JP2002114223A - 折り畳み式コンテナ - Google Patents

折り畳み式コンテナ

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JP2002114223A JP2000307651A JP2000307651A JP2002114223A JP 2002114223 A JP2002114223 A JP 2002114223A JP 2000307651 A JP2000307651 A JP 2000307651A JP 2000307651 A JP2000307651 A JP 2000307651A JP 2002114223 A JP2002114223 A JP 2002114223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部材の削減が図れ、組立及び折畳みを容
易に行えるようにし、また、雨仕舞を良好にした折り畳
み式コンテナを提供すること。 【解決手段】 方形状の底板3の四辺にそれぞれ起倒可
能に枢着される側壁11,12,13,14を具備する
折り畳み式コンテナにおいて、側壁11,12,13,
14は、底板3の辺部に立設されると共に、その上端面
に断面略円弧状の枢着用凹条21を有する下枠20,2
0Aと、下端面に枢着用凹条21内に回転自在に嵌合す
る断面略中空円状の枢着用凸条31を有する回転枠30
とを具備し、底板3の角部に立設されるコーナー部材6
を貫通する枢着軸60を、枢着用凸条31の両端側の中
空部32内に嵌挿して枢着部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は折り畳み式コンテ
ナに関するもので、更に詳細には、不使用時に、側壁を
全て内側に折り畳んで、運搬又は保管時に積み重ねるこ
とができ、スペースの有効利用が図れるようにした折り
畳み式コンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、方形状の底板と、この底板の四辺
にそれぞれ起倒可能に枢着される側壁とを具備する折り
畳み式コンテナが知られている(特開平5−32254
号公報参照)。この特開平5−32254号公報に記載
のコンテナは、底板の各辺に起立する起立壁の各上辺
に、外側方向に回動させないヒンジを介して側壁を取り
付け、また、いずれか相対向する二つの側壁における上
辺の両隅角部付近に、側壁を起立した状態で隣接する他
側の側壁における上辺端部を嵌包着可能な角結束具の一
端部を垂直方向の回動ができるように枢着している。
【0003】また、別の折り畳み式コンテナとして、下
部にフォーク挿入スペースを設けた底板の四辺に、それ
ぞれ枢支ピンをもって起倒可能に枢着される側壁を設
け、使用時に、各側壁を起立させると共に、側壁相互間
に係止具を係合させて、側壁の起立状態を保持して荷物
を収納可能なボックス部を形成し、フォーク挿入スペー
ス内にフォークリフトのフォークを挿入して荷物の運搬
に供するようにした構造のコンテナも知られている(実
開平5−42136号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者す
なわち特開平5−32254号公報に記載のコンテナに
おいては、側壁のヒンジ部に、外側方向に回動させない
ヒンジ部材を用いて側壁を取り付ける構造であるため、
構成部材が多くなると共に、側壁の組立に手間を要する
という問題があった。また、使用時に側壁が不用意に倒
れないようにするために、二つの側壁の上辺に角結束具
が取り付けられているが、このような構造では、組立の
際や折り畳みの際に、いちいち角結束具を着脱作業を行
わなければならないため、組立及び折り畳み作業が面倒
であるという問題もあった。
【0005】これに対し、後者すなわち実開平5−42
136号公報に記載のコンテナにおいては、枢着ピンを
もって側壁を枢着する構造であるため、構成部材を少な
くすることができるが、単に枢着ピンをもって側壁を枢
着する構造では、強度をもたせるために、枢着ピン及び
ピンの軸受け部の径を太くしたり枢着ピンを貫通状態に
もいけなければならない。したがって、側壁の枢着部の
構造が複雑になると共に、枢着部の占める容積や重量が
大きくなって、コンテナの有効スペースが小さくなると
共に、コンテナの重量が嵩む等の問題があった。
