JPH09102308A - アルカリ二次電池 - Google Patents

アルカリ二次電池

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JPH09102308A
JPH09102308A JP7258898A JP25889895A JPH09102308A JP H09102308 A JPH09102308 A JP H09102308A JP 7258898 A JP7258898 A JP 7258898A JP 25889895 A JP25889895 A JP 25889895A JP H09102308 A JPH09102308 A JP H09102308A
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JP
Japan
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negative electrode
weight
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secondary battery
storage alloy
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JP7258898A
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English (en)
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Mitsufumi Uchiyama
充史 内山
Hiroshi Kaneko
浩 金子
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FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素吸蔵合金を含む負極を改良することによ
り充放電サイクル寿命が向上されたアルカリ二次電池を
提供することを目的とする。 【解決手段】 正極2と、水素吸蔵合金を含む負極4
と、前記正極2と前記負極4との間に介在されるセパレ
ータ3と、アルカリ電解液とを具備したアルカリ二次電
池において、前記負極4は、45℃、6規定の水酸化カ
リウム水溶液に24時間浸漬した際の吸アルカリ率が2
〜20%であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金を含
む負極を改良したアルカリ二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金を負極にしてアルカリ性溶
液中で電気分解を行うと、その際に生成した水素は前記
合金自身に吸蔵される。次に、例えばニッケル極などの
正極を対極として放電すると、この負極は吸蔵した水素
を放出し、放出された水素は酸化されてもとの水に戻
る。この反応は充放電により可逆的に起こすことができ
る。このため、水素吸蔵合金は、二次電池の負極材料と
して利用することができる。前記水素吸蔵合金を含む負
極を備えた二次電池は、水素吸蔵合金中に大量の水素を
吸蔵することができるため、容量が大きい。また、カド
ミウムや水銀等の公害物質を含まない構成にすることが
できるため、二次電池として有望視され、製造量、販売
量が急速に伸びてきている。このような水素吸蔵合金を
含む負極を備えたアルカリ二次電池においては、さらな
る充放電サイクル寿命の向上が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水素
吸蔵合金を含む負極を改良することにより充放電サイク
ル寿命が向上されたアルカリ二次電池を提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルカリ二
次電池は、正極と、水素吸蔵合金を含む負極と、前記正
極と前記負極との間に介在されるセパレータと、アルカ
リ電解液とを具備したアルカリ二次電池において、前記
負極は、45℃、6規定の水酸化カリウム水溶液に24
時間浸漬した際の吸アルカリ率が2〜20%であること
を特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアルカリ二次
電池(例えば円筒形アルカリ二次電池)を図1を参照し
て説明する。有底円筒状の容器1内には、正極2とセパ
レータ3と負極4とを積層してスパイラル状に捲回する
ことにより作製された電極群5が収納されている。前記
負極4は、前記電極群5の最外周に配置されて前記容器
1と電気的に接触している。アルカリ電解液は、前記容
器1内に収容されている。中央に孔6を有する円形の封
口板7は、前記容器1の上部開口部に配置されている。
リング状の絶縁性ガスケット8は、前記封口板7の周縁
と前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上
部開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1
に前記封口板7を前記ガスケット8を介して気密に固定
している。正極リード9は、一端が前記正極2に接続、
他端が前記封口板7の下面に接続されている。帽子形状
をなす正極端子10は、前記封口板7上に前記孔6を覆
うように取り付けられている。ゴム製の安全弁11は、
前記封口板7と前記正極端子10で囲まれた空間内に前
記孔6を塞ぐように配置されている。中央に穴を有する
絶縁材料製の押え板12は、前記正極端子10上に前記
正極端子10の突起部が前記穴から突出されるように配
置されている。外装チューブ13は、前記押え板12の
周縁、前記容器1の側面及び前記容器1の底部周縁を被
覆している。
【0006】次に、前記正極2、前記負極4、前記セパ
レータ3及び前記アルカリ電解液について説明する。 1)正極2 この正極2は、正極活物質を含むペーストが集電体に充
填された構造を有するものが好ましい。
【0007】前記正極は、例えば、正極活物質と導電剤
と結着剤と水とを含むペーストを調製した後、前記ペー
ストを集電体に充填し、これを乾燥し、プレスで加圧成
形を施すことにより作製することができる。
【0008】前記正極活物質としては、例えば、ニッケ
ル化合物を挙げることができる。前記ニッケル化合物と
しては、水酸化ニッケル、亜鉛及びコバルトが共沈され
た水酸化ニッケル、ニッケル酸化物等を挙げることがで
きる。中でも、前記亜鉛及びコバルトが共沈された水酸
化ニッケルを用いるのが好ましい。
【0009】前記導電剤としては、例えば、コバルト化
合物及び金属コバルトから選ばれる1種以上からなるも
のを用いることができる。前記コバルト化合物として
は、例えば、水酸化コバルト(Co(OH)2 )、一酸
化コバルト(CoO)等を挙げることができる。特に、
水酸化コバルトか、一酸化コバルト、もしくは水酸化コ
バルト及び一酸化コバルトの両方からなる導電材を用い
るのが好ましい。
【0010】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の疎水性ポリマー、例えばカルボキシメチル
セルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、例え
ばポリアクリル酸ナトリウム(SPA)などのポリアク
リル酸塩、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチ
レンオキシド等の親水性ポリマー、例えばラテックス等
のゴム系ポリマー等を挙げることができる。
【0011】前記集電体としては、例えば、ニッケル、
ステンレスのような金属や、ニッケルメッキが施された
樹脂等の耐アルカリ性材料から形成された網状、スポン
ジ状、繊維状、もしくはフェルト状の金属多孔体等を挙
げることができる。 2)負極4 この負極4は、水素吸蔵合金を含むものであって、かつ
45℃、6規定の水酸化カリウム水溶液に24時間浸漬
した際の吸アルカリ率が2〜20%である。
【0012】前記吸アルカリ率は、以下に示す方法によ
って求められる。すなわち、水素吸蔵合金を含む負極か
ら直径30mmの円盤を打ち抜き、これをサンプル電極
とする。前記サンプル電極の重量及び厚さを測定した
後、これを6規定の水酸化カリウム水溶液中に浸漬す
る。前記水溶液を45℃の恒温槽に24時間静置する。
その後、前記水溶液から前記サンプル電極を取り出し、
表面の水滴を拭き取った後、重量を測定する。浸漬前の
サンプル電極重量と浸漬後のサンプル電極重量との差か
ら前記電極の吸液量を求める。前記吸液量をAとし、前
記サンプル電極中の合剤の重量をMとし、次式から吸ア
ルカリ率を求める。
【0013】吸アルカリ率(%)=A/M×100 前記吸アルカリ率を前記範囲に限定したのは次のような
理由によるものである。前記吸アルカリ率が2%未満の
負極は、二次電池に組み込まれた際のアルカリ電解液の
保持量が少なすぎるため、正極との電池反応に支障をき
たし、前記二次電池の充放電サイクル寿命が低下する。
一方、前記吸アルカリ率が20%を越える負極は、二次
電池に組み込まれた際に必要以上にアルカリ電解液を吸
収して膨潤するため、セパレータの電解液枯渇を招き、
前記二次電池の内部抵抗が上昇し、充放電サイクル寿命
の低下を招く。より好ましい吸アルカリ率は3%〜15
%であり、更に好ましい吸アルカリ率は4%〜10%で
ある。
【0014】前記負極のポロシティ(多孔度)は、10
〜25体積%にすることが好ましい。これは次のような
理由によるものである。前記ポロシティを10体積%未
満にすると、このような負極はアルカリ電解液を保持す
る空隙が少なく、前記吸アルカリ率が2%未満になる恐
れがある。一方、前記ポロシティが25体積%を越える
と、このような負極は水素吸蔵合金の充填量が少なく、
容量が低下する恐れがある。より好ましいポロシティは
12〜20体積%であり、更に好ましいポロシティは1
4〜18体積%である。
【0015】前記負極は、例えば、以下の(a)または
(b)に示す方法で作製することができる。 (a)水素吸蔵合金と導電性材料と結着剤と水とを含む
ペーストを調製した後、前記ペーストを集電体に充填
し、これを乾燥し、プレスで加圧成形することにより負
極を作製する。
【0016】前記水素吸蔵合金としては、格別制限され
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。例えば、LaNi5 、MmN
5 (Mm;ミッシュメタル)、LmNi5 (Lm;ラ
ンタン富化したミッシュメタル)、またはこれらのNi
の一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、
Cr、Bのような元素で置換した多元素系のもの、もし
くはTiNi系、TiFe系、ZrNi系、MgNi系
のものを挙げることができる。中でも、一般式LmNi
x Mnyz (ただし、AはAl,Coから選ばれる少
なくとも一種の金属、原子比x,y,zはその合計値が
4.8≦x+y+z≦5.4を示す)で表される水素吸
蔵合金を用いることが望ましい。このような組成の水素
吸蔵合金を含む負極は、充放電サイクルの進行に伴う微
粉化を抑制することができるため、二次電池の充放電サ
イクル寿命を向上することができる。
【0017】前記導電性材料としては、例えば、ニッケ
ル粉末、酸化コバルト、酸化チタン、カーボンブラック
等を挙げることができる。特に、前記カーボンブラック
を導電性材料として用いることが好ましい。
【0018】かかる導電性材料の添加量は、前記水素吸
蔵合金100重量部に対して0.1重量部〜4重量部に
することが好ましい。前記結着剤としては、疎水性ポリ
マーと親水性ポリマーからなる混合ポリマーを用いる。
前記疎水性ポリマーは、負極に撥水性を付与することが
でき、かつ負極の強度を向上することができる。かかる
疎水性ポリマーとしては、例えば、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ゴム系ポリマー(例えば、スチレンブタジエンゴム
(SBR)のラテックス、アクリロニトリルブタジエン
ゴム(NBR)のラテックス、エチレンプロピレンジエ
ンモノマ(EPDM)のラテックス)等から選ばれる1
種以上を用いることができる。一方、前記親水性ポリマ
ーは、ペーストに流動性を付与することができる。前記
親水性ポリマーとしては、例えば、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリア
クリル酸塩(例えばポリアクリル酸ナトリウム(SP
A))、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレ
ンオキシド等から選ばれる1種以上を用いることができ
る。特に、疎水性ポリマーとしてポリテトラフルオロエ
チレンを、親水性ポリマーとしてカルボキシメチルセル
ロース,メチルセルロース及びポリビニルアルコールか
ら選ばれる1種以上からなるものを有する混合ポリマー
を用いることがより好ましい。前記カルボキシメチルセ
ルロース、前記メチルセルロース、前記ポリビニルアル
コールは、優れたペースト流動性調節剤である。なお、
前記ポリエチレン、前記ポリプロピレン及び前記ポリテ
トラフルオロエチレンはディスパージョンの形態で用い
ることができる。
【0019】前記混合ポリマーにおいては、前記疎水性
ポリマーを前記水素吸蔵合金100重量部に対して1.
0〜4.0重量部添加し、前記親水性ポリマーを前記水
素吸蔵合金100重量部に対して0.01〜2.0重量
部添加することが望ましい。これは次のような理由によ
るものである。前記疎水性ポリマーの前記水素吸蔵合金
100重量部に対する添加量を1.0重量部未満にする
と、前記吸アルカリ率が20%を越える恐れがある。一
方、前記疎水性ポリマーの前記水素吸蔵合金100重量
部に対する添加量が4.0重量部を越えると、前記吸ア
ルカリ率が2%未満になる恐れがある。また、前記親水
性ポリマーの前記水素吸蔵合金100重量部に対する添
加量を0.01重量部未満にすると、前記ペーストの流
動性が低下する恐れがある。一方、前記親水性ポリマー
の前記水素吸蔵合金100重量部に対する添加量が2.
0重量部を越えると、前記吸アルカリ率が20%を越え
る恐れがある。前記疎水性ポリマーは前記水素吸蔵合金
100重量部に対して1.5〜3.0重量部添加され、
かつ前記親水性ポリマーは前記水素吸蔵合金100重量
部に対して0.05〜1.5重量部添加されることがよ
り好ましい。
【0020】前記集電体としては、例えば、パンチドメ
タル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネ
ットなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、ス
ポンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。 (b)水素吸蔵合金と導電性材料と結着剤とを含むシー
トを作製した後、前記シートを導電性基板に圧着させる
ことにより負極を作製する。
【0021】前記水素吸蔵合金としては、前述したのと
同様なものを挙げることができる。前記導電性材料とし
ては、前述したのと同様なものを挙げることができる。
かかる導電性材料の添加量は、前記水素吸蔵合金100
重量部に対して0.1重量部〜4.0重量部にすること
が好ましい。
【0022】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンを挙げることができる。前記結着剤は、これら
を単独で用いても良いし、これらから選ばれる2種類以
上を併用しても良い。
【0023】前記結着剤の添加量は、前記水素吸蔵合金
100重量部に対して1.0重量部〜4.0重量部にす
ることが好ましい。これは次のような理由によるもので
ある。前記結着剤の前記水素吸蔵合金100重量部に対
する添加量を1.0重量部未満にすると、前記吸アルカ
リ率が20%を越える恐れがある。一方、前記結着剤の
前記水素吸蔵合金100重量部に対する添加量が4.0
重量部を越えると、前記吸アルカリ率が2%未満になる
恐れがある。前記結着剤の添加量は、前記水素吸蔵合金
100重量部に対して1.5重量部〜3.5重量部にす
ることがより好ましい。
【0024】前記導電性基板としては、例えば、エキス
パンドメタル、ニッケルネット等を挙げることができ
る。 3)セパレータ3 前記セパレータとしては、例えば、ポリエチレン繊維製
不織布、エチレン−ビニルアルコール共重合体繊維製不
織布、ポリプロピレン繊維製不織布などのポリオレフィ
ン繊維製不織布に親水性官能基が付与されたものや、例
えばナイロン6,6などのポリアミド繊維製不織布を挙
げることができる。前記ポリオレフィン繊維製不織布に
親水性官能基を付与する方法としては、例えば、コロナ
放電処理、スルホン化処理、グラフト共重合、界面活性
剤や親水性樹脂の塗布などを挙げることができる。 4)アルカリ電解液 前記アルカリ電解液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)
の水溶液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaO
HとLiOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、K
OHとLiOHとNaOHの混合液等を用いることがで
きる。
【0025】本発明のアルカリ二次電池は、45℃、6
規定の水酸化カリウム水溶液に24時間浸漬した際の吸
アルカリ率が2〜20%の水素吸蔵合金負極を備える。
このような性質を有する負極は、前記二次電池に組み込
まれた際に適度な量のアルカリ電解液を保持することが
できる。従って、前記負極を備えた二次電池は、充放電
サイクル寿命を向上することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1 <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量
部および酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉体
に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメチル
セルロース0.3重量部、ポリテトラフルオロエチレン
の懸濁液(比重1.5,固形分60重量%)を固形分換
算で0.5重量部添加し、これら固形分に分散媒として
の水を45重量部添加して混練することによりペースト
を調製した。このペーストを集電体としてのニッケルメ
ッキ金属多孔体に充填した後、乾燥し、ローラプレスを
行って圧延することによりペースト式正極を作製した。
【0027】<ペースト式負極の作製>市販のランタン
富化したミッシュメタルLm及びNi、Co、Mn、A
lを用いて高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4
0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製し
た。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッ
シュのふるいを通過させた。得られた合金粉末100重
量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.5重量部、
カルボキシメチルセルロース(CMC)0.125重量
部、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
(比重1.5,固形分60wt%)を固形分換算で4.
0重量部および導電材としてカーボン粉末1.0重量部
を分散媒としての水50重量部と共に混合することによ
って、ペーストを調製した。このペーストをパンチドメ
タルに塗布、乾燥した後、加圧成形することによってペ
ースト式負極を作製した。
【0028】得られた負極の多孔度は15体積%であっ
た。前記負極の吸アルカリ率を前述した測定方法によっ
て求めたところ、2%であった。次いで、親水性処理が
施されたポリオレフィン製不織布からなるセパレータを
前記負極と前記正極との間に介装し、渦巻状に捲回して
電極群を作製した。このような電極群と7Nの水酸化カ
リウムおよび1Nの水酸化リチウムからなる電解液を有
底円筒状容器に収納して前述した図1に示す構造を有す
るAAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を組み立て
た。 実施例2 以下に示す負極を用いること以外は実施例1と同様な構
成で前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒
形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0029】実施例1と同様な組成を有する水素吸蔵合
金の粉末100重量部に対してポリアクリル酸ナトリウ
ム0.5重量部、カルボキシメチルセルロース(CM
C)0.125重量部、ポリテトラフルオロエチレンの
ディスパージョン(比重1.5,固形分60wt%)を
固形分換算で2.0重量部および導電材としてカーボン
粉末1.0重量部を分散媒としての水50重量部と共に
混合することによって、ペーストを調製した。このペー
ストをパンチドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成形す
ることによってペースト式負極を作製した。
【0030】得られた負極の多孔度は実施例1と同様で
あった。前記負極の吸アルカリ率を前述した測定方法に
よって求めたところ、10%であった。 実施例3 以下に示す負極を用いること以外は実施例1と同様な構
成で前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒
形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0031】実施例1と同様な組成を有する水素吸蔵合
金の粉末100重量部に対してポリアクリル酸ナトリウ
ム0.5重量部、カルボキシメチルセルロース(CM
C)0.125重量部、ポリテトラフルオロエチレンの
ディスパージョン(比重1.5,固形分60wt%)を
固形分換算で1.0重量部および導電材としてカーボン
粉末1.0重量部を分散媒としての水50重量部と共に
混合することによって、ペーストを調製した。このペー
ストをパンチドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成形す
ることによってペースト式負極を作製した。
【0032】得られた負極の多孔度は実施例1と同様で
あった。前記負極の吸アルカリ率を前述した測定方法に
よって求めたところ、20%であった。 比較例1 以下に示す負極を用いること以外は実施例1と同様な構
成で前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒
形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0033】実施例1と同様な組成を有する水素吸蔵合
金の粉末100重量部に対してポリアクリル酸ナトリウ
ム0.5重量部、カルボキシメチルセルロース(CM
C)0.125重量部、ポリテトラフルオロエチレンの
ディスパージョン(比重1.5,固形分60wt%)を
固形分換算で5.0重量部および導電材としてカーボン
粉末1.0重量部を分散媒としての水50重量部と共に
混合することによって、ペーストを調製した。このペー
ストをパンチドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成形す
ることによってペースト式負極を作製した。
【0034】得られた負極の多孔度は実施例1と同様で
あった。前記負極の吸アルカリ率を前述した測定方法に
よって求めたところ、1.5%であった。 比較例2 以下に示す負極を用いること以外は実施例1と同様な構
成で前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒
形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0035】実施例1と同様な組成を有する水素吸蔵合
金の粉末100重量部に対してポリアクリル酸ナトリウ
ム0.5重量部、カルボキシメチルセルロース(CM
C)0.125重量部、ポリテトラフルオロエチレンの
ディスパージョン(比重1.5,固形分60wt%)を
固形分換算で0.5重量部および導電材としてカーボン
粉末1.0重量部を分散媒としての水50重量部と共に
混合することによって、ペーストを調製した。このペー
ストをパンチドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成形す
ることによってペースト式負極を作製した。
【0036】得られた負極の多孔度は実施例1と同様で
あった。前記負極の吸アルカリ率を前述した測定方法に
よって求めたところ、30%であった。得られた実施例
1〜3及び比較例1〜2の二次電池について、1CmA
で150%充電した後、1CmAで電池電圧が1.0V
に達するまで放電する充放電サイクルを繰り返し、各サ
イクル毎に1CmAで電池電圧が1.0Vに達するまで
の時間から放電容量を算出した。その結果、実施例1の
二次電池の1サイクル目の放電容量は1230mAh
で、500サイクル目の放電容量は1010mAhであ
った。実施例2の二次電池の1サイクル目の放電容量は
1220mAhで、500サイクル目の放電容量は98
0mAhであった。また、実施例3の二次電池の1サイ
クル目の放電容量は1220mAhで、500サイクル
目の放電容量は920mAhであった。これに対し、比
較例1の二次電池の1サイクル目の放電容量は1230
mAhで、500サイクル目の放電容量は830mAh
であった。一方、比較例2の二次電池のの1サイクル目
の放電容量は1220mAhで、500サイクル目の放
電容量は760mAhであった。
【0037】従って、45℃、6規定の水酸化カリウム
水溶液に24時間浸漬した際の吸アルカリ率が2〜20
%である負極を備えた実施例1〜3の二次電池は、前記
吸アルカリ率が前記範囲を外れる負極を備えた比較例1
〜2の二次電池に比べて充放電サイクル寿命を向上する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、充
放電サイクル寿命が向上されたアルカリ二次電池を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルカリ二次電池(例えば円筒形
アルカリ二次電池)を示す斜視図。
【符号の説明】
1…容器、2…正極、3…セパレータ、4…負極、7…
封口板、8…絶縁ガスケット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、水素吸蔵合金を含む負極と、前
    記正極と前記負極との間に介在されるセパレータと、ア
    ルカリ電解液とを具備したアルカリ二次電池において、 前記負極は、45℃、6規定の水酸化カリウム水溶液に
    24時間浸漬した際の吸アルカリ率が2〜20%である
    ことを特徴とするアルカリ二次電池。
JP7258898A 1995-07-18 1995-10-05 アルカリ二次電池 Pending JPH09102308A (ja)

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JP7258898A JPH09102308A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 アルカリ二次電池
KR1019960028972A KR100241864B1 (ko) 1995-07-18 1996-07-18 알칼리 2차 전지, 페이스트식 전극, 페이스트식 전극의 제조방법 및 알칼리 2차 전지의 제조방법

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010073280A (ko) * 2000-01-13 2001-08-01 윤덕용 Ni/mh 2차 전지용 수소저장합금의 활성화 처리방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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