JP3699643B2 - 熱圧力定着方式プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は連続記録シートや連続記録紙に画像を形成し、ヒートローラおよびプレスローラにより、前記画像を定着する、熱圧力定着方式プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光ドラム表面の感光体を露光して潜像を形成し、この潜像にトナーを付着させて現像し、シート状の記録媒体である記録シートや記録紙にトナー像を転写すると共に、この転写されたトナー像を定着装置によって記録紙上に定着させる、所謂電子写真法を利用する画像形成装置が知られている。
【0003】
このような画像形成装置の一つに、連続したシート状の連続記録シートあるいは連続記録紙(以下、連続記録シートも含めて、これらを単に連続紙ということにする)に順次画像を形成するプリンタがある。一般に、この種のプリンタは、トラクタベルトを周回駆動するトラクタなどの搬送装置によって連続紙を搬送するよう構成されている。また、前記搬送装置に隣接して、連続紙を挟み込んで加熱・加圧する定着ローラ対(ヒートローラ/プレスローラ)が設けられている。
【0004】
定着ローラ対のヒートローラは一定の速度で回転駆動され、プレスローラとの間で挟み込んだ連続紙を、搬送装置による搬送方向と同じ方向にさらに送るよう横成されている。
【0005】
このようなプリンタでは、連続紙の搬送停止時にヒートローラとプレスローラの間で連続紙を挟持したままにしておくと、連続紙の被挟持部分が過熱状態となり、コゲ等が発生する恐れがある。この為、従来より、連続紙の撒送停止時には、ローラ駆動手段によってヒートローラとプレスローラとを互いに離間させ、両ローラの間で連続紙を挟み込まないようにしていた。また、搬送再開時には、前記搬送装置の駆動とヒートローラの回転を再開してから、ヒートローラとプレスローラを閉じて連続紙を挟み込むようにしていた。
【0006】
また、近年、連続紙の撒送停止後にプリンタのユーザが印刷された画像を確認したり、印刷済の連続紙を切り離したりするために、印刷済のページを一旦プリンタ外に排出するプリンタが提案されている。ここで、このようなプリンタにおいては、ユーザが印刷された画像を確認したり印刷済の連続紙を切り離した後、印刷を再開する時に連続紙の未印刷ページの先頭を前記感光ドラムの位置まで引き戻して空白ページを作ることなく未印刷ページの先頭から印刷できるようにしている。
【0007】
一般に、特に高温多湿雰囲気で連続紙を定着ローラ対によって加熱すると、その部分の水分が蒸発して連続紙は収縮する。ヒートローラとプレスローラとの相対位置が一定の状態にある時は、連続紙は、幅方向で均等に加熱、加圧がなされるため、収縮のばらつきが矯正されて、ヨレはほとんど生じない。
【0008】
しかしながら、両ローラを離間させるために両ローラを移動させている時は、連続紙は幅方向で不均等に加熱、加圧されるため、収縮のばらつきが発生し、ヨレが生じる。
【0009】
上記に示した、印刷を再開する時に連続紙の未印刷ページの先頭を前記感光ドラムの位置まで引き戻す構成のプリンタの場合、印刷停止時においては、両ローラが離間しながら印刷済のページの後端とこれに続く未印刷ページの先端との境界であるミシン目部分が定着ローラ対によって加熱されるので、連続紙の未印刷ページの先頭にヨレが発生する。加えて、ミシン目は、連続紙の幅方向に等間隔で刻まれた切り込みであるため、ミシン目近傍は、ヨレの発生が顕著となる。
【0010】
ここで、印刷を再開して、連続紙の先端部が感光ドラムよりも上流側に引き込まれて転写動作を開始するが、このとき、ヨレの谷の部分は前記感光ドラムと接触しないのでその部分にはトナー像が転写されないという、いわゆる転写ヌケが発生するという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決し、印刷を再開する時に連続紙の未印刷ページの先頭を前記感光ドラムの位置まで引き戻して空白ページを作ることなく未印刷ページの先頭から印刷できる構成のプリンタであっても、転写ヌケの発生しないプリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のプリンタは、前記連続紙の搬送を停止する際は、前記連続紙の画像形成済の部分が全て定着されてプリンタより排出されるように、前記搬送装置が前記連続紙を前記所定の方向に搬送する一方、前記ローラ駆動手段は、前記ヒートローラとプレスローラとを圧接状態から離間状態に向けて駆動を開始するとともに、前記離間状態となるまでの間に、少なくとも一回はその駆動を一時停止して、所定時間前記圧接状態と離間状態の中間の状態を維持することを特徴としている。
【0013】
すなわち、前記ヒートローラとプレスローラの離接動作が停止している間は連続紙の幅方向で均等に加熱、加圧がなされるため、収縮のばらつきが矯正されて、ヨレはほとんど生じない。
【0014】
なお、前記ヒートローラとプレスローラを離接させる方法としては、支点を中心にして回転し、その一端が前記ヒートローラと前記プレスローラの一方と接続され、その回転によって前記一端が前記ヒートローラと前記プレスローラの一方ごと上下動するアーム機構を用いてもよい(請求項3)。
【0015】
さらに、前記アーム機構を動作させるために、
その回転中心を中心とする円弧部分を少なくとも一ヶ所含む回転カムと、
前記回転カムを時計回りまたは反時計回りに一定の速度で回転させるカム回転手段と、
を備えたカム機構によって前記アーム機構の他端を上下させてもよい(請求項4)。
【0016】
また、前記ローラ駆動手段は、アーム機構の他端を上下させるカム機構を有し、
