JP3699368B2 - パチンコ球排出装置 - Google Patents
パチンコ球排出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3699368B2 JP3699368B2 JP2001186263A JP2001186263A JP3699368B2 JP 3699368 B2 JP3699368 B2 JP 3699368B2 JP 2001186263 A JP2001186263 A JP 2001186263A JP 2001186263 A JP2001186263 A JP 2001186263A JP 3699368 B2 JP3699368 B2 JP 3699368B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- ball receiving
- receiving member
- pachinko
- sprocket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば球貸機や賞球排出装置に好適するパチンコ球排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のパチンコ球排出装置の一例として、特開平3−111071号公報に記載された構成がある。この構成では、球タンクからのパチンコ球を供給する球供給路を上下方向に延びるように設けると共に、この球供給路の途中に歯部を突出させたスプロケット(球受部材)を回動可能に設け、更に、このスプロケットの回動を許容及び阻止するソレノイドを設けている。この構成では、スプロケットの回動が許容されたときに、パチンコ球が球供給路内を上から下へ自然落下して排出され、一方、ソレノイドによりスプロケットの回動が阻止されたときに、パチンコ球の落下がスプロケットの歯部によって止められて、パチンコ球の排出が停止されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成では、パチンコ球が自然落下してスプロケットの歯部に当たる構成であるので、パチンコ球の荷重により歯部が欠けることがあった。このため、スプロケットを耐久性及び強度の高い材料で形成しなければならず、製造コストが高くなるという欠点があった。
一方、パチンコ球排出装置の他の例として、実開平5−11984号公報に記載された構成がある。この構成では、スプロケットの回動軸の上方において、スプロケットの球受凹部(歯部と歯部の間)によりパチンコ球を受けるように構成し、そして、ステッピングモータにより上記スプロケットを回動駆動することにより、パチンコ球を排出するようにしている。この構成の場合、パチンコ球の荷重を歯部で受けないので、スプロケットの耐久性及び強度をそれほど高くする必要がなくなり、スプロケット自体の製造コストを安くすることができる。しかし、上記構成では、スプロケットの回動軸に多数のパチンコ球の荷重即ち大きな力が作用する構成であるので、パチンコ球の排出時にステッピングモータが大きな回動トルクを出力しなくてはならないという不具合がある。このため、ステッピングモータを大形化する、或いは、減速装置を設ける等の対策が必要となり、構成全体の製造コストが高くなるという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、球受部材の材料コストを安くしながら、しかも、モータ等の駆動装置の構成を小形化でき、構成全体の製造コストを安くし得るパチンコ球排出装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のパチンコ球排出装置は、上下方向へ延びる回動軸に沿って同心状に並ぶ第1の球受部材および第2の球受部材と、前記第1の球受部材および前記第2の球受部材に夫々に設けられ外周面が開口する複数の球受凹部と、前記第1の球受部材の球受凹部および前記第2の球受部材の球受凹部に下端開口部を通してパチンコ球を供給する上下方向へ延びる第1の球供給路および第2の球供給路と、前記第1の球受部材および前記第2の球受部材間に設けられた隔壁部と、前記第1の球受部材と前記第2の球受部材と前記隔壁部とを一体に回動することに基づいて前記第1の球受部材の球受凹部内および前記第2の球受部材の球受凹部内からパチンコ球を排出する駆動モータとを備え、前記隔壁部が前記回動軸の軸方向から前記第1の球受部材の球受凹部および前記第2の球受部材の球受凹部を閉鎖し、前記第1の球供給路の下端開口部および前記第2の球供給路の下端開口部が前記第1の球受部材および前記第2の球受部材に向けて横向きに開口しているところに特徴を有している。
【0006】
【作用】
