JPH09129222A - アルカリ二次電池の製造方法 - Google Patents

アルカリ二次電池の製造方法

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JPH09129222A
JPH09129222A JP7287253A JP28725395A JPH09129222A JP H09129222 A JPH09129222 A JP H09129222A JP 7287253 A JP7287253 A JP 7287253A JP 28725395 A JP28725395 A JP 28725395A JP H09129222 A JPH09129222 A JP H09129222A
Authority
JP
Japan
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paste
positive electrode
negative electrode
secondary battery
dispersion medium
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Application number
JP7287253A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kaneko
浩 金子
Koji Taguchi
幸治 田口
Eiichi Wakai
栄一 若井
Mitsufumi Uchiyama
充史 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
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Publication of JPH09129222A publication Critical patent/JPH09129222A/ja
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペースト式電極を改良することにより優れた
大電流放電特性を有するアルカリ二次電池の製造方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 正極と、負極と、前記正極と前記負極と
の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液とを備
えたアルカリ二次電池の製造方法において、正極活物
質、導電剤、結着剤および分散媒の一部を混練する工程
と、得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練し、
ペーストを調製する工程と、前記ペーストを集電体に充
填する工程とにより正極を作製することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト式電極を
改良したアルカリ二次電池の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の二次電池製造技術の進歩に伴い、
角形や円筒形のアルカリ二次電池(ニッケルカドミウム
二次電池、ニッケル水素二次電池など)の小形化及び高
容量化が強く要望されている。このことから、前記二次
電池に組込まれる正極や負極の作製方法としてペースト
方式による作製方法が開発されている。小形化及び高容
量化は正極や負極を構成する素材や、この素材の組成配
合に起因するものではあるが、前記素材を組合わせて調
製するプロセスも重要となる。
【0003】前記二次電池に組込まれるペースト式正極
の作製方法としては従来より、次に示す方法が知られて
いる。まず、正極活物質と、導電剤と、結着剤と、分散
媒とを混練することによりペーストを調製する。前記ペ
ーストを集電体に充填し、これを乾燥した後、プレスで
加圧成形することによりペースト式正極が作製される。
【0004】しかしながら、前記ペースト方式で作製さ
れた正極は、比重がそれぞれ異なる複数の材料に分散媒
を一度に投入して混練することによりペーストを調製す
るため、前記ペースト中における前記正極活物質、前記
導電剤及び前記結着剤の分布が不均一になるという問題
点がある。このため、前記正極を備えた二次電池は大電
流放電特性が低下する。
【0005】一方、ペースト式負極は、前述したペース
ト式正極と同様に負極活物質と導電性材料と結着剤とに
分散媒の全量を添加して混練することによりペーストを
調製した後、前記ペーストを集電体に充填し、これを乾
燥した後、プレスで加圧成形することにより作製され
る。従って、前記ペースト式負極は、前述した正極と同
様にペースト中における負極活物質、導電性材料及び結
着剤の分布が不均一であるため、この負極を備えた二次
電池は前述したのと同様な問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ペー
スト式電極を改良することにより優れた大電流放電特性
を有するアルカリ二次電池の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルカリ二
次電池の製造方法は、正極と、負極と、前記正極と前記
