JPH11212192A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JPH11212192A
JPH11212192A JP1563998A JP1563998A JPH11212192A JP H11212192 A JPH11212192 A JP H11212192A JP 1563998 A JP1563998 A JP 1563998A JP 1563998 A JP1563998 A JP 1563998A JP H11212192 A JPH11212192 A JP H11212192A
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JP
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cassette
medium
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reading
section
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JP1563998A
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English (en)
Inventor
Takao Tsuda
隆夫 津田
Kazuyuki Hayakawa
和志 早川
Yoshiyuki Ishimitsu
義幸 石光
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化が行なえる放射線画像読取装置
を提供することを課題とする。 【解決手段】 装置上部に位置し、放射線画像が蓄積さ
れた放射線画像変換プレート(媒体)12を内部に有した
カセッテ9が略鉛直方向に装填されたカセッテスタッカ
部3と、装置下部に設けられ、放射線画像変換プレート
12の放射線画像を読み取る画像読取部5と、カセッテ
スタッカ部3に装填されたカセッテ9から媒体を取出
し、画像読取部5へ搬送すると共に、画像読取部5から
放射線画像変換プレート12をカセッテスタッカ部3へ
排出するプレート搬送部(媒体搬送部)4とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体に蓄積された
放射線画像を読み取る放射線画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次に、従来の放射線画像記録読取装置の
構成を説明する。図23は従来の放射線画像読取装置の
正面構成図、図24は図23における右側面構成図であ
る。
【0003】これらの図において、1001は上下方向
に3段の棚1012,1013,1014が形成され、各
棚1012,1013,1014には、放射線画像が蓄積
された媒体を内部に有したカセッテ1002,1003,
1004が水平方向に装填されるカセッテスタッカ部で
ある。
【0004】尚、このカセッテスタッカ部1001に
は、図に示すように、大きさの異なるカセッテ100
2,1003,1004が装填可能となっている。カセッ
テスタッカ部1001の下部には、カセッテ1002,
1003,1004内の媒体に蓄積された放射線画像を
読み取る画像読取部1005が設けられている。更に、
カセッテスタッカ部1001と画像読取部1005との
間には、装填されたカセッテ1002,1003,100
4のうち、いずれかのカセッテより媒体を取出し、画像
読取部1005へ搬送し、読み取りが終わった媒体をカ
セッテへ搬送する媒体搬送部1006が設けられてい
る。
【0005】又、カセッテスタッカ部1001の上方に
は、この装置に対するON/OFF、カセッテの選択、各種画
像処理等を行なうための操作部1007と、画像読取部
1005で読み取られた放射線画像や装置の状態を表示
する表示部1008とが配設されている。
【0006】次に、上記構成の動作を説明する。操作者
が操作部1007で所望のカセッテを選択すると、媒体
搬送部1006は選択されたカセッテから媒体を取出
し、図24で矢印で示すような経路を通って媒体を画像
読取部1005へ搬送する。
【0007】画像読取部1005で媒体に蓄積された放
射線画像が読み取られる。放射線画像の読み取りが終了
すると、媒体搬送部1006は媒体を元のカセッテへ返
却する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の放
射線画像読取装置においては、装置上部に設けられたカ
セッテスタッカ部1001のカセッテ1002,100
3,1004は水平に装填されているので、カセッテ1
002,1003,1004から媒体は水平方向に取り出
される。そして、装置下部に設けられた画像読取部10
05まで媒体を搬送する搬送路は、図24におけるA部,
B部,C部及びD部では略90゜屈折している。
【0009】搬送路に屈曲部があるので、この屈曲部で
媒体が湾曲し、媒体を媒体が傷みやすい問題点がある。
又、媒体を長期間使用することによる媒体の屈曲が少な
くなるので、読み取った画質が低下する問題点もある。
【0010】更に、搬送路に屈曲部があると、搬送トラ
ブルの要因ともなる問題点もある。又、カセッテスタッ
カ部1001には、複数のカセッテが装填されるが、読
取が完了したカセッテと、読取が完了していないカセッ
テとの区別がつけられないという問題点もある。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、媒体が傷みにくく、読み取った画質
が低下しない放射線画像読取装置を提供することにあ
る。第2の目的は、読み取りが完了したカセッテと、読
み取りが完了していないカセッテとの区別が容易な放射
線画像読取装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、放射線画像が蓄積された媒体から放
射線画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部よりも
上部に位置し、前記媒体を内部に有したカセッテを略鉛
直方向に装填するカセッテスタッカ部と、該カセッテス
タッカ部に装填された前記カセッテから媒体を取出し、
前記画像読取部へ搬送すると共に、前記画像読取部から
前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出する媒体搬送
部とを有することを特徴とする放射線画像読取装置であ
る。
【0013】先ず、媒体搬送部がカセッテスタッカ部に
装填されたカセッテ内から媒体を略鉛直下向きに取出
