JP3695704B2 - 表示装置 - Google Patents

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に係り、特に内部の密閉空間を外部より低圧とした平面パネル型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高輝度、高精細に優れたディスプレイデバイスとして従来からカラー陰極線管が広く用いられている。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、省スペースの平板状ディスプレイ(パネルディスプレイ)の要求が高まっている。
【0003】
その典型例として液晶表示装置、プラズマ表示装置などが実用化されている。また、特に、高輝度化が可能なものとして電界放出型ディスプレイ(以下、FEDとも称する)や、低消費電力を特徴とする有機ELディスプレイなど、種々の型式のパネル型表示装置の実用化も近い。
【0004】
このようなパネル型の表示装置のうち、前面パネルと背面パネルの二枚のパネル間の密閉空間を外界の気圧より低圧、あるいは真空とした表示装置では、二枚のパネル間の間隙を所定値に保持すると共に、当該密閉空間の気密を維持する必要がある。二枚のパネルの対向間隙に密閉空間を形成するには、両パネルの周縁内壁にスペーサを介挿する必要がある。このスペーサは接着材(フリットガラスなど)をディスペンサによる塗布、あるいは多重印刷等により塗布することで得られる。しかし、両パネルの間の間隔が大きい場合は、このような手段でのスペーサは、接着材の流れや変形があるために所望の間隙を保持することが難しく、また多重印刷では時間がかかる。
【0005】
例えば、両基板の間隔が大きいFEDでは、パネル材料としてガラス板を用い、これらのガラス板(前面パネルと背面パネル)の間に形成する密閉空間の間隙は1mm前後、あるいはそれ以上である。これら前面パネルおよび背面パネルを必要な厚さのガラス材からなる外枠を接着材で固定することにより上記の間隙を形成している。
【0006】
図6はこの種のパネル型表示装置の一例としての電界放出型表示装置(FED)の構成例を説明する模式断面図である。この電界放出型表示装置は、背面パネル1と前面パネル2の周縁内壁を外枠3で固定し、外枠で囲まれた内部を低圧あるいは真空の密閉空間としている。外枠3の厚みは約1mmであり、接着材4で背面パネル1と前面パネル2に固定される。
【0007】
背面パネル1の内面にはカソード電極5、絶縁層6、および格子電極7が形成され、前面パネル2の内面にはアノード電極8と蛍光体9が形成されている。カソード電極5と蛍光体9の対で1画素が構成され、カラー表示の場合は異なる色(一般に、赤、緑、青)の光を放出する隣接する3個の異なる蛍光体のグループで1カラー画素を構成する。なお、各画素の間には絶縁材の隔壁10が設置されている。
【0008】
この型式のFEDは、カソード電極5から放出される電子ビームを格子電極7に印加される画像情報で制御してアノード電極8に積層した蛍光体9に射突させて所定の色を発色させる。
【0009】
図7は図6における背面パネルと前面パネルおよび外枠の従来の構成例を模式的に説明する展開斜視図である。背面パネル1と前面パネル2の間に設ける外枠3は一体の枠状であり、背面パネル1および前面パネル2の内面に対向する外枠3の各面にフリットガラスを好適とする接着材3a、3bを印刷等の手段で塗布し介在させて固定し、内部空間を低圧もしくは真空の密閉空間としている。
【0010】
なお、この種の表示装置を開示した従来文献としては、特開2000−21335号公報、特開平8−22782号公報などを挙げることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、二枚のガラス板を外枠を用いて接着固定するものでは、表示装置が大型化した場合に、取り扱い時に破損し易く、またその材料取りに無駄が生じて、結果として高価になってしまう。
【0012】
これを回避するために、外枠を複数の部材に分割して組み合わせ接着することも考えられるが、接着後の各分割部材の接合部分がリークし易く、気密保持が困難になる。これを解消することが当該技術分野における課題の一つとなっていた。
【0013】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、二枚のガラス板の間隔が比較的大きい場合にも当該間隔を所定値に保持すると共に、当該密閉空間の気密を維持することを可能とした表示装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、前面パネルと、背面パネルと、外枠とを備え、前記前面パネル、前記背面パネル及び前記外枠が接合材により固定され、前記前面パネル、前記背面パネル及び前記外枠で囲まれた内部の密閉空間が外部より低圧である表示装置であって、
前記外枠は、複数の壁部材により構成されているとともに、少なくとも一部の隣接する前記壁部材の互いに係合する部分のそれぞれに少なくとも一部分の斜面を有し、
前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であり、
前記互いに係合する斜面部同士は、間に前記接合材を介して固定されていることを特徴とする。
【0015】
この構成としたことにより、封着の工程において、外枠の互いに係合する斜面部に接合材を塗り、前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけ、高温に加熱して接合材を溶解させた場合、前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であることから、斜面部同士に圧力がかかった状態となり、間にある接合材が全体に広がりやすくなるため、確実にシールすることが出来、内部圧力のリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持できる。尚、これに対して、外枠の互いに係合する部分が斜面部を持たず前面パネル及び背面パネルと垂直である場合には、間に接合材を塗った場合に前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけても接合部並びに間の接合材には圧力がかからないためうまく全体に広がらず、接合部に隙間ができる可能性があるため、リークしやすくなってしまう。
【0016】
また、密閉空間を外部雰囲気よりも低圧または真空とした場合、上記係合する斜面同士がそれぞれ背面パネルと前面パネル側から圧力を受けるため、当該係合部分にリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持される。
【0017】
さらに、前記互いに係合する斜面部同士の間から前記接合材がはみ出すようにした方が、さらにリークしにくくなり好ましい。
【0018】
また、低圧の密閉空間は真空であっても良い。
【0019】
そして、前記壁部材は前記前面パネルまたは前記背面パネルと同じ素材であることが好ましく、前記壁部材はガラス材であることが好ましく、前記接合材はフリットガラスであることが好ましい。
【0020】
本発明は、上記背面パネルに電界放出素子を形成して、前面パネルと背面パネルの間隙が1mm以上であるFEDに適用して特に有効である。
【0021】
また、前記壁部材はその両端に前記斜面を有するとともに、前記両端の斜面のうちの一方は前記前面パネルの方を向いた斜面であり、前記両端の斜面のうちの他方は前記背面パネルの方を向いた斜面とするのが好ましい。
【0022】
尚、前記壁部材はその両端に前記斜面を有するとともに、前記両端の斜面は両方とも前記前面パネルの方を向いた斜面であるか、または、前記両端の斜面は両方とも前記背面パネルの方を向いた斜面としても良い。
【0023】
前記互いに係合する斜面部同士は、少なくとも一部に互いにかみ合う凹凸を有するようにしても良い。
【0024】
尚、本発明は前述の構成、及び後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、実施例の図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは本発明をFEDに適用したものについて説明するが、他の同様の表示装置あるいは類似する機器にも同様に適用できるものである。
【0026】
図1は本発明による表示装置の第1実施例の説明図であり、(a)は背面パネルと前面パネルおよび外枠の構成例を模式的に説明する展開斜視図、(b)は外枠に形成した斜面の形状説明図である。
【0027】
この表示装置では、背面パネル1と前面パネル2はガラス板、外枠3はガラス材で構成してある。なお、ここでは、背面パネル1と前面パネル2の各内面に形成する各種の構成部分は図示を省略してある。
【0028】
図1において、背面パネル1と前面パネル2の周縁に所定の厚みを有する外枠3を介在させ、接着材により一定の間隙をもって固定して内部に密閉空間を形成してある。同図(a)に示したように、外枠3は複数の壁部材3X1、3X2、3Y1、3Y2、3C1乃至3C4に分割してある。
【0029】
各壁部材3X1、3X2、3Y1、3Y2、3C1乃至3C4が互いに隣接して係合する部分のそれぞれに斜面3Pが形成されている。そして、同図(b)に示したように、斜面3Pに立てた法線A−Aと背面パネル1または前面パネル2に立てた法線B−Bの交差角度θを鋭角にしてある。
【0030】
図2は図1における外枠の平面および二つの側面を示す3面図であり、(a)は平面図、(b)は短辺側側面図、(c)は長辺側側面図を示す。図中の符号は図1と同一部分に対応する。
【0031】
図2に示したように、本実施例の外枠3は二つの長辺壁部材3X1と3X2、二つの短辺壁部材3Y1と3Y2、および四つのコーナー壁部材3C1、3C2、3C3、3C4に分割されている。
【0032】
分割する箇所は左右対称あるいは上下対称である必要はない。例えば、真空引きするために、外枠に排気管を設ける場合には、この排気管の設置位置との兼ね合いで位置選定すればよい。
【0033】
これら各壁部材の隣接する壁部材との係合部には前記図1の(b)で説明した角度をもつ斜面3Pが形成れている。これら係合する斜面の間はフリットガラスが介在されて接着固定される。
【0034】
図3は本実施例における外枠を構成するコーナー壁部材の詳細構成を説明する3面図であり、(a)は平面図、(b)は短辺側側面図、(c)は長辺側側面図を示す。図中の符号は図1と同一部分に対応する。
【0035】
言うまでもなく、この外枠3は背面パネル1と前面パネル2に対して、上記と同様のフリットガラスで接着されて背面パネル1と前面パネル2および外枠3が一体となって封着され、内部に密閉空間が形成される。
【0036】
図示しないが、この密閉空間は、表示装置の製造工程で低圧もしくは真空処理される。
【0037】
本実施例により、封着の工程において、外枠の互いに係合する斜面部に接合材を塗り、前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけ、高温に加熱して接合材を溶解させた場合、前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であることから、斜面部同士に圧力がかかった状態となり、間にある接合材が全体に広がりやすくなるため、確実にシールすることが出来、内部圧力のリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持できる。
【0038】
尚、これに対して、外枠の互いに係合する部分が斜面部を持たず前面パネル及び背面パネルと垂直である場合には、間に接合材を塗った場合に前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけても接合部並びに間の接合材には圧力がかからないためうまく全体に広がらず、接合部に隙間ができる可能性があるため、リークしやすくなってしまう。
【0039】
また、密閉空間を外部雰囲気よりも低圧または真空とした場合、上記係合する斜面同士がそれぞれ背面パネルと前面パネル側から圧力を受けるため、当該係合部分にリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持される。
【0040】
また、外枠を複数の壁部材で構成するものであるため、材料取りに無駄がなく、全体として安価な表示装置を得ることができる。
【0041】
図4は本発明による表示装置の第2実施例の説明図である。本実施例では、図1の第1実施例に示したものと同様の外枠3を二つの長辺壁部材3X1と3X2に分割したものである。
【0042】
分割する箇所は短辺の中央部分であるが、この部分は短辺の中心である必要はなく、また左右対称である必要もない。例えば、真空引きするために、外枠に排気管を設ける場合には、この排気管の設置位置との兼ね合いで位置選定すればよい。
【0043】
各壁部材3X1と3X2の隣接して互いに係合する部分のそれぞれに斜面3Pを形成してある。上記斜面3Pに立てた法線と背面パネル1または前面パネル2に立てた法線の交差角度θは鋭角である。
【0044】
これら係合する斜面の間にはフリットガラスが介在されて接着固定される。外枠3は背面パネル1と前面パネル2に対して、上記と同様のフリットガラスで接着され、背面パネル1と前面パネル2および外枠3が一体となって内部に密閉空間が形成される。
【0045】
この密閉空間は、表示装置の製造工程で低圧もしくは真空処理されることも第1実施例と同様である。
【0046】
本実施例により、封着の工程において、外枠の互いに係合する斜面部に接合材を塗り、前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけ、高温に加熱して接合材を溶解させた場合、前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であることから、斜面部同士に圧力がかかった状態となり、間にある接合材が全体に広がりやすくなるため、確実にシールすることが出来、内部圧力のリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持できる。
【0047】
尚、これに対して、外枠の互いに係合する部分が斜面部を持たず前面パネル及び背面パネルと垂直である場合には、間に接合材を塗った場合に前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけても接合部並びに間の接合材には圧力がかからないためうまく全体に広がらず、接合部に隙間ができる可能性があるため、リークしやすくなってしまう。
【0048】
また、密閉空間を外部雰囲気よりも低圧または真空とした場合、上記係合する斜面同士がそれぞれ背面パネルと前面パネル側から圧力を受けるため、当該係合部分にリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持される。
【0049】
また、外枠を複数の壁部材で構成するものであるため、材料取りに無駄がなく、全体として安価な表示装置を得ることができる。
【0050】
なお、本実施例では、短辺側を分割した例で説明しているが、長辺側を分割しても問題はない。
【0051】
図5は本発明による表示装置の第3実施例の説明図である。本実施例では、図1および図4で説明したものと同様の外枠3を四つのコーナー部で分割し、長辺側壁部材3X1と3X2、短辺側壁部材3Y1と3Y2とに分割したものである。
【0052】
各壁部材3X1と3X2、3Y1と3Y2の隣接して互いに係合する部分のそれぞれに斜面3Pを形成してある。上記斜面3Pに立てた法線と背面パネル1または前面パネル2に立てた法線の交差角度は鋭角である。
【0053】
これら係合する斜面の間にはフリットガラスが介在されて接着固定される。外枠3は背面パネル1と前面パネル2に対して、上記と同様のフリットガラスで接着され、背面パネル1と前面パネル2および外枠3が一体となって内部に密閉空間が形成される。
【0054】
この密閉空間は、表示装置の製造工程で低圧もしくは真空処理されることも第1、第2実施例と同様である。
【0055】
本実施例により、封着の工程において、外枠の互いに係合する斜面部に接合材を塗り、前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけ、高温に加熱して接合材を溶解させた場合、前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であることから、斜面部同士に圧力がかかった状態となり、間にある接合材が全体に広がりやすくなるため、確実にシールすることが出来、内部圧力のリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持できる。
【0056】
尚、これに対して、外枠の互いに係合する部分が斜面部を持たず前面パネル及び背面パネルと垂直である場合には、間に接合材を塗った場合に前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけても接合部並びに間の接合材には圧力がかからないためうまく全体に広がらず、接合部に隙間ができる可能性があるため、リークしやすくなってしまう。
【0057】
また、密閉空間を外部雰囲気よりも低圧または真空とした場合、上記係合する斜面同士がそれぞれ背面パネルと前面パネル側から圧力を受けるため、当該係合部分にリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持される。
【0058】
また、外枠を複数の壁部材で構成するものであるため、材料取りに無駄がなく、全体として安価な表示装置を得ることができる。
【0059】
図8は本発明による表示装置の第4実施例の説明図である。また、図9は本発明の第4実施例における外枠の平面および二つの側面を示す3面図であり、(a)は平面図、(b)は短辺側側面図、(c)は長辺側側面図を示す。
【0060】
本実施例では、外枠3を図1の第1実施例と同様に複数の壁部材3X1、3X2、3Y1、3Y2、3C1乃至3C4に分割してある。第1実施例との違いは、壁部材の両端に設けられた斜面の向いている方向にある。
【0061】
第1実施例においては、図1の(a)に示すように、壁部材3X1、3X2、3Y1、3Y2はそれぞれその両端に斜面3Pを有しており、両端の斜面3Pは両方とも背面パネル1の方を向いた斜面である。尚、斜面が背面パネル1の方を向いているとは、斜面の表面が前面パネル2の方ではなく背面パネル1の方に対向していることを意味する。また、これらに係合する壁部材3C1乃至3C4も同様にそれぞれその両端に斜面3Pを有しており、両端の斜面3Pは両方とも前面パネル2の方を向いた斜面である。すなわち、各壁部材の両端に形成された斜面3Pは、両方とも同じ方向を向いた斜面となっている。この場合、背面パネル1及び前面パネル2の間に力が加わった場合、壁部材3C2は壁部材3X2及び3Y1から枠の斜め外側方向へ押し出すような力を受ける場合がある。
【0062】
一方、本実施例においては、図8に示すように、壁部材3X1、3X2、3Y1、3Y2、3C1乃至3C4はそれぞれその両端に斜面3Pを有している点は同じであるが、両端の斜面のうちの一方は前面パネル2の方を向いた斜面であり、両端の斜面のうちの他方は背面パネル1の方を向いた斜面となっている。例えば、壁部材3X2について見ると、壁部材3C2と係合する側の端部における壁部材3X2の斜面3Pは背面パネル1の方を向いた斜面となっている。一方、その反対側の壁部材3C4と係合する側の端部における壁部材3X2の斜面3Pは前面パネル2の方を向いた斜面となっている。他の壁部材についても同様である。このように、壁部材の両端の斜面がそれぞれ逆方向を向いた斜面となっている場合、背面パネル1及び前面パネル2の間に力が加わった場合、各壁部材にかかる力は枠を周回する方向にかかるようになる。これにより、壁部材を枠の外側方向に押し出す力が弱くなる。
【0063】
これ以外の点についてはこれまで説明してきた各実施例と同様であるので重複説明は省略する。尚、本実施例では第1実施例の斜面の方向を異ならせた実施例で説明したが、第2実施例及び第3実施例に適用しても良い。この場合も、壁部材の両端の斜面の方向を逆方向にすれば良い。
【0064】
図10は本発明による表示装置の第5実施例の説明図である。本実施例では、これまでに説明した各実施例の斜面3Pの係合部分に適用可能な壁部材の斜面3Pの形状の変形例を説明する。
【0065】
図10は、外枠3に用いられる壁部材3Z1、3Z2の係合部分の形状を拡大し、図2の(b)及び(c)のように側面から見た要部拡大図である。壁部材3Z1、3Z2はこれまでの各実施例と同様の斜面3Pを有する。そして、互いに係合する斜面部同士は、少なくとも一部に互いにかみ合う凹凸を有する形状となっている。これにより、背面パネル1及び前面パネル2から力が加わった場合でも壁部材3Z1、3Z2が図の左右方向にずれてしまう可能性を小さくできる。
【0066】
以上のように、各実施例に基づいて本発明の説明をしてきたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、外枠の分割数、分割箇所は上記した各実施例に限るものではなく、表示装置のサイズに応じて任意に選ぶことができ、また隣接して係合する部分の全てに斜面を形成することなく、長辺あるいは短辺の各サイズを勘案して、リークの恐れのある部分にのみ上記斜面を形成してもよく、他の部分は突き合わせ、あるいは段差を形成して係合させてもよい。
【0067】
すなわち、係合部が複数ある場合に、すべての係合部に本発明を適用せずその一部の係合部にのみ本発明を適用しても良く、また、一の係合部の中においても、全体を本発明のような斜面にする場合だけでなく、一部のみを本発明のような斜面とし、他の部分を別の形状としても良い。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、封着の工程において、外枠の互いに係合する斜面部に接合材を塗り、前面パネル及び背面パネルの方向から圧力をかけ、高温に加熱して接合材を溶解させた場合、前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であることから、斜面部同士に圧力がかかった状態となり、間にある接合材が全体に広がりやすくなるため、確実にシールすることが出来、内部圧力のリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持できる。
【0069】
また、密閉空間を外部雰囲気よりも低圧または真空とした場合、上記係合する斜面同士がそれぞれ背面パネルと前面パネル側から圧力を受けるため、当該係合部分にリークがし難くなり、密閉空間の気密が維持される。
【0070】
また、外枠を複数の壁部材で構成するものであるため、材料取りに無駄がなく、全体として安価な表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示装置の第1実施例の説明図であり、(a)は背面パネルと前面パネルおよび外枠の構成例を模式的に説明する展開斜視図、(b)は外枠に形成した斜面の形状説明図である。
【図2】本発明の第1実施例における外枠の平面および二つの側面を示す3面図であり、(a)は平面図、(b)は短辺側側面図、(c)は長辺側側面図を示す。
【図3】本発明の第1実施例における外枠を構成するコーナー壁部材の詳細構成を説明する3面図であり、(a)は平面図、(b)は短辺側側面図、(c)は長辺側側面図を示す。
【図4】本発明による表示装置の第2実施例の説明図である。
【図5】本発明による表示装置の第3実施例の説明図である。
【図6】パネル型表示装置の一例としての電界放出型表示装置(FED)の構成例を説明する模式断面図である。
【図7】図6における背面パネルと前面パネルおよび外枠の従来の構成例を模式的に説明する展開斜視図である。
【図8】本発明による表示装置の第4実施例の説明図である。
【図9】本発明の第4実施例における外枠の平面および二つの側面を示す3面図であり、(a)は平面図、(b)は短辺側側面図、(c)は長辺側側面図を示す。
【図10】本発明による表示装置の第5実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 背面パネル
2 前面パネル
3 外枠
3X1,3X2,3Y1,3Y2,3C1乃至3C4 壁部材。

Claims (11)

  1. 前面パネルと、背面パネルと、外枠とを備え、前記前面パネル、前記背面パネル及び前記外枠が接合材により固定され、前記前面パネル、前記背面パネル及び前記外枠で囲まれた内部の密閉空間が外部より低圧である表示装置であって、
    前記外枠は、複数の壁部材により構成されているとともに、少なくとも一部の隣接する前記壁部材の互いに係合する部分のそれぞれに少なくとも一部分の斜面を有し、
    前記斜面の法線と前記前面パネルまたは前記背面パネルの法線の交差角度が鋭角であり、
    前記互いに係合する斜面部同士は、間に前記接合材を介して固定されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記互いに係合する斜面部同士の間から前記接合材がはみ出していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記密閉空間が真空であること特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記壁部材が前記前面パネルまたは前記背面パネルと同じ素材であること特徴とする請求項1から3の何れかに記載の表示装置。
  5. 前記壁部材がガラス材であること特徴とする請求項1から4の何れかに記載の表示装置。
  6. 前記接合材がフリットガラスであること特徴とする請求項1から5の何れかに記載の表示装置。
  7. 前記背面パネルに電界放出素子を有すること特徴とする請求項1から6の何れかに記載の表示装置。
  8. 前記前面パネルと前記背面パネルの間隙が1mm以上であること特徴とする請求項1から7の何れかに記載の表示装置。
  9. 前記壁部材はその両端に前記斜面を有するとともに、前記両端の斜面のうちの一方は前記前面パネルの方を向いた斜面であり、前記両端の斜面のうちの他方は前記背面パネルの方を向いた斜面であることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の表示装置。
  10. 前記壁部材はその両端に前記斜面を有するとともに、前記両端の斜面は両方とも前記前面パネルの方を向いた斜面であるか、または、前記両端の斜面は両方とも前記背面パネルの方を向いた斜面であることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の表示装置。
  11. 前記互いに係合する斜面部同士は、少なくとも一部に互いにかみ合う凹凸を有することを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の表示装置。
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