JP3695961B2 - 樹脂製旋回槽の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両がカーブしたときなどに、燃料液面が急変することによって燃料ポンプがエアーを吸い込まないようにするための樹脂製旋回槽を、燃料タンクの底に取り付ける樹脂製旋回槽の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂製の旋回槽を金属製の燃料タンクの底の内側に固着する場合、旋回槽の長手方向の両端に、一体的にフランジを設け、この各フランジに金属製のブラケットを固定させて取り付け、この各ブラケットを金属製の燃料タンクの底にスポット溶接で固着していた。
なお、このような旋回槽の取付構造は、例えば実開昭63−15223号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
燃料タンクの底に取り付けた旋回槽は、燃料タンク内の温度が上昇すると、熱膨張によって長手方向へ延びる。
このように旋回槽が熱膨張によって長手方向へ伸びると、旋回槽は長手方向の両端に設けたフランジに取り付けた各ブラケットを介して燃料タンクの底に固着されているので、旋回槽の長手方向の伸びを吸収することができず、旋回槽の底が長手方向の中央で持ち上がる弓なり状に変形する。
【0004】
このように旋回槽の底が弓なりに変形すると、旋回槽は比較的容量が小さいので、燃料ポンプの吸い上げる燃料の確保がむずかしくなったり、燃料ポンプが燃料を吸い上げることができなくなる。
また、旋回槽の底が弓なりに変形することにより、旋回槽が変形する応力がブラケットに加わるため、ブラケットに金属疲労が起こる。
そこで、旋回槽の変形を見越して、旋回槽の長手方向に長円の取付孔を設けたブラケットを介して旋回槽を燃料タンクに取り付けると、がたつきが生じ、がたつき音の発生原因になるなどの不都合があった。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、樹脂製旋回槽の長手方向の伸びを吸収することのできる樹脂製旋回槽の取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、樹脂製旋回槽の長手方向の両端に設けた各フランジに係合する各ブラケットの一部を燃料タンクの底に固着することにより、樹脂製旋回槽を燃料タンクに取り付ける樹脂製旋回槽の取付構造において、少なくとも1組のフランジとブラケットとの一方に係合孔を設け、少なくとも1組のフランジとブラケットとの他方に、係合孔に係合部が突入する係合片を設け、フランジを樹脂製旋回槽の長手方向へ移動可能に、フランジまたはこのフランジに対応する樹脂製旋回槽の外側またはブラケットに、係合孔を有するブラケットまたはフランジを係合部とで、この係合部を係合孔の縁に押し当てて位置決めする押圧片を、係合片と別に設けたものである。
また、他の発明は、樹脂製旋回槽の長手方向の両端にフランジを設け、この各フランジと同質の材料で構成された燃料タンクの底に各フランジの一部を固着することにより、樹脂製旋回槽を燃料タンクに取り付ける樹脂製旋回槽の取付構造において、一方のフランジに対応するブラケットを設け、一方のフランジとブラケットとの一方に係合孔を設け、一方のフランジとブラケットとの他方に、係合孔に係合部が突入する係合片を設け、一方のフランジを樹脂製旋回槽の長手方向へ移動可能に、一方のフランジまたはこのフランジに対応する樹脂製旋回槽の外側またはブラケットに、係合孔を有するブラケットまたは一方のフランジを係合部とで、この係合部を係合孔の縁に押し当てて位置決めする押圧片を、係合片と別に設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態の樹脂製旋回槽とブラケットとの分解斜視図、図2は図1に示した樹脂製旋回槽の平面図、図3は図1に示した樹脂製旋回槽の正面図、図4は図1に示した樹脂製旋回槽の左側面図、図5は図2のA−A線による一部を省略した断面図、図6は図2のB−B線による一部を省略した断面図である。
【0008】
図1乃至図6において、1は合成樹脂で成形した樹脂製旋回槽(以下、単に旋回槽と記す。)を示し、略四角形の底板部2と、この底板部2の周囲を囲み、一部分が所定の間隔を保って重なる周囲壁部3とで構成されている。
そして、樹脂製旋回槽1の長手方向の両端、例えば前後端に平板状のフランジ4A,4Bが連設され、各フランジ4A,4Bには、後述するブラケット11の係合孔16に突入する係合部6が設けられた所定の弾性を有する係合片5が設けられている。
なお、各係合部6は、樹脂製旋回槽1から離れた側から樹脂製旋回槽1側へ傾斜して高くなっており、樹脂製旋回槽1から離れた側の端が各フランジ4A,4Bの上面と同一の高さとなっている。
【0009】
7は補強壁を示し、旋回槽1および各フランジ4A,4Bの左右端部に連設されている。