し、装置下部に設けられた画像読取部へ搬送する。画像
読取部で、媒体に蓄積された放射線画像が読み取られ
る。
【0014】画像読取部での画像の読み取りが終了する
と、媒体搬送部が媒体をカセッテスタッカ部へ排出す
る。上記構成によれば、カセッテはカセッテスタッカ部
に略鉛直方向に装填されることにより、カセッテの内部
から媒体を取り出す場合、略垂直方向に取り出すことが
できる。
【0015】従って、従来例のように、媒体搬送路に屈
曲部がなくなるので、媒体が傷むことがなくなる。又、
媒体を長期間使用することによる媒体の屈曲が少ないの
で、読み取った画像の画質が低下することを防止でき
る。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の前記カセッテスタッカ部は装置上部にあることを特
徴とする放射線画像読取装置である。カセッテスタッカ
部を装置上部に設けたことにより、カセッテの装填が容
易となる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明の前記媒体搬送部は前記媒体を上方に搬送し、
前記カセッテスタッカ部に装填されたカセッテ内に前記
媒体を返却することを特徴とする放射線画像読取装置で
ある。
【0018】媒体搬送部は、媒体を上方に搬送しカセッ
テ内に媒体を返却することで、人手で媒体をカセッテに
収納する手間を省くことができる。請求項4記載の発明
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の前記媒体
搬送部のカセッテから媒体を取出し、前記画像読取部へ
搬送する経路と、前記画像読取部から前記媒体を前記カ
セッテスタッカ部へ排出する経路とは、同じであること
を特徴とする放射線画像読取装置である。
【0019】媒体搬送部のカセッテから媒体を取出し、
前記画像読取部へ搬送する経路と、前記画像読取部から
前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出する経路とを
同じとしたことにより、装置の小型化を図ることができ
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明の読み取り前の媒体を内部に有したカセッテの前記カ
セッテスタッカ部での装填状態と、読み取りが終了した
媒体を内部に有したカセッテの前記カセッテスタッカ部
での装填状態とを異ならせるカセッテ識別手段を設けた
ことを特徴とする放射線放射線画像読取装置である。
【0021】カセッテ識別手段は、読み取りが完了した
媒体がカセッテに返却されると、このカセッテのカセッ
テスタッカ部での装填状態を変える。カセッテの状態を
変える例としては、読み取りが完了したカセッテをエジ
ェクトする例がある。
【0022】読み取りが完了した媒体を内部に有するカ
セッテと、読み取りが完了していない媒体を内部に有す
るカセッテとの装填状態を異ならせることで、読み取り
が完了した媒体を内部に有するカセッテと、読み取りが
完了していない媒体を内部に有するカセッテとの区別が
容易となる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明の媒体の状態を検出する検出手段と、装填される各カ
セッテに対して設けられ、前記検出手段の検出結果に応
じて「読取完了」,「読取中」,「読取待ち」の表示を行
なう表示手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置
である。
【0024】検出手段の検出結果に応じて、表示手段は
各カセッテの状態、即ち、「読取完了」,「読取中」,
「読取待ち」の表示を行なう事により、読み取りが完了
したカセッテと、読み取りが完了していないカセッテと
の区別が容易となる。
【0025】更に、媒体が画像読取部で放射線画像が読
み取られている最中のカセッテを取り外すことを防止す
るために、媒体の読み取り中の場合は、カセッテを取り
外すことを禁止するロック装置を設けることが好まし
い。
【0026】尚、表示手段を設ける場所としては、容易
に識別できる観点より、各カセッテの近傍に設けること
が好ましい。又、CRT等の表示手段に、表示するように
しても良い。
【0027】請求項7記載の発明は、放射線画像が蓄積
された媒体から放射線画像を読み取る画像読取部と、前
記媒体を内部に有したカセッテを略鉛直方向に装填する
カセッテスタッカ部と、該カセッテスタッカ部に装填さ
れた前記カセッテから媒体を取出し、前記画像読取部へ
搬送すると共に、前記画像読取部から前記媒体を前記カ
セッテスタッカ部へ排出すると共に、前記カセッテから
媒体を取出し、前記画像読取部へ搬送する経路と、前記
画像読取部から前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排
出する経路とが同じ媒体搬送部とを有することを特徴と
する放射線画像読取装置である。
【0028】カセッテはカセッテスタッカ部に略鉛直方
向に装填されることにより、カセッテの内部から媒体を
取り出す場合、略垂直方向に取り出すことができる。従
って、従来例のように、媒体搬送路に屈曲部がなくなる
ので、媒体が傷むことがなくなる。
【0029】又、媒体を長期間使用することによる媒体
の屈曲が少ないので、読み取った画像の画質が低下する
ことを防止できる。更に、媒体搬送部のカセッテから媒
体を取出し、前記画像読取部へ搬送する経路と、前記画
像読取部から前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出
する経路とを同じとしたことにより、装置の小型化を図
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
一形態の形態例としての放射線画像記録読取装置を説明
する。
【0031】1. 放射線画像記録読取装置の概略構成 本実施の形態例の放射線画像記録読取装置の概略構成を
説明する。図5は放射線画像記録読取装置の概略構成を
示す図である。
【0032】放射線画像記録読取装置1の装置本体2に
は、上部に位置するカセッテスタッカ部3,表示・操作
部7と、下部に位置する媒体搬送部としてのプレート搬
送部4,画像読取部5,システム制御部6,電源部8とが
備えられている。
【0033】カセッテスタッカ部3には、複数種類の媒
体としての放射線画像変換プレート(放射線受容体)を収
納したカセッテ9がスロット10を介して略鉛直方向に
装填可能になっている。表示・操作部7から所定の操作
を行うと、プレート搬送部4によりカセッテ9から放射
線画像変換プレート12が略垂直方向に引き出される。
