JP3698045B2 - 折り畳み式コンテナ - Google Patents

折り畳み式コンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP3698045B2
JP3698045B2 JP2000307651A JP2000307651A JP3698045B2 JP 3698045 B2 JP3698045 B2 JP 3698045B2 JP 2000307651 A JP2000307651 A JP 2000307651A JP 2000307651 A JP2000307651 A JP 2000307651A JP 3698045 B2 JP3698045 B2 JP 3698045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat surface
side wall
engagement
frame
pivoting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000307651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002114223A (ja
Inventor
正道 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP2000307651A priority Critical patent/JP3698045B2/ja
Publication of JP2002114223A publication Critical patent/JP2002114223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3698045B2 publication Critical patent/JP3698045B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は折り畳み式コンテナに関するもので、更に詳細には、不使用時に、側壁を全て内側に折り畳んで、運搬又は保管時に積み重ねることができ、スペースの有効利用が図れるようにした折り畳み式コンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、方形状の底板と、この底板の四辺にそれぞれ起倒可能に枢着される側壁とを具備する折り畳み式コンテナが知られている(特開平5−32254号公報参照)。この特開平5−32254号公報に記載のコンテナは、底板の各辺に起立する起立壁の各上辺に、外側方向に回動させないヒンジを介して側壁を取り付け、また、いずれか相対向する二つの側壁における上辺の両隅角部付近に、側壁を起立した状態で隣接する他側の側壁における上辺端部を嵌包着可能な角結束具の一端部を垂直方向の回動ができるように枢着している。
【0003】
また、別の折り畳み式コンテナとして、下部にフォーク挿入スペースを設けた底板の四辺に、それぞれ枢支ピンをもって起倒可能に枢着される側壁を設け、使用時に、各側壁を起立させると共に、側壁相互間に係止具を係合させて、側壁の起立状態を保持して荷物を収納可能なボックス部を形成し、フォーク挿入スペース内にフォークリフトのフォークを挿入して荷物の運搬に供するようにした構造のコンテナも知られている(実開平5−42136号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者すなわち特開平5−32254号公報に記載のコンテナにおいては、側壁のヒンジ部に、外側方向に回動させないヒンジ部材を用いて側壁を取り付ける構造であるため、構成部材が多くなると共に、側壁の組立に手間を要するという問題があった。また、使用時に側壁が不用意に倒れないようにするために、二つの側壁の上辺に角結束具が取り付けられているが、このような構造では、組立の際や折り畳みの際に、いちいち角結束具を着脱作業を行わなければならないため、組立及び折り畳み作業が面倒であるという問題もあった。
【0005】
これに対し、後者すなわち実開平5−42136号公報に記載のコンテナにおいては、枢着ピンをもって側壁を枢着する構造であるため、構成部材を少なくすることができるが、単に枢着ピンをもって側壁を枢着する構造では、強度をもたせるために、枢着ピン及びピンの軸受け部の径を太くしたり枢着ピンを貫通状態にもいけなければならない。したがって、側壁の枢着部の構造が複雑になると共に、枢着部の占める容積や重量が大きくなって、コンテナの有効スペースが小さくなると共に、コンテナの重量が嵩む等の問題があった。
【0006】
