JP2005257620A - 放射線画像変換パネル、カセッテ及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放射線画像変換パネルの被曝状況を把握し、適切な時期に感度補正等の対処を講じ、高精度な画像情報を得ることを可能とする。
【解決手段】最大値抽出部90により、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った放射線画像情報の最大値を抽出し、最大値積算部92により、蓄積性蛍光体シートIPのICチップ31から読み取った前回の積算値に抽出した今回の最大値を加算し、加算された新たな積算値に基づき、蓄積性蛍光体シートIPの被曝状況を把握する一方、この新たな積算値を読取記録部32a〜32dによりICチップ31に記録する。
【選択図】図4
【解決手段】最大値抽出部90により、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った放射線画像情報の最大値を抽出し、最大値積算部92により、蓄積性蛍光体シートIPのICチップ31から読み取った前回の積算値に抽出した今回の最大値を加算し、加算された新たな積算値に基づき、蓄積性蛍光体シートIPの被曝状況を把握する一方、この新たな積算値を読取記録部32a〜32dによりICチップ31に記録する。
【選択図】図4
Description
本発明は、照射された放射線を画像情報に変換する放射線画像変換パネルと、前記放射線画像変換パネルを収納するカセッテと、前記放射線画像変換パネルから放射線画像情報を読み取る画像読取装置とに関する。
例えば、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)が知られている。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積性蛍光体パネルに一旦記録し、この蓄積性蛍光体パネルにレーザ光等の励起光を照射して得られる輝尽発光光を光電的に読み取って得られた画像信号に基づき、写真感光材料等の記録媒体、CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力させる放射線画像情報記録再生システムが採用されている。なお、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネルは、消去光を照射することで残存する放射線エネルギを除去した後、再度、放射線画像情報の記録に供することができる。
ところで、蓄積性蛍光体パネルや、半導体素子を用いて放射線を画像情報に変換する画像変換デバイス等の放射線画像変換パネルは、放射線が繰り返し照射されると感度が劣化する傾向にある。感度の劣化の程度は、放射線の被曝量に大きく依存している。特に、被写体を介して放射線画像変換パネルに放射線を繰り返し照射する場合、放射線が被写体を透過して照射される部分と、被写体を透過しないで直接照射される部分との間で感度差が生じ、この感度差が放射線画像のむらとなって出現してしまう。
このような感度差(感度むら)による放射線画像のむらを補正するためには、例えば、放射線画像変換パネルに対して放射線を一様に照射してべた画像を記録し、そのべた画像から感度補正データを作成しておく必要がある。この場合、適切な時期に感度補正データを作成しておかないと、適切な放射線画像を得ることができなくなるおそれがある。
一方、放射線画像変換パネルに照射される放射線量を、X線源に供給される電流、電圧及び照射時間から算出し、算出された放射線量に基づき、放射線画像変換パネルに記録された放射線画像情報の消去に必要な消去光量を決定するようにした従来技術がある(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1で算出される放射線量は、X線源から出力される放射線量であって、放射線画像変換パネルが被曝する放射線量そのものではない。また、繰り返し使用される放射線画像変換パネルに照射される放射線の積算値を求めるようにしたものでもない。従って、この放射線量に基づいて、放射線画像変換パネルの感度むらの補正時期を高精度に推定することは困難である。
本発明は、この種の課題を解決するものであり、放射線画像変換パネルの被曝状況を把握し、適切な時期に感度補正等の対処を講じ、高精度な画像情報を得ることを可能とする放射線画像変換パネル、カセッテ及び画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明に係る放射線画像変換パネルは、放射線が照射される毎に当該パネルから得られる画像情報の画素値を、保持手段から読み出した値に積算して保持手段に保持させることにより、積算値から当該パネルの被曝状況を把握して感度の補正処理や当該パネルの交換処理等の適切な対処を講じることができる(請求項1記載の発明)。