負極との間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液
とを備えたアルカリ二次電池の製造方法において、正極
活物質、導電剤、結着剤および分散媒の一部を混練する
工程と、得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練
し、ペーストを調製する工程と、前記ペーストを集電体
に充填する工程とにより正極を作製することを特徴とす
るものである。
【0008】本発明に係る別のアルカリ二次電池の製造
方法は、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に
介在されるセパレータと、アルカリ電解液とを具備した
アルカリ二次電池の製造方法において、負極活物質、導
電性材料、結着剤および分散媒の一部を混練する工程
と、得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練し、
ペーストを調製する工程と、前記ペーストを集電体に充
填する工程とにより負極を作製することを特徴とするも
のである。
【0009】本発明に係る更に別のアルカリ二次電池の
製造方法は、正極活物質、導電剤、結着剤および分散媒
の一部を混練する工程と、得られた懸濁物に残りの分散
媒を添加して混練し、ペーストを調製する工程と、前記
ペーストを集電体に充填する工程とにより正極を作製
し、かつ負極活物質、導電性材料、結着剤および分散媒
の一部を混練する工程と、得られた懸濁物に残りの分散
媒を添加して混練し、ペーストを調製する工程と、前記
ペーストを集電体に充填する工程とにより負極を作製す
ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る方法で製造さ
れたアルカリ二次電池(例えば円筒形アルカリ二次電
池)を図1を参照して説明する。有底円筒状の容器1内
には、正極2とセパレータ3と負極4とを積層してスパ
イラル状に捲回することにより作製された電極群5が収
納されている。前記負極4は、前記電極群5の最外周に
配置されて前記容器1と電気的に接触している。アルカ
リ電解液は、前記容器1内に収容されている。中央に孔
6を有する円形の封口板7は、前記容器1の上部開口部
に配置されている。リング状の絶縁性ガスケット8は、
前記封口板7の周縁と前記容器1の上部開口部内面の間
に配置され、前記上部開口部を内側に縮径するカシメ加
工により前記容器1に前記封口板7を前記ガスケット8
を介して気密に固定している。正極リード9は、一端が
前記正極2に接続、他端が前記封口板7の下面に接続さ
れている。帽子形状をなす正極端子10は、前記封口板
7上に前記孔6を覆うように取り付けられている。ゴム
製の安全弁11は、前記封口板7と前記正極端子10で
囲まれた空間内に前記孔6を塞ぐように配置されてい
る。中央に穴を有する絶縁材料製の押え板12は、前記
正極端子10上に前記正極端子10の突起部が前記穴か
ら突出されるように配置されている。外装チューブ13
は、前記押え板12の周縁、前記容器1の側面及び前記
容器1の底部周縁を被覆している。
【0011】次に、前記正極2、前記負極4、前記セパ
レータ3及び前記アルカリ電解液について説明する。 1)正極2 <第1工程>正極活物質と、導電剤と、結着剤と、分散
媒の一部とを混練する。
【0012】前記正極活物質としては、例えば、ニッケ
ル化合物を挙げることができる。前記ニッケル化合物と
しては、水酸化ニッケル、亜鉛及びコバルトが共沈され
た水酸化ニッケル、ニッケル酸化物等を挙げることがで
きる。中でも、前記亜鉛及びコバルトが共沈された水酸
化ニッケルを用いるのが好ましい。
【0013】前記導電剤としては、例えば、コバルト化
合物及び金属コバルトから選ばれる1種以上からなるも
のを用いることができる。前記コバルト化合物として
は、例えば、水酸化コバルト(Co(OH)2 )、一酸
化コバルト(CoO)等を挙げることができる。特に、
水酸化コバルトか、一酸化コバルト、もしくは水酸化コ
バルト及び一酸化コバルトの両方からなる導電材を用い
るのが好ましい。
【0014】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の疎水性ポリマー、例えばカルボキシメチル
セルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、例え
ばポリアクリル酸ナトリウム(SPA)などのポリアク
リル酸塩、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチ
レンオキシド等の親水性ポリマー、例えばラテックス等
のゴム系ポリマー等を挙げることができる。
【0015】前記分散媒としては、例えば、水を挙げる
ことができる。前記正極活物質、前記導電剤及び前記結
着剤からなる固形分に対する前記分散媒の一部の添加量
は、前記固形分を前記正極活物質100重量部に対して
前記導電剤を3〜20重量部添加し、かつ前記結着剤を
1〜20重量部添加する組成で構成した時、このような
組成の固形分と前記分散媒の一部との重量比率で10
0:5〜100:40にすることが好ましい。前記分散
媒の一部の前記固形分(100)に対する重量比率が5
よりも小さくなると、前記固形分の周囲を前記分散媒に
