JP2006190665A - 電界放出表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電界放出表示装置を提供する。
【解決手段】第1基板110、第1基板110上に第1方向に形成されたカソード電極11、カソード電極111上で第1方向に長方形の第1開口112aが形成されたカソードフォーカシング電極112、カソード電極111と重なる領域に第2方向に第1開口112aと連通された複数の第3開口114aを有したゲート電極114、第1方向に長く形成された第5開口116aを有したゲートフォーカシング電極116、及びカソード電極111上で第1開口112a内に形成されたエミッタ117を備えることを特徴とする電界放出表示装置である。
【選択図】図4
【解決手段】第1基板110、第1基板110上に第1方向に形成されたカソード電極11、カソード電極111上で第1方向に長方形の第1開口112aが形成されたカソードフォーカシング電極112、カソード電極111と重なる領域に第2方向に第1開口112aと連通された複数の第3開口114aを有したゲート電極114、第1方向に長く形成された第5開口116aを有したゲートフォーカシング電極116、及びカソード電極111上で第1開口112a内に形成されたエミッタ117を備えることを特徴とする電界放出表示装置である。
【選択図】図4
Description
本発明は、電界放出表示装置(Field Emission Display:FED)に係り、特に電子ビームのフォーカシング特性を向上させ、電流密度分布の均一性を向上させる電子放出構造を有したFEDに関する。
従来の情報伝達媒体の重要部分である表示装置の代表的な活用分野としては、個人用コンピュータのモニタ及びテレビジョン受像機などを挙げることができる。かかる表示装置は、高速熱電子放出を利用する陰極線管(Cathode Ray Tube:CRT)、最近に急速に発展している液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)、プラズマ表示装置(Plasma DisplayPanel:PDP)及びFEDのような平板表示装置に大別される。
FEDは、カソード電極上に一定の間隔で配列されたエミッタに、ゲート電極から強い電場を印加することによってエミッタから電子を放出させ、この電子をアノード電極の表面に塗布された蛍光物質に衝突させて発光させる表示装置である。このように冷陰極電子を電子放出源として使用してイメージを形成する装置であるFEDは、電子放出源であるエミッタの材料と構造などの特性によって、表示装置の全体の画質特性が大きく影響を受ける。
初期のFEDでは、前記エミッタとして主にモリブデン(Mo)を主材質とする金属チップ(または、マイクロチップ)が使われてきた。
しかし、前記金属チップ形状のエミッタを有するFEDにおいては、エミッタを配置するためには、極微細なホールが形成されねばならず、Moを蒸着して画面の全領域で均一な金属マイクロチップを形成させねばならないため、製造工程が複雑であり、高難度の技術を必要とするだけでなく、高コストの装備を使用せねばならないので、製品製造コストが上昇するという問題がある。したがって、金属チップ形状のエミッタを有するFEDは、大画面化には制約があると指摘されている。
これにより、FEDの関連業界では、低電圧の駆動条件でも良質の電子放出を得ることができ、製造工程も簡略にするために、前記エミッタを平坦な形状に形成させる技術を研究開発している趨勢である。
これまでの技術動向によれば、平坦な形状のエミッタとしては、カーボン系物質、例えばグラファイト、ダイヤモンド、DLC(Diamond Like Carbon)、C60(Fulleren)または炭素ナノチューブ(Carbon NanoTube:CNT)などが適すると周知されており、そのうち、特にCNTが比較的低い駆動電圧でも電子放出を円滑に行えるので、FEDのエミッタとして最も理想的な物質として期待されている。
図1A及び図1Bは、従来のFEDの一例を示す図面であって、図1Aは部分断面図であり、図1Bは部分平面図である。
図1A及び図1Bに示すように、FEDは、一般的にカソード電極12、アノード電極22及びゲート電極14を有する3極管の構造で形成されている。前記カソード電極12及びゲート電極14は、背面基板11上に形成されており、アノード電極22は、前面基板21の底面に形成されており、アノード電極22の底面には、それぞれR、G、B蛍光体からなる蛍光層23と、コントラストの向上のためのブラックマトリックス24とが形成されている。そして、背面基板11及び前面基板21は、その間に配置されるスペーサ31により相互間の間隔が維持される。かかるFEDは、ほとんどエミッタ16が配置される背面基板11上に先にカソード電極12を形成し、その上に微細な開口15を有する絶縁層13とゲート電極14とを積層した後、前記開口15内に位置するカソード電極12上に前記エミッタ16を配置させた構造を有する。
