JP3699172B2 - 円筒形電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極群及び電解液が収納された容器に封口板をかしめ固定により取付けた構造を有する円筒形電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯用電気機器に用いられる電池として、ニッケルカドミウム二次電池、ニッケル水素二次電池、ニッケル亜鉛二次電池、リチウムイオン二次電池等が知られている。
【0003】
このような電池では、誤充電や過放電等に起因して電池内部にガスが異常発生すると、電池内部の圧力が異常に上昇し、封口板を吹き飛ばすなどの破裂事故を招く恐れがある。このため、前記電池にはガス発生による圧力上昇に応動してガスを外部に放出させる防爆用安全弁が設けられている。
【0004】
この防爆用安全弁を備えた円筒形電池は、例えば、次のような方法により製造される。まず、正極と負極との間にセパレータを介在して電極群を作製する。予め開口部を拡口することにより段部が形成された有底円筒状容器内に前記電極群を収納するか、または有底円筒状容器内に前記電極群を収納した後、前記容器に外部よりビード入れ等を行って段部を形成する。このようにして電極群が収納された容器の開口部内面に必要に応じてシール剤を塗布した後、電解液を注入する。その後、ナイロン6,6に代表される合成樹脂から形成された底部に穴を有する有底円筒状の絶縁ガスケット内に防爆用安全弁装置が設けられた円形封口板を収納し、この絶縁ガスケットを前記容器内の段部に載置する。ひきつづき、前記容器の開口部を縮径し、前記開口部の上端を内方に屈曲することにより折曲部を形成し、前記容器に前記封口板を前記絶縁ガスケットの反発弾性力によって固定することにより前記電池を製造する。
【0005】
しかしながら、前述したような構造の電池は、誤って異常加熱されたり、または火中に投入されると、前記絶縁ガスケットが軟化、あるいは溶融することにより欠損して反発弾性力が低減するため、前記容器の封口板を保持する力が低下し、この高温により電池内に異常発生したガスによって前記封口板が吹き飛ばされ、破裂事故を招く恐れがある。
【0006】
ところで、前記構造の電池は、体積効率の向上を目指して高容量化と、重量効率の向上を図るために構造部品の軽量化が要求されている。このようなことから、前記電池において、前記容器及び前記封口板の厚さを薄くすることが検討されている。しかしながら、前記容器の厚さを薄くすると、前記容器の前記封口板を保持する力が低下する。一方、前記封口板の厚さを薄くすると、前記封口板の強度が低下し、撓みやすくなる。従って、前記容器及び前記封口板の薄肉化を図ると、誤って異常加熱されたり、あるいは火中に投入された際に前記封口板が前記容器から外れ易くなるため、破裂事故を助長する恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、誤って異常加熱されたり、または火中に投入された際の破裂が回避された円筒形電池を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る円筒形電池は、上部に環状の開口部と前記開口部の下方に形成された内方に突出した形状の段部とを有する有底円筒状の容器と、前記容器内に収納され、正極と負極との間にセパレータを介して作製された電極群と、前記容器内に収容された電解液と、前記容器内の段部に載置されて前記開口部の上端を内方に折り曲げることにより前記段部と折曲部とにより囲まれた空間に圧縮状態で配置された底部に穴を有する有底円筒状の絶縁ガスケットと、前記絶縁ガスケット内に配置され、前記ガスケットの圧縮下においてかしめ固定されたガス抜き孔を有する円形の封口板と、前記封口板に前記ガス抜き孔を囲むように配置された端子と、前記端子と前記封口板との間に前記ガス抜き孔を塞ぐように配置された安全弁とを具備した円筒形電池であって、
前記容器の前記開口部の内径をAとし、前記封口板の直径をBとし、かつ前記容器の前記折曲部の内径をCとした際に、前記折曲部の内径Cは、式;B/{C+[(A−C)/2]}≧1.03を満たし、かつ前記端子と接触しないように設定されることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る円筒形電池を図1を参照して説明する。
負極端子を兼ねる容器1は有底円筒状で、上部に環状の開口部2を有する。前記容器1の前記開口部2の上端は内方に折り曲げられてリング状の折曲部3が形成されている。前記容器1の開口部2の下方には、内方に突出した形状の環状段部4が形成されている。電極群5は、負極6と正極7との間にセパレータ8を介在して最外周に前記負極6が位置するように渦巻状に捲回することにより作製され、前記容器1内に収納されている。前記容器1の内周面と前記負極6は電気的に接触している。電解液は前記容器1内に収容されている。絶縁ガスケット9は、底部に穴9aが開口された有底円筒状をなす。前記絶縁ガスケット9は、前記容器1内の前記折曲部3と前記段部4とにより囲まれた位置に圧縮状態で配置されている。このような絶縁ガスケット9は、例えばナイロン6,6などのポリアミド樹脂等から形成されている。防爆機能及び正極端子を兼ねる封口部材10は、前記絶縁ガスケット9内に配置され、前記絶縁ガスケット9の反発弾性力によりかしめ固定されている。前記封口部材10は、中央にガス抜き孔11を有する円形封口板12と、例えば合成ゴムからなる弾性弁体13と、複数のガス通過孔14が開口された帽子形の正極端子15とから構成されている。前記正極端子15は前記封口板12にそのガス抜き孔11を包囲するように配置されている。前記弾性弁体13は前記封口板12と前記正極端子15との間に前記ガス抜き孔11を覆うように配置されている。正極リード16は、一端が前記正極7に接続され、かつ他端が前記封口板12の下面と接続されている。
