JP5063105B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体の表裏両面にトナー像を順次形成するようにした画像形成装置に関する。
従来より、複写機やレーザービームプリンタ等の各種画像形成装置において、紙等からなるシート状の記録媒体の表側面及び裏側面の両面に対して画像形成を自動的に行わせるようにした両面画像形成装置が知られている。このような両面画像形成装置においては、まず感光ドラム等の像担持体を備えた画像形成部において、記録媒体の第1面(表側面)にトナー像を形成し、そのトナー像に対して定着手段で第1回目の加熱処理を行って記録媒体上に定着させる。次いで、その第1面(表側面)にトナー像が定着された記録媒体を両面用搬送手段に送り込んでスイッチバック動作等により表裏を反転させ、その反転された記録媒体を再び画像形成部に供給して当該記録媒体の第2面(裏側面)にトナー像を形成し、そのトナー像に対して定着手段で第2回目の加熱処理を行って記録媒体上に定着させる。このようにして記録媒体の表裏両面に対する画像形成を自動的に行うようにしている。
ところが、上述したようにして記録媒体の表裏両面に画像形成を行う場合には、記録媒体の第1面(表側面)に対する第1回目の高温による定着加熱処理により記録媒体に発生するカール(巻き癖)のために、記録媒体の第2面(裏側面)の画像形成時に感光ドラム等の像担持体に記録媒体が巻き付いて分離しにくくなることがある。すなわち、まず記録媒体の第1面(表側面)上の未定着トナーに対する定着時の加熱処理によって記録媒体の被加熱側、つまり当該記録媒体の第1面(表側面)が第2面(裏側面)に対して大きく熱膨張する傾向となることから、定着後の記録媒体の全体が第2面(裏側面)側に湾曲状に反った形状のカールが発生することとなる。そして、その第2面(裏側面)側にカールした記録媒体を、再度画像形成部に供給して画像形成を行った際には、上述したようにして記録媒体に発生したカール部位が感光ドラム等の像担持体の外周面に巻き付いた状態になってしまう。その結果、本来は像担持体から分離されながら画像形成部から出ていこうとする記録媒体が搬送不能になってジャム状態に陥るおそれもある。
このような記録媒体の両面画像形成時におけるカール発生に基づく搬送不良の問題に対して従来では、記録媒体の第1面(表側面)に対する定着時の加熱処理温度(定着温調)を一律に低下させることによってカールの発生量を低減させる対策が採られる場合もあるが、その場合には、第1面(表側面)の画像形成領域全体の定着性が著しく低下してしまうおそれがある。これに対して、記録媒体の第1面(表側面)の搬送方向における後端側領域のみに対する加熱処理温度(定着温調)を低下させ、それよって第2面(裏側面)において搬送方向の先端側となる領域のカール発生量を抑制しつつ画像形成領域全体の定着性低下を防ぐようにした提案もなされている(例えば、下記の特許文献1参照)。しかしながら、当該提案においても、定着時の加熱処理温度が低下された領域、すなわち第1面(表側面)の搬送方向後端側の領域において定着性の低下を防止することができないという問題がある。
特開平10−10915号公報
そこで本発明は、記録媒体の両面画像形成時におけるカール発生現象に基づく搬送不良及び定着不良の双方を同時に防止することができるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかる画像形成装置では、搬送される記録媒体の表側面に形成されたトナー像に対して第1回目の加熱処理を行った後に前記記録媒体の搬送方向における先端と後端とを反転搬送させて搬送し、前記記録媒体の裏側面に形成されたトナー像に対して第2回目の加熱処理を行う定着手段と、その定着手段における第1回目及び第2回目の各加熱処理温度を制御する定着温度制御手段と、を備えた画像形成装置において、前記定着温度制御手段は、前記第1回目の加熱処理時には前記記録媒体の搬送方向後端側の領域に対する加熱処理温度を他の領域よりも所定温度だけい加熱処理温度で制御し、その第1回目の加熱処理時に低い加熱処理温度とした同じ領域を、前記第2回目の加熱処理時に前記所定温度だけ他の領域よりも高い加熱処理温度で加熱処理を行い、高温高湿の環境下では常温常湿の環境下より前記所定温度を大きく且つ前記所定温度制御する前記領域を広くする制御を行うようにしている。
このような構成を有する本発明にかかる画像形成装置によれば、記録媒体の第1面(表側面)の搬送方向後端側の領域に対して低い加熱処理温度で定着が行われることにより、当該低温の加熱処理が施された領域におけるカール発生量が抑制されると同時に、その低温の加熱処理が施された領域については通常の加熱処理温度での定着が行われるために良好な定着性が得られる。また、低温の加熱処理が施された領域に対しては、第2面(裏側面)の定着時に高い温度での加熱処理が施されるため、上述した低温加熱処理領域における定着不良の発生が防止されることとなる。その結果、記録媒体の両面画像形成時におけるカールの発生及び定着性低下の双方が同時に防止される。