上記手段によれば、第1の球受部材および第2の球受部材を一体に水平方向に回動するように設け、第1の球供給路および第2の球供給路によりパチンコ球を第1の球受部材の球受凹部および第2の球受部材の球受凹部へそれぞれ外周側から供給するようにし、駆動モータにより第1の球受部材および第2の球受部材を回動駆動することにより、第1の球受部材の球受凹部および第2の球受部材の球受凹部からパチンコ球を外周側へ排出する構成とした。これにより、第1の球受部材および第2の球受部材の回動軸に作用する力を大幅に小さくすることができるので、駆動モータの回動トルクを小さくし得、従って、減速装置を使用しなくても小形の駆動モータを使用することができる。また、各球受部材には自然落下したパチンコ球が当たる歯部を形成する必要がないので、各球受部材の耐久性および強度をそれほど高くする必要もなくなる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明を賞球排出装置に適用した一実施例につき図面を参照しながら説明する。まず、パチンコ機全体の背面側を示す図2において、機本体1の背面側上部には、多数のパチンコ球(賞球)2を貯留する球供給源である例えば球タンク3が配設されている。この球タンク3内へは、図示しないパチンコ球供給機構からパチンコ球2が供給されるように構成されている。
【0008】
上記球タンク3の下部には球流下通路4が配設されており、球タンク3の底部から流出したパチンコ球2が上記球流下通路4内を流下する。この球流下通路4の内部は、リブにより前後に二つの通路に別れる構成となっている。そして、球流下通路4の右端部下方には、下端側が右・左に別れる二つの分岐流下通路5、6が配設されており、上記球流下通路4内の一方の通路が分岐流下通路5に連通し、他方の通路が分岐流下通路6に連通している。これら分岐流下通路5、6の下部に、賞球排出装置7が配設されている。この賞球排出装置7から排出されたパチンコ球2は、球排出口側である例えば球流下通路8内を流下した後、機本体1の前面側の下部に設けられた球受皿(図示しない)内へ貯留されるように構成されている。
【0009】
さて、上記賞球排出装置7について、図1及び図3ないし図8を参照して説明する。まず、図3は賞球排出装置7の上面図であり、図4は賞球排出装置7の下面図であり、図1は賞球排出装置7の図3中I −I 線に沿う縦断面図であり、図5は賞球排出装置7の図3中V −V 線に沿う縦断面図であり、図6は賞球排出装置7の図1中VI−VI線に沿う横断面図である。このうちの図1に示すように、賞球排出装置7のケース9内における右部及び左部には、第1の球供給路10及び第2の球供給路11が上下方向に延びるように設けられている。これら第1の球供給路10及び第2の球供給路11の各上端開口部10a及び11aは、図3にも示すように、ケース9の上面部に開口している。この場合、第1の球供給路10の上端開口部10aが上記一方の分岐流下通路5の下端部に連通し、第2の球供給路11の上端開口部11aが上記他方の分岐流下通路6の下端部に連通している。
【0010】
そして、第1の球供給路10の下端部はケース9のほぼ中央部分で内側に向けて(図1中左向きに)円弧状に曲がっており、これにより、第1の球供給路10の下端開口部10bが横向き(図1中左向き)に開口している。また、第2の球供給路11の下端部は、上記第1の球供給路10の下端部よりも一段下の位置で、内側に向けて(図1中右向きに)円弧状に曲がっており、これにより、第2の球供給路11の下端開口部11bが横向き(図1中右向き)に開口している。この場合、第1の球供給路10の下端開口部10bと、第2の球供給路11の下端開口部11bとは、一段ずれた状態でほぼ対向配置されている。
【0011】
また、第1の球供給路10の下端開口部10bと、第2の球供給路11の下端開口部11bとの間には、回動部材12が水平方向に、即ち、回動軸13を回動中心として回動可能に設けられている。この回動部材12は、例えばプラスチックで一体成形されており、図7にも示すように、上部スプロケット14と、この上部スプロケット14の下部に設けられた円板状の隔壁部15と、この隔壁部15の下部に設けられた下部スプロケット16と、上部スプロケット14の上面中心部及び下部スプロケット16の下面中心部に上下方向に延びるように突設された回動軸13とを有する構成となっている。この場合、上部スプロケット14が第1の球受部材を構成し、下部スプロケット16が第2の球受部材を構成している。
【0012】
そして、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各外周部には、それぞれ2個の球受凹部14a及び16aが均等に設けられている。更に、上部スプロケット14と下部スプロケット16とは、回転位相が90度ずれた状態で回動するように一体化されている。尚、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各外周部におけるほぼ扇形をなす突出部14b、16bの外周面部の形状は、図6において、矢印Aで示す回転方向の先端側半部の外周面部14cの曲率半径R1が回転方向の基端側半部の外周面部14dの曲率半径R2よりも大きくなるように設定されている。具体的には、R1が12mmに設定され、R2が10mmに設定されている。このような形状に構成することにより、図6に示すように、第1及び第2の球供給路10、11から供給されたパチンコ球2が各スプロケット14、16の突出部14b、16bの外周面部に当接した状態では、パチンコ球2の荷重が回動部材12を矢印A方向(正回転方向)へ回転させる回転力として作用するようになっている。
【0013】