また、本発明に係るカセッテは、収納された放射線画像変換パネルに対して、放射線が照射される毎に得られる前記画像情報の画素値を、保持手段から読み出した値に積算してカセッテの保持手段に保持させておくことにより、積算値から放射線画像変換パネルの被曝状況を把握して感度の補正処理や当該パネルの交換処理等の適切な対処を講じることができる(請求項6記載の発明)。
さらに、本発明に係る画像読取装置は、放射線が照射される毎に放射線画像変換パネルから読み取った画像情報の画素値の最大値を抽出して積算し、その積算値に基づき、放射線画像変換パネルの感度劣化の有無を判定することにより、適切な時期に当該パネルに対する感度補正等の対処を可能とする(請求項10記載の発明)。
この場合、感度劣化があると判定されたとき、警告手段により警告を行うようにすれば、感度補正等の対処を遅滞なく行うことができる(請求項11記載の発明)。
また、感度劣化があると判定されたときに感度補正データの作成処理を行うことにより、適切な時期に感度補正処理を行うことができる(請求項12記載の発明)。
記録読取手段により放射線画像変換パネルの保持手段から読み取った積算値を更新して保持手段に記録することで、放射線画像変換パネル毎に感度状況を把握することができる(請求項13記載の発明)。また、放射線画像変換パネルを収納するカセッテの保持手段に積算値を保持させてもよい(請求項14記載の発明)。
なお、放射線が照射される毎に当該パネルから得られる画像情報の画素値の最大値を積算して積算値とすることにより、放射線画像変換パネルが放射線により最も感度劣化した場合を基準に被曝状況を把握することができる(請求項2、7記載の発明)。
また、放射線画像変換パネルとして、蓄積性蛍光体層を有し、放射線を照射することで画像情報を蓄積し、励起光を照射することで前記画像情報が読み取られ、消去光を照射することで前記画像情報が消去される蓄積性蛍光体パネルを適用することにより、繰り返し放射線が照射されることによる感度劣化の把握を効果的に行うことができる(請求項3、15記載の発明)。
また、積算値を保持する保持手段は、積算値の読み取り及び記録ができる記憶素子とすることにより、積算値を更新して保持させることができる(請求項4、8記載の発明)。
また、保持手段には、積算値に加えて、放射線画像変換パネルの感度補正データを保持させることにより、この感度補正データを用いて放射線画像情報の補正処理を行うことができる(請求項5、9記載の発明)。
本発明の放射線画像変換パネル、カセッテ及び画像読取装置によれば、放射線画像変換パネルの被曝状況を把握することができるため、適切な時期に感度補正や当該パネルの交換等の対処を講じることが可能である。これにより、不適切な放射線画像が生成される事態を回避することができる。また、被曝状況に基づき、必要な場合にのみ感度補正データの作成や当該パネルの交換を行うことができるため、無駄な処理の発生が回避される。
図1は、本実施形態の画像読取装置10の外観図である。画像読取装置10の上部には、被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートIP(放射線画像変換パネル)が収容されたカセッテ18(図2参照)を装填する複数のカセッテ装填部20a〜20dが設けられる。
最上部のカセッテ装填部20aの側部には、画像読取装置10を起動する起動スイッチ22が配設される。また、起動スイッチ22の上部には、画像読取装置10の作動状態や操作手順を表示するとともに、必要な指示を行うための操作パネル24が配設される。
ここで、カセッテ18は、本体部12の一端部に蓋体28が開閉自在に配設されており、蓋体28が開蓋されて形成される開口部26より蓄積性蛍光体シートIPが収納可能に構成される。
蓄積性蛍光体シートIPは、フレキシブルなパネルから構成され、後述する放射線画像情報の画素値の最大値の積算値及び感度補正データを記憶するRFID(Radio Frequency ldentification)等からなるICチップ31(保持手段)が装着されている。なお、特定の蓄積性蛍光体シートIPと特定のカセッテ18とが必ず対応している場合には、カセッテ18側にICチップ31を装着してもよい。蓄積性蛍光体シートIPは、画像読取装置10における搬送路を直線状に構成できる場合には、ガラス等の硬質材料からなる支持基板に柱状の蓄積性蛍光体層を蒸着して形成される硬質なパネルとすることもできる。
画像読取装置10の内部には、図3に示すように、カセッテ18から蓄積性蛍光体シートIPを枚葉する一方、読取消去が完了した蓄積性蛍光体シートIPをカセッテ18に収納する枚葉収納部30が配設される。枚葉収納部30には、装填されたカセッテ18に収納されている蓄積性蛍光体シートIPのICチップ31に対して情報の読み取り及び記録を行う読取記録部32a〜32dと、蓋体28が開放されたカセッテ18内に進入自在な吸着盤34a〜34dと、この吸着盤34a〜34dにより吸着保持された蓄積性蛍光体シートIPを受け取って搬送路40に送り出す搬送ローラ対36a〜36dと、搬送路40と選択されたカセッテ装填部20a〜20dとを接続する揺動可能なガイド板39a〜39dとを備える。