また、本発明に係る画像形成装置では、前記記録媒体の搬送方向における先端と後端とを反転搬送させて搬送するスイッチバック手段を備え、前記定着温度制御手段は、前記第2回目の加熱処理時に前記記録媒体の搬送方向先端側の領域に対する加熱処理温度を他の領域よりも高く制御することができる。
このような構成を有する本発明にかかる画像形成装置によれば、記録媒体の搬送方向における先端と後端とを反転搬送させるスイッチバック手段を備えた場合において、記録媒体の第1面(表側面)に対する定着の加熱処理時に、第2面(裏側面)の搬送方向先端側の領域が低温で加熱処理され、それによってカールの発生が抑制されるとともに、その低温の加熱処理が施された搬送方向先端側の領域が、第2面(裏側面)に対する定着の加熱処理時に高温で加熱処理され、それによって定着性の低下が防止されることから、記録媒体の両面画像形成時におけるカールの発生及び定着性低下の双方が同時に防止されるようになっている。
さらに、本発明に係る画像形成装置では、前記定着温度制御手段により加熱処理温度を低く制御される前記第1回目の加熱処理時における前記記録媒体の後端側領域と、前記第2回目の加熱処理時における前記記録媒体の先端側領域とは、前記記録媒体において互いに略一致する領域に設定されることができる。
このような構成を有する本発明にかかる画像形成装置によれば、記録媒体の第1面(表側面)に対して低温の加熱処理で定着が行われる領域そのものが、第2面(裏側面)に対する定着の加熱処理時に高温で加熱処理が施されるようになっている。
さらにまた、本発明に係る画像形成装置では、前記記録媒体上のトナー像は、像担持体から転写されることにより形成され、その像担持体からトナー像を転写された記録媒体が、前記像担持体における外周表面の曲率を利用して該像担持体の外周表面から分離される構成になされることができる。
また、本発明に係る画像形成装置では、前記定着温度制御手段は、前記加熱処理温度の増減又その位置の変更を、使用環境の温度及び湿度の少なくとも一方に対応して制御する構成を備えることができる。
このような構成を有する本発明にかかる画像形成装置によれば、使用環境の温度又は湿度に対応して変動するカール発生量に対応して、定着の加熱処理時における加熱処理温度の増減又はその位置の変更が調整されるため、使用環境にかかわらず常時良好な画像形成が行われる。
以上述べたように本発明にかかる画像形成装置は、記録媒体の第1面(表側面)の搬送方向後端側の領域に対して低い加熱処理温度で定着を行うことにより当該低温の加熱処理を施した領域におけるカール発生量を抑制すると同時に、その低温の加熱処理を施した領域を除いた領域を通常の加熱処理温度で定着を行うことより定着性の低下を防止するとともに、上述した低温の加熱処理を施した領域に対して第2面(裏側面)の定着時に高い温度の加熱処理を施して低温加熱処理領域における定着不良の発生を防止することにより、記録媒体の両面画像形成時におけるカールの発生及び定着性低下の双方を同時に防止する定着温度制御手段を備えたものであるから、記録媒体に対する両面画像形成を極めて良好に行わせることができ、画像形成装置の信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
また、本発明にかかる画像形成装置は、記録媒体の第1面(表側面)に対する定着によってカールが発生しても記録媒体の第2面(裏側面)に対する転写時に分離バイアス印加手段から出力する分離電圧によって像担持体から記録媒体を良好に分離するように構成したものであるから、記録媒体の両面画像形成時におけるカール発生現象に基づく搬送不良及び定着不良の双方を同時に防止することができ、画像形成装置の信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、まず図1に示されている自動両面画像形成機構(スイッチバック方式の反転手段)を備えた画像形成装置の全体構造をその作用とともに概説する。
装置本体の最下部に配置された給紙カセット1内には、シート状記録媒体として記録用紙Pが積層状に収容されており、それらの記録用紙Pの各々が給紙ローラ2の回転によって給紙側搬送路に向かって順次送り出された後に、給紙側搬送路に配置されたレジストローラ対3に突き当たるように搬送されて斜行状態を補正されてから、適宜のタイミングで画像形成部を構成する円筒状の感光ドラム4と転写ローラ5とが対向配置されたニップ部である転写領域内に搬送され、そこで記録用紙Pの第1面(表側面)に対する第1回目の画像形成(印字)が行われる。
