JP2004101988A - 画像走査装置 - Google Patents

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JP2004101988A
JP2004101988A JP2002265063A JP2002265063A JP2004101988A JP 2004101988 A JP2004101988 A JP 2004101988A JP 2002265063 A JP2002265063 A JP 2002265063A JP 2002265063 A JP2002265063 A JP 2002265063A JP 2004101988 A JP2004101988 A JP 2004101988A
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Yasuhiko Goto
後藤 康彦
Ryosuke Furue
古江 亮介
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Abstract

【課題】設置スペースを少なくすることができるとともに、カセッテに人が接触する等の不具合の発生を好適に回避することのできる画像走査装置を提供する。
【解決手段】カセッテ18を鉛直方向に対して角度θ(0゜<θ<90゜)だけ傾斜させた状態で保持するように構成され、カセッテ18の傾斜方向に対する放射線画像読取装置10の水平方向の幅をW、カセッテ18の装填方向の長さをC(W<C)、カセッテ装填部14から上方に突出するカセッテ18の突出長さをC0、カセッテ装填部14からカセッテ18の傾斜方向に対する放射線画像読取装置10の水平方向の側面までの距離をWcとして、
W−C・sinθ>0 且つ Wc−C0・sinθ>0
の関係に設定する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート体を収納するカセッテが装填され、前記カセッテから取り出した前記シート体を副走査搬送する一方、前記シート体に光ビームを主走査することで画像を記録しあるいは読み取る画像走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、蓄積性蛍光体を利用して人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の感光材料上に再生し、あるいは、CRT(Cathode Ray Tube)等に可視画像として出力するシステムが知られている。
【0003】
ここで、蓄積性蛍光体は、例えば、放射線を照射すると、この放射線エネルギの一部を蓄積し、その後、可視光やレーザ光等の励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギに応じた輝尽発光光を出力する蛍光体である。なお、蓄積性蛍光体に蓄積された放射線エネルギは、消去光の照射によって消去することができる。
【0004】
図3は、このような蓄積性蛍光体からなる層を形成した蓄積性蛍光体シート1より放射線画像情報を読み取る画像読取装置2の概略構成を示す(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
画像読取装置2は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート1を収納する複数のカセッテ3が装填可能に構成される。選択されたカセッテ3から取り出された蓄積性蛍光体シート1は、搬送機構4によって搬送され、画像読取部5において副走査搬送されるとともに、画像読取部5によって主走査されることで放射線画像情報が読み取られる。放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シート1は、消去部6に搬送されて残存する放射線エネルギが除去された後、搬送機構4によって所定のカセッテ3に収納される。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−288048号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のように構成される画像読取装置2では、蓄積性蛍光体シート1を収納するカセッテ3が画像読取装置2の横方向から装填されているため、カセッテ3が画像読取装置2の側面に突出した状態となる。この場合、カセッテ3が横方向に突出していると、例えば、人が画像読取装置2の側部を通るときにカセッテ3に接触し、カセッテ3や画像読取装置2に障害が惹起するおそれがある。
【0008】
図3に示す画像読取装置2では、下部の幅がカセッテ3の突出長さを加味した幅よりも大きく設定されているため、上記の問題を回避することができる。すなわち、画像読取装置2の上部の幅をW1、カセッテ3の突出長さを加味した幅をW2、画像読取装置2の下部の幅をW3とすると、W3≧W2>W1となるように画像読取装置2を設計することにより、上記の問題を回避することができる。
【0009】
しかしながら、画像読取装置2による占有床面積は、下部の幅W3によって決まってしまうため、設置スペース上の問題が新たに発生してしまう。
【0010】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであって、装置による設置スペースを少なくすることができるとともに、カセッテに人が接触する等の不具合の発生を好適に回避することのできる画像走査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シート体を収納するカセッテが装填され、前記カセッテから取り出した前記シート体を副走査搬送する一方、前記シート体に光ビームを主走査することで画像を記録しあるいは読み取る画像走査装置において、