しかし、前記の一般的な3極管構造を有したFEDは、実質的な駆動において、色純度の低下と共に鮮明な画質を具現し難いという問題を有する。かかる問題は、前記エミッタ16から放出される電子が電子ビーム化されて蛍光層23に向かうとき、ゲート電極14に印加される電圧(数十ボルトの+電圧)の影響により発散力が強くなって電子ビームが広くなることによって、所望の画素の蛍光体だけでなく、隣接した他の画素の蛍光体まで発光させるためである。
一方、前記の電子ビームの発散現象を防止するために、図2に示すように、ゲート電極上に電子ビームの集束のための別途のゲートフォーカシング電極を配置した構造を有したFEDが提案された。
その一例として、図2には、ゲート電極54上に第2絶縁層55をさらに蒸着した後、その上に再び電子ビーム軌跡制御のためのゲートフォーカシング電極56を形成した構造を示す。図2で、参照符号51、52、53、57は、それぞれ背面基板、カソード電極、第1絶縁層、電子放出源を示す。参照符号61、62、63は、それぞれ前面基板、アノード電極、蛍光層を示す。
しかし、従来のゲートフォーカシング電極56を備えるFEDの場合、アノード電圧の変化及びゲートフォーカシング電圧の変化によってフォーカシングが良好に行われない場合が発生した。図3は、図2に示した従来のFEDにおける電子ビーム放出に対するシミュレーション結果を示す図面である。図3に示すように、ゲートフォーカシング電圧の調整時にビーム形状が不均一になり、したがってフォーカシングが良好に行われず、電子が対象蛍光層領域から逸脱して他の領域の蛍光層を励起させ、これによってピクセルの均一度が不良になる。
本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を解決するためのものであって、特に電子ビームのフォーカシング特性を向上させて色再現範囲を広げ、電流密度分布の均一性を向上させて白色均一度を向上させる電子放出構造を有したFED及びその製造方法を提供するところにある。
前記の目的を達成するための本発明の一面によるFEDは、第1基板、前記第1基板上に第1方向に形成されたカソード電極、前記カソード電極上で所定高さに形成され、前記第1方向に長方形の第1開口が形成されたカソードフォーカシング電極、前記基板上で前記カソードフォーカシング電極を覆い、前記カソード電極と重なる領域に前記第1方向と直交する第2方向に前記第1開口と連通された複数の第2開口を有した絶縁層、前記絶縁層上に前記第2方向に延び、前記第2開口と連通される第3開口を有したゲート電極、前記カソード電極上で前記第1開口内に形成されたエミッタ、及び前記第1基板と所定間隔をおいて対向して配置され、その一面にアノード電極及び所定パターンの蛍光層が形成された第2基板を備えることを特徴とする。
前記第2方向の前記第3開口の幅は、前記第2方向の前記第1開口の幅より広く形成される。
前記第3開口は、前記第2方向に長く形成されたことが望ましい。
前記第1開口は、各画素に対して対応するように形成され、前記第2開口及び前記第3開口は、一つの画素に対してそれぞれ複数個が設けられる。
前記カソード電極及び前記カソードフォーカシング電極は、電気的に連結される。
前記エミッタは、CNTからなることが望ましい。
前記の目的を達成するための本発明の他の一面によるFEDは、第1基板、前記第1基板上に第1方向に形成されたカソード電極、前記カソード電極上で所定高さに形成され、前記第1方向に長方形の第1開口が形成されたカソードフォーカシング電極、前記基板上で前記カソードフォーカシング電極を覆い、前記カソード電極と重なる領域に前記第1方向と直交する第2方向に前記第1開口と連通された複数の第2開口を有した第1絶縁層、前記第1絶縁層上に前記第2方向に延び、前記第2開口と連通される第3開口を有したゲート電極、前記第1絶縁層上で前記第3開口と連通され、前記第1方向に長く形成された第4開口を有する第2絶縁層、前記第2絶縁層上で前記第4開口と連通される第5開口を有したゲートフォーカシング電極、前記カソード電極上で前記第1開口内に形成されたエミッタ、及び前記第1基板と所定間隔をおいて対向して配置され、その一面にアノード電極及び所定パターンの蛍光層が形成された第2基板を備えることを特徴とする。
本発明によるFEDによれば、ゲートホール内のエミッタが水平方向に長く形成され、エミッタの水平方向の両側にカソードフォーカシング電極が配置されるので、エミッタから放出された電子ビームのフォーカシング特性が向上し、特に色座標を左右する水平方向での集束力が向上する。したがって、画像の色純度が高くなり、これにより高画質の画像を具現できる。
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明によるFEDの望ましい実施形態を詳細に説明する。 以下の図面で、同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