すなわち、上述した感光ドラム4の外周表面が帯電装置6により均一に帯電され、均一帯電後の感光ドラム4の外周表面に対して露光装置7により画像書込が行われて静電潜像が形成される。この静電潜像には、現像装置8からトナーが供給されて現像が行われて顕像化されてトナー像が形成される。その感光ドラム4上に形成されたトナー像は、上述した転写ローラ5に印加された転写バイアスにより記録用紙P上に転写され、当該記録用紙Pの第1面(表側面)に対する第1回目の画像形成(印字)が行われる。また、記録用紙P上に転写しきれないで感光ドラム4上に残った残留トナーはクリーナ9によって感光ドラム4上から除去される。
一方、トナー像を転写された記録用紙Pは、分離除電針10を通して印加される分離バイアスの電界作用と、上述した略円筒状の感光ドラム4の外周表面における曲率分離作用との双方によって、上記感光ドラム4の外周表面から分離されて搬送が継続される。このようにして第1面(表側面)上に未定着トナー像が担持された記録用紙Pは、定着手段を構成する定着器11に設けられた定着フィルム11aと加圧ローラ11bとのニップ部に搬送されていき、その定着器11における加熱処理により上記未定着トナー像の定着処理が行われる。
トナー像を定着された記録用紙Pは、通常時(片面画像形成モード時)には排出ローラ対12によって機外に向かってそのまま排出されることとなるが、両面画像形成モードが設定されている場合には、当該記録用紙Pの第2面(裏側面)に対する画像形成(印字)が行われる。すなわち、上記定着器11の下流側には片面画像形成モード時と両面画像形成モード時とで記録用紙Pの搬送路を振分ける揺動フラッパ13が配置されており、その揺動フラッパ13が図1の実線位置に切り替えられることによって、上述したように第1面(表側面)にトナー像を定着された記録用紙Pが、スイッチバック反転方式の自動両面搬送ユニットに設けられた反転ローラ対14に向かって搬送される。
上記反転ローラ対14の回転駆動によって記録用紙Pは一旦下流側に搬送され、当該記録用紙Pの後端部分が抜けきらないうちに停止されて逆回転される。これによって記録用紙Pは、それまでの後端側が先端側に反転されるとともに、上述した画像形成部に対して表裏が反転された状態になされて両面第1搬送ローラ対15及び両面第2搬送ローラ対16により給紙側に向かって再度搬送される。
その後、上述した第1面(表側面)に対する画像形成のときと同様に、レジストローラ対3に記録用紙Pが供給されて画像形成部に再搬送され、感光ドラム4上に形成された第2面(裏側面)に対応するトナー像が転写ローラ5により記録用紙Pの第2面(裏側面)上に転写される。第2面(裏側面)にトナー像を転写された記録用紙Pは、前述した第1面(表側面)と同様に定着器11に搬送され、そこで当該第2面(裏側面)上のトナー像に対する加熱処理が行われて定着された後に、前記揺動フラッパ13が図1中の破線位置に切り替えられることよって排出側に搬送され、排紙ローラ対12の搬送作用によって機外への排出が行われる。
このように両面画像形成モードが設定されている場合には、記録用紙(記録媒体)Pの表裏両面(第1面及び第2面)に対して画像形成(印字)がそれぞれ行われ、その記録用紙Pの表裏両面に形成される各トナー像の定着を行うために上述した定着器11において2回の加熱処理が順次実行される。そして、その定着器11における記録用紙Pの表裏両面(第1面及び第2面)に対する2回の定着における加熱処理温度は、図示を省略した定着温度制御手段(コントローラ)により好適に制御される構成になされている。
定着温度制御手段による制御動作を説明するに先立って、上述した定着器11の構造を説明しておく。図2に示されているように、上記定着器11の内部には、加熱体の一部を構成する定着フィルム(加熱体)11aが設けられているとともに、その定着フィルム11aの図示下面側に対して加圧ローラ11bが図示を省略したバネ等の適宜の付勢手段により圧接するように配置されている。そして、それらの定着フィルム11aと加圧ローラ11bとの圧接部位に形成された定着ニップ領域内を、被加熱体としての記録用紙(記録媒体)Pが通過させられ、その定着ニップ領域内において付与される加熱・加圧作用によって前記記録用紙P上の未定着トナー像に対する加熱定着処理が行われるようになっている。
