JP5589723B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5589723B2
JP5589723B2 JP2010216605A JP2010216605A JP5589723B2 JP 5589723 B2 JP5589723 B2 JP 5589723B2 JP 2010216605 A JP2010216605 A JP 2010216605A JP 2010216605 A JP2010216605 A JP 2010216605A JP 5589723 B2 JP5589723 B2 JP 5589723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image carrier
contact
separation
recording sheet
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010216605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012073318A (ja
Inventor
英明 出口
惣一郎 間瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2010216605A priority Critical patent/JP5589723B2/ja
Publication of JP2012073318A publication Critical patent/JP2012073318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5589723B2 publication Critical patent/JP5589723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、像担持体から記録シートを剥離させる剥離部材を備えた画像形成装置に関する。
従来、トナー像を担持する感光ドラム(像担持体)と、感光ドラムに貼り付いた用紙を剥がすための剥離部材と、剥離部材を感光ドラムに接離させる接離機構とを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、用紙の通過を検知する通紙センサにより感光ドラムと転写ローラとの間のニップ部に用紙が突入するか否かを判断しており、用紙がニップ部に突入する場合に、剥離部材を感光ドラムに接触させている。これにより、剥離部材が感光ドラムを無駄に摺接しないので、感光ドラムから用紙に転写しきれずに感光ドラム上に残ったトナーが剥離部材に付着して次回の剥離時に剥離部材上のトナーで用紙を汚してしまうことを抑制することが可能となるとともに、感光ドラムや剥離部材の寿命を延ばすことが可能となっている。
特開平1−185571号公報
しかしながら、従来技術では、用紙がニップ部に突入するたびに剥離部材を感光ドラムに接触させるので、感光ドラムに用紙が貼り付きにくい場合(例えば用紙の先端が剥離部材側にカールしていない場合)であっても剥離部材を感光ドラムに摺擦させてしまい、剥離部材と感光ドラムとの摺擦距離が長くなるといった問題があった。そして、このように摺擦距離が長くなると、感光ドラム上の転写残トナー(転写しきれずに残ったトナー)が剥離部材に付着するといった問題や、剥離部材と感光ドラムがともに摩耗してしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、剥離部材の感光ドラム(像担持体)への接触回数および摺擦距離を少なくすることで、剥離部材へのトナー(現像剤)の付着を抑えるとともに、感光ドラムや剥離部材の寿命を延ばすことを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、現像剤像を担持しながら回転する像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体上の現像剤像を、搬送される記録シートに転写位置において転写させる転写部材と、前記転写位置に対して前記像担持体の回転方向下流側において前記像担持体に接触可能に配置され、前記像担持体から前記記録シートを剥離させる剥離部材と、前記剥離部材が前記像担持体に当接する当接位置と前記剥離部材が前記像担持体から離間する離間位置との間で前記剥離部材を変位させる接離機構と、所定の条件が揃ったときに前記接離機構を制御することで、前記像担持体に対して剥離部材を接離させる制御装置と、を備えた画像形成装置であって、前記制御装置は、前記転写位置に到達した前記記録シートの電気抵抗値を測定可能に構成され、前記記録シートの電気抵抗値が、所定の閾値を超えているときに、前記接離機構を制御して前記剥離部材を前記像担持体に当接させ、前記閾値以下であるときに、前記剥離部材を前記像担持体から離間した状態に維持する接離制御を実行することを特徴とする。
ここで、本願発明者らは、両面印字の2面目印字時に紙ジャム(記録シートが像担持体に貼り付くことによる紙詰まり)が発生しやすいことを発見している。本発明は、この発見に着目した発明であり、両面印字の2面目印字のときにだけ剥離部材を像担持体に接触させることで、剥離部材の像担持体への接触回数を少なくしている。
