JP2752137B2 - フラットディスプレイ - Google Patents

フラットディスプレイ

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JP2752137B2
JP2752137B2 JP1068057A JP6805789A JP2752137B2 JP 2752137 B2 JP2752137 B2 JP 2752137B2 JP 1068057 A JP1068057 A JP 1068057A JP 6805789 A JP6805789 A JP 6805789A JP 2752137 B2 JP2752137 B2 JP 2752137B2
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克美 寺田
五郎 濱岸
和彦 竹内
大祐 竹森
貴司 池田
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は大画面TV用のフラットディスプレイに関する
ものである。
(従来技術) ハイビジョン用大画面の壁かけTVを目指して、各種方
式のフラットディスプレイが研究されている。ディスプ
レイデバイスとして一般に使用されているCRTは、高速
の電子ビームが蛍光体を照射して励起するから、画質の
点から考えると最も優れている。しかし、40インチ以上
のハイビジョンTV用セットとなると、重量170kg、奥行8
50mmを越えるため、一般家庭用としては受け入れ難い。
カソードから高速電子ビームを放出し、これをXYマト
リクス電極によって、蛍光面の所定アドレスを叩く様に
した電子ビーム方式のフラットディスプレイが提案され
ている(米国特許第4719388号及び特開昭61−24248
9)。
第12図は上記米国特許に係るフラットディスプレイの
構成を示している。これは内面に蛍光面を具えた前面パ
ネル(10)と内面にバック電極(32)を具えた背面パネ
ル(16)とによって形成した扁平な空間に、ライン状フ
ィラメントカソード(14)とアドレス電極基板(12)を
配備すると共に、フィラメントカソード(14)とアドレ
ス電極基板(12)との間に、これ等と平行にグリッド状
の加速電極(42)を配備したものである。アドレス電極
基板(12)の基体(25)には多数のアパチャー(24)が
開けられ、該アパチャー(24)に従って基体(25)の一
方の表面にXYマトリクスの一方向に延びるアドレス電極
(26)を配備する。基体(25)の他方の表面には前記ア
ドレス電極(26)とは直交する方向に延びる第2アドレ
ス電極(28)を配備している。該装置の動作は2つのア
ドレス電極(26)(28)に同時にプラス電圧が印加され
た箇所において、アパチャー(24)からビームを引き出
し、高電圧に印加された前面パネル(10)の蛍光面を照
射し発光させるものである。
この方式は基本的にはCRTと同じ原理であるから、フ
ラットディスプレイの他方式、例えばプラズマディスプ
レイパネル(POP)方式、液晶ディスプレイ(LCD)方
式、蛍光表示管(VFD)方式等と比べて高画質が得られ
る。
(解決すべき問題点) 高速電子ビーム方式の場合、ディスプレイ内部は10-6
Torrの真空状態に維持されるから、前面及び背面パネル
には、大気圧によって大なる圧縮力が加わる。ディスプ
レイが小形であれば、パネルのガラス厚さを増すこと
で、必要な耐圧が得られたが、第12図に示す構造のハイ
ビジョン用の大型ディスプレイでは、ガラス板厚を増す
と、重量は非常に大きくなる問題がある。
(目 的) 本発明は爆縮を防止できる電子ビーム方式フラットデ
ィスプレイを提供することを目的とする。
更に本発明は、カラー画像の画質を向上した電子ビー
ム式フラットディスプレイを提供することを目的とす
る。
(構 成) 本願の第1の発明は、内面に蛍光面を具えた前面パネ
ル(10)と背面パネル(16)との間の扁平な空間に、背
面パネル側にライン状フィラメントカソード(14)、前
面パネル側にアドレス電極基板(12)を配置すると共
に、アドレス電極基板(12)の基体(25)に多数のアパ
チャー(24)を開け、該アパチャー(24)に従って、基
体(25)の一方の表面にXYマトリクスの一方のアドレス
電極(26)、基体(25)の他方の表面に前記アドレス電
極(26)とは直角方向に延びる第2アドレス電極(28)
を配設して、背面パネル(16)内面には前記ライン状フ
ィラメントカソード(14)の1本又は複数本毎にアドレ
ス電極基板(12)に達する高さのスペーサ条(30)を複
数突設すると共に、該スペーサ条(30)には隣接するス
ペーサ条(30)との間を繋ぐ補助スペーサ(34)を配設
し、該補助スペーサ(34)の上面に形成した凹部(35)
に前記ライン状フィラメントカソード(14)を嵌入して
いることを特徴とする。
本願の第2の発明は、内面に蛍光面を具えた前面パネ
ル(10)と背面パネル(16)との間の扁平な空間に、背
面パネル側にライン状フィラメントカソード(14)、前
面パネル側にアドレス電極基板(12)を配置すると共
に、アドレス電極基板(12)の基体(25)に多数のアパ
チャー(24)を開け、該アパチャー(24)に従って、基
体(25)の一方の表面にXYマトリクスの一方のアドレス
電極(26)、基体(25)の他方の表面に前記アドレス電
極(26)とは直角方向に延びる第2アドレス電極(28)
を配設して、背面パネル(16)内面には前記ライン状フ
ィラメントカソード(14)の1本又は複数本毎にアドレ
ス電極基板(12)に達する高さのスペーサ条(30)を突
設し、アドレス電極基板(12)と前面パネル(10)との
間の間隔に、アドレス電極基板(12)のアパチャー(2
4)と一致する位置にアパチャー(38)を開けたアパチ
ャー基板(36)を配備し、前面パネル(10)と背面パネ
ル(16)とをアパチャー基板(36)、アドレス電極基板
(12)、スペーサ条(30)によって支持し、爆縮を防止
したことを特徴とする。
本願の第3の発明は、内面に蛍光面を具えた前面パネ
ル(10)と背面パネル(16)との間の扁平な空間に、背
面パネル側にライン状フィラメントカソード(14)、前
面パネル側にアドレス電極基板(12)を配置すると共
に、アドレス電極基板(12)の基体(25)に多数のアパ
チャー(24)を開け、該アパチャー(24)に従って、基
体(25)の一方の表面にXYマトリクスの一方のアドレス
電極(26)、基体(25)の他方の表面に前記アドレス電
極(26)とは直角方向に延びる第2アドレス電極(28)
を配設して、背面パネル(16)内面には前記ライン状フ
ィラメントカソード(14)の1本又は複数本毎にアドレ
ス電極基板(12)に達する高さのスペーサ条(30)を突
設し、該スペーサ条(30)はアドレス電極基板(12)側
が徐々に幅狭に形成され、スペーサ条(30)の両側面は
背面パネル(16)の板面に対して傾斜していることを特
徴とする。
更に具体的には、アドレス電極(26)と第2アドレス
電極(28)がアドレス電極基板(12)の基体(25)を挟
んで重なり合う部分には、1以上のアパチャーが開設さ
れていることを特徴とする。
(作用効果) 本願の発明によれば、ライン状フィラメントカソード
(14)は常時電子を放出しているが、アドレス電極基板
(12)のアドレス電極(26)(28)にアドレス信号電圧
が加わると、アドレス位置のアパチャー(24)にカソー
ド(14)から電子ビーム(40)が引き寄せられ、アドレ
ス電極基板(12)のアパチャー(24)を経て蛍光面上の
対応位置を叩く。また、背面パネル(16)内面に突設し
たスペーサ条(30)は、背面パネルの機械的強度を高め
て、大気圧による圧縮に対して耐圧を向上させている。
そして、本願の第1の発明によれば、隣接するスペー
サ条(30)との間を繋ぐ補助スペーサ(34)を配設し、
その上面に形成した凹部(35)にカソード(14)を嵌入
しているので、カソード(14)の弛み及び上下振動によ
る第2アドレス電極(28)との接触を防止している。
また、本願の第2の発明によれば、アパチャー基板
(36)を配備した場合、電子ビーム(40)は連通する2
つのアパチャー(24)(38)を通過して蛍光面を叩き、
蛍光面を発光させると共に、アパチャー基板(36)は前
面パネル(10)の内面を支え、又アパチャー基板自身は
アドレス電極基板(12)を介して背面パネル(16)のス
ペーサ条(30)の先端によって支持されるから、両パネ
ル(10)(16)の耐圧を著しく向上して爆縮を防止する
ことができる。
本願の第3の発明によれば、スペーサ条(30)、背面
パネル(16)及びアドレス電極基板(12)とで囲まれた
部分の電位分布が変化し、中央、左右の何れのアパチャ
ーを通過しても、電子ビームの前面パネル(10)へ当た
る面積にほとんど差異が生じないように、カソード(1
4)から放出される電子ビームの軌道が変化することに
なる。
(実施例) 図面及び以下の説明は本発明の1つの実施例を示すも
のであって、これを特許請求の範囲を減縮するために理
解するべきでない。
フラットディスプレイの前面パネル(10)は横長さ88
0mm、縦長さ497mm、厚さ3〜4mmの大型パネルであっ
て、内面には公知のとおり、赤、青、緑の3原色蛍光体
ドット(18)を1組とするトリプレット(20)が全面に
形成されている。蛍光体ドット及びトリプレットは第1
図に示したとおり規則正しく配置し、多数の平行したト
リプレット列を形成している。前面パネルの内面及び蛍
光体ドット間にはコントラスト向上のためカーボンを塗
布し、それ等の表面は薄いアルミバック(22)で覆い、
帯電を防止する。
第5図の如く、図背面パネル(16)は3〜4mmの厚い
ガラス板によって形成され、周囲を前面パネル(10)の
内面と一体に結合し、ディスプレイパネルユニットを構
成する。
背面パネル(16)の内側には両端をアンカー(15)
(15)(第3図参照)に留めたライン状フィラメントカ
ソード(14)が緊張状態で張られている。カソードは直
径30〜50ミクロンのタングステンワイヤーに酸化バリウ
ム等の電子のエミッター材を塗布したものであって、第
2図の如く、裏面パネル(16)から離れて、接触しない
ようにアンカー(15)に支持されている。カソード(1
4)は蛍光面のトリプレット(20)の1列毎に1本が対
応し、345本が平行に張られる。背面パネル(16)の裏
面には各フィラメントカソード(14)を挟んで両側にス
ペーサ条(30)が約0.3mmの高さに突設され、裏面パネ
ル(16)の内面及びスペーサ条(30)の全長側面を金属
膜によって覆い、背面電極(32)を形成する。
スペーサ状(30)は、アドレス電極基板(12)側が徐
々に幅狭に形成され、スペーサ条の両側面は背面パネル
(16)の板面に対して、対称的に傾斜している。
カソード(14)は公知のとおり零ボルトを中心電圧と
して振幅±2Vの範囲で100KHzの交流が加わり、自由電子
を放出しており、一方背面電極(32)は直流零ボルト或
いはやや高い電位に保たれて、カソード(14)の周面か
ら電子の放出を容易にする。
前面及び背面パネル(10)(16)間にアドレス電極基
板(12)が配置される。これはガラス或いはセラミック
によって形成された厚さ1mmの基体(25)の一方の表面
に蛍光体ドット(18)の列毎にXYマトリックスの一方に
向かうアドレス電極(26)を形成し、基板(25)の他方
の表面には前記アドレス電極と直交して形成され、その
方向に存在する蛍光体ドット列毎に第2アドレス電極
(28)を形成する。両電極(26)(28)の交差位置は各
蛍光体ドット(18)に対応しており、電極交差位置に於
て、電極及び基体を貫通するアパチャー(24)(24a)
(24b)をアドレス電極基板(12)の全面に亘って形成
する。
アドレス電極(26)は前面パネル(10)の幅方向に存
在する蛍光体ドット列に対応し、3143本が平行に並んで
いる。
第2アドレス電極(28)は縦方向に配列された蛍光体
ドット列の数に対応し、1035本が平行に形成されてい
る。アドレス電極基板(12)は、アパチャー(24)(24
a)(24b)間においてスペーサ条(30)の先端に支持さ
れ、必要により接着されて撓み振動が防止されており、
背面パネル(16)の内面から0.3mmの高さに支えられて
いる。スペーサ条(30)には、全長の数ケ所に於て、隣
接するスペーサ条との間を繋ぐ短い補助スペーサ(34)
が形成され、該補助スペーサ(34)の上面中央に形成し
た凹み(35)へフィラメントカソード(14)を嵌め、カ
ソード(14)の弛み及び上下振動による第2アドレス電
極(28)との接触を防止している。カソード(14)と補
助スペーサ(34)との接触は凹み(35)に於ける点接触
であるから、カソード(14)は補助スペーサと接触して
も熱伝導による温度低下は殆んど起こらず、電子放出に
支障はない。
カソード(14)は赤、青、緑の3つの蛍光体ドット
(18)からなる1トリプレット(20)に対応しているか
ら、2つのスペーサ条(30)(30)の間隔中にはカソー
ド(14)を中心として3つのアパチャー(24)(24a)
(24b)が対称的に開口している。中央のアパチャー(2
4)はカソード(14)の真上に位置するから、アパチャ
ー真上のB蛍光体ドット(18)へアドレスがあったとき
には、電子ビームを放出することは容易である。
両側のR、G蛍光体ドット(18)に対しては、電子ビ
ーム(40)は一旦側方へ伸びた後、電極(26)(28)に
引かれてアパチャー(24)の方向へ90゜の方向転換する
ことになる。R蛍光体ドット(18)に対応するアドレス
電極に30ボルトを加え、中央及び他の側方電極を零ボル
トとしたとき、電子軌道のシミュレーションの結果を、
第5図A、第5図Bに示した。
電子ビーム(40)は支障なく側方へ流れ、アパチャー
延長上のR蛍光体ドット(18)を叩くことは確認され
た。
第5図Aは、電子ビーム(40)が、フイラメントカソ
ード(14)の真上のB蛍光体ドットに対応するアパーチ
ャ(24)を通過する状態を示し、第5図Bは、電子ビー
ムが左のR蛍光体ドットに対応するアパチャー(24a)
を通過する状態を示している。
第5図A、5図Bから、電子ビーム(40)が、真上の
アパーチャ(24)を通過する場合も、両側のアパーチャ
(24a)(24b)を通過する場合でも、電子ビームが各ア
パチャーの延長上の蛍光体ドットに当たる面積はそれほ
ど差異はなく、画素を確実に叩き明るく鮮明な画像を得
られることを確認した。
ところが、第6図A、第6図Bに示す如く、電子ビー
ム(40)が各アパチャー延長上の蛍光体ドットに当たる
面積に大きな差異が生じ、画像のチラつき等の不都合の
あることが判った。
第5図A、第5図Bの如く、スペーサ条(30)の側面
が傾斜していることにより、スペーサ条(30)、 背面パネル(16)及びアドレス電極基板(12)とで囲
まれた部分の電位分布が変化し、中央、左右の何れのア
パーチャを通過しても、電子ビームの前面パネル(10)
へ当たる面積に殆ど差異は生じない様に、フイラメント
カソード(14)から放出される電子ビームの軌道が変化
すると考えられる。
第7図は本発明の他の実施例を示している。前面パネ
ル(10)とアドレス電極基板(12)とは1mm以下の間隔
がある。第7図に示す如くガラス、セラミックス等の絶
縁材料によって形成したアパチャー基板(36)を前面パ
ネル(10)とアドレス電極基板(12)との間に配置し、
アドレス電極基板(12)のアパチャー(24)と一致する
位置にアパチャー(38)を全面に形成する。アパチャー
基板(36)はアパチャー(38)を形成しているから、電
子ビームが2つのアパチャー(24)(38)を通過して蛍
光体ドット(18)を叩くことを全く妨害しない。しかも
前面パネル(10)と背面パネル(16)との間をスペーサ
条(34)、アドレス電極基板(12)、アパチャー基板
(36)によって直接に支持するから、パネルの耐圧構造
を著しく向上するものである。
第8図は本発明の更に他の実施例であって、アパチャ
ー基板(36)に加工されたアパチャー(38)の内径は、
アドレス電極基板(12)のアパチャー(24)よりも稍小
径に形成した点及び前面パネル側に形成すべきXYマトリ
クスの一方のアドレス電極(26)を、アパチャー基板
(36)の下表面に形成した点で、第7図の実施例を改良
したものである。
第8図の実施例では、アドレス電極基板(12)のアパ
チャー(24)内に露出するアドレス電極(26)の面積は
増えるから、電子ビームの引き寄せが容易となり、従っ
てアドレス電極(26)に印加すべき電圧を低めることが
でき、消費電力の節減に有効である。
蛍光面がモノクローム発光の場合、アドレス電極基板
(12)及びアパチャー基板(36)に加工すべきアパチャ
ー(24)(38)は、蛍光面の画素の大きさであって、画
素と同一ピッチに形成すればよい。この場合、背面パネ
ル(16)の内面に突出するスペーサ条(30)は画素の1
ピッチ又は複数ピッチの間隔で配設される。
上記の実施例は、第9図Aに示す様に、アドレス電極
基板(12)の上に於て、アドレス電極(26)と第2アド
レス電極(28)とが基体(25)を挟んで、重なり合う位
置の中央部に1個のアパチャー(24)を開設している場
合であるが、この場合、アパチャーや各電極の製造時に
おける誤差の累積により、第9図Bの如く、電極(26)
と(28)の交差部の中央から、アパチャー(3)の位置
にズレが生じ、位置ずれが極端な場合は、第9図Cのご
とく、電極(26)と(28)との交差部からアパチャーが
外れる。これは全く光らない画素が生じることを意味す
る。
上記の問題を解決するには、アドレス電極基板(12)
の基体(25)に、隣合うアパチャーが重ならない様に密
なるピッチで規則正しくアパチャー(24)を開設し、電
極(26)と(28)の交差部に対応して、1以上のアパチ
ャーを対応させれば可い。
例えば、第10図の如く、 アパチャー(24)の直径をDa、隣合うアパチャー間の
最短距離をIa、 第2アドレス電極(28)の幅をWxg、電極(28)(2
8)間の隙間幅をIxg、第2アドレス電極のピッチをPx
g、 アドレス電極(26)の幅をWy8、電極(28)(26)間
の隙間幅をIy8、アドレス電極のピッチをPygとする。
Wxg=k×(Da+Ia) Ixg=l×(Da+Ia) Pxg=(k+l)×(Da+Ia) Wyg=m×(Da+Ia) Iyg=n×(Da+Ia) Pyg=(m+n)×(Da+Ia) 但し、k、l、m、nは整数 となる様に、各部寸法を決定すれば可い。
即ち、アドレス電極(26)、第2アドレス電極(28)
の夫々の幅、隙間幅、ピッチがアパチャー(24)の直径
と、隣り合うアパチャーの最短距離の和(Da+Ia)の整
数倍になる様に決める。
第10図は、k=3 l=1 m=4 n=1の場合で
ある。
第11図は、アパチャー(24)の断面が長方形の場合で
ある。
アパチャー(24)のアドレス電極(26)方向の幅をWa
x、第2アドレス電極(28)方向の幅をWay、アドレス電
極(26)方向に隣り合うアパチャー間の距離をIax、第
2アドレス電極(28)方向に隣り合うアパチャー間の距
離をIayとし、 第2アドレス電極(28)の幅をWxg、電極(28)(2
8)間の隙間をIxg、ピッチをPxg、 アドレス電極(26)の幅をWyg、電極(26)(26)間
の隙間をIyg、ピッチをPygとする。
Wxg=k×(Wax+Iax) Ixg=l×(Wax+Iax) Pxg=(k+l)×(Wax+Iax) Wyg=m×(Way+Iay) Iyg=n×(Way+Iay) Pyg=(m+n)×(Way+Iax) 但し、k、l、m、nは整数 となる様に、各部寸法を決定すれば可い。
即ち、第2アドレス電極(28)の幅Wxg、電極(28)
(28)間の距離Ixg、ピッチPxgがアパチャー(24)のア
ドレス電極(26)方向の幅Waxと、アドレス電極(26)
方向に隣り合う電極間Iaxの隙間の和(Wax+Iax)の整
数倍になると共に、 アドレス電極(26)の幅Wyg、アドレス電極(26)(2
6)間の隙間Iyg、ピッチPygがアパチャー(24)の第2
アドレス電極(28)方向の幅Wayと、第2アドレス電極
(28)方向に隣り合う電極間の隙間Iayの和(Way+Ia
y)の整数倍になる様に決める。
第11図は、k=3 l=1 m=4 n=1の場合で
ある。
本発明は、上記説明及び図面の記載に限定されること
はなく、当業者であれば特許請求の範囲に記載の範囲内
で各種実施例を得ることは容易であり、それ等は本発明
の具体例であると解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図はフラットディスプレイの要部を示す斜面図、第
2図は第1図II−II線に沿う拡大断面図、第3図は背面
パネルの内面を示す平面図、第4図は背面パネルの拡大
斜面図、第5図A及び第5図Bは、スペーサ条の側面が
傾斜しているときの電子ビームの前面パネルへの当たり
状態の説明図、第6図A、第6図Bはスペーサ条の側面
が垂直であるときの電子ビームの前面パネルへの当たり
状態の説明図、第7図、第8図はアパチャー基板を配備
した他の実施例の断面図、第9図A、第9図B、第9図
Cはアパチャーとアドレス電極及び第2アドレス電極の
位置関係の説明図、第10図は円形アパチャーの配列状態
の説明図、第11図は矩形アパチャーの配列状態の説明
図、第12図は従来例の斜視図である。 (10)……前面パネル (12)……アドレス電極基板 (14)……フィラメントカソード (16)……背面パネル (24)……アパチャー (26)(28)……アドレス電極 (30)……スペーサ条 (36)……アパチャー基板 (38)……アパチャー
フロントページの続き (72)発明者 濱岸 五郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 竹内 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 竹森 大祐 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 池田 貴司 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−73837(JP,A) 特開 昭62−290043(JP,A) 特開 昭57−202632(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光面を具えた前面パネル(10)と