よって十分に濡らすことができず、前記固形分が均一に
分散されたペーストを調製することが困難になる恐れが
ある。一方、前記分散媒の一部の前記固形分(100)
に対する重量比率が40よりも大きくなると、前記導電
剤及び前記結着剤に対して前記正極活物質が均一に分散
されたペーストを調製することが困難になる恐れがあ
る。前記組成の固形分と前記分散媒の一部との重量比率
は、100:10〜100:30にすることがより好ま
しい。 <第2工程>前記第1工程で得られた懸濁物に残りの分
散媒を添加して混練し、ペーストを調製する。
【0016】前記懸濁物に対する前記残りの分散媒の添
加量は、前記組成の固形分と前記残りの分散媒との重量
比率で100:5〜100:40にすることが好まし
い。より好ましい重量比率は、100:10〜100:
35である。 <第3工程>前記ペーストに必要に応じて貯蔵エージン
グを施した後、前記ペーストを集電体に充填する。
【0017】前記集電体としては、例えば、ニッケル、
ステンレスのような金属や、ニッケルメッキが施された
樹脂等の耐アルカリ性材料から形成された網状、スポン
ジ状、繊維状、もしくはフェルト状の金属多孔体等を挙
げることができる。 <第4工程>ペーストが充填された集電体を乾燥させた
後、プレスで加圧成形を施すことにより正極を作製す
る。 2)負極4 <第1工程>負極活物質と、導電性材料と、結着剤と、
分散媒の一部とを混練する。
【0018】前記負極活物質としては、充放電反応に直
接関与する物質や、充放電反応に直接関与する物質を吸
蔵・放出する物質を用いることができる。前者の例とし
ては、例えば、金属カドミウム、水酸化カドミウムなど
のカドミウム化合物の粉末等を挙げることができる。後
者の例としては、例えば、水素を吸蔵放出する水素吸蔵
合金等を挙げることができる。中でも、前記水素吸蔵合
金を含む負極を備えた二次電池は、前記カドミウム化合
物の粉末を含む負極を備えた二次電池に比べて大電流で
の放電が可能で、かつ環境汚染の恐れが少ないため、好
適である。
【0019】前記水素吸蔵合金としては、格別制限され
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。例えば、LaNi5 、MmN
5 (Mm;ミッシュメタル)、LmNi5 (Lm;ラ
ンタン富化したミッシュメタル)、またはこれらのNi
の一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、
Cr、Bのような元素で置換した多元素系のもの、もし
くはTiNi系、TiFe系、ZrNi系、MgNi系
のものを挙げることができる。中でも、一般式LmNi
x Mnyz (ただし、AはAl,Coから選ばれる少
なくとも一種の金属、原子比x,y,zはその合計値が
4.8≦x+y+z≦5.4を示す)で表される水素吸
蔵合金を用いることが望ましい。
【0020】前記導電性材料としては、例えば、ニッケ
ル粉末、酸化コバルト、酸化チタン、カーボンブラック
等を挙げることができる。特に、前記カーボンブラック
を導電性材料として用いることが好ましい。
【0021】前記結着剤としては、前述した正極で説明
したのと同様なものを用いることができる。前記分散媒
としては、前述した正極で説明したのと同様なものを用
いることができる。
【0022】前記負極活物質、前記導電性材料及び前記
結着剤からなる固形分に対する前記分散媒の一部の添加
量は、前記固形分を前記負極活物質100重量部に対し
て前記導電性材料を0.1〜20重量部添加し、かつ前
記結着剤を0.1〜10重量部添加する組成で構成した
とき、このような組成の固形分と前記分散媒の一部との
重量比率で100:5〜100:40にすることが好ま
しい。前記分散媒の一部の前記固形分(100)に対す
る重量比率が5よりも小さくなると、固形分中の前記結
着剤が十分な水を吸収できず、前記結着剤及び前記導電
性材料に対して前記負極活物質が均一に分散されたペー
ストを調製することが困難になる恐れがある。一方、前
記分散媒の一部の前記固形分(100)に対する重量比
率が40よりも大きくなると、前記導電性材料及び前記
結着剤に対して前記負極活物質が均一に分散されたペー
ストを調製することが困難になる恐れがある。前記組成
の固形分と前記分散媒の一部との重量比率は、100:
10〜100:30にすることがより好ましい。 <第2工程>前記第1工程で得られた懸濁物に残りの分
散媒を添加して混練し、ペーストを調製する。
【0023】前記懸濁物に対する前記残りの分散媒の添
加量は、前記組成の固形分と前記残りの分散媒との重量
比率で100:5〜100:40にすることが好まし
い。より好ましい重量比率は、100:10〜100:
35である。 <第3工程>前記ペーストに必要に応じて貯蔵エージン
グを施した後、前記ペーストを集電体に充填する。
【0024】前記集電体としては、例えば、パンチドメ
タル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネ
ットなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、ス
ポンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。 <第4工程>ペーストが充填された集電体を乾燥させた
