放射線画
像変換プレートの画像領域を最大限確保できる。
【0038】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明の前記キャップは、前記ケースに前記放射線画像
変換プレートを内蔵させた状態で、前記ケースの開口に
嵌合可能であることを特徴とするカセッテである。
【0039】ケースにトレイを内蔵させた状態で、キャ
ップがケースの開口に嵌合することにより、プレートに
載置したトレイを所定の動作なくして外部へ出せなく
し、落下時にプレートがケース外へ放出されないことと
なる。
【0040】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明の前記キャップは、前記ケースに前記放射線画像
変換プレートを内蔵させた状態で、前記ケースの開口に
嵌合することにより前記ケース内を遮光することを特徴
とするカセッテである。
【0041】ケースにトレイを内蔵させた状態で、キャ
ップがケースの開口に嵌合し、ケース内を遮光すること
により、プレートに載置したトレイを所定の動作なくし
て外部へ出せなくし、落下時にプレートがケース外へ放
出されないこととなる。
【0042】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の発明の前記キャップは、前記放射線画像変換プレート
に対し、前記放射線画像変換プレートの読取領域から退
避する方向に移動可能であることを特徴とするカセッテ
である。
【0043】キャップが放射線画像変換プレートの読取
領域から退避する方向へ移動することにより、放射線画
像変換プレートの画像領域を最大限確保できる。請求項
15記載の発明は、請求項14記載の発明の前記キャッ
プは、前記放射線画像変換プレートの面に平行な方向に
移動可能、前記放射線画像変換プレートの面に垂直な方
向で、かつ、前記放射線画像変換プレートの読取面とは
反対側の面の方向に移動可能であることを特徴とするカ
セッテである。
【0044】キャップが、放射線画像変換プレートの面
に平行な方向に移動可能、前記放射線画像変換プレート
の面に垂直な方向へ移動可能で、かつ、前記放射線画像
変換プレートの読取面と反対側の方向に移動可能のう
ち、いずれかの方向へ移動可能であることにより、キャ
ップと放射線画像変換プレートとを離反させて清掃する
ことができ、清掃が容易となる。
【0045】請求項16記載の発明は、請求項11記載
の発明の前記放射線画像変換プレートと前記キャップと
は、前記放射線画像変換プレートと前記キャップとの相
対位置を変化させる結合手段を介して取り付けられてい
ることを特徴とするカセッテである。
【0046】トレイとキャップとをトレイと前記キャッ
プとの相対位置を変化させる結合手段を介して取り付け
ることにより、特別な結合手段なしに、位置関係を変化
させる場合、曲げることとなり、歪みがトレイやプレー
トに加わりやすく、長期使用に難がある可能性がある
が、結合手段では、発生しない。
【0047】請求項17記載の発明は、請求項11記載
の発明の前記キャップは、前記放射線画像変換プレート
に対し、係脱可能に設けられていることを特徴とするカ
セッテである。
【0048】キャップは放射線画像変換プレートに対し
て係脱可能であるので、清掃時には、キャップとトレイ
とを分離して清掃することができ、清掃が容易となる。
【0049】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態例 1. 全体構成 最初に、第1の実施の形態例のカセッテがセットされる
放射線画像記録読取装置の外観形状を説明する。図1は
放射線画像記録読取装置の斜視図でカセッテがセットさ
れていない状態を示す図、図2はカセッテがセットされ
た状態の放射線画像記録読取装置の正面図、図3は図2
における左側面図、図4は図2における放射線画像記録
読取装置の右側面図である。
【0050】カセッテスタッカ部3と、表示・操作部7
とは放射線画像記録読取装置1の上部で、略水平方向に
並設されている。即ち、カセッテスタッカ部3は放射線
画像記録読取装置1の上部右側に配置され、表示・操作
部7は放射線画像記録読取装置の上部左側に配置されて
いる。
【0051】カセッテスタッカ部3は、5個のスロット
毎に設けられた投入部300を有している。表示・操作
部7には、表示部としてのCRT70と、CRT70の表示面
上に設けられた操作部としてのタッチパネル71とが備
えられ、CRT70上に検査予約、患者登録等の操作及び
装置各部の状態表示・設定、及び読み取られた画像の表
示を行う。
【0052】CRT70は、例えば15インチCRT(24ビット
カラー、モノクロ256階調・解像度1024 768)が用いら
れ、操作入力は、CRT70上のタッチパネル71により
行なうようになっている。
【0053】本実施の形態例のタッチパネル71は、
光、例えば、赤外線の遮断で反応する光方式とした。投
入部300は、投入ガイド部301及び収納部302か
