JP2003346689A - 表示装置 - Google Patents
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
て、かつ長時間にわたって所要の真空度を維持可能とす
る。 【解決手段】 背面基板1と前面基板21の対向周辺に
介挿した外枠9の内側に平行する多数の帯状電極素子4
Aで構成した板部材制御電極4の両端部分を固定する内
枠6を設け、板部材制御電極4を内枠6で表示領域の両
端部分を固定した状態で一体化した単一部品とする。ま
た、外枠9と内枠6の間にゲッター室を設け、このゲッ
ター室内にゲッター13を収容した。
Description
板の間に形成される真空中への電子放出を利用した表示
装置に係り、特に、電子源を有する陰極配線および電子
源からの電子の引き出し量(放出量)を制御する制御電
極を高精度に設置すると共に前面基板と背面基板の間を
真空に保って安定した表示特性を有する表示装置に関す
る。
バイスとして従来からカラー陰極線管が広く用いられて
いる。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画
質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、
省スペースの平板状ディスプレイ(パネルディスプレ
イ)の要求が高まっている。
表示装置などが実用化されている。また、特に、高輝度
化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を
利用した表示装置(以下、電子放出型表示装置、または
電界放出型表示装置と呼ばれる)や、低消費電力を特徴
とする有機ELディスプレイなど、種々の型式のパネル
型表示装置の実用化も近い。
記電界放出型表示装置には、C.A.Spindtらに
より発案された電子放出構造をもつもの、メタル−イン
シュレータ−メタル(MIM)型の電子放出構造をもつ
もの、量子論的トンネル効果による電子放出現象を利用
する電子放出構造(表面伝導型電子源とも呼ばれる)を
もつもの、さらにはダイアモンド膜やグラファイト膜、
カーボンナノチューブによる電子放出現象を利用するも
の、等が知られている。
型の電子源を有する陰極配線と制御電極を形成した背面
基板と、この背面基板と対向する内面に陽極と蛍光体を
形成した前面基板を有し、両者の内周縁に封止枠を介挿
して貼り合わせ、その内部を真空にして構成される。ま
た、背面基板と前面基板との間の間隔を所定値に保持す
るために、当該背面パネルと前面パネルの間に間隔保持
部材を設けているものもある。
を説明する背面基板の平面図である。図17は図示しな
い前面基板側から見た模式図となっている。尚、図17
を用いて説明する構成のうちの平行する多数の帯状電極
素子で構成する板部材制御電極に関する技術は出願人が
検討段階で考えた構成であり、公知技術ではない。背面
基板1はガラスあるいはアルミナ等を好適とする絶縁基
板の上に電子源をもつ複数本の陰極配線2と複数本の帯
状電極素子からなる板部材制御電極4を有する。陰極配
線2は、背面基板1上の一方向に延在し、この一方向に
交差する他方向に多数本並設される。陰極配線2は銀な
どを含む導電ペーストの印刷等でパターニングされ、上
記一方向に延在し上記他方向に多数本並設される。陰極
配線2の端部は陰極配線引出し線20として封止枠90
の外側に引き出されている。
として製作され、電子源を有する陰極配線2の上方(前
面基板側)に近接して、板部材制御電極を構成する各帯
状電極素子は上記他方向に延在し上記一方向に多数並設
されている。この板部材制御電極4は表示領域ARの外
側に設けた固定部でガラス材などの絶縁体からなる押さ
え部材60等によって背面基板1に固定される。この固
定部の近傍あるいは封止枠90の近傍で板部材制御電極
4に引出し線(板部材制御電極引出し線)40が接続さ
れて表示装置の外縁に引き出されている。陰極配線(陰
極配線に有する電子源)2と板部材制御電極4との交差
部に画素が形成される。なお、封止枠90に押さえ部材
60の機能を持たせることもできる。
(を構成する各帯状電極素子)との間の電位差で陰極配
線2に有する電子源からの電子の放出量(オン・オフを
含む)を制御する。一方、図示しない前面基板はガラス
等の光透過性を有する絶縁材料で形成され、その内面に
陽極と蛍光体とを有する。蛍光体は陰極配線2と板部材
制御電極4の交差部に形成される画素に対応して形成さ
れる。
から真空引され、例えば10-5〜10-7Torrの真空
に排気される。板部材制御電極4の陰極配線2との各交
差部には図示しない電子通過孔を有し、陰極配線2の電
子源から放出される電子を前面基板側(陽極側)に通過
させる。上記電子源は、例えばカーボンナノチューブ
(CNT)、あるいはダイアモンドライクカーボン(D
LC)、その他の電界放出カソード物質あるいは電界放
出形状で構成される。板部材制御電極4は、陰極配線2
を形成した背面基板1に、当該陰極配線2に対して表示
領域ARの全域にわたって所定の間隔をもって設置する
必要がある。
面基板の間に所定の間隔を保持する手段としての間隔保
持部材の設置状態の一例を模式的に説明する斜視図であ
