JP2003031165A - 表示装置 - Google Patents
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- JP2003031165A JP2003031165A JP2001215504A JP2001215504A JP2003031165A JP 2003031165 A JP2003031165 A JP 2003031165A JP 2001215504 A JP2001215504 A JP 2001215504A JP 2001215504 A JP2001215504 A JP 2001215504A JP 2003031165 A JP2003031165 A JP 2003031165A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 陰極配線と制御電極の間のギャップを均一と
して、かつ張力を印加した制御電極を前面基板との間の
真空封止を損なうことなく背面基板1に対して充分な固
定を実現した信頼性の高い表示装置を提供する。 【解決手段】 電子源を有する複数の陰極配線2とと交
差して電位差により電子源からの電子の放出量を制御す
る複数の制御電極4とを有する背面パネル100と、陽
極および蛍光体を有する前面パネルと、背面パネル10
0と前面パネルの周縁に介挿されて両者を所定の間隙を
以て貼り合わせ固定する封止枠300を備え、制御電極
4は陰極配線2と交差する領域に電子源からの電子を前
面パネル側に通過させる1または複数の開孔を有する帯
状板部材であり、制御電極4はその両端部近傍の固定領
域で背面パネル100に固着剤で固定されているととも
に、制御電極4の長手方向単位長さあたりの両端部近傍
の固定領域の面積が陰極配線2と交差する領域の長手方
向単位長さあたりの面積より小なる面積を有する。
して、かつ張力を印加した制御電極を前面基板との間の
真空封止を損なうことなく背面基板1に対して充分な固
定を実現した信頼性の高い表示装置を提供する。 【解決手段】 電子源を有する複数の陰極配線2とと交
差して電位差により電子源からの電子の放出量を制御す
る複数の制御電極4とを有する背面パネル100と、陽
極および蛍光体を有する前面パネルと、背面パネル10
0と前面パネルの周縁に介挿されて両者を所定の間隙を
以て貼り合わせ固定する封止枠300を備え、制御電極
4は陰極配線2と交差する領域に電子源からの電子を前
面パネル側に通過させる1または複数の開孔を有する帯
状板部材であり、制御電極4はその両端部近傍の固定領
域で背面パネル100に固着剤で固定されているととも
に、制御電極4の長手方向単位長さあたりの両端部近傍
の固定領域の面積が陰極配線2と交差する領域の長手方
向単位長さあたりの面積より小なる面積を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空中への電子放
出を利用した表示装置に係り、特に、電子源とこの電子
源からの電子の放出量を制御する制御電極の間隔を高精
度に保持して安定した電子放出量の制御を可能として表
示特性を向上した表示装置に関する。
出を利用した表示装置に係り、特に、電子源とこの電子
源からの電子の放出量を制御する制御電極の間隔を高精
度に保持して安定した電子放出量の制御を可能として表
示特性を向上した表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高輝度、高精細に優れたディスプレイデ
バイスとして従来からカラー陰極線管が広く用いられて
いる。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画
質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、
省スペースの平板状ディスプレイ(パネルディスプレ
イ)の要求が高まっている。
バイスとして従来からカラー陰極線管が広く用いられて
いる。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画
質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、
省スペースの平板状ディスプレイ(パネルディスプレ
イ)の要求が高まっている。
【0003】その典型例として液晶表示装置、プラズマ
表示装置などが実用化されている。また、特に、高輝度
化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を
利用した表示装置(以下、電子放出型表示装置、または
電界放出型表示装置と呼ばれる)や、低消費電力を特徴
とする有機ELディスプレイなど、種々の型式のパネル
型表示装置が実用化されつつある。
表示装置などが実用化されている。また、特に、高輝度
化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を
利用した表示装置(以下、電子放出型表示装置、または
電界放出型表示装置と呼ばれる)や、低消費電力を特徴
とする有機ELディスプレイなど、種々の型式のパネル
型表示装置が実用化されつつある。
【0004】このようなパネル型の表示装置のうち、上
記電界放出型表示装置には、C.A.Spindtらに
より発案された電子放出構造をもつもの、メタル−イン
シュレータ−メタル(MIM)型の電子放出構造をもつ
もの、量子論的トンネル効果による電子放出現象を利用
する電子放出構造(表面伝導型電子源とも呼ばれる)を
もつもの、さらにはダイアモンド膜やグラファイト膜、
カーボンナノチューブの持つ電子放出現象を利用するも
の、等が知られている。
記電界放出型表示装置には、C.A.Spindtらに
より発案された電子放出構造をもつもの、メタル−イン
シュレータ−メタル(MIM)型の電子放出構造をもつ
もの、量子論的トンネル効果による電子放出現象を利用
する電子放出構造(表面伝導型電子源とも呼ばれる)を
もつもの、さらにはダイアモンド膜やグラファイト膜、
カーボンナノチューブの持つ電子放出現象を利用するも
の、等が知られている。
【0005】図13は電界放出型の表示装置の一構成例
を説明する断面図、図14は1画素の電子放出源とその
電子放出量を制御する制御電極まわりの構成例の説明図
である。電界放出型表示装置は、内面に電界放出型の電
子源と制御電極を形成した背面パネル100と、上記背
面パネルと対向する内面に陽極と蛍光体層を備えた前面
パネル200の両者の内周縁に封止枠300を介挿して
封止し、当該前面パネル100と背面パネル200およ
び封止枠300で形成される内部を外界の気圧より低圧
あるいは真空(以下、両者をまとめて真空と言う)にし
て構成される。
を説明する断面図、図14は1画素の電子放出源とその
電子放出量を制御する制御電極まわりの構成例の説明図
である。電界放出型表示装置は、内面に電界放出型の電
子源と制御電極を形成した背面パネル100と、上記背
面パネルと対向する内面に陽極と蛍光体層を備えた前面
パネル200の両者の内周縁に封止枠300を介挿して
封止し、当該前面パネル100と背面パネル200およ
び封止枠300で形成される内部を外界の気圧より低圧
あるいは真空(以下、両者をまとめて真空と言う)にし
て構成される。
【0006】背面パネル100はガラスあるいはアルミ
ナ等を好適とする背面基板1の上に電子源をもつ複数の
陰極配線2と、絶縁層3を介して陰極配線2に交差して
設けた制御電極4を有する。そして、陰極配線2と制御
電極4との間の電位差で電子源からの電子の放出量(オ
ン・オフを含む)を制御する。また、前面パネル200
はガラス等の光透過性の材料で形成された前面基板5の
上に陽極7と蛍光体6とを有する。封止枠300は背面
パネル100と前面パネル200との内周縁にフリット
ガラスなどの接着材で固着される。背面パネル100と
前面パネル200および封止枠300で形成される内部
は、例えば10-5〜10-7Torrの真空に排気され
る。背面パネル100と前面パネル200の間の間隙は
間隙保持部材9により保持される。
ナ等を好適とする背面基板1の上に電子源をもつ複数の
陰極配線2と、絶縁層3を介して陰極配線2に交差して
設けた制御電極4を有する。そして、陰極配線2と制御
電極4との間の電位差で電子源からの電子の放出量(オ
ン・オフを含む)を制御する。また、前面パネル200
はガラス等の光透過性の材料で形成された前面基板5の
上に陽極7と蛍光体6とを有する。封止枠300は背面
パネル100と前面パネル200との内周縁にフリット
ガラスなどの接着材で固着される。背面パネル100と
前面パネル200および封止枠300で形成される内部
は、例えば10-5〜10-7Torrの真空に排気され