前記カセッテの装填部は、前記画像走査装置の上面部に配置され、前記カセッテを鉛直方向に対して角度θ(0゜<θ<90゜)だけ傾斜させた状態で保持するように構成され、前記カセッテの傾斜方向に対する前記画像走査装置の水平方向の幅をW、前記カセッテの装填方向の長さをC(W<C)、前記装填部から上方に突出する前記カセッテの突出長さをC0、前記装填部から前記カセッテの傾斜方向に対する前記画像走査装置の水平方向の側面までの距離をWcとして、
W−C・sinθ>0 且つ Wc−C0・sinθ>0
の関係に設定することを特徴とする。
【0012】
このような設計条件に従って画像走査装置を構成することにより、カセッテが当該装置の側面から外方向に突出することがなく、結果的に設置スペースを確保することができるとともに、突出したカセッテに人が接触し、カセッテや装置が損傷したり、カセッテに収納されるシート体の搬送作業等に支障を来すおそれがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像走査装置が適用される放射線画像読取装置10の外観図である。放射線画像読取装置10は、ケーシング12の上部にカセッテ装填部14を備え、このカセッテ装填部14に対して、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート16を収納したカセッテ18が装填される。なお、ケーシング12の底部には、搬入、搬出を容易とするためのキャスタ20が配設され、また、上面部には、放射線画像読取装置10を操作するための操作パネル22が配設される。
【0014】
図2は、放射線画像読取装置10の内部構成図である。放射線画像読取装置10のカセッテ装填部14の近傍には、蓋部材24が開蓋されたカセッテ18より蓄積性蛍光体シート16を吸着して取り出す吸着盤26と、吸着盤26によって取り出された蓄積性蛍光体シート16を挟持搬送するニップローラ28とが配設される。また、ニップローラ28に連設し、複数の搬送ローラ30a〜30hおよび複数のガイド板32a〜32iを有する湾曲した搬送機構34が配設される。搬送機構34は、カセッテ18から供給された蓄積性蛍光体シート16を所望の部位に搬送する。
【0015】
放射線画像読取装置10の略中央部には、励起光であるレーザビームBを射出して蓄積性蛍光体シート16を走査する走査ユニット36が配設される。なお、走査ユニット36から射出されたレーザビームBは、搬送機構34を構成する搬送ローラ30d、30e間より蓄積性蛍光体シート16に照射される。また、走査ユニット36に近接して読取ユニット38が配設される。読取ユニット38は、一端部が搬送ローラ30d、30e間の蓄積性蛍光体シート16に近接して配置される集光ガイド40と、集光ガイド40の他端部に連結され、蓄積性蛍光体シート16から得られた輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライア42とから構成される。なお、フォトマルチプライア42は、蓄積性蛍光体シート16の搬送方向と直交する方向に長尺な形態のものである。
【0016】
さらに、ニップローラ28と搬送機構34を構成する搬送ローラ30aとの間には、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シート16に残存する放射線エネルギを除去する消去ユニット46が配設される。消去ユニット46は、ハロゲンランプ等からなる複数の消去光源48を有する。
【0017】
ここで、カセッテ装填部14の配置構成につき説明する。カセッテ装填部14は、カセッテ18が傾斜した状態で装填される装填口14aを有する。装填口14aは、装填口14aの鉛直方向に対する傾斜角度、すなわち、カセッテ18の装填状態での傾斜角度をθ(0゜<θ<90゜)、カセッテ18の傾斜方向に対する放射線画像読取装置10の水平方向の幅をW、カセッテ18の装填方向の長さをC(W<C)、装填口14aから上方に突出するカセッテ18の突出長さをC0、装填口14aからカセッテ18の傾斜方向に対する放射線画像読取装置10の水平方向の側面までの距離をWcとして、
W−C・sinθ>0 且つ Wc−C0・sinθ>0       …(1)
の関係に設定される。
【0018】
本実施形態の放射線画像読取装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
【0019】
先ず、放射線画像情報の記録された蓄積性蛍光体シート16を収納したカセッテ18を蓋部材24側を下方向とした状態で放射線画像読取装置10のカセッテ装填部14の装填口14aに装填する。カセッテ18が装填されると、図示しない開蓋機構が駆動され、放射線画像読取装置10内において蓋部材24が開蓋される。
【0020】
次いで、吸着盤26がカセッテ18内の蓄積性蛍光体シート16を吸着枚葉し、ニップローラ28に供給する。ニップローラ28は、蓄積性蛍光体シート16を搬送機構34に供給する。搬送機構34は、搬送ローラ30a〜30hを駆動し、蓄積性蛍光体シート16をガイド板32a〜32iに沿って搬送する。
【0021】
蓄積性蛍光体シート16は、搬送ローラ30d、30e間で副走査搬送されるとともに、走査ユニット36から射出された励起光であるレーザビームBが副走査方向と直交する主走査方向に蓄積性蛍光体シート16を走査する。
【0022】
レーザビームBが照射された蓄積性蛍光体シート16は、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光光を出力する。この輝尽発光光は、蓄積性蛍光体シート16の主走査方向に沿って近接配置された集光ガイド40を介して読取ユニット38を構成するフォトマルチプライア42に導かれ、電気信号に変換される。なお、この電気信号は、外部の画像処理装置に転送され、所望の画像処理が施された後、必要に応じて表示し、あるいは、記録媒体に出力することができる。
