JP3812923B2 - 自動車用バンパ表皮の補強構造 - Google Patents

自動車用バンパ表皮の補強構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用バンパ表皮の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車等の車体の前部及び後部に取り付けられるバンパとして、合成樹脂製のものが多く使用されている。
【0003】
この樹脂製のバンパのサイド部を車体に取り付ける構造は、実開昭64−51554号公報及び実開平4−37056号公報に開示されるように、バンパ表皮の内側に突出形成された突設部間に取付部材を架設し、取付部材を介して車体に取り付けられている。
【0004】
しかし、合成樹脂製のバンパは、そのバンパ表皮の上下方向の曲率が小さくて平坦面に近い場合、換言すると縦断面形状が直線に近い場合には、曲率が大きくて縦断面形状が曲線状である場合と比較して、バンパ表皮の面剛性が不足し、このため、走行中にビビリ音が発生したり、或いは軽い衝撃やワックス掛け等の際に歪みやへこみが発生することが懸念される。
【0005】
この対策としてバンパ表皮の裏面にリブ等の肉厚部を設けたり、バンパ表皮の裏面側に補強部材を取り付けてバンパ表皮の面剛性を高め、ビビリ音、歪みやへこみの発生を防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにバンパ表皮の裏面側に補強部材を取り付ける場合、取付け位置を均一にし、しかも取付け強度を高めるべく多数のクリップ等の固定部材を必要とするため、その取付け作業が煩雑になり作業効率の低下が懸念される。
【0007】
一方、取付け作業を簡略化すべく多数のクリップ等の固定部材に代えて、強力な接着剤を使用してバンパ表皮の裏面に補強部材を接着する方法もあるが、強力な接着剤を使った場合には、解体時の分解を困難にして資源リサイクル上好ましいものではなく、新たな課題が発生することになる。
【0008】
また、上記のようにバンパ表皮の裏面にリブ等の肉厚部を設けた場合、バンパ表皮の表面側のうちの、裏面側の肉厚部に対応する位置に成形時のひけに起因する凹部が発生して外観上の表面品質を低下させるおそれがある。
【0009】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、接着剤を使用することなくバンパ表皮の裏面に対する補強部材の取付け作業を簡略化することができると共に、外観上の表面品質を向上が得られる自動車用バンパ表皮の補強構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の自動車用バンパ表皮の補強構造は、車体に取り付けられる合成樹脂製のバンパ表皮の補強構造において、バンパ表皮の裏側に突出形成されたリブ及びバンパ表皮の上端に形成された上端フランジ部と、上記リブを跨ぐ連結部によって連結されて上記リブを境にして一方側と他方側でバンパ表皮の裏面に各々当接する一対の平坦部、及び該連結部に開口して上記リブの一部を露出する開口部を備えた補強部材と、上部に上記上端フランジ部に係合する係合部、下部に上記補強部材の開口部から露出する上記リブの部分に係合する挟持部、中央部に上記車体側に固定された固定部に係合可能な取付部、及び上記挟持の係合状態において上記補強部材の両平坦部を上記バンパ表皮の裏面に押圧する押圧部が一体形成されたクリップ部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
この請求項1の発明しよると、バンパ表皮の裏面に配設される補強部材を、その連結部がリブを跨ぐようにして当接させ、クリップ部材の挟持部を開口部から露出するリブの部分に係合させる。この係合によりクリップ部材の押圧部が補強部材の平坦部をバンパ表皮の裏面に圧接し、バンパ表皮の補強が図られる。このように、バンパ表皮の裏面に補強部材を取り付けるための作業は、補強部材の連結部をリブに跨らせて、該リブの露出部にクリップ部材の挟持部を係合させる簡単な作業によって達成される。クリップ部材自体は上部の係合部を上端フランジ部に係合させることでバンパ表皮に固定され、この状態で中央部の取付部を車体側の固定部に係合させることで補強部材によって補強されたバンパ表皮を簡単に車体に取り付けることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による自動車用バンパ表皮の補強構造の実施形態を図によって説明する。
【0027】
図1は、本実施の形態に係るバンパ表皮の補強構造の要部を示す分解斜視図である。なお、同図はバンパ表皮の補強構造をバンパ表皮の裏面側、即ちバンパの車体前方に向かって左側を自動車の車体側から見た斜視図であり、バンパ表皮については、縦方向の2つの曲面によって切断された一部を図示している。また、図面中、矢印X方向が車体の前後方向を、矢印Y方向が車体幅方向、また矢印Z方向が上下方向を各々示している。
【0028】
図1に示すにバンパ表皮の補強構造1は、バンパ表皮10の裏面に設けられたリブ12と、バンパ表皮10の裏面10bに配置される補強部材20と、バンパ表皮10の裏面に補強部材20を取り付けるためのクリップ部材30とを主要構成部材としている。また、説明において、上記バンパ表皮10、補強部材20、クリップ部材30及び他の部材によって一体化されたユニットをバンパBというものとする。
【0029】
先ず、補強構造1の説明に先立ち、図2(a)及(b)によりバンパBについて簡単に説明する。
【0030】
図2(a)は、車体Cの左側部の後部の概要を示す斜視図であり、図2(b)は、バンパBのうちの、車体左側部の後部に取り付けられる部分、いわゆる左サイド部を、(a)に示す車体Cに対してほぼ90度回転させた状態を示す拡大斜視図である。
【0031】
バンパBは、車体Cの後部C1に取り付けられるリヤ部B1と、この両端から前方に延びて車体Cの左側部C2及び右側部(図示せず)に取り付けられる左サイド部B2と右サイド部(図示せず)とを有する略コ字形に形成されている。
【0032】
以下の説明では、補強構造1をバンパBの左サイド部B2に適用した例について説明するが、反対の右サイド部にも同様の補強構造1が適用される。
【0033】
図2(b)のI−I線拡大断面図を示す図3、図3の矢印II方向から見た側面図を示す図4、図4の矢印III方向から見た平面図を示す図5に各々示すようにバンパ表皮10は、合成樹脂によって略薄板状に成形され、表面10a側を外側に向けて、また裏面10b側を車体C側に向けて車体Cの上記所定位置に取り付けられる。
【0034】
バンパ表皮10には、これらの各図に示すように、上縁に沿って上端フランジ部11が車体C側に向けて突設され、裏面10bの中央部にバンパ1の長手方向に沿ってリブ12が突設されると共に、下縁に沿って下部フランジ部13が車体C側に折曲形成されている。
【0035】
上端フランジ部11は、後述するクリップ部材30の上部に形成された係合部31が係合され、上記リブ12は、幅w及び厚さtの板状に形成されてバンパ表皮10の略全長に亘って略同じ高さでバンパ表皮10の裏面10bに突出形成されている。
【0036】
下部フランジ部13は、バンパBのリヤ部B1に対応する部分においては、車体幅方向に同じ高さで連続形成され、左サイド部B2、及び右サイド部に対応する部分においては車体前方に移行するに従って下降する、いわゆる前下がりに形成されている。更に下部フランジ部13には、次に説明する補強部材20の下端部を固定するためのワンプッシュグロメット41が下方から嵌挿される透孔13aが穿設されている。
【0037】
補強部材20は、板金によって構成された上下方向に長い部材であって、補強部材20は、上記バンパ表皮10のリブ12を境にして上方側にてバンパ表皮10の裏面10bに当接する第1平坦部21と、下方側にてバンパ表皮10の裏面10bに当接される第2平坦部22と、リブ12を跨ぐようにしてこれら各第1平坦部21と第2平坦部22を連結する一対の連結部23と、この連結部23間に形成されてリブ12の一部を露出させる開口部24とを有している。
【0038】
第1平坦部21及び第2平坦部22は、バンパ表皮10のこれら平坦部21、22が対応する部分に倣って略平面状に形成されている。
【0039】
そして、第1平坦部21の左右の両端部近傍から第2の平坦部22の左右の両端部近傍に連続して裏面20b側に突出する一対の補強ビード21a及び中央部に裏面20b側に突出して縦方向の延びる補強ビード22aが形成されている。なお、補強部材20においてバンパ表皮10の裏面10bに対面する面を表面20a、車体Cと対面側の面を裏面20bという。
【0040】
連結部23は、第1平坦面21と第2平坦部22の図示左端部相互及び右端部相互を連結する屈曲された部分であり、左方の連結部23は、第1平坦部21の左端部から裏面側に屈曲され、更に下方に屈曲された後に表面20a側に斜め下方に屈曲されるように構成されている。また右方の連結部23も同様に構成されている。
【0041】
開口部24は、左右の各連結部23の間に形成されており、この開口部24からバンパ表皮10の裏面10bに突設された上記リブ12の一部が露出されるように開口すると共に、第2平坦部22の下端には裏面20b側、即ち車体C側に屈曲された当接部25が形成されている。
【0042】
当接部25は、図1及び図4に示すように、バンパ表皮10の下部フランジ部13の長手方向、換言すると車体前後方向において中央部が下方に突出するように湾曲形成されており、この当接部25には、その湾曲方向に沿って、換言すると車体前後方向に沿って長径となる取付孔25aが穿孔されている。
【0043】
当接部25をこのように形成することにより、バンパBの右サイド部及び左サイド部B2において共にバンパ表皮10の下部フランジ部13が、リブ12に対して車体前方に移行するに従って上昇する前上がりになっている場合、或いは逆に前下がりの場合において同一の補強部材20で対応することが可能となる。即ち、左右の部品の共用化を図ることができる。なお、当接部25の取付孔25aには、フランジ部13の透孔13aを下方から貫通するワンプッシュグロメット41が貫通される。
【0044】
上記第2平坦部22の表面側には、クッション材としての弾性材製のシート、例えばシート状の発泡材26が接着剤によって貼着され、第2平坦部22とバンパ表皮10の裏面10bとの間に弾性材製のシートを介在させることにより、第2平坦部22とバンパ表皮10の裏面10bとの相対取付誤差及び成形誤差等に起因する寸法的誤差が吸収され、バンパ表皮10の裏面10bに第2平坦部22が均一に圧接することが可能になる。
【0045】
クリップ部材30は、合成樹脂によって形成されて、図1に示す斜視図及び図6に第1図のIV−IV線断面図、図7に図6の矢印V方向から見た側面図、図8に図6の矢印VI方向から見た平面図を各々示するように、上部には上記バンパ表皮10の上端フランジ部11に係合する係合部31を有し、下部には補強部材20の開口部24から露出するリブ12の露出部に係合する挟持部32を有し、中央部には車体C側に固定された固定部となるスライドグロメット42に係合可能な取付部33を有する。
【0046】
更に、クリップ部材30は、上記リブ12に対する挟持部32の係合状態において、第1平坦部21及び第2平坦部22を各々バンパ表皮10の裏面10bに押圧する押圧部34、35を有する。
【0047】
係合部31は、バンパ表皮10の上端フランジ部11に形成された係合溝11aに対して係合可能で、挟持部32は、図6に示すようにバンパ表皮10のリブ12に遊嵌可能なコ字形に形成されており、挟持部32の内側には、リブ12をその上面側と下面側とから挟み込むばね部材36が配置されている。
【0048】
この挟持部32がリブ12に遊嵌されて、ばね部材36がリブ12を挟持した際には、バンパ表皮10の裏面10bを押圧部34が第1平坦部21を介して、また、押圧部35が第2平坦部22及び発泡材26を介して押圧する。
【0049】
クリップ部材30は、図4に示すように、その上端部に形成された係合部31によってバンパ表皮10の上端フランジ部11に係止される。
【0050】
取付部33は、上部弾性部33aと下部弾性部33bとを上下方向に対向配置させて、車体前後方向に沿った間隙33cを構成し、この間隙33cの奥には、車体Cに取り付けられた上記スライドグルメット42の頭部42aが収まる凹部33dが形成されている。
【0051】
間隙33cの上下方向の幅は、頭部42aの直径よりも小さく、また、間隙33cは車体前後方向に適度の長さを有し、間隙33cは頭部42bの通過によって拡開され、頭部42aが通過して凹部33dに収納された後は、間隙33を構成する上部弾性部33aと下部弾性部33bの各先端がスライドグロメット42のネック部42bに係合される。この状態において、取付部材30は、スライドグロメット42に対して、車体前後方向の移動可能で、かつ車体幅方向及び上下方向の移動が規制される。
【0052】
次に、このように構成された補強部材1の組立について説明する。
【0053】
補強部材20の各連結部23がバンパ表皮10のリブ12を跨ぎ、かつ当接部25に穿孔された取付孔25aが下部フランジ部13の透孔13aに一致するようにしてバンパ表皮10の裏面10bに補強部材20を位置決めセットする。
【0054】
そして、透孔13aと取付孔25aとに下方からワンプッシュグロメット41を挿入し、補強部材20の当接部25をバンパ表皮10の下部フランジ部13に固定する。
【0055】
続いて、補強部材20の開口部24から露出するリブ12の部分にクリップ部材30の挟持部32を係合させると共に、係合部31を上端フランジ部11に係合固定させる。そして、クリップ部材30の上端部をクリップ43によって上端フランジ部11により強固に固定することによって補強部材1の組立を完了する。
【0056】
これにより、クリップ部材30によって、補強部材20の第1平坦部21が直接的に、また第2平坦部22が発泡材26を介して間接的にバンパ表皮10の裏面に押接してバンパ表皮10を補強することができる。その後、更にバンパ表皮10にブラケット44(図2参照)等の必要な部材を取り付けて、バンパBを完成する。
【0057】
そして、バンパBを車体Cの後部C1に取り付ける。具体的には、バンパBのリヤ部B1をブラケット44等を介して車体後部C1に取り付け、左サイド部B2は、クリップ部材30に形成された取付部33の上部弾性部33aと下部弾性部33bとによって形成される間隙33cを車体Cに取り付けられた上記スライドグルメット42の頭部42aに押し込み係合させることによって取り付けられる。同様にバンパBの右サイド部も車体Cに取付けてバンパBの取付けを完了する。
【0058】
上記のように、バンパ表皮10の裏面に対する補強部材20の取り付けは、補強部材20の各連結部23をバンパ表皮10のリブ12に跨がせて、リブ12の露出部にクリップ部材30の挟持部33を係合させるといった簡単な作業で可能であり、クリップ部材30が、バンパ表皮10を車体Cに取り付けるための取付部材を兼ねているので、他に専用の取付部材を設ける必要がなく部品点数を少なくすることができて取付作業の簡素化及び製造コストの削減が得られる。
【0059】
また、クリップ部材30は、下部の挟持部によって補強部材をバンパ表皮10の裏面10bに固定し、クリップ部材30自体は、上部の係合部31を上端フランジ部11に係合させることでバンパ表皮10に確実に固定される。この状態で、中央部の取付部33を車体側のスライドグロメット42に係合させることで、補強部材20によって補強したバンパ表皮10を車体Cに簡単に取り付けることができる。
【0060】
車体C側のスライドグロメット42に対して、クリップ部材30が車体前後方向に移動可能に支持されることから、合成樹脂性のバンパ表皮10が熱等によって膨張し又は収縮したときに、その膨張又は収縮分に相当するバンパ表皮10の車体前後方向の移動を許容することができる。さらに、バンパBの左サイド部B2及び右サイド部が車体前後方向に移動可能となるので、例えばバンパBの隅部にものが衝突した際の衝撃を緩和することが可能となる。
【0061】
また、補強部材30は、その当接部25がフランジ部13の長手方向に湾曲すると共に該湾曲方向に長い取付孔25aを有するので、フランジ部25が水平面に対して、車体前後方向に対して傾斜していても支持することが可能になり、左右のサイド部の取付支持に共用することが可能である。
【0062】
合成樹脂性のバンパ表皮10を成形する際、バンパ表皮10の表面10a側における裏面10bのリブ12と対応する位置にひけが発生することが懸念され、このひけが発生した場合は、外観上の表面品質の低下となる。
【0063】
そこで、ひけが発生しやすい裏面10bに突設されたリブ12に対応する表面10aの位置に、デザイン上顕著となるキャラクタライン51を設けている。キャラクタライン51は例えば、図3に断面形状を示すようにリブ12と対応して表面10aにリブ12に沿って断面谷折り状に連続形成された造形線によって形成される。
【0064】
また、このキャラクタライン51は、図9に断面形状を示すようにリブ12に対応して山折り状に連続形成された造形線によって形成することも、の折れ曲がり曲線によって山状に連続形成することも、図10に断面形状を示すようにリブ12に対応して突出する突条に連続形成される造形線によって、また図11に示すように凹溝の造形線によって形成することもできる。なお、このキャラクタライン51は、上記以外の他の形状であってもよく、任意の形状に構成することができる。
【0065】
このように、バンパ表皮10の成形時にひけが生じやすい位置、すなわち、表面10a側における裏面10b側のリブ12に対応する位置にキャラクタラインを設けることにより、ひけが発生した場合においても、そのひけが目立たなくなり、外観上の表面品質を向上させることができる。
【0066】
以上本実施形態ではでは車体後部に取り付けられる、いわゆるリヤバンパを例に説明したが、車体前部に設けられるフロントバンパに適用することも可能であり、本発明は、上記実施形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能なものである。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したバンパ表皮の補強構造によると、バンパ表皮の裏面に配設される補強部材を、その連結部がリブを跨ぐようにして当接させ、クリップ部材の挟持部を開口部から露出するリブの部分に係合させる簡単な作業により、クリップ部材の押圧部が補強部材の平坦部をバンパ表皮の裏面に押接してバンパ表皮の面剛性が確保されて高品質のバンパが得られ、かつ製造コストの低減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用バンパ表皮の補強部材の構成を示す分解斜視図である。
【図2】自動車用バンパ表皮の補強構造の概要を示す説明図であり、(a)は車体の左側部の後部を示す斜視図、(b)は補強構造の取付け位置を示す斜視図である。
【図3】図2のI−I線拡大断面図である。
【図4】図3の矢印II方向からの側面図である。
【図5】図4の矢印III方向から見た平面図である。
【図6】図1の矢印IV方向から見た側面図である。
【図7】図6の矢印V方向から見た側面図である。
【図8】図6の矢印VI方向から見た平面図である。
【図9】バンパ表皮に造形されるキャラクタラインを説明する断面図である。
【図10】バンパ表皮に造形される他のキャラクタラインを説明する断面図である。
【図11】バンパ表皮に造形される他のキャラクタラインを説明する断面図である。
【符号の説明】
1 バンパ表皮の補強構造
10 バンパ表皮
10a バンパ表皮の表面
10b バンパ表皮の裏面
11 上端フランジ部
12 リブ
13 フランジ部
20 補強部材
21 第1平坦部
22 第2平坦部
23 連結部
24 開口部
25 当接部
25a 取付孔
30 クリップ部材
31 係合部
32 挟持部
33 取付部
42 固定部(スライドグロメット)
51 キャラクタライン
B バンパ
C 車体

Claims (1)

  1. 車体に取り付けられる合成樹脂製のバンパ表皮の補強構造において、
    バンパ表皮の裏側に突出形成されたリブ及びバンパ表皮の上端に形成された上端フランジ部と、
    上記リブを跨ぐ連結部によって連結されて上記リブを境にして一方側と他方側でバンパ表皮の裏面に各々当接する一対の平坦部、及び該連結部に開口して上記リブの一部を露出する開口部を備えた補強部材と、
    上部に上記上端フランジ部に係合する係合部、下部に上記補強部材の開口部から露出する上記リブの部分に係合する挟持部、中央部に上記車体側に固定された固定部に係合可能な取付部、及び上記挟持の係合状態において上記補強部材の両平坦部を上記バンパ表皮の裏面に押圧する押圧部が一体形成されたクリップ部と、を備えたことを特徴とする自動車用バンパ表皮の補強構造。
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