る。背面パネル100と前面パネル200の間の間隙は
間隙保持部材9により保持される。
【0007】背面パネル100に有する陰極配線2と交
差する制御電極4の間には絶縁層3が介挿され、制御電
極の各交差部に開孔(グリッドホール)4aを有してい
る。この開孔4aは電子源2aから放出される電子を陽
極側に通過させる。一方、陰極配線2の上記交差部には
電子源2aを有し、制御電極4の開孔4aに対応する部
分では絶縁層3が除去されている。上記電子源は、例え
ばカーボンナノチューブ(CNT)、あるいはダイアモ
ンドライクカーボン(DLC)、その他の電界放出カソ
ードで構成される。
差する制御電極4の間には絶縁層3が介挿され、制御電
極の各交差部に開孔(グリッドホール)4aを有してい
る。この開孔4aは電子源2aから放出される電子を陽
極側に通過させる。一方、陰極配線2の上記交差部には
電子源2aを有し、制御電極4の開孔4aに対応する部
分では絶縁層3が除去されている。上記電子源は、例え
ばカーボンナノチューブ(CNT)、あるいはダイアモ
ンドライクカーボン(DLC)、その他の電界放出カソ
ードで構成される。
【0008】なお、電子源として、ここではカーボンナ
ノチューブを用いたものとして示してある。この電子源
2aは、図14に示したように、制御電極4の開孔4a
の直下に設けられている。図14は電子源2aが1画素
あたり1つの場合であるが、これは1個に限るものでは
なく、実際には複数個とするのが一般的である。
ノチューブを用いたものとして示してある。この電子源
2aは、図14に示したように、制御電極4の開孔4a
の直下に設けられている。図14は電子源2aが1画素
あたり1つの場合であるが、これは1個に限るものでは
なく、実際には複数個とするのが一般的である。
【0009】図15は電子源を1画素あたり複数個形成
した表示装置の図14に対応する説明図である。ここで
は、制御電極4に複数の開孔4aを設けてあり、それぞ
れの開孔に対応した陰極配線2上に複数の電子源2aが
配置されている。
した表示装置の図14に対応する説明図である。ここで
は、制御電極4に複数の開孔4aを設けてあり、それぞ
れの開孔に対応した陰極配線2上に複数の電子源2aが
配置されている。
【0010】この背面パネルから出射された電子は、対
向する前面パネル200の蛍光体6に射突する。そし
て、蛍光体6の発光特性に応じた光は前面パネル200
の外部に出射し、表示装置として機能する。
向する前面パネル200の蛍光体6に射突する。そし
て、蛍光体6の発光特性に応じた光は前面パネル200
の外部に出射し、表示装置として機能する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図16は従来の電界放
出型の表示装置の背面パネルの構成例を説明する1画素
部分の拡大断面図である。この形式の表示装置では、そ
の背面パネル100は、背面基板1上に陰極配線2を薄
膜パターニング技法等で形成し、さらにその上に絶縁層
3を塗布して所要の厚さに形成し、画素部分の絶縁層を
除去する。そして、さらに開孔4aを残して絶縁層3の
上に蒸着法やスパッタリング法で制御電極4を形成す
る。
出型の表示装置の背面パネルの構成例を説明する1画素
部分の拡大断面図である。この形式の表示装置では、そ
の背面パネル100は、背面基板1上に陰極配線2を薄
膜パターニング技法等で形成し、さらにその上に絶縁層
3を塗布して所要の厚さに形成し、画素部分の絶縁層を
除去する。そして、さらに開孔4aを残して絶縁層3の
上に蒸着法やスパッタリング法で制御電極4を形成す
る。
【0012】絶縁層3はスクリーン印刷法を用いた塗布
で形成されるため厚みを均一とすることが困難であり、
表示領域の全面にわたってばらつきが無い一様な厚さと
はならない。制御電極4は絶縁層3の表面形状に倣って
形成されるため、図16に強調して示したように、陰極
配線2と制御電極4のギャップはμm単位で制御する必
要があり、矢印で示したように、制御電極4の開孔4a
の周縁での厚さのばらつきは個々の画素における電子放
出性能のばらつきを招く。
で形成されるため厚みを均一とすることが困難であり、
表示領域の全面にわたってばらつきが無い一様な厚さと
はならない。制御電極4は絶縁層3の表面形状に倣って
形成されるため、図16に強調して示したように、陰極
配線2と制御電極4のギャップはμm単位で制御する必
要があり、矢印で示したように、制御電極4の開孔4a
の周縁での厚さのばらつきは個々の画素における電子放
出性能のばらつきを招く。
【0013】また、陰極配線2と制御電極4の交差部分
の間に絶縁層3が存在するので容量が形成される。絶縁
層3の厚みのばらつきは、容量のばらつきとなると共
に、その厚みが大きくなると高周波駆動の妨げとなる。
そのため、絶縁層3の厚みは薄い程よく、究極的には絶
縁層3を要しない構成とするのが望ましい。従来技術で
はこれらの事項がこの種の表示装置を実用化する際の解
決すべき課題の一つとなっていた。
の間に絶縁層3が存在するので容量が形成される。絶縁
層3の厚みのばらつきは、容量のばらつきとなると共
に、その厚みが大きくなると高周波駆動の妨げとなる。
そのため、絶縁層3の厚みは薄い程よく、究極的には絶
縁層3を要しない構成とするのが望ましい。従来技術で
はこれらの事項がこの種の表示装置を実用化する際の解
決すべき課題の一つとなっていた。
【0014】この課題を解決する一つの方法として本願
の出願人は、制御電極を別部材として形成した帯状板部
材とし、必要に応じてこの帯状板部材の長手方向に張力
を加え、背面基板に固定した表示装置を提案した(特願
2001−139038、等)。この提案は、陰極配線
と交差する画素構成部分に1または複数の開孔を形成し
た複数の金属製の帯状板部材を当該表示装置の表示領域
を横断するように必要に応じて張力をかけて配置するも
のである。
の出願人は、制御電極を別部材として形成した帯状板部
材とし、必要に応じてこの帯状板部材の長手方向に張力
を加え、背面基板に固定した表示装置を提案した(特願
2001−139038、等)。この提案は、陰極配線
と交差する画素構成部分に1または複数の開孔を形成し
た複数の金属製の帯状板部材を当該表示装置の表示領域
を横断するように必要に応じて張力をかけて配置するも
のである。
【0015】図17は本出願人が検討した表示装置の全
体構成の一例を模式的に説明する斜視図である。この表
示装置は、背面パネル100と前面パネル200を封止
枠300で一体化してある。背面パネル100を構成す
る背面基板の内面には、電子源をもつ陰極配線2がy方
向に延在してx方向に平行して設置されている。陰極配
線2の端部には陰極端子2Tを有する。また、封止枠3
00の内部の表示領域において、陰極配線2の上方には
開孔をもつ制御電極4がx方向に延在してy方向に平行
に設置されている。制御電極の端部には制御電極端子4
0が設けられている。
体構成の一例を模式的に説明する斜視図である。この表
示装置は、背面パネル100と前面パネル200を封止
枠300で一体化してある。背面パネル100を構成す
る背面基板の内面には、電子源をもつ陰極配線2がy方
向に延在してx方向に平行して設置されている。陰極配
線2の端部には陰極端子2Tを有する。また、封止枠3
00の内部の表示領域において、陰極配線2の上方には
開孔をもつ制御電極4がx方向に延在してy方向に平行
に設置されている。制御電極の端部には制御電極端子4
0が設けられている。
【0016】前面パネル200は前面基板5の内面に陽
極と蛍光体が設けられている。ここでは、陰極配線2と
制御電極4の間には絶縁層3を介在させているが、制御
電極4に張力TSを印加して陰極配線との間に間に所定
の間隙を安定的に保持すれば絶縁層3は必須ではなく、
または必要に応じて隣接する1または複数の画素間にの
み設けてもよい。
極と蛍光体が設けられている。ここでは、陰極配線2と
制御電極4の間には絶縁層3を介在させているが、制御
電極4に張力TSを印加して陰極配線との間に間に所定
の間隙を安定的に保持すれば絶縁層3は必須ではなく、
または必要に応じて隣接する1または複数の画素間にの
み設けてもよい。
【0017】制御電極4は鉄または鉄を主成分とする合
金板で形成してある。制御電極4の板厚は10μm〜5
00μm程度が好適であるが、これに限らない。陰極配
線2上にはカーボンナノチューブやカーボンファイバ等
の電子源を有するが、図示は省略した。
金板で形成してある。制御電極4の板厚は10μm〜5
00μm程度が好適であるが、これに限らない。陰極配
線2上にはカーボンナノチューブやカーボンファイバ等
の電子源を有するが、図示は省略した。
【0018】また、背面基板1は無機絶縁物、ガラス、
石英、絶縁物で表面を覆った金属板などが使用できる。
