JP3704001B2 - ゲーム装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム装置に係り、より詳しくは、ゲーム操作者がゲームの進行状況に応じて、前記ゲームの進行を司るゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パーソナルコンピュータや専用のゲーム装置等のハードウエア資源を使用して様々なゲームソフトウエアが実行されている。こうしたゲームソフトウエアの実行にあたり、ゲーム操作者の指示が必要となる場合には、パーソナルコンピュータではキーボードのキー操作又はマウスの操作によってコマンド入力を行い、また、専用のゲーム装置では専用のキーボードのキー操作等によってコマンド入力を行っている。
【0003】
かかるコマンド入力にあたっては、複数のキーの操作によって文字列によるコマンド入力をする場合もあるが、最近のゲームにおいてはキー操作の簡略化のため、通常、ゲームソフトウエアがハードウエア資源の一部である表示装置にゲームの進行状況に応じた操作コマンドの一覧を表示し、表示された操作コマンドの中から所望の操作コマンドを指定させる方式が採用されている。こうしたコマンド入力にあたって、ゲーム操作者は、キー入力カーソル位置操作キーとコマンド決定キーとの組み合わせ操作、あるいはマウス操作によってマウス入力カーソル位置操作とマウスボタンの押し下げ操作によって所望の操作コマンドを指定してコマンド入力を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のゲーム操作では、上記のように、複数のキーの組み合わせ操作や、マウスの操作によって所望の操作コマンドを指定してコマンド入力していた。すなわち、キー又はマウスを操作してカーソル位置操作を行って所望の操作コマンドの表示位置にカーソルを移動する操作と、このカーソル移動操作とは別の操作(キー操作の場合にはコマンド決定キーの押し下げ、また、マウス操作の場合にはマウスボタンの押し下げ)とを組み合わせてコマンド入力を行っていた。
【0005】
以上のような複数の操作の組み合わせは、通常小学生以上の者にとっては容易な操作であるが、小学生に達していない幼児(以下、単に「幼児」という)や手が不自由な人(以下、「幼児等」という)にとっては、非常に難しい操作である。例えば、複数のキーについて各キーごとの機能の相違を認識し、かつ使い分けることは、幼児にとって困難なことであるし、また、マウスの滑り操作によるマウスカーソルの微妙な位置操作は幼児等にとっては困難なことであった。
【0006】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、ゲームの進行に必要なコマンド入力を簡単に行うことができるゲーム装置を提供することを目的とする。
【0007】
さらに、簡単なコマンド入力によりゲームを進行することができるゲーム進行方法を実施するゲームプログラムが格納された記憶媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ゲーム操作者からの指示に応じてゲームを進行させるゲーム装置であって、ゲーム画像や複数の操作コマンドを含む操作メニューを表示する表示装置と、前記ゲームの進行状況に応じ複数の操作コマンドを含む操作メニューを前記表示装置に表示させ前記複数の操作コマンドの中で入力状態にある操作コマンドを所定時間間隔で順次変更して1つずつ標示させるコマンド表示手段と、前記ゲーム操作者がコマンド入力指示音を発生させる音発生器と、周囲で発生した音を受信する音入力手段と、前記音入力手段で受信した音が所定のコマンド入力指示音か否かを識別する音識別手段と、前記コマンド入力指示音を受信した時に入力可能状態にあった前記操作コマンドを識別し、識別された前記操作コマンドに応じてゲーム進行処理を行うコマンド処理手段とを備えることを特徴とするゲーム装置である。ここで「操作コマンド」とは、文字や記号に限らず、選択されるべきもの、例えば図形等も含まれる。
【0009】
これによれば、コマンド表示手段が、ゲームの進行状況に応じ、ゲームの進行を操作する少なくとも1つの操作コマンドを前記表示装置に表示させるとともに、所定時間間隔で前記操作コマンド中の1つの操作コマンドが、前記ゲームの操作者によって入力可能であることを順次表示する。この操作コマンドの表示中に、ゲーム操作者が音発生器によって発生したコマンド入力指示音を音入力手段が入力し、音識別手段によってコマンド入力指示音が含まれると識別されると、コマンド処理手段が、コマンド入力指示音を受信したときに入力可能とされていた操作コマンドを識別し、識別された操作コマンドに応じて、前記ゲームを進行させる。したがって、本発明のゲーム進行方法を使用できるので、幼児等によっても簡単にゲームの進行を操作できるゲーム装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面においては同一要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