また、この種のコンテナにおいては、繰り返し組立及び折り畳みを行うために、側壁の起倒動作が円滑に行えるようにする必要があり、しかも、組立状態では側壁が不用意に転倒しないように工夫する必要がある。
【0007】
更には、使用時に、コンテナ内に雨水等が侵入しないようにすることが好ましい。
【0008】
この発明は上記事情に鑑みなされたもので、構成部材の削減が図れ、組立及び折り畳みを容易に行えるようにし、また、雨仕舞を良好にした折り畳み式コンテナを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、方形状の底板と、上記底板の四辺にそれぞれ起倒可能に枢着される側壁とを具備する折り畳み式コンテナであって、 上記側壁は、上記底板の辺部に立設されると共に、その上端面に断面略円弧状の枢着用凹条を有する下枠と、下端面に上記枢着用凹条内に回転自在に嵌合する断面略中空円状又は断面略中空円弧状の枢着用凸条を有する回転枠とを具備し、 上記底板の角部に立設されるコーナー部材を貫通する枢着軸を、上記枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿して枢着部を形成してなり、 上記下枠の上端面の外側端部に第1の平坦面を設けると共に、内側端部に第1の平坦面より低い第2の平坦面を設け、上記第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に上記枢着用凹条を形成し、 上記回転枠の下端面には、側壁の起立状態において上記第1の平坦面に当接する支持平坦面を形成してなる、ことを特徴とする。この場合、下枠の第1の平坦面の外側端に、係合段部を形成し、回転枠の第1の支持平坦面の外側端には、係合段部に係合する垂下片を形成する方が好ましい(請求項)。
【0010】
このように構成することにより、下枠に設けた枢着用凹条と、回転枠に設けた枢着用凸条とを回転自在に嵌合するので、側壁の枢着部に強度をもたせることができ、側壁の起倒を円滑に行うことができる。また、枢着軸を、枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿して枢着部を形成するので、構成部材を少なくすることができると共に、組立を容易にすることができる。
【0011】
また、使用時には、下枠の第1の平坦面に回転枠の支持平坦面が当接するので、側壁の外方への転倒を阻止することができる。また、第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に枢着用凹条を形成するので、コンテナ内に雨水等が侵入するのを阻止することができる。この場合、下枠の第1の平坦面の外側端に、係合段部を形成し、回転枠の支持平坦面の外側端には、係合段部に係合する垂下片を形成することにより、側壁の枢着用凹条と枢着用凸条とが外れるのを確実に防止することができると共に、コンテナ内に雨水等が侵入するのを確実に防止することができる(請求項)。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1記載の折り畳み式コンテナにおいて、 上記側壁は、回転枠の両端に立設する一対の縦枠を更に具備し、 隣接する一方の側壁の縦枠の側方先端に外側に向かって隆起する第1の係合部と、溝状の第1の係合受け部を連設し、他方の側壁の縦枠の側方先端には、上記第1の係合部に係脱可能に係合する第2の係合受け部と、上記第1の係合受け部に係脱可能に係合する第2の係合部を形成してなり、 上記第1及び第2の係合部に、先端に向かって狭小となるテーパ面を形成し、第1及び第2の係合受け部には、先端に向かって拡開するテーパ面を形成してなる、ことを特徴とする
【0013】
このように構成することにより、隣接する側壁同士の第1の係合部と第1の係合受け部とを係合すると共に、第2の係合部と第2の係合受け部とを係合するので、使用時における一方の側壁によって他方の側壁の内側及び外側への転倒を防止することができ、また、他方の側壁によって一方の側壁の外側への転倒を防止することができる。この場合、第1及び第2の係合部に、先端に向かって狭小となるテーパ面を形成し、第1及び第2の係合受け部には、先端に向かって拡開するテーパ面を形成することにより、第1及び第2の係合部と第1及び第2の係合受け部との係脱を容易にすることができる。したがって、側壁の起倒すなわちコンテナの組立及び折り畳みを容易にすることができる
【0014】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の折り畳み式コンテナの実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、この発明の折り畳み式コンテナ(以下に単にコンテナという)の一例を示す斜視図、図2は、上記コンテナの使用状態を示す側面図、図3は、上記コンテナの折り畳み状態を示す側面図である。