枚葉収納部30に接続される搬送路40は、複数組のローラ対38を備えて下方に延在した後、水平方向に延在する。水平方向に延在する搬送路40には、読取部50が配設される。読取部50は、蓄積性蛍光体シートIPを副走査方向(矢印A方向)に搬送する副走査搬送機構52と、副走査方向に搬送される蓄積性蛍光体シートIPの主走査方向(副走査方向と略直交する方向)に励起光であるレーザビームLを照射する走査ユニット54と、このレーザビームLの照射によって蓄積性蛍光体シートIPから生ずる輝尽発光光を光電的に読み取る読取ユニット56a及び56bとを備える。副走査搬送機構52は、蓄積性蛍光体シートIPを搬送する第1及び第2ローラ対60、62を備える。
副走査搬送機構52の上部に配設される読取ユニット56aは、蓄積性蛍光体シートIPにおけるレーザビームLの走査位置に沿って一端部が配設される光ガイド96aと、光ガイド96aの他端部に装着されるフォトマルチプライヤ98aとを備え、蓄積性蛍光体シートIPの上面から得られる輝尽発光光を集光する。
副走査搬送機構52の下部に配設される読取ユニット56bは、蓄積性蛍光体シートIPにおけるレーザビームLの走査位置に沿って一端部が配設される光ガイド96bと、光ガイド96bの他端部に装着されるフォトマルチプライヤ98bとを備え、蓄積性蛍光体シートIPが透明な支持体によって支持された両面読取タイプものである場合において、蓄積性蛍光体シートIPの下面から得られる輝尽発光光を集光する。
搬送路40は、読取部50から上方向に延在した後、水平方向に延在して退避路51に連通する。退避路51は、読取部50の上部に配設される消去搬送路53を介して搬送路40に連通する。消去搬送路53には、複数本の消去用光源46が配列された消去ユニット42が配置される。
消去ユニット42と退避路51との間には、画像読取装置10を制御する制御回路80が配設される。図4に示すように、制御回路80は、画像読取装置10の全体の制御を行う制御部82を有し、制御部82には、操作パネル24と、走査ユニット54を制御する走査ユニット制御部84と、読取ユニット56a及び56bを制御する読取ユニット制御部86と、消去ユニット42を制御する消去ユニット制御部88と、蓄積性蛍光体シートIPに装着されたICチップ31に対して情報の読み取り及び記録を行う読取記録部32a〜32dとが接続される。
また、制御部82には、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った放射線画像情報の画素値の最大値を抽出する最大値抽出部90と、蓄積性蛍光体シートIPから放射線画像情報を読み取る毎に得られる画像情報の画素値の最大値を積算する最大値積算部92と、蓄積性蛍光体シートIPの感度を補正する感度補正データを作成する感度補正データ作成部94とが接続される。
本実施形態の画像読取装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。
先ず、図5に示すフローチャートに従い、通常の放射線画像情報の読取処理を行う場合について説明する。
蓄積性蛍光体シートIPに被写体の放射線画像を記録した後(ステップS1)、当該蓄積性蛍光体シートIPが収納されたカセッテ18をカセッテ装填部20a〜20dの1つに装填する(ステップS2)。
カセッテ18が装填されると、枚葉収納部30に配設された読取記録部32a〜32dは、蓄積性蛍光体シートIPに装着されたICチップ31から感度情報を読み取る(ステップS3)。この場合、感度情報は、後述するようにして算出した放射線画像情報の画素値の最大値の積算値と、蓄積性蛍光体シートIPの感度補正データとからなる。
次いで、図示しない開蓋機構がカセッテ18の蓋体28を開蓋した後、枚葉収納部30の吸着盤34a〜34dがカセッテ16内に移動し、この吸着盤34a〜34dにより蓄積性蛍光体シートIPが吸着保持される。蓄積性蛍光体シートIPは、吸着盤34a〜34dによってカセッテ18から取り出され、搬送ローラ対36a〜36dに供給される。
搬送ローラ対36a〜36dは、蓄積性蛍光体シートIPを挟持し、ガイド板39a〜39dを介して搬送路40に供給する。搬送路40は、複数のローラ対38の回転作用下に蓄積性蛍光体シートIPを鉛直下方向に向かって搬送し、読取部50を構成する副走査搬送機構52に供給する。
副走査搬送機構52では、蓄積性蛍光体シートIPが第1及び第2ローラ対60、62に挟持されて矢印A方向(水平方向)に副走査搬送される一方、走査ユニット54からレーザビームLが導出される。このレーザビームLは、蓄積性蛍光体シートIPを主走査する。レーザビームLの照射により蓄積性蛍光体シートIPから得られた輝尽発光光は、光ガイド96a及び96bを介してフォトマルチプライヤ98a及び98bにより光電的に読み取られる(ステップS4)。