その板厚は、0.5mm〜3mm程度であるが、これに
限るものではない。なお、背面基板と前面基板の間に
は、その対向間隙を規定する間隙保持部材(図13参
照)が設けてある。この間隙保持部材は無機絶縁物、ガ
ラス、石英、絶縁物で表面を被覆した金属板などで構成
される。
石英、絶縁物で表面を覆った金属板などが使用できる。
その板厚は、0.5mm〜3mm程度であるが、これに
限るものではない。なお、背面基板と前面基板の間に
は、その対向間隙を規定する間隙保持部材(図13参
照)が設けてある。この間隙保持部材は無機絶縁物、ガ
ラス、石英、絶縁物で表面を被覆した金属板などで構成
される。
【0019】この種の表示装置の駆動特性に大きく影響
する制御電極4と陰極配線2の空間的な位置関係は、制
御電極4の精密加工で実現できる。制御電極4を金属板
で構成した場合は、感光性レジストを用いたフォトリソ
グラフィ技法によるエッチング処理を採用して開孔4a
を精密に加工することができる。
する制御電極4と陰極配線2の空間的な位置関係は、制
御電極4の精密加工で実現できる。制御電極4を金属板
で構成した場合は、感光性レジストを用いたフォトリソ
グラフィ技法によるエッチング処理を採用して開孔4a
を精密に加工することができる。
【0020】図18は制御電極を背面基板に固定する部
分の拡大図である。制御電極4はその長手方向と直交す
る方向に複数平行に配置され、両端を押さえ部材8によ
り背面基板1に固定される。この押さえ部材8はガラス
板などの絶縁材が好適であり、その下面にフリットガラ
スなどの固着剤10を介挿して制御電極4を背面基板1
に接着固定する。この押さえ部材8は封止枠300の内
側に設けられている。また背面パネル100に設けられ
た制御電極端子40と制御電極4とが接続される。
分の拡大図である。制御電極4はその長手方向と直交す
る方向に複数平行に配置され、両端を押さえ部材8によ
り背面基板1に固定される。この押さえ部材8はガラス
板などの絶縁材が好適であり、その下面にフリットガラ
スなどの固着剤10を介挿して制御電極4を背面基板1
に接着固定する。この押さえ部材8は封止枠300の内
側に設けられている。また背面パネル100に設けられ
た制御電極端子40と制御電極4とが接続される。
【0021】図19は表示装置を構成する背面パネルの
構成を模式的に説明する平面図である。背面パネル10
0を構成するガラス製の背面基板1の内面の表示領域A
Rには複数の陰極配線2と複数の制御電極4が交差して
配置されている。この各交差領域で制御電極4には開孔
が形成されている。図19にはカラー1画素を構成する
R,G,Bの配列状態を示している。表示領域ARの外
側には制御電極4の両端を横断して押さえ部材8が配置
され、図18に示した構造で固定されている。
構成を模式的に説明する平面図である。背面パネル10
0を構成するガラス製の背面基板1の内面の表示領域A
Rには複数の陰極配線2と複数の制御電極4が交差して
配置されている。この各交差領域で制御電極4には開孔
が形成されている。図19にはカラー1画素を構成する
R,G,Bの配列状態を示している。表示領域ARの外
側には制御電極4の両端を横断して押さえ部材8が配置
され、図18に示した構造で固定されている。
【0022】図19では、陰極配線2の一端が封止枠3
00の外側に延在して陰極端子2Tとしているが、この
陰極端子2Tは陰極配線2とは別個に形成してもよいも
のである。同様に、制御電極4の一端を封止枠300の
外側まで延在させて制御電極端子としてもよいが、ここ
では、制御電極端子40を別個に形成し、これに制御電
極4の端部を接続している。そして、表示領域ARおよ
び押さえ部材8の外側を周回させて封止枠300を設置
し、図13に示した前面パネルとの間を真空封止する。
00の外側に延在して陰極端子2Tとしているが、この
陰極端子2Tは陰極配線2とは別個に形成してもよいも
のである。同様に、制御電極4の一端を封止枠300の
外側まで延在させて制御電極端子としてもよいが、ここ
では、制御電極端子40を別個に形成し、これに制御電
極4の端部を接続している。そして、表示領域ARおよ
び押さえ部材8の外側を周回させて封止枠300を設置
し、図13に示した前面パネルとの間を真空封止する。
【0023】このような制御電極の構造では、制御電極
4または制御電極端子40の固定が隣接する制御電極4
または制御電極端子40の隙間と背面基板1との間で行
われる。この隙間は制御電極4または制御電極端子40
の面積に比較して小である。そのため、制御電極4また
は制御電極端子40の固着力が充分に確保されないおそ
れがある。特に、画面サイズが大きくなるほど、制御電
極に印加する張力が大となるため、制御電極4または制
御電極端子40を背面基板1に対する固着を安定的に確
保することが難しい。これが、解決すべき課題の一つと
なっていた。
4または制御電極端子40の固定が隣接する制御電極4
または制御電極端子40の隙間と背面基板1との間で行
われる。この隙間は制御電極4または制御電極端子40
の面積に比較して小である。そのため、制御電極4また
は制御電極端子40の固着力が充分に確保されないおそ
れがある。特に、画面サイズが大きくなるほど、制御電
極に印加する張力が大となるため、制御電極4または制
御電極端子40を背面基板1に対する固着を安定的に確
保することが難しい。これが、解決すべき課題の一つと
なっていた。
【0024】本発明の目的は、上記課題を解決し、陰極
配線(電子源)と制御電極の間のギャップを均一とし
て、帯状板部材で形成した制御電極4を前面基板との間
の真空封止を損なうことなく背面パネル100に対して
充分な固定を実現した信頼性の高い表示装置を提供する
ことにある。
配線(電子源)と制御電極の間のギャップを均一とし
て、帯状板部材で形成した制御電極4を前面基板との間
の真空封止を損なうことなく背面パネル100に対して
充分な固定を実現した信頼性の高い表示装置を提供する
ことにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、開孔を有する帯状板部材で構成した制御
電極を背面パネルに固定する構造において、少なくとも
当該制御電極の固定領域の長手方向単位長さあたりの面
積を表示領域の面積より小さくした。これにより、固着
剤の領域を大きくすることができ、制御電極を充分な固
着力で固定することができる。本発明の典型的な特徴構
成を記述すれば、次のとおりである。
め、本発明は、開孔を有する帯状板部材で構成した制御
電極を背面パネルに固定する構造において、少なくとも
当該制御電極の固定領域の長手方向単位長さあたりの面
積を表示領域の面積より小さくした。これにより、固着
剤の領域を大きくすることができ、制御電極を充分な固
着力で固定することができる。本発明の典型的な特徴構
成を記述すれば、次のとおりである。
【0026】電子源を有する複数の陰極配線と前記陰極
配線と交差して前記陰極配線との間の電位差により前記
電子源からの電子の放出量を制御する複数の制御電極と
を有する背面パネルと、陽極および蛍光体を有する前面
パネルと、前記背面パネルと前記前面パネルの周縁に介
挿されて両者を所定の間隙を以て貼り合わせ固定する封
止枠を備え、前記制御電極は前記陰極配線と交差する領
域に前記電子源からの電子を前記前面パネル側に通過さ
せる1または複数の開孔を有する帯状板部材であり、前
記制御電極はその両端部近傍の固定領域で前記背面パネ
ルに固着剤で固定されているとともに、前記制御電極の
長手方向単位長さあたりの前記両端部近傍の前記固定領
域の面積が前記陰極配線と交差する領域の長手方向単位
長さあたりの面積より小なる面積を有することを特徴と
する。
配線と交差して前記陰極配線との間の電位差により前記
電子源からの電子の放出量を制御する複数の制御電極と
を有する背面パネルと、陽極および蛍光体を有する前面
パネルと、前記背面パネルと前記前面パネルの周縁に介
挿されて両者を所定の間隙を以て貼り合わせ固定する封
止枠を備え、前記制御電極は前記陰極配線と交差する領
域に前記電子源からの電子を前記前面パネル側に通過さ
せる1または複数の開孔を有する帯状板部材であり、前
記制御電極はその両端部近傍の固定領域で前記背面パネ
ルに固着剤で固定されているとともに、前記制御電極の
長手方向単位長さあたりの前記両端部近傍の前記固定領
域の面積が前記陰極配線と交差する領域の長手方向単位
長さあたりの面積より小なる面積を有することを特徴と
する。
【0027】前記固定領域の面積を陰極配線と交差する
領域の面積より小とする一つの手段としては、前記制御
電極の前記固定領域の幅を前記陰極配線と交差する領域
の幅より小とすることができる。また、前記固定領域に
1または複数の開口を形成することで前記固定領域の前