【0016】
上記コンテナは、下部にフォークリフトのフォークの挿入用スペース1を有するパレット2を具備する方形状の底板3と、この底板3の四辺にそれぞれ起倒可能に枢着される側壁11,12,13,14と、起立状態の側壁11,12,13,14の開口部15を閉塞する蓋体4とで主要部が構成されている。なお、底板3の一方の対向する辺に位置する側壁11,12は、係止具5によって使用時に起立状態が維持されようになっている。
【0017】
上記側壁11,12,13,14は、底板3の辺部に立設されると共に、その上端面に断面略円弧状の枢着用凹条21を有する下枠20,20Aと、下端面に枢着用凹条21内に回転自在に嵌合する例えば断面略中空円状の枢着用凸条31を有する回転枠30とを具備しており、底板3の角部に立設されるアングル状のコーナー部材6を貫通する枢着軸60を、枢着用凸条31の両端側の中空部32内に嵌挿して枢着部61を形成している(図4、図5及び図6参照)。この場合、底板3の一方の対向する二辺(図2における紙面側の二辺)に枢着される側壁11,12の枢着部61は、他方の対向する二辺(図2における左右側の二辺)に枢着される側壁13,14の枢着部61より低い位置に設けられている。このように底板3の一方の対向する二辺と、他方の対向する二辺に枢着される側壁11,12,13,14の枢着部61の高さを変えた理由は、側壁11,12,13,14を折り畳んだ状態の高さを可及的に低くして容積を小さくするようにしたためである。
【0018】
また、側壁11,12,13,14は、上記回転枠30の両側端部上面に立設する一対の縦枠40,40Aと、両縦枠40,40Aの上端部間に横設される上枠50とで矩形状枠が構成されており、回転枠30、縦枠40,40A及び上枠50に設けられた取付段部7に側板8が、例えば溶接あるいはリベットやねじ等の固定手段(図示せず)によって取り付けられている。なお、両縦枠40,40Aの中間部には、側板8の外面に当接するように補強桁材9が横架されている。この場合、補強桁材9は、仕切壁によって3つに区画された矩形中空部を有するアルミニウム製の矩形状の中空押出形材にて形成されている。
【0019】
上記下枠20,20A、回転枠30、縦枠40,40A及び上枠50は、いずれもアルミニウム製の中空押出形材にて形成されている。この場合、少なくとも下枠20,20Aと回転枠30はアルマイト処理を施して耐摩耗性をもたせる方が望ましい。
【0020】
また、下枠20,20Aは、図4,図6及び図7に示すように、上端面の外側端部に第1の平坦面22が設けられると共に、内側端部に第1の平坦面22より低い第2の平坦面23が設けられ、第1の平坦面22と第2の平坦面23を結ぶ傾斜面に枢着用凹条21が形成されている。更に、第1の平坦面22の外側端に、係合段部24が形成されている。なお、一方の下枠20は、略矩形状の中空基部25を具備し、この中空基部25の下端側方に水平取付片26が延在している(図6及び図7参照)。また、他方の下枠20Aは、仕切壁27によって区画される2つの中空部28a,28bを有する上記中空基部25より高い略矩形状の中空基部29を具備し、この中空基部29の下端側方に水平取付片26が延在している(図4参照)。
【0021】
一方、上記回転枠30の下端面には、側壁11,12,13,14の起立状態において上記第1の平坦面22に当接する支持平坦面33が形成されている。更に、支持平坦面33の外側端には、上記係合段部24に係合する垂下片35が形成されている(図4、図6及び図7参照)。
【0022】
上記のように形成される下枠20,20Aの枢着用凹条21に、回転枠30の枢着用凸条31を摺動及び回転自在に嵌合した状態で、底板3の角部に例えば溶接あるいはリベットやねじ等の固定手段(図示せず)によって立設固定されるコーナー部材6を貫通する枢着軸60を、枢着用凸条31の両端側の中空部32内に嵌挿することで枢着部61が形成されている。この場合、枢着軸60は、中空部32内に挿入される軸基部60aの一端部に軸基部60aより大径のねじ部60bを介して頭部60cが形成されている。一方、コーナー部材6には、透孔6aが穿設されると共に、透孔6aに連通するねじ孔を有するナット6bが溶接等によって固着されている。そして、枢着軸60の軸基部60aを透孔6a及びナット6bのねじ孔内を貫通させると共に、ねじ部60bをナット6bのねじ孔に螺合して枢着軸60が取り付けられている(図5参照)。この場合、上述したように、下枠20,20Aと回転枠30をアルマイト処理しておけば、側壁11,12,13,14の起倒による枢着用凹条21と枢着用凸条31の摩耗を抑制することができる。
【0023】