具体的に、本発明では、2面目印字のときであるか否かを判断するのに、記録シートの電気抵抗値を利用している。すなわち、熱による現像剤定着を行う画像形成装置では、2面目印字のときに像担持体と転写部材との間を通る記録シートは、1面目印字のときよりも乾燥した状態となるため、記録シートの電気抵抗値は、2面目印字のときの方が1面目印字のときよりも大きくなる。そのため、本発明における「所定の閾値」は、例えば2面目印字のときの電気抵抗値よりも小さく、かつ、1面目印字のときの電気抵抗値よりも大きな値に設定すればよく、具体的には実験やシミュレーションなどによって適宜設定すればよい。
本発明によれば、電気抵抗値が所定の閾値を超えているとき(すなわち、電気抵抗値が大きいとき、2面目印字のために乾燥した記録シートが転写位置を通過するとき)にだけ、剥離部材を像担持体に当接させるので、転写位置に用紙が到達するたびに剥離部材を当接させるような従来技術に比べ、剥離部材と像担持体との摺接を抑えることができる。
本発明によれば、剥離部材の像担持体への接触回数および摺擦距離を少なくすることができるので、剥離部材への現像剤の付着を抑えるとともに、像担持体や剥離部材の寿命を延ばすことができる。
本発明の実施形態に係るレーザプリンタを示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。
<レーザプリンタの全体構成>
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
以下の説明において、方向は、レーザプリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側(手前側)」、紙面に向かって右側を「後側(奥側)」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、記録シートの一例としての用紙Pを装置本体2内に給紙するためのフィーダ部3と、用紙Pに画像を形成するための画像形成部4を備えている。
フィーダ部3は、装置本体2の下部に着脱可能に装着される給紙トレイ31と、給紙トレイ31内の用紙Pを画像形成部4に向けて給紙する給紙機構32を備えている。給紙機構32は、給紙ローラ33と、分離ローラ34と、レジストローラ35を備えている。
フィーダ部3では、給紙トレイ31内の用紙Pが給紙ローラ33および分離ローラ34によって1枚ずつに分離されて搬送される。その後、用紙Pは、図示せぬ紙粉取りローラで紙粉が除去された後、レジストローラ35で先端の位置が揃えられて画像形成部4(感光ドラム81と転写ローラCRの間)に送られる。
画像形成部4は、スキャナユニット5、プロセスカートリッジ6、転写部材の一例としての転写ローラCRおよび定着装置7を備えている。
スキャナユニット5は、装置本体2内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。このスキャナユニット5では、レーザビームを、後述する像担持体の一例としての感光ドラム81の表面上に高速走査にて照射する。
プロセスカートリッジ6は、装置本体2に着脱可能であり、感光ドラム81や帯電器82を有するドラムカートリッジ8と、現像ローラ91や現像剤の一例としてのトナーを有する現像カートリッジ9を備えている。
プロセスカートリッジ6では、回転する感光ドラム81の表面が、帯電器82により一様に帯電された後、スキャナユニット5からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、感光ドラム81の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、回転駆動される現像ローラ91によって現像カートリッジ9内のトナーが感光ドラム81の静電潜像に供給されて、感光ドラム81の表面上にトナー像が形成される。その後、感光ドラム81と、当該感光ドラム81に対向して配置される転写ローラCRとの間を用紙Pが通る際に、転写ローラCRに転写バイアスが印加されることにより、転写位置CPにおいて感光ドラム81の表面に担持されているトナー像が、搬送される用紙P上に転写される。
定着装置7は、加熱ローラ71と、加熱ローラ71と対向して配置され加熱ローラ71を押圧する加圧ローラ72とを備えている。そして、このように構成される定着装置7では、用紙P上に転写されたトナーを、用紙Pが加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に熱定着している。
そして、定着装置7で熱定着された用紙Pは、定着装置7の下流側に配設される排紙ローラRに搬送され、この排紙ローラRから排紙トレイ21上に排出される。なお、両面印字時においては、表面(1面目)が印字された用紙Pは、排紙ローラRにより途中まで排紙トレイ21上に排出された後、排紙ローラRの逆回転(スイッチバック)によって戻し経路22に送られ、複数の再搬送ローラ23によってレジストローラ35(画像形成部4の上流側)に反転状態で再供給される。
