JPH10207253A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH10207253A
JPH10207253A JP1997897A JP1997897A JPH10207253A JP H10207253 A JPH10207253 A JP H10207253A JP 1997897 A JP1997897 A JP 1997897A JP 1997897 A JP1997897 A JP 1997897A JP H10207253 A JPH10207253 A JP H10207253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
image
contact
toner
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1997897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ishibashi
均 石橋
Megumi Otoshi
恵 大年
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP1997897A priority Critical patent/JPH10207253A/ja
Publication of JPH10207253A publication Critical patent/JPH10207253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体寿命を延ばし、またトナー落ちを防ぐ
ことが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 像坦持体11に静電潜像を書き込む露光
手段14と、静電潜像をトナー像に変換する現像装置1
5と、このトナー像を転写紙Pに転写する接触転写部材
201からなる転写手段20と、転写の工程で転写紙P
を像坦持体11から分離する分離爪22と、分離爪22
を駆動する接離機構7を備え、接触転写部材201を温
湿度等の環境条件に応じて特性値が変動する材料により
構成し、かつ此の接触転写部材201を環境条件の検出
センサとして用い、環境条件の変動による検出センサの
検出結果に基づいて接離機構7が分離爪22を像坦持体
11に接離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、ファクシミ
リ、あるいはプリンタ等の画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複写機をはじめとし、ファクシミリ、プ
リンタ等多くの画像形成装置にはカールソンプロセスが
用いられており、画像形成時には、感光体ドラム、感光
体ベルト等の像坦持体を回転させて帯電装置により均一
帯電を行った後、露光手段により画像露光を行って像坦
持体上に静電潜像を形成し、これに現像装置による現像
を行ってトナー画像とし、この後、転写手段によりトナ
ー画像の転写紙への転写を行った後、この転写紙上のト
ナー画像を定着装置により加圧して転写紙に定着させ、
出力画像を得ている。
【0003】従来、画像形成装置の転写手段としては、
コロナ放電を利用した転写チャージャが用いられてい
る。転写チャージャは、像坦持体上に形成されたトナー
画像を転写紙に転写させるために、トナーの帯電極性と
逆極性の電荷を転写紙に与え、静電気力にてトナーを転
写紙に転写させる。
【0004】ところが、帯電した転写紙が感光体に静電
吸着するという問題があった。特に反転現像方式を用い
たデジタル画像形成装置では、感光体表面の帯電極性と
トナーの帯電極性とが同極性であるために、転写紙の感
光体への静電吸着力がとりわけ強くなる。加えて、感光
体径が大である構成では曲率を利用した転写紙の分離の
実施がさらに困難になる。このため、転写紙の感光体か
らの分離を容易にするために、分離チャージャを設ける
構成が採用されるに至った。この分離チャージャは、転
写時とは逆極性のバイアスを転写用紙に与えて、感光体
からの転写用紙の分離を改善を計るものであったが、そ
れでも尚、転写紙が感光体から分離されず、感光体に巻
き付いてしまう場合があるため、これを防止する目的で
分離爪を感光体に当接させた構成が知られている。
【0005】前記のような、感光体に分離爪が当接され
た構成では、分離機能を確実にするため、ある程度の当
接圧が分離爪に与えられている。このため、経時にとも
ない分離爪による感光層の削れが進行し、この感光層削
れにより、同部分での帯電電位が低下し、電位が現像バ
イアス以下となった場合に、黒スジとして出力画像に現
われ、異常画像となる欠点があった。すなわち、分離機
能を確実にする分離爪が、感光体の寿命を早めるという
不都合があった。