ら構成されている。投入ガイド部301は溝状で収納部
302に向かって延び、カセッテ9を収納部302に垂
直状態で導くように形成されている。収納部302に
は、カセッテ9が所定の隙間を持って収納保持される。
カセッテ9は、カセッテ長辺方向を水平にした状態
で、装置の手前側を基準とする縦投入であり、カセッテ
9の投入と同時にスロット毎に収納部302の開口に設
けられた遮光シャッタ303が閉じ、開口部から漏れ光
を防ぐ。
【0054】各スロット毎にカセッテ9の抜き取りが可
能であり、誤ってカセッテ9が抜き取られることがない
ように読取中を示すLEDランプ304を装備してい
る。 2. カセッテ 放射線画像記録読取装置1で使用される第1の実施の形
態例のカセッテ9について詳細に説明する。
【0055】放射線画像変換プレートを収納したカセッ
テは、図5乃至図8に示すように構成され、図5はカセ
ッテに放射線画像変換プレートを収納した状態を示す斜
視図、図6はカセッテから放射線画像変換プレートを引
き出した状態を示す斜視図、図7はカセッテの平面図、
図8はカセッテに放射線画像変換プレートを収納した状
態を示す平面図、図9はカセッテの側面図である。 カ
セッテ9は、ケース半体900,901を合わせて周囲
をビス902により締め付けて一体化している。カセッ
テ9の一辺部には開口903が形成され、この開口90
3から放射線画像変換プレート12を引き出し可能にな
っている。
【0056】放射線画像変換プレート12は、輝尽性蛍
光体層を有し、輝尽性蛍光体層は、放射線発生源からの
照射放射線量に対する被写体の放射線透過率分布にした
がったエネルギーを蓄積して潜像を形成する。放射線画
像変換プレート12は気相堆積或いは塗布によって輝尽
性蛍光体層を設けてある。輝尽性蛍光体層は環境による
悪影響及び損傷を遮断するために保護部材によって遮蔽
若しくは被覆されている。放射線画像変換プレートの材
料としては、例えば、MIX・aMIIX′2・bMIIIX″5 : cA
で表されるアルカリハイド蛍光体(ただし、MIはLi,Na,
K,Rb及びCsの少なくとも1種類のアルカリ金属を表し、
M IIはBe,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Cu,Niの少なくとも1種の
2価の金属を表し、MIIIは、Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Al,Ga,Inの少なくとも1種
類の3価の金属を表し、X,X′,X″は、F,Cl,Br,Iの少な
くとも1種のハロゲンを表し、X,X′,X″は、Eu,Tb,Ce,
Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Er,Gd,Lu,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu,Mgの少
なくとも1種類の金属を表し、a,b,cは、0≦a<0.5、0≦
b<0.5、0<c≦0.2を満たす数を表す。) また、他に例えば、 (Ba1-x-y Mgx Cay)FX:eEu2+ (但し、XはBr及びClの中の少なくとも1つであり、x,y
及びeはそれぞれ0<x+y<0.6,xy≠0,10-6≦e≦5×10-2
る条件を満たす数である。)で表されるアルカリ土類弗
化ハロゲン化物蛍光体、または例えば、 BaFX:xCe,yA (但し、XはClBr、及びIの中の少なくとも1つであり、A
はln,Tl,Gd,Sm及びZnの内の少なくとも一つであり、x及
びyはそれぞれ 0<x≦2×10-1及び 0<y<5×10- 2であ
る。)で示される蛍光体BaBr:Eu2+で示される蛍光等が使
われる。
【0057】放射線画像変換プレート12はカセッテ9
内部のリジッドなトレイ904に固定され、画像が記録
される領域以外の部分に対応して一対の係止ピン905
がトレイ904に設けられ、この一対の係止ピン905
は放射線画像変換プレート12のトレイ904に貫通し
ている。一対の係止ピン905には、ガイドプレート9
06の案内孔906aが摺動可能に設けられ、ガイドプ
レート906に開口を覆うキャップ907が取り付けら
れている。
【0058】キャップ907にはロック機構908が内
蔵され、ロック孔909からロック機構908のロック
解除が可能になっている。また、キャップ907には、
一対のレバー910が設けられ、この一対のレバー91
0によりキャップ907を開閉してカセッテ9からトレ
イ904ごと放射線画像変換プレート12が引き出さ
れ、あるいは収納される。
【0059】カセッテ9の種類とサイズの一例を表1に
示す。
【0060】
【表1】
【0061】カセッテ9には、識別シール911が貼り
付けられており、識別シール911には白と黒とによる
識別情報が記録され、この識別シール911の識別情報
の検出によりカセッテ9の種類とサイズの検出と、カセ
ッテスタッカ部3への誤投入の検出を行う。
【0062】又、この識別シール911により、カセッ