また、図1に示すように、上記回動部材12の上方には、例えばステッピングモータ17が配設されており、このステッピングモータ17の回転軸17aが回動部材12の回動軸13の上端部に連結されている。上記ステッピングモータ17は、回動部材12(上部スプロケット14及び下部スプロケット16)を90度ずつ回動駆動することが可能なモータである。ここで、回動部材12の回動軸13の上端部には円板18が取付け固定されており、この円板18の外周縁部には4個のスリット18a(図8参照)が等間隔に(90度ずつの間隔で)形成されている。そして、図5に示すように、上記円板18の右端部には、その外周縁部を挟むように光センサ19が配設されている。この光センサ19は、例えばフォトインタラプタから構成されており、円板18のスリット18aを検出したとき、その検出信号を出力するように構成されている。上記光センサ19から検出信号が出力される時点で、ステッピングモータ17を回動停止させて回動部材12を停止させるようにして回動させれば、回動部材12を90度ずつ回動させることが可能である。この場合、光センサ19が回転センサを構成している。
【0014】
一方、図5に示すように、ケース9内における下半部側の左部及び右部には、第1の球排出路20及び第2の球排出路21が上下方向に延びるように設けられている。このうちの第1の球排出路20の上端開口部20aは、図6にも示すように、回転部材12の上部スプロケット14の外周部に対向するように横向き(図5及び図6中右向き)に開口しており、上部スプロケット14の球受凹部14aから排出されたパチンコ球2を受けるように構成されている。そして、第2の球排出路21の上端開口部21aは、回転部材12の下部スプロケット16の外周部に対向するように横向き(図5中左向き)に開口しており、下部スプロケット16の球受凹部16aから排出されたパチンコ球2を受けるように構成されている。また、第1の球排出路20及び第2の球排出路21の各下端部20b及び21bは、図4に示すように、ケース9の下面部に開口している。
【0015】
尚、上記第1の球排出路20及び第2の球排出路21の各下端部20b及び21bから排出されたパチンコ球2は、前記球流下通路8内へ排出されるように構成されている。また、図6に示すように、回動部材12即ち上部スプロケット14及び下部スプロケット16の外周は、上記球供給路10、11の各下端開口部10b、11b及び上記球排出路20、21の各上端開口部20a、21a部分を除いて、円筒部材22により囲繞されるように構成されている。更に、図5に示すように、上部スプロケット14の上側は上カバー部材23により覆われると共に、下部スプロケット16の下側は下カバー部材24により覆われる構成となっている。
【0016】
ここで、上カバー部材23の下面部には、例えば突条をなすガイド凸部25が図5及び図6に示すように下方に向けて突設されている。この場合、上部スプロケット14が回動しながら、その球受凹部14aからパチンコ球2が排出されるときに、該パチンコ球2が上記ガイド凸部25に当たることにより、外側即ち排出側へ確実に案内されるようになり、該パチンコ球2がスムーズに排出されるようになっている。同様にして、下カバー部材24の上面部にも、例えば突条をなすガイド凸部26が図5及び図6に示すように上方に向けて突設されている。この場合も、下部スプロケット16が回動しながら、その球受凹部16aからパチンコ球2が排出されるときに、該パチンコ球2が上記ガイド凸部26に当たることにより、外側即ち排出側へ確実に案内されるようになり、該パチンコ球2がスムーズに排出されるようになっている。
【0017】
一方、電気的構成を示す図9において、制御回路27は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、パチンコ機の運転全般及び賞球排出装置7の運転を制御する制御プログラムを有している。この制御回路27は、パチンコ球2が図示しない入賞口に入賞したことを検知する入賞検知回路28からの入賞検知信号、前記光センサ19からの検知信号、遊技者が操作する発射ハンドルによりオンオフ作動する発射スイッチ29からのスイッチ信号を受けるように構成されている。また、制御回路27は、前記ステッピングモータ17を駆動回路30を介して駆動制御すると共に、パチンコ球2を図示しない遊技盤の遊技部へ向けて発射する(打ち出す)ための発射モータ31を駆動回路32を介して駆動制御するように構成されている。
【0018】
次に、上記構成の作用を説明する。賞球排出装置7がパチンコ球2の排出を行なっていない場合、回動部材12は例えば図6に示す位置で停止している。この場合、上部スプロケット14は、一方の球受凹部14a内にパチンコ球2が入っており、他方の球受凹部14a内にはパチンコ球2が入っていない。そして、第1の球供給路10からのパチンコ球2が上部スプロケット14の突出部14bの外周面に当接している。また、下部スプロケット16は、第2の球供給路11からのパチンコ球2が一方の球受凹部16a内に入って供給された状態であると共に、他方の球受凹部16a内からパチンコ球2が排出された状態、即ち、他方の球受凹部16a内にはパチンコ球2が入っていない。このとき、第1の球供給路10内及び第2の球供給路11内には、パチンコ球2が隙間なく上下方向に並んで貯留されている。
【0019】