図4は、本発明の第1実施形態によるFEDの構造を示す部分断面図であり、図5は、図4に示したFEDにおいて、背面基板上に形成された構成要素の配置構造を示す部分平面図であり、便宜上、ゲートフォーカシング電極はホールのみ表示した。
図4及び図5に示すように、本発明によるFEDは、所定間隔をおいて対向して配置された二枚の基板、すなわち一般的に背面基板と称する第1基板110及び前面基板と称する第2基板120を備える。前記背面基板110及び前面基板120は、それらの間に設置されたスペーサ130によりその間隔が維持される。かかる背面基板110及び前面基板120としては、一般的にガラス基板が使われる。
前記背面基板110上には、電界放出を行える構成が設けられ、前記前面基板120には、電界放出により放出された電子により所定の画像を具現できる構成が設けられる。
具体的に、前記背面基板110上には、ストライプ状に配列されたカソード電極111が形成される。前記カソード電極111は、導電性金属物質または透明な導電性物質であるITO(Indium Tin Oxide)からなる。
そして、前記カソード電極111上には、カソードフォーカシング電極112が形成される。前記カソードフォーカシング電極112には、前記カソード電極111を露出させる第1開口112aが形成されており、1〜5μm程度の厚さを有している。前記第1開口112aは、前記カソード電極方向(図面でY方向)に長く形成されうる。前記カソードフォーカシング電極112は、前記カソード電極と電気的に連結される。前記カソードフォーカシング電極112は、カソード電極111と一体形に形成されることもある。
前記第1基板110及びカソードフォーカシング電極112上には、第1絶縁層113が形成される。前記第1絶縁層113は、例えばほぼ3μm〜15μm程度の厚さを有するように形成されうる。そして、前記第1絶縁層113には、前記一つの第1開口112aと連通される複数の第2開口113aが形成される。すなわち、前記カソード電極111と後述するゲート電極114とが直交する領域(一つの画素に該当する)に、複数の第2開口113aが形成される。前記第2開口113aは、前記カソード電極111の長手方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に長方形の形状を有し、その幅W2は、第1開口112aの幅W1より広いか、または同一に形成される。
前記第1絶縁層113上には、所定のパターン、例えばストライプ状に互いに所定間隔をおいて配列された複数のゲート電極114が形成される。前記ゲート電極114は、前記カソード電極111の長手方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に延びる。かかるゲート電極114は、導電性がある金属、例えばクロム(Cr)からなり、ほぼ数千Å程度の厚さを有する。そして、前記ゲート電極114には、前記第2開口113aと連通される第3開口114aが形成される。前記第3開口114aは、前記第1開口112aと直交する横長形でありうる。前記第1開口112aは、一つの画素に対して一つが形成され、前記第2開口113a及び第3開口114aは、各画素に対してそれぞれ複数個が形成される。
前記第2開口113aと同じ形状を有し、その幅W3も、第2開口113aの幅W2より広いか、または同一に形成されうる。
前記第1絶縁層113及びゲート電極114上には、第2絶縁層115が形成される。前記第2絶縁層115は、例えばほぼ5μm〜15μm程度の厚さを有するように形成されうる。そして、前記第2絶縁層115には、前記第1開口112aと連通される第4開口115aが形成される。前記第4開口115aの幅W4は、第1開口112aの幅W1より広く形成されうる。
前記第2絶縁層115上には、所定のパターン、例えばY方向にストライプ状のゲートフォーカシング電極116が形成される。前記ゲートフォーカシング電極116は、導電性がある金属、例えばCrからなり、ほぼ数千Å程度の厚さを有する。そして、前記ゲートフォーカシング電極116には、前記第4開口115aと連通される第5開口116aが形成される。前記第5開口116aは、Y方向に長く形成され、前記第5開口116aの幅W5も、第4開口115aの幅W4と同一に形成されうる。
前記第1開口112a内に位置したカソード電極111上には、エミッタ117が形成される。前記エミッタ117は、前記カソードフォーカシング電極112と同じ高さに形成されうる。このエミッタ117は、カソード電極111、カソードフォーカシング電極112及びゲート電極114の間に印加される電圧により形成される電界によって電子を放出する役割を担う。本発明では、かかるエミッタ117としてカーボン系物質、例えばグラファイト、ダイヤモンド、DLC、C60またはCNTなどを使用する。特に、前記エミッタ117として、比較的低い駆動電圧でも電子放出を円滑に行えるCNTを使用することが望ましい。
そして、本実施形態において、前記エミッタ117は、第2開口112aに露出されるように形成される。前記エミッタ117は、X方向に長く形成される。すなわち、第1開口112aの長手方向に複数個のエミッタ117が形成される。
再び図4及び図5に示すように、前記前面基板120の一面、すなわち背面基板110に対向する底面には、アノード電極121が形成され、このアノード電極121の表面には、R、G、B蛍光体からなる蛍光層122が形成される。前記アノード電極121は、前記蛍光層122から発散される可視光が透過可能に透明な導電性物質、例えばITOからなる。前記蛍光層122は、前記カソード電極111の長手方向(Y方向)に沿って長く拡張された縦長形のパターンを有する。
そして、前記前面基板120の底面には、コントラストの向上のために前記蛍光層122間にブラックマトリックス123が形成されうる。
また、前記蛍光層122及びブラックマトリックス123の表面には、金属薄膜層124が形成されうる。前記金属薄膜層124は、主にアルミニウムからなり、エミッタ117から放出されて加速された電子が容易に透過可能に数百Å程度の厚さで薄く形成される。かかる金属薄膜層124は、輝度を向上させる機能を有している。すなわち、前記蛍光層122のR、G、B蛍光体がエミッタ117から放出された電子ビームにより励起されて可視光を発散するとき、この可視光が前記金属薄膜層124により反射され、また、蛍光層122に衝突された後方散乱電子が前記金属薄膜層124に衝突して戻って再び蛍光層122と衝突するので、FEDから出射される可視光の光量が増加して輝度が向上する。
一方、前記前面基板120に金属薄膜層124が設けられた場合には、前記アノード電極121を形成しないことがある。これは、前記金属薄膜層124が導電性を有するので、ここに電圧を印加すれば、金属薄膜層124がアノード電極の役割に代わることができるためである。
前記したように構成された背面基板110及び前面基板120は、互いに所定間隔をおいて前記エミッタ117と蛍光層122とが対向して配置され、その周囲に塗布されるシーリング物質(図示せず)により互いに封着される。このとき、前述したように、背面基板110と前面基板120との間には、それらの間隔を維持させるためのスペーサ130が設置される。
以下では、前記したように構成された本発明によるFEDの作用を説明する。
本発明によるFEDにおいて、前記カソード電極111またはカソードフォーカシング電極112、ゲート電極114、ゲートフォーカシング電極116及びアノード電極121に所定の電圧が印加されれば、前記電極111または112、114、116、121間に電界が形成されつつ、前記エミッタ117から電子が放出される。このとき、前記カソード電極111及びカソードフォーカシング電極112には0〜数十ボルトの−電圧、前記ゲート電極114には数〜数十ボルトの+電圧、前記ゲートフォーカシング電極116には数十ボルトの−電圧、前記アノード電極121には数百〜数千ボルトの+電圧が印加される。前記エミッタ117から放出された電子は、電子ビーム化して、前記蛍光層122に加速されて前記蛍光層122に衝突する。これにより、前記蛍光層122のR、G、B蛍光体が励起されて可視光を発散する。前記カソードフォーカシング電極112は、前記エミッタ117から抽出された電子を1次的に集束し、前記ゲートフォーカシング電極116は、2次的に集束する。したがって、電子ビームの集束効率が向上する。
また、前記第1開口112aの幅W1及びカソードフォーカシング電極112の高さを調節することによって、電子ビームをさらに効果的に集束させることができるので、電流密度のピークを蛍光層122の該当画素内に正確に位置させることができる。
前記したように、本発明によるFEDによれば、エミッタ117から放出された電子ビームのフォーカシング特性が向上し、電流密度が高くなり、電流密度のピークが該当画素内に正確に位置するので、画像の色純度が高くなり、画像の輝度が向上して、結果的に高画質の画像を具現できる。
図6は、本発明の第2実施形態によるFEDの構造を示す部分断面図であり、前記第1実施形態と実質的に同じ構成要素には同じ参照番号を使用し、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本発明によるFEDは、所定間隔をおいて互いに対向して配置された背面基板110と前面基板120との間にスペーサ130が設置されている。前記背面基板110上には、ストライプ状に配列されたカソード電極111が形成される。そして、前記カソード電極111上には、カソードフォーカシング電極112が形成される。前記カソードフォーカシング電極112には、前記カソード電極111を露出させる第1開口112aが形成されている。
前記第1基板110及びカソードフォーカシング電極112上には、第1絶縁層113が形成される。前記第1絶縁層113には、前記一つの第1開口112aと連通される複数の第2開口113aが形成される。前記第2開口113aの幅W2は、第1開口112aの幅W1より広いか、または同一に形成される。
前記第1絶縁層113上には、所定のパターン、例えばストライプ状に互いに所定間隔をおいて配列された複数のゲート電極114が形成される。前記ゲート電極114には、前記第2開口113aと連通される第3開口114aが形成される。前記第3開口114aの幅W3は、第2開口113aの幅W2より広いか、または同一に形成されうる。
前記第1絶縁層113上には、ゲート電極114を覆う第2絶縁層215が形成される。前記第2絶縁層215には、前記第1開口112aと連通される第4開口215aが形成される。前記第4開口215aの幅W6は、第1開口112aの幅W1より広く形成されうる。
前記第2絶縁層215上には、所定のパターン、例えばY方向にストライプ状のゲートフォーカシング電極216が形成される。そして、前記ゲートフォーカシング電極216には、前記第4開口215aと連通される第5開口216aが形成される。前記第5開口216aの幅W7は、第3開口114aの幅W3より狭く、第1開口112aの幅W1より広く形成されうる。
前記第1開口112a内に位置したカソード電極111上には、エミッタ117が形成される。前記エミッタ117は、前記カソードフォーカシング電極112と同じ高さに形成される。このエミッタ117は、カソード電極111、カソードフォーカシング電極112及びゲート電極114の間に印加される電圧により形成される電界によって電子を放出する役割を担う。
前記前面基板120の一面、すなわち背面基板110に対向する底面には、アノード電極121が形成され、このアノード電極121の表面には、R、G、B蛍光体からなる蛍光層122が形成される。そして、前記前面基板120の底面には、コントラストの向上のために、前記蛍光層122の間にブラックマトリックス123が形成される。また、前記蛍光層122及びブラックマトリックス123の表面には、金属薄膜層124が形成されうる。
以下では、本発明によるFEDにおける電子ビーム放出についてのシミュレーション結果を説明する。
本シミュレーションに必要なFEDの各構成要素の設計値が設定された。例えば、FEDの画面が16:9の縦横比を有し、その対角線長が38インチであるとき、HD(High Definition)級の画質を具現するために水平解像度を1280ラインに設計する場合、R、G、Bトリオピッチは、ほぼ0.70mm以下の大きさに設定される。
この場合、カソードフォーカシング電極の高さは1〜3μm、第1開口の幅W1は30〜50μm、第3開口の幅W3は、第1開口の幅W1より広く50〜70μmとし、第5開口の幅W5は、第1開口の幅W1より広く50〜80μm程度に設定することが適切である。
しかし、前記で限定された各構成要素の寸法は、FEDの画面の大きさ、縦横比及び解像度などの前提条件によって変わることがあるということは自明である。
図7及び図8は、図4に示した本発明の実施形態によるFEDにおける電子ビーム放出についてのシミュレーション結果を示す図面である。図7は、アノード駆動電圧が3,000Vである場合、前面基板での電子ビームの分布を示す図面であり、図8は、アノード駆動電圧が1,500Vである場合、前面基板での電子ビームの分布を示す図面である。
このシミュレーション結果、本発明によるFEDは、低電圧でもエミッタの両側に形成されたゲートフォーカシング電極により、エミッタから放出された電子ビームがさらに効果的に集束されていることが分かる。
本発明は、開示された実施形態を参考に説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的な保護範囲は、特許請求の範囲により決まらねばならない。
本発明は、FED関連の技術分野に適用可能である。
110 第1基板、
111 カソード電極、
112 カソードフォーカシング電極、
112a 第1開口、
113 第1絶縁層、
113a 第2開口、
114 ゲート電極、
114a 第3開口、
115 第2絶縁層、
115a 第4開口、
116 ゲートフォーカシング電極、
116a 第5開口、
117 エミッタ、
120 第2基板、
121 アノード電極、
122 蛍光層、
123 ブラックマトリックス、
124 金属薄膜層、
130 スペーサ、
W1 第1開口の幅、
W2 第2開口の幅、
W3 第3開口の幅、
W4 第4開口の幅、
W5 第5開口の幅。
111 カソード電極、
112 カソードフォーカシング電極、
112a 第1開口、
113 第1絶縁層、
113a 第2開口、
114 ゲート電極、
114a 第3開口、
115 第2絶縁層、
115a 第4開口、
116 ゲートフォーカシング電極、
116a 第5開口、
117 エミッタ、
120 第2基板、
121 アノード電極、
122 蛍光層、
123 ブラックマトリックス、
124 金属薄膜層、
130 スペーサ、
W1 第1開口の幅、
W2 第2開口の幅、
W3 第3開口の幅、
W4 第4開口の幅、
W5 第5開口の幅。
Claims (16)
- 第1基板と、
前記第1基板上に第1方向に形成されたカソード電極と、
前記カソード電極上で所定高さに形成され、前記第1方向に長方形の第1開口が形成されたカソードフォーカシング電極と、
前記基板上で前記カソードフォーカシング電極を覆い、前記カソード電極と重なる領域に前記第1方向と直交する第2方向に、前記第1開口と連通された複数の第2開口を有した絶縁層と、
前記絶縁層上に前記第2方向に延び、前記第2開口と連通される第3開口を有したゲート電極と、
前記カソード電極上で、前記第1開口内に形成されたエミッタと、
前記第1基板と所定間隔をおいて対向して配置され、その一面にアノード電極及び所定パターンの蛍光層が形成された第2基板と、
を備えることを特徴とする電界放出表示装置。 - 前記第2方向の前記第3開口の幅は、前記第2方向の前記第1開口の幅より広いことを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
- 前記第3開口は、前記第2方向に長く形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
- 前記第1開口は、各画素に対して対応するように形成され、
前記第2開口及び前記第3開口は、一つの画素に対してそれぞれ複数個が設けられることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。 - 前記カソード電極及び前記カソードフォーカシング電極は、電気的に連結されたことを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
- 前記エミッタは、カーボン系物質から形成されることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
- 前記エミッタは、炭素ナノチューブから形成されることを特徴とする請求項6に記載の電界放出表示装置。
- 第1基板と、
前記第1基板上に第1方向に形成されたカソード電極と、
前記カソード電極上で所定高さに形成され、前記第1方向に長方形の第1開口が形成されたカソードフォーカシング電極と、
前記基板上で前記カソードフォーカシング電極を覆い、前記カソード電極と重なる領域に前記第1方向と直交する第2方向に前記第1開口と連通された複数の第2開口を有した第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に前記第2方向に延び、前記第2開口と連通される第3開口を有したゲート電極と、
前記第1絶縁層上で前記第3開口と連通され、前記第1方向に長く形成された第4開口を有する第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上で前記第4開口と連通される第5開口を有したゲートフォーカシング電極と、
前記カソード電極上で前記第1開口内に形成されたエミッタと、
前記第1基板と所定間隔をおいて対向して配置され、その一面にアノード電極及び所定パターンの蛍光層が形成された第2基板と、
を備えることを特徴とする電界放出表示装置。 - 前記第2方向の前記第3開口の幅は、前記第2方向の前記第1開口の幅より広いことを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。
- 前記第3開口は、前記第1開口と直交する横長形であることを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。
- 前記第2方向の前記第5開口の幅は、前記第2方向の前記第3開口の幅以上であることを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。
- 前記第1方向の前記第5開口の幅は、前記第2方向の前記第3開口の幅と前記第2方向の前記第1開口の幅との間であることを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。
- 前記第1開口は、各画素に対して対応するように形成され、
前記第2開口及び前記第3開口は、一つの画素に対してそれぞれ複数個が設けられることを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。 - 前記カソード電極及び前記カソードフォーカシング電極は、電気的に連結されたことを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。
- 前記エミッタは、カーボン系物質から形成されることを特徴とする請求項8に記載の電界放出表示装置。
- 前記エミッタは、炭素ナノチューブから形成されることを特徴とする請求項15に記載の電界放出表示装置。
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