JP2008218195A - 電子源、画像表示装置及び情報表示再生装置 - Google Patents

電子源、画像表示装置及び情報表示再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第一配線近傍で電子放出素子から放出される電子ビームの広がりを小さくし、第一配線上に配置されるスペーサへ電子ビームが照射されることを抑制し、高精細な電界電子放出型ディスプレイを実現する技術を提供する。
【解決手段】絶縁性基板14と、絶縁性基板14の上に配置された第一配線11と、絶縁性基板14の上に配され第一配線11と交差する第二配線12と、電子放出部材を備えたカソード電極とカソード電極の上に設けられたゲート電極とを有すると共に、第一配線11と第二配線12との交差部から離れて絶縁性基板14の上に配置された電子放出素子15と、を備える電子源であって、第一配線11は、絶縁層13を介して第二配線12の上に配置されており、ゲート電極は間隔を置いて並んだスリット状の複数の開口を備えており、開口の長手方向の延長線が第一配線11に交差するように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明はテレビ受像機、コンピュータの表示装置、電子線描画装置等に用いる電子源、画像表示装置及び情報表示再生装置に関するものである。
近年、電界放出型ディスプレイ(以下、FEDという)が注目されている。FEDは、一般的に、二次元マトリクス状に配置された各画素に電界放出素子を設けたリアプレート(以下、RPという)と、RPの各画素の電子放出素子から放出された電子の衝突により発光する発光体層を有するフェースプレート(以下、FPという)を備える。そして、FPとRPとが、スペーサによって間隔を保持され、当該間隔内部を大気圧よりも低い圧力(真空)にして対向配置された構成をしている。
電界放出素子としては、カソード電極と開口を備えるゲート電極とを基板表面に対して垂直方向に積層させた縦型の電界放出素子がある。そして、FP側から見たときのゲート電極の開口形状にはスリット状(典型的には長方形)やホール状(典型的には円形)のものがある。
ここで、電子ビームを収束させる縦型電界放出素子として、電子放出部を備えるカソード電極とゲート電極とを基板の垂直方向に間隔を置いて配置した電子放出素子の一例が特許文献1に開示されている。
また、縦型電界放出素子を走査配線と信号配線との交差部にマトリクス状に配置する電子放出素子の一例が特許文献2に開示されている。
特開平8−096703号公報 特開2003−151456号公報
FEDの場合には、RPとFPとの間隔を保持するために、走査配線上または信号配線上にスペーサが設けられる場合がある。ここで、電子放出素子からの電子ビームは広がるため、電子放出素子の配置位置によってはスペーサに電子放出素子からの電子ビームが照射される場合がある。すると、スペーサがチャージアップし、電子ビームの軌道が変わってしまったり、スペーサの沿面耐圧の低下に伴う沿面放電に起因して電子放出素子が破壊されてしまったりする等、様々な問題が生じてしまう。
また、この問題を回避するために電子放出素子を疎に配置すると、高精細なFEDを実現できないといった問題もあった。
本発明は前述の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、第一配線近傍で電子放出素子から放出される電子ビームの広がりを小さくし、第一配線上に配置されるスペーサへ電子ビームが照射されることを抑制することにある。その結果として、高精細な電界電子放出型ディスプレイを実現する技術を提供することにある。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、
基板と、
前記基板の上に配置された第一配線と、
前記基板の上に配され、前記第一配線と交差する第二配線と、
電子放出部材を備えたカソード電極と前記カソード電極の上に設けられたゲート電極とを有すると共に、前記第一配線と前記第二配線との交差部から離れて前記基板の上に配置された電子放出素子と、
を備える電子源であって、
前記第一配線は、絶縁層を介して前記第二配線の上に配置されており、
前記ゲート電極は間隔を置いて並んだスリット状の複数の開口を備えており、前記開口の長手方向の延長線が前記第一配線に交差するように配置されていることを特徴とする電子源である。
また、本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、
基板と、
前記基板の上に配置された第一配線と、
前記基板の上に配され、前記第一配線と交差する第二配線と、
電子放出部材を備えたカソード電極と前記カソード電極の上に設けられたゲート電極とを有すると共に、前記第一配線と前記第二配線との交差部から離れて前記基板の上に配置された電子放出素子と、
を備える電子源であって、
前記第一配線は、絶縁層を介して前記第二配線の上に配置されており、
前記ゲート電極は間隔を置いて並んだスリット状の複数の開口を備えており、前記開口の長手方向端部が前記開口の長手方向中央部よりも前記第一配線に近接配置されていることを特徴とする電子源である。