そして、レジストローラ35から感光ドラム81と転写ローラCRの間に送られることで、用紙Pの裏面(2面目)にトナー像が転写される。その後、用紙Pは、表面印字時と同様に、定着装置7を通った後、排紙ローラRによって排紙トレイ21上に排出される。
<剥離フィルム周りの構造>
次に、本発明の特徴部分である剥離フィルム100周りの構造について説明する。
レーザプリンタ1は、剥離部材の一例としての剥離フィルム100と、剥離フィルム100を感光ドラム81に接離させるための接離機構110および制御装置120と、用紙Pの通過を検知する通紙センサ130を備えている。
剥離フィルム100は、左右(感光ドラム81の軸方向)に延びる長尺のシート材であり、上端に設けられた回転軸101が装置本体2に回動可能に支持されている。剥離フィルム100は、転写位置CPよりも感光ドラム81の回転方向下流側において感光ドラム81に接触可能な接触部102を有しており、この接触部102が感光ドラム81に接触している状態で感光ドラム81から用紙Pを剥離させるようになっている。
接離機構110は、剥離フィルム100が感光ドラム81に当接する当接位置(実線の位置)と、剥離フィルム100が感光ドラム81から離間する離間位置(破線の位置)との間で剥離フィルム100を揺動(変位)させる機構となっている。なお、接離機構110としては、例えばモータを正転・逆転させることで剥離フィルム100を当接位置と離間位置との間で揺動させる機構や、剥離フィルム100を常時当接位置に付勢するバネと、磁力により剥離フィルム100をバネの付勢力に抗して離間位置に引き寄せる電磁石とで構成される機構などを採用することができる。
通紙センサ130は、スキャナユニット5によるレーザビームの出射タイミングを決めるための既存のセンサであり、感光ドラム81と転写ローラCRとの間に突入する前の用紙Pの通過を検知している。そして、本実施形態では、このような既存の通紙センサ130を利用して制御装置120が後述する接離制御を行うようになっている。
制御装置120は、CPU,ROM,RAMなどを有し、予め用意されたプログラムに従い、印字指令(印刷データ)の受信、フィーダ部3、画像形成部4および接離機構110の制御を行うように構成されている。特に、本実施形態において、制御装置120は、所定の条件が揃ったときに接離機構110を制御することで、感光ドラム81に対して剥離フィルム100を接離させる制御を行うようになっている。
具体的に、制御装置120は、転写ローラCRに転写バイアスを印加しているときに、感光ドラム81と転写ローラCRとの間の電気抵抗値を測定可能に構成されており、これにより、転写位置CPに到達した用紙Pの電気抵抗値を測定可能となっている。ここで、「感光ドラム81と転写ローラCRとの間の電気抵抗値」とは、感光ドラム81と転写ローラCRの電気抵抗値を含んだ電気抵抗値をいう。すなわち、「感光ドラム81と転写ローラCRとの間の電気抵抗値」とは、感光ドラム81と転写ローラCRとの間に用紙Pがないときは感光ドラム81と転写ローラCRの電気抵抗値の総量であり、用紙Pがあるときは感光ドラム81、用紙Pおよび転写ローラCRの電気抵抗値の総量である。
また、制御装置120は、印字指令を受けてから印字制御が完了するまでの間、転写ローラCRに転写バイアスを印加するように構成されている。なお、画像形成装置がカラーの場合には、例えば印字制御後の公知のクリーニング制御が完了するまでの間、転写バイアスを印加するように制御装置が構成されていてもよい。
そして、この制御装置120は、電気抵抗値の変化量が、第1所定値(所定の閾値)を超えているときに、接離機構110を制御して剥離フィルム100を感光ドラム81に当接させ、第1所定値以下であるときに、剥離フィルム100を感光ドラム81から離間した状態に維持する接離制御を実行するようになっている。ここで、「電気抵抗値の変化量」とは、所定のサイクルで測定している電気抵抗値の前回値(用紙Pが転写位置CPに入る前)と今回値(用紙Pが転写位置CPに入った後)との差をいう。なお、剥離フィルム100は、このような接離制御が実行されない限り、常時感光ドラム81から離間した状態となっている。
ここで、「第1所定値」は、例えば2面目印字のために用紙Pが感光ドラム81と転写ローラCRとの間を通るときの電気抵抗値の変化量よりも僅かに小さな値に設定すればよく、具体的には実験やシミュレーションなどによって適宜設定すればよい。より詳しくは、高湿環境下における2面目印字時の電気抵抗値の変化量よりも小さく、かつ、低湿環境下における1面目印字時の電気抵抗値の変化量よりも大きな値を、第1所定値とすればよい。
なお、1面目印字時の電気抵抗値の変化量は、温度に関わらず、湿度が低くなる程、大きな値となることが実験等により確認されている。また、2面目印字時の電気抵抗値の変化量は、温度に関わらず、湿度が高くなる程、小さな値となることが実験等により確認されている。さらには、高湿環境下における2面目印字時の電気抵抗値の変化量は、低湿環境下における1面目印字時の電気抵抗値の変化量と略同じ値もしくはこれよりも大きな値となることも実験等により確認されている。
このように設定された第1所定値によって接離制御を行うことによって、感光ドラム81に用紙Pが貼り付き易い2面目印字時のみに剥離フィルム100が感光ドラム81に接触するので、剥離フィルム100と感光ドラム81との無駄な摺接が抑制されている。