前記カム機構は、カムと、前記カム部材を駆動するカム駆動手段と、前記カムの位置をするカム位置検出手段と、前記前記カム駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記カム位置検出手段が前記カムが所定位置に駆動されたこと検出した場合、前記カム駆動手段による駆動を所定時間停止させることによって、前記ヒートローラとプレスローラが所定時間前記圧接状態と離間状態の中間の状態を維持する構成としてもよい(請求項5)。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態のプリンタを、添付図面を参照して詳細に説明する。図2は、この実施例のプリンタであるレーザビームプリンタ装置10の基本構成である。レーザビームプリンタ装置10は、コンピュータ等から入力される画像または印字情報を、連続記録紙p上に電子写真法によって描画して、ハードコピーとして出力するように構成されている。なお、連続記録紙pは記録紙搬送方向に垂直な方向に、一定間隔(記録紙搬送方向)で形成されたミシン目によって折り畳まれた状態で、レーザビームプリンタ10の外に収納されている(図示せず)。
【0018】
このレーザビームプリンタ装置10は、装置本体12を備え、この装置本体12内には、感光ドラム14が、図示しないメインモータにより所定の周速で回転駆動される状態で収納されている。この感光ドラム14の周囲には、感光ドラム14の回転方向(即ち、時計方向)に沿って、感光ドラム14の外周面(感光面)上に残留したトナーを除去する為のトナークリーニングユニット16、感光ドラム14の感光面を除電する為の除電ユニット18、感光ドラム14の感光面を一様に帯電させる為の帯電チャージャ20、レーザビームを感光ドラム14上に導く走査光学系を有するレーザスキャニングユニット22、このレーザスキャニングユニット22により感光ドラム14の感光面に形成された静電潜像をトナーにより現像する為の現像ユニット24、そして、この現像ユニット24により現像されたトナー像を連続記録紙p上に転写する為の転写チャージャ26が順次配置されている。
【0019】
感光ドラム14と、これの略下側に配置された転写チャージャ26との間で規定される転写位置Aを通って図中左右方向に沿って延出した状態で、連続記録紙pが搬送されるための搬送経路28(30、32)が設けられている。この搬送経路28の導入側(図中、右側)に位置する導入側搬送経路30には、装置本体12の図中右側面に形成された用紙取り入れ口12aから導入された連続記録紙pを、感光ドラム14と転写チャージャ26との間で規定される転写部Aを通って、装置本体12の図中左側面に形成された搬送手段としてのトラクタ34が配置されている。また、排出側(図中、左側:連続記録紙p搬送方向前方側)の排出側搬送経路32には、連続記録紙pに付着したトナー像を定着させる為の定着装置36が配置されている。さらに、排出側搬送経路32の定着装置36より記録紙搬送方向下流側には、排紙ローラ(上)35aと排紙ローラ(下)35bを備えた排紙ローラ機構35が備えられている。排紙ローラ機構35は連続記録紙pを用紙取り出し口12bより排出させる。また、用紙取り出し口12bには用紙カッター37が備えられており、ユーザは印刷終了後に用紙カッター37を操作して連続記録紙pを切断し、印刷済部分を取り出すことができる。
【0020】
このように構成されたレーザビームプリンタ10においては、レーザビームプリンタ10の外部に折り畳まれて載置された連続記録紙pを用紙取り入れ口12aより引き込み、トラクタ34により搬送経路28に沿って用紙取り出し口12bに向けて搬送する。また、レーザスキャニングユニット22からのレーザビームで感光ドラム14の感光面をこの感光ドラム14の回転軸方向に主走査(露光)すると共に感光ドラム14を回転(副走査)させ、現像ユニット24で感光ドラム14表面に形成された潜像を現像してトナー像とし、このトナー像を転写チャージヤ26で搬送経路28上を搬送される連続記録紙pに転写し、さらに定着装置36によって連続記録紙p上にトナー像を定着させるものである。
【0021】
上述したトラクタ34は、連続記録紙pの搬送方向に沿う両側端に所定の等間隔(本実施例においては1/2インチ間隔)で多数形成された送り孔に係合する突起を夫々有する一対のトラクタベルト34aと、両トラクタベルト34aがそれぞれ掛け渡された一対の送りローラ34b、34cと、これら送りローラ34b、34cがそれぞれ取り付けられ、互いに平行に配役された一対の駆動軸34d、34eとを備えている。ここで、一方の送りローラ34bは可逆転可能な駆動モータ34fと連結されており、この駆動モータ34fにより正逆転可能な状態で回転駆動されるようになっている。すなわち、連続記録紙pは、この送りローラ34bの正方向(図中、反時計方向)の回転に伴い、用紙取り出し口12bに向けて搬送駆動され、また、逆方向(図中、時計方向)の回転に伴い、用紙取り入れ口12aに向けて引き戻される様に搬送駆動される事になる。
【0022】
また、このトラクタ34の他方の送りローラ34eには、エンドレスベルト34gを介して一体回転されるエンコーダ34hが連結されている。このエンコーダ34hの周縁部には、トラクタベルト34aに形成された突起と対応する複数のスリットが形成されている。このエンコーダ34hの周縁部を挟むようにして、フォトインタラプタ34iが配設されている。このフォトインタラプタ34iを介してここを通過するスリットを検知することによって、連続記録紙pの搬送速度を正確に把握できる(駆動モータ34fの回転数からではなく連続記録紙pの直接の搬送速度が解る)ようになっている。
【0023】
上述した転写チャージャ26は、感光ドラム14と略同じ長さのコロナ帯電器を、その両端で揺動可能なアーム部材44で保持された状態で、感光ドラム14の周面(感光面)から所定間隔離して、この感光ドラム14と平行に配置されている。図示しない駆動機構によりアーム部材44を揺動駆動することにより、コロナ帯電器が感光ドラム14に対する転写作用位置から退避可能となっている。
【0024】