【0006】ところで、転写ベルト方式を用いた画像形
成装置において、分離爪が必要とされるのは以下の場合
である。 a) 転写紙の抵抗が低下した場合 b) 転写ベルトの抵抗値が低下した場合 これらは、高温高湿の環境において生じやすい。さら
に、このような高温高湿条件においては、感光体上の地
汚れトナー量も減少するために、転写紙の感光体との静
電吸着力が特に強く、転写紙の感光体からの分離余裕度
が低下することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、前記のような分
離爪が必要とされるとは逆の場合、即ち低温低湿の環境
条件における分離爪の必要性について考えてみると、例
えば現像装置として2成分現像方式を用いた画像形成装
置においては、現像器内のトナー濃度が上がることによ
り必然的に感光体上地汚れトナー量が増加し、感光体と
分離爪との間をすり抜けるトナー量も増加するために、
分離爪で堰止められていたトナーが、時として転写紙上
に落下し、トナー落ちという異常画像を引き起こしてい
た。また、前記の分離爪による感光体膜削れ量は、そこ
を通過するトナー量により左右されるが、この低温低湿
環境では地汚れトナーの増加に伴い、分離爪による感光
体膜削れ量が飛躍的に増加するという不都合が生じる。
この結果、低温低湿の環境条件においては分離爪は必要
性がないばかりではなく、逆に不都合の原因となるとい
う問題があった。
【0008】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、感光体寿命を延
ばし、またトナー落ちを防ぐことが可能な画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る画像形成装置は、帯電した像坦持体を露光
して静電潜像を書き込む露光手段と、該露光手段によっ
て書き込まれた静電潜像をトナー像に変換する現像装置
と、該現像装置によって変換された前記像坦持体上のト
ナー像を転写紙に転写する接触転写部材からなる転写手
段とを備え、さらに前記転写の工程で前記転写紙を前記
像坦持体から分離する分離爪ならびに該分離爪を駆動す
る接離機構を備え、前記接触転写部材を温湿度等の環境
条件に応じて特性値が変動する材料により構成し、かつ
該接触転写部材を環境条件の検出センサとして用い、環
境条件の変動による前記検出センサの検出結果に基づい
て前記接離機構が前記分離爪を前記像坦持体に接離させ
る構成としたことを特徴とする。
【0010】あるいは前記接触転写部材を、弾性を有
し、かつ温湿度等の環境条件に応じて抵抗値が変動する
材料により構成したことを特徴とする。さらにまた、前
記接触転写部材を、導電性ゴムまたは導電性エラストマ
に代表される導電性高分子の少なくともいずれかを含む
ベルトにより構成したことを特徴とする。
【0011】前記各構成を有する本発明にかかる画像形
成装置によれば、接触転写部材あるいはベルトが転写紙
への転写および搬送を行うとともに環境状態を検出する
センサとしても作動し、このようにして検出された環境
条件に応じて分離爪が像坦持体に当接/解除される結
果、像坦持体の寿命が延び、またトナー落ちが防止され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明を適用した画像形成装置の概略
図である。本発明に係る画像形成装置1は、像坦持体
(感光体ドラム)11、 除電手段12、帯電手段1
3、露光手段14、現像装置15、分離爪22、接離機
構7、クリーニングユニット23、レジストローラ2
1、転写搬送ベルト(環境検出センサ)201を具備す
る転写手段20、中央制御ユニット(CPU)25を備
える。中央制御ユニット(以下、CPUと記載)25は
例えばマイクロコンピュータで構成され、以下に説明す
るように、画像形成装置1の各部の演算と制御を司る。
画像形成時、感光体ドラムからなる像坦持体11はメイ
ンモータにより回転駆動され、除電ランプからなる除電
手段12によって光照射・除電されることにより、表面
電位が0v〜−30vの基準電位となる。次に感光体ド
ラム11は、帯電チャージャからなる帯電手段13から
電荷を付与されることにより一様に帯電され、その表面
電位は−850v前後になる。
【0013】図示しない装置から送られたデジタル画像
データは、第1書込みユニットからなる露光手段14の
ラインドライバ回路で受信されて、レーザドライバ回路
で増幅される。上記デジタル画像情報は、例えば1画素
当たり8ビットの多値化信号であり、レーザドライバ回
路が、ラインドライバ回路からのデジタル画像情報に対
応してLD(レーザダイオード)を発光付勢する。この
レーザダイオードから照射されるレーザ光は、ポリゴン
スキャナにより偏光された後、f−θレンズを通過し、
第1〜第3ミラーから構成されるミラー部141にて反
射され、感光体11に照射・結像されることにより、原