また、制御装置120は、感光ドラム81と転写ローラCRとの間を用紙Pが通っていないときに測定した電気抵抗値が、第2所定値以下であるときに、接離制御を実行し、第2所定値を超えているときに、接離制御を実行しないように構成されている。ここで、「第2所定値」とは、低温・低湿環境下における電気抵抗値と、常温・常湿環境下における電気抵抗値とを切り分けるための境界の値に設定されている。
これによれば、電気抵抗値が第2所定値を超えているとき、すなわち低温・低湿環境下においては、接離制御が実行されないので、剥離フィルム100が感光ドラム81から離間した状態に維持されて、剥離フィルム100と感光ドラム81との無駄な摺接をより抑えることが可能となっている。ここで、低温・低湿環境下においては、2面目印字時であっても、用紙Pがカールしにくく、感光ドラム81に貼り付きにくいことが実験等によって確認されている。そのため、前述したように低温・低湿環境下において接離制御を実行しなくても、紙ジャムが発生することはない。
また、制御装置120は、用紙Pの先端(搬送方向下流側端)が剥離フィルム100の接触部102を通り過ぎたか否かを判断し、通り過ぎたときに、接離機構110を制御して剥離フィルム100を感光ドラム81から離間させるように構成されている。
具体的に、制御装置120は、図2に示すフローチャートに基づいて制御を実行する。
図2に示すように、制御装置120は、まず、電気抵抗値が第2所定値α以下であるか否かを判断する(S1)。ステップS1において、電気抵抗値が第2所定値α以下である場合、すなわち使用環境が低温・低湿環境下でない場合には(Yes)、制御装置120は、通紙センサ130からの信号に基づいて、用紙Pが通紙センサ130を通過したか否かを判断する(S2)。
ステップS2において、用紙Pが通紙センサ130を通過したと判断した場合には(Yes)、制御装置120は、第1規定時間t1が経過したか否かを判断する(S3)。ここで、「第1規定時間t1」とは、用紙Pが通紙センサ130を通過してから転写位置CPに到達するまでの時間である。すなわち、ステップS3では、用紙Pが転写位置CPに到達したか否かを判断している。
ステップS3において、第1規定時間t1が経過した場合、すなわち用紙Pが転写位置CPに到達した場合には(Yes)、制御装置120は、電気抵抗値の変化量が第1所定値βを超えているか否かを判断する(S4)。ステップS4において、電気抵抗値の変化量が第1所定値βを超えている場合、すなわち両面印字における2面目印字である場合には(Yes)、制御装置120は、剥離フィルム100を感光ドラム81に当接させる(S5)。
ステップS5の後、制御装置120は、第2規定時間t2が経過したか否かを判断する(S6)。ここで、「第2規定時間t2」は、剥離フィルム100を感光ドラム81に当接させてから用紙Pの先端が剥離フィルム100の接触部102を通り過ぎるまでにかかる時間である。すなわち、ステップS5では、用紙Pの先端が剥離フィルム100の接触部102を通り過ぎたか否かを判断している。
ステップS6において、第2規定時間t2が経過した場合、すなわち用紙Pの先端が剥離フィルム100の接触部102を通り過ぎた場合には(Yes)、制御装置120は、剥離フィルム100を感光ドラム81から離間させて(S7)、本制御を終了する。また、ステップS4において、電気抵抗値の変化量が第1所定値β以下である場合、すなわち1面目印字である場合には(No)、制御装置120は、ステップS5〜S7を行わずに、本制御を終了する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
電気抵抗値の変化量が第1所定値βを超えているとき(すなわち、電気抵抗値の変化量が大きいとき、2面目印字のために乾燥した用紙Pが転写位置CPを通過するとき)にだけ、剥離フィルム100を感光ドラム81に当接させるので、転写位置に用紙が到達するたびに剥離部材を当接させるような従来技術に比べ、剥離フィルム100と感光ドラム81との摺接を抑えることができる。そのため、剥離フィルム100と感光ドラム81との接触回数および摺擦距離を少なくすることができるので、剥離フィルム100へのトナーの付着を抑えるとともに、感光ドラム81や剥離フィルム100の寿命を延ばすことができる。
感光ドラム81と転写ローラCRとの間を用紙Pが通っていないときの電気抵抗値が第2所定値αを超えているとき、すなわち、用紙Pのジャムが発生しにくい低温・低湿環境下では接離制御(S4〜S7)に移行することはないので、低温・低湿環境下における無駄な接離制御を抑えることができる。そのため、剥離フィルム100へのトナーの付着をさらに抑えることができるとともに、感光ドラム81等の寿命をさらに延ばすことができる。