尚、転写チャージャ26の転写作用位置から定着装置36の定着作用位置に至る搬送経路長(排出側撒送経路32の長さ)は、このレーザビームプリンタ装置10に使用可能な種々の連続記録紙pのうち、ミシン目間隔が最も短いもののミシン目間隔より十分短く設定されているものである。
【0025】
上述した定着装置36は、ヒートローラ50とプレスローラ52とを上下に隣接配置した定着ロール対54を備え、連続記録紙pの搬送方向(この実施例においては、図中左方向)に対して、これらヒートローラ50とプレスローラ52とのそれぞれの回転軸線が直交する様に配置されている。即ち、この実施例においては、連続記録紙pは定着ロール対54において挟持される事により加熱され、この結果、連続記録紙p上に付着したトナー像は定着される様になっている。
【0026】
定着装置によって定着された連続記録紙pはさらに、排紙ローラ(上)35aと排紙ローラ(下)35bによって挟持される。ここで、排紙ローラ(上)35aはヒートローラ50を駆動するモータによって駆動される。なお、図示しないギアにより排紙ローラ(上)35aはその周上における速度がトラクタ34による連続記録紙pの搬送速度と同一になるよう回動されている。従って、連続記録紙pは排紙ローラ(上)35aと排紙ローラ(下)35bによって挟持されながらトラクタ34による連続記録紙pの搬送速度と同一の搬送速度で用紙取り出し口12bに向けて搬送される。なお、排紙ローラ機構35は図示しない排紙ローラ離接手段を備えており、トラクタ34が連続記録紙pを用紙取り入れ口12aに向けて引き戻す際は排紙ローラ(上)35aを持ち上げて排紙ローラ(下)35bより離間させ、トラクタ34による引き戻し動作を妨害しないように構成されている。
【0027】
また、レーザビームプリンタ装置10による印刷の開始時に、連続記録紙pの先頭の未印刷ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目は、搬送経路30上の一点D(ホームポジション)に位置する。このホームポジションDの記録紙搬送方向下流側にはペーパートップセンサS1が配置されている。また、ホームポジションDの記録紙搬送方向上流側にはペーパーエンドセンサS2が配置されている。ペーパートップセンサS1およびペーパーエンドセンサS2は搬送経路のその位置に連続記録紙pがあるかどうか検知する。
【0028】
定着装置36の詳細な構造を図1に示す。上側のヒートローラ50は、円筒状のローラ本体56と、このローラ本体56内に収納された発熱手段としてのハロゲンランプ58とから構成され、このハロゲンランプ58によってローラ本体56の外周面が所定の温度に加熱されるようになっている。ヒートローラ50の両端は、軸部60を介してシャーシ62に揺動可能に枢着されたホルダ64により回動自在に支持されている。この様にして、ヒートローラ50はシャーシ62に対して揺動可能となっている。又、このヒートローラ50の一方側端(図1における右側端)には、図示しないギアが固定されており、このギアを介して図示しない駆動源としてのモータからの駆動力が伝達され、これにより回転駆動されるようになっている。
【0029】
下側のプレスローラ52は、芯金66と、この芯金66の周囲に配設され、シリコンゴム等の耐熱性の弾性部材層68とから形成されており、シャーシ62の所定位置にその配役位置を固定された状態で、自身の中心軸線回りに回転自在に支持されている。尚、その支持構造は、図示されていない。
【0030】
ヒートローラ50を支持するホルダ64は、ヒートローラ50と軸方向に沿って略同一長さを有し、このヒートローラ50の上側に位置する連結部70と、この連結部70の両端から連続記録紙p導入側(即ち、図中右側)に向けてそれぞれ延設した一対のアーム部72とを一体的に備えている。ここで、両アーム部72は、夫々の略中央で、ヒートローラ50の回転軸線と平行に設定された中心軸線を有する軸部60によって、シャーシ62に揺動自在に枢支されている。又、各アーム部72の先端には、上方に立上げた上辺部を内側(装置中心側)に向けて屈折したスプリング受け74が一体的に形成されている。
【0031】
また、この軸部60には、両アーム部72の内側に位置した状態で、レバー76がその一方端(すなわち、連続記録紙pの排紙側端部)で揺動可能に枢支されている。各レバー76の他方端(即ち、連続記録紙pの導入側端部)の先端には、カムフォロア78が回転自在に設けられている。一方、ホルダ64のスプリング受け74と対応する下側位置の下辺部位には、スプリング保持部84が外側(アーム部72側)に向けて屈折突設されている。また、各スプリング保持部84の軸部60側に隣接して、フック86が外側に向けて屈折突設されている。
【0032】
ここで、軸部60における各アーム部72と対応するレバー76との間には、図6に示す様に、トーションスプリング88がそれぞれ外挿されている。各トーションスプリング88の延設端の一方は、対応するレバー76に形成されたフック86の上側に当接し、他端はシャーシ62の上辺を内側に屈折形成したフック部62Aの下面に当接している。このようにして、各トーションスプリング88の復帰付勢力によって、対応するレバー76は、軸部60を中心に時計方向に揺動付勢される。この結果、各レバー76の端部に装着されたカムフォロア78が、対応する回転カム90の外周カム面に当接する事になる。尚、図4では、ホルダ64のアーム部72は省略している。
【0033】
また、図1に示すように、ホルダ64の各スプリング受け74と、対応するレバー76のスプリング保持部84との間には、コイルスプリング92が各々介設されている。各コイルスプリング92の付勢力によって、ホルダ64がレバー76に対して反時計方向に(即ち、ヒートローラ50を保持する側が下方に向く様に)揺動付勢されている。また各スプリング受け74には、これを貫通して上下方向に沿って延出した状態で揺動規制ボルト94が設けられている。各揺動規制ボルト94の下端はスプリング保持部84に固定されている。この様にして、各揺動規制ボルト94は、レバー76に対するホルダ64の相対揺動量(両者のなす角度の広がり)を所定量に規制している。