後、プレスで加圧成形を施すことにより負極を作製す
る。 3)セパレータ3 前記セパレータとしては、例えば、ポリエチレン繊維製
不織布、エチレン−ビニルアルコール共重合体繊維製不
織布、ポリプロピレン繊維製不織布などのポリオレフィ
ン繊維製不織布に親水性官能基が付与されたものや、例
えばナイロン6,6などのポリアミド繊維製不織布を挙
げることができる。前記ポリオレフィン繊維製不織布に
親水性官能基を付与する方法としては、例えば、コロナ
放電処理、スルホン化処理、グラフト共重合、界面活性
剤や親水性樹脂の塗布などを挙げることができる。 4)アルカリ電解液 前記アルカリ電解液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)
の水溶液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaO
HとLiOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、K
OHとLiOHとNaOHの混合液等を用いることがで
きる。
【0025】なお、前記二次電池は、正極を前述した本
発明に係る方法で作製した場合、負極を次に示す方法で
作製することを許容する。すなわち、この負極は、負極
活物質と導電性材料と結着剤と分散媒とを混練すること
によりペーストを調製し、必要に応じて前記ペーストに
貯蔵エージングを施した後、前記ペーストを集電体に充
填し、これを乾燥した後、プレスで加圧成形することに
より作製される。前記負極活物質、前記導電性材料、前
記結着剤、前記分散媒及び前記集電体としては、前述し
たのと同様なものを用いることができる。
【0026】また、前記二次電池は、負極を前述した本
発明に係る方法で作製した場合、正極を次に示す方法で
作製することを許容する。すなわち、この正極は、正極
活物質と導電剤と結着剤と分散媒とを混練することによ
りペーストを調製し、必要に応じて前記ペーストに貯蔵
エージングを施した後、前記ペーストを集電体に充填
し、これを乾燥した後、プレスで加圧成形することによ
り作製される。前記正極活物質、前記導電剤、前記結着
剤、前記分散媒及び前記集電体としては、前述したのと
同様なものを用いることができる。
【0027】本発明のアルカリ二次電池の製造方法は、
正極活物質と導電剤と結着剤と分散媒の一部とを混練す
る工程を備える。前記正極活物質、前記導電剤及び前記
結着剤からなる固形分の前記工程で混練される材料全体
に占める割合は、集電体に充填されるペースト中に前記
固形分が占める割合に比べて大きい。このように比重の
異なる複数の材料を固形分量が多い状態で混練すると、
前記正極活物質、前記導電剤及び前記結着剤がそれぞれ
均一に分散された懸濁物を得ることができる。前記懸濁
物に残りの分散媒を添加し、混練することによって、前
記正極活物質、前記導電剤及び前記結着剤がそれぞれ均
一に分散されたペーストを調製することができる。得ら
れたペーストを集電体に充填して正極を作製し、前記正
極をアルカリ二次電池に組込むことによって、優れた大
電流放電特性を有する二次電池を実現することができ
る。
【0028】また、本発明に係る別のアルカリ二次電池
の製造方法は、負極活物質と導電性材料と結着剤と分散
媒の一部とを混練する工程を備える。前記負極活物質、
前記導電性材料及び前記結着剤からなる固形分の前記工
程で混練される材料全体に占める割合は、集電体に充填
されるペースト中に前記固形分が占める割合に比べて大
きい。このように比重が異なる複数の材料を固形分量が
多い状態で混練すると、前記負極活物質、前記導電性材
料及び前記結着剤がそれぞれ均一に分散された懸濁物を
得ることができる。前記懸濁物に残りの分散媒を添加
し、混練することによって、前記負極活物質、前記導電
性材料及び前記結着剤がそれぞれ均一に分散されたペー
ストを調製することができる。得られたペーストを集電
体に充填して負極を作製し、前記負極をアルカリ二次電
池に組込むことによって、優れた大電流放電特性を有す
る二次電池を実現することができる。
【0029】本発明に係る更に別のアルカリ二次電池の
製造方法は、正極活物質と導電剤と結着剤と分散媒の一
部とを混練する工程と、得られた懸濁物に残りの分散媒
を添加して混練し、ペーストを調製する工程と、前記ペ
ーストを集電体に充填する工程とにより正極を作製し、
かつ負極活物質と導電性材料と結着剤と分散媒の一部と
を混練する工程と、得られた懸濁物に残りの分散媒を添
加して混練し、ペーストを調製する工程と、前記ペース
トを集電体に充填する工程とにより負極を作製する。前
述したように、前記方法で作製された正極のペースト中
には前記正極活物質、前記導電剤及び前記結着剤がそれ
ぞれ均一に分散されており、前記方法で作製された負極
のペースト中には前記負極活物質、前記導電性材料及び
前記結着剤がそれぞれ均一に分散されている。従って、
このような正極及び負極をアルカリ二次電池に組込むこ
とによって、二次電池の大電流放電特性を大幅に改善す
ることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1 <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量