8は挟持部としての挟持片を示し、各補強壁7の内側に対向させて連設され、ブラケット11を各フランジ4A,4Bとで上下から挟持するものである。
9は押圧片を示し、フランジ4Aに設けた係合片5の左右の旋回槽1の外側に連設され、ブラケット11を係合部6側へ押圧し、ブラケット11を係合部6とで移動可能に位置決めするものである。
10はストッパを示し、フランジ4Bに設けた係合片5の左右の旋回槽1の外側およびフランジ4Bに連設され、ブラケット11の先端位置を位置決めするものである。
【0010】
図7は図1に示したブラケットの平面図、図8は図7のCーC線による断面図である。
図1、図7および図8において、11は金属製のブラケットを示し、断面形状がクランク状の下段平板部12、この下段平板部12の一端から立ち上がる立ち上がり板部14、この立ち上がり板部14の上端から延びる上段平板部15、各板部12,14,15を補強する補強板部18で構成されている。
【0011】
そして、下段平板部12には位置決め孔13が2つ設けられ、上段平板部15には、係合部6が突入する係合孔16と、先端部に押圧片9またはストッパ10を位置決めする位置決め凹部17が押圧片9およびストッパ10に対応させて2つ設けられている。
なお、図1に示した2つのブラケット11は、同じものである。
【0012】
図9はブラケットを取り付けた状態の旋回槽の平面図、図10は図9のD−D線による一部を省略した断面図、図11は図9のE−E線による一部を省略した断面図である。
図10および図11において、21は燃料タンクの底を示す。
なお、燃料タンクは、ブラケット11が溶接できるように、ブラケット11と同質の材料で構成されている。
Sはスポット溶接、Gはフランジ4Aと立ち上がり板部14との隙間を示す。
【0013】
次に、ブラケット11の旋回槽1への取り付けについて説明する。
まず、フランジ4Aの上面にブラケット11の上段平板部15の下面を当接させ、ブラケット11を旋回槽1側へ押圧すると、上段平板部15が係合部6を押圧するので、係合片5が下側へ撓むことにより、ブラケット11を旋回槽1側へ押圧することができる。
そして、各位置決め凹部17の縁が各押圧片9の自由端に当接し、ブラケット11を各押圧片9の付勢力に抗して少し押し込むと、係合孔16が係合部6と対向し、係合部6が係合片5の弾性で係合孔16に突入する。
【0014】
この状態で、ブラケット11を押圧するのを解除すると、ブラケット11は各押圧片9で旋回槽1から離れる方向へ押圧され、係合部6と押圧片9とで挟持され、旋回槽1の長手方向へ移動可能に位置決めされる。
また、ブラケット11の左右の端部は、フランジ4A、補強壁7および挟持片8で形成される空間に入り、左右を補強壁7で位置決めされるとともに、フランジ4Aと挟持片8とで上下から挟持される。
【0015】
同様に、フランジ4Bの上面にブラケット11の上段平板部15の下面を当接させ、ブラケット11を旋回槽1側へ押圧すると、上段平板部15が係合部6を押圧するので、係合片5が下側へ撓むことにより、ブラケット11を旋回槽1側へ押圧することができる。
そして、各位置決め凹部17の縁が各ストッパ10に当接すると、係合孔16が係合部6と対向し、係合部6が係合片5の弾性で係合孔16に突入する。
また、ブラケット11の左右の端部は、フランジ4B、補強壁7および挟持片8で形成される空間に入り、左右を補強壁7で位置決めされるとともに、フランジ4Bと挟持片8とで上下から挟持される。
【0016】
このように旋回槽1の両端に設けたフランジ4A,4B部分に各ブラケット11を取り付けると、図9に示すように、各ブラケット11をがたつきなく仮固定した状態に取り付けることができるので、ブラケット11を旋回槽1に取り付けた状態で取り扱うことができ、旋回槽1の取付作業が容易に行えるようになる。なお、補強壁7および挟持片8を設けなくても、ブラケット11は係合部6と押圧片9とで挟持、位置決めされ、または係合部6とストッパ10とで位置決めされるので、各ブラケット11をがたつきなく仮固定した状態に取り付けることができる。
【0017】
次に、旋回槽1の燃料タンクへの取り付けについて説明する。
図9に示すように、フランジ4A,4B部分にブラケット11を取り付け、各ブラケット11の位置決め孔13に、燃料タンクの底21に設けた位置決め突起(図示を省略)を係合させることにより、旋回槽1を、各ブラケット11を介して取付位置に位置決めすることができる。
そして、旋回槽1の位置決めが完了した後、図10または図11に示すように、各ブラケット11の所定位置を底21にスポット溶接Sすることにより、旋回槽1の燃料タンクへの取付が完了する。
【0018】
このように、ブラケット11に位置決め孔13を設けたので、旋回槽1、すなわち各ブラケット11を燃料タンクの底21の所期の位置に作業性よく、正確に位置決めして取り付けることができる。
【0019】
次に、熱膨張によって旋回槽1が長手方向へ伸びたときの作用について説明する。
上記したように燃料タンクに旋回槽1を取り付けると、図10に示すように、フランジ4Bの先端部分がストッパ10に当接し、係合孔16に突入した係合部6とストッパ10とでフランジ4Bを位置決めしているので、フランジ4Bとブラケット11とは、固定された状態である。
しかし、フランジ4Aと立ち上がり板部14との間に水平方向の隙間Gがあり、上段平板部15の先端部分は押圧片9で押圧されているので、フランジ4Aは立ち上がり板部14側へ移動可能な状態である。
【0020】
したがって、熱膨張によって旋回槽1が長手方向に伸びても、旋回槽1はフランジ4A側へ伸び、旋回槽1の伸びを隙間Gの範囲で吸収することができる。
このように旋回槽1の伸びを吸収することにより、底板部2が弓なり状に変形することがなくなるので、旋回槽1内に燃料を確保することができるとともに、燃料ポンプがエアーを吸い込むことがなくなる。
また、旋回槽1の伸びによる応力が各ブラケット11に加わらないため、ブラケット11の寿命が長くなり、信頼性が向上する。
【0021】
図12はこの発明の第2実施形態の要部を示す部分断面図、図13は図12に示したブラケットをフランジに取り付ける前の平面図、図14は図13に示した旋回槽を左側からみた要部の側面図であり、図1乃至図11と同一部分に同一符号を付してある。
なお、図12における旋回槽の右側である後端部分は、第1実施形態と同様に構成され、第1実施形態のブラケット11が取り付けられている。
【0022】
図12乃至図14において、34はフランジを示し、旋回槽1の長手方向の前端に連設され、後述するブラケット41の係合部47が突入する係合孔35が設けられている。
36は補強壁を示し、旋回槽1およびフランジ34の左右端部に連設されている。
37は挟持部としての挟持片を示し、各補強壁36の内側に対向させて連設され、ブラケット41をフランジ34とで上下から挟持するものである。
【0023】
41は金属製のブラケットを示し、断面形状がクランク状の下段平板部42、この下段平板部42の一端から立ち上がる立ち上がり板部44、この立ち上がり板部44の上端から延びる上段平板部45、各板部42,44,45を補強する補強板部49で構成されている。
そして、下段平板部42には位置決め孔43が2つ設けられている。
【0024】
また、上段平板部45には、係合孔35に突入する係合部47が設けられた所定の弾性を有する係合片46が設けられるとともに、この係合片46の左右に、フランジ34に当接してブラケット41をフランジ34から離れる方向へ押圧し、ブラケット41を係合部47とで移動可能に位置決めする押圧片48が設けられている。
なお、係合部47は、樹脂製旋回槽1側から樹脂製旋回槽1から離れる側へ傾斜して高くなっており、樹脂製旋回槽1側の端が上段平板部45の上面と同一の高さとなっている。
【0025】
次に、ブラケット41の旋回槽1への取り付けについて説明する。
まず、フランジ34の下面にブラケット41の上段平板部45の上面を当接させ、ブラケット41を旋回槽1側へ押圧すると、フランジ34が係合部47を押圧するので、係合片46が下側へ撓むことにより、ブラケット41を旋回槽1側へ押圧することができる。
そして、各押圧片48がフランジ34の縁に当接し、ブラケット41を各押圧片48の付勢力に抗して少し押し込むと、係合部47が係合孔35と対向し、係合部47が係合片46の弾性で係合孔35に突入する。
【0026】
この状態で、ブラケット41を押圧するのを解除すると、ブラケット11は各押圧片48で旋回槽1から離れる方向へ押圧され、係合部47と押圧片48とで挟持され、旋回槽1の長手方向へ移動可能に位置決めされる。
なお、ブラケット11の取り付け、旋回槽1の燃料タンクの底21への取り付け、旋回槽1が熱膨張によって長手方向へ伸びたときの作用などは、第1実施形態と同様になるので、説明を省略する。
【0027】
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0028】
図15はこの発明の第3実施形態の要部を示す部分断面図あり、図1乃至図14と同一部分に同一符号を付してある。
なお、図15における旋回槽の右側である後端部分は、第1実施形態と同様に構成され、第1実施形態のブラケット11が取り付けられている。
そして、前端側のフランジ4Aなどには、第1実施形態における、係合片5、係合部6、挟持片8、押圧片9および位置決め凹部17が設けられていない。
【0029】
図15において、51はアンカー型クリップを示し、フランジ4Aに一体的に設けられ、起立する支持脚52と、この支持脚52から前後に拡開して下降する係合片53および押圧片(係合片)55とで構成されている。
そして、係合片53の下端前側に係合部54が設けられ、押圧片55の下端後ろ側に係合部56が設けられている。
なお、アンカー型クリップ51は1つまたは2つ設けられ、このアンカー型クリップ51に対応させて1つまたは2つの係合孔16がブラケット11に設けられている。
【0030】
次に、ブラケット11の旋回槽1への取り付けについて説明する。
まず、フランジ4Aのアンカー型クリップ51にブラケット11の係合孔16を対応させ、ブラケット11を補強壁7の間へ押下すると、係合孔16の縁が係合片53および押圧片55を押圧するので、係合片53および押圧片55が旋回槽1の長手方向に、互いに接近するように撓むことにより、ブラケット11を押下することができる。
【0031】
そして、上段平板部15の下面がフランジ4Aの上面に当接すると、係合部54,56が上段平板部15の上面と対向し、係合片53および押圧片55が自身の弾性で拡開するので、図15に示すように、係合部54,56が係合孔16の上側の縁に係合し、ブラケット11を係合片53と押圧片55とで旋回槽1の長手方向へ移動可能に位置決めする。
なお、ブラケット11の取り付け、旋回槽1の燃料タンクの底21への取り付け、旋回槽1が熱膨張によって長手方向へ伸びたときの作用などは、第1実施形態と同様になるので、説明を省略する。
【0032】
この第3実施形態においても、第1および第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0033】
上記した各実施形態では、旋回槽1の長手方向への熱膨張による伸び吸収する機構を旋回槽1の長手方向の一方の端に設けた例を示したが、旋回槽1の長手方向の両方の端に設けてもよい。
そして、フランジ4Aに係合部6を有する係合片5を設け、旋回槽1の外側に押圧片9を設けた例を示したが、押圧片をフランジに設けてもよい。
【0034】
また、ブラケット11,41をフランジ4A,4B,34と挟持片8,37とで挟持する例を示したが、ブラケットをフランジと旋回槽の外側に設けた挟持部(挟持片)とで挟持したり、フランジをブラケットと、このブラケットに設けた挟持部とで挟持してもよい。
さらに、旋回槽1と燃料タンクとを異なる材質、すなわち旋回槽1を燃料タンクに直接スポット溶接Sできない材料で構成した例を示したが、旋回槽と燃料タンクとを溶接などのできる材質で構成し、片方のフランジを直接燃料タンクの底に溶接または熱溶着したり、片方のフランジに位置決め用の位置決め孔を設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、係合部と押圧片とでブラケットまたはフランジを相対的に移動可能に位置決めしたので、がたつきなく旋回槽を燃料タンクに取り付けることができ、かつ熱膨張によって旋回槽が長手方向に伸びても、旋回槽の長手方向の伸びを旋回槽の底を変形させることなく吸収することができるため、旋回槽内に燃料を確保することができるとともに、燃料ポンプがエアーを吸い込むことがなくなる。
また、旋回槽の伸びによる応力がブラケットに加わらないため、ブラケットの寿命が長くなり、信頼性が向上する。
【0036】
そして、フランジ部分にブラケットをがたつきなく仮固定した状態に取り付けることができるため、ブラケットを旋回槽に取り付けた状態で取り扱うことができ、旋回槽の取付作業が容易に行えるようになる。
さらに、ブラケットを上下方向で挟持する挟持部を設けたり、またはフランジを上下方向で挟持する挟持部を設けたので、フランジ部分にブラケットをさらにがたつきなく仮固定した状態に取り付けることができるため、旋回槽の取付作業がさらに容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の樹脂製旋回槽とブラケットとの分解斜視図である。
【図2】 図1に示した樹脂製旋回槽の平面図である。
【図3】 図1に示した樹脂製旋回槽の正面図である。
【図4】 図1に示した樹脂製旋回槽の左側面図である。
【図5】 図2のA−A線による一部を省略した断面図である。
【図6】 図2のB−B線による一部を省略した断面図である。
【図7】 図1に示したブラケットの平面図である。
【図8】 図7のC−C線による断面図である。
【図9】 ブラケットを取り付けた状態の樹脂製旋回槽の平面図である。
【図10】 図9のD−D線による一部を省略した断面図である。
【図11】 図9のE−E線による一部を省略した断面図である。
【図12】 この発明の第2実施形態の要部を示す部分断面図である。
【図13】 図12に示したブラケットをフランジに取り付ける前の平面図である。
【図14】 図13に示した樹脂製旋回槽を左側からみた要部の側面図である。
【図15】 この発明の第3実施形態の要部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製旋回槽
4A フランジ
4B フランジ
5 係合片
6 係合部
7 補強壁
8 挟持片
9 押圧片
11 ブラケット
13 位置決め孔
14 立ち上がり板部
16 係合孔
21 底
34 フランジ
35 係合孔
36 補強壁
37 挟持片
41 ブラケット
43 位置決め孔
44 立ち上がり板部
46 係合片
47 係合部
48 押圧片
51 アンカー型クリップ
52 支持脚
53 係合片
54 係合部
55 押圧片
56 係合部
S スポット溶接
G 隙間
Claims (9)
- 樹脂製旋回槽の長手方向の両端に設けた各フランジに係合する各ブラケットの一部を燃料タンクの底に固着することにより、前記樹脂製旋回槽を前記燃料タンクに取り付ける樹脂製旋回槽の取付構造において、
少なくとも1組の前記フランジと前記ブラケットとの一方に係合孔を設け、
前記少なくとも1組のフランジとブラケットとの他方に、前記係合孔に係合部が突入する係合片を設け、
前記フランジを前記樹脂製旋回槽の長手方向へ移動可能に、前記フランジまたはこのフランジに対応する前記樹脂製旋回槽の外側または前記ブラケットに、前記係合孔を有するブラケットまたはフランジを前記係合部とで、この係合部を前記係合孔の縁に押し当てて位置決めする押圧片を、前記係合片と別に設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項1に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記係合孔または前記係合片を設けたフランジとで前記ブラケットの左右を上下方向で挟持する挟持部を、このフランジまたは前記樹脂製旋回槽の外側に設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項1に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記係合孔または前記係合片を設けたブラケットの左右を上下方向で挟持する挟持部を、前記樹脂製旋回槽の外側に設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項1に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記係合片および前記押圧片は、前記少なくとも1組のフランジとブラケットとの一方に設けたアンカー型クリップの各係合片で構成され、前記樹脂製旋回槽の長手方向へ撓む、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 樹脂製旋回槽の長手方向の両端にフランジを設け、この各フランジと同質の材料で構成された燃料タンクの底に前記各フランジの一部を固着することにより、前記樹脂製旋回槽を前記燃料タンクに取り付ける樹脂製旋回槽の取付構造において、
一方の前記フランジに対応するブラケットを設け、
前記一方のフランジと前記ブラケットとの一方に係合孔を設け、
前記一方のフランジと前記ブラケットとの他方に、前記係合孔に係合部が突入する係合片を設け、
前記一方のフランジを前記樹脂製旋回槽の長手方向へ移動可能に、前記一方のフランジまたはこのフランジに対応する前記樹脂製旋回槽の外側または前記ブラケットに、前記係合孔を有するブラケットまたは一方のフランジを前記係合部とで、この係合部を前記係合孔の縁に押し当てて位置決めする押圧片を、前記係合片と別に設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項5に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記係合孔または前記係合片を設けた一方のフランジとで前記ブラケットの左右を上下方向で挟持する挟持部を、前記一方のフランジまたは前記樹脂製旋回槽の外側に設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項5に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記ブラケットの左右を上下方向で挟持する挟持部を、前記樹脂製旋回槽の外側に設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項5に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記係合片および前記押圧片は、前記一方のフランジと前記ブラケットとの一方に設けたアンカー型クリップの各係合片で構成され、前記樹脂製旋回槽の長手方向へ撓む、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。 - 請求項1または請求項5に記載の樹脂製旋回槽の取付構造において、
前記係合孔、または前記係合片および前記押圧片を設けた前記ブラケットの左右に、このブラケットとで前記フランジを上下方向で挟持する挟持部を設けた、
ことを特徴とする樹脂製旋回槽の取付構造。
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1998
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