【0010】
前記円筒形電池は、前記開口部2の内径をAとし、前記封口板12の直径をBとし、かつ前記容器1の前記折曲部3の内径をCとした際に、式B/{C+[(A−C)/2]}≧1.03を満たす構造を有する。このような構造の円筒形電池において、異常加熱、あるいは火中投入されて前記絶縁ガスケット9が溶融して欠損すると、前記封口板12が移動し、例えば図2に示すように外周面の一部が前記容器1の前記開口部2の内面と接触するまで移動してずれる。前記封口板12が図2に示す位置までずれても、その上面周縁は前記折曲部3の下面と対向して重なっており、この封口板12の上面周縁と対向する折曲部3下面のうち、前記開口部2内面と接触していない外周面につながる上面周縁と対向する領域Dが十分に大きいため、異常高温に起因して発生したガスにより前記封口板12が持ち上げられた際に前記封口板12の上面周縁が前記折曲部3の下面と当接し、前記下面によって前記封口板12の上昇を規制することができる。このため、誤って異常加熱されたり、あるいは火中に投入された際に前記容器1から前記封口板12が外れるのを防止することができ、破裂を回避することができる。従って、前記封口板12及び前記容器1の薄肉化を図ることが可能になるため、高い安全性を有し、軽量で、かつ高容量な円筒形電池を実現することができる。
【0011】
前記電池において、前記Bの前記{C+[(A−C)/2]}に対する比を1.03未満にすると、前述した図2に示す状態における前記領域Dが少なくなり過ぎるため、前記折曲部3下面によって前記封口板12の上昇を規制することが困難になり、破裂を生じる。また、前記Bの前記{C+[(A−C)/2]}に対する比は、前記折曲部3と前記正極端子15とが干渉しないように設定することが好ましい。
【0012】
前記容器1は、例えば、ニッケルメッキが施された鋼、ニッケルメッキが施された鉄、ステンレス等から形成することができる。
前記容器1の厚さは、0.15〜0.25mmにすることが好ましい。これは次のような理由によるものである。前記容器1の厚さを0.15mm未満にすると、前記容器1の封口板12の保持性が著しく低下する恐れがある。また、前記容器1の厚さが0.25mmを越えると、前記容器1の加工性が低下する恐れがあると共に電池の高容量化及び軽量化を図ることが困難になる恐れがある。より好ましい容器1の厚さは、0.17〜0.22mmである。
【0013】
前記封口板12は、前述した容器と同様な材料から形成することができる。
前記封口板12の厚さは、前記容器1の厚さの2〜5倍にすることが好ましい。これは次のような理由によるものである。前記封口板12の厚さを前記容器1の厚さの2倍未満にすると、電池が過度に加熱された際に電池内に発生するガス圧力により前記封口板12が撓みやすくなるため、破裂を回避することが困難になる恐れがある。また、前記封口板12の厚さが前記容器1の厚さの5倍を越えると、電池の軽量化を図ることが困難になる恐れがある。より好ましい封口板12の厚さは、前記容器1の厚さの3〜4倍である。
【0014】
次に、前記正極7、前記負極6、前記セパレータ8及び前記電解液について説明する。
1)正極7
前記正極は、正極活物質を含むペーストが集電体に充填された構造を有することが好ましい。
【0015】
前記正極は、例えば、正極活物質と導電剤と結着剤と水とを含むペーストを調製した後、前記ペーストを集電体に充填し、これを乾燥した後、プレスで加圧成形することにより作製することができる。
【0016】
前記正極活物質としては、例えば、ニッケル化合物を挙げることができる。前記ニッケル化合物としては、水酸化ニッケル、亜鉛及びコバルトが共沈された水酸化ニッケル、ニッケル酸化物等を挙げることができる。中でも、前記亜鉛及びコバルトが共沈された水酸化ニッケルを用いるのが好ましい。
【0017】
前記導電剤としては、例えば、コバルト化合物及び金属コバルトから選ばれる1種以上からなるものを用いることができる。前記コバルト化合物としては、例えば、水酸化コバルト(Co(OH)2 )、一酸化コバルト(CoO)等を挙げることができる。特に、水酸化コバルトか、一酸化コバルト、もしくは水酸化コバルト及び一酸化コバルトの両方からなる導電材を用いるのが好ましい。
【0018】
前記結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリプロピレン等の疎水性ポリマー、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、例えばポリアクリル酸ナトリウム(SPA)などのポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオキシド等の親水性ポリマー、例えばラテックス等のゴム系ポリマー等を挙げることができる。