ここで、上述した定着器11内に設けられた定着フィルム11aは、剛性・耐熱性を有する加圧ステーに取り付けられた加熱支持部材としてのフィルムガイド11cの外周表面に沿って環状に摺動可能となるように支持されており、そのフィルムガイド11cの図示下面側に形成された摺動表面の一部には、細長板状のセラミックヒータ11dの加熱表面が下方側に露出するようにして取り付けられている。このセラミックヒータ11dは、前記加圧ローラ11bと定着フィルム11aとの圧接部位に形成された定着ニップ領域に対して定着プロセスに必要な熱を付与する加熱体を構成するものであって、当該セラミックヒータ11dの図示下面側の加熱表面に対して、前記定着フィルム11aの内周表面が摺動可能に密着された配置関係になされている。
なお、本実施形態における定着フィルム11aは、耐熱性、熱可塑性を有するポリイミド、ポリアミドイド、PEEK、PES、PPS、PFA、PTFE、FEP等の熱容量の小さい材質から形成されており、オフセット防止や記録材の分理性を確保するために当該定着フィルム11aの表層には、PFA、PTFE、FEP等の離型性の良好な耐熱樹脂が、混合又は単独で被覆されている。また、前記加熱支持部材としてのフィルムガイド11cは、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されていて、上述したようにセラミックヒータ11dを下端部に保持しているとともに、ニップ領域と反対方向への放熱を防ぐ断熱部材として構成されたものであり、上記定着フィルム11aが、前記記録用紙(記録媒体)Pの搬送方向(図2の右から左方向)に余裕を持って移動可能なような形状と大きさを備えている。
さらに、上述したセラミックヒータ11dとしては、例えば特開平4−44075号〜44083号公報、特開平4−204980号〜204984号公報等に開示された、いわゆるテンションレスタイプのものが採用されており、記録用紙Pの搬送方向に対して直交する長手方向に沿って細長状に延在する耐熱性・絶縁性・良熱伝導性を有するヒータ基板を備えているとともに、そのヒータ基板の長手方向(画像形成幅方向)に沿って抵抗発熱体が配置されている。そして、前記抵抗発熱体の長手方向両端部に配置された給電用電極(図示省略)から加熱用の電力が供給されて当該セラミックヒータ11dの加熱が行われるとともに、そのときの加熱処理温度が、前記ヒータ基板の直上部に配置されたサーミスタ(検温素子)により検知されるようになっている。
一方、上述した加圧ローラ11bとしては、アルミニウム等の金属部材からなる芯金の外周側に、シリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム又はシリコンゴムの発泡体等からなる弾性層を介してプライマー層が形成されており、その表層にPFA、PTFE、FEP等のチューブからなる離型層が形成されたものが採用されている。上述したプライマー層は、導電性を有するように形成されており、乾燥紙などの高抵抗紙を通紙した場合に表面がマイナスに摩擦帯電する構成になされていることによって、トナーが摩擦電荷と反発して定着フィルム11a側に再度付着する静電オフセットの発生が防止される構成になされている。
このような加圧ローラ11bは、図示を省略した定着駆動制御手段(コントローラ)により駆動制御される適宜の定着モータを含む駆動手段により回転駆動される構成になされており、その加圧ローラ11bの回転駆動に追従して前記定着フィルム11aを環状に摺動させつつ移動させるとともに、定着ニップ領域内に導入された記録用紙(記録媒体)Pを定着フィルム11aと密着させた状態に押圧させながら搬送(移動)させるように構成されている。このようにして記録用紙Pが定着ニップ領域内に搬送されることで、記録用紙P上に担持された未定着のトナー像が、上述したセラミックヒータ11dからの熱と加圧ローラ11bによるニップ圧とで定着処理されるようになっている。
また、上述したように定着フィルム11aは、その内部側に配置されたセラミックヒータ11dの加熱表面及びフィルムガイド(加熱支持体)11cの摺動表面に対して摺擦しながら回転移動を行うため、それらセラミックヒータ11dの加熱表面及びフィルムガイド11cの摺動表面と、前記定着フィルム11aの内周表面との間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため、それらセラミックヒータ11dの加熱表面及びフィルムガイド11cの摺動表面に対して定着フィルム11aが密着している部分には、当該定着フィルム11aの追従駆動性および摺動性を良好に維持するための耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてあり、それによって前記定着フィルム11aの円滑な回転移動を可能としている。
そして、このような構成を有する定着器11のセラミックヒータ11dに対する通電制御が、上述した定着温度制御手段(コントローラ)により好適に制御されるように構成されており、それによって記録用紙P上の未定着トナー像に対する定着時の加熱処理温度が適宜に調整される構成になされている。これは、定着時の加熱処理によって記録用紙Pの搬送方向後端側に発生するカール量が、当該記録用紙Pに対する加熱源である前記セラミックヒータ11dの加熱温度によって左右されるからであるが、以下、その定着温度制御手段による温度制御(温調制御)の一実施形態を説明する。