【0034】
即ち、各レバー76は、対応するトーションスプリング88によって時計方向に揺動付勢されて、各カムフォロア78が対応する回転カム90に当接している。この結果、各回転カム90の回転による外周カム面の変位(回転中心からの偏心量)に従って、各レバー76は軸部60回りに揺動駆動され、この結果、ホルダ64は、各レバー76の揺動にコイルスプリング92又は揺動規制ボルト94を介して連動した状態で、揺動する事になる。そして、図1に示す様に、各カムフォロア78が回転カム90の外周カム面の回転中心からの変位量が最も大きい位置dに当接する状態(即ち、カムフォロア78が最も上方に位置する状態)で、ヒートローラ50の外周がプレスローラ52の外周に当接するように設定されている。このヒートローラ50のプレスローラ52へ当接した以降のレバー76の更なる揺動によって、コイルスプリング92が所定量圧縮変形する事になる。この様にして、各コイルスプリング92の弾性復帰力で、ヒートローラ50はプレスローラ52に所定の押圧力で圧接され、定着作用状態が規定される。
【0035】
一方、各カムフォロア78が対応する回転カム90の外周カム面の回転中心からの変位量が最も小さい位置aに当接する状態(即ち、カムフオロア78が最も下方に位置する状態)では、図3に示すように各レバー76の図中時計方向の揺動により、ホルダ64が揺動規制ボルト94を介して同様に図中時計方向に連動した状態で揺勤し、この結果、ホルダ64に保持されるヒートローラ50はプレスローラ52から上側に向けて所定間隔だけ遊離して、退避状態が規定される。
【0036】
なお、回転カム90は、レーザビームプリンタ装置10内の制御装置100によって回転駆動を制御されている。具体的には、制御装置100は、ヒートローラ50を、印刷時(画像形成時)には、図1に示すように、所定押圧力でプレスローラ52に圧接して定着作用状態となし、一方、印刷待機時には、図3に示すようにプレスローラ52から上方に遊離して退避状態となすように、作動制御されるものである。なお、制御装置100は、各種センサからの信号が入力され、トラクタベルトの搬送駆動制御、レーザースキャニングユニットの駆動制御、定着ローラ対の駆動制御など、レーザービームプリンタ10内の各種機構や回路を統括的に制御するものである。
【0037】
以上のように構成された定着装置36では、前述のように、回転カム90の回転によるレバー76およびホルダ64の揺動駆動によって、印刷時にはヒートローラ50を定着作用状態としてプレスローラ52に転接して定着作用を行なうと共に、印刷待機時にはプレスローラ52から上方に離間した状態にもたらされる。
【0038】
定着作用状態では、ヒートローラ50はプレスローラ52に所定押圧力で押圧付勢されると共に、ヒートローラ50が回転駆動され、両ローラ50、52に挟まれた連続記録紙pを加圧・加熱して定着作用を行ないつつ、連続記録紙pを搬送駆動して排紙する事になる。
【0039】
なお、図4に回転カム90の詳細な形状を示す。回転カム90の外周のa−b区間は、aからbに進むにつれカムシャフト91の回転中心点oからの距離が徐々に大きくなるように形成されている。また回転カム90の外周のb−c区間は、点oを中心とする円弧を成す。さらに回転カム90の外周のc−d区間は、cからdに進むにつれカムシャフト91の回転中心点oからの距離が徐々に大きくなるように形成されている。
【0040】
従って、点dとカムフォロア78が当接している状態から、回転カム90を図中反時計方向に回転させ、点aとカムフォロア78とを当接させるようにすると、カムフォロア78がb−c区間上と当接している間はヒートローラ50とプレスローラ52との距離は変わらない。なお、カムフォロア78がb−c区間上と当接している間、ヒートローラ50はプレスローラ52に、定着作用を示す最小の押圧力で圧接される。
【0041】
印刷終了時には連続記録紙pの未定着部分最後端がヒートローラ50とプレスローラ52の間を通過するときにカムファロア78が回転カム90の位置cに当接するように、回転カム90を一定速度で回転させながら連続記録紙を送る。その結果、図5のように、連続記録紙pの、定着ローラ対の駆動によって圧接力の変化に伴ってヒートローラ50から受ける熱量が変化して幅方向の収縮のばらつきが発生する領域は、回転カム90の区間c−d上にカムフォロア78がある場合と、区間a−b上にカムフォロア78がある場合との2箇所に分散される。
【0042】
従って、本発明の実施の形態の連続紙プリンタによれば、連続記録紙pの幅方向の収縮のばらつきが発生して生じるヨレwが2つに分散され、結果としてヨレwはトナー像の転写を阻害しない程度に軽減される。よって本発明の実施の形態の連続紙プリンタによれば、転写ヌケを防止することができる。
【0043】
上記の構成からなるレーザビームプリンタ装置10の動作ルーチンを図7−図12のフロー図を用いて詳細に説明する。なお、これらの動作ルーチンに対応したプログラムが制御装置内に格納されるとともに、制御装置により実行される。図8は、本発明の実施の形態のレーザビームプリンタ装置10の全体的な動作フローである。ステップS101にて、レーザビームプリンタ装置10の電源スイッチがユーザによってONに設定された後、ステップS102に進む。ステップS102ではセルフテストが実行され、レーザープリンタ装置10が印刷可能であるかどうかが判定される。ここで、レーザープリンタ装置10が印刷可能であれば(S102:OK)、ステップS103に進み、印刷不可であれば(S102:NG)ステップS110にてエラー表示を行い、本ルーチンを終了させる。
【0044】
ステップS103では、ユーザによって連続記録紙pの用紙長(連続記録紙pのミシン目間の距離)やヒートローラ50の温度などの設定情報が入力される。次いでステップS104に進む。