図1には、本発明の一実施形態のゲーム装置の構成が示されている。図1に示されるように、このゲーム装置は、(a)ゲームの進行状況に応じた画面を表示する表示装置10と、(b)コマンド入力指示音を発生するための音発生器としての笛30と、(c)周囲で発生した音を入力するマイク20と、(d)表示装置10へ表示する画像を指示するとともに、マイク20を介して入力した音情報を処理し、ゲームの進行を制御する制御装置40と、(e)ゲームプログラムが格納された記憶装置50とを備えている。
【0012】
ここで、制御装置40は、(1)マイクを介して入力した音にゲーム操作者(以下、「プレイヤ」という)が笛によって発生させたコマンド入力指示音が含まれているか否かを識別する音識別部43と、(2)記憶装置50からゲームプログラムを読み出すとともに、音識別部43からのコマンド入力指示音の入力報告に基づいて、ゲームを進行させる処理部44と、(3)処理部44の指示に従って、ゲームの進行状況に応じたゲーム画像を表示装置10に表示させるゲーム画像表示部41と、(4)処理部44の指示に従って、ゲームの進行状況に応じた操作メニューを表示装置10に表示させるコマンド表示部42とを備えている。
【0013】
以上の構成は、例えば、標準的なパーソナルコンピュータに音声入力装置を接続し、ゲームプログラムを格納した記憶媒体(フロッピーディスクやCDROM等)を実装し、笛30を用意することによって実現することができる。また、パーソナルコンピュータのハードディスクにゲームプログラムをインストールしておいてもよい。
【0014】
以上の構成を有するゲーム装置では、電源が投入される等した後、処理部44が記憶装置50からゲームプログラムを読み出して、プログラムの実行を開始する。
【0015】
まず、処理部44が、入力指示音設定モードを開始し、ゲーム画像表示部41を介して、表示装置10に、図2に示されるような音受入れ画面51を表示する。この音受入れ画面には、音の入力回数を示す回数表示52が含まれている。
【0016】
音受入れ画面51が表示されているときに、プレイヤは、マイク20に向けて笛30を吹いてマイク20に音を入力する。この入力回数は5回である。そして、5回の入力が終わると、処理部44は各回の音の最大値を求め、最大値のうち最も大きい値と最も小さい値を除いた値から平均値を求めて、最大値がその平均値以上の値をとる音をコマンド入力指示音に設定する。このようにすれば、最大値が平均値以下の音の場合にはコマンド入力指示音と認識しないので、その分、誤作動を防止することができる。
【0017】
この入力指示音設定モードが終了すると、処理部44はゲームを開始し、ゲーム画像表示部41を介して、表示装置10に、図3(A)に示されるようにゲーム画像53を表示するとともに、コマンド入力が必要なときには、コマンド表示部42を介して、表示装置53に操作メニュー54を表示する。
【0018】
本実施形態においては、操作メニューに含まれる可能性のある操作コマンドは、例えば、図4に示されるような多階層のツリー構造のコマンド体系を有している。ここでの上位階層の操作コマンドを操作コマンドCMD1,CMD2,CMD3の3種で、また、操作コマンドCMD1の下位階層を操作コマンドCMD11,CMD12の2種で構成している。なお、図4のコマンド体系は一例であり、ゲームの種類ごとにコマンド体系の構造は異なることになる。
【0019】
例えば、入力指示音設定モードが終了の後の最初の操作メニュー53として、図3(B)に示されるように、最上位階層の操作コマンド「CMD1」、「CMD2」、「CMD3」とゲーム終了指示コマンドである「やめる」との4種の操作コマンドが表示させるようにすることもできる。ここでの最上位層の操作コマンド「CMD1」、「CMD2」、「CMD3」はそれぞれ内容が異なるゲームに対応している。そして、ここでは、各時点において入力可能な1種の操作コマンドを、処理部44が、コマンド表示部42を介して、入力可能な操作コマンドの左側に笛マーク(アイコン)59を表示するようにしている。このとき、入力可能な操作コマンドは、所定時間(例えば、3秒)ごとに順次変化するが、これに応じて、処理部44は、コマンド表示部42を介して、図3(B)に示されるように、笛マーク59の表示位置も順次変化させる。すなわち、プレイヤは、笛マーク59の表示位置から、各時点における入力可能な操作コマンドを知ることができる。