本発明によると、第一配線近傍で電子放出素子から放出される電子ビームの広がりを小さくし、第一配線上に配置されるスペーサへ電子ビームが照射されることを抑制でき、高精細な電界電子放出型ディスプレイを実現できる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明の電子源では、走査配線である第一配線と、信号配線である第二配線と、の交差部から離れて電子放出素子を配置する。電子放出素子としては、電子放出部材とスリット状の開口を備えたゲート電極とが基板上に積層された縦型の電界放出素子が適用される。そして、ゲート電極のスリット状の開口の長手方向の延長線が第一配線と交差するように配置される。言い換えると、スリット状の開口の長手方向端部がその開口の長手方向中央部よりも第一配線に近接配置されている。
スリット状の開口を有する縦型電界放出素子では、電子ビームの収束効果はスリット状の開口の長手方向と短手方向とで異なる。
スリット状の開口の長手方向における電子ビームの広がりは、スリット状の開口の長手方向端部近傍からの電子放出によって決まる。スリット状の開口の長手方向端部近傍では、ゲート電極が電子放出部を180°以上取り囲むように配置されているため、ホール状の開口の縦型電界放出素子から電子放出しているのに近い電子ビームの広がりになる。
一方、スリット状の開口の短手方向における電子ビームの広がりは、スリット状の開口
の長手方向の中央部からの電子放出によって決まる。この場合には、スリット状の開口の長手方向中央部近傍では、ゲート電極が電子放出部を対向する2面で挟むように配置されているだけのため、ゲート電極による電子ビームの収束効果がホール状の開口の縦型電界放出素子よりも得られず、ホール状の開口の縦型電界放出素子から電子放出しているよりも広い電子ビームの広がりになる。
ここで、縦型電界放出素子の開口の断面で考えた場合、同じ開口幅(ホール状の場合は開口径)の場合には、ホール状の開口の縦型電界放出素子からの電子ビームの広がりの方がスリット状の開口の縦型電界放出素子からの電子ビームの広がりよりも小さい。これを反映して、スリット状の開口の長手方向の電子ビームの広がりの方が、スリット状の開口の短手方向の電子ビームの広がりよりも小さくなる。
特に、電子放出部材とゲート電極との間に電子ビーム収束機能を有するスリット状の開口の縦型電界放出素子では、電子ビームの広がりには収束効果が非常に強く効くため、スリット状の開口の長手方向の電子ビームの広がりの方が、スリット状の開口の短手方向の電子ビームの広がりよりも小さくなる。これは、スリット状の開口の長手方向端部近傍では、電子放出部とゲート電極との間に電子ビーム収束機能を有する構造体が電子放出部を180°以上取り囲むように配置されているため、電子ビームの収束効果は大きく、電子ビームの広がりは小さく抑えられる。一方、スリット状の開口の長手方向中央部では、電子放出部とゲート電極との間に電子ビーム収束機能を有する構造体が電子放出部に対して対向する2面で挟まれるように配置されているだけであり、スリット状の開口の長手方向端部近傍に比べると、当該構造体に囲まれる部分が少ない分、電子ビームの収束効果は小さくなる。したがって、スリット状の開口の長手方向中央部では、スリット状の開口の長手方向の端部近傍に比べると電子ビームの広がりは大きくなる。
このため、本実施例では、スリット状の開口の長手方向の延長線をスペーサが上部に配置される第一配線と交差するように配置することにより、スリット状の開口の長手方向端部が、スリット状の開口の長手方向中央部よりも第一配線に近接配置されるようにする。
これにより、第一配線上に配置されたスペーサ近傍では、電子ビームの広がりが小さいスリット状の開口の長手方向端部から電子が放出される。よって、スリット状の開口を有する電子放出素子からは、第一配線上に配置されたスペーサに向かう方向への電子ビームの広がりを小さくすることができ、スペーサへ電子ビームを照射することを低減できる。これにより、高精細なFEDを実現できる。
図1に本実施の形態に係る電子源の概略平面図を示す。図1中、第一配線11は紙面左右方向に延びている。第二配線12は、第一配線11の下層で第一配線11と直交して紙面上下方向に延びている。絶縁層13は、第二配線12と第一配線11との間に介在している。絶縁性基板14の上には、第一配線11や第二配線12が積層される。電子放出素子15は、第一配線11と第二配線12とが交差する部位から離れて配置され、第一配線11にアノード電極が接続され、第二配線12にゲート電極が接続されている。電子放出素子15は、間隔を置いて並んだスリット状の2つの開口を備えている。
図2に図1の電子放出素子15の断面、特に電子放出素子15内の1つのスリット形状の開口の断面を示す。図2中、カソード電極21は、絶縁性基板14上に1層目に積層されており、第一配線11と接続される。ゲート電極22は、カソード電極21の上であり、さらには絶縁性基板14上の最上位層に積層されており、第二配線12と接続される。絶縁層23は、ゲート電極22の下に積層されている。電子放出部材としての電子放出材料24は、カソード電極21上に設けられている。収束電極25は、電子放出材料24上に設けられ、この収束電極25の上層が絶縁層23となっている。
ここで、収束電極25はカソード電極21の一部であっても良い。また、カソード電極21と共に収束電極25は第一配線11に接続されている。
図1及び図2に示した本実施の形態に係る電子源の製造方法を、図3を用いて説明する。なお、図3は各工程における概略平面図であり、一絵素領域のみを示している。
(工程1)
まず、予め、その表面を十分に洗浄した絶縁性基板14上に、第二配線12を形成する(図3(a))。
第二配線12の形成は、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成しても構わないし、印刷技術によって形成しても構わない。第二配線12に必要な膜厚や配線幅によって適宜選択される。第二配線12が形成される絶縁性基板14は、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板ガラス、シリコン基板等にスパッタ法等によりSiOを積層した積層体、あるいは、アルミナ等のセラミックスの絶縁性の基板の中から適宜選択される。
(工程2)
続いて、第二配線12の脇に第二配線12から離れてカソード電極21及び電子放出材料24をこの順に積層する(図3(b))。
カソード電極21と電子放出材料24は同じ面積に形成しても構わないし、異なる面積に形成しても構わない。工程3で形成する収束電極25を、工程7で第一配線11を形成する領域にまで形成する場合には、カソード電極21及び電子放出材料24は工程7で第一配線11を形成する領域にまで形成しなくても構わない。また、工程3で形成する収束電極25を、電子放出材料24に電子を注入するカソード電極機能を持たせるのであれば、本工程2において、カソード電極21を形成する工程を省いても良い。
カソード電極21は、CVD法、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成される。カソード電極21の材料は、例えば、Be、Mg、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金属または合金材料、TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、WC等の炭化物、HfB、ZrB、LaB、CeB、YB、GdB等の硼化物、TiN、ZrN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体等から適宜選択される。カソード電極21の厚さとしては、数十nmから数mmの範囲で設定され、好ましくは数十nmから数μmの範囲で選択される。
電子放出材料24は、CVD法、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術や有機溶媒を加熱分解する技術により形成することができる。電子放出材料24を構成する材料としては、例えば、グラファイト、フラーレン、ファイバー状の導電性材料(カーボンナノチューブなどのカーボンファイバーも含む)、アモルファスカーボン、ダイヤモンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等から適宜選択される。好ましくは仕事関数の低い炭素化合物が良い。電子放出材料24の膜厚としては、数μm以下の範囲で設定され、好ましくは150nm以下の範囲で選択される。
(工程3)
続いて、収束電極25をカソード電極21及び電子放出材料24の上に積層する(図3(c))。
収束電極25は、CVD法、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成さ
れる。収束電極25の材料は、カソード電極21と同一の材料でも構わないし、異なる材料を用いても構わない。また、収束電極25の形成においては、カソード電極21と同一の真空成膜技術を用いても構わないし、異なる真空成膜技術を用いても構わない。
また、カソード電極21と電子放出材料24と収束電極25との、第二配線12の長手方向と平行な方向の長さを、同じに形成しても構わないし、異なる長さに形成しても構わないが、少なくともいずれか一つが、工程7で第一配線を形成する領域にまで達して形成されていなければならない。
(工程4)
続いて、電子放出素子形成エリアに絶縁層23を積層する(図3(d))。
絶縁層23は、所望の領域に配置することができれば、如何なる方法を用いても構わない。一例としては、例えば、絶縁層23を配置する部分以外をマスクして、CVD法、蒸着法、スパッタ法、プラズマ法等の一般的真空成膜技術により形成することができる。或いは、インクジェット方式などの印刷法を用いることによって、配置したい部分にのみに配置することもできる。
絶縁層23は、スパッタ法、CVD法、蒸着法等の一般的な真空成膜法により形成される。絶縁層23の材料は、例えば、SiO、SiN、Al、Ta、CaFなど材料から適宜選択される。絶縁層23は、高電界に耐えられる耐圧の高い材料が望ましい。絶縁層23の厚さとしては、数十nmから数μmの範囲で設定され、好ましくは数百nmから数μmの範囲から選択される。
(工程5)
続いて、ゲート電極22を工程1で形成した第二配線に接続するように電子放出素子形成エリアに積層する(図3(e))。
ゲート電極22は、工程2で記したカソード電極21と収束電極25と同じ材料で形成しても構わないし、異なる材料で形成しても構わない。また、ゲート電極22はカソード電極21と収束電極25と同じ形成方法を用いて形成しても構わないし、異なる形成方法を用いて形成しても構わない。
(工程6)
続いて、第一配線形成エリアにコンタクトホール13aを有する絶縁層13を形成する(図3(f))。
コンタクトホール13aは、四角形の孔であり、工程6で形成する第一配線11と、カソード電極21、電子放出材料24及び収束電極25とを繋ぐためのものである。
絶縁層13は、スパッタ法、CVD法、蒸着法、プラズマ法等の一般的な真空成膜法や、印刷技術により形成される。絶縁層13に必要な膜厚や幅や誘電率によって適宜選択される。
(工程7)
続いて、第一配線11を形成する(図3(g))。
第一配線11の形成は、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成しても構わないし、印刷技術によって形成しても構わない。第一配線11の形成は、第二配線12の形成方法と同じ方法でも構わないし、異なる方法でも構わない。また、第一配線11
の材料は、第二配線12の材料と同じであっても構わないし、異なる材料であっても構わない。第一配線11に必要な膜厚や配線幅によって適宜選択される。
(工程8)
最後に、電子放出材料24の表面が露出するように、電子放出素子形成エリアにスリット状の開口30を形成し本実施の形態の電子源が完成する(図3(h))。
この時、スリット状の開口30の長手方向の延長線が、第一配線11に交差する、若しくはスリット状の開口30の長手方向端部がその開口30の長手方向中央部よりも第一配線11に近接配置されるようにスリット状の開口30が形成される。
なお、図3ではスリット状の開口30の本数を2本としているが、電子放出材料24の仕事関数や、駆動させる時の電圧や、必要とする放出電子ビームの形状等により適宜設定される。また、対向するゲート電極22間の距離(開口径)は、電子放出素子を構成する材料間の距離や、電子放出材料24の仕事関数や、駆動させる時の電圧や、必要とする放出電子ビームの形状等により適宜設定される。通常、スリット状の開口30の深さは、数十nmから数十μmの範囲で設定され、好ましくは百nmから10μm程度の範囲で選択される。
スリット状の開口30の形成は、ゲート電極22と絶縁層23と収束電極25とを貫通するように作製する。開口30の形成は、エッチングにより行われ、その方法はエッチング対象であるゲート電極22と絶縁層23と収束電極25の材料に応じて適宜選択すれば良い。
次に、本発明の実施の形態に係る電子源を適用した応用例について以下に述べる。本実施の形態に係る電子源の複数個を基体上に配列することによって、例えば画像表示装置を構成することができる。
図4を用いて、本実施の形態の電子源を用いて得られる画像表示装置について説明する。
電子放出素子40は、交差する第二配線41と第一配線42との交差部に第二配線41及び第一配線42から離れて配置されている。フェースプレート46は、ガラス基板43と発光体である蛍光膜44とメタルバック45とから構成される。電子源基板47には、電子放出素子40が複数配置されている。支持枠48は、フェースプレート46と電子源基板47との間を支持している。外囲器49は、フェースプレート46と電子源基板47と支持枠48とから構成される。
第二配線41及び第一配線42は、それぞれ行方向配線及び列方向配線としての機能を有することも可能であるが、第二配線41及び第一配線42を、それぞれ行方向配線および列方向配線に接続してもよい。支持枠48には、フェースプレート46が低融点のフリットガラスなどを用いて接合される。
また、フェースプレート46と電子源基板47との間に、スペーサとよばれる不図示の支持体を少なくとも1つ設置することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ外囲器49を構成することができる。外囲器49が大きい場合には、十分な強度を持つために、例えば、複数の板状のスペーサを第一配線42上に配置する。
以上のように画像表示装置は、電子源基板47上に配置された電子放出素子40、第二配線41、第一配線42、及び外囲器49で構成される。
図5に蛍光膜44の一部を模式的に示す。表示したい発光色に対応する蛍光体51を規則的に配置し、所望の蛍光体51を発光させることで、ガラス基板43の外面に画像を表示させることができる。蛍光体51は、光吸収部材52よって仕切られる。光吸収部材52を設ける目的は、カラー表示の場合必要となる三原色の各蛍光体51の混色等を目立たなくすることと、コントラストの低下を抑制すること等である。蛍光体51は、例えば、x方向には、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の順に配置し、y方向には同色の蛍光体51を配置する。このような蛍光膜44の施設領域が画像表示装置のスクリーンとなる。
本実施の形態に係る情報表示再生装置としての映像受信表示装置を、模式的に図6に示す。本実施の形態に係る映像受信表示装置においては、図4に模式的に示したスクリーンを有する画像表示装置を用いる。図6において、映像受信表示装置は、受信機としての映像情報受信装置61、画像信号生成回路62、駆動回路63、及び図4の電子放出素子を用いた画像表示装置64から構成される。
まず、映像情報受信装置61で受信された放送信号に含まれる映像情報を出力して画像信号生成回路62に入力し、画像信号を生成する。映像情報受信装置61としては、例えば、無線放送、有線放送、インターネットを介した映像放送等を選局し受信できるチューナーのような受信機を挙げることができる。そして、映像情報受信装置61は映像情報だけでなく、文字情報や音声情報をも受信することができる。なお、映像情報受信装置61に音響装置等を接続し、更に画像信号生成回路62、駆動回路63及び画像表示装置64を含めてテレビセットを構成することができる。画像信号生成回路62では、映像情報から画像表示装置64の各画素に対応した画像信号を生成し、駆動回路63に入力する。そして、入力された画像信号に基づいて駆動回路63で画像表示装置64に印加する電圧を制御し、画像表示装置64のスクリーンに画像を表示させる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されることはなく、本発明の目的を達成するものであれば各構成要素が代用物や均等物に置換されたものであってもよい。
<実施例1>
図7(i)に本実施例により作製した電子源の概略平面を示し、図8に本実施例の電子放出素子の1つのスリット状の開口部分の短手方向での概略断面を示し、図7に本実施例の電子源の製造方法を示す。以下に、本実施例の電子源の製造工程を詳細に説明する。
(工程1)
まず、予め、その表面を十分に洗浄した石英基板71上に、印刷法により、厚さ3μm、幅50μmのCuを形成し、信号配線72を形成した(図7(a))。
(工程2)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、信号配線72の脇に、電子放出膜73として、プラズマCVD法により厚さ30nmのアモルファスカーボン膜をスリット状に形成した(図7(b))。
スリット状の電子放出膜73の幅(短手方向)は5μm、長さ(長手方向)は85μmとした。
(工程3)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出膜73を覆うように、抵抗層74として、共スパッタ法により、厚さ100nmのSiO(x=1〜
2、y=0〜1)とAlの混合膜を形成した(図7(c))。
(工程4)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、収束電極兼カソード電極75として、スパッタにより厚さ100nmのTiNを積層した。収束電極兼カソード電極75は、工程8で走査配線79が形成される領域と重なるように形成した(図7(d))。
(工程5)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出素子形成エリアに、絶縁層76として、スパッタ法により、厚さ1μmのSiOを形成した(図7(e))。
(工程6)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出素子形成エリアと信号配線72の領域に、ゲート電極77として、スパッタ法により、厚さ100nmのTiNを形成した(図7(f))。
(工程7)
続いて、マスクを用いて、走査配線79と収束電極兼カソード電極75とを接触するようにコンタクトホール78aを有する絶縁層78として、印刷技術により、厚さ5μm、幅210μmのSiOを形成した(図7(g))。
(工程8)
続いて、絶縁層78上に、マスクを用いて、走査配線79として、印刷技術により、厚さ13μm、幅200μmのAgを形成した(図7(h))。
工程7で形成したコンタクトホール78aにより、走査配線79を収束電極兼カソード電極75と電気的に接続させた。
(工程9)
最後に、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出素子形成エリアに、エッチング技術により、スリット状の開口80を形成し、本実施例の電子源を完成させた。(図7(i))。ここで、スリット状の開口80は、長手方向の延長線が走査配線79と直交するように形成されている。
この時、電子放出膜73が露出するようにエッチングを行った。ゲート電極77はBClによるドライエッチング、絶縁層76はCFによるドライエッチング、収束電極兼カソード電極75はBClによるドライエッチングで行い、その後、BHFによるウェットエチングにより抵抗層74をエッチングして、電子放出膜73の表面を露出させた。BHFによるウェットエチングの際には、絶縁層76も少しエッチングさせた。
ここで、本実施例では、抵抗層74を電子放出膜73と収束電極兼カソード電極75との間に設けたことにより、図2に示す構成の電子放出素子の様に収束電極とカソード電極とが電気的に接続し同電位になっている電子放出素子と比べ、電子放出ゆらぎを低減させることができた。
これは、本実施例の電子放出素子の構成の場合、電子放出膜73に電子が注入される際には必ず抵抗層74を通過するため、抵抗層74に流れる電流量の変化に応じて、抵抗層74で発生する電圧降下が変化する。すると、収束電極兼カソード電極75と電子放出膜
73との間に電位差が生じ、電子放出膜73に印加される電界強度が変化し、電子放出膜73から放出される電流量が変化する。
具体的には、電子放出膜73から電子が放出されると、その電流量に応じて抵抗層74で電圧降下が起こり、電子放出膜73の電位が収束電極兼カソード電極75に対して若干高くなる。電子放出膜73から放出される電流量が増えると、収束電極兼カソード電極75と電子放出膜73との間の電位差が大きくなるため、電子放出膜73に印加される電界強度が弱くなり、結果として、電子放出膜73から放出される電流量が少なくなる。逆に、電子放出膜73から放出される電流量が減ると、収束電極兼カソード電極75と電子放出膜73との間の電位差が小さくなるため、電子放出膜73に印加される電界強度が強くなり、結果として、電子放出膜73から放出される電流量が多くなる。このような現象が起きることにより、電子放出素子のこの構造は、電子放出膜73から放出される電流量を安定させる効果があり、電子放出ゆらぎを低減することができる。
また、本実施例の電子源では、スリット状の各開口80毎の電子放出材料部分を分離しているため(図7(b))、その上に積層した抵抗層74により、スリット状の各開口80毎に注入される電流量が制限され、1電子源内における、スリット状の開口80間の電子放出ゆらぎのばらつきが低減される。
また、本実施例では、抵抗層74を各電子源毎に具備しているため(図7(c))、本実施例の電子源をマトリクス状に複数配置した場合には、各電子源間の電子放出ゆらぎのばらつきが低減され、美しい画像を提供できる。
本実施例の電子源の走査配線79上に厚さ1.6mm、幅200μmのスペーサ81を配置し(図7(j))、さらにその上に蛍光体が配置されたFPを配置し、電子源から放出された電子ビームを観察した。電子ビーム観察時の駆動の概略図を図9に示す。FP91に電圧Va=10kVを印加し、ゲート電極77に電圧Vg=20Vを印加して、電子ビームの観察をした。比較のために、同じ形状のスリット状の開口を、スペーサからの距離が本実施例のスリット状の開口と同じで、スリット状の開口の長手方向の延長線が走査配線と平行となり交差しないように形成した電子源も作製し比べたところ、本実施例の電子源では、比較例に比して電子ビームの位置ずれが大幅に改善された。
<実施例2>
図10(i)に本実施例により作製した電子源の概略平面を示し、図11に本実施例の電子放出素子の1つのスリット状の開口部分の長手方向での概略断面を示し、図10に本実施例の電子源の製造方法を示す。以下に、本実施例の電子源の製造工程を詳細に説明する。実施例1と重複する部分は説明を省略する。
(工程1)
まず、予め、その表面を十分に洗浄した石英基板101上に、印刷法により、厚さ3μm、幅50μmのCuを形成し、信号配線102を形成した(図10(a))。
(工程2)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、信号配線102の脇に、カソード電極103として、スパッタ法により厚さ300nmのTiNを形成し、その上に、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出膜104として、プラズマCVD法により厚さ30nmのアモルファスカーボン膜を形成した(図10(b))。
(工程3)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出膜104を覆うよ
うに、絶縁層105として、スパッタ法により、厚さ100nmのSiOを形成した(図10(c))。
(工程4)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、絶縁層105で覆われていない部分のカソード電極103を覆うように、抵抗層106として、共スパッタ法により、厚さ100nmのSiO(x=1〜2、y=0〜1)とAlの混合膜を形成した(図10(d))。
(工程5)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、収束電極107として、スパッタ法により厚さ100nmのTiNを積層した。収束電極107は、工程8で走査配線111が形成される領域と重なるように形成した(図10(e))。
(工程6)
続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出素子形成エリアに、絶縁層108として、スパッタ法により、厚さ1μmのSiOを形成し、続いて、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出素子形成エリアと信号配線102の領域に、ゲート電極109として、スパッタ法により、厚さ100nmのTiNを形成した(図10(f))。
(工程7)
続いて、マスクを用いて、走査配線111と収束電極107とを接触するようにコンタクトホール110aを有する絶縁層110として、印刷技術により、厚さ5μm、幅210μmのSiOを形成した(図10(g))。
(工程8)
続いて、絶縁層110上に、マスクを用いて、走査配線111として、印刷技術により、厚さ13μm、幅200μmのAgを形成した(図10(h))。工程7で形成した絶縁層110のコンタクトホール110aにより、収束電極107と電気的に接続させた。
(工程9)
最後に、リフトオフ用パターンをフォトレジストで形成し、電子放出素子形成エリアに、エッチング技術により、スリット状の開口112を形成し、本実施例の電子源を完成させた。(図10(i))。ここで、スリット状の開口112は、長手方向の延長線が走査配線111と直交するように形成されている。エッチングの方法は実施例1と同様である。
本実施例では、抵抗層106を収束電極107とカソード電極103との間に設けたことにより、電子放出膜104に供給される電子は全て抵抗層106を経由することになる。従って、収束電極107とカソード電極103との間に設けられた抵抗層106によって、実施例1と同様の効果が得られ、電子放出ゆらぎを低減することができた。
また、実施例1の電子源と同様に、本実施例では抵抗層106を各電子源毎に具備しているため(図10(d))、本実施例の電子源をマトリクス状に複数配置した場合には、各電子源間の電子放出ゆらぎのばらつきが低減され、美しい画像を提供できる。
実施例1と同様に、本実施例の電子源の走査配線111上に厚さ1.6mm、幅200μmのスペーサ113を配置し(図10(j))、さらにその上に蛍光体が配置されたFPを配置し、電子源から放出された電子ビームを観察した。比較のために、同じ形状のス
リット状の開口を、スペーサからの距離が本実施例のスリット状の開口と同じで、スリット状の開口の長手方向の延長線が走査配線と平行になり交差しないように形成した電子源も作製し比べたところ、本実施例の電子源では、比較例に比して電子ビームの位置ずれが大幅に改善された。
<実施例3>
図12(i)に本実施例により作製した電子源の概略平面を示し、図13に1つのスリット状の開口部分の長手方向での概略断面を示し、図12に本実施例の電子源の製造方法を示す。本実施例では、電子放出膜に電子を供給するカソード電極部分を抵抗体とした例を示す。ここでは、本実施例の特徴部分のみを説明し、重複する説明は省略する。
本実施例では、実施例2における工程2で、カソード電極を形成する工程の変わりに、カソード電極兼抵抗体123として、共スパッタ法により、厚さ100nmのSiO(x=1〜2、y=0〜1)とAlの混合膜を形成した(図12(b))。また、実施例2における工程4を省いている。それ以外の工程は実施例2と同様であるので説明を省略する。
本実施例では、カソード電極にカソード電極兼抵抗体123を用い、且つ、電子放出部付近においては、カソード電極兼抵抗体123と収束電極107とは絶縁層105を介して絶縁していることにより、実施例1及び2と同様の効果が得られ、電子放出ゆらぎを低減することができた。
また、実施例1及び2の電子源と同様に、本実施例ではカソード電極兼抵抗体123を各電子源毎に具備しているため(図12(b))、本実施例の電子源をマトリクス状に複数配置した場合には、各電子源間の電子放出ゆらぎのばらつきが低減され、美しい画像を提供できる。
実施例2と同様に、本実施例の電子源の走査配線111上に厚さ1.6mm、幅200μmのスペーサ113を配置し(図12(j))、さらにその上に蛍光体が配置されたFPを配置し、電子源から放出された電子ビームを観察した。比較のために、同じ形状のスリット状開口を、スペーサからの距離が本実施例のスリット状の開口と同じで、スリット状の開口の長手方向の延長線が走査配線と平行になり交差しないように形成した電子源も作製し比べたところ、本実施例の電子源では、比較例に比して電子ビームの位置ずれが大幅に改善された。
<実施例4>
図14に本実施例により作製した電子源の概略平面を示す。本実施例では、スリット状の開口80の長手方向の延長線が走査配線と直交ではなく斜めに交差する例を示す。本実施例の作製方法は実施例1と同じであるので、重複する説明は省略する。
本実施例の電子源を、実施例1と同様に図9に示すように配置して電子ビームの形状を観察した。実施例1と同様に、比較のために、同じ形状のスリット状の開口を、スペーサからの距離が本実施例のスリット状の開口と同じで、スリット状の開口の長手方向が走査配線と平行になり交差しないように形成した電子源も作製し比べたところ、本実施例の電子源では、比較例に比して電子ビームの位置ずれが大幅に改善された。
<実施例5>
図15に本実施例により作製した電子源の概略平面を示す。本実施例では、上記実施例とは反対に、収束電極兼カソード電極75を信号配線72に接続し、ゲート電極77を走査配線79に接続した例を示す。本実施例の作製方法は実施例1の作成工程において、収
束電極兼カソード電極75を作製する工程では信号配線72と接続するように、ゲート電極77を作製する工程では走査配線79と接続するように形成する部分以外は同じであるので、重複する説明は省略する。
本実施例の電子源を、実施例1と同様に図9に示すように配置して電子ビームの形状を観察した。実施例1と同様に、比較のために、同じ形状のスリット状の開口を、スペーサからの距離が本実施例のスリット状の開口と同じで、スリット状の開口の長手方向の延長線が走査配線と平行になり交差しないように形成した電子源も作製し比べたところ、本実施例の電子源では、比較例に比して電子ビームの位置ずれが大幅に改善された。
<実施例6>
実施例1〜5の電子源を720×160のマトリクス状に配置し、図4に示すような画像表示装置を作製した。電子源は、横115μm、縦345μmのピッチで複数配置した。FPに10kVの電圧を印加し、走査配線と信号配線の間に20Vの電圧を印加した。この結果、マトリクス駆動が可能で高精細な画像表示装置が形成できた。
本発明の実施形態に係る電子源を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。 本発明の実施形態に係る電子源を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電子源の製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像表示装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像表示装置の蛍光膜の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子放出素子を用いた映像受信表示装置の構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る電子源の製造方法を示す図である。 本発明の実施例1に係る電子放出素子の1つのスリット状の開口の短手方向での断面を示す図である。 本発明の実施例1に係る電子源を動作させる時の構成例を示す図である。 本発明の実施例2に係る電子源の製造方法を示す図である。 本発明の実施例2に係る電子放出素子の1つのスリット状の開口の長手方向での断面を示す図である。 本発明の実施例3に係る電子源の製造方法を示す図である。 本発明の実施例3に係る電子放出素子の1つのスリット状の開口の長手方向での断面を示す図である。 本発明の実施例4に係る電子源を示す平面図である。 本発明の実施例5に係る電子源を示す平面図である。
符号の説明
11 第一配線
12 第二配線
13 絶縁層
15 電子放出素子
21 カソード電極
22 ゲート電極
23 絶縁層
24 電子放出材料
25 収束電極
81 スペーサ

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上に配置された第一配線と、
    前記基板の上に配され、前記第一配線と交差する第二配線と、
    電子放出部材を備えたカソード電極と前記カソード電極の上に設けられたゲート電極とを有すると共に、前記第一配線と前記第二配線との交差部から離れて前記基板の上に配置された電子放出素子と、
    を備える電子源であって、
    前記第一配線は、絶縁層を介して前記第二配線の上に配置されており、
    前記ゲート電極は間隔を置いて並んだスリット状の複数の開口を備えており、前記開口の長手方向の延長線が前記第一配線に交差するように配置されていることを特徴とする電子源。
  2. 基板と、
    前記基板の上に配置された第一配線と、
    前記基板の上に配され、前記第一配線と交差する第二配線と、
    電子放出部材を備えたカソード電極と前記カソード電極の上に設けられたゲート電極とを有すると共に、前記第一配線と前記第二配線との交差部から離れて前記基板の上に配置された電子放出素子と、
    を備える電子源であって、
    前記第一配線は、絶縁層を介して前記第二配線の上に配置されており、
    前記ゲート電極は間隔を置いて並んだスリット状の複数の開口を備えており、前記開口の長手方向端部が前記開口の長手方向中央部よりも前記第一配線に近接配置されていることを特徴とする電子源。
  3. 前記電子放出素子は、前記電子放出部材を備えた前記カソード電極の上に絶縁層を介して前記ゲート電極が積層されて構成されており、
    前記ゲート電極と前記カソード電極との距離は、前記ゲート電極と前記電子放出部材との距離よりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子源。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子源と、
    スペーサを介して前記電子源に対向して配置され、発光体を有する基板と、
    を備える画像表示装置であって、
    前記スペーサが第一配線上に配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  5. スクリーンを有する画像表示装置と、
    受信した放送信号に含まれる映像情報、文字情報及び音声情報の少なくとも1つを出力する受信機と、
    該受信機から出力された情報を前記画像表示装置の前記スクリーンに表示させる駆動回路と、
    を備える情報表示再生装置であって、
    前記画像表示装置が請求項4に記載の画像表示装置であることを特徴とする情報表示再生装置。

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