このように形成することにより、使用時には、下枠20,20Aの第1の平坦面22に回転枠30の支持平坦面33が当接するので、側壁11,12,13,14の外方への転倒を阻止することができる。また、第1の平坦面22と第2の平坦面23を結ぶ傾斜面に枢着用凹条21を形成するので、コンテナ内に雨水等が侵入するのを阻止することができる。更に、下枠20,20Aの第1の平坦面22の外側端に、係合段部24を形成し、回転枠30の第1の支持平坦面33の外側端には、係合段部24に係合する垂下片35を形成することにより、側壁11,12,13,14の枢着用凹条21と枢着用凸条31とが外れるのを確実に防止することができると共に、コンテナ内に雨水等が侵入するのを確実に防止することができる。
【0024】
なお、上記説明では、下枠20,20Aの第1の平坦面22の外側端に、係合段部24を形成し、回転枠30の支持平坦面33の外側端には、係合段部24に係合する垂下片35を形成する場合について説明したが、図9に示すように、係合段部24と垂下片35を設けない構造としてもよい。このような構造においても、上述したように、使用時には、下枠20,20Aの第1の平坦面22に回転枠30の支持平坦面33が当接するので、側壁11,12,13,14の外方への転倒を阻止することができる。また、第1の平坦面22と第2の平坦面23を結ぶ傾斜面に枢着用凹条21を形成するので、コンテナ内に雨水等が侵入するのを阻止することができる。
【0025】
また、上記説明では、回転枠30の枢着用凸条31が断面略中空円状に形成される場合について説明したが、枢着用凸条31を、図10に示すように、円周上の一部を切欠いた断面略中空円弧状に形成してもよい。
【0026】
上記上枠50は、図8に示すように、下端部に側板8の取付段部7を有する垂直片51と、この垂直片51の上端から外側に向かって水平に延在する水平片52と、この水平片52の先端から下方に垂下すると共に、下端部に円弧状の内向き膨隆部53aを有する垂下片53とからなる手掛け部54と、垂直片51における手掛け部54の下方近傍側から外側に向かって下り勾配の傾斜片55と、この傾斜片55の先端から垂直片51と平行に延在する外側垂直片56と、この外側垂直片56の下端と垂直片51の下端を連結する連結片57とを具備しており、垂直片51と、傾斜片55と、外側垂直片56及び連結片57とで中空部58が形成されている。このように、上枠50に円弧状の内向き膨隆部53aを有する手掛け部54を形成することにより、側壁11,12,13,14の起立及び折り畳み操作を安全かつ容易にすることができる。
【0027】
また、上記縦枠40,40Aのうちの一方の縦枠40(以下に第1の縦枠40という)は、低い枢着部61を有する側壁11,12の両側に配設されており、その形態は、図11、図12及び図13(a)に示すように、内側の一側端部に側板8の取付段部7を有する中空矩形状基部41と、この中空矩形状基部41の内側片42から外方に向かって延在する突出片43とを具備し、突出片43には、側壁11,12の外方側に向かって隆起する第1の係合部44と、溝状の第1の係合受け部45が連設されている。また、他方の縦枠40A(以下に第2の縦枠40Aという)は、高い枢着部61を有する側壁13,14の両側に配設されており、その形態は、図11、図12及び図13(b)に示すように、内側の一側端部に側板8の取付段部7を有する中空L形状基部46と、この中空L形状基部46の側方先端の内側面には、上記第1の係合部44に係脱可能に係合する第2の係合受け部47と、上記第1の係合受け部45に係脱可能に係合する第2の係合部48が形成されている。この場合、第1及び第2の係合部44,48に、先端に向かって狭小となるテーパ面49が形成され、また、第1及び第2の係合受け部45,47には、先端に向かって拡開するテーパ面49が形成されている。
【0028】
このように、第1の縦枠40に第1の係合部44と第1の係合受け部45とを連設し、第2の縦枠40Aには、第1の係合部44及び第1の係合受け部45とそれぞれ係脱可能に係合する第2の係合受け部47と第2の係合部48を形成することにより、隣接する側壁11,12,13,14同士の第1の係合部44と第1の係合受け部45とを係合すると共に、第2の係合部48と第2の係合受け部47とを係合するので、使用時における一方の側壁11,12によって他方の側壁13,14の内側及び外側への転倒を防止することができ、また、他方の側壁13,14によって一方の側壁11,12の外側への転倒を防止することができる。この場合、第1及び第2の係合部44,48に、先端に向かって狭小となるテーパ面49を形成し、第1及び第2の係合受け部45,47には、先端に向かって拡開するテーパ面49を形成することにより、第1及び第2の係合部44,48と第1及び第2の係合受け部45,47との係脱を容易にすることができる。したがって、側壁11,12,13,14の起倒すなわちコンテナの組立及び折り畳みを容易にすることができる。