【0006】また、この種のコンテナにおいては、繰り
返し組立及び折り畳みを行うために、側壁の起倒動作が
円滑に行えるようにする必要があり、しかも、組立状態
では側壁が不用意に転倒しないように工夫する必要があ
る。
【0007】更には、使用時に、コンテナ内に雨水等が
侵入しないようにすることが好ましい。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、構成部材の削減が図れ、組立及び折り畳みを容易に
行えるようにし、また、雨仕舞を良好にした折り畳み式
コンテナを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、方形状の底板と、上記底板
の四辺にそれぞれ起倒可能に枢着される側壁とを具備す
る折り畳み式コンテナであって、 上記側壁は、上記底
板の辺部に立設されると共に、その上端面に断面略円弧
状の枢着用凹条を有する下枠と、下端面に上記枢着用凹
条内に回転自在に嵌合する断面略中空円状又は断面略中
空円弧状の枢着用凸条を有する回転枠とを具備し、 上
記底板の角部に立設されるコーナー部材を貫通する枢着
軸を、上記枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿して枢
着部を形成してなる、ことを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、下枠に設
けた枢着用凹条と、回転枠に設けた枢着用凸条とを回転
自在に嵌合するので、側壁の枢着部に強度をもたせるこ
とができ、側壁の起倒を円滑に行うことができる。ま
た、枢着軸を、枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿し
て枢着部を形成するので、構成部材を少なくすることが
できると共に、組立を容易にすることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の折
り畳み式コンテナにおいて、 上記下枠の上端面の外側
端部に第1の平坦面を設けると共に、内側端部に第1の
平坦面より低い第2の平坦面を設け、上記第1の平坦面
と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に枢着用凹条を形成し、
回転枠の下端面には、側壁の起立状態において上記第1
の平坦面に当接する支持平坦面を形成してなる、ことを
特徴とする。この場合、下枠の第1の平坦面の外側端
に、係合段部を形成し、回転枠の第1の支持平坦面の外
側端には、係合段部に係合する垂下片を形成する方が好
ましい(請求項3)。
【0012】このように構成することにより、使用時に
は、下枠の第1の平坦面に回転枠の支持平坦面が当接す
るので、側壁の外方への転倒を阻止することができる。
また、第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に枢着
用凹条を形成するので、コンテナ内に雨水等が侵入する
のを阻止することができる。この場合、下枠の第1の平
坦面の外側端に、係合段部を形成し、回転枠の支持平坦
面の外側端には、係合段部に係合する垂下片を形成する
ことにより、側壁の枢着用凹条と枢着用凸条とが外れる
のを確実に防止することができると共に、コンテナ内に
雨水等が侵入するのを確実に防止することができる(請
求項3)。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の折
り畳み式コンテナにおいて、 上記側壁は、回転枠の両
端に立設する一対の縦枠を更に具備し、 隣接する一方
の側壁の縦枠の側方先端に外側に向かって隆起する第1
の係合部と、溝状の第1の係合受け部を連設し、他方の
側壁の縦枠の側方先端には、上記第1の係合部に係脱可
能に係合する第2の係合受け部と、上記第1の係合受け
部に係脱可能に係合する第2の係合部を形成してなる、
ことを特徴とする。この場合、第1及び第2の係合部
に、先端に向かって狭小となるテーパ面を形成し、第1
及び第2の係合受け部には、先端に向かって拡開するテ
ーパ面を形成する方が好ましい(請求項5)。
【0014】このように構成することにより、隣接する
側壁同士の第1の係合部と第1の係合受け部とを係合す
ると共に、第2の係合部と第2の係合受け部とを係合す