部および酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉体
に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメチル
セルロース0.3重量部、ポリテトラフルオロエチレン
の懸濁液(比重1.5,固形分60重量%)を固形分換
算で0.5重量部添加し、これら固形分に分散媒として
の水を20重量部添加して混練した。前記固形分と前記
水との重量比率は、100:20であった。得られた懸
濁物に残りの水10重量部添加して混練することにより
ペーストを調製した。前記懸濁物中の固形分と前記残り
の水との重量比率は、100:10であった。このペー
ストを集電体としてのニッケルメッキ金属多孔体に充填
した後、乾燥し、ローラプレスを行って圧延することに
よりペースト式正極を作製した。
【0031】<ペースト式負極の作製>市販のランタン
富化したミッシュメタルLm及びNi、Co、Mn、A
lを用いて高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4
0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製し
た。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッ
シュのふるいを通過させた。得られた合金粉末100重
量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.5重量部、
カルボキシメチルセルロース(CMC)0.125重量
部、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
(比重1.5,固形分60wt%)を固形分換算で2.
5重量部および導電材としてカーボン粉末1.0重量部
を分散媒としての水50重量部と共に混合することによ
って、ペーストを調製した。このペーストをパンチドメ
タルに塗布、乾燥した後、加圧成形することによってペ
ースト式負極を作製した。
【0032】次いで、親水性処理が施されたポリオレフ
ィン製不織布からなるセパレータを前記負極と前記正極
との間に介装し、渦巻状に捲回して電極群を作製した。
このような電極群と7Nの水酸化カリウムおよび1Nの
水酸化リチウムからなる電解液を有底円筒状容器に収納
して前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒
形ニッケル水素二次電池を組み立てた。 実施例2 <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量
部および酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉体
に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメチル
セルロース0.3重量部、ポリテトラフルオロエチレン
の懸濁液(比重1.5,固形分60重量%)を固形分換
算で0.5重量部添加し、これら固形分に分散媒として
の水を45重量部添加して混練することによりペースト
を調製した。このペーストを集電体としてのニッケルメ
ッキ金属多孔体に充填した後、乾燥し、ローラプレスを
行って圧延することによりペースト式正極を作製した。
【0033】<ペースト式負極の作製>実施例1と同様
な組成の水素吸蔵合金粉末100重量部に対してポリア
クリル酸ナトリウム0.5重量部、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)0.125重量部、ポリテトラフル
オロエチレンのディスパージョン(比重1.5,固形分
60wt%)を固形分換算で2.5重量部およびカーボ
ン粉末1.0重量部を添加し、これら固形分に水25重
量部を添加して混練した。前記固形分と前記水との重量
比率は、100:24であった。得られた懸濁物に残り
の水25重量部を添加し、混練することによりペースト
を調製した。前記固形分と前記残りの水との重量比率
は、100:24であった。得られたペーストを集電体
としてのパンチドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成形
することによってペースト式負極を作製した。
【0034】次いで、実施例1と同様なセパレータを前
記負極と前記正極との間に介装し、渦巻状に捲回して電
極群を作製した。このような電極群と実施例1と同様な
組成の電解液を有底円筒状容器に収納して前述した図1
に示す構造を有するAAサイズの円筒形ニッケル水素二
次電池を組み立てた。 実施例3 実施例1と同様な正極と実施例2と同様な負極との間に
実施例1と同様なセパレータを介在し、これらを渦巻状
に捲回して電極群を作製した。このような電極群と実施
例1と同様な組成の電解液を有底円筒状容器に収納して
前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒形ニ
ッケル水素二次電池を組み立てた。 比較例 実施例2と同様な正極と実施例1と同様な負極との間に
実施例1と同様なセパレータを介在し、これらを渦巻状
に捲回して電極群を作製した。このような電極群と実施