【0029】
なお、上記係止具5は、図1及び図14に示すように、側壁11,12(図面では、側壁11の場合を示す)の上枠50と第1の縦枠との隅部に装着されるボックス状のケース70の両側片71,72に穿設された貫通孔73と、第1の縦枠40に穿設された貫通孔74を貫通すると共に、第2の縦枠40Aに穿設されたストッパ孔75に嵌合する係止ピン76と、この係止ピン76の一端部に折曲する摘み部77とを具備している。また、ケース70内における係止ピン76の先端側部位に貫通するスプリングピン78とケース70の一方の側片71との間にばね部材例えばコイルスプリング79が縮設されており、このコイルスプリング79の弾発力によって常時係止ピン76が突出方向に押圧されてストッパ孔75に係合し得るようになっている。したがって、組立時にはコイルスプリング79の弾発力に抗して係止ピン76を後退させて、側壁11,12,13,14を起立した後、コイルスプリング79の弾発力によって係止ピン76がストッパ孔75に係合(嵌合)することで、側壁11,12,13,14の起立状態が保持される。
【0030】
なお、上記蓋体4は、方形状基部4aと、この方形状基部4aの四辺から下方にそれぞれ折曲される折曲片4bとからなる箱状に形成されている。このように形成される蓋体4は、使用時には、起立した側壁11,12,13,14の上端部を被覆するようにして開口部15を閉塞し(図1及び図2参照)、また、折り畳み時には、底板3の角部に立設固定されたコーナー部材6の上端部を被覆するように被着されるようになっている(図3参照)。
【0031】
上記のように構成されるこの発明の折り畳み式コンテナを組み立てるには、図3に示す折り畳み状態において、まず、蓋体4を取り外す。次に、最上部に位置する側壁14(図3における右側の側壁)を起立させると共に、2番目の上部に位置する側壁13(図3における左側の側壁)を起立させる。次に、3番目の上部に位置する側壁12(図3における紙面側の一方の側壁)を起立させると共に、最下部に位置する側壁11(図3における紙面側の他方の側壁)を起立させて、第1の縦枠40に設けられた第1の係合部44及び第1の係合受け部45を、隣接する側壁13,14の第2の縦枠40Aに設けられた第2の係合受け部47及び第2の係合部48に係合させる(図14参照)。その後、係止具5の係止ピン76を、第2の縦枠40Aに穿設されたストッパ孔75に係合(嵌合)させて側壁11,12,13,14を起立固定して組立が完了する。
【0032】
このようにして組み立てられたコンテナ内に荷物を収容した後、側壁11,12,13,14の上端部に蓋体4を被着して開口部15を閉塞する。そして、フォークリフトのフォークをフォーク挿入用スペース1内に挿入して、コンテナを所定の場所に運搬する。
【0033】
また、荷物の搬送が終わった空のコンテナを折り畳む場合は、上記組立手順と逆の操作によって側壁11,12,13,14を折り畳めばよい。すなわち、まず、蓋体4を取り外す。次に、係止具5の係止状態を解除した後、最下部に位置する側壁11から順に最上部の側壁14を折り畳み、最後に、コーナー部材6の上端部に蓋体4を被着すればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0035】
(1)請求項1記載の発明によれば、下枠に設けた枢着用凹条と、回転枠に設けた枢着用凸条とを回転自在に嵌合するので、側壁の枢着部に強度をもたせることができ、側壁の起倒を円滑に行うことができる。また、枢着軸を、枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿して枢着部を形成するので、構成部材を少なくすることができると共に、組立を容易にすることができる。
【0036】
(2)また、使用時には、下枠の第1の平坦面に回転枠の支持平坦面が当接するので、側壁の外方への転倒を阻止することができる。また、第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に枢着用凹条を形成するので、コンテナ内に雨水等が侵入するのを阻止することができる。
【0037】
(3)請求項記載の発明によれば、下枠の第1の平坦面の外側端に、係合段部を形成し、回転枠の支持平坦面の外側端には、係合段部に係合する垂下片を形成するので、上記(2)に加えて側壁の枢着用凹条と枢着用凸条とが外れるのを確実に防止することができると共に、コンテナ内に雨水等が侵入するのを確実に防止することができる。
【0038】