テ9の投入方向、表裏の判別を行う。また、カセッテ9
の上下グリッド方向の指示は、上下方向の指示マーク9
12によるが、キャップ907を下側にしてカセッテ9
をカセッテスタッカ部3へ投入することで上下方向を指
定するようにしてもよい。
【0063】また、カセッテ9には、ケース半体900
に診療録クリップ913が設けられ、この診療録クリッ
プ913の周囲にはケース半体900に凹部900aが
形成され、この凹部900aと診療録クリップ913と
で診療録等が保持される。
【0064】3. プレート搬送部 図9はプレート搬送部の構成を示す正面図、図10は図
9におけるカセッテクリンチの側面図、図11はカセッ
テクリンチの平面図である。
【0065】プレート搬送部4は、放射線画像記録読取
装置1の装置本体2であって、カセッテスタッカ部3の
下方位置に配置され、副走査部50とカセッテスタッカ
部3のカセッテ位置間の放射線画像変換プレート12の
搬送を行う。
【0066】プレート搬送部4に備えられるプレート搬
送部機構・駆動部40は、図2、図9乃至図11に示す
ように構成される。即ち、プレート搬送部機構・駆動部
40には、支持フレーム400が上下に配置されたガイ
ドレール401,402に支持されている。このガイド
レール401,402は、カセッテスタッカ部3に収納
されたカセッテ9に対して直交する方向に配置されてい
る。支持フレーム400の下端部は、下方に配置された
搬送ベルト403に固定され、この搬送ベルト403は
搬送モータ404により駆動され、これにより支持フレ
ーム400がガイドレール401,402に沿って移動
する。
【0067】支持フレーム400の上部には、消去部1
3が取り付けられている。消去部13の消去光源は、例
えば300Wハロゲンランプ2本(駆動電圧90V)が用いら
れ、消去時の放射線画像変換プレート12の移動速度
は、10.5mm/secであるが、放射線画像変換プレート12
の画像記録に応じて可変可能である。ハロゲンランプは
消去光源であり、点灯して消去光を放射線画像変換プレ
ート12に照射して残像の消去を行う。この残像の消去
とは、放射線画像交換プレート12を消去光によって照
射することで、レーザビームによる走査と読み取り後の
放射線画像変換プレート12における残留放射線工ネル
ギーを放出させることである。
【0068】支持フレーム400には、上下方向にガイ
ド軸410が設けられ、このガイド軸410にはカセッ
テクリンチ411が上下方向へ移動可能に取り付けられ
ている。カセッテクリンチ411は、上下方向に配置さ
れた搬送ベルト405に取り付けられ、この搬送ベルト
405は支持フレーム400の下方位置に配置した搬送
モータ406により駆動され、これによりカセッテクリ
ンチ411がガイド軸410に沿って上下動する。ま
た、支持フレーム400には、放射線画像変換プレート
12の倒れ防止を行う保持ローラ407が設けられ、放
射線画像変換プレート12の画像記録領域外の端部を保
持する。
【0069】カセッテクリンチ411には、図10に示
すように支持体412の内部に一対のアーム413が支
持ピン414を支点に回動可能に設けられている。一対
のアーム413の先端に設けられた爪部413aは、カ
セッテ9のキャップ907に設けられた一対のレバー9
10に係合可能になっており、一対のアーム413はそ
れぞれスプリング417により基部413bが常にカム
415のピン415aに当接するように付勢されてい
る。
【0070】カム415は駆動モータ416により回転
する。このカム415の回転によりピン415aが基部
413bを押動し一対のアーム413が開閉する。駆動
モータ416の回転軸420には、回転円盤421が設
けられ、回転円盤421に形成した切欠き421aがフ
ォトカプラ422を横切るタイミングで駆動モータ41
6の回転角を検出して一対のアーム413の動作を制御
する。
【0071】また、カセッテクリンチ411の支持体4
12には、キャップ907のロック機構908のロック
を解除する一対のロック解除ロッド430が設けられて
いる。この一対のロック解除ロッド430は、支持体4
12にプレート431により摺動可能に支持され、一方
のロック解除ロッド430にソレノイド432が連結さ
れ、このロック解除ロッド430は連結レバー433に
より他方のロック解除ロッド430と連結されて連動し
て作動する。
【0072】一対のロック解除ロッド430は、スプリ
ング434により常に初期位置に付勢されており、カセ
ッテクリンチ411が上方に移動した位置で支持体41
2をカセッテ9のキャップ907に当てがい、ソレノイ
ド432を作動させると一対のロック解除ロッド430
が突出してキャップ907のロック孔909に入りロッ
ク機構908のロックを解除する。
【0073】このロック機構908のロック解除により
一対のアーム413が閉じて爪部413aがキャップ9
07の一対のレバー910に係合し、この状態でカセッ
テクリンチ411を下方へ移動させてカセッテ9から放
射線画像変換プレート12を引き出し、カセッテクリン
チ411に引き出された放射線画像変換プレート12を
保持したまま支持フレーム400を移動して画像読取部
5へ搬送する。
【0074】放射線画像変換プレート12の画像読取が
終了すると、反対方向へ支持フレーム400を移動して
所定位置に戻り、カセッテクリンチ411を上方へ移動
させて放射線画像変換プレート12をカセッテ9に収納
させる。このときは、一対のロック解除ロッド430は
作動させないで、カセッテ9に放射線画像変換プレート
12を収納してキャップ907を閉じると自動的にロッ
ク機構908がキャップ907をロックする。
【0075】4. 画像読取部 (1)画像読取部 図12は画像読取部の光学系を示す図である。
【0076】画像読取部5は、放射線画像記録読取装置
1の装置本体2に内蔵され、表示・操作部7の下方位置
に配置されている。図8に示すように、本実施の形態例
のカセッテ9は、案内孔906aとピン905とによ
り、キャップ907がトレイ904に摺動可能に設けら
れている。
【0077】従って、放射線画像変換プレート12がプ
レート搬送部4により画像読取部5へ搬送された時、図
12に示すように、キャップ907が下方にずらされ、
放射線画像変換プレート12が画像読取部5の受光部5
14に密着するようにトレイ904が配置される。
【0078】その後、トレイ904の両側部の非画像領
域を図示しない把持手段により把持し、放射線画像変換
プレート12を図12に示す位置に固定した除隊で、放
射線画像の読取が行なわれる。
【0079】(2)副走査部機構・駆動部 副走査部機構・駆動部50は、画像読取部5に備えられ
る副走査部機構・駆動部50が、主走査部51を副走査
方向へ搬送する。
【0080】図2、図3、及び図12に示すように、放
射線画像変換プレート12に対面する方向のガイド軸5
00とボールねじ501が平行に配置されている。ガイ
ド軸500が上方に位置し、ボールねじ501が下方に
位置し、このガイド軸500とボールねじ501により
主走査部51が縦に保持され、水平に移動可能になって
いる。
【0081】ボールねじ501にはダイレクトドライブ
モータ502が設けられ、ダイレクトドライブモータ5
02の駆動によりボールねじ501が回転して主走査部
51を副走査方向へ移動させる。
【0082】(3)主走査 主走査部51は、図12に示すように、レーザビーム発
生部510、ポリゴンミラー511、集光体512を構
成するfθレンズ、反射鏡513、受光部514等を一
体的に構成してある。レーザビーム発生部510は、光
源としてガスレーザ.固体レーザ、半導体レーザ等を有
する。レーザビーム発生部510は励起光として射出強
度が制御されたレーザビームを発生する。
【0083】レーザビームは光学系を経由してポリゴン
ミラー511に到達して、そこで偏向を受けて、集光体
512を構成するfθレンズで集光させて、反射鏡51
3で光路を偏向させて放射線画像交換プレート12に輝
尽励起用の走査光として導かれる。上記レーザビームで
走査された放射線画像変換プレート12が発する輝尽発
光を受光部514で受光して画像の読取を行う。受光部
514には、長尺フオトマルチプライヤ514aと平板
集光体514bを用いて構成されている。
【0084】長尺フオトマルチプライヤ514aに入射
して、その入射光に対応した電気信号に光電変換され
る。即ち輝尽発光は、平板集光体514bを経て長尺フ
オトマルチプライヤ514aに入射して光電変換される
ので、放射線画像に対応した出力電流が得られる。長尺
フオトマルチプライヤ514aからの出力電流は、図示
しない電流/電圧交換器で電圧信号に変換され、図示し
ない増幅器で増幅された後、A/D変換器でデジタル画
像信号に変換される。そして、デジタル画像信号は、画
像処理回路に順次出力され、ここで階調処理等の各種画
像処理を施されたのちに、画像ディスクにそのまま記憶
されたり、又は、CRT70によって可視化されたりす
る。
【0085】読取部制御画像入力制御部61には、ポリ
ゴンミラー511からの各種同期信号、及び副走査の開
始位置を検出するフォトセンサ(図示せず)からの原点位
置検出信号などが入力されるようになっており、ポリゴ
ンミラー511による主走査に同期させつつ開始位置か
ら主走査部51を副走査方向に所定速度で移動させる。
【0086】この実施の形態では、放射線画像変換プレ
ート12へ照射する入射角は、放射線画像変換プレート
12のプレート面に対して5 の略垂直入射方式を採用し
ている。
【0087】5. 読取サイクルタイム(フィード/ロード
タイム)及び処理能力 この放射線画像記録読取装置1のフィード/ロードタイ
ムは、カセッテ9をカセッテスタッカ部3に投入し、読
取開始から抜き取り可能となるまでの時間で定義する(1
75μm読取)。スリープモード時は、約10秒が加算され
る。また、放射線画像変換プレート12上の最大到達線
量が20mRを越える場合には最大18秒加算される。
【0088】この放射線画像記録読取装置1の処理能力
は、投入部300の1番から順番にカセッテ9を連続し
て投入する場合の1時間当たりの処理枚数で定義し、下
記のようになっている。
【0089】
【表2】
【0090】6. 画像読取 この放射線画像記録読取装置1の画像読取部5での画像
読取について詳細に説明する。
【0091】(1)マトリクスサイズ、読取り領域 各カセッテにおける読取り領域とマトリクスサイズを表
3に示す。
【0092】
【表3】
【0093】(2)撮影感度 画像読取部5での撮影感度は、以下の3段階の撮影感度
を各部位毎に設定可能である。
【0094】即ち、撮影感度は、低感度(s=50〜200相
当)、標準(s=200〜1000相当)、高感度(s=1000〜5000相
当)であり、s値の定義は、2.58 10-7CKg(1mR)のX線照
射に対して1535のディジタル値が出力されるときのPMT
感度をs=200とし、それを基準としたフォトマルチチュ
ーブ(PMT)感度を相対的に表した値である。
【0095】(3)グリッドモアレ除去 カセッテ上下マークにより指定された方向にグリッドを
配置した場合モアレを除去することが可能であり、使用
グリッドとして、例えば34,40,60,80本/cmを用いる。
【0096】(4)ムラ補正 画像読取部5での補正内容としては、装置主走査方向ム
ラ(S)、縦方向ムラ(F)、ポリゴンムラ(P)があり、これ
らの補正を行う。
【0097】補正データとしては、各補正内容について
のパラメータを87.5/175μmの2通りにてデータを保持す
る。以上述べたように、第1の実施の形態例のカセッテ
は、キャップ907がトレイ904に対して摺動可能に
取り付けられているので、キャップ907の基部付近の
清掃が容易となる。
【0098】また、画像読取時、放射線画像変換プレー
ト12を画像読取部5の受光部514に密接するように
配置することにより、画像読取時での輝尽発光の散乱が
減少し、放射線画像の読取精度が向上し、読取画像の画
質が向上する。
【0099】更に、画像読取時に、キャップ907を放
射線画像変換プレート12から離反させることにより、
放射線画像変換プレートの画像領域を最大限確保でき
る。 (2)第2の実施の形態例 先ず、図13及び図14を用いて第2の実施の形態例の
全体構成を説明する。
【0100】ケース2022には、一面が開放された開
口2024が形成されている。一方、可撓性の放射線画
像変換プレート2026は十分な剛性を有したトレイ2
028に固定され、ケース22の開口24を介してケー
ス22内に配設されるようになっている。
【0101】更に、トレイ2028には、ケース202
2の開口2024に嵌合し、ケース2022内を光学的
に遮光するキャップ2029が係脱可能に設けられてい
る。従って、キャップ2029が係合状態にあるトレイ
2028をケース2022の開口2024を介してケー
ス2022内へ挿入することにより、図14に示すよう
に、キャップ2029がケース2022の開口2024
に嵌合し、ケース2022内は、光学的に遮光された状
態となる。
【0102】図15及び図16に示すように、トレイ2
028の放射線画像変換プレート2026が設けられた
面と反対側の面上には、基端部側が小径部2030、先
端部側が小径部2032である段付きピン2034が2
本立設されている。尚、基端部側とは、20トレイ28
と接合している側である。
【0103】一方、キャップ2029は、図16に示す
ように、断面形状が略凹字形で、ケース2022の開口
2024を覆い、ケース2022内を光学的に遮光する
キャップ部材2070と、キャップ部材2070の凹部
に設けられ、ケース2022の開口2024に嵌合する
クリップ部材2040とから構成されている。そして、
クリップ部材2040には、ガイドプレート2042が
固着されている。
【0104】ガイドプレート2042には、トレイ20
28の挿入方向(キャップ2029に対して略直交する
方向)に延出する2つの長穴2054が形成されてい
る。これら長穴2054は、トレイ2028の挿入方向
に延出し、キャップ2029側から、段付きピン203
4の小径部2030の径より幅が広く、大径部2032
より幅が狭く設定され、段付きピン2034の小径部2
030が係合すると、キャップ2029がケース202
2の開口2024に嵌合可能に設定された第1の穴部2
050と、第1の穴部2050に連設され、段付きピン
2034の大径部2032の径より大きな幅の第2の穴
部2052とからなっている。
【0105】尚、図15及び図16に示す状態は、段付
きピン34の小径部30が長穴54の第1の穴部50に
係合し、キャップ29はケース22の開口24に嵌合可
能な状態にある。
【0106】又、クリップ部材40は、図16に示すよ
うに、トレイ2028,放射線画像変換プレート202
6を挟持するような形状に設定され、更に、斜面部20
40aが形成されている。
【0107】従って、図17に示すように、キャップ2
029がケース2022の開口2024に嵌合すると、