記制御電極の占める面積を実質的に小さくすることがで
きる。
領域の面積より小とする一つの手段としては、前記制御
電極の前記固定領域の幅を前記陰極配線と交差する領域
の幅より小とすることができる。また、前記固定領域に
1または複数の開口を形成することで前記固定領域の前
記制御電極の占める面積を実質的に小さくすることがで
きる。
【0028】固定領域における押さえ部材として前記封
止枠を利用してもよい。また、封止枠とは異なる別部材
を用いることができる。別部材の押さえ部材を用いる場
合は、この押さえ部材を前記封止枠の内側に配置するこ
とで真空封止性能の低下を回避できる。
止枠を利用してもよい。また、封止枠とは異なる別部材
を用いることができる。別部材の押さえ部材を用いる場
合は、この押さえ部材を前記封止枠の内側に配置するこ
とで真空封止性能の低下を回避できる。
【0029】そして、固着剤としては例えばフリットガ
ラスを用いることができる。また、前記制御電極の前記
固定領域の外側に前記制御電極に接続される制御電極端
子を設け、前記制御電極端子を前記固定領域で前記制御
電極に接続する構造とすることができる。あるいは、前
記制御電極の前記固定領域の外側に前記制御電極に接続
される制御電極端子を設け、前記制御電極端子を前記固
定領域より外側で前記制御電極に接続する構造とするこ
ともできる。
ラスを用いることができる。また、前記制御電極の前記
固定領域の外側に前記制御電極に接続される制御電極端
子を設け、前記制御電極端子を前記固定領域で前記制御
電極に接続する構造とすることができる。あるいは、前
記制御電極の前記固定領域の外側に前記制御電極に接続
される制御電極端子を設け、前記制御電極端子を前記固
定領域より外側で前記制御電極に接続する構造とするこ
ともできる。
【0030】また、前記制御電極には長手方向に張力が
印加されている構成とすることもできる。なお、本発明
は、上記の構成および後述する実施例の構成に限定され
るものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく
種々の変更が可能であることは言うまでもない。
印加されている構成とすることもできる。なお、本発明
は、上記の構成および後述する実施例の構成に限定され
るものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく
種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明の表示装置の第1実施例における背面パネルの構成
を模式的に説明する平面図である。背面パネル100を
構成するガラスを好適とする背面基板1の内面の表示領
域ARには複数の陰極配線2と複数の制御電極4が交差
して配置されている。この各交差領域で制御電極4には
複数の開孔が形成されている。図1ではカラー1画素を
構成するR,G,Bの配列状態を示している。
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明の表示装置の第1実施例における背面パネルの構成
を模式的に説明する平面図である。背面パネル100を
構成するガラスを好適とする背面基板1の内面の表示領
域ARには複数の陰極配線2と複数の制御電極4が交差
して配置されている。この各交差領域で制御電極4には
複数の開孔が形成されている。図1ではカラー1画素を
構成するR,G,Bの配列状態を示している。
【0032】陰極配線2の一端は封止枠300の外側に
延在し、ここに陰極端子2Tが形成されている。この陰
極端子2Tの形状は図示したように表示領域から直線状
に引き出された形状に限らず、外部回路からの配線(フ
レキシブルプリント基板等)に対して接続が容易な形
状、例えば先端が拡大された形状等とすることができ
る。表示領域ARの外側で制御電極4の両端が幅狭とさ
れ、一方の端部に有する端子部4Tは背面基板1に形成
された制御電極端子40に接続されている。制御電極4
は帯状板部材で形成されている。
延在し、ここに陰極端子2Tが形成されている。この陰
極端子2Tの形状は図示したように表示領域から直線状
に引き出された形状に限らず、外部回路からの配線(フ
レキシブルプリント基板等)に対して接続が容易な形
状、例えば先端が拡大された形状等とすることができ
る。表示領域ARの外側で制御電極4の両端が幅狭とさ
れ、一方の端部に有する端子部4Tは背面基板1に形成
された制御電極端子40に接続されている。制御電極4
は帯状板部材で形成されている。
【0033】制御電極4の表示領域の外に位置する固定
領域の幅は表示領域における幅より狭くされている。そ
して、制御電極端子40に接続する一方の端部は端子部
4Tとされ、制御電極端子40に接続されている。この
接続部分は圧着溶接、レーザ溶接、半田接続、その他の
既知の接続手段で接続される。接続部分に導電ペースト
を塗布してもよい。そして、制御電極4は固定領域を横
断してガラス板などの押さえ部材8が配置されて押圧し
て固定されている。このとき、固定のためにフリットガ
ラスなどの固着剤を用いている。制御電極4の他端4E
に形成した幅狭部分にも同様の押さえ部材8が設けてあ
り、同様の構造で固定される。尚、制御電極4には長手
方向に張力を印加しない構成とすることもできるが、張
力を印加した方が好ましい。
領域の幅は表示領域における幅より狭くされている。そ
して、制御電極端子40に接続する一方の端部は端子部
4Tとされ、制御電極端子40に接続されている。この
接続部分は圧着溶接、レーザ溶接、半田接続、その他の
既知の接続手段で接続される。接続部分に導電ペースト
を塗布してもよい。そして、制御電極4は固定領域を横
断してガラス板などの押さえ部材8が配置されて押圧し
て固定されている。このとき、固定のためにフリットガ
ラスなどの固着剤を用いている。制御電極4の他端4E
に形成した幅狭部分にも同様の押さえ部材8が設けてあ
り、同様の構造で固定される。尚、制御電極4には長手
方向に張力を印加しない構成とすることもできるが、張
力を印加した方が好ましい。
【0034】図2は図1における制御電極の固定領域の
形状例を拡大した模式図である。図2の(a)の平面図
は図1で説明したものと同様の形状であり、表示領域A
R側方向は幅W1の平行な側縁を有する帯状で、固定領
域を形成した端部側EX方向の幅W2を狭くしてある。
これにより、制御電極4の長手方向単位長さあたりの両
端部近傍の固定領域(図2(a)では電極部4T)の面
積が陰極配線と交差する領域の長手方向単位長さあたり
の面積より小なる面積を有するものとなり、制御電極4
の固定力が図19の構造に比較して大幅に向上し、高い
信頼性をもつ表示装置を提供できる。
形状例を拡大した模式図である。図2の(a)の平面図
は図1で説明したものと同様の形状であり、表示領域A
R側方向は幅W1の平行な側縁を有する帯状で、固定領
域を形成した端部側EX方向の幅W2を狭くしてある。
これにより、制御電極4の長手方向単位長さあたりの両
端部近傍の固定領域(図2(a)では電極部4T)の面
積が陰極配線と交差する領域の長手方向単位長さあたり
の面積より小なる面積を有するものとなり、制御電極4
の固定力が図19の構造に比較して大幅に向上し、高い
信頼性をもつ表示装置を提供できる。
【0035】図2の(b)は同(a)に形状を有する制
御電極4の固定領域(図2(b)では制御電極端子側)
に開口40aを形成したものである。この場合、図2
(a)の場合よりもさらに大きな固定力を達成すること
ができる。この場合、固定領域の幅W2’を図2(a)
の場合より大とすることも可能である。また、図2の
(c)は図2(b)の変形であり、制御電極4の固定領
域の幅は表示領域ARの幅W1と同一とされ、この固定
領域に大きな開口40bを形成したものである。この開
口40bの大きさ、すなわち幅W2”、長さLを調整す
ることで上記した固定力を調整することができる。図2
の(b)(c)における開口形状は矩形に限らず、丸、
楕円あるいは多角形等とすることができる。なお、固定
領域の形状は、表示領域よりも面積が小さくなるもので
あれば、上記の各形状に限らない。
御電極4の固定領域(図2(b)では制御電極端子側)
に開口40aを形成したものである。この場合、図2
(a)の場合よりもさらに大きな固定力を達成すること
ができる。この場合、固定領域の幅W2’を図2(a)
の場合より大とすることも可能である。また、図2の
(c)は図2(b)の変形であり、制御電極4の固定領
域の幅は表示領域ARの幅W1と同一とされ、この固定
領域に大きな開口40bを形成したものである。この開
口40bの大きさ、すなわち幅W2”、長さLを調整す
ることで上記した固定力を調整することができる。図2