定着温度制御手段による温度制御(温調)は、例えば図3に示されているように実行される。すなわち、まず上述した定着器11内に送り込まれた第1枚目の記録用紙Pの第1面である表側面に対する加熱処理時に定着温度制御手段による温度制御(温調)が実行され、次に同じく第1枚目の記録用紙Pの第2面である裏側面に対する加熱処理時に実行される構成になされており、同様な温度制御が、第2枚目、第3枚目の記録用紙Pに対して繰り返される。
より具体的には、上述した定着器11内に送り込まれた記録用紙Pの第1面(表側面)の温度制御(温調)においては、当該記録用紙Pの搬送方向後端側の領域(後端縁から約60mmの幅領域)に対する加熱処理温度(温調温度)を、その他の領域に対する通常の加熱処理温度(190℃)より低い温度(160℃)に低下させる制御が行われ、これによって第1回目の低温による加熱処理が実行される。これに対して、次の記録用紙Pの第2面(裏側面)に対する加熱処理温度(温調温度)の制御では、記録用紙Pの搬送方向先端側の領域(先端縁から約60mmの幅領域)、すなわち前回の第1面(表側面)の低温加熱領域に対応する領域に対して、上述した低温の加熱処理による温度不足分を補うように、通常の加熱処理温度(190℃)よりも高い加熱処理温度(220℃)に制御されて第2回目の高温による加熱処理が実行される。
このように本実施形態では、定着温度制御手段により、第1回目の定着時に加熱処理温度を低く制御される記録用紙Pの搬送方向後端側の領域と、次の第2回目の定着時に加熱処理温度を高く制御される記録用紙Pの搬送方向先端側の領域とが、互いに一致する領域となるように設定されている。
図4には、温度40℃、湿度90%の使用環境下でのヒータ温度(横軸)と、記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側の領域に発生する後端カール量(縦軸)との関係の一例が表されている。このとき、例えば記録用紙Pの第1面(表側面)の定着時に発生した後端カール量を20mmよりも小さく抑えることとすれば、記録用紙Pの第2面(裏側面)のドラム巻き付きによる紙詰まりが防止されることとが判明しているが、後端カール量を20mmより小さく抑えるためには、加熱処理温度(温調温度)を例えば165℃未満に設定しなければならない。しかしながら、記録用紙P上のトナー像を確実に定着させるためには180℃以上の加熱温度が必要であり、少なくとも、定着された記録用紙P上のトナー像を軽く擦ってもトナーが落ちない程度の仮定着を行うためには160℃の加熱処理温度が必要である。
従って、記録用紙Pの全域にわたって160℃の加熱処理温度で定着を行えば、カールの発生量は良好な程度まで小さく抑えられることとなるが、反面、記録用紙Pの全域において定着性が悪化して仮定着状態となる。このことから本実施形態では、上述した記録用紙Pの第2面(裏側面)のドラム巻き付きによる紙詰まりに関与する領域、すなわち当該記録用紙Pの搬送方向後端縁から約60mmの幅領域に対して、通常の190℃の加熱処理温度よりも約30℃下げた160℃の加熱処理温度に制御することとして後端カールの発生を抑制するようにしている。一方、その他の領域である搬送方向先端縁から約60mm幅領域に対しては、通常の190℃の加熱処理温度となるように制御することによって充分な定着性を確保している。
以上のような定着温度制御手段の制御動作によって記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側領域に発生するカール量は低減されることとなるが、上述したように同領域における定着性は仮定着程度となっている。そのため、スイッチバック反転動作後における記録用紙Pの第2面(裏側面)のトナー像に対する定着時には、上述した第1面(表側面)において後端側の領域となっていた第2面(裏側面)の先端側の領域(先端縁から約60mmの幅領域)に対する定着加熱処理温度を、前述したように第1面(表側面)において30℃下げた分だけ、通常の加熱処理温度より30℃上げて約220℃の加熱処理温度に制御することとし、それによって充分な定着性を確保するようにしている。