次いで、最大値抽出部90は、読取ユニット56a及び56bにより読み取った放射線画像情報の画素値の最大値を抽出する(ステップS5)。この場合、蓄積性蛍光体シートIPに記録されている放射線画像情報は、蓄積性蛍光体シートIPをXY平面に設定し、放射線画像情報の座標(X,Y)における画素値をRとすると、例えば、図6に示すように、画素値Rは、主として被写体の放射線画像情報が記録される中央部分が小さく、被写体の存在しない周辺部分が大きくなる。そこで、この画素値Rの最大値Rmaxを抽出する。なお、画素値Rは、放射線の被曝量に対応しており、最大値Rmaxは、最も多く放射線が照射された部位の画素値を表す。
次に、最大値積算部92は、放射線画像情報の画素値Rの最大値Rmaxの積算値ΣRmaxが既にICチップ31に記録されている場合、ICチップ31から読み取った積算値ΣRmaxに対して、ステップS6で抽出した最大値Rmaxを加算し、新たな積算値ΣRmaxを算出する(ステップS6)。なお、ICチップ31に積算値ΣRmaxが未だ記録されていない場合には、ステップS6で抽出した最大値Rmaxを積算値ΣRmaxとする。
制御部82は、ステップS6で算出した積算値ΣRmaxを所定の劣化判定値Cdと比較し(ステップS7)、ΣRmax≧Cdであれば、放射線の被曝によって蓄積性蛍光体シートIPの感度が劣化しているものと判断し、例えば、操作パネル24に感度劣化の警告表示を行う(ステップS8)。この場合、ユーザは、警告内容に従い、後述する感度補正データの作成処理、あるいは、蓄積性蛍光体シートIPの交換処理等の対策を施すことができる。
一方、読取ユニット56a及び56bにより読み取られた放射線画像情報は、ICチップ31から読み取った感度補正データにより感度補正された後(ステップS9)、例えば、図示しない表示装置に送信され、診断等のための表示が行われる。
放射線画像情報の読み取りが終了した蓄積性蛍光体シートIPは、上方向に延在する搬送路40を介して一旦退避路51に搬送された後、戻されて消去搬送路53に搬入される。消去ユニット42は、消去搬送路53を矢印B方向に搬送される蓄積性蛍光体シートIPに対して消去用光源46から消去光を照射し、蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射線画像情報を消去する(ステップS10)。
消去後の蓄積性蛍光体シートIPは、消去搬送路53から搬送路40に搬入された後、選択されたガイド板39a〜39dの1つを介して枚葉収納部30によりカセッテ18に戻される。
このとき、読取記録部32a〜32dは、ステップS6で算出された積算値ΣRmaxを蓄積性蛍光体シートIPのICチップ31に記録し、積算値ΣRmaxを更新する(ステップS11)。次いで、蓄積性蛍光体シートIPを収納したカセッテ18は、蓋体28が閉じられた後、カセッテ装填部20a〜20dから排出される(ステップS12)。なお、カセッテ18に収納された蓄積性蛍光体シートIPは、再び放射線画像情報の撮影処理に供せられる。
次に、ステップS8で蓄積性蛍光体シートIPの感度劣化の警告がなされた場合における感度補正データの作成処理につき、図7に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、感度劣化の警告がなされた蓄積性蛍光体シートIPに対して、被写体を介することなく放射線を一様に照射し、一様画像を記録する(ステップS21)。次いで、この蓄積性蛍光体シートIPを収納したカセッテ18をカセッテ装填部20a〜20dの1つに装填する(ステップS22)。
カセッテ18が装填されると、枚葉収納部30に配設された読取記録部32a〜32dは、蓄積性蛍光体シートIPに装着されたICチップ31から感度情報である積算値ΣRmaxを読み取る(ステップS23)。
次いで、枚葉収納部30により蓄積性蛍光体シートIPをカセッテ18から枚葉し、搬送路40を介して副走査搬送機構52に供給した後、走査ユニット54及び読取ユニット56a及び56bにより蓄積性蛍光体シートIPに記録されている放射線画像情報を読み取る(ステップS24)。
制御部82は、読み取った一様画像に係る放射線画像情報の粒状性をチェックし(ステップS25)、画質が劣化しているか否かの判定を行う(ステップS26)。粒状性が高く、画質が劣化しているものと判断されると、例えば、操作パネル24に画質劣化の警告表示を行う(ステップS27)。画質劣化が警告された蓄積性蛍光体シートIPは、消去ユニット42による消去処理を行うことなく、カセッテ18に戻される。この場合、ユーザは、警告に従って蓄積性蛍光体シートIPの交換処理等の対策を施すことができる。
一方、ステップS26において、画質が劣化していないと判定された場合、最大値抽出部90は、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った放射線画像情報の画素値Rの最大値Rmaxを抽出し(ステップS28)、新たな積算値ΣRmaxとする(ステップS29)。