【0034】引き出された放射線画像変換プレート12
は、プレート搬送部4により画像読取部5方向へ搬送さ
れる。この画像読取部5では、放射線画像変換プレート
12を固着し、レーザ走査による読取が開始される。画
像読取部5での読取を終了した放射線画像変換プレート
12は同じ経路をたどり元のカセッテ9に返却される。
放射線画像変換プレート12の画像の消去動作は、消去
部13によりカセッテ9への収納時に行われる。即ち、
放射線画像変換プレート12の画像の消去しながらカセ
ッテスタッカ部3のカセッテ9に返却する。
【0035】次に、この放射線画像記録読取装置1の制
御の概略を説明する。図6は放射線画像記録読取装置の
制御ブロック図である。放射線画像記録読取装置1の装
置本体2に備えられるカセッテスタッカ部3には、カセ
ッテスタッカ部機構・駆動部30及びカセッテスタッカ
部制御部31が備えられ、複数種類の放射線画像変換プ
レートを収納したカセッテ9が装填可能になっている。
カセッテスタッカ部制御部31の制御に基づきカセッテ
スタッカ部機構・駆動部30を駆動して、放射線画像変
換プレートを収納したカセッテ9が投入されると所定の
状態に装填すると共に、読み取りが完了した放射線画像
プレートを収納したカセッテ9をエジェクトする。
【0036】プレート搬送部4には、プレート搬送部機
構・駆動部40及びプレート搬送部制御部41が備えら
れ、カセッテスタッカ部制御部31からの指令に基づき
プレート搬送部制御部41は、プレート搬送部機構・駆
動部40を制御する。プレート搬送部機構・駆動部40
は、カセッテ9から放射線画像変換プレート12を引き
出し、この引き出された放射線画像変換プレート12を
画像読取部方向へ搬送する。
【0037】画像読取部5には、副走査部機構・駆動部
50及び主走査部51が備えられ、副走査部機構・駆動
部50により主走査部51が副走査方向へ搬送され、主
走査部51のレーザ走査による画像読取が行われる。
【0038】システム制御部6には、メインCPU60及
び読取部制御画像入力制御部61が備えられている。メ
インCPU60には、システムプログラムを記憶したシス
テム用ディスク62、画像情報を記憶する画像ディスク
63,64が接続され、またボード65を介してホスト
コンピュータ66、診断装置67及び患者登録ターミナ
ル68に接続される。メインCPU60では、全体制御、
画像処理、出力制御及び画像管理を行う。読取部制御画
像入力制御部61は、カセッテスタッカ部制御部31、
副走査部機構・駆動部50及び主走査部51を制御して
放射線画像変換プレート12の画像読取を行い、この画
像情報をメインCPU60に送る。
【0039】表示・操作部7には、カセッテスタッカ部
3のスロット10毎に設けられ、カセッテスタッカ部3
に装填されたカセッテ9が今どのような状態にあるか、
即ち、「読取完了」,「読取中」,「読取待ち」であるか
の表示を行なう表示手段としてのLEDランプ304と、
画像読取部5で読み取られた画像を表示すると共に、カ
セッテスタッカ部3に装填されたカセッテ9がどのよう
な状態にあるかを表示する表示部としてのCRT70と、C
RT70の表示画面上に設けられた操作部としてのタッチ
パネル71とが備えられ、タッチパネル71からの指令
情報がメインCPU60に送られ、メインCPU60では入力
指令に基づく制御が行われる。
【0040】尚、本実施の形態例では、表示手段として
のLEDランプ304の発光色を「読取完了」は「青」、
「読取中」は「赤」,「読取待ち」は「黄」とし、「読
取完了」,「読取待ち」でのカセッテスタッカ部3から
のカセッテ9の抜き取り許可、及び、「読取中」のカセ
ッテ9の抜き取り禁止を操作者に対して明示するように
した。
【0041】カセッテスタッカ部3に装填されたカセッ
テ9がどのような状態にあるかを表示するために、本実
施の形態例の放射線画像読み取り装置においては、図7
に示すような検知手段を設けている。
【0042】図において、101はカセッテスタッカ部
3のスロット10毎に設けられ、スロット10にカセッ
テ9が装填されているかどうかを検知し、検知結果をシ
ステム制御部6のメインCPU60へ送るカセッテ有無セ
ンサ、102はカセッテ有無センサ101と同様にカセ
ッテスタッカ部3のスロット10毎に設けられ、カセッ
テ9に放射線画像変換プレート12が収容されているか
否か、即ち、カセッテ9から放射線画像変換プレート1
2が引き出されているか否かを検知し、検知結果をシス
テム制御部6のメインCPU60へ送るプレート有無セン
サ、103は放射線画像変換プレート12が画像読取部
5で画像読み取りされているか否かを検知し、検知結果
をシステム制御部6のメインCPU60へ送る読取中検知
センサである。
【0043】ここで、カセッテ有無センサ101によ
り、カセッテスタッカ部3にカセッテ9があり、プレー
ト有無センサ102によりカセッテ9内に放射線画像変
換プレート12が収容されていることが検知され、且
つ、読取中センサが103がオフで、放射線画像変換プ
レート12の処理ジョブがない場合は、メインCPU60
は「読取完了」と判断し、LED304を青色に発光させ
る。
【0044】又、カセッテ有無センサ101により、カ
セッテスタッカ部3にカセッテ9があり、プレート有無
センサ102によりカセッテ9内から放射線画像変換プ
レート12が引き出されていることが検知され、この放
射線画像変換プレート12の処理ジョブがあり、放射線
画像変換プレート12が画像読取部5で画像読み取りさ
れていることを読取中検知センサ103が検知すると、
メインCPU60は「読取中」と判断し、LED304を赤色
に発光させる。
【0045】更に、カセッテ有無センサ101により、
カセッテスタッカ部3にカセッテ9があり、プレート有
無センサ102によりカセッテ9内から放射線画像変換
プレート12が引き出されていることが検知され、この
放射線画像変換プレート12の処理ジョブがあり、放射
線画像変換プレート12は画像読取部5で画像読み取り
されていないことを読取中検知センサ103が検知する
と、メインCPU60は、「放射線画像変換プレート12
が画像読取部5へ搬送中」であると判断し、読み取りの
キャンセルが可能であるので、LED304を黄色に発光
させる。
【0046】又、更に、カセッテ有無センサ101によ
りカセッテスタッカ部3にカセッテ9があり、プレート
有無センサ102により、放射線画像変換プレート12
がカセッテ9内にあることが検知され、読み取りジョブ
が残っている場合には、メインCPU60は、「読取待
ち」と判断し、LED304を黄色に発光させる。
【0047】更に、カセッテ有無センサ102によりカ
セッテスタッカ部3にカセッテ9がないことが検知され