このように本実施形態では、記録用紙Pの第1面(表側面)における搬送方向後端側の領域に対してのみ低い加熱処理温度で定着が行われることによって、当該低温加熱処理が施された後端側領域におけるカール発生量が抑制されると同時に、その低温加熱処理された搬送方向後端側の領域を除いた画像形成領域全体の定着性の低下が防止されることとなる。そして、上述したように低温加熱処理された搬送方向後端側の領域、すなわちスイッチバック反転動作された後の記録用紙Pの第2面(裏側面)の先端側の領域に対して、より高い加熱処理温度による定着が行われるために、当該第2面(裏側面)の先端側の領域における定着不良の発生が防止されることとなり、その結果、記録媒体の両面画像形成時におけるカールの発生及び定着性低下の双方が同時に防止されるようになっている。
一方、記録用紙Pのカール発生量は、例えば図5に示されているように高温高湿の環境下において増大する傾向があることから、上述した定着温度制御手段による温度制御(温調制御)は、特に高温高湿の環境下において必要となる。そこで、本発明の第2実施形態においては、使用環境を検知する手段、例えば各環境下における最適な転写バイアス制御(ATVC制御)の結果から高温高湿の程度を検知し、記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側の領域に対する加熱処理温度の低下量及び低下位置、並びに記録用紙Pの第2面(裏側面)の搬送方向先端側の領域に対する加熱処理温度の上昇量及び上昇位置を使用環境に合せて可変する構成としている。
上述した転写バイアス制御であるATVC制御は、環境により電気抵抗値が変化するイオン導電転写ローラに対して、前多回転や前回転時などに定電流5μAを流し、その際の電圧を読み取ることで環境を検知するものであるが、高温高湿の環境下では定電流5μAを流すと例えば250Vの電圧が転写ローラから検知され、常温常湿の環境下においては500Vの電圧、低温低湿の環境下では1000Vの電圧が検知される。すなわち、転写ローラの電気特性によって定電流5μAに対する各環境下の電圧の関係が決定され、それにより使用環境が検知される。
そこで、例えば図6に示されているように、上述した環境検知によって温度30℃/湿度80%が検知された際には、最初の記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側領域に対する加熱処理温度の低下量を−25℃、次の第2面(裏側面)の搬送方向先端側領域に対する加熱処理温度の上昇量を+25℃にそれぞれ設定するとともに、最初の記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側領域に対する加熱処理温度を低下させる開始位置を後端縁から50mm、次の第2面(裏側面)の搬送方向先端側領域に対しては先端縁から50mmの位置まで加熱処理温度を上昇させるように制御する。
これに対して、上述した環境検知により温度40℃/湿度90%が検知された際には、最初の記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側領域に対する加熱処理温度の低下量を−35℃、次の第2面(裏側面)の搬送方向先端側領域に対する加熱処理温度の上昇量を+35℃にそれぞれ設定するとともに、最初の記録用紙Pの第1面(表側面)の搬送方向後端側領域に対する加熱処理温度を低下させる開始位置を後端縁から60mm、次の第2面(裏側面)の搬送方向先端側領域に対しては先端縁から60mmの位置まで加熱処理温度を上昇させるように制御する。
このように第2実施形態における定着温度制御手段は、定着時における加熱処理温度の増減又は加熱位置の変更を、使用環境の温度及び湿度の少なくとも一方に対応して制御する構成になされていることから、カールの発生量の増減の原因となっている使用環境の温度又は湿度に対応して定着時の加熱処理温度の増減又はその加熱位置の変更が適宜に調整されることから、使用される環境にかかわらず常時良好な画像形成が行われるようになっている。
一方、上述した記録用紙Pにおけるカールの発生には静電的な要因がある。例えば、感光ドラム4上に形成された(−)マイナス極性のトナー像を記録用紙Pに転写させるにあたっては、転写ローラ5に対して(+)プラス極性のバイアスが印加される。そのため、転写後の記録用紙Pが静電的な要因で感光ドラム4に吸着しやすくなる。そこで、感光ドラム4から記録用紙Pを静電的に引き剥がすために前記転写ローラ5の下流側直後の位置に分離除電針10(図1参照)を設けて直接的に接地させたり、(−)マイナス極性の分離除電バイアスを分離除電電源20から印加することによって、感光ドラム4から記録用紙Pを分離させやすくした構成が従来から採用されている。しかしながら、転写バイアスと分離除電バイアスとは逆極性となるため、転写バイアスに影響を与えてトナー像の転写抜け画像等の問題が発生することがある。
そこで、上述した図1に表された実施形態と同一の構成物に対して同一の符号を付した図8にかかる実施形態では、スイッチバック反転方式の自動両面搬送ユニットの記録媒体搬送路にカール取りローラ21が配置されているとともに、そのカール取りローラ21に(−)マイナス極性バイアスを給電する分離用電源22が設けられており、その分離用電源22から上記カール取りローラ21に対して前記感光ドラム4から記録用紙Pを分離させる方向の(−)マイナス極性の電圧が印可されるようになっている。この分離用電源22から出力されるマイナス極性の電圧印加は、両面画像形成時にスイッチバック反転された記録用紙Pの第2面(裏側面)に対して、画像に影響を及ぼさない搬送方向先端側の領域における余白相当部位に対してのみ行われ、例えば転写用電源23から上述した転写ローラ5に印加される電位よりも大きくかつ逆極性であるマイナス電位として−500Vが印加されるようになっている。
このような実施形態にかかる構成においては、まず自動両面搬送ユニットの記録媒体搬送路にカール取りローラ21が配置されていることによって、カールが発生した記録用紙Pの矯正が行われ、それによって記録用紙Pにおける感光ドラム4からの分離性が向上されることに加えて、両面画像形成時にスイッチバック反転された記録用紙Pの第2面(裏側面)に対して搬送方向先端側領域の余白相当部位に対して分離用電源22から(−)マイナス極性バイアス−500Vが印加され、それによって、記録用紙Pにおける感光ドラム4からの分離が良好に行われるようになっている。
このとき、記録用紙Pの第2面(裏側面)のトナー像を転写させるために上述した転写ローラ5に対してトナー像の転写に必要な(+)プラス極性バイアス+300Vが印加されるが、上述した分離用電源22からの−500Vの(−)マイナス極性バイアスによって、記録用紙Pの搬送方向先端側の領域がマイナス電位−200Vになり、その結果、記録用紙Pの第2面(裏側面)の搬送方向先端側領域における感光ドラム4からの分離能力が向上されるようになっている。
次の表1には、記録用紙Pの水分量及び感光ドラム4に対する巻付き搬送不良率の関係を、本実施形態を適用しない場合、本実施形態の場合、分離除電針10のマイナス極性バイアスを上げた場合の三者を比較した結果が示されている。この[表1]に関する測定は、高温高湿の環境下において坪量64g/cmの再生紙を放置して、記録用紙Pの水分量ごとに感光ドラム4に対する記録用紙Pの巻付きに不利となる横送りの状態で通紙を行った場合のものである。
Figure 0005063105
この[表1]からわかるように従来技術の場合には、記録用紙Pの水分量が6.0%以上では感光ドラム4に対する記録用紙Pのドラム巻付き搬送不良率が50%となるが、本実施形態によれば水分量が7.4%となるまでは搬送不良なく通紙できる。
さらに、本実施形態では、記録用紙Pの搬送方向先端側の領域における余白相当部位にのみに転写バイアスと逆のバイアスを印加するために画像域に弊害を生じることはなかった。これに対して、分離除電バイアス値を上げたり、転写バイアス値を下げるようにした従来技術における手段では、記録用紙Pの水分量が6.0%から例えば画像抜け等の画像弊害が起きた。このように、感光ドラム4に対する記録用紙Pの巻付きによる搬送不良の発生原因となるカール発生の機械的要因及び静電的要因の双方をなくすためには、カール取りローラ14において記録用紙Pの搬送方向先端側領域における余白相当部位に(−)マイナス極性バイアスを印加することが効果的である。
一方、上述した実施形態のようにカール取りローラ21に対して(−)マイナス極性バイアスを印加する場合には、記録用紙Pを感光ドラム4から分離させる位置までの搬送距離が長くなるために、カール取りローラ21を通して記録用紙Pの余白相当部位に印加した(−)マイナス電荷が逃げてしまい、記録用紙Pを分離させる静電作用がやや低下するおそれがある。そのような静電作用を向上させるために図9に示された実施形態では、転写ローラ5に対して記録用紙Pの搬送方向上流側に最も近接して配置された搬送手段であるレジストローラ対3に対して(−)マイナス極性バイアスを給電する分離用電源24が設けられている。
この分離用電源24は、記録用紙Pの先端側領域の余白相当部位に対して(−)マイナス極性バイアス−500V印加するように構成されており、上述した記録用紙Pの第2面(裏側面)に対してトナー像を転写させるにあたって転写ローラ5にトナー像の転写に必要な(+)プラス極性バイアス+300Vが印加されても、記録用紙Pの搬送方向先端側領域はマイナス電位−200Vとなるため、記録用紙Pの第2面(裏側面)の搬送方向先端側領域が感光ドラム4から円滑に分離されることとなる。