また、感度補正データ作成部94は、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った一様画像に係る放射線画像情報の画素値Rを一定にするための感度補正データを作成する(ステップS30)。
放射線画像情報が読み取られた蓄積性蛍光体シートIPは、退避路51を介して消去搬送路53に搬入された後、消去ユニット42によって消去処理が行われる(ステップS31)。
消去後の蓄積性蛍光体シートIPは、消去搬送路53から搬送路40に搬入された後、選択されたガイド板39a〜39dの1つを介して枚葉収納部30によりカセッテ18に戻される。
このとき、読取記録部32a〜32dは、ステップS29で算出された積算値ΣRmaxを蓄積性蛍光体シートIPのICチップ31に記録し、積算値ΣRmaxを更新する(ステップS32)。また、読取記録部32a〜32dは、ステップS30で算出された感度補正データを蓄積性蛍光体シートIPのICチップ31に記録し、感度補正データを更新する(ステップS33)。
次いで、蓄積性蛍光体シートIPを収納したカセッテ18は、蓋体28が閉じられた後、カセッテ装填部20a〜20dから排出される(ステップS34)。カセッテ18に収納された蓄積性蛍光体シートIPは、再び放射線画像情報の撮影処理に供せられる。
なお、上述した実施形態では、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報の画素値Rの最大値Rmaxを放射線画像情報を取得する毎に算出し、その積算値ΣRmaxに基づいて蓄積性蛍光体シートIPの被曝状況を把握するようにしている。これに対して、放射線画像情報を構成する各画素値Rを、放射線画像情報を取得する毎に画素別に積算し、画素別の積算値のうちの最大値を所定の劣化判定値と比較することで、蓄積性蛍光体シートIPの被曝状況を把握することも可能である。
また、上述した実施形態では、蓄積性蛍光体シートIPの被曝状況を把握する場合について説明したが、放射線画像情報を取得するために繰り返し利用できる放射線画像変換パネルであれば、どのようなものにも適用可能である。
さらに、蓄積性蛍光体シートIP又はカセッテ18に装着されるICチップ31に代えて、磁気テープを利用することもできる。
10…画像読取装置 18…カセッテ
31…ICチップ 32a〜32d…読取記録部
42…消去ユニット 50…読取部
54…走査ユニット 56a、56b…読取ユニット
80…制御回路 90…最大値抽出部
92…最大値積算部 94…感度補正データ作成部
IP…蓄積性蛍光体シート
31…ICチップ 32a〜32d…読取記録部
42…消去ユニット 50…読取部
54…走査ユニット 56a、56b…読取ユニット
80…制御回路 90…最大値抽出部
92…最大値積算部 94…感度補正データ作成部
IP…蓄積性蛍光体シート
Claims (15)
- 照射された放射線を画像情報に変換する放射線画像変換パネルにおいて、
当該パネルから得られる前記画像情報の画素値を前記放射線が照射される毎に積算してなる積算値を保持する保持手段を備えることを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 請求項1記載のパネルにおいて、
前記積算値は、当該パネルから得られる前記画素値の最大値を前記放射線が照射される毎に積算してなる値であることを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 請求項1記載のパネルにおいて、
当該パネルは、蓄積性蛍光体層を有し、放射線を照射することで画像情報を蓄積し、励起光を照射することで前記画像情報が読み取られ、消去光を照射することで前記画像情報が消去される蓄積性蛍光体パネルからなることを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 請求項1記載のパネルにおいて、
前記保持手段は、前記積算値を読み取り、且つ、記録することのできる記憶素子からなることを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 請求項1記載のパネルにおいて、
前記保持手段は、当該パネルの感度補正データを保持することを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 照射された放射線を画像情報に変換する放射線画像変換パネルを収納するカセッテにおいて、
前記放射線画像変換パネルから得られる前記画像情報の画素値を前記放射線が照射される毎に積算してなる積算値を保持する保持手段を備えることを特徴とするカセッテ。 - 請求項6記載のカセッテにおいて、
前記積算値は、前記放射線画像変換パネルから得られる前記画素値の最大値を前記放射線が照射される毎に積算してなる値であることを特徴とするカセッテ。 - 請求項6記載のカセッテにおいて、