例1と同様な組成の電解液を有底円筒状容器に収納して
前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒形ニ
ッケル水素二次電池を組み立てた。
【0035】得られた実施例1〜3及び比較例の二次電
池について、0.1CAの電流で150%充電を行った
後、1CAの電流で0.8Vまで放電するサイクルを1
サイクル施した。これらの二次電池に0.3CAの電流
で150%充電を施した後、各レート(0.2CmA、
3CmA)で0.8Vまで放電したところ、実施例1の
二次電池は、0.2CmAでの放電容量が1124mA
hで、3CmAでの放電容量が984mAhであった。
また、実施例2の二次電池は、0.2CmAでの放電容
量が1123mAhで、3CmAでの放電容量が990
mAhであった。一方、実施例3の二次電池は、0.2
CmAでの放電容量が1125mAhで、3CmAでの
放電容量が1065mAhであった。これに対し、比較
例の二次電池は、0.2CmAでの放電容量が1126
mAhで、3CmAでの放電容量が885mAhであ
り、大電流放電特性が実施例1〜3に比べて劣ってい
た。
【0036】なお、前記実施例では円筒形アルカリ二次
電池に適用した例を説明したが、電池形状はこれに限定
されるものではなく、短冊状の正極と負極とをその間に
セパレータを介在して交互に重ね合わせて作製された電
極群を備える角形アルカリ二次電池にも同様に適用する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、大
電流放電特性が改善されたアルカリ二次電池の製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で製造されたアルカリ二次電池を
示す斜視図。
【符号の説明】
1…容器、2…正極、3…セパレータ、4…負極、5…
電極群、7…封口板、8…絶縁ガスケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 充史 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、負極と、前記正極と前記負極と
    の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液とを備
    えたアルカリ二次電池の製造方法において、 正極活物質、導電剤、結着剤および分散媒の一部を混練
    する工程と、 得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練し、ペー
    ストを調製する工程と、 前記ペーストを集電体に充填する工程とにより正極を作
    製することを特徴とするアルカリ二次電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 正極と、負極と、前記正極と前記負極と
    の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液とを具
    備したアルカリ二次電池の製造方法において、 負極活物質、導電性材料、結着剤および分散媒の一部を
    混練する工程と、 得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練し、ペー
    ストを調製する工程と、 前記ペーストを集電体に充填
    する工程とにより負極を作製することを特徴とするアル
    カリ二次電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 正極と、負極と、前記正極と前記負極と
    の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液とを具
    備したアルカリ二次電池の製造方法において、 正極活物質、導電剤、結着剤および分散媒の一部を混練
    する工程と、 得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練し、ペー
    ストを調製する工程と、 前記ペーストを集電体に充填する工程とにより正極を作
    製し、かつ負極活物質、導電性材料、結着剤および分散
    媒の一部を混練する工程と、 得られた懸濁物に残りの分散媒を添加して混練し、ペー
    ストを調製する工程と、 前記ペーストを集電体に充填する工程とにより負極を作
    製することを特徴とするアルカリ二次電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141060A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 負極合剤の製造方法およびこれを用いた非水系二次電池

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002141060A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 負極合剤の製造方法およびこれを用いた非水系二次電池

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