るので、使用時における一方の側壁によって他方の側壁
の内側及び外側への転倒を防止することができ、また、
他方の側壁によって一方の側壁の外側への転倒を防止す
ることができる。この場合、第1及び第2の係合部に、
先端に向かって狭小となるテーパ面を形成し、第1及び
第2の係合受け部には、先端に向かって拡開するテーパ
面を形成することにより、第1及び第2の係合部と第1
及び第2の係合受け部との係脱を容易にすることができ
る。したがって、側壁の起倒すなわちコンテナの組立及
び折り畳みを容易にすることができる(請求項5)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の折り畳み式コン
テナの実施形態について、添付図面を参照して詳細に説
明する。
【0016】図1は、この発明の折り畳み式コンテナ
(以下に単にコンテナという)の一例を示す斜視図、図
2は、上記コンテナの使用状態を示す側面図、図3は、
上記コンテナの折り畳み状態を示す側面図である。
【0017】上記コンテナは、下部にフォークリフトの
フォークの挿入用スペース1を有するパレット2を具備
する方形状の底板3と、この底板3の四辺にそれぞれ起
倒可能に枢着される側壁11,12,13,14と、起
立状態の側壁11,12,13,14の開口部15を閉
塞する蓋体4とで主要部が構成されている。なお、底板
3の一方の対向する辺に位置する側壁11,12は、係
止具5によって使用時に起立状態が維持されようになっ
ている。
【0018】上記側壁11,12,13,14は、底板
3の辺部に立設されると共に、その上端面に断面略円弧
状の枢着用凹条21を有する下枠20,20Aと、下端
面に枢着用凹条21内に回転自在に嵌合する例えば断面
略中空円状の枢着用凸条31を有する回転枠30とを具
備しており、底板3の角部に立設されるアングル状のコ
ーナー部材6を貫通する枢着軸60を、枢着用凸条31
の両端側の中空部32内に嵌挿して枢着部61を形成し
ている(図4、図5及び図6参照)。この場合、底板3
の一方の対向する二辺(図2における紙面側の二辺)に
枢着される側壁11,12の枢着部61は、他方の対向
する二辺(図2における左右側の二辺)に枢着される側
壁13,14の枢着部61より低い位置に設けられてい
る。このように底板3の一方の対向する二辺と、他方の
対向する二辺に枢着される側壁11,12,13,14
の枢着部61の高さを変えた理由は、側壁11,12,
13,14を折り畳んだ状態の高さを可及的に低くして
容積を小さくするようにしたためである。
【0019】また、側壁11,12,13,14は、上
記回転枠30の両側端部上面に立設する一対の縦枠4
0,40Aと、両縦枠40,40Aの上端部間に横設さ
れる上枠50とで矩形状枠が構成されており、回転枠3
0、縦枠40,40A及び上枠50に設けられた取付段
部7に側板8が、例えば溶接あるいはリベットやねじ等
の固定手段(図示せず)によって取り付けられている。
なお、両縦枠40,40Aの中間部には、側板8の外面
に当接するように補強桁材9が横架されている。この場
合、補強桁材9は、仕切壁によって3つに区画された矩
形中空部を有するアルミニウム製の矩形状の中空押出形
材にて形成されている。
【0020】上記下枠20,20A、回転枠30、縦枠
40,40A及び上枠50は、いずれもアルミニウム製
の中空押出形材にて形成されている。この場合、少なく
とも下枠20,20Aと回転枠30はアルマイト処理を
施して耐摩耗性をもたせる方が望ましい。
【0021】また、下枠20,20Aは、図4,図6及
び図7に示すように、上端面の外側端部に第1の平坦面
22が設けられると共に、内側端部に第1の平坦面22
より低い第2の平坦面23が設けられ、第1の平坦面2
2と第2の平坦面23を結ぶ傾斜面に枢着用凹条21が
形成されている。更に、第1の平坦面22の外側端に、
係合段部24が形成されている。なお、一方の下枠20
は、略矩形状の中空基部25を具備し、この中空基部2
5の下端側方に水平取付片26が延在している(図6及
び図7参照)。また、他方の下枠20Aは、仕切壁27
によって区画される2つの中空部28a,28bを有す
る上記中空基部25より高い略矩形状の中空基部29を
具備し、この中空基部29の下端側方に水平取付片26
が延在している(図4参照)。
【0022】一方、上記回転枠30の下端面には、側壁
11,12,13,14の起立状態において上記第1の
平坦面22に当接する支持平坦面33が形成されてい
る。更に、支持平坦面33の外側端には、上記係合段部
24に係合する垂下片35が形成されている(図4、図
6及び図7参照)。
【0023】上記のように形成される下枠20,20A
の枢着用凹条21に、回転枠30の枢着用凸条31を摺
動及び回転自在に嵌合した状態で、底板3の角部に例え
ば溶接あるいはリベットやねじ等の固定手段(図示せ
ず)によって立設固定されるコーナー部材6を貫通する
枢着軸60を、枢着用凸条31の両端側の中空部32内
に嵌挿することで枢着部61が形成されている。この場
合、枢着軸60は、中空部32内に挿入される軸基部6
0aの一端部に軸基部60aより大径のねじ部60bを
介して頭部60cが形成されている。一方、コーナー部
材6には、透孔6aが穿設されると共に、透孔6aに連
通するねじ孔を有するナット6bが溶接等によって固着
されている。そして、枢着軸60の軸基部60aを透孔
6a及びナット6bのねじ孔内を貫通させると共に、ね
じ部60bをナット6bのねじ孔に螺合して枢着軸60
が取り付けられている(図5参照)。この場合、上述し
たように、下枠20,20Aと回転枠30をアルマイト
処理しておけば、側壁11,12,13,14の起倒に
よる枢着用凹条21と枢着用凸条31の摩耗を抑制する
ことができる。
【0024】このように形成することにより、使用時に
は、下枠20,20Aの第1の平坦面22に回転枠30
の支持平坦面33が当接するので、側壁11,12,1
3,14の外方への転倒を阻止することができる。ま
た、第1の平坦面22と第2の平坦面23を結ぶ傾斜面
に枢着用凹条21を形成するので、コンテナ内に雨水等
が侵入するのを阻止することができる。更に、下枠2
0,20Aの第1の平坦面22の外側端に、係合段部2
4を形成し、回転枠30の第1の支持平坦面33の外側
端には、係合段部24に係合する垂下片35を形成する
ことにより、側壁11,12,13,14の枢着用凹条
21と枢着用凸条31とが外れるのを確実に防止するこ
とができると共に、コンテナ内に雨水等が侵入するのを
確実に防止することができる。
【0025】なお、上記説明では、下枠20,20Aの
第1の平坦面22の外側端に、係合段部24を形成し、
回転枠30の支持平坦面33の外側端には、係合段部2
4に係合する垂下片35を形成する場合について説明し
たが、図9に示すように、係合段部24と垂下片35を
設けない構造としてもよい。このような構造において
も、上述したように、使用時には、下枠20,20Aの
第1の平坦面22に回転枠30の支持平坦面33が当接
するので、側壁11,12,13,14の外方への転倒
を阻止することができる。また、第1の平坦面22と第
2の平坦面23を結ぶ傾斜面に枢着用凹条21を形成す
るので、コンテナ内に雨水等が侵入するのを阻止するこ
とができる。
【0026】また、上記説明では、回転枠30の枢着用
凸条31が断面略中空円状に形成される場合について説
明したが、枢着用凸条31を、図10に示すように、円
周上の一部を切欠いた断面略中空円弧状に形成してもよ
い。
【0027】上記上枠50は、図8に示すように、下端
部に側板8の取付段部7を有する垂直片51と、この垂
直片51の上端から外側に向かって水平に延在する水平
片52と、この水平片52の先端から下方に垂下すると
共に、下端部に円弧状の内向き膨隆部53aを有する垂
下片53とからなる手掛け部54と、垂直片51におけ
る手掛け部54の下方近傍側から外側に向かって下り勾
配の傾斜片55と、この傾斜片55の先端から垂直片5
1と平行に延在する外側垂直片56と、この外側垂直片
56の下端と垂直片51の下端を連結する連結片57と
を具備しており、垂直片51と、傾斜片55と、外側垂
直片56及び連結片57とで中空部58が形成されてい
る。このように、上枠50に円弧状の内向き膨隆部53
aを有する手掛け部54を形成することにより、側壁1
1,12,13,14の起立及び折り畳み操作を安全か
つ容易にすることができる。
【0028】また、上記縦枠40,40Aのうちの一方
の縦枠40(以下に第1の縦枠40という)は、低い枢
着部61を有する側壁11,12の両側に配設されてお
り、その形態は、図11、図12及び図13(a)に示
すように、内側の一側端部に側板8の取付段部7を有す
る中空矩形状基部41と、この中空矩形状基部41の内
側片42から外方に向かって延在する突出片43とを具
備し、突出片43には、側壁11,12の外方側に向か
って隆起する第1の係合部44と、溝状の第1の係合受
け部45が連設されている。また、他方の縦枠40A
(以下に第2の縦枠40Aという)は、高い枢着部61
を有する側壁13,14の両側に配設されており、その
形態は、図11、図12及び図13(b)に示すよう
に、内側の一側端部に側板8の取付段部7を有する中空
L形状基部46と、この中空L形状基部46の側方先端
の内側面には、上記第1の係合部44に係脱可能に係合
する第2の係合受け部47と、上記第1の係合受け部4
5に係脱可能に係合する第2の係合部48が形成されて
いる。この場合、第1及び第2の係合部44,48に、
先端に向かって狭小となるテーパ面49が形成され、ま
た、第1及び第2の係合受け部45,47には、先端に
向かって拡開するテーパ面49が形成されている。
【0029】このように、第1の縦枠40に第1の係合
部44と第1の係合受け部45とを連設し、第2の縦枠
40Aには、第1の係合部44及び第1の係合受け部4
5とそれぞれ係脱可能に係合する第2の係合受け部47
と第2の係合部48を形成することにより、隣接する側
壁11,12,13,14同士の第1の係合部44と第
1の係合受け部45とを係合すると共に、第2の係合部
48と第2の係合受け部47とを係合するので、使用時
における一方の側壁11,12によって他方の側壁1
3,14の内側及び外側への転倒を防止することがで
き、また、他方の側壁13,14によって一方の側壁1
1,12の外側への転倒を防止することができる。この
場合、第1及び第2の係合部44,48に、先端に向か
って狭小となるテーパ面49を形成し、第1及び第2の
係合受け部45,47には、先端に向かって拡開するテ
ーパ面49を形成することにより、第1及び第2の係合
部44,48と第1及び第2の係合受け部45,47と
の係脱を容易にすることができる。したがって、側壁1
1,12,13,14の起倒すなわちコンテナの組立及
び折り畳みを容易にすることができる。
【0030】なお、上記係止具5は、図1及び図14に
示すように、側壁11,12(図面では、側壁11の場
合を示す)の上枠50と第1の縦枠との隅部に装着され
るボックス状のケース70の両側片71,72に穿設さ
れた貫通孔73と、第1の縦枠40に穿設された貫通孔
74を貫通すると共に、第2の縦枠40Aに穿設された
ストッパ孔75に嵌合する係止ピン76と、この係止ピ
ン76の一端部に折曲する摘み部77とを具備してい
る。また、ケース70内における係止ピン76の先端側
部位に貫通するスプリングピン78とケース70の一方
の側片71との間にばね部材例えばコイルスプリング7
9が縮設されており、このコイルスプリング79の弾発
力によって常時係止ピン76が突出方向に押圧されてス
トッパ孔75に係合し得るようになっている。したがっ
て、組立時にはコイルスプリング79の弾発力に抗して
係止ピン76を後退させて、側壁11,12,13,1
4を起立した後、コイルスプリング79の弾発力によっ
て係止ピン76がストッパ孔75に係合(嵌合)するこ
とで、側壁11,12,13,14の起立状態が保持さ
れる。
【0031】なお、上記蓋体4は、方形状基部4aと、
この方形状基部4aの四辺から下方にそれぞれ折曲され
る折曲片4bとからなる箱状に形成されている。このよ
うに形成される蓋体4は、使用時には、起立した側壁1
1,12,13,14の上端部を被覆するようにして開
口部15を閉塞し(図1及び図2参照)、また、折り畳
み時には、底板3の角部に立設固定されたコーナー部材
6の上端部を被覆するように被着されるようになってい
る(図3参照)。
【0032】上記のように構成されるこの発明の折り畳
み式コンテナを組み立てるには、図3に示す折り畳み状
態において、まず、蓋体4を取り外す。次に、最上部に
位置する側壁14(図3における右側の側壁)を起立さ
せると共に、2番目の上部に位置する側壁13(図3に
おける左側の側壁)を起立させる。次に、3番目の上部
に位置する側壁12(図3における紙面側の一方の側
壁)を起立させると共に、最下部に位置する側壁11
(図3における紙面側の他方の側壁)を起立させて、第
1の縦枠40に設けられた第1の係合部44及び第1の
係合受け部45を、隣接する側壁13,14の第2の縦
枠40Aに設けられた第2の係合受け部47及び第2の
係合部48に係合させる(図14参照)。その後、係止
具5の係止ピン76を、第2の縦枠40Aに穿設された
ストッパ孔75に係合(嵌合)させて側壁11,12,
13,14を起立固定して組立が完了する。
【0033】このようにして組み立てられたコンテナ内
に荷物を収容した後、側壁11,12,13,14の上
端部に蓋体4を被着して開口部15を閉塞する。そし
て、フォークリフトのフォークをフォーク挿入用スペー
ス1内に挿入して、コンテナを所定の場所に運搬する。
【0034】また、荷物の搬送が終わった空のコンテナ
を折り畳む場合は、上記組立手順と逆の操作によって側
壁11,12,13,14を折り畳めばよい。すなわ
ち、まず、蓋体4を取り外す。次に、係止具5の係止状
態を解除した後、最下部に位置する側壁11から順に最
上部の側壁14を折り畳み、最後に、コーナー部材6の
上端部に蓋体4を被着すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような優
れた効果が得られる。
【0036】(1)請求項1記載の発明によれば、下枠
に設けた枢着用凹条と、回転枠に設けた枢着用凸条とを
回転自在に嵌合するので、側壁の枢着部に強度をもたせ
ることができ、側壁の起倒を円滑に行うことができる。
また、枢着軸を、枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿
して枢着部を形成するので、構成部材を少なくすること
ができると共に、組立を容易にすることができる。
【0037】(2)請求項2記載の発明によれば、使用
時には、下枠の第1の平坦面に回転枠の支持平坦面が当
接するので、側壁の外方への転倒を阻止することができ
る。また、第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に
枢着用凹条を形成するので、コンテナ内に雨水等が侵入
するのを阻止することができる。
【0038】(3)請求項3記載の発明によれば、下枠
の第1の平坦面の外側端に、係合段部を形成し、回転枠
の支持平坦面の外側端には、係合段部に係合する垂下片
を形成するので、上記(2)に加えて側壁の枢着用凹条
と枢着用凸条とが外れるのを確実に防止することができ
ると共に、コンテナ内に雨水等が侵入するのを確実に防
止することができる。
【0039】(4)請求項4記載の発明によれば、隣接
する側壁同士の第1の係合部と第1の係合受け部とを係
合すると共に、第2の係合部と第2の係合受け部とを係
合するので、使用時における一方の側壁によって他方の
側壁の内側及び外側への転倒を防止することができ、ま
た、他方の側壁によって一方の側壁の外側への転倒を防
止することができる。
【0040】(5)請求項5記載の発明によれば、第1
及び第2の係合部に、先端に向かって狭小となるテーパ
面を形成し、第1及び第2の係合受け部には、先端に向
かって拡開するテーパ面を形成することにより、第1及
び第2の係合部と第1及び第2の係合受け部との係脱を
容易にすることができる。したがって、上記(4)に加
えて側壁の起倒すなわちコンテナの組立及び折畳みを容
易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の折り畳み式コンテナの使用状態を示
す斜視図である。
【図2】上記コンテナの使用状態の側面図である。
【図3】上記コンテナの折り畳み状態の側面図である。
【図4】この発明における側壁の枢着部を示す断面図
(a)及び(a)のI部の拡大図(b)である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のII−II線に沿う断面図である。
【図7】この発明における下枠と回転枠を示す分解斜視
図である。
【図8】この発明における上枠を示す斜視図である。
【図9】上記側壁の枢着部の別の形態を示す拡大断面図
である。
【図10】この発明における枢着用凸条の別の形態を示
す斜視図である。
【図11】上記側壁の係合部を示す平面図である。
【図12】上記側壁の係合前の状態を示す平面図であ
る。
【図13】この発明における縦枠を示す斜視図である。
【図14】この発明における係止具の係止状態を示す平
面図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図(b)
である。
【符号の説明】
3 底板 6 コーナー部材 7 取付段部 8 側板 11,12,13,14 側壁 20,20A 下枠 21 枢着用凹条 22 第1の平坦面 23 第2の平坦面 24 係合段部 30 回転枠 31 枢着用凸条 32 中空部 33 支持平坦面 35 垂下片 40 第1の縦枠 40A 第2の縦枠 44 第1の係合部 45 第1の係合受け部 47 第2の係合受け部 48 第2の係合部 49 テーパ面 50 上枠 60 枢着軸 61 枢着部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状の底板と、上記底板の四辺にそれ
    ぞれ起倒可能に枢着される側壁とを具備する折り畳み式
    コンテナであって、 上記側壁は、上記底板の辺部に立設されると共に、その
    上端面に断面略円弧状の枢着用凹条を有する下枠と、下
    端面に上記枢着用凹条内に回転自在に嵌合する断面略中
    空円状又は断面略中空円弧状の枢着用凸条を有する回転
    枠とを具備し、 上記底板の角部に立設されるコーナー部材を貫通する枢
    着軸を、上記枢着用凸条の両端側の中空部内に嵌挿して
    枢着部を形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式コ
    ンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の折り畳み式コンテナにお
    いて、 上記下枠の上端面の外側端部に第1の平坦面を設けると
    共に、内側端部に第1の平坦面より低い第2の平坦面を
    設け、上記第1の平坦面と第2の平坦面を結ぶ傾斜面に
    枢着用凹条を形成し、 回転枠の下端面には、側壁の起立状態において上記第1
    の平坦面に当接する支持平坦面を形成してなる、ことを
    特徴とする折り畳み式コンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の折り畳み式コンテナにお
    いて、 上記下枠の第1の平坦面の外側端に、係合段部を形成
    し、回転枠の第1の支持平坦面の外側端には、上記係合
    段部に係合する垂下片を形成してなることを特徴とする
    折り畳み式コンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の折り畳み式コンテナにお
    いて、 上記側壁は、回転枠の両端に立設する一対の縦枠を更に
    具備し、 隣接する一方の側壁の縦枠の側方先端に外側に向かって
    隆起する第1の係合部と、溝状の第1の係合受け部を連
    設し、他方の側壁の縦枠の側方先端には、上記第1の係
    合部に係脱可能に係合する第2の係合受け部と、上記第
    1の係合受け部に係脱可能に係合する第2の係合部を形
    成してなる、ことを特徴とする折り畳み式コンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の折り畳み式コンテナにお
    いて、 上記第1及び第2の係合部に、先端に向かって狭小とな
    るテーパ面を形成し、第1及び第2の係合受け部には、
    先端に向かって拡開するテーパ面を形成してなる、こと
    を特徴とする折り畳み式コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7552826B2 (en) 2004-08-31 2009-06-30 Takahisa Watanabe Container fastener and knockdown container using the same
JP2015016886A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 岐阜プラスチック工業株式会社 折り畳みコンテナ
WO2022119806A1 (en) * 2020-12-01 2022-06-09 Crowley Government Services, Inc. Collapsible shipping container

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