【0023】
放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シート16は、搬送ローラ30h側まで搬送された後、搬送機構34により逆転搬送され、ニップローラ28および搬送ローラ30a間に配置される消去ユニット46を介してカセッテ18に収納される。このとき、消去ユニット46を構成する消去光源48が点灯し、出力される消去光が蓄積性蛍光体シート16に照射されることで、残存する放射線エネルギが除去される。放射線エネルギの除去された蓄積性蛍光体シート16を収納したカセッテ18は、放射線画像読取装置10から抜き取られた後、次なる放射線画像情報の撮影に供される。
【0024】
ここで、本実施形態では、カセッテ18を装填するカセッテ装填部14を(1)式の配置条件に従って設定しているため、以下のような種々の利点を得ることができる。
【0025】
すなわち、カセッテ18を放射線画像読取装置10の上部に設けたカセッテ装填部14に装填し、(1)式の条件に従ってカセッテ18の傾斜角度θを設定することにより、放射線画像読取装置10から上方向に突出するカセッテ18の上端部がケーシング12の横方向に突出することがない。従って、ケーシング12の幅Wは、カセッテ18の上端部が横方向に突出しない範囲で可能な限り小さく設定することができる。この結果、放射線画像読取装置10の設置スペースを少なくすることができる。また、カセッテ18の上端部が横方向に突出しないため、例えば、人が放射線画像読取装置10の側を通る際に、カセッテ18に接触し、カセッテ18やカセッテ装填部14の一部を損傷したり、あるいは、カセッテ18に対する蓄積性蛍光体シート16の出入に支障を来すといった問題が生じることがない。
【0026】
なお、(1)式で示されるカセッテ18およびカセッテ装填部14の配置条件を長さCが最も大きなカセッテ18に基づいて設定すれば、サイズの異なる種々のカセッテ18に対して上述したような支障が発生することがなく、しかも、設置スペースの少ない放射線画像読取装置10を提供することができる。
【0027】
さらに、カセッテ装填部14に対してカセッテ18を傾斜させて装填することにより、鉛直状態で装填する場合に比較して、カセッテ18ががたつくおそれが少なく、カセッテ18を安定した状態に保持することができる。
【0028】
本実施形態の放射線画像読取装置10では、作業者がカセッテ18を上方向からカセッテ装填部14に装填するように構成している。この場合、カセッテ装填部14の床面からの高さhと、カセッテ18の上端部の突出高さC0・cosθとを考慮して、人間工学的に算出した装填作業性のよい最適な高さを設定することが望ましい。例えば、「h≧1.5・C」となる関係、「h≦(人が両手を水平に延ばしたときの平均的高さ−0.5・C)」となる関係、より好ましくは、「h≦(人が両手を水平に延ばしたときの平均的高さ−C)」となる関係に設定すると好適である。これらの条件を考慮し、カセッテ装填部14の高さhを作業者の体格や操作性に従って調整可能に構成するようにしてもよい。なお、この場合の調整範囲としては、平均的な人の身長幅の0.5〜1.0に設定すると好適である。
【0029】
なお、上述した実施形態では、放射線画像読取装置10を構成する走査ユニット36の配置条件について説明しているが、光ビームをシート体に対して走査することで画像を記録する画像記録装置においても、同様にしてカセッテの配置条件を設定することにより、占有床面積の小さい画像記録装置を提供することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像走査装置の上部に対して、シート体を収納するカセッテをその上端部が画像走査装置の側面から突出しない条件で装填可能に構成することにより、画像走査装置の水平方向の幅を必要最小限として設置スペースを少なくすることができる。また、カセッテが横方向に突出しないため、人が通過した際にカセッテに接触するような事態を回避し、カセッテや画像走査装置を好適な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の放射線画像読取装置の外観図である。
【図2】本実施形態の放射線画像読取装置の断面構成図である。
【図3】従来技術に係る画像読取装置の構成図である。
【符号の説明】
10…放射線画像読取装置 14…カセッテ装填部
16…蓄積性蛍光体シート 18…カセッテ
36…走査ユニット    38…読取ユニット
46…消去ユニット

Claims (1)

  1. シート体を収納するカセッテが装填され、前記カセッテから取り出した前記シート体を副走査搬送する一方、前記シート体に光ビームを主走査することで画像を記録しあるいは読み取る画像走査装置において、
    前記カセッテの装填部は、前記画像走査装置の上面部に配置され、前記カセッテを鉛直方向に対して角度θ(0゜<θ<90゜)だけ傾斜させた状態で保持するように構成され、前記カセッテの傾斜方向に対する前記画像走査装置の水平方向の幅をW、前記カセッテの装填方向の長さをC(W<C)、前記装填部から上方に突出する前記カセッテの突出長さをC0、前記装填部から前記カセッテの傾斜方向に対する前記画像走査装置の水平方向の側面までの距離をWcとして、
    W−C・sinθ>0 且つ Wc−C0・sinθ>0
    の関係に設定することを特徴とする画像走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006064649A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. カセッテの挿入口構造及び放射線画像読取装置
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