上記状態で、遊技部内へ打ち出されたパチンコ球2が入賞すると、賞球排出装置7により賞球として例えば15個のパチンコ球2を排出するように制御される。具体的には、ステッピングモータ17を通電駆動して、回動部材12を図6中矢印A方向へ90度回転させる。これにより、上部スプロケット14が90度回動してパチンコ球2が入っている球受凹部14aが第1の球排出路20の上部開口部20aに対応する位置まで回動するようになり、もって、球受凹部14aからパチンコ球2が第1の球排出路20内へ排出される。このとき、上カバー部材23のガイド凸部25によりパチンコ球2が案内されて確実に排出されるようになっている。そして、同時に、上部スプロケット14のうちのパチンコ球2が入っていない球受凹部14aが第1の球供給路10の下部開口部10bに対応するようになり、もって、第1の球供給路10からパチンコ球2が上記球受凹部14a内に供給されて貯留されるようになっている。
【0020】
また、このとき、下部スプロケット16も90度回動するが、パチンコ球2が入っている球受凹部16aは第2の球排出路21の上部開口部21aに対応する位置まで回動しないので、球受凹部16a内にパチンコ球2が貯留(保留)されたままである。そして、このとき、第2の球供給路11からのパチンコ球2は下部スプロケット16の突出部16bの外周面に当接するようになる。従って、図6に示す状態から、回動部材12を90度回転させると、1個のパチンコ球2が排出されるのである。
【0021】
続いて、上記状態(上記1個のパチンコ球2が排出された状態)で、ステッピングモータ17を通電駆動して、回動部材12を更に90度回転させると、下部スプロケット16が90度回動してパチンコ球2が入っている球受凹部16aが第2の球排出路21の上部開口部21aに対応するようになり、もって、球受凹部16aからパチンコ球2が第2の球排出路21内へ排出される。このとき、下カバー部材24のガイド凸部26により上記パチンコ球2が案内されて確実に排出されるようになっている。そして、同時に、下部スプロケット16のうちのパチンコ球2が入っていない球受凹部16aが第2の球供給路11の下部開口部11bに対応するようになり、もって、第2の球供給路11からパチンコ球2が上記球受凹部16a内に供給されて貯留される。
【0022】
そして、このとき、上部スプロケット14も90度回動するが、パチンコ球2が入っている球受凹部14aは第1の球排出路20の上部開口部20aに対応しないので、球受凹部14a内にパチンコ球2が貯留(保留)されたままである。そして、このとき、第1の球供給路10からのパチンコ球2は上部スプロケット14の突出部14bの外周面に当接するようになる。従って、上記状態から、回動部材12を90度回転させると、1個のパチンコ球2が排出されるのである。以下、回動部材12を90度回動させる毎に、上述した排出動作が繰り返し行われ、上部スプロケット14及び下部スプロケット16から交互にパチンコ球2が1個ずつ排出される。従って、回動部材12を90度ずつ15回回動させると、15個のパチンコ球2が排出されるのである。尚、回動部材12を90度ずつ回動させる制御を行なうに当たっては、円板18のスリット18aを光センサ19により検出したときに、その検出信号に基づいてステッピングモータ17の回動を停止させるように構成されている。
【0023】
このような構成の本実施例によれば、上部スプロケット14及び下部スプロケット16(回動部材12)を、回転位相が90度ずれた状態で一体に水平方向に回動するように設け、第1及び第2の球供給路10、11によりパチンコ球2を上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各球受凹部14a、16aへそれぞれ外周側から供給するように構成し、そして、ステッピングモータ17により上部スプロケット14及び下部スプロケット16(回動部材12)を90度ずつ回動駆動することにより、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各球受凹部14a、16aから交互にパチンコ球2を1個ずつ外周側へ排出する構成とした。これにより、上記実施例では、第1及び第2の球供給路10、11からのパチンコ球2が、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各球受凹部14a、16aへ外周側から供給されると共に、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各突出部14b、16bの外周面に外周側から当たる構成となるので、上部スプロケット14及び下部スプロケット16(回動部材12)の回動軸13に作用する力を大幅に小さくすることができる。このため、ステッピングモータ17の回動トルクを小さくし得ると共に、減速装置を使用しなくても小形のステッピングモータを使用することができ、製造コストを安くし得、また、全体の構成を小形化することができる。
【0024】
また、上記実施例では、上部スプロケット14及び下部スプロケット16には、従来構成とは異なり、自然落下したパチンコ球が当たる歯部を形成する必要がないので、上部スプロケット14及び下部スプロケット16(回動部材12)の耐久性及び強度をそれほど高くする必要もなくなり、製造コストを安くすることができる。
【0025】
更に、上記実施例の場合、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各外周面部の形状を、第1及び第2の球供給路10、11からのパチンコ球2が当接したときに、パチンコ球2の荷重が上部スプロケット14及び下部スプロケット16を正回転方向へ回転させる回転力として作用させるように構成した。具体的には、上部スプロケット14及び下部スプロケット16の各突出部14b、16bの外周面部の形状を、図6に示すように、矢印Aで示す回転方向の先端側半部の外周面部14cの曲率半径R1が回転方向の基端側半部の外周面部14dの曲率半径R2よりも大きくなるように構成したので、ステッピングモータ17の回動トルクを更に小さくすることができ、より一層小形のモータを使用することができる。
【0026】
一方、上記実施例では、上部スプロケット14の上側を覆う上カバー部材23に、上部スプロケット14の球受凹部14aからパチンコ球2がスムーズに排出されるように案内する第1のガイド凸部25を設けると共に、下部スプロケット16の下側を覆う下カバー部材24に、下部スプロケット16の球受凹部16aからパチンコ球2がスムーズに排出されるように案内する第2のガイド凸部26を設ける構成としたので、上部スプロケット14及び下部スプロケット16からパチンコ球2を確実に排出することができ、動作の信頼を極めて高くすることができる。
【0027】
尚、上記実施例では、ガイド凸部25、26を上カバー部材23及び下カバー部材24にそれぞれ設ける構成としたが、これに限られるものではなく、例えば上部スプロケット14及び下部スプロケット16(回動部材12)を囲む円筒部材22の側壁に設ける構成としても良い。また、上記実施例では、回動部材12を一体成形物で構成したが、これに代えて、各スプロケット等をばらばらの部品として形成し、これらの部品を連結して一体化するように構成しても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、第1の球受部材および第2の球受部材を一体に水平方向に回動するように設け、第1の球供給路および第2の球供給路によりパチンコ球を第1の球受部材の球受凹部および第2の球受部材の球受凹部へそれぞれ外周側から供給するようにし、駆動モータにより第1の球受部材および第2の球受部材を回動駆動することにより、第1の球受部材の球受凹部および第2の球受部材の球受凹部からパチンコ球を外周側へ排出する構成としたので、第1の球受部材および第2の球受部材の回動軸に作用する力を大幅に小さくすることができ、減速装置を使用しなくても回動トルクの小さい小形の駆動モータを使用することができ、低コスト化及び構成の小形化を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、図3中I −I 線に沿う縦断面図
【図2】パチンコ機の背面図
【図3】賞球排出装置の上面図
【図4】賞球排出装置の下面図
【図5】図3中V −V 線に沿う縦断面図
【図6】図1中VI−VI線に沿う縦断面図
【図7】回動部材の斜視図
【図8】円板の上面図
【図9】ブロック図
【符号の説明】
1は機本体、2はパチンコ球、3は球タンク(球供給源)、4は球流下通路、7は賞球排出装置、8は球流下通路(排出口側)、10は第1の球供給路、10bは下端開口部、11は第2の球供給路、11bは下端開口部、12は回動部材、13は回動軸、14は上部スプロケット (第1の球受部材)、15は隔壁部、16は下部スプロケット(第2の球受部材)、17はステッピングモータ、18は円板、19は光センサ(回転センサ)、20は第1の球排出路、21は第2の球排出路、23は上カバー部材、24は下カバー部材、25、26はガイド凸部、27は制御回路、28は入賞検知回路を示す。
Claims (1)
- 上下方向へ延びる回動軸に沿って同心状に並ぶ第1の球受部材および第2の球受部材と、
前記第1の球受部材および前記第2の球受部材に夫々に設けられ、外周面が開口する複数の球受凹部と、
前記第1の球受部材の球受凹部および前記第2の球受部材の球受凹部に下端開口部を通してパチンコ球を供給する上下方向へ延びる第1の球供給路および第2の球供給路と、
前記第1の球受部材および前記第2の球受部材間に設けられた隔壁部と、
前記第1の球受部材と前記第2の球受部材と前記隔壁部とを一体に回動することに基づいて、前記第1の球受部材の球受凹部内および前記第2の球受部材の球受凹部内からパチンコ球を排出する駆動モータとを備え、
前記隔壁部は、前記回動軸の軸方向から前記第1の球受部材の球受凹部および前記第2の球受部材の球受凹部を閉鎖し、
前記第1の球供給路の下端開口部および前記第2の球供給路の下端開口部は、前記第1の球受部材および前記第2の球受部材に向けて横向きに開口していることを特徴とするパチンコ球排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001186263A JP3699368B2 (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | パチンコ球排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001186263A JP3699368B2 (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | パチンコ球排出装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001041723A Division JP3226523B2 (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | パチンコ球排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001353309A JP2001353309A (ja) | 2001-12-25 |
JP3699368B2 true JP3699368B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=19025724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001186263A Expired - Lifetime JP3699368B2 (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | パチンコ球排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3699368B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5003770B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2012-08-15 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2001
- 2001-06-20 JP JP2001186263A patent/JP3699368B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001353309A (ja) | 2001-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4686250B2 (ja) | パチンコ遊技機用振分装置及びパチンコ遊技機 | |
JP3699368B2 (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP3333622B2 (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP2001310026A (ja) | 遊技機用装飾部材及び遊技機 | |
JP2006167171A (ja) | 弾球遊技機の遊技部品 | |
JP3226523B2 (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP3226522B2 (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP4667355B2 (ja) | 遊技機の振り分け装置 | |
JPH0626966U (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP3867531B2 (ja) | 遊技部材及び遊技機 | |
JP3281413B2 (ja) | 賞球排出装置 | |
JP2001310020A (ja) | 遊技機用装飾部材及び遊技機 | |
JP2002191810A (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP2784854B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4780578B2 (ja) | 弾球遊技機の可動装置 | |
JP2000245905A (ja) | 遊技機 | |
JP2006020741A (ja) | 回転遊技部品 | |
JP2002191807A (ja) | パチンコ球排出装置 | |
JP2570441Y2 (ja) | パチンコ機 | |
JP4566343B2 (ja) | 弾球遊技機の球通路切替え装置 | |
JP3004962B2 (ja) | 弾球遊技機の入賞装置 | |
JP2981457B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2003010413A (ja) | パチンコ機 | |
JP5996246B2 (ja) | パチンコ機 | |
JPH05309167A (ja) | パチンコ球排出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040803 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050707 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |