JP3535793B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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- H01J2329/86—Vessels
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Description
するものである。
電子放出素子を用いた画像形成装置やプラズマディスプ
レイパネル(以下PDPと略す)などがある。また、電
子放出素子としては、熱電子源を用いたもの、冷陰極電
子源を用いたものの2種類が知られている。上記画像形
成装置は、例えば、特開昭62−200636号、、特
開昭62−252050号、特開平05−74380
号、特開平04−43538号、特開平08−2641
12号,特開平08−321254号、特開平11−2
5860号、USP3896324などに開示されてい
る。
型)、金属/絶縁層/金属(MIM型)、表面伝導型な
どが実用化されつつある。
電子放出素子と画像形成部材とが、気密容器内に配置さ
れる。より具体的には、リアプレート上に設けられた複
数の電子放出素子から放出された電子が、リアプレート
に対向して配置されたフェースプレート上の蛍光体(画
像形成部材)に照射されることによって、画像が形成さ
れるものである。
して用いる場合には、画像形成部材(蛍光体)に数kV
から数十kVの高電圧を印加する必要がある。そのた
め、フェースプレートとリアプレート間の十分な電気的
絶縁性を確保するために、上記リアプレートとフェース
プレートは、その間隔を外枠などと呼ばれる支持部材に
より所定の間隔をおいて配置される。そして、上記支持
部材とリアプレートおよびフェースプレートとの接合部
(両プレートの外周部)を接合部材により接合(気密封
止)して気密容器を形成している。そして、内部は、電
子放出に必要な減圧状態を形成している。
の構成および製造方法の一例を簡略に説明する。
アプレート702、フェースプレート701および支持
部材703から構成されており、支持部材703は、板
状(直方体)の構成部材703−1,703−2,70
3−3,703−4の4つで形成されている。
材を枠状に組み合せて、低融点ガラスなどの接合剤によ
り予め固定しておくことで準備される。
面板(フェースプレート)701の接合部に、低融点ガ
ラスなどの接合層704を形成した後、支持部材703
を中央に挟み、背面板(リアプレート)702と前面板
(フェースプレー)701とをアライメントして貼り合
わせ、さらに荷重をかけながら接合層704が軟化する
温度まで加熱した後、冷却する。最後に、排気管(不図
示)により容器内を排気して、容器内において真空雰囲
気もしくはガス雰囲気を形成した後、排気管を封止する
方法、もしくは真空チャンバ内で上記雰囲気を形成して
封着する排気管レスの方法を用いて封止することによ
り、気密容器710が完成される。
成装置の製造方法では、構成部材の接合部における接着
性が不十分となり易いことから、封着後の容器における
スローリーク(極微少な真空漏れ)が発生したりする場
合があった。また、気密容器710内部は減圧状態であ
るため、図7のように支持部材の隅部が略直角である
と、角(隅)部において応力集中が生じ易く、接着剤の
剥がれが発生する場合がある。
された電子放出素子から電子が放出されなくなり、画像
形成装置として機能しなくなる。
に、複数の構成部材(703−1〜703−4)を組み
合わせた場合だけではなく、ガラス板を隅部が略直角に
なるような長方形(枠状)にくりぬいた場合においても
同様の問題である。これらの理由によって、従来の画像
形成装置の構造では、その製造の歩留まりを悪化させる
要因の一つになっていた。この現象は、画像形成装置が
大型化するほど顕著である。
前記隅部に応力が集中して強度的にも弱い形状となって
いることから、取り扱いが難しく、製造装置が複雑化す
るなど、生産性の低下を引き起こしていた。
題点を解決するものであり、支持部材の形状を工夫、改
良することにより、歩留まりが良く、信頼性の高い画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
ため、本発明の画像表示装置は、電子放出素子が複数配
置されたリアプレートと、前記リアプレートに対向して
配置され、画像形成部材を有するフェースプレートと、
前記リアプレートと前記フェースプレートとの間にあっ
て前記フェースプレートとリアプレートとの間隔を規定
する支持部材とからなり、その内部が減圧状態に保持さ
れてなる気密容器を有し、前記支持部材は外周および内
周が実質的に長方形の形状をもち、かつ4つの隅部を有
し、該4つの隅部の形状が、前記容器内側および外側に
おいて曲率を有し、前記気密容器の外側における前記隅
部の曲率半径:R2は1mm以上40mm以下であっ
て、前記気密容器の内側における前記隅部の曲率半径:
R1は前記R2以下の値であり、かつ、前記支持部材
は、前記フェースプレートおよびリアプレートと、接着
材により接合されてなることを特徴とする。
特徴として、「前記気密容器の外側における、前記隅部
の曲率半径:R2は10mm以上20mm以下であるこ
と」、「前記気密容器内部は、10-6Pa以上の真空度
に維持されてなること」、「前記フェースプレートとリ
アプレートの間隔が、0.5mm以上10mm以下であ
ること」、「前記支持部材は、前記フェースプレートと
リアプレートとが対向する方向における長さをHとし、
前記フェースプレートあるいはリアプレートの平面と実
質的に平行な方向における長さをDとした時に、H<D
を満たすこと」、「前記フェースプレートは、電極を有
し、該電極に1kV以上20kV以下の電圧が印加され
ること」、「前記電子放出素子は、冷陰極電子放出素子
であること」、「前記電子放出素子は、表面伝導型電子
放出素子であること」、を含む。
画像形成装置の実施形態の一例について説明する。
導型電子放出素子等の電子放出素子を複数配置し、蛍光
体等の画像形成部材を発光させて表示する平面型画像形
成装置に好ましく適用できる。そして、特に、上記電子
放出素子と画像形成部材との間隔(フェースプレートと
リアプレートとの間隔)が0.5mm以上10mm以
下、さらには1mm以上5mm以下の画像形成装置に特
に好ましく適用される。
主要な構成の一例を説明する。
あり、内部構造を示すためにパネルの一部を切り欠いて
示してある。
密容器)110は、前面板である第一の基板101と、
背面板である第二の基板102と、第一および第二の基
板間に挟持された支持部材103と、これらの各部材の
接合部に配置した接着剤104とにより、構成される。
気密容器110の内部は減圧状態に保持されており、1
0-6Pa以上、好ましくは、それよりも高い10-7Pa
以上の真空度に保持されている。
フェースプレートであり、ガラスであることが好まし
い。また、フェースプレートは実質的に4角形状であ
る。
光する蛍光体および電子放出素子から放出された電子を
引き付けるアノード電極(メタルバック)などがフェー
スプレート上に配置されている。上記電極には高電圧が
印加される。リアプレート上の素子に印加される電圧を
基準(0V)とすると、蛍光体の発光輝度や後述する支
持部材の厚みなどから、上記電極に印加される電圧は、
1kV以上20kV以下の電圧であり、5kV以上20
kV以下がより好ましく、6kV以上15kV以下が特
に好ましい。
ト上に設置されている。
アプレートであり、フェースプレートと同等の熱膨張係
数をもつ材料であることが好ましい。また、フェースプ
レートと同様、リアプレートは実質的に4角形状であ
る。尚、リアプレート上には複数の電子放出素子が配列
形成される。そのため、複数の素子を駆動する配線を気
密容器内部から取出し、外部の駆動回路と接続するため
に、リアプレートの面積は、フェースプレートの面積よ
りも大きいことが好ましい。
電子放出素子がリアプレート上に配置されている。リア
プレート102およびフェースプレート101は、支持
部材103の外周で囲まれる面積よりも大きい面積の主
面を有する。
るための隔壁などがリアプレート上に設置されており、
さらに反射型のPDPでは蛍光体が設置されている。
面板102と実質的に同等な熱膨張率をもつ材料で形成
されることが好ましい。
その幅Dが高さ(厚み)Hよりも大きいことが好まし
い。このようにすることで、特に、フェースプレート1
01とリアプレート102との間隔(支持部材103の
厚みH)が0.5mm以上10mm以下(特には1mm
以上5mm以下)という非常に薄い画像形成装置におけ
る、支持部材の強度、気密容器の気密性を維持すること
ができる。
部材103をフェースプレート101側からみた模式平
面図である。図8(a)は、支持部材103をフェース
プレートあるいはリアプレートの主面と実質的に平行な
平面で切断した際の断面図ともいうことができる。但
し、図8では、支持部材の内周側および外周側の双方の
隅部(コーナー)に曲率を持たせた場合を示している。
1,図8に示す様に、実質的に長方形の形状をもつ。長
方形の長辺と短辺との比は、表示画像のアスペクト比に
もよるが、4:3もしくは16:9である。
周および内周を有する支持部材103において、容器外
側(外周)に位置する、4つ全ての隅部または角部(コ
ーナー)の形状を円弧(曲率を有する)形状とし、さら
に、容器内側(内周)に位置する、4つ全ての隅部また
は角部(コーナー)の形状を円弧形状(曲率を有する)
とすることが強度を保つ上でもっとも好ましい(図8、
図9(a)参照)。
る形態とし、容器内側に位置する隅部の形状を直角とす
ると、隅部で支持部材の幅Dが狭くなってしまうためで
ある(図9(b)参照)。
のは、上記したような気密容器の強度的な観点の他に、
電子放出素子から放出される電子ビームの軌道の安定
性、画像形成装置の安定性などの観点からも要求される
ためである。
に、容器内側に位置する隅部の形状を直角とすると、気
密容器の強度が下がるので、逆に容器内側に位置する隅
部を画像形成領域側に近づけてしまうと、画像形成領域
内の電子放出素子に近づいてしまう。
持部材は一般に絶縁性の材料を用いるので、電子放出素
子から放出された電子、あるいは、アノード電極に照射
された電子が散乱されることにより生じる散乱電子が、
前記支持部材隅部の表面に照射され、その部分が顕著な
帯電を起こすことがある。
には数kVから数十kVの高電圧が印加されるので、ア
ノード電極とリアプレート上の素子(画像形成領域)と
の間で放電が起こる可能性がある。
離Lは、実質的に等距離であることが、画像形成装置に
おける放電を抑制する観点からも、また、画像形成装置
全体に対する画像形成領域の比率を十分に多くするため
にも好ましい。
(外周)に位置する、4つ全ての隅部または角部(コー
ナー)の形状を円弧(曲率を有する)形状とし、さら
に、容器内側(内周)に位置する、4つ全ての隅部また
は角部(コーナー)の形状を円弧形状(曲率を有する)
とするのである(図8、図9(a)など)。
とは、電子放出素子が配置された領域、すなわち最も端
に位置する素子を結んだ線の内側の領域、および、その
領域が対向するフェースプレート上の領域を基本的には
意味する。しかしながら、実際には、ビームの広がりが
あるため、最も端に位置する素子から放出されるビーム
の広がりを考慮した領域までを含む。換言すると、「画
像形成領域」とは、最も端に位置する素子から放出され
るビームが、アノード(フェースプレート)上に形成す
るスポットを結んだ内側の領域、および、その領域が対
向するリアプレート上の領域を意味する。
の支持部材の幅Dを、4つの辺に相当する部分(長方形
の4辺に位置する略直線になっている部分)の幅Dより
も大きくとることが、気密容器の強度上好ましい。換言
すると、前記隅部の幅が、最も大きいことが、気密容器
の強度上好ましい。
側(外周)に位置する、4つの隅部または角部(コーナ
ー)の曲率半径R2(図8参照)は1mmから40mm
であり、さらには、10mmから20mmが好ましい。
また、容器内側(内周)に位置する、4つの隅部または
角部(コーナー)の曲率半径R1(図8参照)は、上記
R2以下の値であり、好ましくはR2よりも小さい値で
ある。
(内周)の曲率中心Aと、外側(外周)の曲率中心B
は、互いに異なっていても良い。
工、研削加工、加熱プレス加工、棒材からの折り曲げ加
工等で形成することができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
方向の長さ)Hは、画像形成装置の性能(輝度、表示画
像の安定性)の観点に加え、精度や、重量、ハンドリン
グなどの観点から、0.5mm以上10mm以下であ
り、1mm以上5mm以下であることがより好ましい。
等、特に限定されるものではないが、真空気密性を保持
しうること、放出ガスが極力少ないこと、後工程におけ
る熱処理(ベーク処理など)に耐えうる耐熱性をもちう
ること、接合後の機械的強度が十分であること等の条件
を満たすことが必要である。また、特に前面板、背面板
および支持部材がガラス材である場合には、低融点ガラ
スが多く用いられる。
により容器を排気し、容器内において真空雰囲気もしく
はガス雰囲気を形成した後、排気管を封止する方法もし
くは真空チャンバ内で容器雰囲気を形成して封着する排
気管レスの方法により、封止して気密容器が完成され
る。
装置の製造方法を説明する。 (1)前面板201、支持部材203の封着部に接着剤
層204を形成する。 (2)前面板201と背面板202を支持部材203を
介して位置合わせしながら貼り合わせて加熱し、接着材
を流動させて所望の時間、加圧保持する。 (3)冷却し、加圧を除去する。
造される。
画像形成装置をさらに詳細に説明する。
表面伝導型電子放出素子を電子放出素子として複数個、
背面板202に形成し、前面板201には蛍光体を配設
し、有効表示エリアを対角3インチとした縦、横比3:
4のカラー画像形成装置を作製した。
斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの一部を切
り欠いて示してある。
支持部材、501はフェースプレートであり、フェース
プレート501、リアプレート502、支持部材503
により表示パネルの内部を真空に維持するための気密容
器を形成している。なお、図5において、104は接着
剤、504は電子放出素子群、505は画像表示部をそ
れぞれ示す。
子放出素子がn×m個形成されている(n、mは2以上
の正の整数であり、目的とする表示画素数に応じて適宜
選択される。例えば、高品位テレビジョンの表示を目的
とした画像形成装置においては、n=3000、m=1
000以上の数を設定することが好ましい。本実施例に
おいては、n=100、m=100とした)。
子は、m本の行方向配線(上配線と述べる場合もある)
と、n本の列方向配線(下配線と述べる場合もある)に
より、単純マトリックス配線されている。
な表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式図であり、
図3(a)は平面図、図3(b)は断面図である。
03は素子電極、304は導電性膜、305は電子放出
部である。
膜304にフォーミング処理を施すことにより、導電性
膜304を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめて、
電気的に高抵抗な状態にした電子放出部305を形成す
る。さらに、放出電流を著しく改善する活性化工程にお
いて、表面伝導型電子放出素子の導電性膜304に電圧
を印加し、素子に電流を流すことにより、上述した電子
放出部305より電子を放出せしめるものである(な
お、この技術は、従来技術で述べた特開平7−2352
55号公報と同様のものである)。
は、蛍光膜とメタルバックからなる画像表示部505が
形成されている。本実施例はカラー表示装置であるた
め、蛍光膜の部分にはCRTの分野で用いられる赤、
緑、青、の3原色の蛍光体が塗り分けられている。各色
の蛍光体は、たとえば図4(a)に示すように、ストラ
イプ状に塗り分けられ、蛍光体のストライプの間には黒
色の導電体が設けてある。黒色の導電体を設ける目的
は、電子ビームの照射位置に多少のずれがあっても表示
色にずれが生じないようにすることや、外光の反射を防
止して表示コントラストの低下を防ぐこと、電子ビーム
による蛍光膜のチャージアップを防止することなどであ
る。黒色の導電体には、黒鉛を主成分として用いたが、
上記の目的に適するものであれば、これ以外の材料を用
いてもよい。
4(a)に示したストライプ状の配列に限られるもので
はなく、たとえば図4(b)に示すようなデルタ状配列
や、それ以外の配列であってもよい。
る場合には、単色の蛍光体材料を蛍光膜に用いればよ
く、また黒色導電材料は必ずしも用いなくともよい。
には、CRTの分野では公知のメタルバックを設けてあ
る。メタルバックを設けた目的は、蛍光膜が発する光の
一部を鏡面反射して光利用率を向上させることや、負イ
オンの衝突から蛍光膜を保護することや、電子ビーム加
速電圧を印加するための電極として作用させることや、
蛍光膜を励起した電子の導電路として作用させることな
どである。なお、蛍光膜に低電圧用の蛍光体材料を用い
た場合には、メタルバックは用いない。
電圧の印加用や蛍光膜の導電性向上を目的として、フェ
ースプレート基板と蛍光膜との間に、たとえばITOを
材料とする透明電極を設けてもよい。
置の実施例1の基本構成を説明した。
例1の製造方法について順に説明する。
た後、その上に素子電極を形成した。次に、下配線、上
配線、層間絶縁層、上配線を順次スクリーン印刷法で形
成した。
するように形成してある。次に、導電性膜をスパッタ法
で形成した後、パターニングして所望の形態とし電子放
出素子群(画像形成領域)504を形成した。
により形成した。さらに、蛍光膜の内面側表面の平滑化
処理(フィルミング処理)を行い、その後Alを真空蒸
着等を用いて堆積させ、メタルバックを形成した。
支持部材接合部に、ディスペンサによって低融点ガラス
ペーストを塗布し、乾燥後、380℃で10分間、前処
理(仮焼成)することにより低融点ガラス層を形成し
た。なお、低融点ガラスは、日本電気硝子社製LS−3
081をペーストとし用いた。
幅7mm、隅部の内側曲率半径2±0.5mmの支持部
材503を作製した。
に、ディスペンサによって低融点ガラスペーストを塗布
し、乾燥後、380℃で10分間前処理(仮焼成)する
ことにより低融点ガラス層を形成した。
と同様に、日本電気硝子社製LS−3081をペースト
として用いた。
持部材503を介して重ね合わせ、位置合わせしながら
容器全体を均一加熱し、接着剤を流動させて、410℃
において10分間加圧保持することによりパネルの封着
を行なった。
(図示せず)を通じ真空ポンプにより排気し、十分な真
空度に達した後、容器外端子(不図示)を通じて電子放
出素子に電圧を印加し、フォーミング工程、活性化工程
を行い、電子放出部を作製した。
10時間ベーキングを行った。
不図示の排気管をガスバーナで熱することにより溶着し
て外囲器の封止を行った。最後に、封止後の真空度を維
持するために、高周波加熱法でゲッタ処理を行った。
置において、各電子放出素子には、容器外端子(不図
示)を通じ、走査信号および変調信号を不図示の信号発
生手段よりそれぞれ印加することにより、電子放出させ
る。そして、高圧端子(不図示)を通じ、メタルバッ
ク、あるいは透明電極(不図示)に10kVの高圧を印
加し、電子ビームを加速して蛍光膜に衝突させ、励起・
発光させることにより画像を表示した。
リークの発生や、封着後の容器の破損(剥がれ)を低減
することができ、歩留まりがよく、信頼性の高い画像形
成装置が得られた。
とにより、取り扱いも安易になり、装置等の簡略化によ
り生産性を向上させることができた。
例2は、軽量化を図るために、耐大気圧部材としてスペ
ーサを設置し、周縁支持部材の隅部を内外両側において
円弧形状とした画像形成装置である。
極電子放出素子である表面伝導型電子放出素子を電子放
出素子として複数個、背面板に形成し、前面板には蛍光
体を配設し、有効表示エリアを対角10インチとする
縦、横比3:4のカラー画像形成装置を作製した。
成装置を説明し、次に、その製造方法を説明する。
斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの一部を切
り欠いて示してある。
耐大気圧部材であるスペーサ、603は支持部材、60
1はフェースプレートであり、フェースプレート60
1、リアプレート602、支持部材603、スペーサ6
04により、表示パネルの内部を真空に維持するための
気密容器を形成している。
子放出素子が720×240個形成されており、これら
は、240本の行方向配線606(上配線と述べる場合
もある)と、720本の列方向配線607(下配線と述
べる場合もある)により、単純マトリックス配線されて
いる。
は、赤、緑、青、の3原色の蛍光体が塗り分けられた蛍
光膜608が形成されており、また蛍光膜608のリア
プレート602側にはメタルバック609を設けてあ
る。
Dy1〜DynおよびHvは、当該表示パネルと不図示
の電気回路とを電気的に接続するために、容器外部に引
き出した引き出し配線である。Dx1〜Dxmは、マル
チ電子ビーム源の行方向配線606と、Dy1〜Dyn
は、マルチ電子ビーム源の列方向配線607と、Hv
は、フェースプレート601のメタルバック609と電
気的に接続している。
610は低融点ガラス層をそれぞれ示す。
置の実施例2の基本構成を説明した。
例2の製造方法について順に説明する。
た後、その上に素子電極を形成した。次に下配線、上配
線、層間絶縁層、上配線を、順次スクリーン印刷法で形
成した。なお、下配線と上配線は、素子電極に接続する
ように形成してある。
ンクジェット法で付与した後、基板を350℃で焼成
し、有機金属化合物を熱分解して金属酸化物の導電性膜
を作製した。なおこの場合は、インクジェット法で付与
した導電性膜のパターニング工程は必要ない。
フリットガラス層を、上配線上の規定された箇所にディ
スペンサによって塗布し、乾燥後380℃で10分間前
処理(仮焼成)することで形成した。
トガラスを用いた。
製) 青板ガラス基板に、蛍光体、黒色導電体を印刷法により
形成した。さらに、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理を
行い、その後、Alを真空蒸着等を用いて堆積させてメ
タルバック609を形成した。
支持部材接合部に、ディスペンサによって低融点ガラス
ペーストを塗布し、乾燥後、380℃で10分間前処理
(仮焼成)することにより低融点ガラス層を形成した。
なお、低融点ガラスは、日本電気硝子社製LS−308
1をペーストとし用いた。
mm、幅13mm、隅部の内側曲率半径10±1.0m
m、隅部の外側曲率半径18±1.0mmの支持部材5
03を作製した。なお、隅部の円弧形状は、内側、外側
ともに同一中心を持つものとしている。
に、ディスペンサによって低融点ガラスペーストを塗布
し、乾燥後、380℃で10分間前処理(仮焼成)する
ことにより、低融点ガラス層610を形成した。
と同様に、日本電気硝子社製LS−3081をペースト
として用いた。
10上にスペーサ604を位置合わせして、加圧加熱す
ることによりスペーサ604を接合した。接合温度は、
450℃である。なお、スペーサ604は、厚み200
μm、高さ1.8mmとしたガラス製の平板状スペーサ
であり、その表面には2次電子放出効率が小さく、高抵
抗な膜(本実施例ではCrOxを用いた)を形成したも
のを用いた。
604が立てられたリアプレート602を、支持部材6
03を間に介して重ね合わせ、位置合わせしながら容器
全体を均一加熱し、接着材を流動させて、410℃にお
いて10分間加圧保持することにより、パネルの封着を
行なった。
(図示せず)を通じ真空ポンプにより排気し、十分な真
空度に達した後、容器外端子Dx1〜Dxmと、Dy1
〜Dynを通じて電子放出素子に電圧を印加し、導電性
膜をフォーミング、活性化することにより電子放出素子
部605を作製した。さらに、一連の工程終了後、25
0℃で10時間ベーキングを行った。
不図示の排気管をガスバーナで熱することにより溶着し
て、外囲器の封止を行った。最後に、封止後の真空度を
維持するために、高周波加熱法でゲッタ処理を行った。
置において、各電子放出素子には、容器外端子Dx1〜
Dxm、Dy1〜Dynを通じて、走査信号および変調
信号を不図示の信号発生手段よりそれぞれ印加すること
により電子放出させる。そして、高圧端子Hvを通じ
て、メタルバック、あるいは透明電極(不図示)に数k
V以上の高圧を印加し、電子ビームを加速して蛍光膜に
衝突させ、励起・発光させることにより画像を表示し
た。
リークの発生や、封着後の容器の破損(剥がれ)を低減
することができ、歩留まりがよく、信頼性の高い画像形
成装置が得られた。
とにより、取り扱いも安易になり、装置等の簡略化によ
り生産性を向上させることができた。
ペーサを固定したが、フェースプレート側にスペーサを
取り付けてもよい。
装置は、支持部材の4つの隅部の形状が、容器内側およ
び外側において曲率を有する(円弧形状としている)。
ことが容易となり、分割支持部材構成で見られていた隅
部におけるスローリークの発生や、封着後の容器の破損
(剥がれ)を低減することができ、歩留まりがよく、信
頼性の高い画像形成装置を得ることができる。
により、取り扱いも安易になり、装置等の簡略化により
生産性を向上させることができる。
す斜視図である。
概略図である。
素子の模式図である。
る。
る。
る。
解斜視図である。
模式図である。
模式図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 電子放出素子が複数配置されたリアプレ
ートと、前記リアプレートに対向して配置され、画像形
成部材を有するフェースプレートと、前記リアプレート
と前記フェースプレートとの間にあって前記フェースプ
レートとリアプレートとの間隔を規定する支持部材とか
らなり、その内部が減圧状態に保持されてなる気密容
器、を有する画像形成装置において、 前記支持部材は外周および内周が実質的に長方形の形状
をもち、かつ4つの隅部を有し、該4つの隅部の形状
が、前記容器内側および外側において曲率を有し、前記
気密容器の外側における前記隅部の曲率半径:R2は1
mm以上40mm以下であって、前記気密容器の内側に
おける前記隅部の曲率半径:R1は前記R2以下の値で
あり、かつ、前記支持部材は、前記フェースプレートお
よびリアプレートと、接着材により接合されてなること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記気密容器の外側における、前記隅部
の曲率半径:R2は10mm以上20mm以下であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記気密容器内部は、10-6Pa以上の
真空度に維持されてなることを特徴とする請求項1また
は2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記フェースプレートとリアプレートの
間隔が、0.5mm以上10mm以下であることを特徴
とする請求項1乃至3いずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記支持部材は、前記フェースプレート
とリアプレートとが対向する方向における長さをHと
し、前記フェースプレートあるいはリアプレートの平面
と実質的に平行な方向における長さをDとした時に、H
<Dを満たすことを特徴とする請求項4に記載の画像形
成装置。 - 【請求項6】 前記フェースプレートは、電極を有し、
該電極に1kV以上20kV以下の電圧が印加されるこ
とを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の画像形
成装置。 - 【請求項7】 前記電子放出素子は、冷陰極電子放出素
子であることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記
載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子放
出素子であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか
に記載の画像形成装置。詳細な説明
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