JPH1140183A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JPH1140183A
JPH1140183A JP9197079A JP19707997A JPH1140183A JP H1140183 A JPH1140183 A JP H1140183A JP 9197079 A JP9197079 A JP 9197079A JP 19707997 A JP19707997 A JP 19707997A JP H1140183 A JPH1140183 A JP H1140183A
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JP
Japan
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negative electrode
electrode
separator
winding end
winding
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Application number
JP9197079A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
博士 鈴木
Hidehito Matsuo
秀仁 松尾
Toshiji Yunokizono
利治 柚木園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻き形電極群の負極巻き終り端部とセパレ
ータの巻き終り端部との寸法関係を規定することによ
り、負極の損傷及び負極合剤の脱落量が低減され、短絡
等の不良率が低下した製造性に優れた電池を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 正極2と負極4をその間にセパレータ3
を介在させながら渦巻状に捲回することにより作製され
た電極群5と、前記電極群5が収納され、負極端子を兼
ねる容器1を具備し、前記電極群5は、最外周が前記負
極4で、前記セパレータ3の巻き終り端部が前記負極4
の巻き終り端部と同位置か、もしくは前記容器1の内周
の25%以下に相当する長さ分、前記負極4の巻き終り
端部より前方に位置する構造を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦巻形電極群を備え
る電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の進歩による小電力化、
実装技術の進歩により従来予想し得なかった電子機器が
ポータブル化されてきている。電子機器のポータブル化
によって、これに組み込まれる電源としての二次電池の
高容量化が要求される。このような要求に対応し得る二
次電池として、三次元構造基板に活物質を含むペースト
を充填した非焼結式電極を備えたニッケルカドミウム二
次電池や、カドミウム負極に代えて水素吸蔵合金を含む
負極を備えたニッケル水素二次電池が開発され、広く市
場に投入されてきている。とくに、水素吸蔵合金を含む
負極を備えたニッケル水素二次電池はニッケルカドミウ
ム二次電池に比べて約2倍以上の高容量化を達成できる
こと、カドミウムのような環境汚染物質を含まないこと
から近年その需要は急速に伸びてきている。
【0003】このニッケル水素二次電池は、正極を負極
をセパレータを介して渦巻状に捲回した電極群と、アル
カリ電解液を有底円筒形容器内に収納した構造を有する
円筒型密閉式のものや、正極と負極をセパレータを介し
て積層状に積み重ねて形成された電極群と、アルカリ電
解液を有底角筒形容器内に収納した構造を有する角形密
閉式のものが知られている。
【0004】このような二次電池においては、製造工程
が比較的簡易で、コストの安いペースト式電極が工業的
に広く用いられている。例えば、水素吸蔵合金負極は、
水素吸蔵合金粉末を、電極強度を持たせるためにポリテ
トラフルオロエチレンのような結着剤と共に混練し、こ
れを集電体の表面に塗着し、乾燥し、必要な寸法に裁断
する工程を具備する方法により製造される。
【0005】ところで、ニッケル水素二次電池のような
アルカリ二次電池においては、渦巻き形電極群の最外周
が負極で、これが負極端子を兼ねる容器の内壁と電気的
に接触することにより導通を確保している。従って、導
通を良好にするため、前記電極群は、前記負極の巻き終
り端部から前記セパレータの巻き終り端部が露出しない
ような構造にしている。また、前記正極の巻き終り端部
は、前記負極との接触(内部短絡)を回避するために前
記セパレータの巻き終り端部より後方(捲回方向を前方
とする)に配置している。
【0006】しかしながら、このような構造の電極群