(4)請求項記載の発明によれば、隣接する側壁同士の第1の係合部と第1の係合受け部とを係合すると共に、第2の係合部と第2の係合受け部とを係合するので、使用時における一方の側壁によって他方の側壁の内側及び外側への転倒を防止することができ、また、他方の側壁によって一方の側壁の外側への転倒を防止することができる。
【0039】
(5)また、第1及び第2の係合部に、先端に向かって狭小となるテーパ面を形成し、第1及び第2の係合受け部には、先端に向かって拡開するテーパ面を形成することにより、第1及び第2の係合部と第1及び第2の係合受け部との係脱を容易にすることができる。したがって、上記(4)に加えて側壁の起倒すなわちコンテナの組立及び折畳みを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の折り畳み式コンテナの使用状態を示す斜視図である。
【図2】 上記コンテナの使用状態の側面図である。
【図3】 上記コンテナの折り畳み状態の側面図である。
【図4】 この発明における側壁の枢着部を示す断面図(a)及び(a)のI部の拡大図(b)である。
【図5】 図4の側面図である。
【図6】 図4のII−II線に沿う断面図である。
【図7】 この発明における下枠と回転枠を示す分解斜視図である。
【図8】 この発明における上枠を示す斜視図である。
【図9】 上記側壁の枢着部の別の形態を示す拡大断面図である。
【図10】 この発明における枢着用凸条の別の形態を示す斜視図である。
【図11】 上記側壁の係合部を示す平面図である。
【図12】 上記側壁の係合前の状態を示す平面図である。
【図13】 この発明における縦枠を示す斜視図である。
【図14】 この発明における係止具の係止状態を示す平面図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図(b)である。
【符号の説明】
3 底板
6 コーナー部材
7 取付段部
8 側板
11,12,13,14 側壁
20,20A 下枠
21 枢着用凹条
22 第1の平坦面
23 第2の平坦面
24 係合段部
30 回転枠
31 枢着用凸条
32 中空部
33 支持平坦面
35 垂下片
40 第1の縦枠
40A 第2の縦枠
44 第1の係合部
45 第1の係合受け部
47 第2の係合受け部
48 第2の係合部
49 テーパ面
50 上枠
60 枢着軸
61 枢着部

Claims (3)

  1. 方形状の底板と、上記底板の四辺にそれぞれ起倒可能に枢着される側壁とを具備する折り畳み式コンテナであって、
    上記側壁は、上記底板の辺部に立設されると共に、その上端面に断面略円弧状の枢着用凹条を有する下枠と、下端面に上記枢着用凹条内に回転自在に嵌合する断面略中空円状又は断面略中空円弧状の枢着用凸条を有する回転枠とを具備し、
    上記底板の角部に立設されるコーナー部材を貫通する枢着軸を、上記枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿して枢着部を形成してなり、
    上記下枠の上端面の外側端部に第1の平坦面を設けると共に、内側端部に第1の平坦面より低い第2の平坦面を設け、上記第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に上記枢着用凹条を形成し、
    上記回転枠の下端面には、側壁の起立状態において上記第1の平坦面に当接する支持平坦面を形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式コンテナ。
  2. 請求項記載の折り畳み式コンテナにおいて、
    上記下枠の第1の平坦面の外側端に、係合段部を形成し、回転枠の第1の支持平坦面の外側端には、上記係合段部に係合する垂下片を形成してなることを特徴とする折り畳み式コンテナ。
  3. 請求項記載の折り畳み式コンテナにおいて、
    上記側壁は、回転枠の両端に立設する一対の縦枠を更に具備し、
    隣接する一方の側壁の縦枠の側方先端に外側に向かって隆起する第1の係合部と、溝状の第1の係合受け部を連設し、他方の側壁の縦枠の側方先端には、上記第1の係合部に係脱可能に係合する第2の係合受け部と、上記第1の係合受け部に係脱可能に係合する第2の係合部を形成してなり、
    上記第1及び第2の係合部に、先端に向かって狭小となるテーパ面を形成し、第1及び第2の係合受け部には、先端に向かって拡開するテーパ面を形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式コンテナ。