クリップ部材2040の斜面部2040aに案内され
て、クリップ部材2040がケース2022の内壁面を
押接し、キャップ2029のケース2022よりの抜け
止めがなされるようになっている。
【0108】又、ケース2022内には、図16から図
18に示すように、放射線画像変換プレート2026及
びトレイ2028を支持案内する断面形状が略凹字形の
ガイド2060が設けられている。
【0109】上記構成において、係合状態にあるキャッ
プ2029とトレイ2028とを分離するには、段付き
ピン2034の小径部2030がガイドプレート204
2の長穴2054の第2の穴部2052に位置するよう
にキャップ2029を移動する。即ち、図15の状態で
は、トレイ2028を固定し、キャップ2029を矢印
F方向に移動する。
【0110】図19及び図20に示すように段付きピン
2034の小径部2030がガイドプレート2042の
長穴2054の第2の穴部2052まで移動すると、長
穴2054の第2の穴部2052の幅は、段付きピン2
034の大径部2032より広く設定されているので、
段付きピン2034と長穴2054とは離脱可能な状態
となる。
【0111】ここで、キャップ2029を段付きピン2
034の軸方向であって、トレイ2028より離れる方
向(図20において、矢印G方向)に移動させる(二点鎖線
で示す)と、段付きピン2034と長穴2054との係
合が解除され、キャップ2029とトレイ2028とは
分離される。
【0112】キャップ2029とトレイ2028とを分
離することにより、清掃が容易となる。又、第1の実施
の形態例のカセッテと同様に、画像読取時、放射線画像
変換プレート2026を画像読取部5の受光部514に
密接するように配置することにより、画像読取時での輝
尽発光の散乱が減少し、放射線画像の読取精度が向上
し、読取画像の画質が向上する。
【0113】更に、画像読取時に、キャップ2029を
放射線画像変換プレート2026から離反させることに
より、放射線画像変換プレートの画像領域を最大限確保
できる。
【0114】本発明は、上記実施の形態例に限定するも
のではない。上記実施の形態例では、ガイドプレート2
042にキャップ2029と略直交する方向に延出する
長穴2054を設けたが、図21に示すように、ガイド
プレート2042に、キャップ2029と略平行な方向
に延出し、段付きピン2034の小径部2030の径よ
り幅が広く、大径部2032より幅が狭く設定され、段
付きピン2034の小径部2030が係合すると、キャ
ップ2029が開口2024に嵌合可能なように設定さ
れた第1の穴部2150、及び、第1の穴部2150に
連設され、段付きピン2034の大径部2032の径よ
り大きな幅の第2の穴部2152からなる長穴2154
を設けてもよい。
【0115】この場合は、係合状態にあるキャップ20
29とトレイ2028とを分離するには、段付きピン2
034の小径部2030がガイドプレート2042の長
穴2054の第2の穴部2052に位置するようにキャ
ップ2029を移動する。即ち、図21の状態では、ト
レイ2028を固定し、キャップ2029を矢印H方向
に移動すればよい。
【0116】このような構成でも、キャップ2029と
トレイ2028とを分離することにより、清掃が容易と
なる。 (3)第3の実施の形態例 第1及び第2の実施の形態例のカセッテは、キャップが
トレイに対して摺動可能に設けられていたが、本発明
は、これらの実施の形態例に限定するものではなく、図
22に示すような構成でもよい。
【0117】図22(a)では、キャップ3907と、ト
レイ3904とを結合手段としてのヒンジ3920を用
いて結合している。図22(b)では、キャップ3907
と、トレイ3904とを結合手段としての金属,弾性樹
脂,ゴム等の可撓性弾性体でなる板ばね3922を用い
て結合している。
【0118】図22(c)では、キャップ3907と、ト
レイ3904とを結合手段としてのコイルばね3924
を用いて結合している。このような構成においては、キ
ャップ3907とトレイ3904とを結合手段を介して
相対的に移動させることにより、清掃が容易となる。
【0119】又、第1の実施の形態例のカセッテと同様
に、画像読取時、キャップ3907を結合手段を用い
て、相対的に移動させることにより、放射線画像変換プ
レートを画像読取部5の受光部514に密接させること
ができ、画像読取時での輝尽発光の散乱が減少し、放射
線画像の読取精度が向上し、読取画像の画質が向上す
る。
【0120】更に、画像読取時に、キャップ3907を
放射線画像変換プレートから離反させることにより、放
射線画像変換プレートの画像領域を最大限確保できる。
更に、本実施の形態例では、キャップ3907とトレイ
3904とを結合手段で結合する構成で説明を行なった
が、キャップ3907と放射線画像変換プレートとを結
合手段を用いて結合してもよい。
【0121】(4)第4の実施の形態例 図23に示すように、キャップ4907は弾性を有する
樹脂部4926を介してトレイ4904に一体的に取り
付けられている。
【0122】そして、装置側である画像読取部5側にバ
ー4950を設け、トレイ4904を画像読取部5へ押
し付けると、樹脂部4926が撓み、放射線画像変換プ
レート4012を画像読取部5へ密接させるようになっ
ている。
【0123】このような構成においても、樹脂部492
6を撓ませることにより、清掃が容易となる。又、画像
読取時、バー4950により放射線画像変換プレート4
012が画像読取部5の受光部514に密接し、画像読
取時での輝尽発光の散乱が減少し、放射線画像の読取精
度が向上し、読取画像の画質が向上する。
【0124】更に、画像読取時に、バー4950により
ャップ4907を放射線画像変換プレート4012から
離反することにより、放射線画像変換プレート4012
の画像領域を最大限確保できる。
【0125】(5)第5の実施の形態例 図24に示すように、キャップ5907が取り付けられ
るトレイ5960は、湾曲可能で、復元性を有する材質
でなっている。
【0126】そして、装置側である画像読取部5側にバ
ー5950を設け、トレイ5960を画像読取部5へ押
し付けると、樹脂部4926が撓み、放射線画像変換プ
レート4012を画像読取部107へ密接させるように
なっている。
【0127】このような構成に場合、画像読取部5が走
査型で、放射線画像変換プレート5012に対して相対
的に移動する場合は、トレイ5960の変形を防止する
ために、画像読取部5に放射線画像変換プレート501
2が当接する透明な規制板5970を設けることが望ま
しい。
【0128】このような構成においても、トレイ596
0を撓ませることにより、清掃が容易となる。又、画像
読取時、バー5950により放射線画像変換プレート5
012が画像読取部5の規制板5970に密接し、画像
読取時での輝尽発光の散乱が減少し、放射線画像の読取
精度が向上し、読取画像の画質が向上する。
【0129】更に、画像読取時に、バー5950により
ャップ5907を放射線画像変換プレート5012から
離反することにより、放射線画像変換プレート5012
の画像領域を最大限確保できる。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、清
掃が容易で、放射線画像の読取画像の画質が向上し、画
像領域が最大限確保できるカセッテが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射線画像記録読取装置の斜視図でカセッテが
セットされていない状態を示す図である。
【図2】カセッテがセットされた状態の放射線画像記録
読取装置の正面図である。
【図3】図2における左側面図である。
【図4】図2における放射線画像記録読取装置の右側面
図である。
【図5】第1の実施の形態例のカセッテに放射線画像変
換プレートを収納した状態を示す斜視図である。
【図6】第1の実施の形態例のカセッテから放射線画像
変換プレートを引き出した状態を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態例のカセッテの平面図であ
る。
【図8】第1の実施の形態例のカセッテに放射線画像変
換プレートを収納した状態を示す平面図である。
【図9】プレート搬送部の構成を示す正面図である。
【図10】図9におけるカセッテクリンチの側面図であ
る。
【図11】カセッテクリンチの平面図である。
【図12】画像読取部の光学系を示す図である。
【図13】第2の実施の形態例のカセッテの斜視図であ
る。
【図14】図13におけるトレイが完全にケース内に収
納された状態を示す斜視図である。
【図15】図13におけるC方向矢視図である。
【図16】図15の切断線D-Dにおける断面図である。
【図17】図15におけるトレイがケース内に収納され
た状態を示す断面図である。
【図18】図15の切断線E-Eにおける断面図である。
【図19】図15において、キャップを移動した時の図
である。
【図20】図16において、キャップを移動した時の図
である。
【図21】第2の実施の形態例の他の実施の形態例を説
明する図である。
【図22】第3の実施の形態例を説明する図である。
【図23】第4の実施の形態例を説明する図である。
【図24】第5の実施の形態例を説明する図である。
【図25】従来のカセッテを説明する図である。
【図26】図25での切断線A-Aにおける断面図であ
る。
【図27】従来のカセッテの問題点を説明する図であ
る。
【符号の説明】
12 放射線画像変換プレート 900,901 ケース 903 開口 904 トレイ 907 キャップ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有するケースと、 該ケースに係脱可能であって、放射線画像変換プレート
    を載置可能なトレイと、 該トレイに対して位置関係が変化可能に設けられ、前記
    ケースの開口に嵌合可能なキャップと、 を有することを特徴とするカセッテ。