【0020】
ここで、例えば、操作コマンド「CMD1」が入力可能なときに、プレーヤが所定の態様で笛30を吹くと、コマンド入力指示音がマイク20に入力し、音識別部43においてコマンド入力指示音が入力したことが識別され、コマンド入力指示音を入力した旨が処理部44に通知される。コマンド入力指示音を入力した旨が通知された処理部44は、その時に入力可能としていた操作コマンドが操作コマンド「CMD1」であることを識別し、操作コマンド「CMD1」がコマンド入力されたと判断する。そして、操作コマンド「CMD1」に応じたゲーム進行処理を行い、必要に応じてゲーム画像表示部41を介して、表示装置10に表示するゲーム画像53を更新する。
【0021】
この場合、1回目のコマンド入力指示音の入力で操作コマンドの選択を行わせ、2回目のコマンド入力指示音の入力で操作コマンドの確定を行うようにしてもよい。具体的には、1回目のコマンド入力指示音が入力されたときに、笛マーク59を停止させ、その笛マーク59がどの操作コマンド上に停止しているかを確認した後に2回目のコマンド入力指示音を入力させ、この2回目のコマンド入力指示音の入力によって当該操作コマンドに応じたゲーム進行処理を行わせるようにする。一方、1回目のコマンド入力指示音が入力されたときに、笛マーク59を停止させ、所定時間内(例えば1秒以内)に2回目のコマンド入力指示音が入力されない場合には、1回目のコマンド入力指示音の入力により選択された操作コマンドに応じたゲーム進行処理を行わせるようにしてもよいし、笛マーク59の停止状態を解除して再び笛マーク59を移動させるようにしてもよい。
【0022】
また、処理部44は、操作コマンド「CMD1」がコマンド入力された結果、更にコマンド入力が必要となったときには、コマンド表示部42を介して、図5に示されるような操作メニュー54’を表示する。操作メニュー54’には、操作コマンド「CMD1」のすぐ下位層の操作コマンド「CMD11」、「CMD12」と、操作コマンド「CMD1」のコマンド入力が誤りであった場合に、操作コマンド「CMD1」のコマンド入力前の状態に戻すための直近上位表示コマンドとしての操作コマンド「もどる」と、ゲーム終了指示コマンドである「やめる」との4種の操作コマンドが表示される。そして、処理部44は、コマンド表示部42を介して、上述の操作メニュー54の場合と同様にして、図5に示されるように、4種の操作コマンド「CMD11」、「CMD12」、「もどる」、「やめる」について、所定時間ごとに入力可能な操作コマンドを変化させつつ、入力可能な操作コマンドの左側に笛マーク59を表示する。これにより入力可能な操作コマンドが標示される。
【0023】
この状態で、プレーヤが所定の態様で笛30を吹いたとき、入力可能な操作コマンドが操作コマンド「CMD11」、「CMD12」であった場合には、処理部44は、上述の操作コマンド「CMD1」の場合と同様にして、コマンド入力された操作コマンドに応じてゲーム進行処理を行う。
【0024】
また、コマンド入力された操作コマンドが操作コマンド「もどる」であった場合には、処理部44は、コマンド表示部42及び必要に応じてゲーム画像表示部41を介して、前述の図3の画面を表示装置10に表示し、前述と同様の処理を行う。
【0025】
また、コマンド入力された操作コマンドが操作コマンド「やめる」であった場合には、処理部44は、ゲーム画像表示部41を介して、図6(A)に示される終了画面55を表示装置10に表示するとともに、コマンド表示部42を介して、図6(A)に示される操作メニュー56を表示する。ここで、操作メニュー56には、図6(B)に示されるように、操作コマンド「はい」、「いいえ」の2種の操作コマンドが表示され、上述の操作メニュー54の場合と同様にして、2種の操作コマンド「はい」、「いいえ」について、所定時間ごとに入力可能な操作コマンドを変化させつつ、入力可能な操作コマンドの左側に笛マーク59を表示する。
【0026】
この状態で、プレーヤが所定の態様で笛30を吹いてコマンド入力した操作コマンドが操作コマンド「はい」であった場合には、処理部44はゲームを終了する。また、コマンド入力した操作コマンドが操作コマンド「いいえ」であった場合には、以前の操作コマンド「やめる」をコマンド入力した状態に戻る。なお、操作コマンド「やめる」がコマンド入力された場合には、ゲームの進行状況にかかわらず、以上の処理が行われる。
【0027】
以上、図4に示された操作コマンドの一部についてのゲーム中における操作方式を説明したが、他の操作コマンドについても上記と同様にして、同一系列の同一階層の操作コマンドを含む操作メニューが表示される。なお、図3に示された最上位階層以外の操作メニューの表示にあたっては、図5の場合と同様に、操作コマンド「もどる」、「やめる」が操作メニューに含まれて表示される。そして、各操作コマンドのコマンド入力が上記と同様にして行われる。したがって、操作コマンド「もどる」を適宜コマンド入力することにより、図4のコマンド体系の任意の操作コマンドをゲーム中にコマンド入力することができる。また、全ての操作メニューに含まれる操作コマンド「やめる」を所望の時点でコマンド入力することにより、任意の時点でゲームを終了させることができる。
【0028】
以上のように、本実施形態では、プレーヤが笛30を吹くという簡単な動作のみにより、操作コマンドを適宜コマンド入力してゲームの進行を操作することにより、プレーヤの意図に従ってゲームを進行させることができる。
【0029】
なお、上記の実施形態では、操作メニューを1つの領域にまとめて表示したが、ゲーム画像の内容によっては、操作コマンドの認識が容易となるように、その時のゲーム画像に
合わせて複数の領域に分散して表示することも可能である。場合によっては、同時表示の操作コマンドごとに表示領域を分散してもよい。
【0030】
また、上記の実施形態では、入力可能な操作コマンドに笛マークを付することにより示すことにしたが、視認性の良い表示であれば、異なる表示法を採用することが可能である。例えば、入力可能な操作コマンドをブリンクさせたり、表示色を変えたりしてもよい。
【0031】
また、上記の実施形態では、コマンド入力音の発生に笛を使用したが、他の音発生器を使用することも可能である。ただし、音発生器の選択にあたっては、周囲の雑音と区別が容易な音を発生する音発生器を選択することが好ましい。
【0032】
また、上記の実施形態では、操作コマンドが多階層のツリー構造のコマンド体系を構成するものを採用したが、どのようなコマンド体系を採用することも可能である。さらに、体系を構成していない複数の操作コマンドを使用することも可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明のゲーム装置によれば、本発明のゲーム進行方法によってゲームの進行を操作することができるので、幼児等によっても簡単にゲームの進行を操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のゲーム装置の概略構成を示すブロック構成図である。
【図2】表示装置における練習画面の説明図である。
【図3】表示装置におけるゲーム中の画面及び操作メニューの一例の説明図である。
【図4】操作コマンドの体系の説明図である。
【図5】操作メニューの他の例の説明図である。
【図6】表示装置における終了画面の説明図である。
【符号の説明】
10…表示装置
20…マイク
30…笛(音発生器)
40…制御装置
41…ゲーム画像表示部
42…コマンド表示部
43…音識別部
44…処理部
50…記憶装置
54,54’,56…操作メニュー
Claims (1)
- ゲーム操作者からの指示に応じてゲームを進行させるゲーム装置であって、ゲーム画像や複数の操作コマンドを含む操作メニューを表示する表示装置と、前記ゲームの進行状況に応じ複数の操作コマンドを含む操作メニューを前記表示装置に表示させ前記複数の操作コマンドの中で入力状態にある操作コマンドを所定時間間隔で順次変更して1つずつ標示させるコマンド表示手段と、前記ゲーム操作者がコマンド入力指示音を発生させる音発生器と、周囲で発生した音を受信する音入力手段と、前記音入力手段で受信した音が所定のコマンド入力指示音か否かを識別する音識別手段と、前記コマンド入力指示音を受信した時に入力可能状態にあった前記操作コマンドを識別し、識別された前記操作コマンドに応じてゲーム進行処理を行うコマンド処理手段とを備えることを特徴とするゲーム装置。
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JP22571099A JP3704001B2 (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | ゲーム装置 |
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