ると、メインCPU60は、スロット10にカセッテ9が
装填されていないと判断する。
【0048】CRT70の画面には、通常、図8(a)に示す
ように、画像読取部5で読み取られた放射線画像71
と、タッチパネル72とが表示されているが、タッチパ
ネル72の右上のボタン部分72aを触る(押す)ことに
より、図8(b)に示すようなカセッテスタッカ部3のカ
セッテ9の状態を示す画面に切り替わる。
【0049】この切り替わった画面において、73は各
カセッテ9の状態を表示するカセッテ状態表示域であ
る。このカセッテ状態表示領域73では、「読取完」
(青色表示),「読取中」(赤色表示),「読取待ち」(黄色
表示),「空き」(なにも表示しない)の4種類の表示を行
なう。
【0050】74は、14×17(半切),14×14(大角),10×
12(四つ)等のカセッテ9のサイズを表示するカセッテサ
イズ表示領域である。この情報は、カセッテ9に設けら
れた識別シール911(詳細後述)から得ることができ
る。
【0051】75は、読取ジョブの順番を表示する読取
順序表示領域である。読取ジョブの順番は、カセッテ9
のサイズ情報、カセッテスタッカ部3でのカセッテ9の
装填位置、放射線量、他のカセッテの有無、装填される
以前の読取ジョブスケジュール等の情報により、決定さ
れる。
【0052】76は、読取ジョブの順番、装置内部での
処理時間(カセッテ9から画像読取部5までの放射線画
像変換プレート12の搬送時間、画像読取部5での画像
読取時間、消去部13での消去時間、放射線画像変換プ
レート12のカセッテ9への返却時間等)により演算さ
れた読取待機中のカセッテ9の読取開始時間や、読取中
のカセッテ9の読取完了までの時間を表示する時間表示
部である。
【0053】尚、所定のカセッテ9の読取が完了したな
らば、音等で知らせるようにしてもよい。又、複数の技
師が1つの放射線画像読取装置を共同で使用する場合に
は、技師名と、サイズとを合成音声で知らせることが好
ましい。
【0054】更に、オンラインで技師のパーソナルコン
ピュータや、携帯端末にカセッテ9の読取が完了したこ
とを知らせてもよい。次に、この放射線画像記録読取装
置の外観形状を説明する。図1は放射線画像記録読取装
置の斜視図でカセッテが装填されていない状態を示す
図、図2はカセッテが装填された状態の放射線画像記録
読取装置の正面図、図3は図2における左側面図、図4
は図2における放射線画像記録読取装置の右側面図であ
る。
【0055】カセッテスタッカ部3と、表示・操作部7
とは放射線画像記録読取装置の上部で、略水平方向に並
設されている。即ち、カセッテスタッカ部3は放射線画
像記録読取装置1の上部右側に配置され、表示・操作部
7は放射線画像記録読取装置の上部左側に配置されてい
る。
【0056】カセッテスタッカ部3は、5個のスロット
毎に設けられた投入部300を有している。表示・操作
部7には、表示部としてのCRT70と、CRT70の表示面
上に設けられた操作部としてのタッチパネル71とが備
えられている。
【0057】CRT70は、例えば15インチCRT(24ビッ
トカラー、モノクロ256階調・解像度1024 768)が用いら
れ、操作入力は、CRT70上のタッチパネル71により
行なうようになっている。
【0058】本実施の形態例のタッチパネル71は、
光、例えば、赤外線の遮断で反応する光方式とした。投
入部300は、投入ガイド部301及び収納部302か
ら構成されている。投入ガイド部301は溝状で収納部
302に向かって延び、カセッテ9を収納部302に垂
直状態で導くように形成されている。収納部302に
は、カセッテ9が所定の隙間をもって収納保持される。
【0059】本実施の形態例では、カセッテ9の装填を
行なう場合、隣接するカセッテ9によって装填が邪魔さ
れないように、カセッテ9間の間隔を20〜40mmとした。
カセッテ9は、カセッテ長辺方向を水平にした状態で、
装置の手前側を基準とする縦投入であり、カセッテ9の
投入と同時にスロット毎に収納部302の開口に設けら
れた遮光シャッタ303が閉じ、開口部から漏れ光を防
ぐ。
【0060】各スロット毎に、前述したLEDランプ30
4が設けられている。 2. カセッテ 以下、放射線画像記録読取装置1で使用されるカセッテ
9について詳細に説明する。
【0061】放射線画像変換プレートを収納したカセッ
テは、図9乃至図16に示すように構成され、図9はカ
セッテに放射線画像変換プレートを収納した状態を示す
斜視図、図10はカセッテから放射線画像変換プレート
を引き出した状態を示す斜視図、図11はカセッテの平
面図、図12はカセッテに放射線画像変換プレートを収
納した状態を示す平面図、図13はカセッテの側面図、
図14は図11の切断線C-Cにおける断面図、図15は
図11の切断線D-Dにおける断面図、図16は図11の
切断線E-Eにおける断面図である。
【0062】カセッテ9は、ケース半体900,901
を合わせて周囲をビス902により締め付けて一体化し
ている。カセッテ9の一辺部には開口903が形成さ
れ、この開口903から放射線画像変換プレート12を
引き出し可能になっている。
【0063】放射線画像変換プレート12は、輝尽性蛍
光体層を有し、輝尽性蛍光体層は、放射線発生源からの
照射放射線量に対する被写体の放射線透過率分布にした
がったエネルギーを蓄積して潜像を形成する。放射線画
像変換プレート12は気相堆積或いは塗布によって輝尽
性蛍光体層を設けてある。輝尽性蛍光体層は環境による
悪影響及び損傷を遮断するために保護部材によって遮蔽
若しくは被覆されている。放射線画像変換プレートの材
料としては、例えば、MIX・aMIIX′2・bMIIIX″3 : cA で表されるアルカリハイド蛍光体(ただし、MIはLi,Na,
K,Rb及びCsの少なくとも1種類のアルカリ金属を表し、
M IIはBe,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Cu,Niの少なくとも1種の
2価の金属を表し、MIIIは、Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Al,Ga,Inの少なくとも1種
類の3価の金属を表し、X,X′,X″は、F,Cl,Br,Iの少な
くとも1種のハロゲンを表し、X,X′,X″は、Eu,Tb,Ce,
Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Er,Gd,Lu,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu,Mgの少
なくとも1種類の金属を表し、a,b,cは、0≦a<0.5、