稿画像に対応した露光がなされる。ここで、レーザ光1
42が照射された部分(画像部)の感光体上表面電位は
−100v前後となり、原稿画像に対応した静電潜像が
形成される。
【0014】次に感光体上の静電潜像には、現像装置1
5による現像により画像部にのみトナーが付着し、黒ト
ナー像となる。現像装置15は、現像動作時には現像ス
リーブ151、152、攪拌ローラ153、および攪拌
羽154を駆動手段により回転させ、黒トナーとキャリ
アとからなる現像剤を攪拌ローラ153、および攪拌羽
154により攪拌して搬送する。
【0015】現像スリーブ151は、攪拌羽154から
搬送されてきた現像剤を、その内部に配設された磁石に
より吸着させ、その回転により搬送する。現像スリーブ
151上の現像剤は、ドクタ部材156により一定量に
調整された後に、スリーブの回転に伴って感光体ドラム
11と現像スリーブ151、152との間を通過し、再
び現像器155内に戻り、攪拌ローラ153、および攪
拌羽154により攪拌・搬送される。
【0016】ドクタ部材156により現像スリーブ15
1から掻き落とされた現像剤は、現像器155内に落下
して、再び攪拌ローラ153、および攪拌羽154によ
り攪拌・搬送される。
【0017】感光体ドラム11上の静電潜像への現像
は、現像スリーブ151、152上に吸着された現像剤
が、感光体ドラム11とのギャップを通過する際に行わ
れる。この現像器155内の現像剤には、トナー補給部
158からトナーがその減少量に応じて補給される。現
像スリーブ151、152には高圧電源より−550v
のバイアスが印加されているために、露光により静電潜
像が形成された領域(画像部)には現像装置15による
現像でトナーが付着するが、露光による静電潜像が形成
されていない領域(非画像部)はその表面電位が−85
0vのままであるために現像が行われない。
【0018】感光体ドラム11上に形成されたトナー像
は、給紙部より送られてきた転写紙Pへ、転写ベルトか
らなる転写手段20により転写されるが、この転写紙P
は給紙部よりレジストローラ21まで搬送され、感光体
ドラム11上トナー像の先端部と転写紙Pの先端部とが
一致するようなタイミングで転写部20へ送出される。
【0019】転写手段20は、転写搬送ベルト201、
駆動ローラ202、従動ローラ203、バイアスローラ
204、およびクリーニング装置205により構成され
ている。転写搬送ベルト201は、駆動ローラ軸に取付
けられたギアとさらに幾つかのギアを介してメインモー
タに連結しているために、メインモータの回転に伴って
回転し、また接離クラッチONにより感光体ドラム11
へ当接される。またジョブ終了後、メインモータの回転
が止まる直前にてベルト接離クラッチOFFにより感光
体ドラム11より離間される。
【0020】ここで転写搬送ベルトの接離手段60を、
図2および図3に基づいて説明する。転写搬送ベルト2
01の接離手段60は、転写搬送ベルト201を張架し
ているフレーム下面にある当接板61、この当接板61
を自由端とし固定された加圧アーム62、加圧アーム6
2の基端部に設けられた軸62aに一端を支持されてい
る接離レバー63、接離レバー63の他端に当接して配
置されている偏心カム64、および軸64aに取付けら
れた半回転クラッチ(不図示)より構成されている。
【0021】接離レバー63は、その回動軸62aにD
形接合された図示していないステーにより、加圧アーム
62をその上部より押さえつけるような構成となってい
るために、半回転クラッチONにより偏心カム64が図
2に示されるように位置した場合、偏心カム64により
接離レバー63が下方に押し下げられることにより、加
圧アーム62もステーにより下方に押し下げられるた
め、転写ベルト201が感光体11より離間される。ま
た、偏心カム64が半回転クラッチOFFにより図3に
示されるように位置した場合、加圧アーム62は加圧ア
ーム回動軸62aに取付けられたステーによる押さえ付
け力から開放されるため、圧縮スプリング66のバネの
伸び力により、加圧アーム62が転写搬送ベルトユニッ
トを上方に押し上げ、転写搬送ベルト201が感光体1
1に当接する。このように、半回転クラッチのON/O
FFにより、転写搬送ベルト201は感光体11からの
接離が行えるようになっている。
【0022】画像形成時、スタートボタンがONされる
と、メインモータON信号に続き、半回転クラッチON
信号がCPU25より送出され、メインモータ回転後、
直ちに転写搬送ベルト201が感光体11に当接する。
またコピー終了時は、CPU25からメインモータOF
F信号送出直前に、半回転クラッチOFF信号が送出さ
れるために、メインモータ停止直前に転写搬送ベルト2
01が感光体11より離関する。
【0023】レジストローラ21から転写手段20へ転
写紙Pが送出される時、バイアスローラ204には高圧
電源206からトナーの帯電極性とは反対極性の転写バ
イアスが印加されるために、感光体ドラム上トナー像は
感光体11と転写搬送ベルト201によって形成される
転写ニップ部にて転写紙Pに転写される。
【0024】転写搬送ベルト201は高圧電源206か
らバイアスローラ204を介してバイアス印加されるこ
とによって、転写紙Pを転写搬送ベルト201に静電的
に吸着させ、感光体ドラム11から静電的に分離させ
る。また転写搬送ベルト201の静電吸着力では感光体
ドラム11から分離されなかった転写紙Pは、分離爪2
2によって感光体ドラム11から分離され、転写搬送ベ
ルト201によって次工程へ搬送される。
【0025】この分離爪22には、図5に示されるよう
に接離機構7が備えられており、感光体11への当接/
解除可能となっている。分離爪22は、その支持軸22
bに対し回動可能となっており、トーションスプリング
22cにより、図示の矢印I方向に所定の荷重で感光体
ドラム11に当接するようになっている。支持軸22b
には、接離機構7のレバー7aが取付けられており、こ
のレバー7aの他端には、接離ソレノイド(以下SOL
と略す)7bが配設されており、このSOL7bのON
/OFFにより、分離爪22の感光体11への当接、感
光体11からの解除が可能となっている。
【0026】転写紙Pは転写搬送ベルト201により搬
送され、駆動ローラ202で転写紙Pの腰の力を利用し
た曲率分離により転写搬送ベルト201より分離搬送さ
れ、受渡ガイド板を通り、定着ローラ、加圧ローラより
構成されている定着装置(図示されない)にて加熱融着
され、外部へ排出される。
【0027】ここで、転写工程を経た後にも感光体ドラ
ム11上に残留している転写残トナーは、クリーニング
ブラシ、クリーニングブレードにより構成されるクリー
ニングユニット23によって一切除去される。一方、転
写搬送ベルト201上に残留したトナーは、転写搬送ベ
ルトの回転方向に対してカウンタ方向に当接されたクリ
ーニングブレードにより構成されるクリーニング装置2
05によって掻き落とされる。
【0028】次に、転写電流制御について図4を参照し
ながらさらに詳しく説明する。まず、図に用いられてい
る略号について説明する。 Itotal:高圧電源より出力される電流(総電流)。 Ir :高圧電源より従動ローラ・駆動ローラを経由して高圧電源(低圧 側)に帰還する電流。 It :高圧電源より感光体を経由してGNDに流れ込む電流。 Iv :高圧電源(高圧側)よりR1〜R2を経由して高圧電源(低圧 側)に帰還する電流。 R1 :高圧電源よりこのR1〜R2〜GNDに流れてしまう電流を小さ くする目的で挿入されている抵抗。 R2 :印加電圧を検出する目的で挿入されている抵抗。 R3 :総電流を検出する目的で挿入されている抵抗。 R4 :帰還電流(フィードバック電流)を検出する目的で挿入されてい る抵抗。 SW1 :総電流を検出する場合と印加電圧を検出する目的とで切り替えを 行うスイッチ。
【0029】この画像形成装置では、感光体に流れる電
流(転写電流)Itが一定となるようにPWM制御を行
う。ここでPWM制御とは、PWM信号のON/OFF
の比率(デューティ)に応じて出力を可変するものであ
る。高圧電源206は、昇圧トランス208とその2次
部品、およびスイッチングトランジスタ209により構
成されている。
【0030】ここでは、まずその制御対象である転写電
流の検出方法について述べる。転写電流はItで示され
るものであり、抵抗R3に流れる電流(Ir+It)か
ら抵抗R4に流れる電流(Ir)を減じたものである。
そのために、転写電流(It)の算出は、A点での電圧
値(VFB1)、およびB点での電圧値(VFB2)を
検出、CPU25での演算処理により行われる。
【0031】検出されたA点、B点での電圧値はA/D
コンバータ211によりデジタル変換され、CPU25
に送られる。ただし、A点での電圧値は負(−)の値で
あるので、VFB1はA/Dコンバータ211に入る前
に極性反転回路210にて正(+)の値に変換される。
さらにCPU25内では、以下のような演算処理が行わ
れ、転写電流(It)が算出される。 It=(−VFB1/R3)−(VFB2/R4)
【0032】このように算出された転写電流を、PWM
制御により一定に制御するのであるが、このPWM制御
では、上述した方法により算出された転写電流値とその
目標値(設定転写電流)とを演算比較し、両者が等しく
なるようにスイッチングトランジスタ209へ供給する
駆動信号のデューティを更新(修正)している。CPU
25内にて行われているこの演算処理を図6に示す。こ
こに示したA/D値は、現在出力されている転写電流の
A/D値、目標値は設定転写電流のA/D値を示す。
【0033】このような制御を行うことにより、温湿度
条件の変化による転写搬送ベルトの抵抗値、および用紙
の厚みや含水分率の変化による紙抵抗値が変化した場合
でも、常に良好な画像が得られる。
【0034】この高圧電源206は、転写電流(It)
を検出するのみではなく、バイアス出力時の印加電圧、
および総電流をも検出できるような回路を内蔵してい
る。これらバイアス値の検出目的については以降で述べ
るものとし、ここではまず印加電圧、および総電流の検
出方法について説明する。
【0035】昇圧トランス208より出力され、バイア
スローラ204に印加される印加電圧(Vtotal)
は、C点での電圧値(VFB3)と抵抗R1による電圧
降下分ΔVの合算値であるために、印加電圧検出時に
は、スイッチSW1を印加電圧検出側に切り替え、C点
での電圧値(VFB3)を検出する。検出されたVFB
3は、A/Dコンバータ211にてデジタル変換され、
CPU25へ送られる。
【0036】CPU25では、以下のような演算処理が
行われ、印加電圧が算出される。 印加電圧:Vtotal=VFB3+R1×Iv =VFB3+R1×(VFB3/R2)
【0037】続いて、総電流(Itotal)の検出方
法について述べる。昇圧トランス208から出力される
総電流(Itotal)は、抵抗R2を流れる電流Iv
と抵抗R3を流れる電流(Ir+It)の合算値である
ために、総電流検出時には、まずスイッチSW1を総電
流検出側に切り替え、A点での電圧値(VFB1)、お
よびC点での電圧値(VFB3)を検出する。これら検
出された値は、A/Dコンバータ211にてデジタル変
換され、CPU25へ送られる。ただし、A点での電圧
値はGNDに対して負であるので、VFB1はA/Dコ
ンバータ211に入る前に極性反転回路210にて正の
値に変換される。
【0038】CPU25では、以下の演算処理が行わ
れ、総電流(Itoatal)が算出される。 Itotal=Iv+(Ir+It) =VFB3/R2+(−VFB1/R3) このように、転写高圧制御部206では、転写電流を一
定に制御するだけでなく、印加電圧、および総電流の検
出も行っている。
【0039】図7に、転写搬送ベルト201の構成の一
例を示す拡大断面図を示す。転写ベルト201は2層構
成となっており、第1層の表面コート層201aは、そ
の体積固有抵抗が1×1011〜1×1016Ω・cmであ
るコーティング溶液(ウレタン樹脂中にPTFEを分散
させたもの)をベルト上にコート・焼成したものであ
り、常温常湿での表面抵抗率が1×1011〜1×1012
Ωとなるよう、その厚みにて抵抗値を調整している。
尚、コート層厚みは3μm〜5μm程度としている。
【0040】基層である半導体電性ゴム層201bは、
その厚みが0.5mmであり、CR(クロロプレンゴ
ム)をベースとしてイオン導電剤を配合してなり、常温
常湿(摂氏23度65%RH)での表面抵抗率が1×1
9 〜4×109 Ωとなるように抵抗調整されている。
尚、これだけでは温湿度変動(低温低湿:摂氏10度1
5%RH〜高温高湿:摂氏30度90%RH)による抵
抗変動比が103 を超えてしまうので、変動比を103
以内に収めるために、微量のカーボンブラックを分散さ
せている。
【0041】尚、本明細書中では、常温常湿とは摂氏2
3度65%RH、低温低湿とは摂氏10度15%RH、
高温高湿とは摂氏30度90%RHとそれぞれ定義し、
以下、常温常湿、および高温高湿をそれぞれC環境、L
環境、およびH環境と称することにする。
【0042】転写搬送ベルト201としては、半導電性
ゴム層201bの表面抵抗率の温湿度変動による変動比
が101 以内に収まるものが望ましいが、分散するカー
ボンブラックの量が増すにつれて、カーボン分散タイプ
の欠点が発現し、湿度センサとしての安定性を欠く状態
となるのを避けるべく、本発明ではカーボンブラックの
量を最小限に抑えて、抵抗変動比が103 以内に収まる
程度とするのが好ましい。本実施形態においては、この
ように温湿度環境条件により抵抗変動する転写搬送ベル
ト201の特性を利用し、転写搬送ベルト201を環境
条件を検出するセンサとして用いるものである。
【0043】図8は、環境条件をパラメータとして、画
像出力時、即ちトナー像を用紙に転写している時に、上
述した手段により検出した転写高圧電源206より出力
される印加電圧、および総電流をプロットした出力特性
図である。図8から明らかなように、出力特性はL環
境、C環境、H環境により大きく異なり、各環境下にお
ける出力特性は厳密にはリニアではなく、2次曲線に似
たカーブを示す。しかしながら、実用的には原点を通る
直線で近似することが可能である。したがって、印加電
圧、および総電流を検出することにより、環境条件を同
定することができる。
【0044】図9、および図10は、図8における出力
特性を参考にしながら、それぞれ転写高圧電源より出力
された印加電圧、及び総電流から環境条件を同定して環
境値を設定する場合の一例を示す線図であり、図9は環
境条件を2分割にした場合、図10は同じく3分割した
場合の一例をそれぞれ示している。
【0045】図9に示した2分割の場合は、破線で示し
たように、原点を通り例えばC環境における出力特性曲
線と略一致するように直線を引き、その左側の領域H2
を高温高湿環境領域、右下側の領域L2を低温低湿領域
とする。画像形成時、転写高圧電源206より出力され
た印加電圧と総電流とによって決定される座標点が領域
H2内にあるか、あるいは領域L1内にあるかに応じ
て、環境値Kv2をそれぞれ0、または1に設定する。
【0046】図10に示した3分割の場合は、2本の破
線で示したように、それぞれ原点を通り、H環境下、C
環境下、L環境下の各出力特性曲線の間を抜けるように
直線P、Qを引いて、直線Pの左上側の領域H3を高温
高湿領域、直線P、Qに挟まれた領域C3を常温常湿領
域、直線Qの右下側の領域L3を低温低湿領域とする。
座標点が領域H3、C3、L3のうちの何れにあるのか
に応じて、環境値Kv3をそれぞれ0、1、2に設定す
る。
【0047】図4には、転写高圧電源回路206に加え
て、環境値更新手段として作用するCPU25と、設定
された環境値を記憶するRAM30とが示されている。
環境値更新手段として作動する際のCPU25は、環境
値更新時に、印加電圧と総電流を検出・算出し、図9、
または図10に示される出力特性上の座標値から環境値
Kv2またはKv3を設定して、RAM30の環境値領
域に記憶させることにより、環境値を更新する。
【0048】この環境値更新時期は、画像形成時でも良
いし、それ以外の時であっても良い。また、環境値の更
新時期を転写された用紙の枚数に応じ、例えばプリント
1枚毎、あるいは10枚毎、20枚毎等あらかじめ設定
した枚数に更新すれば、常に最新の環境条件に応じた環
境値を設定することができる。特に、電源ON直後のよ
うに機内温湿度環境の変化が著しい場合には設定枚数を
少なくし、ある程度時間が経過して環境条件が安定した
後は、設定枚数を多くすればさらに効果的である。
【0049】あるいは、環境値領域がRAM30の揮発
性領域にあれば、プリンタ電源ONに続く初期設定時に
環境値の更新(設定)を行うとよい。そうでないと、常
に最初の1枚目、またはそれに続く数枚分のプリント
は、環境値=0、即ちH環境領域に合わせた制御で行わ
れてしまう。逆に、環境値領域がRAM30の不揮発領
域にあれば、プリンタ電源のOFF直後の内部の電源電
圧がドロップする前に更新してもよい。このようにして
制御手段であるCPU25は、RAM30に記憶されて
いる更新された環境値を読みだして、各種制御を読みだ
された環境値に応じて行うように構成される。
【0050】本発明における制御は、分離爪の当接/解
除であるので、図9に示されるような2分割の環境値に
応じた制御が好ましい。前述した通り、低温低湿環境で
は、転写紙の含水分率が低下することで高抵抗化し、ま
た転写ベルトも図9に示される通り高抵抗値となるゆ
え、転写紙の感光体ドラム11からの分離が効果的にな
されることで分離不良は生じず、また、こうした低温低
湿環境(Kv2=1)においては分離爪SOLをOFF
して、分離爪を感光体より解除することにより、感光体
ドラム11上の地汚れトナーならびに分離爪部に溜まる
転写残トナー増があっても、転写紙上に落ちて転写紙上
を汚すことがなく、また分離爪を非接触とすることによ
り、感光体膜の削れ発生をなくすことができる。
【0051】一方、環境条件が高温高湿領域(Kv2=
0)にあれば、転写紙および転写ベルトの抵抗値が低下
することによる分離不良が生じやすくなるから、これに
対処すべくCPU25はRAM30の環境値Kv2を読
みだし、環境条件が高温高湿領域にあれば分離爪SOL
をONして分離爪を感光体に当接させて分離効率を改善
する。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る画像形成装置は、温湿度等の環境条件に応じて特
性値が変動する材料により構成した接触転写部材(転写
搬送ベルト)を、環境条件の検出センサとして用い、環
境条件の検出結果に基づいて接離機構が分離爪を像坦持
体(感光体)に接離させる構成とするものであるから、
転写搬送ベルトを温湿度環境条件を検出する環境センサ
として用い、その検出された環境条件に基づき、分離爪
を当接または解除することにより、感光体上地汚れトナ
ーが分離爪により堰止められることによって生じるトナ
ー落ちという異常画像を防ぐことができるだけでなく、
地汚れトナー量が多くなり、それにより分離爪による感
光体膜削れ量が増加する環境条件において、分離爪を解
除することができるようにしているために、感光体の寿
命をさらに延ばすことができるという効果を奏する。
【0053】本発明の請求項2に係る画像形成装置は、
接触転写部材を、弾性を有し、かつ温湿度等の環境条件
