JP3699384B2 - 賞球排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、球タンク内のパチンコ球を賞球として排出する賞球排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記賞球排出装置には、排出機構を駆動モータにより駆動することに基づいてケース内から球受け皿内にパチンコ球を賞球として排出する構成のものがある。この構成の場合、駆動モータの駆動量とパチンコ球の排出個数との間に対応関係が機械的に設定されており、駆動モータの駆動量を制御することに基づいてパチンコ球の排出個数が調節される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記賞球排出装置の場合、駆動モータの駆動量に応じた個数のパチンコ球が排出されない排出不良が生じる虞れがあり、パチンコ球の排出不良が生じたときには球受け皿に対する賞球の払出個数が不足または過剰になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、球受け皿内に正確な個数の賞球を払出すことができる賞球排出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の賞球排出装置は、球タンクからパチンコ球が供給される第1の球供給路および第2の球供給路を有するケースと、前記第1の球供給路内からパチンコ球を排出する排出状態および前記第1の球供給路内からパチンコ球が排出されることを規制する規制状態間で移動可能に設けられ規制状態から排出状態に移動することで1個のパチンコ球を排出する第1の排出規制部と、前記第2の球供給路内からパチンコ球を排出する排出状態および前記第2の球供給路内からパチンコ球が排出されることを規制する規制状態間で移動可能に設けられ規制状態から排出状態に移動することで1個のパチンコ球を排出する第2の排出規制部と、正方向に移動することに基いて前記第1の排出規制部を排出状態に操作すると共に前記第2の排出規制部を規制状態に操作し逆方向に移動することに基いて前記第1の排出規制部を規制状態に操作すると共に前記第2の排出規制部を排出状態に操作するリンク機構部と、前記リンク機構部を正方向および逆方向に交互に駆動する駆動手段とを備えたところに特徴を有する。
上記手段によれば、リンク機構部を正方向に移動させることに基いて第1の排出規制部を排出状態に操作すると共に第2の排出規制部を規制状態に操作し、リンク機構部を逆方向に移動させることに基いて第1の排出規制部を規制状態に操作すると共に第2の排出規制部を排出状態に操作し、第1の球供給路内および第2の球供給路内からパチンコ球を交互に1個ずつ排出しているので、パチンコ球を排出するのにクランク機構部を交互に正逆させる必要性が生成される。このため、駆動手段が駆動停止したときにクランク機構部がパチンコ球を排出する方向へ動作することがなくなるので、球受け皿内に正確な個数の賞球を払出すことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を賞球排出装置に適用した一実施例につき図面を参照しながら説明する。まず、パチンコ機全体の背面側を示す図3において、機本体1の背面側上部には、多数の賞球即ちパチンコ球2を貯留する球供給源である球タンク3が配設されている。この球タンク3内へは、図示しないパチンコ球供給機構からパチンコ球2が供給されるようになっている。
【0006】
上記球タンク3の下部には、球流下通路4が配設されており、球タンク3の底部から流出したパチンコ球2が球流下通路4内を流下する。この球流下通路4の内部は、リブにより前後に二つの分岐通路5(一方のみ図示する)に別れるように構成されている。これら分岐通路5の右側下方には、賞球排出装置6が配設されている。上記賞球排出装置6から排出されたパチンコ球2は、球流下通路7内を流下した後、機本体1の前面側の下部に設けられた図示しない球受け皿内へ貯留されるように構成されている。
【0007】
さて、上記賞球排出装置6について、図1及び図2並びに図4ないし図7を参照して説明する。図1において、ケース8内には、第1及び第2の球供給路9及び10が前後に並んで上下方向に延びるように設けられている。第1の球供給路9は、その上端開口部が球流下通路4の一方の分岐通路5に連通し、下端開口部が球排出口側である球流下通路7に連通している。第2の球供給路10は、その上端開口部が球流下通路4の他方の分岐通路に連通し、下端開口部が球流下通路7に連通している。
【0008】
さて、第1の球供給路9の中間部分の図1中右側壁部には、上部貫通孔9a及び下部貫通孔9bがほぼ1個分のパチンコ球2の間隔をおいて形成されている。これら上部貫通孔9a及び下部貫通孔9b内には、第1の球供給路9側の上ストッパ部材11及び下ストッパ部材12が左右方向へ往復移動可能に設けられている。
【0009】
この場合、上ストッパ部材11及び下ストッパ部材12は、それぞれ第1の球供給路9内のパチンコ球2を止める停止位置(第1の球供給路9内へ突出した位置)と、パチンコ球2の通過を許容する通過位置(第1の球供給路9内へ突出しない位置)との間で往復移動可能になっている。そして、上ストッパ部材11及び下ストッパ部材12は、パチンコ球2のほぼ1個分の間隔を隔てて上下に配置されている。
【0010】
また、第2の球供給路10の中間部分の図1中左側壁部には、上部貫通孔10a及び下部貫通孔10bがほぼ1個分のパチンコ球2の間隔をおいて形成されている。これら上部貫通孔10a及び下部貫通孔10b内には、第2の球供給路10側の上ストッパ部材13及び下ストッパ部材14が左右方向へ往復移動可能に設けられている。
【0011】
この場合、上ストッパ部材13及び下ストッパ部材14は、それぞれ第2の球供給路10内のパチンコ球2を止める停止位置(第2の球供給路10内へ突出した位置)と、パチンコ球2の通過を許容する通過位置(第2の球供給路10内へ突出しない位置)との間で往復移動可能になっている。この場合、上ストッパ部材13及び下ストッパ部材14は、パチンコ球2のほぼ1個分の間隔を隔てて上下に配置されている。
【0012】
さて、上記した4個のストッパ部材11〜14はパチンコ球2を第1の球供給路9および第2の球供給路10から1個ずつ交互に落下させる排出機構を構成するものであり、4個のストッパ部材11〜14を移動駆動するリンク機構部15について、以下、図4及び図5も参照して具体的に説明する。第1及び第2の球供給路9及び10の側方には、3個のリンク部材16,17,18がピン19,20,21を支点としてその回りに回動可能に設けられている。各リンク部材16,17,18の中央部は、図5に示すように、ケース8に固定された3個の支持部22,23,24の各上端部にピン19,20,21を介して軸支されている。
【0013】
上記3個のリンク部材16,17,18は、各上端部が連結ロッド25によりピン26,27,28を介して連結されていると共に、各下端部が連結ロッド29によりピン30,31,32を介して連結されている。これにより、3個のリンク部材16,17,18は、図1及び図2に示すように、連動して正逆回動されるようになっている。
【0014】
ここで、中央部のリンク部材17は、ピン20に一体に回動するように固定されている。このピン20は、カップリング33を介して駆動手段である例えば駆動モータ34の回転軸35に連結されている。これにより、リンク部材17は、駆動モータ34の正逆回転に応じて正逆回転駆動されるようになっている。尚、駆動モータ34は、例えばステッピングモータから構成されており、その回転方向及び回転量を適宜制御可能になっている。
【0015】
また、右方のリンク部材16の上下両端部からやや中央よりの部分には、前記第1の球供給路9側の上ストッパ部材11及び下ストッパ部材12の基端部がピン36及び37を介して回動可能に取付けられている。これにより、リンク部材16が回動すると、その回動に応じて上ストッパ部材11及び下ストッパ部材12が左右方向へ移動して交互に停止位置へ移動する。
【0016】
具体的には、リンク部材16が図1に示す位置まで左回り方向へ回動すると、上ストッパ部材11が停止位置へ移動し且つ下ストッパ部材12が通過位置へ移動するようになっている。そして、リンク部材16が図2に示す位置まで右回り方向へ回動すると、上ストッパ部材11が通過位置へ移動し且つ下ストッパ部材12が停止位置へ移動するようになっている。尚、上ストッパ部材11及び下ストッパ部材12の各基端部と、リンク部材16との各間には、スペーサ38,38が設けられている。
【0017】
一方、左方のリンク部材19の上下両端部からやや中央よりの部分には、前記第2の球供給路10側の上ストッパ部材13及び下ストッパ部材14の基端部がピン39及び40を介して回動可能に取付けられている。これにより、リンク部材19が回動すると、その回動に応じて上ストッパ部材13及び下ストッパ部材14が左右方向へ移動して交互に停止位置へ移動する。
【0018】
具体的には、リンク部材19が図1に示す位置まで左回り方向へ回動すると、上ストッパ部材13が通過位置へ移動し且つ下ストッパ部材14が停止位置へ移動するようになっている。そして、リンク部材19が図2に示す位置まで右回り方向へ回動すると、上ストッパ部材13が停止位置へ移動し且つ下ストッパ部材14が通過位置へ移動するようになっている。尚、上ストッパ部材13及び下ストッパ部材14の各基端部と、リンク部材19との各間には、スペーサ38,38が設けられている。
【0019】
この場合、リンク機構部15のリンク部材16及び19が連動して回動することから、第1の球供給路9側の上ストッパ部材11が停止位置へ移動したときには,第2の球供給路10側の下ストッパ部材14が停止位置へ移動するように、各ストッパ部材11〜14が連動する構成となっている。
【0020】
また、上側の連結ロッド25の図4中右端部には、ほぼL字状に折曲された位置検出板41がねじ止めされている。位置検出板41の先端部41aは、ケース8に固定された位置検出センサ42により検出されるようになっている。この位置検出センサ42は、例えば透過形光センサからなり、図6に示すように、ほぼコ字状をなしており、投光素子42a及び受光素子42bを有している。
【0021】
この場合、連結ロッド25が図1に示す位置に移動しているとき、投光素子42aからの光が受光素子42bへ受光される。そして、連結ロッド25が図2に示す位置に移動しているとき、投光素子42aからの光が位置検出板41の先端部41aに遮光されて受光素子42bへ受光されないようになっている。従って、位置検出センサ42からの受光信号に基づいて、連結ロッド25ひいては各ストッパ部材11〜14の位置がわかる。
【0022】
一方、第1の球供給路9の上端側外周壁には、パチンコ球2の有無を検出する第1の上部球検出センサ43が配設されている。この第1の上部球検出センサ43は、例えば透過形光センサから構成されており、投光素子44及び受光素子45を有している。この場合、第1の球供給路9の側壁には、上記各素子に対応して貫通孔が形成されており、投光素子44からの投光が上記各貫通孔を通って受光素子45へ受光されるようになっている。尚、上記各貫通孔には、防塵用の透明プラスチック板(図示しない)が配設されている。
【0023】
また、第1の球供給路9の下端外周壁には、第1の球供給路9内を通過するパチンコ球2の個数を検出する第1の下部球検出センサ46が配設されている。この第1の下部球検出センサ46は、例えば透過形光センサから構成されており、投光素子47及び受光素子48を有している。そして、上記第1の球供給路9の側壁には、上記各素子に対応して貫通孔が形成されており、投光素子47からの投光が上記各貫通孔を通って受光素子48へ受光されるようになっている。尚、上記各貫通孔には、防塵用の透明プラスチック板(図示しない)が配設されている。
【0024】
一方、第2の球供給路10の上端外周壁には、パチンコ球2の有無を検出する第2の上部球検出センサ49が配設されており、この第2の上部球検出センサ49は、例えば透過形光センサから構成されており、投光素子50及び受光素子51を有している。そして、第2の球供給路10の側壁には、上記各素子に対応して貫通孔が形成されており、投光素子50からの投光が上記各貫通孔を通って受光素子51へ受光されるようになっている。尚、上記各貫通孔には、防塵用の透明プラスチック板(図示しない)が配設されている。
【0025】
また、第2の球供給路10の下端側外周壁には、第2の球供給路10内を通過するパチンコ球2の個数を検出する第2の下部球検出センサ52が配設されている。この第2の下部球検出センサ52は第1の下部球検出センサ46と共に排出機構から排出されるパチンコ球2を検出する球検出手段を構成するものであり、例えば透過形光センサから構成され、投光素子53及び受光素子54を有している。そして、第2の球供給路10の側壁には、上記各素子に対応して貫通孔が形成されており、投光素子53からの投光が上記各貫通孔を通って受光素子54へ受光されるようになっている。尚、上記各貫通孔には、防塵用の透明プラスチック板(図示しない)が配設されている。
【0026】
さて、電気的構成を示す図7において、制御回路55は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、パチンコ機の運転全般及び賞球排出装置6の運転を制御する機能を備えた制御プログラムを有している。この制御回路55は、パチンコ球2が図示しない入賞口に入賞したことを検出する入賞検知回路56からの入賞検知信号、位置検出センサ40からの検出信号、第1の上部球検出センサ43、第1の下部球検出センサ46、第2の上部球検出センサ49及び第2の下部球検出センサ52からの各検出信号を受けるようになっている。また、制御回路55は、駆動制御信号を駆動回路57へ与えることにより、駆動モータ34を駆動制御するように構成されている。
【0027】
次に、上記構成の作用を説明する。賞球排出装置6がパチンコ球2の排出を行っていないときには、例えば図1に示すように、第1の球供給路9側の上ストッパ部材11が停止位置にある場合には、第1の球供給路9側の下ストッパ部材12は通過位置にあり、そして、第2の球供給路10側の上ストッパ部材13は通過位置にあると共に、第2の球供給路10側の下ストッパ部材14は停止位置にある。この状態の場合、第1の球供給路9側においては、上ストッパ部材11によりパチンコ球2が止められている。一方、第2の球供給路10側においては、下ストッパ部材14によりパチンコ球2が止められている。
【0028】
上記状態で、遊技部(図示しない)内へ打ち出したパチンコ球2が入賞すると、賞球排出装置6により賞球として例えば15個のパチンコ球2が排出される。この場合、制御回路55が、入賞検知回路56からの検知信号を受けて、駆動モータ34を通電制御して正逆回転駆動することにより、リンク機構部15のリンク部材16〜18を正逆回動させて、15個のパチンコ球2を1個ずつ第1の球供給路9及び第2の球供給路10内を通過させて球流下通路7側へ排出する。
【0029】
具体的には、リンク機構部15のリンク部材16〜18が図1に示す状態から右回り方向へ回動駆動されると、図2に示すように、第1の球供給路9側の上ストッパ部材11が通過位置へ移動すると共に、第1の球供給路9側の下ストッパ部材12が停止位置へ移動し、そして、第2の球供給路10側の上ストッパ部材13が停止位置へ移動すると共に、第2の球供給路10側の下ストッパ部材14が通過位置へ移動する。
【0030】
この結果、第1の球供給路9側においては、下ストッパ部材12によりパチンコ球2が止められるようになる。一方、第2の球供給路10側においては、下ストッパ部材14により止められていたパチンコ球2が1個だけ落下して排出されると共に、残りのパチンコ球2は上ストッパ部材13により止められるようになる。
【0031】
この後、リンク機構部15のリンク部材16〜18が図2に示す状態から左回り方向へ回動駆動されると、図1に示すように、各ストッパ部材11〜14を上記した位置と反対の位置へ移動されることにより、第1の球供給路9側からパチンコ球2が1個だけ落下して排出される。以下、同様にしてリンク機構部15のリンク部材16〜18の正逆回動を繰り返すことにより、第1及び第2の球供給路9及び10から交互にパチンコ球が1個ずつ排出される。即ち、上ストッパ部材11および下ストッパ部材12は第1の排出規制部を構成するものである。この第1の排出規制部は排出状態(上ストッパ部材11が第1の球供給路9内に突出し、下ストッパ部材12が第1の球供給路9内に突出しない状態)および規制状態(下ストッパ部材12が第1の球供給路9内に突出し、上ストッパ部材11が第1の球供給路9内に突出しない状態)間で移動可能にされたものであり、規制状態から排出状態に移動することで第1の球供給路9内から1個のパチンコ球2を排出する。上ストッパ部材13および下ストッパ部材14は第2の排出規制部を構成するものである。この第2の排出規制部は排出状態(上ストッパ部材13が第2の球供給路10内に突出し、下ストッパ部材14が第2の球供給路10内に突出しない状態)および規制状態(下ストッパ部材14が第2の球供給路10内に突出し、上ストッパ部材13が第2の球供給路10内に突出しない状態)間で移動可能にされたものであり、規制状態から排出状態に移動することで第2の球供給路10内から1個のパチンコ球2を排出する。リンク機構部15は、図1に示すように、左回り方向へ移動することに基いて第1の排出規制部を排出状態に操作すると共に第2の排出規制部を規制状態に操作し、図2に示すように、右回り方向へ移動することに基いて第1の排出規制部を規制状態に操作すると共に第2の排出規制部を排出状態に操作する。
【0032】
上記構成の場合、リンク機構部15を左回り方向に移動させることに基いて第1の排出規制部を排出状態に操作すると共に第2の排出規制部を規制状態に操作し、リンク機構部15を右回り方向に移動させることに基いて第1の排出規制部を規制状態に操作すると共に第2の排出規制部を排出状態に操作し、第1の球供給路9内および第2の球供給路10内からパチンコ球2を交互に1個ずつ排出したので、パチンコ球2を排出するのにクランク機構部15を交互に正逆させる必要性が生成される。このため、駆動モータ34が駆動停止したときにクランク機構部15がパチンコ球2を排出する方向へ動作することがなくなるので、球受け皿内に正確な個数の賞球を払出すことができる。また、いずれか一方の球供給路9,10からパチンコ球2を1個排出する場合、静止しているパチンコ球2を上ストッパ部材11,13により止めるだけであるから、上ストッパ部材11,13に作用するパチンコ球2の荷重は静止荷重であり、その分だけ荷重の大きさが小さくなる。また、上ストッパ部材11,13により止めていたパチンコ球2を下ストッパ部材12,14により止める場合も、パチンコ球2が静止状態から1個分落下するだけであるから、下ストッパ部材12,14に作用するパチンコ球2の荷重は,ほとんど静止荷重であって,その大きさが小さい。
【0033】
従って、各ストッパ部材11〜14に作用する荷重が小さくなるので、各ストッパ部材11〜14が欠けることを確実に防止できる。また、各ストッパ部材11〜14をそれほど耐久性の高い材料で形成する必要がなくなるから、材料コストを低減できると共に、各ストッパ部材11〜14が欠けることがなくなるから、動作の信頼性が向上する。
【0034】
また、ケース8内から排出されるパチンコ球2を検出する第1の下部球検出センサ46および第2の下部球検出センサ52を設けた。このため、第1の下部球検出センサ46および第2の下部球検出センサ52の検出結果に基づいてパチンコ球2の排出個数を確認し、排出個数の確認結果に基づいて駆動モータ34の駆動内容を制御できるので、球受け皿内に正確な個数の賞球が払出される。
【0035】
また、第1の下部球検出センサ46および第2の下部球検出センサ52がケース8内を垂直に落下するパチンコ球2を検出するようにしたので、パチンコ球2が第1の下部球検出センサ46および第2の下部球検出センサ52の検出領域内を相互干渉することなく1個ずつばらけて通過するようになる。このため、第1の下部球検出センサ46および第2の下部球検出センサ52によるパチンコ球2の誤検出が防止され、排出個数の検出精度が高まるので、球受け皿内に一層正確な個数の賞球が払出される。
【0036】
尚、駆動モータ34を通電制御する際には、位置検出センサ40からの検出信号に基づいて、リンク機構部15の連結ロッド25即ちリンク部材16〜19の回動位置を検出しながら制御する。そして、同時に、第1の上部球検出センサ43及び第2の上部球検出センサ49からの各検出信号に基づいて、第1の球供給路9及び第2の球供給路10内にパチンコ球2があるか否かを検出しながら駆動モータ34を制御するようになっている。また、第1の下部球検出センサ46及び第2の下部球検出センサ52からの各検出信号に基づいて、第1の球供給路9及び第2の球供給路10内を通過するパチンコ球2の個数を検出しながら制御するように構成されている。
【0037】
尚、上記実施例では、入賞時に15個のパチンコ球2を排出する構成としたが、排出するパチンコ球2の個数を8個、9個、10個等に適宜設定しても良く、所望の偶数又は奇数個に設定することができる。また、上記実施例では、賞球排出装置6に適用したが、これに限られるものではなく、球貸機に適用しても良いことは勿論である。
【0038】
更に、上記実施例では、リンク部材16,18を支持部22,24にピン19,21を介して軸支する片持ち支持構成としたが、これに限られるものではなく、ピン19,21の先端を延ばしてケース8の側壁に軸支する2点支持構成としても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、クランク機構部を交互に正逆させることに基いて第1の球供給路および第2の球供給路からパチンコ球を交互に1個ずつ排出した。このため、駆動手段が駆動停止したときにクランク機構部がパチンコ球を排出する方向へ動作することがなくなるので、球受け皿内に正確な個数の賞球が払出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す賞球排出装置の縦断側面図
【図2】図1とは異なる動作状態を示す賞球排出装置の縦断側面図
【図3】パチンコ機の背面図
【図4】賞球排出装置の横断面図
【図5】リンク機構部及びストッパ部材を示す分解斜視図
【図6】位置検出センサの斜視図
【図7】ブロック図
【符号の説明】
1は機本体、2はパチンコ球、3は球タンク、6は賞球排出装置、8はケース、9は第1の球供給路(球供給路)、10は第2の球供給路(球供給路)、11は上ストッパ部材、12は下ストッパ部材、13は上ストッパ部材、14は下ストッパ部材、15はリンク機構部、34は駆動モータ(駆動手段)、42は位置検出センサ、43は第1の上部球検出センサ、46は第1の下部球検出センサ、49は第2の上部球検出センサ、52は第2の下部球検出センサ、55は制御回路、56は入賞検知回路を示す。
Claims (1)
- 球タンクからパチンコ球が供給される第1の球供給路および第2の球供給路を有するケースと、
前記第1の球供給路内からパチンコ球を排出する排出状態および前記第1の球供給路内からパチンコ球が排出されることを規制する規制状態間で移動可能に設けられ、規制状態から排出状態に移動することで1個のパチンコ球を排出する第1の排出規制部と、
前記第2の球供給路内からパチンコ球を排出する排出状態および前記第2の球供給路内からパチンコ球が排出されることを規制する規制状態間で移動可能に設けられ、規制状態から排出状態に移動することで1個のパチンコ球を排出する第2の排出規制部と、
正方向に移動することに基いて前記第1の排出規制部を排出状態に操作すると共に前記第2の排出規制部を規制状態に操作し、逆方向に移動することに基いて前記第1の排出規制部を規制状態に操作すると共に前記第2の排出規制部を排出状態に操作するリンク機構部と、
前記リンク機構部を正方向および逆方向に交互に駆動する駆動手段と
を備えたことを特徴とする賞球排出装置。
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2001
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