【0019】
前記集電体としては、例えば、ニッケル、ステンレスのような金属や、ニッケルメッキが施された樹脂等の耐アルカリ性材料から形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェルト状の金属多孔体等を挙げることができる。
2)負極6
この負極は、負極活物質を含むペーストが集電体に充填された構造を有することが好ましい。
【0020】
このような負極は、例えば、負極活物質と導電性材料と結着剤と水とを含むペーストを調製した後、前記ペーストを集電体に充填し、これを乾燥した後、プレスで加圧成形することにより作製することができる。
【0021】
前記負極活物質としては、充放電反応に直接関与する物質や、充放電反応に直接関与する物質を吸蔵・放出する物質を用いることができる。前者の例としては、例えば、金属カドミウム、水酸化カドミウムなどのカドミウム化合物の粉末等を挙げることができる。後者の例としては、例えば、水素を吸蔵放出する水素吸蔵合金等を挙げることができる。中でも、前記水素吸蔵合金を含む負極を備えた二次電池は、前記カドミウム化合物の粉末を含む負極を備えた二次電池に比べて大電流での放電が可能で、かつ環境汚染の恐れが少ないため、好適である。
【0022】
前記水素吸蔵合金としては、格別制限されるものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出できるものであればよい。例えば、LaNi5 、MmNi5 (Mm;ミッシュメタル)、LmNi5 (Lm;ランタン富化したミッシュメタル)、またはこれらのNiの一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr、Bのような元素で置換した多元素系のもの、もしくはTiNi系、TiFe系、ZrNi系、MgNi系のものを挙げることができる。中でも、一般式LmNix Mnyz (ただし、AはAl,Coから選ばれる少なくとも一種の金属、原子比x,y,zはその合計値が4.8≦x+y+z≦5.4を示す)で表される水素吸蔵合金を用いることが望ましい。このような組成の水素吸蔵合金を含む負極を備えた円筒形二次電池は、放電容量及び充放電サイクル寿命を向上することができる。
【0023】
前記導電性材料としては、例えば、ニッケル粉末、酸化コバルト、酸化チタン、カーボンブラック等を挙げることができる。特に、前記カーボンブラックを導電性材料として用いることが好ましい。
【0024】
前記結着剤としては、前述した正極で説明したのと同様なものを用いることができる。
前記集電体としては、例えば、パンチドメタル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネットなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができる。
3)セパレータ8
前記セパレータとしては、例えば、ポリエチレン繊維製不織布、エチレン−ビニルアルコール共重合体繊維製不織布、ポリプロピレン繊維製不織布などのポリオレフィン繊維製不織布に親水性官能基が付与されたものや、例えばナイロン6,6などのポリアミド繊維製不織布を挙げることができる。前記ポリオレフィン繊維製不織布に親水性官能基を付与する方法としては、例えば、コロナ放電処理、スルホン化処理、グラフト共重合、界面活性剤や親水性樹脂の塗布などを挙げることができる。
4)電解液
前記電解液としては、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)の水溶液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaOHとLiOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、KOHとLiOHとNaOHの混合液等のアルカリ電解液を用いることができる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
実施例
ペースト式ニッケル正極とペースト式水素吸蔵合金負極との間に親水化処理が施されたポリオレフィン系合成樹脂繊維製不織布からなるセパレータを介装して最外周に負極が位置するように渦巻状に捲回することにより電極群を作製した。
負極端子を兼ねる容器内に前記電極群を収納した後、アルカリ電解液を収容した。前記容器は、ニッケルメッキが施された鋼板(厚さが0.2mm)を深絞り加工によって有底円筒状にした後、開口部を拡口して前記開口部の下端に0.65mm内方に突出した形状の環状段部を形成することにより作製された。また、前記容器の前記開口部の高さは2.7mmであり、胴部の内径は16.5mmであった。
【0026】