次の表2には、記録用紙Pの水分量及び感光ドラム4に対する巻付き搬送不良率の関係を、本実施形態を適用しない場合、本実施形態の場合、分離除電針10のマイナス極性バイアスを上げた場合の三者を比較した結果が示されている。この[表2]に関する測定は、上述した表1の場合と同様に、高温高湿の環境下において坪量64g/cmの再生紙を放置して、記録用紙Pの水分量ごとに感光ドラム4に対する記録用紙Pの巻付きに不利となる横送りの状態で通紙を行った場合のものである。
Figure 0005063105
この[表2]からわかるように従来技術の場合には、記録用紙Pの水分量が6.0%以上では感光ドラム4に対する記録用紙Pのドラム巻付き搬送不良率が50%となるが、本実施形態によれば水分量が7.9%となるまでは搬送不良なく通紙できる。
さらに、本実施形態では、記録用紙Pの搬送方向先端側の領域における余白相当部位にのみに転写バイアスと逆のバイアスを印加するために画像域に弊害を生じることはなかった。これに対して、分離除電バイアス値を上げたり、転写バイアス値を下げるようにした従来技術における手段では、記録用紙Pの水分量が6.0%から例えば画像抜け等の画像弊害が起きた。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態は、プリンタに対して本発明を適用したものであるが、複写機やファクシミリなどの他の画像形成装置に対しても本発明は同様に適用することができる。
以上述べたように本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの多種多様な両面画像形成を行うようにした画像形成装置に対して広く適用することが可能なものである。
本発明を適用する画像形成装置としてのプリンタの要部を表した模式的説明図である。 図1に示されたプリンタに配置された定着器の構造を模式的に表した縦断面説明図である。 本発明の一実施形態における定着温度制御手段による定着器に対する加熱温度制御(定着温調)シーケンスを示すタイミング図である。 両面画像形成における記録用紙の第1面(表側面)の定着時に特定の環境下で発生する後端カール量とヒータ温度との関係を示した線図である。 両面画像形成における記録用紙の第1面(表側面)の定着時に発生する後端カール量と環境温湿度との関係を示した線図である。 本発明の他の実施形態における定着温度制御手段による特定の使用環境下での加熱温度制御(定着温調)シーケンスを示すタイミング図である。 図6に表された本発明の他の実施形態における定着温度制御手段による他の使用環境下での加熱温度制御(定着温調)シーケンスを示すタイミング図である。 本発明の他の実施形態における要部を表した模式的説明図である。 本発明の更に他の実施形態における要部を表した模式的説明図である。
符号の説明
1 給紙カセット
P 記録用紙(記録媒体)
2 給紙ローラ
3 レジストローラ対
4 感光ドラム
5 転写ローラ
6 帯電装置
7 露光装置
8 現像装置
9 クリーナ
10 分離除電針
11 定着器
11a 定着フィルム
11b 加圧ローラ
11c フィルムガイド
11d セラミックヒータ
12 排出ローラ対
13 揺動フラッパ
14 反転ローラ対
15 両面第1搬送ローラ対
16 両面第2搬送ローラ対
20 分離除電電源
21 カール取りローラ
22 分離用電源
23 転写用電源
24 分離用電源

Claims (2)

  1. 搬送される記録媒体の表側面に形成されたトナー像に対して第1回目の加熱処理を行った後に前記記録媒体の搬送方向における先端と後端とを反転搬送させて搬送し、前記記録媒体の裏側面に形成されたトナー像に対して第2回目の加熱処理を行う定着手段と、
    その定着手段における第1回目及び第2回目の各加熱処理温度を制御する定着温度制御手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記定着温度制御手段は、前記第1回目の加熱処理時には前記記録媒体の搬送方向後端側の領域に対する加熱処理温度を他の領域よりも所定温度だけい加熱処理温度で制御し、その第1回目の加熱処理時に低い加熱処理温度とした同じ領域を、前記第2回目の加熱処理時に前記所定温度だけ他の領域よりも高い加熱処理温度で加熱処理を行い、高温高湿の環境下では常温常湿の環境下より前記所定温度を大きく且つ前記所定温度制御する前記領域を広くするように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体上のトナー像は、像担持体から転写されることにより形成され、
    その像担持体からトナー像を転写された記録媒体が、前記像担持体における外周表面の曲率を利用して該像担持体の外周表面から分離される構成になされていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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