用紙Pの先端が剥離フィルム100の接触部102を通り過ぎたときに剥離フィルム100を感光ドラム81から離間させるので、例えば、用紙全体が剥離フィルムの接触部を通り過ぎた後に剥離フィルムを感光ドラムから離間させる構造に比べ、剥離フィルム100と感光ドラム81とが摺接する時間を短くすることができる。そのため、剥離フィルム100へのトナーの付着をさらに抑えることができるとともに、感光ドラム81等の寿命をさらに延ばすことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、用紙Pの先端が剥離フィルム100の接触部102を通り過ぎたときに剥離フィルム100を感光ドラム81から離間させたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、接離制御において剥離フィルムを感光ドラムに当接させた後、用紙の先端(搬送方向下流側端)が剥離フィルムの接触部を通り過ぎてから、用紙の後端(搬送方向上流側端)が剥離フィルムの接触部を通り過ぎるまでの間(用紙が剥離フィルムに接している間)であれば、どのタイミングで剥離フィルムを感光ドラムから離間させてもよい。この場合であっても、用紙が剥離フィルムから完全に離れた後に剥離フィルムを感光ドラムから離間させる構造に比べ、剥離フィルム100へのトナーの付着をさらに抑えることができるとともに、感光ドラム等の寿命を延ばすことができる。
前記実施形態では、通紙センサ130からの信号を利用して制御を行ったが、本発明はこれに限定されず、通紙センサ130からの信号を利用しないで制御することも可能である。具体的には、図3に示すように、図2のフローチャートからステップS2,S3を取り除くとともに、ステップS4でNoと判断された後に、印刷が完了したか否かを判断し、完了した場合(Yes)には本制御を終了し、完了していない場合(No)には再度ステップS4の処理に戻る新たなステップS11を設ければよい。
これによれば、例えば両面印字の1面目印字の際には、制御装置は、ステップS4:No→ステップS11:Noの処理を繰り返し実行する。そして、2面目印字が開始されると、ステップS4でYesと判断されて、ステップS5〜S7が実行される。また、片面印字の場合には、制御装置は、ステップS4:No→ステップS11:Noの処理を所定時間繰り返した後、片面印字の完了後は、ステップS11でYesと判断して、本制御を終了する。
前記実施形態では、電気抵抗値の変化量が、第1所定値を超えているときに、剥離フィルム100を感光ドラム81に当接させ、第1所定値以下であるときに、剥離フィルム100を感光ドラム81から離間した状態に維持したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば第1所定値の値によっては、電気抵抗値の変化量が、第1所定値以上であるときに剥離フィルム100を当接させ、第1所定値未満であるときに剥離フィルム100を離間させてもよい。また、第2所定値も同様に、第2所定値の値によっては、第2所定値未満であるときに接離制御を実行し、第2所定値以上であるときに接離制御を実行しないようにしてもよい。
前記実施形態では、像担持体として感光ドラム81を例示したが、本発明はこれに限定されず、像担持体は、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、剥離部材の一例として撓み変形しやすい剥離フィルム100を例示したが、本発明はこれに限定されず、剥離部材は、撓み変形し難い部材であってもよい。
前記実施形態では、転写部材として転写ローラCRを例示したが、本発明はこれに限定されず、転写部材は、導電性ブラシや導電性板バネなど、転写バイアスが印加されるものであればよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として厚紙、はがき、薄紙などの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、記録シートは、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、低温・低湿環境下では接離制御(S4〜S7)に移行しないようにステップS1の処理を設けたが、本発明はこれに限定されず、ステップS1の処理はなくてもよい。この場合には、低温・低湿環境下でステップS4の処理を行う際に、1面目印字のときも用紙が乾いているためステップS5へ進むことがあり得る、すなわち、低温・低湿環境下では用紙が転写位置に来るたびに剥離部材が感光ドラムに当接されることもあり得る。しかし、このような現象は、用紙が転写位置に来るたびに剥離部材を感光ドラムに当接させる従来技術と同様であるため、特に問題はない。また、この場合であっても、常温・常湿や高温・高湿の環境下では、前記実施形態と同様の効果を確実に発揮できるので、従来技術よりも剥離部材と感光ドラムの摺接を抑制することができる。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、像担持体と転写部材との間の電気抵抗値の変化量が第1所定値を超えたか否かを判定することで、記録シートの電気抵抗値が所定の閾値を超えているか否かを判定したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、像担持体と転写部材との間の電気抵抗値が所定の閾値を超えているか否かを判定することで、記録シートの電気抵抗値が所定の閾値を超えているか否かを判定してもよい。
前記実施形態では、記録シートの電気抵抗値を測定する方法として、像担持体と転写部材との間の電気抵抗値を測定したが、本発明はこれに限定されず、例えば他のセンサを用いて記録シートの電気抵抗値を測定してもよい。なお、他のセンサは、例えば像担持体と転写部材とのニップ部へ向けて記録シートを搬送する一対のローラ(例えばレジストローラ35)に電圧をかけることで構成することができる。この場合であっても、一対のローラ間の電気抵抗値を見ることで、記録シートの電気抵抗値を知ることができる。
1 レーザプリンタ
81 感光ドラム
100 剥離フィルム
102 接触部
110 接離機構
120 制御装置
130 通紙センサ
CP 転写位置
CR 転写ローラ
P 用紙

Claims (4)

  1. 現像剤像を担持しながら回転する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体上の現像剤像を、搬送される記録シートに転写位置において転写させる転写部材と、
    前記転写位置に対して前記像担持体の回転方向下流側において前記像担持体に接触可能に配置され、前記像担持体から前記記録シートを剥離させる剥離部材と、
    前記剥離部材が前記像担持体に当接する当接位置と前記剥離部材が前記像担持体から離間する離間位置との間で前記剥離部材を変位させる接離機構と、
    所定の条件が揃ったときに前記接離機構を制御することで、前記像担持体に対して剥離部材を接離させる制御装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御装置は、
    前記転写部材に転写バイアスを印加しているときに、前記像担持体と前記転写部材との間の電気抵抗値を測定可能に構成されるとともに、前記転写位置に到達した前記記録シートの電気抵抗値を測定可能に構成され、
    前記像担持体と前記転写部材との間を記録シートが通っていないときに測定した電気抵抗値が、第2所定値以下であり、かつ、前記記録シートの電気抵抗値が、所定の閾値を超えているときに、前記接離機構を制御して前記剥離部材を前記像担持体に当接させ、前記像担持体と前記転写部材との間を記録シートが通っていないときに測定した電気抵抗値が、第2所定値を超えているとき、または、前記記録シートの電気抵抗値が、前記閾値以下であるときに、前記剥離部材を前記像担持体から離間した状態に維持する接離制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 現像剤像を担持しながら回転する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体上の現像剤像を、搬送される記録シートに転写位置において転写させる転写部材と、
    前記転写位置に対して前記像担持体の回転方向下流側において前記像担持体に接触可能に配置され、前記像担持体から前記記録シートを剥離させる剥離部材と、
    前記剥離部材が前記像担持体に当接する当接位置と前記剥離部材が前記像担持体から離間する離間位置との間で前記剥離部材を変位させる接離機構と、
    所定の条件が揃ったときに前記接離機構を制御することで、前記像担持体に対して剥離部材を接離させる制御装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御装置は、
    前記転写部材に転写バイアスを印加しているときに、前記像担持体と前記転写部材との間の電気抵抗値を測定可能に構成され、
    前記像担持体と前記転写部材との間を記録シートが通っていないときに測定した電気抵抗値が、第2所定値以下であり、かつ、前記電気抵抗値の変化量が、第1所定値を超えているときに、前記接離機構を制御して前記剥離部材を前記像担持体に当接させ、前記像担持体と前記転写部材との間を記録シートが通っていないときに測定した電気抵抗値が、第2所定値を超えているとき、または、前記電気抵抗値の変化量が、前記第1所定値以下であるときに、前記剥離部材を前記像担持体から離間した状態に維持する接離制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記剥離部材は、前記像担持体と接触可能な接触部を有し、
    前記制御装置は、
    前記接離制御において前記剥離部材を前記像担持体に当接させた後、
    前記記録シートの搬送方向下流側端が前記剥離部材の接触部を通り過ぎてから、前記記録シートの搬送方向上流側端が前記剥離部材の接触部を通り過ぎるまでの間に、前記接離機構を制御して前記剥離部材を前記像担持体から離間させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記記録シートの搬送方向下流側端が前記剥離部材の接触部を通り過ぎたか否かを判断し、
    通り過ぎたときに、前記接離機構を制御して前記剥離部材を前記像担持体から離間させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
JP2010216605A 2010-09-28 2010-09-28 画像形成装置 Active JP5589723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010216605A JP5589723B2 (ja) 2010-09-28 2010-09-28 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010216605A JP5589723B2 (ja) 2010-09-28 2010-09-28 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012073318A JP2012073318A (ja) 2012-04-12
JP5589723B2 true JP5589723B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=46169576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010216605A Active JP5589723B2 (ja) 2010-09-28 2010-09-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5589723B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021019705A1 (ja) * 2019-07-31 2021-02-04 東芝三菱電機産業システム株式会社 リード線引出装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6055366A (ja) * 1983-09-06 1985-03-30 Sharp Corp 用紙の分離装置
JPS6421473A (en) * 1987-07-17 1989-01-24 Konishiroku Photo Ind Separation claw device
JPH0792819A (ja) * 1993-09-28 1995-04-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH10207253A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2002108110A (ja) * 2000-10-02 2002-04-10 Sharp Corp 画像形成装置
JP2010128054A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012073318A (ja) 2012-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009186511A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4806942B2 (ja) 画像形成装置
JP5063105B2 (ja) 画像形成装置
JP2009168909A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2016006471A (ja) 画像形成装置
JP2009163030A (ja) 画像形成装置及びその駆動制御方法
US20160342113A1 (en) Image forming apparatus, image formation system and recording medium
JP4992932B2 (ja) 画像形成装置
JP2011128398A (ja) 画像形成装置
JP2016065920A (ja) 画像形成装置および画像形成システム
JP5589723B2 (ja) 画像形成装置
JP5986962B2 (ja) 画像形成装置
JP2004309569A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012083568A (ja) 画像形成装置
JP2012098543A (ja) 画像形成装置
JP2007183684A (ja) 画像形成装置
JP2007183518A (ja) 画像形成装置
JP2006232442A (ja) シート搬送装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP2003280302A (ja) 画像形成装置
JP2013250334A5 (ja)
JP2004219854A (ja) 画像形成装置
JP6905044B2 (ja) 画像形成装置
JP6897631B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4932327B2 (ja) 画像形成装置
JP2011158809A (ja) 定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20130708

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20140714

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5589723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150