JP2000307651A 2000-10-06 2000-10-06 折り畳み式コンテナ Expired - Fee Related JP3698045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000307651A JP3698045B2 (ja) 2000-10-06 2000-10-06 折り畳み式コンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000307651A JP3698045B2 (ja) 2000-10-06 2000-10-06 折り畳み式コンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002114223A JP2002114223A (ja) 2002-04-16
JP3698045B2 true JP3698045B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=18788128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000307651A Expired - Fee Related JP3698045B2 (ja) 2000-10-06 2000-10-06 折り畳み式コンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3698045B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3675809B1 (ja) 2004-08-31 2005-07-27 渡邊 隆久 コンテナ用結合具およびこれを用いた組立式コンテナ
JP2008024344A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Altech Alt Co Ltd 折り畳み式パレットコンテナ
JP6193026B2 (ja) * 2013-07-10 2017-09-06 岐阜プラスチック工業株式会社 折り畳みコンテナ
CA3200181A1 (en) * 2020-12-01 2022-06-09 Smijith Kunhiraman Collapsible shipping container

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002114223A (ja) 2002-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3274857B2 (ja) 折り畳みコンテナ
US6443481B1 (en) Collapsible movable cart
JP4942043B2 (ja) 折畳コンテナー
GB2452645A (en) Collapsible container with bail arm support facilitating stacking
JP4582589B2 (ja) 組立式合成樹脂製容器
JP3698045B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP6034173B2 (ja) 折畳み容器
US7374064B2 (en) Waste receptacle
JP4787423B2 (ja) パレット容器
JP3008772U (ja) 折り畳み式コンテナ
JP3131410B2 (ja) 折り畳みコンテナ
JP4078189B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP4713768B2 (ja) パレット容器
JP3096420B2 (ja) 折り畳みコンテナ
JP3677344B2 (ja) 折り畳みコンテナ
JPH1029632A (ja) 折畳みコンテナのあおり板固定構造
JPH08318939A (ja) 折り畳みコンテナ
JPH0754103Y2 (ja) 折り畳み収納容器
JP3381157B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP3333151B2 (ja) 折畳コンテナ
JP4510265B2 (ja) 折り畳み式運搬用容器
JPH0519127U (ja) 折畳みコンテナ
JP3919600B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP4224199B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP2002370736A (ja) 折り畳みコンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080715

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees