JP4102916B2 - 遊技機用の可動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用の可動装置に関し、更に詳細には、可動体に所要の動作をさせ得る遊技機用の可動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、代表的な遊技機であるパチンコ機やアレンジボール機等は、機内にセットされる遊技盤上の遊技領域の所要位置に、数字や文字等の識別可能な図柄を変動表示し得る各種の図柄表示装置が配設され、遊技状態に対応して該図柄表示装置で図柄変動や種々の演出(リーチ演出や大当り演出等)を行ない、遊技の興趣を増大させ得るようになっている。更に、前記図柄表示装置による演出と併せて、機械的に所要の動作を行ない得る可動体を備えた遊技機用の可動装置を配設し、図柄表示装置の各種演出や遊技機に配設される装飾用ランプ部材の点灯・点滅動作等と連動させて、該可動装置の可動体を動作させることで、遊技における興趣を更に増大させるようにした遊技機も多数提案されている。例えば、回転軸を中心にして下方向左右に回動されるゴルフクラブや前方向上下に回動されるハンマー等の可動体を、電気制御したソレノイド等の駆動手段を使用することで、遊技状態に対応させてパッティング動作させたり、ハンマーを振下ろし動作させるよう構成した遊技機用の可動装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、遊技機用の可動装置における可動体の駆動手段としては、小型で安価な利点を有するソレノイドが多く使用されている。しかし、前記ソレノイドは、通電されたON状態と遮断されたOFF状態との2態様にしか基本的に制御することができない。このため、前記遊技機用の可動装置におけるゴルフクラブやハンマー等の可動体は、ソレノイドに通電する前の位置(初期位置)と、ソレノイドに通電した後の位置(最終位置)との間の単調な往復動作の繰り返しとなるため、遊技者は可動体の動作を容易に予測でき、この可動装置を配設しても、遊技に対する興趣を増大させる効果が薄い欠点が指摘される。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、可動体の動作に変化を与えることで、遊技に対する興趣をより一層増大させ得る遊技機用の可動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の発明に係る遊技機用の可動装置は、
遊技状態に応じて諸種の表示動作が与えられる可動体を備えた遊技機用の可動装置であって、
装置本体に枢支点を中心に揺動自在に配設されると共に、長手方向に延在する所定長のレール部を有し、その揺動に伴って前記可動体に諸種の動作を付与するシーソー部材と、
前記シーソー部材を初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで駆動可能で、該シーソー部材が前記中間の傾動位置に到達した際に、当該シーソー部材に対する連繋が解除される駆動手段と、
前記シーソー部材のレール部に沿って往復動可能に設けられ、前記中間の傾動位置まで該シーソー部材が反転傾動した際に該、該レール部に沿って下方へ移動し、そのバランス変動に伴い当該シーソー部材を最終の傾動位置まで傾動させるスライダとからなり、
前記駆動手段を駆動して、前記シーソー部材を初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで傾動させて前記可動体に所要の表示動作を付与した後、該シーソー部材の上端側に位置する前記スライダを前記レール部に沿って下端側へ移動させることで、該駆動手段との連繋が解除された該シーソー部材を最終の傾動位置まで到達させて、該可動体に更なる表示動作を付与し得るよう構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
遊技機用の可動装置では、駆動手段によりシーソー部材を初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで傾動することで、可動体に所要の表示動作が付与される。そして、シーソー部材に形成したレール部に往復動可能に配設されるスライダを、当該レール部に沿って上端側から下端側に移動させることで、前記駆動手段との連繋が解除されたシーソー部材を前記中間の傾動位置から最終の傾動位置まで到達させて、該可動体に更なる表示動作を付与し得る。すなわち、前記シーソー部材に連繋されて所要の表示動作を付与された可動体を、前記スライダの移動により最終の傾動位置まで動作させ得ると共に、該可動体に所要の表示動作を付与した後に、前記シーソー部材を初期の傾動位置に復帰させれば、該可動体を表示動作前の位置に復帰させ得る。このように、前記可動体が一旦始動された後に、該可動体の表示動作を変化させ得るようになると共に、遊技状態に応じて、可動体の表示動作を制御し得るので、遊技に対する興趣をより一層増大させることが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機用の可動装置について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお本実施例では、遊技機として一般的なパチンコ機に装着される遊技盤上に、車等の回転速度計を模した可動装置を配設する場合を例示する。
【0008】
そこで先ず、パチンコ機における前枠の正面内部に着脱可能にセットされる本実施例の遊技盤について、図1を参照して要約説明する。前記遊技盤Jは、略円形状に湾曲形成したレール10により囲まれた遊技領域Iの前側において、縦央やや下部に配設されて球をスイッチで検出し得る始動入賞口11と、この始動入賞口11の直上方に配置され、後述する可変表示装置Kが整合すると共に、内壁面をメッキ処理して開設された可視表示窓を形成した大型装飾部品Nと、風車とも称されて遊技球の流下方向を変更する電飾案内車12と、始動入賞口11の直下方に設置された大型電動式の入賞装置Lと、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置14等を備えている。また、前記入賞装置Lは、可変表示装置Kの大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作動条件が付与される大型の入賞装置Lであって、特別入賞口17に対設された扉状の開閉板18が、後側の電磁ソレノイド等に係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉塞状態から開放状態に変化されるようになっている。なお、図1中の符号16はアウト口を示し、遊技球を排出するようになっており、前記入賞装置Lの左右両側には普通入賞口19,19が設けてある。
【0009】
また、液晶表示ディスプレイ(LCD)からなる前記可変表示装置Kが、前記遊技領域Iの略中央部に配設されて、該可変表示装置Kの外周が大型装飾部品Nの可視表示窓の外周と整合するよう装備セットされる。この可変表示装置Kは、数字や文字、その他の識別可能な図柄を変動または停止表示し得るようになっており、前記始動入賞口11への遊技球の入賞等の所要の遊技状態が発生すると、該可変表示装置Kでは、図柄変動や各種リーチ演出、大当り演出等が表示される。
【0010】
次に、本実施例に係る可動装置20の構成について説明する。図1または図4に示すように、可動装置20は、略半円筒のドーム形状に形成された装置本体21が、前記可変表示装置Kの直上方位置で、後方が遊技盤Jの裏面に突出した状態で固定されると共に、該装置本体21の前面には、その表面の略全体が開口したカバー部材39が装着されるようになっている(なお、図4においてカバー部材39の図示は省略)。また、図3に示すように、前記装置本体21の内部には、隔壁22により前後の関係で分割された第1収容部23と第2収容部24とが画成されており、遊技盤Jに対して前方に位置し、外部と連通する第1収容部23には、カバー部材39と隔壁22との間に回動可能に配設される可動体25および該可動体25に動力を伝達し得る動力伝達手段35が配設されている。一方、遊技盤Jに対して後方に位置する前記第2収容部24には、回動可能かつその回動に伴って前記可動体25を回動(動作)させるシーソー部材27、およびシーソー部材27を動作させ得る電磁ソレノイド(駆動手段)31が配設されている。なお、図2〜図6に示すように、前記第1収容部23と第2収容部24とに分割する隔壁22の略縦央部には、通孔22aが穿設されると共に、該通孔22aを挟む左右両側には、この通孔22aを中心とする円弧状で所要長の係止孔22b,22bが穿設される。また、この装置本体21の背面は、保護板41で閉塞するよう構成される。
【0011】
先ず、前記可動体25は、指針として表示し得る棒状に形成され、前記隔壁22の縦央下部近傍から前方に向かって延在して、カバー部材39との間で回転可能に軸支される回転軸26の前端部近傍に、該可動体25の一端部が配設固定されて回転軸26の回転と連動して可動体25が回動するよう構成されている(図2または図3参照)。なお、回転軸26に対して、可動体25は略直交姿勢で配設される。また、前記可動体25は、常には図6(a)に示すように、左方向を指す位置(可動開始位置)で停止されており、前記回転軸26が回転することで、図6(c)に示すように、右方向を指す位置(可動終了位置)まで回動可能に設定されている。
【0012】
次に、前記第2収容部24に配設されるシーソー部材27は、図2または図4に示すように、所要長の横長部材として形成された本体27aの略中央下部に軸孔27bが穿設されて、該軸孔27bに後述の支軸(枢支点)30を嵌挿し得るよう構成される。すなわち、前記シーソー部材27は、前記軸孔27bに嵌挿された支軸30を中心に揺動自在とされている。また、前記本体27aにおける軸孔27bを挟む左右両側には、後述の回転歯車36に突設される突部36a,36aを挿入し得る固定孔27c,27cが穿設されている。更に、前記シーソー部材27の本体27aを水平状態に保持した際に、前記軸孔27bの位置から本体27aに対して直交下方向に延出するレバー部材28が一体的に形成されている。そして、前記電磁ソレノイド31に配設される後述の作動部材32の係合部32a,32a間に、前記レバー部材28を係合可能な状態で挿入することで、前記シーソー部材27が電磁ソレノイド31の動作に連繋されるようになっている。
【0013】
図4に示すように、前記シーソー部材27の本体27aには、その長手方向に延在し、前後に貫通した所要長のレール部29が形成され、該レール部29にスライダ33が往復動可能に配設される。ここで、前記スライダ33は、一組の円筒状のおもり部材33a,33aと、棒状の軸体33bとから構成されている(図2参照)。そして、前記レール部29の前後両側に対向するよう配置した前記おもり部材33a,33aを、該レール部29内に摺動可能に挿通した軸体33bで連結することで、このスライダ33がレール部29の傾きに沿って往復動し得るようになっている。
【0014】
また、前記シーソー部材27は、前記第1収容部23に配設される動力伝達手段35を介して可動体25と連繋されており、該シーソー部材27が揺動することで可動体25を回動させ得るようになっている。ここで、前記動力伝達手段35は、図2または図6に示すように、中心部に突設された支軸30が前記隔壁22の通孔22aに挿通されて回転可能な半円盤状の回転歯車36と、この回転歯車36と噛合し、その回転に追従して回転し得る従動歯車37とから構成される。そして、前記回転歯車36は、前記シーソー部材27の揺動と連動して回動し得ると共に、前記従動歯車37は、前記可動体25を回動させる回転軸26の後端部近傍に配設固定されて、回転歯車36と可動体25とが連繋して動作し得るようになっている。なお、前記回転歯車36は、前記従動歯車37の上方に配設される。
【0015】
前記回転歯車36における支軸30の隔壁22から後方へ突出する軸端部が、前記シーソー部材27の軸孔27bに嵌挿されている(図2参照)。また、前記隔壁22の通孔22aに前記支軸30を挿通した際に、この隔壁22に形成される前記係止孔22b,22bに挿通可能な突部36a,36aが、前記回転歯車36に突設される。そして、係止孔22b,22bに挿通されて後方に突出される前記突部36a,36aの夫々が、前記シーソー部材27の固定孔27c,27cに連結されている(図2参照)。このように連結されたシーソー部材27と回転歯車36とでは、シーソー部材27のレール部29を水平状態に保持した際に、前記突部36a,36aの夫々は、前記係止孔22b,22bの略中間に位置するように設定されており、シーソー部材27の揺動と回転歯車36の回動とは、各係止孔22bの端部に突部36aが当接することで規制するよう構成されている。すなわち、前記シーソー部材27は、該シーソー部材27のレール部29が左下がりに傾斜した初期の傾動位置(以下初期位置と云う。図5(a)参照)と右下がりに傾斜した最終の傾動位置(以下最終位置と云う。図5(d)参照)との間を、揺動可能となっている。
【0016】
なお、前記シーソー部材27が、電磁ソレノイド31により初期位置から傾動方向が反転した後述する中間の傾動位置(以下途中位置と云う)まで傾動されると、前記可動体25は略直立状態となるまで回動され(図6(b))、該シーソー部材27が最終位置まで傾動されると、当該可動体25は略180度回動されて右方向を指すように(図6(c))、前記動力伝達手段35の回転歯車36と従動歯車37とのギア比が設定される。すなわち、前記シーソー部材27の揺動に伴って前記可動体25に動作を付与し得るようになっている。
【0017】
前記第2収容部24に配設される電磁ソレノイド31は、コイル体に挿通されるロッド31aの前端部に、図2または図3に示すように、左右方向に所要幅で離間する係合部32a,32aを有する作動部材32が配設されると共に、図示しない外部の制御手段により通電制御されるようになっている。なお、電磁ソレノイド31は小型で安価な利点を有している。そして、前記電磁ソレノイド31に通電されて前記コイル体内にロッド31aが収容された状態(ON状態)と、電磁ソレノイド31への通電が遮断されて、該ロッド31aが自由移動可能な状態(OFF状態)とに切替えられることで、前記作動部材32は、図4の左右方向に動作される。なお、前記電磁ソレノイド31がOFF状態の場合には、前記コイル体と作動部材32との間に介装されるバネ等の弾性部材34により、作動部材32がコイル体から最も離れた位置(図4参照)に位置するようになっている。また、前記作動部材32の後背面に突設された突条部32bが、前記保護板41に形成される所要長のガイド部43を摺動するようになっており、作動部材32の回り止めがなされている。
【0018】
前記シーソー部材27に形成されるレバー部材28は、図4に示すように、前記作動部材32の係合部32a,32aに接離可能な状態で挿入され、前記電磁ソレノイド31を通電制御することで、該レバー部材28はこの作動部材32により作動され、シーソー部材27を傾動し得るよう構成される。ここで、図5(a)に示すように、前記電磁ソレノイド31が非通電のOFF状態では、前記レバー部材28が一方の係合部32a(図中左側)で押圧されることで、シーソー部材27が左下がりとなって、レール部29の左端部が傾動下端側となる初期位置とし得る。更に、図5(b)に示すように、前記電磁ソレノイド31をON状態とすることで、前記他方の係合部32a(図中右側)がレバー部材28を押圧することで、このシーソー部材27を緩やかな右下がりで、レール部29の左端部が傾動上端側となる途中位置まで傾動し得るように、前記作動部材32の係合部32a,32aの離間幅が設定されている。そして、前記シーソー部材27が前記途中位置に到達すると、前記電磁ソレノイド31とシーソー部材27との連繋が解除され、当該シ−ソー部材27が最終位置まで傾動することを許容するよう構成される。
【0019】
また、前記装置本体21の背面を被覆する前記保護板41には、図2または図3に示すように、前記電磁ソレノイド31により前記シーソー部材27が途中位置まで傾動された際に、前記スライダ33と当接し得る規制部材42が形成されており、該シーソー部材27が途中位置を越えて傾動されることを防止している。更に、前記規制部材42は、前記シーソー部材27の途中位置におけるレール部29の傾斜と同一傾斜で所要の長さ延在するよう形成される。なお、規制部材42は、シーソー部材27の本体27aに接触しないように設定されて、該シーソー部材27が途中位置を越えた最終位置まで傾動するのを許容するよう構成してある。
【0020】
なお、前記装置本体21の前面に装着される前記カバー部材39の外周部には、図1に示すように、記憶表示部Mが備えられており、前記始動入賞口11への最大4個の入賞までは、遊技球が入賞した際に通常得られる情報が始動記憶されると共に、記憶表示部Mに表示されるようになっている。そして、前記可変表示装置Kが変動可能な状態となると、その始動記憶数に基づいて特別図柄の変動が開始されると共に、始動記憶が1つ消化され、かつ該記憶表示部Mが1つ消灯される。
【0021】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例に係る遊技機用の可動装置の作用につき以下説明する。
【0022】
パチンコ球が遊技盤Jの遊技領域Iに配設された始動入賞口11に入賞すると、前記可変表示装置Kで図柄の変動やリーチ演出等が表示され、このリーチ演出時において遊技者に「大当り」への期待感を向上させ得る大当り予告等の所要の遊技状態が発生する。そして、この大当り予告等の遊技状態が発生すると、制御手段から電磁ソレノイド31に通電され、図5(b)に示すように、該電磁ソレノイド31に配設される作動部材32は左方向に移動する。これにより、前記シーソー部材27のレバー部材28は、作動部材32の右側の係合部32aで左側に向けて押圧され、レール部29の左端部が傾動下端側となる初期位置から、傾動方向が反転した左端部が傾動上端側となる途中位置まで支軸30を中心にシーソー部材27が傾動されると共に、該シーソー部材27と動力伝達手段35を介して連繋される可動体25は、略直立状態の所定位置まで回動される(図6(b)参照)。このように、前記シーソー部材27が途中位置まで傾動されると、前記レール部29内に配設されているスライダ33は、図5(c)に示すように、該レール部29の傾きに沿って傾動上端側から下端側に移動するようになる。そして、図5(d)に示すように、このスライダ33が支軸30上部を通過すると当該スライダ33の自重による前記シーソー部材27のバランス変動に伴い、前記レバー部材28が作動部材32の右側の係合部32aから離間して、当該シーソー部材27と前記電磁ソレノイド31との連繋が断たれると共に、シーソー部材27は最終位置まで傾動される。このとき、前記可動体25も前記可動開始位置から略180度回動された可動終了位置まで回動される(図6(c)参照)。
【0023】
また、前記可動体25を所定位置まで回動した状態で、前記電磁ソレノイド31への通電を遮断すれば、弾性部材34により前記作動部材32はOFF状態の位置まで復帰されるため、作動部材32の左側の係合部32aで前記レバー部材28が右側に向けて押圧され、前記シーソー部材27を初期位置に復帰させると共に、可動体25も可動開始位置に復帰する。すなわち、電磁ソレノイド31のON・OFF制御のみで、可動開始位置から所定位置まで回動し、この所定位置から可動終了位置まで回動した後に可動開始位置に復帰させる3段階の動作と、可動開始位置から所定位置まで回動した後に、この所定位置から可動開始位置に復帰させる2段階の動作とを、前記可動体25に選択して行なわせ得る。そして、前記可動体25が可動終了位置まで回動された場合に、「大当り」となる確率が高くなるよう設定しておけば、該可動体25の動作により遊技者は「大当り」への期待感が高まり、遊技に対する興趣を増大させることができる。更に、前記スライダ33が傾動上端側から下端側への移動を開始してから実際にシーソー部材27が最終位置に向けての回動を開始するまでの間にはタイムラグがある。すなわち、前記可動体25は、所定位置まで回動された後、可動終了位置への回動まで所要の時間を要するので、遊技者に可動体25の動作が変化したことを認識させ得ると共に、該可動体25が所定位置まで回動された後の動作に対する興趣が高まる。なお、スライダ33として電源等の必要のないおもり部材33a,33aを用いているので制御が簡単で、消費電力量も嵩むことはない。
【0024】
前記電磁ソレノイド31に通電してシーソー部材27が初期位置から傾動方向が反転された途中位置まで傾動された際に、前記レール部29に配設されるスライダ33を規制部材42に当接するように構成することで、シーソー部材27の傾動は途中位置で確実に一旦規制される。すなわち、前記電磁ソレノイド31を動作させてシーソー部材27を傾動させた際に、該シーソー部材27が慣性により途中位置を越えて最終位置まで回動されることを防止し得るので、前記可動体25を所定位置で一旦停止させることができる。また、前記電磁ソレノイド31の作動部材32を案内するガイド部43を設けることで、該作動部材32を安定して移動させ得るので、前記シーソー部材27のレバー部材28が係合部32a,32aから脱落することを防止し得る。
【0025】
本実施例では、前記可動体は、前記シーソー部材と連繋して略直立状態まで回動されるようにしたが、その他所要の角度まで回動されるようにしても良く、その際に、前記規制部材とスライダとを当接して慣性による回動を防ぐようにしても良い。また、前記可動体を左右方向に回動するようにしたが、前記シーソー部材と可動体を連繋する動力伝達手段の構成を変更することで、前方向上下や下方向左右の回動、縦・横等の直線運動、その他の動作をさせ得る。例えば、縦または横等にスライド可能に構成したラックに可動体を固定し、前記回転歯車と噛合させることで、前記シーソー部材の傾動と連繋して可動体は直線動し得るようになる。更に、前記動力伝達手段として歯車を使用するようにしたが、これに限られるものではなく、例えばリンク機構やその他従来公知の動力伝達手段を用いて、シーソー部材の回動と可動体の動作とを連繋させることも可能である。
【0026】
また、シーソー部材は、スライダを往復動させ得る所定長さのレール部を形成し得ると共に、シーソー部材の回動に伴いレール部が傾動されるようにすれば良い。なお、前記シーソー部材に形成されるレール部は、実施例の形状等に限られず、このレール部の傾動に沿って、スライダが往復動可能であれば良く、例えばシーソー部材にフランジを形成して、該フランジをスライダが摺動するようにしても良い。また、前記レール部の長さやこのレール部に配設されるスライダの重量を所要に応じて設定すれば、可動体の動作速度や所定位置まで可動体が動作され、一旦停止した後に再始動するまでの時間等を変化させることができる。そして、本実施例では、駆動手段として電磁ソレノイドを使用したが、モータやシリンダ、その他公知の駆動手段を用いることも可能である。更に、前記駆動手段とシーソー部材の連繋手段は、実施例の作動部材とレバー部材のような係合手段に限られるものではなく、該駆動手段によりシーソー部材が傾動方向の反転した途中位置まで傾動し得ると共に、当該シーソー部材に形成されるレール部をスライダが移動した際に、シーソー部材の最終位置までの傾動を許容し得るよう構成すれば良い。
【0027】
なお、本実施例では、遊技における大当り予告の際に可動装置が動作するよう構成したが、これに限られず、例えば大当り演出時等のように、所要の遊技状態に応じて動作させることもできる。また、遊技機としてパチンコ機に可動装置を配設する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パチスロ機やその他各種の遊技機に使用することができる。更に、可動装置としては、車等の回転速度計として構成する場合に限られず、可動装置を配設する遊技機の遊技性等に応じて選択することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る遊技機用の可動装置によれば、駆動手段を駆動して、シーソー部材を初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで傾動することで可動体に所要の表示動作を付与した後、上端側に位置するスライダが、該シーソー部材のレール部に沿って傾動下端側に向けて移動することで、駆動手段との連繋が解除されたシーソー部材が最終の傾動位置まで到達されて、可動体に更なる表示動作を付与することが可能となる。また、可動体に所要の表示動作を付与した後に、可動体を表示動作前の位置に復帰させることも可能であり、当該可動体に多彩な動作をさせ得るようになる。このように、前記可動体の表示動作を変化させ得ると共に、遊技状態に応じて、該可動体の表示動作を制御し得るので、該可動体に種々の異なる表示動作をさせることで、遊技に対する興趣を増大させることができる。また、前記レール部の傾動上端側に位置するスライダが規制部材に当接することで、駆動手段により傾動される前記シーソー部材の傾動を中間の傾動位置で一旦規制し得るようになり、可動体の動作を確実に変化させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の遊技機用の可動装置が採用された遊技盤を示す正面図である。
【図2】実施例に係る可動装置を示す分解斜視図である。
【図3】実施例に係る可動装置を示す横断平面図である。
【図4】実施例に係る可動装置を示す背面図である。
【図5】実施例に係る可動装置の駆動手段とシーソー部材との連繋を示す概略図であり、(a)はシーソー部材が初期の傾動位置にある状態を示し、(b)はスライダが規制部材に当接して、シーソー部材が中間の傾動位置にある状態を示し、(c)はシーソー部材のレール部をスライダが移動する状態を示し、(d)はシーソー部材が最終の傾動位置まで傾動した状態を示す。
【図6】実施例に係る可動装置の可動体の動作を示す概略図であり、(a)は可動体が可動開始位置にある状態を示し、(b)は可動体が略中間の所定位置にある状態を示し、(c)は可動体が可動終了位置にある状態を示す。
【符号の説明】
21 装置本体
25 可動体
27 シーソー部材
29 レール部
30 支軸(枢支点)
31 電磁ソレノイド(駆動手段)
33 スライダ
42 規制部材
Claims (3)
- 遊技状態に応じて諸種の表示動作が与えられる可動体(25)を備えた遊技機用の可動装置であって、
装置本体(21)に枢支点(30)を中心に揺動自在に配設されると共に、長手方向に延在する所定長のレール部(29)を有し、その揺動に伴って前記可動体(25)に諸種の動作を付与するシーソー部材(27)と、
前記シーソー部材(27)を初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで駆動可能で、該シーソー部材(27)が前記中間の傾動位置に到達した際に、当該シーソー部材(27)に対する連繋が解除される駆動手段(31)と、
前記シーソー部材(27)のレール部(29)に沿って往復動可能に設けられ、前記中間の傾動位置まで該シーソー部材(27)が反転傾動した際に、該レール部(29)に沿って下方へ移動し、そのバランス変動に伴い当該シーソー部材(27)を最終の傾動位置まで傾動させるスライダ(33)とからなり、
前記駆動手段(31)を駆動して、前記シーソー部材(27)を初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで傾動させて前記可動体(25)に所要の表示動作を付与した後、該シーソー部材(27)の上端側に位置する前記スライダ(33)を前記レール部(29)に沿って下端側へ移動させることで、該駆動手段(31)との連繋が解除された該シーソー部材(27)を最終の傾動位置まで到達させて、該可動体(25)に更なる表示動作を付与し得るよう構成した
ことを特徴とする遊技機用の可動装置。 - 前記シーソー部材(27)が初期の傾動位置から傾動方向が反転した中間の傾動位置まで傾動された際に、シーソー部材(27)の上端側に位置する前記スライダ(33)が規制部材(42)に当接することで該シーソー部材(27)の傾動が前記中間の傾動位置で一旦規制され、その後に該スライダ(33)がシーソー部材(27)のレール部(29)に沿って下端側へ移動することで、当該シーソー部材(27)が最終の傾動位置まで傾動される請求項1記載の遊技機用の可動装置。
- 前記可動体(25)は、前記シーソー部材(27)の揺動に伴い回動して諸種の表示動作を行なう指針である請求項1または2記載の遊技機用の可動装置。
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