ニッケルメッキが施された鋼板から直径Bが15.3mmで、厚さが前記容器の肉厚の3倍、つまり0.6mmで、ガス抜き孔を有する円形封口板を作製した。合成ゴムを圧縮成形して作製された弾性弁体を帽子形の正極端子のトップ内に挿入した後、前記端子を前記封口板に前記弾性弁体が前記封口板のガス抜き孔を閉塞するように載置し、前記端子の鍔部を前記封口板にスポット溶接によって固定することにより防爆機能及び正極端子を兼ねる封口部材を組み立てた。ナイロン6,6から形成された底部に穴を有する有底円筒状の絶縁ガスケット内に前記封口部材を収納し、前記封口部材と前記正極とをリードによって電気的に接続した後、この絶縁ガスケットを前記容器の段部に載置した。前記容器の開口部をその内径Aが16.2mmになるまで縮径した後、前記開口部上端を内方に折り曲げることにより内径Cが13.5mmのリング状の折曲部を形成し、前記容器に前記封口部材をかしめ固定し、前述した図1に示す構造を有するAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を製造した。製造された電池は、前記Bの前記{C+[(A−C)/2]}に対する比が1.03であった。
比較例1
前記容器の開口部の内径Aが16.2mmで、前記封口板の直径Bが15.3mmで、前記折曲部の内径Cが14.4mmで、前記Bの前記{C+[(A−C)/2]}に対する比が1.00である構造にしたこと以外は、実施例と同様な構成で前述した図1に示す構造を有するAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を製造した。
比較例2
前記容器の開口部の内径Aが16.2mmで、前記封口板の直径Bが15.3mmで、前記折曲部の内径Cが15.35mmで、前記Bの前記{C+[(A−C)/2]}に対する比が0.97である構造にしたこと以外は、実施例と同様な構成で前述した図1に示す構造を有するAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を製造した。
得られた実施例及び比較例1〜2の二次電池100個ずつについて、充電した後、火中に投入した際の破裂の有無を調べ、その結果を下記表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0003699172
【0028】
表1から明らかなように、実施例の二次電池は、火中に投入した際の破裂率が0%であることがわかる。実施例は、前述した図2に示す状態の際に封口板の上面周縁が折曲部の下面と対向して重なっており、かつ前記領域Dが十分に大きい。このため、加熱により絶縁ガスケットが欠損し、封口板が固定されなくなって一方側に移動した際にも前記封口板がガス圧力により外側に外れるのを防止できる。
【0029】
なお、前記実施例では、防爆機構として、電池内のガス圧が所定の値以上になると開弁してガスを外部に放出し、その後は再び電池を密閉する復帰式の安全弁である弾性弁体を用いたが、前記防爆機構としては、非復帰式の安全弁である弁膜を用いても良い。この場合、前記弁膜は封口板と正極端子との間に前記封口板のガス抜き孔を覆うように配置すれば良い。
【0030】
前記実施例では、ニッケル水素二次電池に適用した例を説明したが、ニッケルカドミウム二次電池、ニッケル亜鉛二次電池、リチウムイオン二次電池にも同様に適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、誤って過度に加熱された際や、火中に投入された際の破裂を回避することができ、かつ容器及び封口板の厚さを薄くすることにより軽量化及び高容量化を図ることが可能な円筒形電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒形電池を示す要部断面図。
【図2】図1の電池において絶縁ガスケットが欠損し、封口板が移動して容器の開口部の内面と接触した状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
1…容器、2…開口部、3…折曲部、4…段部、5…電極群、6…負極、7…正極、8…セパレータ、9…絶縁ガスケット、11…ガス抜き孔、12…封口板、13…安全弁、15…端子。

Claims (1)

  1. 上部に環状の開口部と前記開口部の下方に形成された内方に突出した形状の段部とを有する有底円筒状の容器と、
    前記容器内に収納され、正極と負極との間にセパレータを介して作製された電極群と、
    前記容器内に収容された電解液と、
    前記容器内の段部に載置されて前記開口部の上端を内方に折り曲げることにより前記段部と折曲部とにより囲まれた空間に圧縮状態で配置された底部に穴を有する有底円筒状の絶縁ガスケットと、
    前記絶縁ガスケット内に配置され、前記ガスケットの圧縮下においてかしめ固定されたガス抜き孔を有する円形の封口板と、
    前記封口板に前記ガス抜き孔を囲むように配置された端子と、
    前記端子と前記封口板との間に前記ガス抜き孔を塞ぐように配置された安全弁とを具備した円筒形電池であって、
    前記容器の前記開口部の内径をAとし、前記封口板の直径をBとし、かつ前記容器の前記折曲部の内径をCとした際に、前記折曲部の内径Cは、式;B/{C+[(A−C)/2]}≧1.03を満たし、かつ前記端子と接触しないように設定されることを特徴とする円筒形電池。
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