0≦b<0.5、0<c≦0.2を満たす数を表す。)また、
他に例えば、 (Ba1-x-y Mgx Cay)FX:eEu2+ (但し、XはBr及びClの中の少なくとも1つであり、x,y
及びeはそれぞれ0<x+y<0.6,xy≠0,10-6≦e≦5×
10-2なる条件を満たす数である。)で表されるアルカ
リ土類弗化ハロゲン化物蛍光体、または例えば、 BaFX:xCe,yA (但し、XはClBr、及びIの中の少なくとも1つであり、A
はln,Tl,Gd,Sm及びZnの内の少なくとも一つであり、x及
びyはそれぞれ 0<x≦2×10-1 及び 0<y<5×10
-2 である。)で示される蛍光体BaBr:Eu2+で示される蛍
光等が使われる。
【0064】更には、放射線によって電流を発生する半
導体素子を二次元に配列した半導体プレートであっても
良い。放射線画像変換プレート12はカセッテ9内部の
リジッドなトレイ904に固定され、画像が記録される
領域以外の部分に対応して一対の係止ピン905がトレ
イ904に設けられ、この一対の係止ピン905は放射
線画像変換プレート12のトレイ904に貫通してい
る。一対の係止ピン905には、ガイドプレート906
の案内孔906aが摺動可能に設けられ、ガイドプレー
ト906に開口を覆うキャップ907が取り付けられて
いる。
【0065】キャップ907にはロック機構908が内
蔵され、ロック孔909からロック機構908のロック
解除が可能になっている。また、キャップ907には、
一対のレバー910が設けられ、この一対のレバー91
0によりキャップ907を開閉してカセッテ9からトレ
イ904ごと放射線画像変換プレート12が引き出さ
れ、あるいは収納される。
【0066】カセッテ9の種類とサイズの一例を表1に
示す。
【0067】
【表1】
【0068】カセッテ9には、識別シール911が貼り
付けられており、識別シール911には白と黒とによる
識別情報が記録され、この識別シール911の識別情報
の検出によりカセッテ9の種類とサイズの検出と、カセ
ッテスタッカ部3への誤投入の検出を行う。
【0069】又、この識別シール911により、カセッ
テ9の投入方向、表裏の判別を行う。また、カセッテ9
の上下グリッド方向の指示は、上下方向の指示マーク9
12によるが、キャップ907を下側にしてカセッテ9
をカセッテスタッカ部3へ投入することで上下方向を指
定するようにしてもよい。
【0070】また、カセッテ9には、ケース半体900
に診療録クリップ913が設けられ、この診療録クリッ
プ913の周囲にはケース半体900に凹部900aが
形成され、この凹部900aと診療録クリップ913と
で診療録等が保持される。
【0071】3. プレート搬送部 図17はプレート搬送部の構成を示す正面図、図18は
図17におけるカセッテクリンチの側面図、図19はカ
セッテクリンチの平面図である。
【0072】プレート搬送部4は、放射線画像記録読取
装置1の装置本体2であって、カセッテスタッカ部3の
下方位置に配置され、副走査部50とカセッテスタッカ
部3のカセッテ位置間の放射線画像変換プレート12の
搬送を行う。
【0073】プレート搬送部4に備えられるレート搬送
部機構・駆動部40は、図2、図17乃至図19に示す
ように構成される。即ち、プレート搬送部機構・駆動部
40には、支持フレーム400が上下に配置されたガイ
ドレール401,402に支持されている。このガイド
レール401,402は、カセッテスタッカ部3に収納
されたカセッテ9に対して直交する方向に配置されてい
る。支持フレーム400の下端部は、下方に配置された
搬送ベルト403に固定され、この搬送ベルト403は
搬送モータ404により駆動され、これにより支持フレ
ーム400がガイドレール401,402に沿って移動
する。
【0074】支持フレーム400の上部には、消去部1
3が取り付けられている。消去部13の消去光源は、例
えば300Wハロゲンランプ2本(駆動電圧90V)が用いら
れ、消去時の放射線画像変換プレート12の移動速度
は、10.5mm/secであるが、放射線画像変換プレート12
の画像記録に応じて可変可能である。ハロゲンランプは
消去光源であり、点灯して消去光を放射線画像変換プレ
ート12に照射して残像の消去を行う。この残像の消去
とは、放射線画像交換プレート12を消去光によって照
射することで、レーザビームによる走査と読み取り後の
放射線画像変換プレート12における残留放射線工ネル
ギーを放出させることである。
【0075】支持フレーム400には、上下方向にガイ
ド軸410が設けられ、このガイド軸410にはカセッ
テクリンチ411が上下方向へ移動可能に取り付けられ
ている。カセッテクリンチ411は、上下方向に配置さ
れた搬送ベルト405に取り付けられ、この搬送ベルト
405は支持フレーム400の下方位置に配置した搬送
モータ406により駆動され、これによりカセッテクリ
ンチ411がガイド軸410に沿って上下動する。ま
た、支持フレーム400には、放射線画像変換プレート
12の倒れ防止を行う保持ローラ407が設けられ、放
射線画像変換プレート12の画像記録領域外の端部を保
持する。
【0076】カセッテクリンチ411には、図18に示
すように支持体412の内部に一対のアーム413が支
持ピン414を支点に回動可能に設けられている。一対
のアーム413の先端に設けられた爪部413aは、カ
セッテ9のキャップ907に設けられた一対のレバー9
10に係合可能になっており、一対のアーム413はそ
れぞれスプリング417により基部413bが常にカム
415のピン415aに当接するように付勢されてい
る。
【0077】カム415は駆動モータ416により回転
する。このカム415の回転によりピン415aが基部
413bを押動し一対のアーム413が開閉する。駆動
モータ416の回転軸420には、回転円盤421が設
けられ、回転円盤421に形成した切欠き421aがフ
ォトカプラ422を横切るタイミングで駆動モータ41
6の回転角を検出して一対のアーム413の動作を制御
する。
【0078】また、カセッテクリンチ411の支持体4
12には、キャップ907のロック機構908のロック
を解除する一対のロック解除ロッド430が設けられて
いる。この一対のロック解除ロッド430は、支持体4
12にプレート431により摺動可能に支持され、一方
のロック解除ロッド430にソレノイド432が連結さ
れ、このロック解除ロッド430は連結レバー433に
より他方のロック解除ロッド430と連結されて連動し
て作動する。
【0079】一対のロック解除ロッド430は、スプリ
ング434により常に初期位置に付勢されており、カセ
ッテクリンチ411が上方に移動した位置で支持体41
2をカセッテ9のキャップ907に当てがい、ソレノイ
ド432を作動させると一対のロック解除ロッド430
が突出してキャップ907のロック孔909に入りロッ
ク機構908のロックを解除する。
【0080】このロック機構908のロック解除により
一対のアーム413が閉じて爪部413aがキャップ9
07の一対のレバー910に係合し、この状態でカセッ
テクリンチ411を下方へ移動させてカセッテ9から放
射線画像変換プレート12を引き出し、カセッテクリン
チ411に引き出された放射線画像変換プレート12を
保持したまま支持フレーム400を移動して副走査部5
0へ搬送する。
【0081】放射線画像変換プレート12の画像読取が
終了すると、反対方向へ支持フレーム400を移動して
所定位置に戻り、カセッテクリンチ411を上方へ移動
させて放射線画像変換プレート12をカセッテ9に収納
させる。このときは、一対のロック解除ロッド430は
作動させないで、カセッテ9に放射線画像変換プレート
12を収納してキャップ907を閉じると自動的にロッ
ク機構908がキャップ907をロックする。
【0082】4. 画像読取部 図20は副走査部の側面図、図21は画像読取部の光学
系を示す図である。 (1) 副走査部機構・駆動部 画像読取部5は、放射線画像記録読取装置1の装置本体
2に内蔵され、表示・操作部7の下方位置に配置されて
いる。画像読取部5に備えられる副走査部機構・駆動部
50が、主走査部51を副走査方向へ搬送する。
【0083】副走査部機構・駆動部50は、図2、図
3、図20及び図21に示すように、放射線画像変換プ
レート12に対面する方向のガイド軸500とボールね
じ501が平行に配置されている。ガイド軸500が上
方に位置し、ボールねじ501が下方に位置し、このガ
イド軸500とボールねじ501により主走査部51が
縦に保持され、水平に移動可能になっている。
【0084】ボールねじ501にはダイレクトドライブ
モータ502が設けられ、ダイレクトドライブモータ5
02の駆動によりボールねじ501が回転して主走査部
51を副走査方向へ移動させる。
【0085】(2) 主走査 主走査部51は、図20及び図21に示すように、レー
ザビーム発生部510、ポリゴンミラー511、集光体
512を構成するfθレンズ、反射鏡513、受光部5
14等を一体的に構成してある。レーザビーム発生部5
10は、光源としてガスレーザ.固体レーザ、半導体レ
ーザ等を有する。レーザビーム発生部510は励起光と
して射出強度が制御されたレーザビームを発生する。
【0086】レーザビームは光学系を経由してポリゴン
ミラー511に到達して、そこで偏向を受けて、集光体
512を構成するfθレンズで集光させて、反射鏡51
3で光路を偏向させて放射線画像交換プレート12に輝
尽励起用の走査光として導かれる。上記レーザビームで
走査された放射線画像変換プレート12が発する輝尽発
光を受光部514で受光して画像の読取を行う。受光部
514には、長尺フオトマルチプライヤ514aと平板
集光体514bを用いて構成されている。
【0087】長尺フオトマルチプライヤ514aに入射
して、その入射光に対応した電気信号に光電変換され
る。即ち輝尽発光は、平板集光体514bを経て長尺フ
オトマルチプライヤ514aに入射して光電変換される
ので、放射線画像に対応した出力電流が得られる。長尺
フオトマルチプライヤ514aからの出力電流は、図示
しない電流/電圧交換器で電圧信号に変換され、図示し
ない増幅器で増幅された後、A/D変換器でデジタル画
像信号に変換される。そして、デジタル画像信号は、画
像処理回路に順次出力され、ここで階調処理等の各種画
像処理を施されたのちに、画像ディスクにそのまま記憶
されたり、又は、CRT70によって可視化されたりす
る。
【0088】読取部制御画像入力制御部61には、ポリ
ゴンミラー511からの各種同期信号、及び副走査の開
始位置を検出するフォトセンサ(図示せず)からの原点位
置検出信号などが入力されるようになっており、ポリゴ
ンミラー511による主走査に同期させつつ開始位置か
ら主走査部51を副走査方向に所定速度で移動させる。
【0089】この実施の形態では、放射線画像変換プレ
ート12へ照射する入射角は、放射線画像変換プレート
12のプレート面に対して5 の略垂直入射方式を採用し
ている。
【0090】5. 読取サイクルタイム(フィード/ロード
タイム)及び処理能力 この放射線画像記録読取装置1のフィード/ロードタイ
ムは、カセッテ9をカセッテスタッカ部3に投入し、読
取開始から抜き取り可能となるまでの時間で定義する(1
75μm読取)。スリープモード時は、約10秒が加算され
る。また、放射線画像変換プレート12上の最大到達線
量が20mRを越える場合には最大18秒加算される。
【0091】この放射線画像記録読取装置1の処理能力
は、投入部300の1番から順番にカセッテ9を連続し
て投入する場合の1時間当たりの処理枚数で定義し、下
記のようになっている。
【0092】
【表2】
【0093】6. 画像読取 この放射線画像記録読取装置1の画像読取部5での画像
読取について詳細に説明する。
【0094】(1) マトリクスサイズ、読取り領域 各カセッテにおける読取り領域とマトリクスサイズを表
3に示す。
【0095】
【表3】
【0096】(2) 撮影感度 画像読取部5での撮影感度は、以下の3段階の撮影感度
を各部位毎に設定可能である。
【0097】即ち、撮影感度は、低感度(s=50〜200相
当)、標準(s=200〜1000相当)、高感度(s=1000〜5000相
当)であり、s値の定義は、2.58×10-7CKg(1mR)のX線照
射に対して1535のディジタル値が出力されるときのPMT
感度をs=200とし、それを基準としたフォトマルチチュ
ーブ(PMT)感度を相対的に表した値である。
【0098】(3) グリッドモアレ除去 カセッテ上下マークにより指定された方向にグリッドを
配置した場合モアレを除去することが可能であり、使用
グリッドとして、例えば34,40,60,80本/cmを用いる。
【0099】(4) ムラ補正 画像読取部5での補正内容としては、装置主走査方向ム
ラ(S)、縦方向ムラ(F)、ポリゴンムラ(P)があり、これ
らの補正を行う。
【0100】補正データとしては、各補正内容について
のパラメータを87.5/175μmの2通りにてデータを保持す
る。 7. システム制御部 システム制御部6には、メインCPU60及び読取部制御
画像入力制御部61が備えられ、以下のように構成され
る。
【0101】(1) システム制御ユニット システム制御ユニットでは、モアレ除去・各種補正を行
う。また、画像制御基板(ICU)との画像転送に用いる。X
GA-24ビットカラー画像表示が可能である。
【0102】ハードディスクとして、システムプログラ
ムを記憶したシステム用ディスク62、画像情報を記憶
する画像ディスク63,64が接続される。画像データ
出力は、ユーザ設定によりホストコンピュータ出力優先
かハードコピー優先かを切り替え可能である。
【0103】(2) 画像処理 システム制御ユニットのソフトウエアで以下の処理を行
う。階調処理として、撮影メニューに基づき、部位毎の
アルゴリズムを設定する。自動では、ROI設定及びヒス
トグラム解析によりLUT回転・シフトを行う。また、手
動としては、固定LUTによる階調処理を行う。
【0104】周波数処理は、周波数強調を行う。また、
イコライゼーションは、画像信号のダイナミックレンジ
を圧縮する。分割撮影対応としては、2分割(縦・横)、4
分割撮影に対応している。アルゴリズムとしては、所定
の1分割に対して処理条件を決定し、画像全体に適用す
る。画像の扱いとしては、1画像として扱う。
【0105】照射野確認は、任意の多角形の照射野を自
動確認する。ただし、胸部正面、胸部側面、腹部単純、
骨盤正面等は画像端に平行な矩形に限定する。画像方向
判定は、人体の頭尾方向が画像の縦/横のいずれに相当
するか自動判定する。ただし、胸部正面、小児胸部正
面、腹部単純、骨盤正面のみ適用可能であるが、これら
に限定されない。
【0106】(3) 画像データ保存 画像ディスク63,64のハードディスクを保存可能で
ある。 (4) 患者登録 患者の入力方式としては、CRT70上に表示された五十
音表により入力可能であり、使用可能な文字種は、例え
ばカタカナ及び英数字である。また、ID番号により自動
入力することもできる。さらに、患者登録ターミナルか
ら漢字入力も可能である。
【0107】患者登録の単位は、検査単位で行う。例え
ば、1検査当たり24撮影まで可能である。また、予約検
査数は、例えば最大100検査まで可能である。次に、上
記構成の動作を説明する。
【0108】カセッテスタッカ部3に放射線画像変換プ
レートを収納したカセッテ9が投入されると、カセッテ
スタッカ部制御部31の制御に基づきカセッテスタッカ
部機構・駆動部30が駆動され、カセッテ9が所定の状
態に装填される。
【0109】操作者がタッチパネル71を操作して、所
望のカセッテ9を選択すると、メインCPU60はプレー
ト搬送部制御部41を介してプレート搬送部・駆動部4
0を駆動する。
【0110】プレート搬送部・駆動部40は、カセッテ
9から放射線画像変換プレート12を略鉛直下向き方向
に引き出し、この引き出された放射線画像変換プレート
12を画像読取部5方向へ搬送する。
【0111】ここで、副走査部機構・駆動部50により
主走査部51が副走査方向へ搬送され、主走査部51の
レーザ走査による画像読取が行われる。読み取られた画
像は、画像ディスク63,64又は、ボード65を介し
てホストコンピュータ66、診断装置67及び患者登録
ターミナル68に送られる。
【0112】読み取りが完了すると、プレート搬送部・
駆動部40は放射線画像変換プレート12をカセッテ9
→画像読取部5の搬送路と同じ搬送路を通って、カセッ
テ9へ挿入する。
【0113】上記構成の放射線画像記録読取装置によれ
ば、カセッテスタッカ部3に装填されたカセッテ9は略
鉛直方向に装填されることにより、カセッテ9の内部か
ら媒体としての放射線画像変換プレート12を取り出す
場合、略鉛直下向き方向に取り出すことができる。
【0114】従って、従来例のように、媒体搬送路に屈
曲部がなくなるので、装置の小型化が図れる。又、媒体
搬送路に屈曲部がなくなるので、媒体が傷むこともなく
なる。
【0115】更に、媒体搬送部としてのプレート搬送部
4は、媒体としての放射線画像変換プレート12を上方
に搬送しカセッテ9内に放射線画像変換プレート12を
挿入することで、人手で媒体をカ装填に収納する手間を
省くことができる。
【0116】又、更に、プレート搬送部4のカセッテ9
から放射線画像変換プレート12を取出し、画像読取部
5へ搬送する経路と、画像読取部5から放射線画像変換
プレート12をカセッテスタッカ部3へ排出する経路と
は、同じとしたことにより、装置の小型化を図ることが
できる。
【0117】更に、各カセッテ9に対応して、「読取完
了」,「読取中」,「読取待ち」の表示を色によって行な
うLEDランプ304を設けたことにより、読み取りが完
了したカセッテと、読み取りが完了していないカセッテ
との区別が容易となる。
【0118】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、LEDランプ3
04を設け、読み取りが完了したカセッテと、読み取り
が完了していないカセッテとの区別を容易としたが、こ
のLEDランプ304を設ける代わりに、読み取りが完了
したカセッテをイジェクトさせても良い。
【0119】又、LEDランプを各カセッテに設けてもよ
い。更に、上記構成の放射線画像読取装置では、図4に
示すように、カセッテ9を略水平方向に差し込む構成で
あったが、図22に示すように、カセッテ9を略鉛直方
向に差し込む構成であったもよい。
【0120】又、更に、上記実施の形態例の放射線画像
読取装置では、カセッテスタッカ部3が装置の上部にあ
る構成であったが、上部に限定するものではない。即
ち、カセッテスタッカ部3が装置のどの位置にあろうと
も、カセッテ9がカセッテスタッカ部3に略鉛直方向に
装填され、プレート搬送駆動部4がカセッテ3から放射
線画像変換プレート12を略鉛直方向に引き出す構成で
あれば、従来例のように、媒体搬送路に屈曲部がなくな
るので、装置の小型化が図れる。
【0121】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、カセッテはカセッテスタッカ部に略鉛直方向に
装填されることにより、カセッテの内部から媒体を取り
出す場合、略垂直方向に取り出すことができる。
【0122】従って、従来例のように、媒体搬送路に屈
曲部がなくなるので、媒体が傷むことがなくなる。又、
媒体を長期間使用することによる媒体の屈曲が少ないの
で、読み取った画像の画質が低下することを防止でき
る。
【0123】請求項2記載の発明によれば、カセッテス
タッカ部を装置上部に設けたことにより、カセッテの装
填が容易となる。請求項3記載の発明によれば、媒体搬
送部は、媒体を上方に搬送しカセッテ内に媒体を返却す
ることで、人手で媒体をカ装填に収納する手間を省くこ
とができる。
【0124】請求項4記載の発明によれば、媒体搬送部
のカセッテから媒体を取出し、前記画像読取部へ搬送す
る経路と、前記画像読取部から前記媒体を前記カセッテ
スタッカ部へ排出する経路とを同じとしたことにより、
装置の小型化を図ることができる。
【0125】請求項5記載の発明によれば、読み取りが
完了した媒体を内部に有するカセッテと、読み取りが完
了していない媒体を内部に有するカセッテとの装填状態
を異ならせることで、読み取りが完了した媒体を内部に
有するカセッテと、読み取りが完了していない媒体を内
部に有するカセッテとの区別が容易となる。
【0126】請求項6記載の発明によれば、検出手段の
検出結果に応じて、表示手段は各カセッテの状態、即
ち、「読取完了」,「読取中」,「読取待ち」の表示を行
なう事により、読み取りが完了したカセッテと、読み取
りが完了していないカセッテとの区別が容易となる。
【0127】請求項7記載の発明によれば、カセッテは
カセッテスタッカ部に略鉛直方向に装填されることによ
り、カセッテの内部から媒体を取り出す場合、略垂直方
向に取り出すことができる。
【0128】従って、従来例のように、媒体搬送路に屈
曲部がなくなるので、媒体が傷むことがなくなる。又、
媒体を長期間使用することによる媒体の屈曲が少ないの
で、読み取った画像の画質が低下することを防止でき
る。
【0129】更に、媒体搬送部のカセッテから媒体を取
出し、前記画像読取部へ搬送する経路と、前記画像読取
部から前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出する経
路とを同じとしたことにより、装置の小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射線画像記録読取装置の斜視図でカセッテが
装填されていない状態を示す図である。
【図2】カセッテが装填された状態の放射線画像記録読
取装置の正面図である。
【図3】図2における左側面図である。
【図4】図2における放射線画像記録読取装置の右側面
図である。
【図5】放射線画像記録読取装置の概略構成を示す図で
ある。
【図6】放射線画像記録読取装置の制御ブロック図であ
る。
【図7】カセッテがどのような状態にあるかを検出する
センサの接続を説明するブロック図である。
【図8】図6におけるCRTの表示画面を説明する図であ
る。
【図9】カセッテに放射線画像変換プレートを収納した
状態を示す斜視図である。
【図10】カセッテから放射線画像変換プレートを引き
出した状態を示す斜視図である。
【図11】カセッテの平面図である。
【図12】カセッテに放射線画像変換プレートを収納し
た状態を示す平面図である。
【図13】カセッテの側面図である。
【図14】図11の切断線C-Cにおける断面図である。
【図15】図11の切断線D-Dにおける断面図である。
【図16】図11の切断線E-Eにおける断面図である。
【図17】プレート搬送部の構成を示す正面図である。
【図18】図17におけるカセッテクリンチの側面図で
ある。
【図19】カセッテクリンチの平面図である。
【図20】副走査部の側面図である。
【図21】画像読取部の光学系を示す図である。
【図22】他の実施の形態例を説明する構成図である。
【図23】従来の放射線画像記録読取装置の正面構成図
である。
【図24】図23における右側面構成図である。
【符号の説明】
3 カセッテスタッカ部 4 プレート搬送部(媒体搬送部) 5 画像読取部 9 カセッテ 12 放射線画像変換プレート(媒体)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が蓄積された媒体から放射線
    画像を読み取る画像読取部と、 該画像読取部よりも上部に位置し、前記媒体を内部に有
    したカセッテを略鉛直方向に装填するカセッテスタッカ
    部と、 該カセッテスタッカ部に装填された前記カセッテから媒
    体を取出し、前記画像読取部へ搬送すると共に、前記画
    像読取部から前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出
    する媒体搬送部と、 を有することを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記カセッテスタッカ部は装置上部にあ
    ることを特徴とする請求項1記載の放射線画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記媒体搬送部は前記媒体を上方に搬送
    し、前記カセッテスタッカ部に装填されたカセッテ内に
    前記媒体を返却することを特徴とする請求項1又は2記
    載の放射線画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記媒体搬送部のカセッテから媒体を取
    出し、前記画像読取部へ搬送する経路と、前記画像読取
    部から前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出する経
    路とは、同じであることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の放射線画像読取装置。
  5. 【請求項5】 読み取り前の媒体を内部に有したカセッ
    テの前記カセッテスタッカ部での装填状態と、読み取り
    が終了した媒体を内部に有したカセッテの前記カセッテ
    スタッカ部での装填状態とを異ならせるカセッテ識別手
    段を設けたことを特徴とする請求項3記載の放射線放射
    線画像読取装置。
  6. 【請求項6】 媒体の状態を検出する検出手段と、 装填される各カセッテに対して設けられ、前記検出手段
    の検出結果に応じて「読取完了」,「読取中」,「読取待
    ち」の表示を行なう表示手段と、 を設けたことを特徴とする請求項請求項3記載の画像読
    取装置。
  7. 【請求項7】 放射線画像が蓄積された媒体から放射線
    画像を読み取る画像読取部と、 前記媒体を内部に有したカセッテを略鉛直方向に装填す
    るカセッテスタッカ部と、 該カセッテスタッカ部に装填された前記カセッテから媒
    体を取出し、前記画像読取部へ搬送すると共に、前記画
    像読取部から前記媒体を前記カセッテスタッカ部へ排出
    すると共に、前記カセッテから媒体を取出し、前記画像
    読取部へ搬送する経路と、前記画像読取部から前記媒体
    を前記カセッテスタッカ部へ排出する経路とが同じ媒体
    搬送部と、を有することを特徴とする放射線画像読取装
    置。
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