JP3703884B2 - 車椅子搭載用自動車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車椅子搭載用自動車、特に利用者が車椅子に着座した状態で乗降可能な車椅子搭載用自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より車椅子利用者の乗降を容易にするための車椅子搭載用自動車は種々開発され、例えば特公昭61−4263号公報に開示される先行技術がある。
【0003】
この先行技術は、図15に側面図、図16に平面図を示すように車両100のフロア101上にターンテーブル102を設け、フロア101と路面との間に架け渡したスロープ112上を利用者が車椅子113に着座したままターンテーブル102上に乗車し、ターンテーブル102を回転させることで乗車後車椅子113を前向きに方向転換させ、その後車椅子113を車椅子113とフロア101との間に張設するベルト111によって固定するようになっている。
【0004】
このターンテーブル102は、図17に断面図を示すようにフロア101上に固着された支持板103に形成された軸孔104にターンテーブル102の下面中心から突出する支軸105を回転自在に嵌合させ、支持板103の上面に複数配置されたボールベアリング106によりターンテーブル102の下面を支持するよう構成されている。そしてターンテーブル102にはターンテーブル102を所定の回転位置に係止させて不用意な回転を防止するロック機構が設けられている。
【0005】
ロック機構は、ターンテーブル102にピン107の挿入孔109を穿設するとともに支持板103にターンテーブル102の停止位置に合わせてピン107の先端が嵌合する係止孔110を複数個穿設し、ピン107を挿入孔109から挿入して先端を係止孔110に嵌合させることによりターンテーブル102の回転を防止するよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術によるとフロア上にターンテーブルを設けることにより車椅子に利用者が着座した状態で乗車後の方向転換が可能になり、自動車への乗降が容易になる。
【0007】
しかし車椅子の座部を隔てて離間する両後輪及び両前輪をターンテーブル上に乗せた状態でターンテーブルを回転して方向転換することから、大きなターンテーブルを要し、かつ円滑な方向転換を行うため複数個のボールベアリングによってターンテーブルを支持することから構成部品数が多く複雑な構成になることと相俟って製造コストの増大を招く一方、ターンテーブルがボールベアリングを介して支承されることからターンテーブルが比較的高位置に配置され、乗降の際乗降口の上縁と車椅子着座者の頭部との間隙、即ちヘッドクリアランスが小となり乗降性が妨げられるとともに乗車時における車椅子利用者のアイポイントが高くなり視界が制限されて居住性の悪化を招き、かつ自動車の重心が高くなり走行安定性の低下を招くおそれがある。
【0008】
従って、本発明の目的は構成部品の小型化及び簡素化により製造コストの低減を図り、かつ乗降性、居住性及び走行安定性の向上が得られる車椅子搭載用自動車を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明における車椅子搭載用自動車は、自動車の室内フロア上に車椅子を搭載する車椅子搭載用自動車において、上記フロア上に設けられ、車椅子の一方の後輪を載置するとともに収容保持し、かつ車椅子搭載用自動車の乗降口側を向いた車椅子乗降位置と車体前方を向いた車椅子固定位置との間を回動する車輪ガイドを具備する車椅子回転装置を有し、車椅子乗降時に車椅子の一方の後輪を上記車輪ガイドに載置して収容保持し、かつフロア上を回転する他方の後輪による車椅子の方向転換を上記車輪ガイドにより案内することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車椅子搭載用自動車の一実施形態について図に基づいて説明する。
【0011】
図1は車椅子搭載用自動車1の一部破断側面図であり、図2はその平面図である。車椅子搭載用自動車1は、例えば軽四輪車のバンタイプの車体が用いられ、車椅子搭載用自動車1の室内前部には運転席2及び助手席3が設けられ、運転席2及び助手席3の後部には車椅子30の搭載スペース4が設けられている。
【0012】
この搭載スペース4の後方には搭載スペース4のフロア5より一段高い高段フロア5aが連続形成されてエンジンルーム6が設けられている。なお符号7は乗降口8を開閉するスライドドアである。
【0013】
搭載スペース4のフロア5は平坦でその略車幅中央部でかつ後部付近には車椅子回転装置10が設けられている。
【0014】
車椅子回転装置10は、図2のA−A線断面図を図3に、説明斜視図を図4に示すように、フロア5に固設されるベースプレート11及びベースプレート11に回転自在に設けられる車輪ガイド12を有している。
【0015】
車輪ガイド12は、図4に示すように車椅子30の一方の後輪31aの嵌挿を許容する間隙を隔てて対峙して上方が開放する断面U字形のガイド基板12aと、このガイド基板12aの対峙する両上端縁に沿って結合され、かつ一端12cが連結するU字形で他方の開放端12dが末広状のガイド部材12bによって形成され、ガイド基板12aの底部中央部には支軸13が突設されている。
【0016】
一方、ベースプレート11は、中央部に軸挿通孔11aが開口し、フロア5の開口部5bを覆うようにフロア5に固着され、軸挿通孔11aと対応してベースプレート11の下面にブッシュ14が設けられている。そして前記車輪ガイド12に突設された支軸13を軸挿通孔11aから挿入してブッシュ14の軸孔14aに回動自在に支承せしめることにより車輪ガイド12を回動自在にベースプレート11を介してフロア5に取付けてある。
【0017】
ベースプレート11には車輪ガイド12を隔てて立設する一対の第1及び第2のストッパ15a、15bが設けられ、車輪ガイド12は第1ストッパ15aに車輪ガイド12の一側面が当接することによりガイド部材12bの開放端12dが車体前方を向く車椅子固定位置I及び第2ストッパ15bに他側面が当接することによりガイド部材12bの開放端12dが乗降口8側を向く二点鎖線12′で示す車椅子乗降位置IIとの間で回動するよう回動範囲が規制されている。
【0018】
ブッシュ14によって回動自在に支承する支軸13の先端はブッシュ14から突出してその下端には基端が支軸13と係合して支軸13と一体的に揺動するレバー16がナット18によって取付けられ、レバー16の先端部にはスプリング19の一端19aを係止して可動点aとする係止孔16aが穿孔されている。
【0019】
一方、ベースプレート11のブッシュ14の近傍には切り起し加工により係止片11bが形成され、係止片11bにはスプリング19の他端19bを係止して固定点bとする係止孔11cが穿孔されていて、レバー16に穿設された係止孔16aと係止片11bに穿設された係止孔11cとの間にスプリング19が圧縮力を付与された状態で弾装されている。
【0020】
そして車輪ガイド12のガイド部材12bが車体前方を向いて開放する車椅子固定位置Iの状態では図3のB−B断面図を図5(a)に示すように固定点bとなる係止片11bに形成された係止孔11cが、支軸13の回転中心cとレバー16の先端部に形成した可動点aとなる係止孔16aとを結ぶ直線dに対して偏位することから車輪ガイド12を第1ストッパ15aに押接する方向にスプリング19の反力がレバー16及び支軸13を介して車輪ガイド12に作用し、図4に実線で示すように車輪ガイド12が第1ストッパ15aに押圧する車椅子固定位置Iに維持される。
【0021】
また車輪ガイド12のガイド部材12bが乗降口8側を向くよう車輪ガイド12を車椅子固定位置Iから回動せしめると、車輪ガイド12と一体的に支軸13を介してレバー16が揺動し、相対的に固定点bとなる係止片11bに形成した係止孔11cが支軸13の回動中心cとレバー16に形成された可動点aとなる係止孔16aを結ぶ直線dを越えて直線dに対して前記と反対側に偏位し、図5(b)に示すように車輪ガイド12を第2ストッパ15bに押接する方向にスプリング19の反力が作用し、図4に車輪ガイド12を二点鎖線12′で示す車輪ガイド12が第2ストッパ15bに押圧する車椅子乗降位置IIとなるよう付勢され、車椅子乗降位置IIに維持される。従って車輪ガイド12はスプリング19の付勢力によって選択的に車椅子固定位置I或いは車椅子乗降位置IIに切換え保持される。
【0022】
更に車椅子30を搭載する搭載スペース4には基端が車体、例えば室内側面に固設され、他端を搭載スペース4に搭載された車椅子30のフレーム等に締結することにより車椅子搭載用自動車1の走行時に車椅子30の移動を規制するベルト20等の車椅子固定装置が設けられている。
【0023】
次にこのように構成された車椅子搭載用自動車1の使用について説明する。
【0024】
車椅子30の乗車にあたっては先ず車椅子回転装置10の車輪ガイド12を図4に二点鎖線12′で示すようガイド部材12bの開放端12dが乗降口8側を向いてスプリング19の付勢力によって第2ストッパ15bに押接する車椅子乗降位置IIに維持させ、図6に示すように乗降口8においてフロア5と路面との間にスロープ21を架け渡し準備する。
【0025】
そして車椅子利用者はこのスロープ21を利用して車椅子30に着座したまま図6に示すよう後輪31a、31b側から車椅子搭載用自動車1の室内、即ち搭載スペース4に乗り込み、車椅子乗降位置IIに保持され、開放端12dが乗降口8側を向いたU字形のガイド部材12b内に一方の後輪31aが誘導されるように車椅子30を移動させ、後輪31aをガイド部材12bの閉じた一端12cに当接せしめ、後輪31aをガイド部材12b内に収容保持し、かつガイド基板12a上に停止させる。
【0026】
続いてガイド基板12a上にある一方の後輪31aの回転を停止させた状態で他方の後輪31bを車椅子30がフロア5上を後進する方向に回転させる。後輪31bの回転によって車椅子30は一方の後輪31aを中心にガイド基板12a及びガイド部材12bに案内されて図6において時計方向に回動して方向転換する。車椅子30の回動に追従して後輪31aを載置及び収容保持する車輪ガイド12は支軸13を中心としてスプリング19の付勢に抗して第2ストッパ15bから離間する方向に回動し、第1ストッパ15aに当接する車椅子固定位置Iで停止することにより図7に示す車体前方、即ち走行方向に向けて車椅子30を位置決め停止する。
【0027】
この際、車輪ガイド12の回動に従って支軸13の下端に固着されたレバー16が車輪ガイド12と一体的に回動し、図5(b)に示す車椅子乗降位置IIの状態から相対的に固定点bとなる係止片11bに形成された係止孔11cが支軸13の回動中心cとレバー16に形成された可動点aとなる係止孔16aを結ぶ直線dを越え、図5(a)に示す車輪ガイド12を第1ストッパ15aに押接する方向にスプリング19の反力が作用して車輪ガイド12が第1ストッパ15aに押接する車椅子固定位置Iに保持され、一方の後輪31aが車輪ガイド12によって挾持されて車体前方を向いた状態に位置決めされて車椅子30は車体前方、即ち進行方向を向いた状態に保持され、車椅子30の不用意な回転が防止される。
【0028】
次にベルト20等の車椅子固定装置によって車椅子30を車椅子搭載用自動車1に固定し車椅子搭載用自動車1の走行に伴う車椅子30の移動を規制し、スロープ21を取り外すことにより車椅子30の車椅子搭載用自動車1へ搭載を完了する。
【0029】
降車する場合には、先ず降車口8においてフロア5と路面との間にスロープ21を架け渡すとともにベルト20等による車椅子30の固定を解除する。
【0030】
そして車椅子利用者は図7の状態でガイド部材12b上にある一方の後輪31aをガイド基板12aにある状態で回動を停止せしめ、他方の後輪31bを車椅子30がフロア5上を前進する方向に回動させ、車椅子30をガイド基板12aにある一方の後輪31aを中心に基板12a及びガイド部材12bに回転案内されて方向転換する。後輪31bの回転によって車椅子30は回動が停止した一方の後輪31aを中心に反時計方向に回動し、車椅子30の回動によって後輪31aを載置及び収容した車輪ガイド12は支軸13を中心にスプリング19の付勢に抗して第1ストッパ15aから離間する方向に回動し、第2ストッパ15bに当接して車椅子乗降位置IIで停止することにより図6に示す車椅子30が乗降口8を向いた位置で回動が規制され停止する。
【0031】
この際、車輪ガイド12の回動によって支軸13の下端に設けられたレバー16が揺動し、図5(a)に示す車椅子固定位置Iの状態から相対的に係止片11bに形成された係止孔cが支軸13の回動中心cとレバー16に形成した係止孔16aを結ぶ直線dを越えて車輪ガイド12を第2ストッパ15bに押接する方向にスプリング19の反力が作用し、図5(b)に示す状態になって、車輪ガイド12が第2ストッパ15bに押接する車椅子乗降位置IIに保持される。
【0032】
次に車椅子利用者は乗降口8側を向いた車椅子30を前進させて後輪31aをガイド部材12bの開放端12dからガイド基板12a上よりフロア5上に移動し、スロープ21上を利用して車椅子搭載用自動車1より降車する。
【0033】
従って上記車輪ガイド12は、スプリング19の付勢力によって車椅子30の一方の後輪31aを車輪ガイド12のガイド基板12a上に乗せた状態で車椅子30の向きを変えることにより自動的に車椅子固定位置I或いは車椅子乗降位置IIに選択的に付勢位置決めされることから車椅子30のフロア5上の固定が極めて容易になり、ピンを介護者等が挿入孔及び係止孔に挿入して車椅子を固定する従来の車椅子固定構造に比べ乗降作業が大幅に簡素化される。
【0034】
以上説明ではスロープ21を利用して車椅子搭載用自動車1に乗降する場合について説明したが、車椅子搭載用自動車1に車椅子用リフタを設け、車椅子用リフタにより利用者が車椅子30に着座したまま乗降することにより車椅子搭載用自動車1への乗降をより容易にすることも可能であり、この車椅子搭載用自動車1に設けられる車椅子用リフタについて図8及び図9によって説明する。
【0035】
図8は車椅子用リフタ40を設けた自動車1の要部斜視図であり、図9は車椅子用リフタ40の収納状態を示す図8の矢視C方向からの斜視図である。
【0036】
車椅子用リフタ40は、搭載スペース4の後部においてフロア5上に取付けられた基台41に高段フロア5a上に配置された油圧ポンプ42からの給排油によって伸縮する油圧シリンダ43aを備えた駆動部43を設けた構成となっている。
【0037】
更に基台41には駆動部43によって車体幅方向で起伏する一対のリンク44が設けられ、リンク44の起伏によってリンク44の先端に軸支されたアーム45の先端に取付けたプラットホーム46を路面上と、フロア5と面一な高さの間を上下移動可能な使用位置と、車内に収容する収納位置とに変位可能に構成されている。
【0038】
プラットホーム46は、アーム45の下端に一端が揺動可能に設けられ、水平状態と垂直状態との間で回動する主プラットホーム46aと、主プラットホーム46aの内方側端に設けられ、主プラットホーム46aに対して面一な位置と主プラットホーム46aに重畳する位置との間を揺動自在に設けられる副プラットホーム46bと、主プラットホーム46aの外方側端に揺動自在に設けられたフラップ46cとによって構成されている。
【0039】
そして主プラットホーム46a上に副プラットホーム46b及びフラップ46cを重畳して垂直状態に起立し、リンク44を起立せしめることにより図9に示す収納位置となる。
【0040】
このように構成される車椅子用リフタ40を使用しての乗降について説明する。
【0041】
乗車するには先ず、図9に示す収納位置より駆動部43の作動によりリンク44を車体側方に傾倒させてプラットホーム46を車外に移動させ、プラットホーム46を水平に揺動せしめ、更に主プラットホーム46a上から副プラットホーム46bを水平状態に揺動させ、図8に示すようプラットホーム46を展開する。そして路面上にプラットホーム46が位置するよう駆動部43によりプラットホーム46を降下させる。
【0042】
続いて路面上に降下したプラットホーム46のフラップ46cを回動させて先端46c′を路面上に重畳してプラットホーム46と路面との段差を減少させて準備する。
【0043】
次に図10に示すように、車椅子利用者は、車椅子30に着座したまま後進し、後輪31a、31bから路面との段差が減少したフラップ46c側からプラットホーム46上に移動して停止する。
【0044】
そしてプラットホーム46上に車椅子30が車椅子搭載用自動車1に対して後向きに乗った状態で駆動部43の作動によりプラットホーム46を搭載スペース4のフロア5と面一な高さまで上昇せしめて停止させ、車椅子30の後進によりフロア5に乗り込み、上記同様、車椅子乗降位置IIに待機する車椅子回転装置10の車輪ガイド12に一方の後輪31aを載置して収容保持し、車輪ガイド12上に載置及び収容保持された後輪31aを中心に車椅子30を方向転換させて車輪ガイド12が第1ストッパ15aに当接する車椅子固定位置Iで停止することにより車椅子30を位置決めするとともに、ベルト20等の車椅子固定位置によって車椅子搭載用自動車1に固定する。
【0045】
しかる後、主プラットホーム46a上に副プラットホーム46b及びフラップ46cを折り畳み重畳して垂直状態に起立させ、更にリンク44を起立することにより図9に示す収納位置に収納して車椅子30の乗車を完了する。
【0046】
一方降車には先ず、図9に示す収納位置より前記同様、駆動部43の作動によってプラットホーム46を車外に移動させてプラットホーム46を水平に揺動させて、副プラットホーム46bを揺動させて主プラットホーム46aと面一に展開するとともに搭載スペース4のフロア5と面一な高さにプラットホーム46を待機させる。
【0047】
そしてベルト20等による車椅子30の固定を解除して車椅子回転装置10の車輪ガイド12に支持された後輪31aを中心に車椅子30を乗降口8に向くよう方向転換せしめ車輪ガイド12が第2ストッパ15bに当接する車椅子乗降位置IIで停止する。そして車椅子30を前進させて待機するプラットホーム46上に乗り移りプラットホーム46上で停止する。
【0048】
しかる後、プラットホーム46を路面上に降下させて車椅子30を下降させ、更にフラップ46cを回動させて先端46c′を路面上に重畳してプラットホーム46と路面との段差を減少させる。そして車椅子30を前進させてフラップ46c側から路面上に移動させて降車する。
【0049】
その後主プラットホーム46a上に副プラットホーム46b及びフラップ46cを折り畳み重畳させて、垂直状態に起立させてリンク44を起立させ、収納位置にして車椅子30の降車を完了する。
【0050】
また、図11に他の実施形態の概略平面図を示すように、車椅子用リフタ50のプラットホーム51にリフタ用車椅子回転装置52を設けることにより車椅子30を車椅子搭載用自動車1と平行に移動させてプラットホーム51上に車椅子30を乗せて容易に車椅子30の方向転換を可能にすることにより、車幅方向に充分な車椅子乗込みスペースが得られない場合でも乗降を容易にすることも可能である。
【0051】
この車椅子回転装置52は、プラットホーム51の車椅子搭載用自動車1寄りで前方の隅部付近に設けられ、図12に斜視図を示すようにプラットホーム51に設けられるベースプレート53と、ベースプレート53に支軸54を介して回転自在に設けられる車輪ガイド55とを有し、車輪ガイド55は車椅子30の後輪31bの通過を許容する間隙を隔てて対峙する上方が開放した断面U字形のガイド基板55aと、このガイド基板55aの対峙する両上端縁に沿って結合して両端が互に末広状に離間する一対のガイド部材55bによって形成され、車輪ガイド55は、車椅子搭載用自動車1の前後方向にガイド基板55aが沿う第1位置と、車幅方向、即ち搭載スペース4に向う第2位置との間で回動するように構成されている。
【0052】
乗車にあたっては、図11に示すようにプラットホーム51を路上に降下させ、ガイド基板55aが車椅子搭載用自動車1の前後方向に沿う第1位置に位置決めして準備する。そして車椅子利用者は、車椅子30に着座した状態で車椅子搭載用自動車1に沿って前方から後進し、図13に示すよう後輪31bを対向するガイド部材55b間に誘導させてガイド部材55b間でガイド基板55a上で停止させる。
【0053】
そしてガイド基板55a上に載置された後輪31bの回動を停止させた状態でプラットホーム51上に位置する後輪31aを車椅子30が後進する方向に回転させる。後輪31aの回転によって車椅子30はガイド基板55a上の後輪31bを中心にガイド基板55aに案内させて図13において反時計方向に方向転換し、車椅子30の回転に追従して後輪31aを収容保持し、かつ載置した車輪ガイド55が支軸54を中心に回動してガイド基板55aが搭載スペース4に向う第2位置で停止することによって図14に示すように車椅子30は自動車1に対して後方に向いて停止する。
【0054】
しかる後、プラットホーム51をフロア5と面一な高さまで上昇させてプラットホーム51を停止させ、車椅子30の後進により後輪31bがガイド部材55b間を通過してプラットホーム51からフロア5上に乗り込む。
【0055】
そして前記同様、車椅子乗降位置に待機するフロア5に設けられた車椅子回転装置10の車輪ガイド12に一方の後輪31aを載置して、その後輪31aを中心に車椅子30を方向転換させて車椅子30を前方に向けて停止させ、ベルト20等で自動車1に固定する。
【0056】
一方降車には、ベルト20等による車椅子30の固定を解し、車椅子回転装置10に支持された後輪31aを中心に車椅子30を降車口8に向くよう方向転換させて前進させることによりフロア5と面一に待機するプラットホーム51上に乗り移り、後輪31bを第2位置に位置するガイド基板55a上でガイド部材55b間に位置決めした図14の状態で停止する。
【0057】
続いてプラットホーム51を路面上に降下させて、ガイド部材55b上にある後輪31bの回転を停止させた状態でプラットホーム51上に位置する後輪31aを前進する方向に回転させる。後輪31aの回転によって車椅子30は、後輪31bを中心に図14において時計方向に回転し、車椅子30の回転に追従して車輪ガイド55は支軸54を中心に回転して第1位置で停止し車椅子30は図13に示す前方を向いて停止する。
【0058】
そして車椅子30の前進によって後輪31bがガイド部材55b間を通過してプラットホーム51の前方に移動して降車する。
【0059】
【発明の効果】
以上説明した本発明の車椅子搭載用自動車によると、自動車のフロア上に車椅子を搭載する車椅子搭載用自動車において、フロア5上に車椅子の一方の後輪を載置するとともに収容保持し、回動して車椅子の方向転換を案内する車輪ガイドを具備する車椅子回転装置を有することから、この車輪ガイドによって車椅子の所定位置での方向転換が容易になるとともに、車椅子回転装置が一方の後輪のみを支持する大きさでかつ車椅子の一方の後輪に作用する荷重のみを支持することから構成部品の小型化及び簡素化が得られ、製造コストの低減が可能になり、車椅子を車椅子回転装置だけでなくフロアによっても支持することから車椅子が安定した状態で搭載される。また車輪ガイドをフロアと略面一に設置することが可能になり、乗降時の乗降口上縁との間のヘッドクリアランスが確保され、かつ搭載時における利用者のアイポイントを下げることが可能になり乗降性、居住性の向上が得られるとともに自動車の走行安定性が確保できる等本発明特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における車椅子搭載用自動車の一実施形態を説明する一部破断側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本実施形態に用いられる車椅子回転装置の説明斜視図である。
【図5】同じく車椅子回転装置の作動説明で、(a)は車椅子固定位置の状態を示し、(b)は車椅子乗降位置の状態を示す。
【図6】本実施形態における車椅子搭載用自動車の使用説明図である。
【図7】同じく、本実施形態における車椅子搭載用自動車の使用説明図である。
【図8】同じく、本実施形態における車椅子搭載用自動車に使用される車椅子用リフタの説明斜視図である。
【図9】図8における車椅子用リフタの収納状態を示す説明斜視図である。
【図10】同じく、本実施形態における車椅子搭載用自動車の使用説明図である。
【図11】同じく、本実施形態における車椅子搭載用自動車に使用される他の車椅子用リフタの説明図である。
【図12】図11に示す車椅子用リフタに取付けられるリフタ用車椅子回転装置の斜視図である。
【図13】図11及び図12に示す車椅子用リフタを有する車椅子搭載用自動車の使用説明図である。
【図14】同じく、図11及び図12に示す車椅子用リフタを有する車椅子搭載用自動車の使用説明図である。
【図15】従来の車椅子搭載用自動車の側面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図15及び図16に示す車椅子搭載用自動車に設けられるターンテーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 車椅子搭載用自動車
5 フロア
8 乗降口
10 車椅子回転装置
12 車輪ガイド
12a ガイド基板
12b ガイド部材
19 スプリング
30 車椅子
31a 後輪
31b 後輪
40 車椅子用リフタ
46 プラットホーム
50 車椅子用リフタ
51 プラットホーム
52 リフタ用車椅子回転装置
55 車輪ガイド
55a ガイド基板
55b ガイド部材
I 車椅子固定位置
II 車椅子乗降位置

Claims (6)

  1. 自動車の室内フロア上に車椅子を搭載する車椅子搭載用自動車において、
    上記フロア上に設けられ、車椅子の一方の後輪を載置するとともに収容保持し、かつ車椅子搭載用自動車の乗降口側を向いた車椅子乗降位置と車体前方を向いた車椅子固定位置との間を回動する車輪ガイドを具備する車椅子回転装置を有し、
    車椅子乗降時に車椅子の一方の後輪を上記車輪ガイドに載置して収容保持し、かつフロア上を回転する他方の後輪による車椅子の方向転換を上記車輪ガイドにより案内することを特徴とする車椅子搭載用自動車。
  2. 車椅子回転装置が車椅子乗降位置及び車椅子固定位置において車輪ガイドに当接して車輪ガイドの回動を規制するストッパと、該車輪ガイドを上記車椅子乗降位置及び車椅子固定位置の一方に選択的に回動付勢するスプリングとを有することを特徴とする請求項1に記載の車椅子搭載用自動車。
  3. 車輪ガイドが、車椅子の一方の後輪を載置し、かつ回動するガイド基板と、ガイド基板に設けられて前記後輪をガイド基板上に誘導して収容するガイド部材とからなることを特徴とする請求項1または2に記載の車椅子搭載用自動車。
  4. ガイド基板が、上方が開放する断面略U字形であって、ガイド部材がガイド基板の対峙する両上端縁に沿って設けられ、かつ一端が連結して他端が開放する略U字形であることを特徴とする請求項3に記載の車椅子搭載用自動車。
  5. 車椅子を搭載して昇降する車椅子乗降用プラットホームを具備する車椅子用リフタが乗降口に対応して設けられ、該プラットホームが車椅子の一方の後輪を載置するとともに収容保持しかつ回動して車椅子の方向転換を案内する車輪ガイドを具備するリフタ用車椅子回転装置を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車椅子搭載用自動車。
  6. 車輪ガイドが、車椅子の一方の後輪を載置し、かつ回動する上方が開放する断面略U字形のガイド基板と、ガイド基板の対峙する両上端縁に沿って各々設けられて前記後輪をガイド基板上に誘導して収容する両端部が互いに開放した一対のガイド部材とからなることを特徴とする請求項5に記載の車椅子搭載用自動車。
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