の(b)(c)における開口形状は矩形に限らず、丸、
楕円あるいは多角形等とすることができる。なお、固定
領域の形状は、表示領域よりも面積が小さくなるもので
あれば、上記の各形状に限らない。
【0036】上記制御電極4の表示領域での幅W1(幅
寸法a)は、当該制御電極4の配列ピッチPに対して、
W1/P=0.5〜0.95程度とすることで前記した
開口率を確保し、端子部4Tでの制御電極の幅W2(幅
寸法b)は、W2=0.1〜0.6程度とすることで固
着力及び真空封止性能を確保することができる。以下の
実施例でも同様である。
寸法a)は、当該制御電極4の配列ピッチPに対して、
W1/P=0.5〜0.95程度とすることで前記した
開口率を確保し、端子部4Tでの制御電極の幅W2(幅
寸法b)は、W2=0.1〜0.6程度とすることで固
着力及び真空封止性能を確保することができる。以下の
実施例でも同様である。
【0037】図3は本発明の表示装置の第1実施例の要
部構造を説明する説明図である。図3の(a)は要部平
面図、同(b)は側面図、同(c)は同(a)のA−A
線に沿った断面図である。なお、図3では2本の制御電
極の端子部4Tの形成部分のみを示し、図1と同一符号
は同一機能部分に対応する。
部構造を説明する説明図である。図3の(a)は要部平
面図、同(b)は側面図、同(c)は同(a)のA−A
線に沿った断面図である。なお、図3では2本の制御電
極の端子部4Tの形成部分のみを示し、図1と同一符号
は同一機能部分に対応する。
【0038】制御電極4の一端の端子部4Tは制御電極
端子40に重畳している。この重畳部分にガラス製の押
さえ部材8がフリットガラス10を介して設けられてい
る。制御電極4の端子部4Tと制御電極端子40の重畳
部分は押さえ部材8と背面基板1の間でフリットガラス
10により接着固定されている状態を図3の(c)の断
面で示してある。この図からわかるように、フリットガ
ラス10の領域が大きくなるため、固着力を大きくする
ことができる。
端子40に重畳している。この重畳部分にガラス製の押
さえ部材8がフリットガラス10を介して設けられてい
る。制御電極4の端子部4Tと制御電極端子40の重畳
部分は押さえ部材8と背面基板1の間でフリットガラス
10により接着固定されている状態を図3の(c)の断
面で示してある。この図からわかるように、フリットガ
ラス10の領域が大きくなるため、固着力を大きくする
ことができる。
【0039】なお、制御電極4の表示領域では、図示し
ない陰極配線との間に間隙を有しており、当該制御電極
4に印加されている張力あるいは板部材の制御電極4自
身の剛性で陰極配線との間に所定の間隙を保持してい
る。しかし、画面サイズが大きくなった場合は、隣接す
る1画素の間あるいは複数画素の間に陰極配線と制御電
極4を絶縁する絶縁層を設けることで所定の間隙を設定
することができる。
ない陰極配線との間に間隙を有しており、当該制御電極
4に印加されている張力あるいは板部材の制御電極4自
身の剛性で陰極配線との間に所定の間隙を保持してい
る。しかし、画面サイズが大きくなった場合は、隣接す
る1画素の間あるいは複数画素の間に陰極配線と制御電
極4を絶縁する絶縁層を設けることで所定の間隙を設定
することができる。
【0040】封止枠300は上記の押さえ部材8の外側
に位置し、制御電極端子40を横断してフリットガラス
10で背面基板1に固定される。なお、陰極端子側でも
同様に固定される。このように、本実施例によれば、制
御電極4の固定力が大幅に向上し、高い信頼性をもつ表
示装置を提供できる。
に位置し、制御電極端子40を横断してフリットガラス
10で背面基板1に固定される。なお、陰極端子側でも
同様に固定される。このように、本実施例によれば、制
御電極4の固定力が大幅に向上し、高い信頼性をもつ表
示装置を提供できる。
【0041】図4は本発明の表示装置の第2実施例の要
部構造を説明する要部平面図である。図4でも2本の制
御電極4の端子部4Tの形成部分のみを示し、図3と同
一符号は同一機能部分に対応する。本実施例は、制御電
極4の端子部4Tの先端の面積を大きくして制御電極端
子40との接続性を高めたものである。その他の構成は
図3と同様であるので繰り返しの説明はしない。本実施
例によっても、制御電極4の固定力が大幅に向上し、高
い信頼性をもつ表示装置を提供できる。
部構造を説明する要部平面図である。図4でも2本の制
御電極4の端子部4Tの形成部分のみを示し、図3と同
一符号は同一機能部分に対応する。本実施例は、制御電
極4の端子部4Tの先端の面積を大きくして制御電極端
子40との接続性を高めたものである。その他の構成は
図3と同様であるので繰り返しの説明はしない。本実施
例によっても、制御電極4の固定力が大幅に向上し、高
い信頼性をもつ表示装置を提供できる。
【0042】尚、以上説明した各実施例においては、固
定領域で押さえ部材8を用いているが、これを用いずに
フリットガラスなどの固着剤のみで固定してもよい。但
し、押さえ部材8を用いた方が信頼性が向上するので好
ましい。
定領域で押さえ部材8を用いているが、これを用いずに
フリットガラスなどの固着剤のみで固定してもよい。但
し、押さえ部材8を用いた方が信頼性が向上するので好
ましい。
【0043】図5は本発明の表示装置の第3実施例の要
部構造を説明する図1と同様の模式図である。図5の
(a)は要部平面図、同(b)は同(a)の側面図、同
(c)は同(a)のA−A線に沿った断面図を示し、同
一参照符号は同一機能部分に対応する。本実施例は、制
御電極4の押さえ部材として封止枠300を利用したも
のである。封止枠300のみで真空封止を行うものであ
るため、本実施例では、制御電極4の端部を封止枠30
0の外側まで延在させ、その端子部4Tが封止枠300
の外側で制御電極端子40に接続するように構成してい
る。
部構造を説明する図1と同様の模式図である。図5の
(a)は要部平面図、同(b)は同(a)の側面図、同
(c)は同(a)のA−A線に沿った断面図を示し、同
一参照符号は同一機能部分に対応する。本実施例は、制
御電極4の押さえ部材として封止枠300を利用したも
のである。封止枠300のみで真空封止を行うものであ
るため、本実施例では、制御電極4の端部を封止枠30
0の外側まで延在させ、その端子部4Tが封止枠300
の外側で制御電極端子40に接続するように構成してい
る。
【0044】端子部4Tは外枠300の外側で制御電極
端子40に重畳して接続している。この重畳部分には導
電性ペースト11が塗布されて電気的接続を向上させて
いるが、この導電性ペースト11のみでの接続でない場
合、例えば圧着接続、レーザ溶接、半田溶接等での接続
を行った場合は必須ではないが、この導電性ペースト1
1を塗布することで接続性能を保証することができる。
本実施例によっても、制御電極4の固定力が大幅に向上
し、高い信頼性をもつ表示装置を提供できる。
端子40に重畳して接続している。この重畳部分には導
電性ペースト11が塗布されて電気的接続を向上させて
いるが、この導電性ペースト11のみでの接続でない場
合、例えば圧着接続、レーザ溶接、半田溶接等での接続
を行った場合は必須ではないが、この導電性ペースト1
1を塗布することで接続性能を保証することができる。
本実施例によっても、制御電極4の固定力が大幅に向上
し、高い信頼性をもつ表示装置を提供できる。
【0045】さらに、端子部4Tの幅が制御電極4の幅
よりも小さくなっているため、封止部における真空リー
クの可能性を低減でき、真空封止性能を向上することが
できる。
よりも小さくなっているため、封止部における真空リー
クの可能性を低減でき、真空封止性能を向上することが
できる。
【0046】図6は本発明の表示装置の第4実施例の要
部構造を説明する図4と同様の平面図である。本実施例
は、図5で説明した第3実施例と同様に、制御電極4の
押さえ部材として封止枠300を用いている。そして、
この封止枠300の外側に引き出した制御電極端子の先
端部の面積を大きくし、制御電極4の固定力が大幅に向
上し、図4で説明したものと同様に制御電極端子40と
の接続性能を向上させて、高い信頼性をもつ表示装置を
提供できる。また、真空封止性能も向上している。
部構造を説明する図4と同様の平面図である。本実施例
は、図5で説明した第3実施例と同様に、制御電極4の
押さえ部材として封止枠300を用いている。そして、
この封止枠300の外側に引き出した制御電極端子の先
端部の面積を大きくし、制御電極4の固定力が大幅に向
上し、図4で説明したものと同様に制御電極端子40と
の接続性能を向上させて、高い信頼性をもつ表示装置を
提供できる。また、真空封止性能も向上している。
【0047】なお、以上説明した本発明の各実施例にお
いて、制御電極端子40の幅は制御電極4の端子部4T
の幅より大きくした方が好ましい。さらに、制御電極4
の表示領域の幅寸法をa、端子部4Tの幅寸法をb、制
御電極端子40の幅寸法をc、隣接する制御電極4の端
子部4T間の間隔をdとしたとき、幅寸法aは開口率を
大きくするためには大きい方がよい。また、a>b、d
>b、c>bのうちの1つあるいは2つ以上の組合せと
することが好ましい。特に、d>bは、真空封止性能を
向上する上で好ましい。
いて、制御電極端子40の幅は制御電極4の端子部4T
の幅より大きくした方が好ましい。さらに、制御電極4
の表示領域の幅寸法をa、端子部4Tの幅寸法をb、制
御電極端子40の幅寸法をc、隣接する制御電極4の端
子部4T間の間隔をdとしたとき、幅寸法aは開口率を
大きくするためには大きい方がよい。また、a>b、d
>b、c>bのうちの1つあるいは2つ以上の組合せと
することが好ましい。特に、d>bは、真空封止性能を
向上する上で好ましい。
【0048】上記説明した各実施例において、背面パネ
ル100の背面基板1、前面基板200の前面基板2、
押さえ部材8あるいは封止枠300にガラス材を用いた
場合、制御電極4としては、これらのガラス材と熱膨張
係数が近似した材料、例えば“426合金”(ニッケル
42%、クロム6%、残り鉄52%)を用いることがで
きる。
ル100の背面基板1、前面基板200の前面基板2、
押さえ部材8あるいは封止枠300にガラス材を用いた
場合、制御電極4としては、これらのガラス材と熱膨張
係数が近似した材料、例えば“426合金”(ニッケル
42%、クロム6%、残り鉄52%)を用いることがで
きる。
【0049】次に、本発明の表示装置の画素部の要部構
造、および関連する構造部分について説明する。図7は
本発明による表示装置の背面パネルに設ける画素部の1
構成例の説明図で、同図(a)は背面パネルの要部平面
図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った断面
図を示す。この構成例は、背面基板1の内面に陰極配線
2が敷設され、その上部に例えばCNT(カーボンナノ
チューブ)等の電子源2aが形成されている。陰極配線
2と交差して電子源2aに対向する制御電極4の上面側
に電子を通過させる開孔4aを有している。また、制御
電極4の上記開孔4aの反対側(陰極配線2側)の全域
には開孔4aより大径の凹部4bが形成されている。こ
れらの開孔4a、凹部4bはフォトリソグラフィ技法の
エッチング加工で形成できる。背面基板1と制御電極4
の画素部分を避けた領域の間には絶縁層3を有し、凹部
4bと共に電子源2aと制御電極4の開孔4aの間の間
隙を規制している。しかし、制御電極4の隣接画素間の
背面部分を背面基板1側に所定量突出させて背面基板1
に当接させることで絶縁層を用いることなく上記ギャッ
プを設定することもできる。
造、および関連する構造部分について説明する。図7は
本発明による表示装置の背面パネルに設ける画素部の1
構成例の説明図で、同図(a)は背面パネルの要部平面
図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った断面
図を示す。この構成例は、背面基板1の内面に陰極配線
2が敷設され、その上部に例えばCNT(カーボンナノ
チューブ)等の電子源2aが形成されている。陰極配線
2と交差して電子源2aに対向する制御電極4の上面側
に電子を通過させる開孔4aを有している。また、制御
電極4の上記開孔4aの反対側(陰極配線2側)の全域
には開孔4aより大径の凹部4bが形成されている。こ
れらの開孔4a、凹部4bはフォトリソグラフィ技法の
エッチング加工で形成できる。背面基板1と制御電極4
の画素部分を避けた領域の間には絶縁層3を有し、凹部
4bと共に電子源2aと制御電極4の開孔4aの間の間
隙を規制している。しかし、制御電極4の隣接画素間の
背面部分を背面基板1側に所定量突出させて背面基板1
に当接させることで絶縁層を用いることなく上記ギャッ
プを設定することもできる。
【0050】図8は本発明による表示装置の背面パネル
に設ける画素部の他の構成例の説明図で、同図(a)は
背面パネルの要部平面図、同図(b)は同図(a)のA
−A’線に沿った断面図、同(c)は同図(a)のB−
B’線に沿った断面図である。本構成例では、制御電極
4の1画素部(図中にR1で示す)の上面(陽極側)に
複数の開孔4aを、陰極配線2の側の1画素部に大径の
凹部4bを形成したものである。これら開孔4a、凹部
4bもフォトリソグラフィ技法のエッチング加工で形成
できる。
に設ける画素部の他の構成例の説明図で、同図(a)は
背面パネルの要部平面図、同図(b)は同図(a)のA
−A’線に沿った断面図、同(c)は同図(a)のB−
B’線に沿った断面図である。本構成例では、制御電極
4の1画素部(図中にR1で示す)の上面(陽極側)に
複数の開孔4aを、陰極配線2の側の1画素部に大径の
凹部4bを形成したものである。これら開孔4a、凹部
4bもフォトリソグラフィ技法のエッチング加工で形成
できる。
【0051】背面基板1の電子源2aに対する制御電極
4のギャップは隣接する画素の間に有する絶縁層3の厚
さで所定値に規制している。前記構成例と同様に、制御
電極4の隣接画素間の背面部分を背面基板1側に所定量
突出させて背面基板1に当接させることで絶縁層を用い
ることなく上記ギャップを設定することもできる。本実
施例により、陰極配線2と制御電極4の開孔4a間隙の
ギャップを正確に規制できる。
4のギャップは隣接する画素の間に有する絶縁層3の厚
さで所定値に規制している。前記構成例と同様に、制御
電極4の隣接画素間の背面部分を背面基板1側に所定量
突出させて背面基板1に当接させることで絶縁層を用い
ることなく上記ギャップを設定することもできる。本実
施例により、陰極配線2と制御電極4の開孔4a間隙の
ギャップを正確に規制できる。
【0052】図9は本発明による表示装置の背面パネル
に設ける画素部のさらに他の構成例の説明図で、同図
(a)は背面パネルの要部平面図、同図(b)は同図
(a)のA−A’線に沿った断面図、同図(c)は同図
(a)のB−B’線に沿った断面図である。本構成例で
は、制御電極4に形成する複数の開孔4aを電子源2a
側に形成し、大径の凹部4bを陽極側に形成したもので
ある。制御電極4の画素部以外の背面基板との間には絶
縁層3が形成されている。他の構成は図8と同様であ
る。本実施例によっても、陰極配線2と制御電極4の開
孔4a間隙のギャップを正確に規制できる。
に設ける画素部のさらに他の構成例の説明図で、同図
(a)は背面パネルの要部平面図、同図(b)は同図
(a)のA−A’線に沿った断面図、同図(c)は同図
(a)のB−B’線に沿った断面図である。本構成例で
は、制御電極4に形成する複数の開孔4aを電子源2a
側に形成し、大径の凹部4bを陽極側に形成したもので
ある。制御電極4の画素部以外の背面基板との間には絶
縁層3が形成されている。他の構成は図8と同様であ
る。本実施例によっても、陰極配線2と制御電極4の開
孔4a間隙のギャップを正確に規制できる。
【0053】図10は本発明による表示装置の背面パネ
ルに設ける画素部のさらにまた他の構成例の説明図で、
同図(a)は背面パネルの要部平面図、同図(b)は同
図(a)のA−A’線に沿った断面図、(c)は同図
(a)のA−A’線に沿った他の変形例の断面図であ
る。本構成例では、1画素について複数個設ける開孔4
aのそれぞれを、陽極側の小径孔と陰極配線側の比較的
大きな凹部からなる個別の開孔4aを複数形成したもの
である。
ルに設ける画素部のさらにまた他の構成例の説明図で、
同図(a)は背面パネルの要部平面図、同図(b)は同
図(a)のA−A’線に沿った断面図、(c)は同図
(a)のA−A’線に沿った他の変形例の断面図であ
る。本構成例では、1画素について複数個設ける開孔4
aのそれぞれを、陽極側の小径孔と陰極配線側の比較的
大きな凹部からなる個別の開孔4aを複数形成したもの
である。
【0054】制御電極4と背面基板1の間には絶縁層3
を有し、また同図(b)に示したように各開孔4aの周
囲と陰極配線2の間にも絶縁層を設けることで制御電極
4と陰極配線2の間の間隙を所定値に規定することがで
きる。また、制御電極4の機械的な強度、あるいは画面
サイズによっては、同図(c)に示したように、各開孔
4aの周囲と陰極配線2の間には絶縁層を設けなくても
よい。
を有し、また同図(b)に示したように各開孔4aの周
囲と陰極配線2の間にも絶縁層を設けることで制御電極
4と陰極配線2の間の間隙を所定値に規定することがで
きる。また、制御電極4の機械的な強度、あるいは画面
サイズによっては、同図(c)に示したように、各開孔
4aの周囲と陰極配線2の間には絶縁層を設けなくても
よい。
【0055】図11は本発明による表示装置の背面パネ
ルと前面パネルとの間に設ける間隙保持部材の設置構造
を説明する斜視図である。制御電極4は前記実施例で説
明した構造で背面基板1に固定されている。この構成は
陰極配線2と制御電極4の間に絶縁層を有しない構造と
したものであり、制御電極4の背面基板側に突出部10
を設けることで陰極配線2と制御電極4の間の間隔を所
定値に保持したものである。
ルと前面パネルとの間に設ける間隙保持部材の設置構造
を説明する斜視図である。制御電極4は前記実施例で説
明した構造で背面基板1に固定されている。この構成は
陰極配線2と制御電極4の間に絶縁層を有しない構造と
したものであり、制御電極4の背面基板側に突出部10
を設けることで陰極配線2と制御電極4の間の間隔を所
定値に保持したものである。
【0056】しかし、このような構造に限らず、陰極配
線2と制御電極4の間に絶縁層を設けて陰極配線2と制
御電極4の間の間隔を所定値に保持したものにでも同様
に、間隙保持部材9によって背面パネル100と前面パ
ネル200の間の間隔を保持するようにすることができ
る。
線2と制御電極4の間に絶縁層を設けて陰極配線2と制
御電極4の間の間隔を所定値に保持したものにでも同様
に、間隙保持部材9によって背面パネル100と前面パ
ネル200の間の間隔を保持するようにすることができ
る。
【0057】図11において、制御電極4は背面パネル
100を構成する背面基板1上に形成した陰極配線2に
対して空間的に浮いた状態に設置される。制御電極4の
板厚は10μm〜500μm程度が好適であるが、これ
に限らない。陰極配線2上にはカーボンナノチューブや
カーボンファイバ等の電子源を有するが、図示は省略し
た。
100を構成する背面基板1上に形成した陰極配線2に
対して空間的に浮いた状態に設置される。制御電極4の
板厚は10μm〜500μm程度が好適であるが、これ
に限らない。陰極配線2上にはカーボンナノチューブや
カーボンファイバ等の電子源を有するが、図示は省略し
た。
【0058】背面パネル100を構成する背面基板1の
内面には複数の陰極配線2と多数の開孔4aを有する複
数の制御電極4が交差して設けられ、各交差部分に1画
素が形成される。制御電極4は1画素あたり複数の開孔
4aを有し、背面基板1と接する部分において当該背面
基板1側に凸型形状の第1接触部12Aと第2接触部1
2Bを有している。
内面には複数の陰極配線2と多数の開孔4aを有する複
数の制御電極4が交差して設けられ、各交差部分に1画
素が形成される。制御電極4は1画素あたり複数の開孔
4aを有し、背面基板1と接する部分において当該背面
基板1側に凸型形状の第1接触部12Aと第2接触部1
2Bを有している。
【0059】第1接触部12Aと第2接触部12Bは背
面基板1に直接に、または接着材を介して固定される。
また、第1接触部12Aの反対側に間隙保持部材9が直
接に、または接着材で固定されている。第1接触部12
Aと第2接触部12Bは複数の陰極配線2間に形成さ
れ、間隙保持部材9が存在しない部分にも第2接触部1
2Bが形成されている。間隙保持部材9の設置数は全て
の画素間に、あるいは任意の画素毎に設置されるもの
で、その数は表示装置のサイズ等による。
面基板1に直接に、または接着材を介して固定される。
また、第1接触部12Aの反対側に間隙保持部材9が直
接に、または接着材で固定されている。第1接触部12
Aと第2接触部12Bは複数の陰極配線2間に形成さ
れ、間隙保持部材9が存在しない部分にも第2接触部1
2Bが形成されている。間隙保持部材9の設置数は全て
の画素間に、あるいは任意の画素毎に設置されるもの
で、その数は表示装置のサイズ等による。
【0060】なお、前記したように、背面基板1はガラ
スを用いるのが一般的であるが、この他に石英、絶縁物
で表面を覆った金属板などが使用できる。その板厚は、
0.5mm〜3mm程度であるが、これに限るものでは
ない。前面パネル200の内面には陽極と蛍光体が形成
されているが、図示は省略した。この前面パネル200
と背面パネル100との対向間隙を規定する間隙保持部
材9は無機絶縁物、ガラス、石英、絶縁物で表面を被覆
した金属板などで構成される。
スを用いるのが一般的であるが、この他に石英、絶縁物
で表面を覆った金属板などが使用できる。その板厚は、
0.5mm〜3mm程度であるが、これに限るものでは
ない。前面パネル200の内面には陽極と蛍光体が形成
されているが、図示は省略した。この前面パネル200
と背面パネル100との対向間隙を規定する間隙保持部
材9は無機絶縁物、ガラス、石英、絶縁物で表面を被覆
した金属板などで構成される。
【0061】この間隙保持部材9の上方は前面パネル2
00を構成する前面基板5に直接、または接着剤を介し
て当接しており、背面パネル100と前面パネル200
を強固に支持して表示装置の外面に加わる大気圧に抗し
て当該背面パネル100と前面パネル200の対向間隙
を所定値に高精度で保持する。
00を構成する前面基板5に直接、または接着剤を介し
て当接しており、背面パネル100と前面パネル200
を強固に支持して表示装置の外面に加わる大気圧に抗し
て当該背面パネル100と前面パネル200の対向間隙
を所定値に高精度で保持する。
【0062】図12は本発明による表示装置の駆動方式
の一例を説明する等価回路である。この表示装置は、y
方向に延びるn本の陰極配線2がx方向に並設されてい
る。また、x方向に延びるm本の制御電極4がy方向に
並設され、陰極配線2と共にm行×n列のマトリクスを
構成している。
の一例を説明する等価回路である。この表示装置は、y
方向に延びるn本の陰極配線2がx方向に並設されてい
る。また、x方向に延びるm本の制御電極4がy方向に
並設され、陰極配線2と共にm行×n列のマトリクスを
構成している。
【0063】この表示装置を構成する背面パネルの周辺
には走査回路43と映像信号回路20が配置されてい
る。制御電極4のそれぞれには走査回路43から制御電
極端子40(Y1,Y2,・・・・Ym)で接続されて
いる。そして、陰極配線2のそれぞれには映像信号回路
20から陰極端子2T(X1,X2,・・・・Xn)で
接続されている。
には走査回路43と映像信号回路20が配置されてい
る。制御電極4のそれぞれには走査回路43から制御電
極端子40(Y1,Y2,・・・・Ym)で接続されて
いる。そして、陰極配線2のそれぞれには映像信号回路
20から陰極端子2T(X1,X2,・・・・Xn)で
接続されている。
【0064】マトリクス配列された画素毎に前記の実施
例で説明した電子源が設けられている。図中のR,G,
Bはそれぞれ赤、緑、青の画素であり、それぞれの色に
対応した光を蛍光体から放出させる。
例で説明した電子源が設けられている。図中のR,G,
Bはそれぞれ赤、緑、青の画素であり、それぞれの色に
対応した光を蛍光体から放出させる。
【0065】走査回路43には同期信号42が入力され
る。走査回路43は制御電極端子40を介して制御電極
4に接続されており、マトリクスの行を選択して制御電
極4に走査信号電圧を印加する。
る。走査回路43は制御電極端子40を介して制御電極
4に接続されており、マトリクスの行を選択して制御電
極4に走査信号電圧を印加する。
【0066】一方、映像信号回路20には映像信号22
が入力される。映像信号回路20は陰極端子2T(X
1,X2,・・・・Xn)を介して陰極配線2に接続さ
れ、マトリクスの列を選択して選択された陰極配線に映
像信号22に応じた電圧を印加する。これにより、制御
電極4と陰極配線2とで順次選択された所定の画素が所
定の色光で発光し、2次元の映像を表示する。本構成例
の表示装置により、比較的低電圧で高効率のフラットパ
ネル型の表示装置が実現される。
が入力される。映像信号回路20は陰極端子2T(X
1,X2,・・・・Xn)を介して陰極配線2に接続さ
れ、マトリクスの列を選択して選択された陰極配線に映
像信号22に応じた電圧を印加する。これにより、制御
電極4と陰極配線2とで順次選択された所定の画素が所
定の色光で発光し、2次元の映像を表示する。本構成例
の表示装置により、比較的低電圧で高効率のフラットパ
ネル型の表示装置が実現される。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御電極を帯状板部材で形成して背面基板に組み立てる
ものであるため、電子源を有する陰極配線と制御電極と
の間のギャップのばらつきが低減される。
制御電極を帯状板部材で形成して背面基板に組み立てる
ものであるため、電子源を有する陰極配線と制御電極と
の間のギャップのばらつきが低減される。
【0068】そして、背面基板への制御電極の固定領域
の幅を画素領域の幅より狭くすることで制御電極を良好
に固定でき、固定部分での真空封止の信頼性を向上した
高精度の電子放出構造を持つ表示装置を提供することが
できる。
の幅を画素領域の幅より狭くすることで制御電極を良好
に固定でき、固定部分での真空封止の信頼性を向上した
高精度の電子放出構造を持つ表示装置を提供することが
できる。
【0069】
【図1】本発明の表示装置の第1実施例における背面パ
ネルの構成を模式的に説明する平面図である。
ネルの構成を模式的に説明する平面図である。
【図2】図1における制御電極の固定領域の形状例を拡
大した模式図である。
大した模式図である。
【図3】本発明の表示装置の第1実施例の要部構造を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図4】本発明の表示装置の第2実施例の要部構造を説
明する要部平面図である。
明する要部平面図である。
【図5】本発明の表示装置の第3実施例の要部構造を説
明する図1と同様の模式図である。
明する図1と同様の模式図である。
【図6】本発明の表示装置の第4実施例の要部構造を説
明する図4と同様の平面図である。
明する図4と同様の平面図である。
【図7】本発明による表示装置の背面パネルに設ける画
素部の1構成例の説明図である。
素部の1構成例の説明図である。
【図8】本発明による表示装置の背面パネルに設ける画
素部の他の構成例の説明図である。
素部の他の構成例の説明図である。
【図9】本発明による表示装置の背面パネルに設ける画
素部のさらに他の構成例の説明図である。
素部のさらに他の構成例の説明図である。
【図10】本発明による表示装置の背面パネルに設ける
画素部のさらにまた他の構成例の説明図である。
画素部のさらにまた他の構成例の説明図である。
【図11】本発明による表示装置の背面パネルと前面パ
ネルとの間に設ける間隙保持部材の設置構造を説明する
斜視図である。
ネルとの間に設ける間隙保持部材の設置構造を説明する
斜視図である。
【図12】本発明による表示装置の駆動方式の一例を説
明する等価回路である。
明する等価回路である。
【図13】電界放出型の表示装置の一構成例を説明する
断面図である。
断面図である。
【図14】1画素の電子放出源とその電子放出量を制御
する制御電極まわりの構成例の説明図である。
する制御電極まわりの構成例の説明図である。
【図15】電子源を1画素あたり複数個形成した表示装
置の図14に対応する説明図である。
置の図14に対応する説明図である。
【図16】従来の電界放出型の表示装置の背面パネルの
構成例を説明する1画素部分の拡大断面図である。
構成例を説明する1画素部分の拡大断面図である。
【図17】本出願人が検討した表示装置の全体構成の一
例を模式的に説明する斜視図である。
例を模式的に説明する斜視図である。
【図18】制御電極を背面基板に固定する部分の拡大図
である。
である。
【図19】表示装置を構成する背面パネルの構成を模式
的に説明する平面図である。
的に説明する平面図である。
1 背面基板
2 陰極配線
2a 電子源
2T 陰極端子
3 絶縁層
4 制御電極
4a 開孔
4b 凹部
4T 端子部
40 制御電極端子
5 前面基板
6 蛍光体
7 陽極
8 押さえ部材
9 間隙保持部材
10 フリットガラス
100 背面パネル
200 前面パネル
300 封止枠。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 平澤 重實
千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立
製作所ディスプレイグループ内
(72)発明者 川崎 浩
千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス
エンジニアリング株式会社内
Fターム(参考) 5C036 EE14 EE19 EF01 EF06 EF09
EG15
Claims (10)
- 【請求項1】電子源を有する複数の陰極配線と前記陰極
配線と交差して前記陰極配線との間の電位差により前記
電子源からの電子の放出量を制御する複数の制御電極と
を有する背面パネルと、陽極および蛍光体を有する前面
パネルと、前記背面パネルと前記前面パネルの周縁に介
挿されて両者を所定の間隙を以て貼り合わせ固定する封
止枠を備えた表示装置であって、 前記制御電極は前記陰極配線と交差する領域に前記電子
源からの電子を前記前面パネル側に通過させる1または
複数の開孔を有する帯状板部材であり、 前記制御電極はその両端部近傍の固定領域で前記背面パ
ネルに固着剤で固定されているとともに、 前記制御電極の長手方向単位長さあたりの前記両端部近
傍の前記固定領域の面積が前記陰極配線と交差する領域
の長手方向単位長さあたりの面積より小なる面積を有す
ることを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】前記制御電極の前記固定領域の幅が前記陰
極配線と交差する領域の幅より小であることを特徴とす
る請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項3】前記制御電極は前記固定領域に開口を有す
ることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装
置。 - 【請求項4】前記封止枠で前記制御電極が押さえられて
いることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の表
示装置。 - 【請求項5】前記固定領域で前記制御電極を背面パネル
に押さえる押さえ部剤を有することを特徴とする請求項
1〜3の何れかに記載の表示装置。 - 【請求項6】前記押さえ部材が前記封止枠の内側に配置
されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装
置。 - 【請求項7】前記固定領域において前記制御電極はフリ
ットガラスにより固定されていることを特徴とする請求
項1から6の何れかに記載の表示装置。 - 【請求項8】前記制御電極の前記固定領域の外側に前記
制御電極に接続される制御電極端子を有し、前記制御電
極端子が前記固定領域で前記制御電極に接続されている
ことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の表示
装置。 - 【請求項9】前記制御電極の前記固定領域の外側に前記
制御電極に接続される制御電極端子を有し、前記制御電
極端子が前記固定領域より外側で前記制御電極に接続さ
れていることを特徴とする請求項1から7の何れかに記
載の表示装置。 - 【請求項10】前記制御電極には長手方向に張力が印加
されていることを特徴とする請求項1から9の何れかに
記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001215504A JP2003031165A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001215504A JP2003031165A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003031165A true JP2003031165A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=19050134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001215504A Pending JP2003031165A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003031165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100780286B1 (ko) * | 2006-03-03 | 2007-11-28 | 태산엘시디 주식회사 | 자기정렬된 게이트-에미터 구조를 갖는 카본나노튜브 전계방출 표시소자의 제조방법 |
-
2001
- 2001-07-16 JP JP2001215504A patent/JP2003031165A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100780286B1 (ko) * | 2006-03-03 | 2007-11-28 | 태산엘시디 주식회사 | 자기정렬된 게이트-에미터 구조를 갖는 카본나노튜브 전계방출 표시소자의 제조방법 |
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