前記保持手段は、前記積算値を読み取り、且つ、記録することのできる記憶素子からなることを特徴とするカセッテ。 - 請求項6記載のカセッテにおいて、
前記保持手段は、前記放射線画像変換パネルの感度補正データを保持することを特徴とするカセッテ。 - 放射線画像変換パネルから放射線画像情報を読み取る画像読取装置において、
前記放射線画像変換パネルから読み取った前記放射線画像情報の画素値の最大値を抽出する最大値抽出手段と、
前記放射線画像変換パネルから前記放射線画像情報を読み取る毎に得られる前記最大値を積算する最大値積算手段と、
前記最大値の積算値に基づき、前記放射線画像変換パネルの感度劣化の有無を判定する感度劣化判定手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項10記載の装置において、
前記感度劣化判定手段により感度劣化と判定されたとき、感度劣化の警告を行う警告手段を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項10記載の装置において、
前記感度劣化判定手段により感度劣化と判定されたとき、前記放射線画像変換パネルの感度補正データを作成する感度補正データ作成手段を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項10記載の装置において、
前記放射線画像変換パネルは、前記積算値を保持する保持手段を有し、
当該装置は、前記積算値を前記保持手段に記録し、且つ、読み取る記録読取手段を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項10記載の装置において、
前記放射線画像変換パネルは、カセッテに収納されて当該装置に供給され、前記カセッテが前記積算値を保持する保持手段を有し、
当該装置は、前記積算値を前記保持手段に記録し、且つ、読み取る記録読取手段を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項10記載の装置において、
前記放射線画像変換パネルは、蓄積性蛍光体層を有し、放射線を照射することで画像情報を蓄積し、励起光を照射することで前記画像情報が読み取られ、消去光を照射することで前記画像情報が消去される蓄積性蛍光体パネルからなり、
当該装置は、前記蓄積性蛍光体パネルに対して前記消去光を照射する消去手段を備えることを特徴とする画像読取装置。
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JP2004072722A Withdrawn JP2005257620A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | 放射線画像変換パネル、カセッテ及び画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005257620A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009034484A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-02-19 | Fujifilm Corp | 放射線画像撮影システム |
JP2009510493A (ja) * | 2005-09-27 | 2009-03-12 | デュール デンタル アクチェンゲゼルシャフト | 記憶フォイル用の位置決め装置ならびに記憶フォイル読み取り機器、記憶フォイルカセット及び記憶フォイル取扱い装置 |
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2004
- 2004-03-15 JP JP2004072722A patent/JP2005257620A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009510493A (ja) * | 2005-09-27 | 2009-03-12 | デュール デンタル アクチェンゲゼルシャフト | 記憶フォイル用の位置決め装置ならびに記憶フォイル読み取り機器、記憶フォイルカセット及び記憶フォイル取扱い装置 |
JP4782839B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2011-09-28 | デュール デンタル アクチェンゲゼルシャフト | 記憶フォイル用の位置決め装置ならびに記憶フォイル読み取り機器、記憶フォイルカセット及び記憶フォイル取扱い装置 |
JP2009034484A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-02-19 | Fujifilm Corp | 放射線画像撮影システム |
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