  2. 【請求項2】 前記キャップは、前記ケースに前記トレ
    イを内蔵させた状態で、前記開口に嵌合可能であること
    を特徴とする請求項1記載のカセッテ。
  3. 【請求項3】 前記キャップは、前記ケースに前記トレ
    イを内蔵させた状態で、前記開口に嵌合することにより
    前記ケース内を遮光することを特徴とする請求項2記載
    のカセッテ。
  4. 【請求項4】 前記キャップは、前記放射線画像変換プ
    レートの読取領域から退避する方向へ移動可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカセッテ。
  5. 【請求項5】 前記キャップは、前記トレイの面に平行
    な方向に移動可能、前記トレイの面に垂直な方向へ変位
    可能かつ前記トレイに放射線画像変換プレートが載置さ
    れた場合の前記放射線画像変換プレートの読取面と反対
    側の方向に移動可能のうち、いずれかであることを特徴
    とする請求項1記載のカセッテ。
  6. 【請求項6】 前記トレイと前記キャップとは、前記ト
    レイと前記キャップとの相対位置を変化させる結合手段
    を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1
    記載のカセッテ。
  7. 【請求項7】 前記結合手段は、弾性部を有することを
    特徴とする請求項6記載のカセッテ。
  8. 【請求項8】 開口を有するケースと、 該ケース内に配設され、放射線画像変換プレートが固
    定、又は載置可能なトレイと、 該トレイに係脱可能に設けられ、前記ケースの開口に嵌
    合することにより、前記ケース内を光学的に遮光するキ
    ャップとを具備することを特徴とするカセッテ。
  9. 【請求項9】 前記トレイと、前記キャップとの係脱
    は、 前記トレイ上に設けられ、前記トレイと接合する側であ
    る基端部側が小径部、先端部側が大径部である段付きピ
    ンと、 前記キャップ側に設けられ、前記段付きピンの小径部の
    径より幅が広く、前記大径部より幅が狭く設定され、前
    記段付きピンの小径部が係合すると、前記キャップが前
    記開口に嵌合可能なように設定された第1の穴部、及
    び、該第1の穴部に連設され、前記段付きピンの大径部
    の径より大きな幅の第2の穴部からなる長穴とで行なう
    ことを特徴とする請求項8記載のカセッテ。
  10. 【請求項10】 前記キャップを前記ケースの開口を覆
    い、ケース内を光学的に遮光するキャップ部材と、該キ
    ャップ部材に設けられ、前記ケースの開口に嵌合するク
    リップ部材とで構成し、 前記長穴は、前記クリップ部材に設けられ、前記キャッ
    プが前記ケースの開口へ嵌合した状態で、前記トレイと
    略平行な状態となるガイドプレートに設けたことを特徴
    とする請求項9記載のカセッテ。
  11. 【請求項11】 開口を有するケースと、 前記ケースに係脱可能で、前記ケースに内蔵可能な放射
    線画像変換プレートに対して相対的に移動可能に設けら
    れ、前記ケースの開口に嵌合可能なキャップと、 を具備することを特徴とするカセッテ。
  12. 【請求項12】 前記キャップは、前記ケースに前記放
    射線画像変換プレートを内蔵させた状態で、前記ケース
    の開口に嵌合可能であることを特徴とする請求項11記
    載のカセッテ。
  13. 【請求項13】 前記キャップは、前記ケースに前記放
    射線画像変換プレートを内蔵させた状態で、前記ケース
    の開口に嵌合することにより前記ケース内を遮光するこ
    とを特徴とする請求項12記載のカセッテ。
  14. 【請求項14】 前記キャップは、前記放射線画像変換
    プレートに対し、前記放射線画像変換プレートの読取領
    域から退避する方向に移動可能であることを特徴とする
    請求項11記載のカセッテ。
  15. 【請求項15】 前記キャップは、前記放射線画像変換
    プレートの面に平行な方向に移動可能、前記放射線画像
    変換プレートの面に垂直な方向で、かつ、前記放射線画
    像変換プレートの読取面とは反対側の面の方向に移動可
    能であることを特徴とする請求項14記載のカセッテ。
  16. 【請求項16】 前記放射線画像変換プレートと前記キ
    ャップとは、前記放射線画像変換プレートと前記キャッ
    プとの相対位置を変化させる結合手段を介して取り付け
    られていることを特徴とする請求項11記載のカセッ
    テ。
  17. 【請求項17】 前記キャップは、前記放射線画像変換
    プレートに対し、係脱可能に設けられていることを特徴
    とする請求項11記載のカセッテ。
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