る。図18において図17と同一の参照符号は同一機能
部分に対応する。この例では、背面基板1と前面基板2
1の間にガラス等の絶縁板材を介挿して間隔保持部材1
0としている。
4の延在方向、yは陰極配線2の延在方向、zは背面基
板および前面基板の基板面と直交する方向を示す。間隔
保持部材10は図17に示した陰極配線2の延在方向と
平行、かつ隣接する陰極配線の間に設置される。なお設
置される位置は全ての陰極配線の間とは限らず、幾つか
複数の陰極配線毎に設置する場合もある。板部材制御電
極4は、例えばアルミニウム系あるいは鉄系などの薄板
をフォトリソグラフィー技法を用いたエッチング加工で
多数のストライプ状の薄板に多数の電子通過孔を有する
ように形成するのが好適である。
部材制御電極4を設置する。板部材制御電極4は薄い
(例えば、0.05mm程度)薄板のエッチング加工で
成形され、表示領域ARに形成された電子通過孔の形成
領域と押さえ部材60あるいは封止枠90により固定さ
れる。その後、前面基板を積層し、背面基板1および封
止枠90にフリットガラス等で固定し、排気孔11から
真空引きして封止枠90で囲まれた表示領域ARの内部
を真空状態とする。
4は極めて薄い、かつ精細な部品であるため、部品の搬
送工程あるいは背面基板に固定する設置工程でのクラッ
クや破断が生じ易く、作業性や製品の歩留りが低下す
る。また、組立て後の製品状態においても、動作中の熱
膨張の繰り返しで上記の境界領域近傍にクラックが発生
し、極端な場合には破断することもあり、製品の信頼性
が低下する。
止は封止枠のみで行われていること、また真空引きは排
気孔からの排気によるのみであることから、得られる真
空度に限界があり、また長時間にわたって所要の真空度
を維持することは難しく、製品の信頼性が低下する恐れ
がある。
時におけるクラックや破断の発生を防止し、組立て時の
作業性や製品の歩留りを向上させて、かつ長時間にわた
って所要の真空度を維持可能とした信頼性の高い表示装
置を提供することにある。
に、本発明は、背面基板と前面基板の対向周辺に介挿し
た外枠の内側に表示領域の外周を周回すると共に板部材
制御電極を構成する多数の帯状電極素子の延在方向両端
部分を固定する内枠を備えた。また、板部材制御電極を
構成する帯状電極素子を内枠に固定して一体化すること
で単一部品とすることにより組立て工程での取扱いを容
易にした。さらに、外枠と内枠の間にゲッター室を設
け、このゲッター室内に粒状、あるいは円筒粒状のゲッ
ターを収容した構成を基本構造とした。以下、本発明の
表示装置の代表的な構成を記述する。なお、本明細書で
は帯状電極素子を単に板部材制御電極として説明する場
合もある。
面基板と、一方向に延在し前記一方向に交差する他方向
に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、
表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記
他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源から
の電子を前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有す
る複数本の帯状電極素子を平行配列した板部材制御電極
を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向
する背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間で前
記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を保持
するための外枠を有すると共に、前記表示領域外かつ前
記外枠の内側において前記背面基板に前記板部材制御電
極を構成する帯状電極素子の両端領域を固定する内枠を
有し、前記外枠の内部における前記前面基板と前記背面
基板の間を真空封止した。
内枠の前記前面基板および前記背面基板の面と直交する
方向の高さを、前記内枠の少なくとも一部が前記外枠よ
りも前記真空封止のための排気に必要とする間隙分だけ
低くした。
記内枠が複数の部材を枠状に組合せて一体化した。
する複数の部材を平行する一方の2辺と他方の2辺で構
成し、前記一方および他方の各2辺の端部に、前記前面
基板および前記背面基板の面と直交する方向で相補的に
係合する傾斜面を有せしめた。
面基板と、一方向に延在し前記一方向に交差する他方向
に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、
表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記
他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源から
の電子を前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有す
る複数本の板部材制御電極を内面に有して前記前面基板
と所定の間隔をもって対向する背面基板と、前記前面基
板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回して介挿さ
れ、前記所定の間隙を保持するための外枠を有すると共
に、前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背
面基板に前記板部材制御電極の両端部分を固定する内枠
を有し、前記内枠で囲まれる前記表示領域に設置されて
前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持する複数の間
隔保持部材を備え、前記外枠の内部における前記前面基
板と前記背面基板の間を真空封止した。
内枠の前記前面基板および前記背面基板の面と直交する
方向の高さを、前記内枠の少なくとも一部が前記外枠よ
りも前記真空封止のための排気に必要とする間隙分だけ
低くした。
記内枠の平行する一方の2辺の対向面に前記複数の間隔
保持部材を所定の位置に係合するための溝を設けた。
記複数の間隔保持部材を、前記内枠の平行する一方の2
辺の対向面にガラスフリットによって前記所定の位置に
固定した。
て、前記内枠の前記背面基板に有する前記板部材制御電
極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状電極素子の
それぞれを位置決めするための溝を設けた。
いて、前記内枠の前記背面基板に有する前記板部材制御
電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状電極素子
のそれぞれを所定の位置に固定するフリットガラスを設
けた。
おいて、前記間隔保持部材の前記背面基板に有する前記
板部材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯
状電極素子のそれぞれを位置決めするための溝を設け
た。
おいて、前記内枠の前記背面基板の上に当該内枠と共に
前記板部材制御電極を挟持して固定する押さえ板を設け
た。
板に前記押さえ板を収容する溝を設けた。
前面基板と、一方向に延在し前記一方向に交差する他方
向に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線
と、表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ
前記他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源
からの電子を前記前面基板側に通過させる電子通過孔を
有する複数本の帯状電極素子を平行配列した板部材制御
電極を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって
対向する背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間
で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を
保持するための外枠を有すると共に、前記表示領域外か
つ前記外枠の内側において前記背面基板に前記板部材制
御電極を構成する帯状電極素子の両端領域を固定する内
枠を備え、前記外枠と前記内枠の間にゲッター室を有
し、前記外枠の内部における前記前面基板と前記背面基
板の間を真空封止した。
記内枠と前記外枠の間、かつ各角部が隣接する少なくと
も1箇所に前記内枠を所定の位置に位置決めすると共
に、ゲッターの移動を抑制するための突起部材を設け
た。
おいて、前記ゲッター室にゲッターを固定するための接
着剤を設けた。
状電極素子で構成した板部材制御電極の組立て工程での
取扱いが容易になり、当該組立て工程での帯状電極素子
のクラックや破断の発生が防止され、作業性や製品の歩
留りが向上する。また、長時間にわたって所要の真空度
の維持が可能となる。
る実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技
術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であること
は言うまでもない。
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明による表示装置の一実施例を説明する背面パネル側
の要部構成を模式的に説明する平面図である。なお、図
1は仮想線21で示した前面基板側から見た平面図であ
る。図1中、参照符号1は背面基板、2は陰極配線、2
0は陰極配線引出し線、4は板部材制御電極、4Aは板
部材制御電極を構成する帯状電極素子、40は板部材制
御電極引出し線、6は内枠、9は外枠、10は間隔保持
部材、11は排気孔、13はゲッター、14は接着剤、
15は案内部材、21は前面基板を示す。
面図である。なお、図2は背面基板1と前面基板21、
内枠6と外枠9、および間隙保持部材10の配置関係の
みを示し、図1における陰極配線2や板部材制御電極
4、その他の細部の図示は省略してある。
面には一方向(y方向)に延在し前記一方向に交差する
他方向(x方向)に並設され、かつ電子源(図示せず)
を有する複数本の陰極配線2が銀ペースト等の導電性材
料の印刷等で形成されている。内枠6の内側に表示領域
が形成され、内枠6の外周に外枠9が設置されている。
内枠6にある表示領域内で陰極配線2の上方、かつ陰極
配線2と非接触で交差し、かつx方向に延在しy方向に
並設されて陰極配線に有する電子源からの電子を前面基
板21側に通過させる電子通過孔を有する複数本の帯状
電極素子4Aを平行配列した板部材制御電極4が設置さ
れている。
るいは鉄材で形成され、その板厚は、例えば0.025
mm〜0.150mm程度である。各帯状電極素子4A
の前記電子源と対峙する部分には1または複数の電子ビ
ーム通過孔(図示せず)が形成されている。帯状電極素
子4Aで構成された板部材制御電極4の端部は内枠6に
固定されている。本実施例では、板部材制御電極4の一
端(図1の右側)は内枠6の下部または下部近傍にあ
り、他端(図1の左側)は内枠6に固定されると共に、
内枠6から外枠9方向に延在し、板部材制御電極引出し
線40に接続されている。板部材制御電極引出し線40
は背面基板1の端部まで引き出されている。
室を形成し、このゲッター室の一部にゲッター13が収
納されている。本実施例では、内枠6と外枠9の間の間
隙に内枠6を位置決めする対の案内部材15を有し、内
枠6はこの案内部材15で位置決めされる。この案内部
材15は内枠6の対向する対角部分に一対配置されてい
るが、各対角ごとに設けてもよい。また、この案内部材
15は背面基板1に独立したガラス材を固定して構成さ
れるが、外枠9の一部または内枠6の一部として形成し
てもよい。
平行する2辺に端部を固定した間隙保持部材10が設け
られている。この間隙保持部材10はガラス板を好適と
し、外枠9(または内枠6)で規定される背面基板1と
前面基板21の間の所定の間隔を維持している。
がゲッター13の移動制限部材としている。さらに、本
実施例では、案内部材15の対の間に接着剤14でゲッ
ター13を固定する構造としている。接着剤に代えて粘
着剤を用いることも可能である。なお、陰極配線2、内
枠6に固定した板部材制御電極4、外枠9などの構成部
材を設置した背面基板1に前面基板21を重ねて固定す
る。背面基板1、外枠9、内枠6、前面基板21の接合
部位にはフリットガラスなどの接着剤を介挿するのが望
ましい。そして、排気孔11からゲッター13を挿入し
て接着剤塗布位置に移動させて配置するのが好適であ
る。そのため、案内部材15と外枠9(または内枠6)
との間にゲッター13の移動を可能とする程度の隙間を
設けている。
例の説明図である。図3の(a)は平面図、(b)は板
部材制御電極固定側辺の側面図、(c)は間隙保持部材
固定側辺の保持側辺の側面図である。内枠6は板部材制
御電極を固定する一対の短辺と、この短辺を保持する一
対の長辺をもつ4辺からなる。この内枠6はガラス板あ
るいはセラミックス板で構成され、上記4辺を一体的に
枠状としてもよいが、本実施例では長辺部材6A,6B
と短辺部材6C,6Dの4本のガラス材を組み合わせて
枠状としている。
(z方向)の高さは板部材制御電極4を固定する短辺部
材6C,6Dの高さより若干低くなっている。この高さ
の差Dは真空引きする際の前面基板との間で排気通路を
構成し、図4で後述するように、Dは0.400mm
(400μm)以上であれば、排気時間に実用上の影響
はない。また、この高さの差Dはゲッターのサイズ以下
として内枠6内の表示領域にゲッターが入り込まないよ
うにする必要がある。
差Dと排気工程での到達真空度の実験結果の説明図であ
る。図4は上記高さの差Dを変えて3時間(3h)の真
空引きを行った場合で、横軸は高さの差D(μm)を、
縦軸に真空度(Torr)を示す。図4に示されたよう
に、高さの差Dを400μm以上とすることで到達真空
度が良好であることが分かる。なお、典型例として、高
さの差Dを100μm、200μm、400μm、60
0μm、800μmとして、それぞれ3時間の真空引き
を行った場合、高さの差Dが100μmでは到達真空度
は0.001333Torr、200μmでは0.00
0417Torr、400μmでは0.000133T
orr、600μmでは0.000089Torr、8
00μmでは0.000056Torrであった。
明図であり、(a)は上端面図、(b)は側面図を示
す。このゲッター13は略円筒形のペレットであり、上
端面の直径サイズをR、側面の高さサイズをhとしたと
き、前記内枠の長辺部材と短辺部材の高さの差Dに対し
てR>D、h>Dとしてある。このサイズとしたこと
で、ゲッター13は内枠6の内部に入り込むことがなく
なる。このゲッターサイズとしては、例えばR=2m
m、h=2mm程度の市販品を用いることができる。
ーが好適であり、前面基板を組合せた後、排気孔11
(図1)から挿入して案内部材15の間に移動させて接
着剤14に付着させる。その後、排気工程を実行し、ベ
ーキング工程でのベーキング温度でゲッター13を活性
化して真空度を高める。
の他の構成例の説明図であり、(a)は平面図、(b)
は側面図を示す。間隙保持部材設置側辺6A(6B)は
長辺であり、内枠6の内壁にあたる部分には他方の内壁
との間で間隙保持部材10を保持する溝600をそれぞ
れ有し、各端部には斜面6aが形成されている。間隙保
持部材として、例えば厚みが0.050mm、高さ(z
方向高さ)が3mmのガラス板を使用した場合、溝60
0の幅は0.060mm〜0.100mm程度とし、対
向する両長辺側の溝600に間隙保持部材10の両端を
挿入し、フリットガラスなどで固定する。
持部材10を固定することにより、当該間隙保持部材1
0が垂直(z方向)に直立し易くなり、複数の間隙保持
部材を位置ずれ無く所定位置に設置することができる。
図示しない短辺の設置は図7で後述する態様と同じにす
る。
保持部材設置側辺の他の構成例と短辺との固定構造を示
す。(a)は平面図、(b)は側面図を示す。間隙保持
部材設置側辺6A,6Bは図6で説明したものと同様の
長辺であるが図6における溝600は形成されていな
い。参照符号6C,6Dは短辺であり、この短辺の端縁
には長辺の端縁6aに係合する斜面6bが形成されてい
る。治具を用いて図6で説明した長辺6A,6Bの間に
間隙保持部材10を設置し、フリットガラス3で固定
後、長辺6A,6Bの斜面6aに短辺6C,6Dの斜面
6bを図示しないフリットガラスを介して合わせ、z方
向から加圧して固定する。
内枠との設置構造の一例を模式的に説明する断面図であ
る。板部材制御電極を構成する複数の帯状電極素子4A
は紙面と直交する方向に延在して平行に配置されてい
る。内枠6の背面基板1側の辺(底辺)には帯状電極素
子4Aのピッチ(画素ピッチ)に合わせた溝6cが形成
されている。背面基板1に板部材制御電極4の帯状電極
素子4Aを設置し、内枠6の溝6cに帯状電極素子4A
が位置するようにしてフリットガラス等の接着剤で固定
する。この構成としたことにより、板部材制御電極4を
構成する帯状電極素子4Aは所定の位置に所定の間隔で
設置される。
内枠との設置構造の他例を模式的に説明する断面図であ
る。板部材制御電極を構成する複数の帯状電極素子4A
は紙面と直交する方向に延在して平行に配置されてい
る。内枠6の背面基板1側の辺(底辺)には帯状電極素
子4Aのピッチ(画素ピッチ)に合わせた間隔でフリッ
トガラス等の接着剤3が設けられている。帯状電極素子
4Aは図示しない治具を用いて所定の間隔で背面基板1
上に設置され、フリットガラス等の接着剤3で固定され
る。その上に内枠6を載せ、接着剤3で背面基板1に固
定する。
保持部材を一体化して一つの制御電極部品とした構成例
の説明図である。同図(a)は平面図、(b)は(a)
のB−B’線に沿った断面図を示す。この構成では、間
隙保持部材10を固定した内枠6の短辺6C,6D間に
板部材制御電極4を橋絡し、押さえ板7A,7Bで短辺
6C,6Dに固定したものであり、内枠と板部材制御電
極および間隙保持部材を一体化して一つの部品(制御電
極部品)として扱うことができるようにした。この構成
により、組立て工程での板部材制御電極4の取扱いが容
易になり、歩留りも向上する。
電極部品を背面基板に設置する構造例を説明する図10
の(a)におけるB−B’線に沿った断面に相当する断
面図である。図10において説明した押さえ板7A,7
Bは背面基板1側に突出している。この押さえ板の板厚
を吸収する溝1aを背面基板1に形成した。板部材制御
電極4の板厚が例えば0.05mmである場合は、溝1
aの深さはフリットガラス等の接着剤を考慮して0.0
75mm程度とする。
る説明図である。内枠6は板部材制御電極を固定する一
対の短辺6C,6Dと、この短辺を保持する一対の長辺
6A,6Bをもつ4辺からなる。各辺の端部にはz方向
上下に斜面を有し、枠状を形成するための係合する各斜
面を互いに当接させてフリットガラス等の接着剤で固定
する。短辺6C,6Dのz方向高さは前記図3で説明し
たものと同様の長辺6A,6Bとの高さの差Dを有す
る。
組合せ構造の一例を説明する要部断面図である。板部材
制御電極4を構成する帯状電極素子4Aの間隙保持部材
10側には溝4dが形成されている。帯状電極素子4A
には電子ビーム通過孔4aを有し、かつ背面基板側に凹
部4cが形成されている。溝4dは電子ビーム通過孔4
a、凹部4cと共にエッチング加工などで形成される。
参照符号4bは背面基板と当接する脚部を示す。帯状電
極素子4Aに溝4dを設けることで間隙保持部材10の
位置合わせが容易になる。
よび背面基板の組合せ構造の一例を説明する要部断面図
である。この構成例では、間隙保持部材10が背面基板
1と接合する部分(底辺)に溝10aが形成されてい
る。この溝10a内に帯状電極素子4Aが位置する。こ
の構成により、帯状電極素子4Aは間隙保持部材10に
より必要以上に押圧されることがなく、クラックや破断
の発生が防止される。
式的に説明する展開斜視図である。参照符号1背面基
板、同21は前面基板を示す。背面基板1の内面には一
方向(y方向)に延在し前記一方向に交差する他方向
(x方向)に並設された多数本の陰極配線2を有する。
この陰極配線2の上にはカーボンナノチューブ等の電子
源を有する。そして、陰極配線2と交差する他方向(x
方向)に延在し上記一方向(y方向)に並設された複数
の帯状電極素子からなる板部材制御電極4が設置されて
いる。また、前面基板21の内面には陽極および蛍光体
を有する。背面基板1と前面基板21は外枠9で封止さ
れている。
内枠6の間にゲッター室が形成され、このゲッター室に
ゲッター13は収容されている。陰極配線2には陰極配
線引出し線20から映像信号が供給される。板部材制御
電極4には、その制御電極引出し端子40から制御信号
(走査信号)が供給される。
説明図である。図中に破線で示した領域は表示領域であ
り、この表示領域に陰極配線2と板部材制御電極4(帯
状電極素子(4A)が互いに交差して配置されてn×m
のマトリクスが形成されている。マトリクスの各交差部
は単位画素を構成し、図中の“R”,“G”,“B”の
1グループでカラー1画素を構成する。陰極配線2は陰
極配線引出し線20(X1,X2,・・・Xn)で映像
駆動回路200に接続され、板部材制御電極4は制御電
極引出し線40(Y1,Y2,・・・Ym)で走査駆動
回路400に接続されている。
像信号201が入力され、走査駆動回路400には同様
に走査信号(同期信号)401が入力される。
2とで順次選択された所定の画素が所定の色光で発光
し、2次元の映像を表示する。本構成例の表示装置によ
り、比較的低電圧で高効率のフラットパネル型の表示装
置が実現される。
たことで、平行する多数の帯状電極素子で構成した板部
材制御電極の組立て工程での取扱いが容易になり、帯状
電極素子のクラックや破断の発生が低減し、作業性や製
品の歩留りが向上する。また、外枠と内枠の間にゲッタ
ー室を設けてゲッターを収容することにより、表示装置
の封着工程での加熱処理でゲッターを機能させて真空度
を向上し、長時間にわたって所要の真空度を維持できる
高信頼性の表示装置を提供することができる。
面パネル側の要部構成を模式的に説明する平面図であ
る。
る。
である。
工程での到達真空度の実験結果の説明図である。
る。
例の説明図である。
置構造の一例を模式的に説明する断面図である。
置構造の他例を模式的に説明する断面図である。
一体化して一つの制御電極部品とした構成例の説明図で
ある。
部品を背面基板に設置する構造例を説明する図10の
(a)におけるB−B’線に沿った断面に相当する断面
図である。
ある。
の一例を説明する要部断面図である。
板の組合せ構造の一例を説明する要部断面図である。
する展開斜視図である。
る。
背面基板の平面図である。
する手段としての間隔保持部材の設置状態の一例を模式
的に説明する斜視図である。
Claims (16)
- 【請求項1】陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板
と、 一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設さ
れ、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域
内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に
延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を
前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有する複数本
の帯状電極素子を平行配列した板部材制御電極を内面に
有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面
基板と、 前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回
して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を
有すると共に、 前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背面基
板に前記板部材制御電極を構成する帯状電極素子の両端
領域を固定する内枠を有したことを特徴とする表示装
置。 - 【請求項2】前記外枠と前記内枠の前記前面基板および
前記背面基板の面と直交する方向の高さが、前記内枠の
少なくとも一部が前記外枠よりも低いことを特徴とする
請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項3】前記内枠が複数の部材を枠状に組合せて一
体化されていることを特徴とする請求項1または2に記
載の表示装置。 - 【請求項4】前記内枠を構成する複数の部材は平行する
一方の2辺と他方の2辺で構成され、前記一方および他
方の各2辺の端部に、前記前面基板および前記背面基板
の面と直交する方向で相補的に係合する傾斜面を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。 - 【請求項5】陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板
と、 一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設さ
れ、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域
内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に
延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を
前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有する複数本
の板部材制御電極を内面に有して前記前面基板と所定の
間隔をもって対向する背面基板と、 前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回
して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を
有すると共に、 前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背面基
板に前記板部材制御電極の両端部分を固定する内枠を有
し、 前記内枠で囲まれる前記表示領域に設置されて前記前面
基板と前記背面基板の間隔を保持する複数の間隔保持部
材を備えたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項6】前記外枠と前記内枠の前記前面基板および
前記背面基板の面と直交する方向の高さが、前記内枠の
少なくとも一部が前記外枠よりも低いことを特徴とする
請求項5に記載の表示装置。 - 【請求項7】前記内枠の平行する一方の2辺の対向面に
前記複数の間隔保持部材を所定の位置に係合するための
溝を有することを特徴とする請求項5または6に記載の
表示装置。 - 【請求項8】前記複数の間隔保持部材が、前記内枠の平
行する一方の2辺の対向面にガラスフリットによって前
記所定の位置に固定されていることを特徴とする請求項
5または6に記載の表示装置。 - 【請求項9】前記内枠の前記背面基板に有する前記板部
材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状電
極素子のそれぞれを位置決めするための溝を有すること
を特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の表示装
置。 - 【請求項10】前記内枠の前記背面基板に有する前記板
部材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状
電極素子のそれぞれを所定の位置に固定するフリットガ
ラスを有することを特徴とする請求項5乃至8の何れか
に記載の表示装置。 - 【請求項11】前記間隔保持部材の前記背面基板に有す
る前記板部材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電
極の帯状電極素子のそれぞれを位置決めするための溝を
有することを特徴とする請求項5乃至10の何れかに記
載の表示装置。 - 【請求項12】前記内枠の前記背面基板の上に当該内枠
と共に前記板部材制御電極を挟持して固定する押さえ板
を有することを特徴とする請求項5乃至11の何れかに
記載の表示装置。 - 【請求項13】前記背面基板に前記押さえ板を収容する
溝を有することを特徴とする請求項12に記載の表示装
置。 - 【請求項14】陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板
と、 一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設さ
れ、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域
内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に
延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を
前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有する複数本
の帯状電極素子を平行配列した板部材制御電極を内面に
有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面
基板と、 前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回
して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を
有すると共に、 前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背面基
板に前記板部材制御電極を構成する帯状電極素子の両端
領域を固定する内枠を備え、 前記外枠と前記内枠の間にゲッター室を有し、前記外枠
の内部における前記前面基板と前記背面基板の間を真空
封止したことを特徴とする表示装置。 - 【請求項15】前記内枠と前記外枠の間、かつ各角部が
隣接する少なくとも1箇所に前記内枠を所定の位置に位
置決めすると共に、ゲッターの移動を抑制するための突
起部材を有することを特徴とする請求項14に記載の表
示装置。 - 【請求項16】前記ゲッター室にゲッターを固定するた
めの接着剤を有することを特徴とする請求項14、15
の何れかに記載の表示装置。
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