【0045】
ステップS104ではユーザによってレーザビームプリンタ10のスタートボタンが押下され、ステップS105に進む。ステップS105ではハロゲンランプ58が点灯され、ヒートローラ50のローラ本体56が加熱される。ここで、所定時間以内にローラ本体56がステップS103で設定された温度に達しなければ(S105:NG)、印刷を中止してステップS110に進んでエラー表示を行い、本ルーチンを終了させる。また、ステップS105にて所定時間以内にローラ本体56がステップS103で設定された温度に達すれば(S105:OK)、ステップS106に進む。
【0046】
ステップS106ではレーザビームプリンタ装置10にプリント信号が入力される(S106:Y)まで待機する。なお、プリント信号入力後、遅滞なく印刷が実施されるようヒートローラ56の温度を維持するため、ステップS106でレーザビームプリンタ装置10にプリント信号が入力されなかった場合はステップS105に戻る。
【0047】
ステップS107では、連続記録紙pの先頭ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目が、ホームポジションD上に位置するようにトラクタ34を駆動する(用紙位置セット処理)。なお、搬送経路30におけるAD間の搬送経路長は、レーザビームプリンタ装置10に使用可能な種々の連続記録紙pのうち、ミシン目間隔が最も長いもののミシン目間隔より十分長く設定されているものである。次いでステップS108に進み連続記録紙pへの印刷を実施する(プリント処理)。印刷終了後はステップS109に進み、フォームフィードを実施して連続記録紙pの未定着部分を全て定着させながら用紙送りを行い、印刷済部分が全て用紙取り出し口12bより排出されるようにする(フォームフィード処理)。次いで本ルーチンを終了させる。
【0048】
図9にステップS107の用紙位置セット処理についての詳細なフローを示す。本ルーチンが開始されるとステップS201に進み、ペーパートップセンサS1上に連続記録紙pがあるかどうかの判定が行われる。ここで、ペーパートップセンサS1上に連続記録紙pがあれば(S201:Y)、ステップS202に進む。
【0049】
ステップS202では、フォームフィードメモリにデータが書き込まれているかどうかの判定が行われる。ここで、フォームフィードメモリにデータが書き込まれていなければ(S202:無)、既に連続記録紙pの先頭ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がホームポジションD上に位置しているということであるので、本ルーチンを終了する。一方、フォームフィードメモリにデータが書き込まれていれば(S202:有)、連続記録紙pの先頭ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がホームポジションDよりも記録紙搬送方向下流側に位置しているということであるので、連続記録紙pを後退させるためにステップS203に進む。
【0050】
ステップS203では、排紙ローラ機構35が連続記録紙pの後退を妨げないように、前記排紙ローラ離接手段により、排紙ローラ(上)35aを持ち上げて排紙ローラ(下)35bより離間させ、ステップS204に進む。
【0051】
ステップS204では、連続記録紙pを先頭ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がホームポジションDに位置するまで後退させる。なお、ステップS203の時点では後述するフォームフィードルーチンによって先頭ページの記録紙搬送方向下流側のミシン目がカッター37の位置Cに位置しているので、ステップS204においては、連続記録紙pを(CD間の搬送経路長−連続記録紙pの用紙長)分だけ後退させればよい。次いでステップS205に進み、前記排紙ローラ離接手段により、排紙ローラ(上)35aを下げて排紙ローラ(下)35bに当接させ、本ルーチンを終了する。
【0052】
一方、ステップS201にてペーパートップセンサS1上に連続記録紙pがなければ(S201:N)、連続記録紙pの先頭ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がまだホームポジションDに達していないということであるので、ステップS206に進んで連続記録紙pを前進させる。
【0053】
ステップS206ではトラクタ34を駆動して連続記録紙pの前進を開始する。タイマをスタートさせる。次いでステップS207に進む。
【0054】
ステップS207では連続記録紙pの先頭がトップセンサS1を通過したかどうかの判定を行っている。ここで、連続記録紙pの先頭がトップセンサS1を通過していなければ、ステップS209に進む。ステップS209では前記タイマの値が所定時間以内であるかどうかを判定している。すなわち、前記タイマの値が所定時間以内であれば(S209:Y)ステップS207に戻る。そうでなければ(S209:N)、S206で連続記録紙pの前進を開始してから充分な時間が経過したにもかかわらずまだ連続記録紙pの先頭がトップセンサS1を通過していないということであるので、紙ジャム等の不具合が発生していると考えられる。よってステップS210に進み、エラー表示を行った後に本ルーチンおよび本ルーチンを呼び出しているメインルーチン(図8記載のルーチン)を強制的に終了させる。
【0055】
ステップS207にて連続記録紙pの先頭がトップセンサS1を通過していることが確認されれば(S207:Y)、ステップS208に進む。ステップS208では連続記録紙pを先頭ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がホームポジションDに位置するまで引き続き用紙を前進させる。すなわち、連続記録紙pを(連続記録紙pの用紙長−S1からDまでの搬送経路長)分だけ前進させる。次いで本ルーチンを終了させる。
【0056】
図10にステップS108のプリント処理に関する詳細なフローを示す。本ルーチンを開始すると、まずステップS301に進む。ステップS301ではヒートローラ50および排紙ローラ(上)35aの回動が開始され、ステップS302に進む。ステップS302ではさらに、感光ドラム14の回転が開始される。次いでステップS303に進む。
【0057】
ステップS303では感光ドラム14上へのトナー像の現像が開始される。次いでステップS304に進む。
【0058】
ステップS304においては、感光ドラム14上のトナー像のうち、ステップS303で最初に現像された部分がちょうど連続記録紙pの先頭に転写されるように、所定時間待機後トラクタ34を駆動して連続記録紙pの前進を開始する。次いでステップS305に進む。
【0059】
ステップS305では回転カム90を回転させてカムフォロア78が回転カム90の点dに当接するようにする。ついでステップS306に進む。ステップS306ではアーム部材44を揺動駆動して転写チャージゃ26のコロナ帯電器を転写作用位置に移動させる。なお、この時点ではまだ連続記録紙pの先頭は転写位置Aに達していない。次いでステップS307に進む。
【0060】
ステップS307ではペーパーエンドセンサS2位置E上に連続記録紙pがあるかどうかの判定をしている。ここで、ペーパーエンドセンサS2上に連続記録紙pがなければ(S307:N)連続記録紙pの最終ページに達したということであるので、ステップS310に進み、最終ページの処理(ラストページ処理)を行った後に本ルーチンを終了する。一方、ペーパーエンドセンサS2上に連続記録紙pがあるならば(S307:Y)ステップS308に進む。
【0061】
ステップS308では感光ドラム14へ感光させるデータが残っているかどうかの判定を行っている。ここでデータが残っているのであれば(S308:N)ステップS308に戻り、データが残っていないならば(S308:Y)ステップS309に進み、印刷終了の処理(プリント終了処理)を行った上で本ルーチンを終了させる。
【0062】
図7にステップS309のプリント終了処理ルーチンの詳細なフローを示す。本ルーチンを開始すると、まずステップS401に進む。ステップS401では、連続記録紙pの印刷が見込まれる最後のページの記録紙搬送方向上流側のミシン目が転写位置Aに達するまで待機する。次いでステップS402に進み、アーム部材44を揺動駆動して転写チャージャ26のコロナ帯電器を退避させる。次いでステップS403に進み、感光ドラム14の回転を停止する。
【0063】
次いで、ステップS404に進む。ステップS404ではヒートローラ50をプレスローラ52から離間させるために、回転カム90を一定の角速度で回転させる。なお、連続記録紙pの最後の転写済ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目よりやや上流側の位置が定着位置Bを通過するときに、カムフォロア78が回転カム90上の点cを通過するように、回転カム90の回転開始時刻は設定される。なお、カムフォロア78が回転カム90のa点に当接した時点で回転カム90は回転を停止する。
【0064】
次いで、ステップS405に進む。ステップS405では連続記録紙pの最後の転写済ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がカッター37の位置Cに達するまで(すなわち、ステップS402開始時からトラクタ34が連続記録紙pを搬送経路AC間分だけ前進させるまで)待機し、次いでヒートローラ50および排紙ローラ(下)の回転を停止する。同時にトラクタ34の動作を停止する。従ってユーザは最後の転写済ページの内容を確認することができる。
【0065】
次いで、ステップS406に進み、排紙ローラ(上)35aを持ち上げて排紙ローラ(下)35bより離間させ、ステップS407に進む。ステップS407では連続記録紙pの先頭の未印刷ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がホームポジションDに到達するように、トラクタ34を駆動して連続記録紙pを後退させる。すなわち(AD間の搬送経路長−用紙長)分だけ連続記録紙pを後退させる。次いでステップS408に進み、トラクタ34を停止する。さらにステップS409に進み、排紙ローラ(上)35aを下げて排紙ローラ(下)35bと当接させ、本ルーチンを終了させる。
【0066】
図11にステップS310のラストページ処理ルーチンのフロー図を示す。本ルーチンが開始されるとまずステップS501に進む。ステップS501では”PAPER EMPTY”メッセージを表示してステップS502に進む。ステップS502はトラクタ34および排紙ローラ機構35によって連続記録紙pがAE間の搬送経路長だけ前進して最終ページのの記録紙搬送方向上流側のミシン目が転写位置Aに達するまで待機する。
【0067】
次いで、ステップS503に進み、アーム部材44を揺動駆動して転写チャージャ26のコロナ帯電器を退避させる。次いでステップS504に進み、感光ドラム14の回転を停止する。
【0068】
次いで、ステップS505に進む。ステップS505では最終ページのの記録紙搬送方向上流側のミシン目が定着位置Bに達するまで(すなわち、本ルーチン開始時から連続記録紙pがBE間の搬送経路長だけ前進するまで)待機した後、回転カム90を回転させてヒートローラ50をプレスローラ52より離間させる。なお、カムフォロア78が回転カム90のa点に当接した時点で回転カム90は回転を停止する。
【0069】
次いで、ステップS506に進む。ステップS506では最終ページのの記録紙搬送方向上流側のミシン目がカッター位置Cに達するまで(すなわち、本ルーチン開始時から連続記録紙pがCE間の搬送経路長だけ前進するまで)待機した後、ヒートローラ50および排紙ローラ(上)35aの回転を停止する。次いでステップS507に進み、トラクタ34を停止し、本ルーチンを終了する。