    背面パネル(16)との間の扁平な空間に、背面パネル側
    にライン状フィラメントカソード(14)、前面パネル側
    にアドレス電極基板(12)を配置すると共に、アドレス
    電極基板(12)の基体(25)に多数のアパチャー(24)
    を開け、該アパチャー(24)に従って、基体(25)の一
    方の表面にXYマトリクスの一方のアドレス電極(26)、
    基体(25)の他方の表面に前記アドレス電極(26)とは
    直角方向に延びる第2アドレス電極(28)を配設して、
    背面パネル(16)内面には前記ライン状フィラメントカ
    ソード(14)の1本又は複数本毎にアドレス電極基板
    (12)に達する高さのスペーサ条(30)を複数突設する
    と共に、該スペーサ条(30)には隣接するスペーサ条と
    の間を繋ぐ補助スペーサ(34)を配設し、該補助スペー
    サ(34)の上面に形成した凹部(35)に前記ライン状フ
    ィラメントカソード(14)を嵌入していることを特徴と
    するフラットディスプレイ。
  2. 【請求項2】内面に蛍光面を具えた前面パネル(10)と
    背面パネル(16)との間の扁平な空間に、背面パネル側
    にライン状フィラメントカソード(14)、前面パネル側
    にアドレス電極基板(12)を配置すると共に、アドレス
    電極基板(12)の基体(25)に多数のアパチャー(24)
    を開け、該アパチャー(24)に従って、基体(25)の一
    方の表面にXYマトリクスの一方のアドレス電極(26)、
    基体(25)の他方の表面に前記アドレス電極(26)とは
    直角方向に延びる第2アドレス電極(28)を配設して、
    背面パネル(16)内面には前記ライン状フィラメントカ
    ソード(14)の1本又は複数本毎にアドレス電極基板
    (12)に達する高さのスペーサ条(30)を突設し、アド
    レス電極基板(12)と前面パネル(10)との間の間隔
    に、アドレス電極基板(12)のアパチャー(24)と一致
    する位置にアパチャー(38)を開けたアパチャー基板
    (36)を配備し、前面パネル(10)と背面パネル(16)
    とをアパチャー基板(36)、アドレス電極基板(12)、
    スペーサ条(30)によって支持し、爆縮を防止したこと
    を特徴とするフラットディスプレイ。
  3. 【請求項3】内面に蛍光面を具えた前面パネル(10)と
    背面パネル(16)との間の扁平な空間に、背面パネル側
    にライン状フィラメントカソード(14)、前面パネル側
    にアドレス電極基板(12)を配置すると共に、アドレス
    電極基板(12)の基体(25)に多数のアパチャー(24)
    を開け、該アパチャー(24)に従って、基体(25)の一
    方の表面にXYマトリクスの一方のアドレス電極(26)、
    基体(25)の他方の表面に前記アドレス電極(26)とは
    直角方向に延びる第2アドレス電極(28)を配設して、
    背面パネル(16)内面には前記ライン状フィラメントカ
    ソード(14)の1本又は複数本毎にアドレス電極基板
    (12)に達する高さのスペーサ条(30)を突設し、該ス
    ペーサ条(30)はアドレス電極基板(12)側が徐々に幅
    狭に形成され、スペーサ条(30)の両側面は背面パネル
    (16)の板面に対して傾斜していることを特徴とするフ
    ラットディスプレイ。
  4. 【請求項4】アドレス電極(26)と第2アドレス電極
    (28)がアドレス電極基板(12)の基体(25)を挟んで
    重なり合う部分には、1以上のアパチャーが開設されて
    いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載のフラットディスプレイ。
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