に応じて抵抗値が変動する材料により構成するものであ
るから、接触転写部材による転写紙への転写および転写
紙の搬送が良好に実施でき、さらに環境状態を検出する
センサとしても作動させることで、必要な環境条件下で
のみ分離爪を像坦持体に当接させることが可能になり、
よって像坦持体の寿命を延ばし、またトナー落ち防止を
実現できる。
【0054】本発明の請求項3に係る画像形成装置は、
接触転写部材を、導電性ゴムまたは導電性エラストマに
代表される導電性高分子の少なくともいずれかを含むベ
ルトにより構成するものであるから、ベルトの弾性を利
用して転写紙への転写および搬送を効率的に実施でき、
また同時に環境状態を検出するセンサとしても作動する
から、検出した環境条件に応じて分離爪の像坦持体への
当接、または像坦持体からの離脱を実施できて、余計な
接触に起因する削れを防止して像坦持体を長寿命にで
き、しかもトナー落ちによる画像劣化を防止して、すぐ
れた画像出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態の要部
模式断面図である。
【図2】図1に示される転写手段の動作を説明する模式
断面図である。
【図3】図1に示される転写手段の動作を説明する模式
断面図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の制御回路図であ
る。
【図5】図1に示される分離爪および接離機構の動作を
説明する模式断面図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置のCPUによる演算
処理の一部分のフローチャートである。
【図7】本発明に係る画像形成装置の転写搬送ベルトの
他の実施形態を示す拡大断面図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の転写高圧電源回路
の出力特性図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置の環境値設定の原理
を示す線図である。
【図10】本発明に係る画像形成装置の環境値設定の他
の原理を示す線図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る画像形成装置 7 接離機構 11 像坦持体(感光体ドラム) 12 除電手段 13 帯電手段 14 露光手段 15 現像装置 21 レジストローラ 22 分離爪 23 クリーニングユニット 25 中央制御ユニット(CPU) 141 ミラー部 142 レーザ光 151、152 現像スリーブ 153 攪拌ローラ 154 攪拌羽根 155 現像器 158 トナー補給部 201 転写搬送ベルト(環境検出センサ) 202 駆動ローラ 203 従動ローラ 204 バイアスローラ 205 クリーニング装置 206 転写高圧電源回路 P 転写紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した像坦持体を露光して静電潜像を
    書き込む露光手段と、該露光手段によって書き込まれた
    静電潜像をトナー像に変換する現像装置と、該現像装置
    によって変換された前記像坦持体上のトナー像を転写紙
    に転写する接触転写部材からなる転写手段とを備え、さ
    らに前記転写の工程で前記転写紙を前記像坦持体から分
    離する分離爪ならびに該分離爪を駆動する接離機構を備
    え、前記接触転写部材を温湿度等の環境条件に応じて特
    性値が変動する材料により構成し、かつ該接触転写部材
    を環境条件の検出センサとして用い、環境条件の変動に
    よる前記検出センサの検出結果に基づいて前記接離機構
    が前記分離爪を前記像坦持体に接離させる構成としたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記接触転写部材を、弾性を有し、かつ
    温湿度等の環境条件に応じて抵抗値が変動する材料によ
    り構成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記接触転写部材を、導電性ゴムまたは
    導電性エラストマに代表される導電性高分子の少なくと
    もいずれかを含むベルトにより構成したことを特徴とす
    る請求項2記載の画像形成装置。
JP1997897A 1997-01-17 1997-01-17 画像形成装置 Pending JPH10207253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997897A JPH10207253A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997897A JPH10207253A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10207253A true JPH10207253A (ja) 1998-08-07