【0070】
図12にステップS109のフォームフィード処理ルーチンのフロー図を示す。本ルーチンが開始されるとまずステップS601に進む。ステップS601では本ルーチンの直前にステップS310のルーチンが実行されたかどうかの判定をしている。ステップS310のルーチンが実行されたならば(S601:Y)フォームフィードを実施する必要がないので、本ルーチンを終了させる。一方、ステップS601においてステップS310のルーチンが実行されていないのであれば(S601:N)、ステップS602に進む。
【0071】
ステップS602では、ユーザによってフォームフィードが指示されているかどうかを判定する。ユーザがフォームフィードを指示しているのであれば(S602:Y)ステップS603に進み、そうでなければ(S602:N)本ルーチンを終了する。
【0072】
ステップS603では排紙ローラ(上)35aの回転を開始する。次いでステップS604に進み、トラクタ34を駆動して連続記録紙pを前進させる。
【0073】
次いでステップS605に進む。ステップS605では連続記録紙pの最後の印刷済ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目がカッター位置Cに達するまで待機する。すなわち、本ルーチン開始時からトラクタ34が連続記録紙pを(搬送経路CD間−用紙長)だけ前進させるまで待機する。次いでステップS606に進み、トラクタ34および排紙ローラ(上)の動作を停止する。
【0074】
次いでステップS607に進む。ステップS607ではフォームフィードメモリにデータを書き込み、ステップS608に進む。ステップS608ではユーザの操作によってカッター37が駆動され、連続記録紙pを最後の印刷済ページの記録紙搬送方向上流側のミシン目の位置で切断し、本ルーチンを終了する。
【0075】
本発明の第2の実施の形態のレーザービームプリンタを図面を用いて詳細に説明する。本発明の第2の実施の形態においては回転カムの位置検出を行い、ヒートローラ50がプレスローラ52を定着作用を示す最小の押圧力で圧接するようにカムフォロア78と回転カムが当接した状態で所定時間だけモータを強制停止させたのち、再び駆動を再開するものである。
【0076】
本発明の第2の実施の形態のレーザープリンタのカムシャフト91には、図13に示すように回転カム190の位置を把握する目的で、回転カム190と一体に回転する円盤状のコード板191が取付けられている。コード板191の一方の面には、図14に示すように同心円状に複数の異なる導電パターンが形成されており、ブラシ192を介して、電気的に回転カム190の位置を検出できる構成となっている。
【0077】
すなわち、カムフォロア78が回転カム190の位置aと当接する時は、ブラシ192のピン192aはコード板191の導電パターン191aと接触する。同様に、カムフォロア78が回転カム190の位置cと当接する時は、ピン192cが導電パターン191cと接触し、回転カム190の位置dと当接する時は、ピン192dが導電パターン191dと接触する。
【0078】
また、導電パターン191a,c,dは図示しない電源回路よりコード193を介してプルアップされており、ブラシ192のピン192a,c,dの電圧をモニタリングすることにより、ピンが導電パターンと接触しているかどうかを検知することができる。
【0079】
なお、本発明の第2の実施の形態においては、ヒートローラ50がプレスローラ52を定着作用を示す最小の押圧力で圧接するようにカムフォロア78と回転カムが当接した状態で所定時間だけモータを強制停止させる構成であるので、カム190のa−c−d間の外周形状は、a−c−dへと進むにつれカムシャフト91の回転中心点oからの距離が徐々に大きくなるように形成された単純な螺旋形状である。すなわち、位置dでカムフォロア78とカム190が当接した状態ではヒートローラ50は前記所定押圧力でプレスローラ52を圧接して定着作用状態となし、位置cではヒートローラ50がプレスローラ52を定着作用を示す最小の押圧力で圧接し、さらに位置aではヒートローラ50はプレスローラ52から完全に遊離して退避状態となる。
【0080】
本発明の第2の実施の形態のカム駆動制御処理ルーチンを図15に示す。本発明の第2の実施の形態においても、制御手段による動作は基本的に本発明の第1の実施の形態と同じであるが、図7のステップS404における「ヒートローラ/プレスローラOPEN処理」において、単に回転カム90の駆動モータを所定時間一定の角速度で駆動させる代りに、前記カム駆動制御処理ルーチンを実行するものである。
【0081】
本ルーチンが実行されると、最初にステップS701に進み、回転カム190のカム駆動モータの駆動を開始する。駆動方向は図1中、反時計回りである(位置dから位置aに向かう方向)。次いでステップS702に進み、カム190の位置cがカムフォロア78のところに達するまで(S702:Yes)モータの駆動を続ける(S702:No)。達したらステップS703に進みカム駆動モータを停止させ、さらにステップS704に進んでタイマを起動する。ここで、前記タイマの設定時間は、上記第1実施形態でカム駆動モータの一定速駆動としたときに、カム90の位置cから位置bに達するまでに要する時間に対応している。
【0082】
次いでステップS705に進み、タイマがタイムアップする(S705:Yes)まで待機する(S705:No)。タイムアップしたら、ステップS706に進み、カム駆動モータの駆動を再び開始する。さらにステップS707に進み、カムフォロア78のところにカム位置aが達する(S707:Yes)まで、モータの駆動を続け(S707:No)、位置aに達したら、ステップS708に進み、モータ駆動を停止して本ルーチンを終了し、図7のステップS405に戻る。なお、第2実施形態においも、ステップS305(図10)のヒートローラ/プレスローラclose処理に関しては、第1実施形態と同じである。
【0083】
【発明の効果】
以上のように、本発明の熱圧力定着方式の連続紙プリンタによれば、印刷を再開する時に連続記録紙の未印刷ページの先頭を前記感光ドラムの位置まで引き戻して空白ページを作ることなく未印刷ページの先頭から印刷でき、かつ転写ヌケが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の連続紙プリンタにおいて、ヒートローラとプレスローラを離接する機構を示したものである。
【図2】本発明の第1の実施の形態の連続紙プリンタを示したものである。
【図3】本発明の第1の実施の形態のプリンタにおいて、ヒートローラとプレスローラを離接する機構を示したものである。
【図4】本発明の第1の実施の形態のプリンタのカムを示したものである。
【図5】本発明の第1の実施の形態のプリンタによって印刷された連続記録紙を示したものである。
【図6】本発明の第1の実施の形態のプリンタのトーションスプリングの取付位置を示したものである。
【図7】本発明の第1の実施の形態のプリンタのプリント終了処理ルーチンに関するフローである。
【図8】本発明の第1の実施の形態のプリンタの全体的な動作フローである。
【図9】本発明の第1の実施の形態のプリンタの用紙位置セット処理に関するフローである。
【図10】本発明の第1の実施の形態のプリンタのプリント処理に関するフローである。
【図11】本発明の第1の実施の形態のプリンタのラストページ処理ルーチンに関するフローである。
【図12】本発明の第1の実施の形態のプリンタのフォームフィード処理ルーチンに関するフローである。
【図13】本発明の第2の実施の形態の回転カムおよびコード板を示したものである。
【図14】本発明の第2の実施の形態のコード板を示したものである。
【図15】本発明の第2の実施の形態のプリンタのカム駆動制御処理ルーチンに関するフローである。
【符号の説明】
10 レーザビームプリンタ装置
12 装置本体
36 定着装置
50 ヒートローラ
52 プレスローラ
54 定着ローラ対
56 ローラ本体
58 ハロゲンランプ
60 軸部
62 シャーシ
64 ホルダ
66 芯金
68 弾性部材層
70 連結部
72 アーム部
74 スプリング受け
76 レバー
78 カムフォロア
84 スプリング保持部
88 トーションスプリング
90 回転カム
91 カムシャフト
92 コイルスプリング
94 揺動規制ボルト
100 制御装置
190 回転カム
191 コード板
191a 導電パターン
191b 導電パターン
191c 導電パターン
192 ブラシ
192a ピン
192b ピン
192c ピン
Claims (5)
- 連続記録シートまたは連続記録紙を所定の方向に搬送しながら連続記録シートまたは連続記録紙に画像を形成するプリンタであって、
連続記録シートまたは連続記録紙を所定の方向および前記所定の方向と反対の方向に搬送する搬送装置と、
連続記録シートまたは連続記録紙に画像を形成する、画像形成装置と、
前記所定の方向において前記画像形成装置の下流側に配置され、ローラ対であるヒートローラとプレスローラとからなる定着ローラ対と、
前記ヒートローラとプレスローラの少なくとも一方を移動させ、前記ヒートローラとプレスローラとを離接させるローラ駆動手段と、
前記ヒートローラを加熱する加熱手段と、
を有し、
連続記録シートまたは連続記録紙への画像形成が終了した後、画像形成済の部分が全て定着されてプリンタより排出されるように前記搬送装置が連続記録シートまたは連続記録紙を前記所定の方向に搬送しながら、前記ローラ駆動手段は前記ヒートローラとプレスローラとを圧接状態から離間状態に向けて駆動を開始し、前記ヒートローラとプレスローラとが前記離間状態となるまでの間に、少なくとも一回はその駆動を一時停止して、所定時間前記圧接状態と離間状態の中間の状態で連続記録紙が搬送される状態が維持されることを特徴とする熱圧力定着方式プリンタ。 - 連続記録シートまたは連続記録紙の搬送を停止する際は、前記ローラ駆動手段は、連続記録シートまたは連続記録紙の画像形成済の部分の搬送方向末端位置付近にて、前記中間の状態として、前記ヒートローラーとプレスローラが連続記録シートまたは連続記録紙と接触状態となるように、前記ヒートローラとプレスローラとの相対位置を制御する特徴とする、請求項1に記載のプリンタ。
- 前記ローラ駆動手段は支点を中心にして回転し、その一端が前記ヒートローラと前記プレスローラの一方と接続されたアーム機構であり、前記アーム機構の回転によって、その一端が前記ヒートローラと前記プレスローラの一方ごと上下動することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
- 前記ローラ駆動手段はアーム機構の他端を上下させるカム機構を有し、
前記カム機構は、
回転カムと、
前記回転カムを時計回りまたは反時計回りに一定の速度で回転させるカム回転駆動手段と、
を有し、
前記回転カムの周には少なくとも一ヶ所の前記回転カムの回転中心を中心とする円弧部分を含むことを特徴とする、請求項3に記載のプリンタ。 - 前記ローラ駆動手段は、アーム機構の他端を上下させるカム機構を有し、
前記カム機構は、
カムと、
前記カム部材を駆動するカム駆動手段と、
前記カムの位置をするカム位置検出手段と、
前記前記カム駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記カム位置検出手段が前記カムが所定位置に駆動されたこと検出した場合、前記カム駆動手段による駆動を所定時間停止させることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
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