は、巻き終り端部が段差となっており、電極群作製時や
電極群を容器内に収納する際にこの部分に圧力が加わり
やすいため、負極の巻き終り端部とこの端部と接触して
いる負極が擦れ合い、負極合剤が脱落するという問題点
がある。負極合剤の脱落は、容量の低下及び電池容器内
に脱落した負極合剤が正極と接触して内部短絡を生じる
という問題点を招く。近年、二次電池の高容量化の要求
を満たすために前記電極群の正極及び負極を厚くしたと
ころ、電池容器と電極群の間にかかる緊縛度が上昇し、
前述したような負極合剤の脱落が顕在化した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、渦巻き形電
極群の負極巻き終り端部とセパレータの巻き終り端部と
の寸法関係を規定することにより、負極の損傷及び負極
合剤の脱落量が低減され、短絡等の不良率が低下した製
造性に優れた電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電池は、正
極と負極をその間にセパレータを介在させながら渦巻状
に捲回することにより作製された電極群と、前記電極群
が収納され、負極端子を兼ねる容器を具備し、前記電極
群は、最外周が前記負極で、前記セパレータの巻き終り
端部が前記負極の巻き終り端部と同位置か、もしくは前
記容器の内周の25%以下に相当する長さ分、前記負極
の巻き終り端部より前方に位置する構造を有することを
特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電池の一例
であるアルカリ二次電池(例えば円筒形アルカリ二次電
池)を図1〜3を参照して詳細に説明する。例えば、ニ
ッケルメッキが施された鋼などの金属からなる有底円筒
状の容器1内には、正極2と負極4をその間にセパレー
タ3を介在させながらスパイラル状に捲回することによ
り作製された電極群5が収納されている。前記負極4
は、前記電極群5の最外周に配置されて前記容器1と電
気的に接触している。アルカリ電解液は、前記容器1内
に収容されている。中央に孔6を有する円形の第1の封
口板7は、前記容器1の上部開口部に配置されている。
リング状の絶縁性ガスケット8は、前記封口板7の周縁
と前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上
部開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1
に前記封口板7を前記ガスケット8を介して気密に固定
している。正極リード9は、一端が前記正極2に接続、
他端が前記封口板7の下面に接続されている。帽子形状
をなす正極端子10は、前記封口板7上に前記孔6を覆
うように取り付けられている。ゴム製の安全弁11は、
前記封口板7と前記正極端子10で囲まれた空間内に前
記孔6を塞ぐように配置されている。中央に穴を有する
絶縁材料からなる円形の押え板12は、前記正極端子1
0上に前記正極端子10の突起部がその押え板12の前
記穴から突出されるように配置されている。外装チュー
ブ13は、前記押え板12の周縁、前記容器1の側面及
び前記容器1の底部周縁を被覆している。
【0010】前記電極群5は、巻き終り端部の位置関係
を例えば図2、図3に示すようにすることができる。ま
ず、電極群5の巻き終り端部を図2に示すような位置関
係にする場合を説明する。前記電極群5の負極4の巻き
終り端部4eは、前記正極2の巻き終り端部2eより前
方(捲回方向を前方とする)に位置している。また、前
記セパレータ3の巻き終り端部3eは、前記負極4の巻
き終り端部4eと同位置である。
【0011】一方、図3に示すような位置関係にする場
合を説明する。前記電極群5の負極4の巻き終り端部4
eは、前述した図2の場合と同様に、前記正極2の巻き
終り端部2eより前方(捲回方向を前方とする)に位置
している。また、前記セパレータ3の巻き終り端部3e
は、前記負極4の巻き終り端部4eより前方(捲回方向
を前方とする)に位置している。前記セパレータ3の突
出寸法L(セパレータ3の巻き終り端部3eと負極4の
巻き終り端部4eとの間の距離)は、前記容器1の内周
の25%以下に相当する長さである。
【0012】セパレータの巻き終り端部と負極の巻き終
り端部との位置関係を前述した図2、あるいは図3に示
すように規定するのは次のような理由によるものであ
る。前記セパレータの巻き終り端部が前記負極の巻き終
り端部の後方(捲回方向を前方とする)に位置している
と、電極群作製時や、電極群を容器内に収納する際に負
極の巻き終り端部とこれより内側に位置する負極とが擦
れて、水素吸蔵合金粉末のような負極合剤の脱落が生
じ、負極容量の低下や内部短絡を生じる。電極群の作製
は、通常、半円状の巻芯2本を組み合わせ、これら巻芯
にセパレータ、正極及び負極を巻き取り、最後に円筒状
のローラで加圧することにより形成される。ローラでの
加圧の際、電極群の最外周の巻終端の段差が特に強く加
圧され、負極の巻き終り端部とこの負極より内側に位置
する負極とが擦れ合って負極の損傷が発生する。一方、
前記セパレータの巻き終り端部が前記負極の巻終り端部
から突出しており、この突出寸法が容器の内周の25%
を越えると、電極群を容器内に収納する際、この突出し
ているセパレータが邪魔となり、容器内への電極群の挿
入が妨げられる。また、このような二次電池において
は、容器が負極端子を兼ねているため、電極群の最外周
の負極と容器の内壁とが電気的に接触している必要があ
る。このため、セパレータの突出寸法を多くすると、前
記二次電池の放電容量や、作動電圧が低下する恐れがあ
る。なお、作製する電極群の大きさによって前記セパレ
ータの突出寸法が放電特性に与える影響が異なるため、
前記セパレータの突出寸法は電極群の大きさに従って変
化させると良い。突出寸法のより好ましい範囲は、容器
の内周の20%以下である。
【0013】以下、前記正極2、負極4、セパレータ3
およびアルカリ電解液について詳細に説明する。 (1)正極2 この正極2は、水酸化ニッケル粒子及び結着剤を含む正
極合剤が集電体に担持されたものから形成される。
【0014】水酸化ニッケル粒子としては、例えば単一
の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛および/またはコバ
ルトが金属ニッケルと共沈された水酸化ニッケル粒子を
用いることができる。後者の水酸化ニッケル粒子を含む
正極は、高温状態における充電効率を更に向上すること
が可能になる。
【0015】前記アルカリ二次電池の充放電効率を向上
する観点から、前記水酸化ニッケル粒子のX線粉末回折
法による(101)面のピーク半価幅は、0.8゜/2
θ(Cu−Kα)以上にすることが好ましい。より好ま
しい水酸化ニッケル粉末の粉末X線回折法による(10
1)面のピークの半価幅は、0.9〜1.0゜/2θ
(Cu−Kα)である。
【0016】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ゴム系ポリマー(例えば、スチレンブタジエ
ンゴム(SBR)のラテックス、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)のラテックス、エチレンプロピレ
ンジエンモノマー(EPDM)のラテックス)等の疎水
性ポリマー; 例えばカルボキシメチルセルロース(C
MC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシメチル
セルロース(HPMC)、ポリアクリル酸塩{例えば、
ポリアクリル酸ナトリウム(SPA)}、ポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリエチレンオキシド、COOX
基を少なくとも一つ有するモノマーとビニルアルコール
との共重合体(但し、Xは水素、アルカリ金属及びアル
カリ土類金属から選ばれる1種以上の元素からなる)等
の親水性ポリマー;等を挙げることができる。前記結着
剤としては、前述したポリマーから選ばれる1種または
2種以上を用いることができる。特に、前記疎水性ポリ
マーと前記親水性ポリマーからなる混合ポリマーを用い
ることが好ましい。この混合ポリマーの中でも、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、カルボキシメチル
セルロース(CMC)、ヒドロキシメチルセルロース
(HPMC)及びポリアクリル酸塩を含むものが好まし
い。なお、前記ポリテトラフルオロエチレン、前記ポリ
エチレン及び前記ポリプロピレンは、ディスパージョン
の形態で用いることができる。
【0017】前記集電体としては、例えばニッケル、ス
テンレス等の金属や、ニッケルメッキが施された樹脂な
どからなるスポンジ状、繊維状、フェルト状の多孔質構
造を有するものを挙げることができる。
【0018】前記正極は、例えば、水酸化ニッケル粒
子、導電助剤、結着剤および水を含むペーストを調製
し、前記ペーストを集電体に充填し、これを乾燥、加圧
成形した後、所望のサイズに切断することにより水酸化
ニッケル粒子及び結着剤を含む正極合剤が集電体に担持
された構造の正極を作製する。
【0019】前記導電助剤は、例えば三酸化二コバルト
(Co23 )、コバルト金属(Co)、一酸化コバル
ト(CoO)、水酸化コバルト{Co(OH)2 }等を
挙げることができる。この導電助剤は、ペースト中に粒
子の形態で添加するか、あるいは水酸化ニッケルを主成
分とする粒子の表面を被覆する層として添加することが
できる。
【0020】(2)負極4 この負極4は、例えば水素を吸蔵、放出する水素吸蔵合
金粒子を含む水素吸蔵合金負極からなる。このような負
極は、前記水素吸蔵合金粉末、導電剤及び結着剤を含む
組成の合剤を集電体である集電体に固定化した構造を有
する。
【0021】前記負極4の合剤中に配合される水素吸蔵
合金としては、例えばLaNi5 、MmNi5 (Mm;
ミッシュメタル)、LmNi5 (Lm;ランタン富化し
たミッシュメタル)、これらの合金のNiの一部をA
l、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr、Bの
様な元素で置換した多元素系のもの、又は、TiNi
系、TiFe系のものを挙げることができる。特に、一
般式LmNiw Cox Mny Alz (原子比w、x、
y、zの合計値は5.00≦w+x+y+z≦5.50
である)で表される組成の水素吸蔵合金は充放電サイク
ルの進行に伴う微粉化を抑制してサイクル寿命を向上で
きるため、好適である。
【0022】前記導電剤としては、例えばカーボン・ブ
ラック、黒鉛等を挙げることができる。前記結着剤とし
ては、前述した正極で説明したものと同様なポリマーか
ら選ばれる1種または2種以上を用いることができる。
中でも、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、カ
ルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアル
コール(PVA)及びポリアクリル酸塩を含むものが好
ましい。
【0023】前記集電体としては、例えばパンチド・メ
タル、エキスパンド・メタル、金網等の二次元構造のも
の、発砲メタル、金属繊維状マット等の三次元構造のも
の等、前述の三次元構造のものと二次元構造のものを組
み合わせた複合基板等を挙げる事ができる。
【0024】(3)セパレータ3 このセパレータ3としては、例えば、ポリアミド繊維製
不織布、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン繊維製不織布に親水性官能基を付与したものを挙げ
ることができる。
【0025】(4)アルカリ電解液 前記アルカリ電解液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)
の水溶液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaO
HとLiOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、K
OHとLiOHとNaOHの混合液等を用いることがで
きる。
【0026】以上詳述した本発明に係る電池は、正極と
負極をその間にセパレータを介在させながら渦巻状に捲
回することにより作製された電極群と、前記電極群が収
納され、負極端子を兼ねる容器を具備し、前記電極群
は、最外周が前記負極で、前記セパレータの巻き終り端
部が前記負極の巻き終り端部と同位置か、もしくは前記
容器の内周の25%以下に相当する長さ分、前記負極の
巻き終り端部より前方に位置する構造を有することを特
徴とするものである。このような電池は、前記セパレー
タの巻き終り端部付近がクッションの役割を果たすた
め、電極群作製時や、電極群を容器内に収納する際に前
記負極の巻き終り端部とこの負極より内側に位置する負
極が擦れ合うのを防止することができる。その結果、高
容量化のために電極群の容積を増加させた場合にも負極
合剤の脱落量を少なくすることができるため、高容量な
電池を高歩留まりで提供することが可能になる。また、
前記電池は、前記セパレータが負極の巻き終り端部から
露出することによる負極と負極端子との接続不良を回避
することができるため、高性能を維持することが可能に
なる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 (実施例1) <正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量部および一
酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉末に、カル
ボキシメチルセルロース0.3重量部およびポリテトラ
フルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5,固
形分60重量%)を固形分換算で0.5重量部添加し、
これらに純水45重量部添加して混練することによりペ
ーストを調製した。このペーストを集電体としての焼結
繊維基板内に充填し、乾燥した後、ローラプレスして圧
延成形することにより正極を作製した。前記正極は、長
さが70mmで、厚さが0.67mmであった。
【0028】<負極の作製>市販のランタン富化したミ
ッシュメタルLm、Ni,Co,Mn及びAlを用いて
高周波溶解によって、LmNi4.0 Co0.4 Mn0.3
0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製した。前記水
素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッシュ以下の
篩を通過させた。得られた合金粉末100重量部に、ポ
リアクリル酸ナトリウム0.5重量部、カルボキシメチ
ルセルロース(CMC)0.125重量部、ポリテトラ
フルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5,固
形分60重量%)を固形分換算で2.5重量部及び導電
剤としてカーボンブラック1.0重量部を添加し、水5
0重量部と共に混合することによってペーストを調製し
た。このペーストを集電体としてのパンチドメタルに塗
布し、乾燥し、プレスすることにより水素吸蔵合金を含
む負極合剤が集電体に保持された構造の負極を作製し
た。前記負極は、長さが99mmで、厚さが0.37m
mであった。
【0029】次いで、ポリプロピレン製不織布にアクリ
ル酸モノマーをグラフト重合させることにより168m
m×45mmのサイズで、目付量が60g/m2 で、厚
さが0.20mmのセパレータを作製した。また、事前
に前記正極、前記負極及び前記セパレータの重量を測定
し、記録した。ひきつづき、半円状の2本の巻芯を用い
て前記負極及び前記正極をその間に前記セパレータを介
在させながら渦巻状に捲回した後、円筒状のローラで加
圧することにより断面が前述した図2に示すような構造
の電極群を作製した。すなわち、前記電極群は、最外周
が負極で、前記負極の巻き終り端部が前記正極の巻き終
り端部より前方(捲回方向を前方とする)に位置し、か
つ前記セパレータの巻き終り端部が前記負極の巻き終り
端部と同位置である構造を有するものであった。 (実施例2)セパレータの長さを172mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、前述した図
3に示すようなものであった。すなわち、前記電極群
は、最外周が負極で、前記負極の巻き終り端部が前記正
極の巻き終り端部より前方(捲回方向を前方とする)に
位置していた。また、前記セパレータの巻き終り端部が
前記負極の巻き終り端部より前方(捲回方向を前方とす
る)に位置し、かつ前記負極の巻き終り端部からの前記
セパレータの露出量は、2mmで、収納される容器の内
周の5%に相当する長さであった。 (実施例3)セパレータの長さを178mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、前述した図
3に示すようなものであり、前記負極の巻き終り端部か
らの前記セパレータの露出量は、5mmで、容器の内周
の12%に相当する長さであった。 (実施例4)セパレータの長さを188mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、前述した図
3に示すようなものであり、前記負極の巻き終り端部か
らの前記セパレータの露出量は、10mmで、容器の内
周の25%に相当する長さであった。 (比較例1)セパレータの長さを166mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、図4に示す
ようなものであった。すなわち、前記電極群は、最外周
が負極で、前記負極の巻き終り端部が前記正極の巻き終
り端部より前方(捲回方向を前方とする)に位置し、前
記セパレータの巻き終り端部が前記負極の巻き終り端部
より1mm後方(捲回方向を前方とする)に位置するも
のであった。 (比較例2)セパレータの長さを162mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、図4に示す
ようなものであった。すなわち、前記電極群は、最外周
が負極で、前記負極の巻き終り端部が前記正極の巻き終
り端部より前方(捲回方向を前方とする)に位置し、前
記セパレータの巻き終り端部が前記負極の巻き終り端部
より3mm後方(捲回方向を前方とする)に位置するも
のであった。 (参照例1)セパレータの長さを198mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、前述した図
3に示すようなものであり、前記負極の巻き終り端部か
らの前記セパレータの露出量は、15mmで、容器の内
周の37%に相当する長さであった。 (参照例2)セパレータの長さを208mmに変更する
こと以外は、実施例1と同様にして電極群を作製した。
このようにして作製された電極群の断面は、前述した図
3に示すようなものであり、前記負極の巻き終り端部か
らの前記セパレータの露出量は、20mmで、容器の内
周の49%に相当する長さであった。
【0030】得られた実施例1〜4及び比較例1〜2の
電極群について、重量を測定し、この重量と事前に測定
した正極、負極及びセパレータの重量の和と比較し、電
極群作製後の重量減少を求め、その結果を下記表1に示
す。
【0031】 表1 セパレータの露出量 電極群の重量減少 実施例1 0(%) 7mg 実施例2 5(%) 6mg 実施例3 12(%) 10mg 実施例4 25(%) 9mg 比較例1 露出させない 82mg 比較例2 露出させない 126mg 表1から明らかなように、セパレータの巻き終り端部が
負極の巻き終り端部と同位置か、あるいはそれより前方
に位置する構造を有する実施例1〜4の電極群は、セパ
レータの巻き終り端部が負極の巻き終り端部の後方に位
置する構造を有する比較例1〜2の電極群に比べて、電
極群を作製する際の重量減少を抑制できることがわか
る。これは、セパレータの巻き終り端部付近がクッショ
ンとなり、負極合剤の脱落量が低減されたことによるも
のである。
【0032】実施例1〜4及び参照例1〜2の電極群そ
れぞれについて、ニッケルメッキが施された鋼製の有底
円筒状容器(直径が13mm)に収納し、7NのKOH
及び1NのLiOHからなるアルカリ電解液を収容し、
前述した図1に示す構造を有し、理論容量が1200m
Ahで、AAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を組
み立てた。
【0033】得られた実施例1〜4及び参照例1〜2の
二次電池について、25℃で1Cの電流で75分間充電
した後、1Cの電流で1.0Vまで放電する充放電サイ
クルを繰り返し、サイクル毎の放電容量を測定し、その
結果を図5に示す。
【0034】図5から明らかなように、負極の巻き終り
端部からのセパレータの突出寸法が容器の内周の25%
以下である構造の電極群を備えた実施例1〜4の二次電
池は、前記突出寸法が容器の内周の25%を越える参照
例1〜2の二次電池に比べて、放電容量が高く、充放電
サイクル寿命が長いことがわかる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る電池に
よれば、高容量化した際の高緊縛な電極群においても渦
巻き形電極群の損傷を防止し、短絡などの不良の発生を
軽減することができ、歩留まり及び量産性を向上するこ
とができ、かつ高容量を図ることができる等の顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池の一例であるアルカリ二次電
池(円筒形アルカリ二次電池)を示す部分切欠斜視図。
【図2】図1の電池に組み込まれる電極群を示す部分断
面図。
【図3】図1の電池に組み込まれる電極群の別の例を示
す部分断面図。
【図4】比較例1、2の電池に組み込まれる電極群を示
す部分断面図。
【図5】本発明に係る実施例1〜4の二次電池及び参照
例1〜2の二次電池における充放電サイクルと放電容量
との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 2…正極、 3…セパレータ、 4…負極、 5…電極群、 7…封口板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極をその間にセパレータを介在
    させながら渦巻状に捲回することにより作製された電極
    群と、前記電極群が収納され、負極端子を兼ねる容器を
    具備し、 前記電極群は、最外周が前記負極で、前記セパレータの
    巻き終り端部が前記負極の巻き終り端部と同位置か、も
    しくは前記容器の内周の25%以下に相当する長さ分、
    前記負極の巻き終り端部より前方に位置する構造を有す
    ることを特徴とする電池。
JP9197079A 1997-07-23 1997-07-23 電 池 Pending JPH1140183A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000195556A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解液二次電池

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JP2000195556A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解液二次電池

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