Family

ID=12014285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997897A Pending JPH10207253A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10207253A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039832A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法
JP2012073318A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2016090622A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039832A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法
JP2012073318A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2016090622A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6173135B1 (en) Image forming apparatus with a bias control feature
US6032006A (en) Image forming apparatus having an improved cleaning mechanism and method thereof
EP0428172B1 (en) An image forming apparatus
US5227851A (en) Image-forming apparatus in which the image transferring means in a plate shaped elastic member
US9395642B2 (en) Image forming apparatus that adjusts the start timings of transfer bias voltage applications to prevent nonuniformity in printed image density
JP3840022B2 (ja) 画像形成装置
US20120045254A1 (en) Developer regulator, development device, and image forming apparatus incorporating same
US6735402B2 (en) Image forming apparatus with current-controlled transfer voltage feature
JPH10207253A (ja) 画像形成装置
JPH1195530A (ja) 電子写真記録装置
JPH0895400A (ja) 画像形成装置
US8818232B2 (en) Image forming apparatus having a cleaning device with a collection member
JPH11258965A (ja) 画像形成装置
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
US6885843B2 (en) Wet electro-photographic printer having subsidiary intermediate transfer unit for improving transfer efficiency
JPH1115292A (ja) 画像形成装置
JP2000098839A (ja) クリーニング装置を備えた画像形成装置
KR19980019715A (ko) 전자사진 현상방식을 채용한 화상형성장치의 역전사 감소방법과 장치
JPH11272090A (ja) 画像形成装置
JPH11119479A (ja) 電子写真装置
JP2001042751A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2002162795A (ja) 画像形成装置
US10670999B2 (en) Image forming apparatus
JP2010014995A (ja) 画像形成装置
JP2004029853A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040803