JP2006324262A - 表示装置 - Google Patents

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Yuichi Kijima
勇一 木島
Yoshiyuki Kaneko
好之 金子
Shigemi Hirasawa
重實 平澤
Susumu Sasaki
進 佐々木
Tomoki Nakamura
智樹 中村
Hiroshi Kawasaki
浩 川崎
Jun Ishikawa
純 石川
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Abstract

【課題】組立て時の作業性や製品の歩留りを向上させて、かつ長時間にわたって所要の真空度を維持可能とする。
【解決手段】背面基板1と前面基板21の対向周辺に介挿した外枠9の内側に平行する多数の帯状電極素子4Aで構成した板部材制御電極4の両端部分を固定する内枠6を設け、板部材制御電極4を内枠6で表示領域の両端部分を固定した状態で一体化した単一部品とする。また、外枠9と内枠6の間にゲッター室を設け、このゲッター室内にゲッター13を収容した。
【選択図】図1

Description

本発明は、前面基板と背面基板の間に形成される真空中への電子放出を利用した表示装置に係り、特に、電子源を有する陰極配線および電子源からの電子の引き出し量(放出量)を制御する制御電極を高精度に設置すると共に前面基板と背面基板の間を真空に保って安定した表示特性を有する表示装置に関する。
高輝度、高精細に優れたディスプレイデバイスとして従来からカラー陰極線管が広く用いられている。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、省スペースの平板状ディスプレイ(パネルディスプレイ)の要求が高まっている。
その典型例として液晶表示装置、プラズマ表示装置などが実用化されている。また、特に、高輝度化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を利用した表示装置(以下、電子放出型表示装置、または電界放出型表示装置と呼ばれる)や、低消費電力を特徴とする有機ELディスプレイなど、種々の型式のパネル型表示装置の実用化も近い。
このようなパネル型の表示装置のうち、上記電界放出型表示装置には、C.A.Spindtらにより発案された電子放出構造をもつもの、メタル−インシュレータ−メタル(MIM)型の電子放出構造をもつもの、量子論的トンネル効果による電子放出現象を利用する電子放出構造(表面伝導型電子源とも呼ばれる)をもつもの、さらにはダイアモンド膜やグラファイト膜、カーボンナノチューブによる電子放出現象を利用するもの、等が知られている。
電界放出型の表示装置は、内面に電界放出型の電子源を有する陰極配線と制御電極を形成した背面基板と、この背面基板と対向する内面に陽極と蛍光体を形成した前面基板を有し、両者の内周縁に封止枠を介挿して貼り合わせ、その内部を真空にして構成される。また、背面基板と前面基板との間の間隔を所定値に保持するために、当該背面パネルと前面パネルの間に間隔保持部材を設けているものもある。
図17は電界放出型の表示装置の概略構成を説明する背面基板の平面図である。図17は図示しない前面基板側から見た模式図となっている。尚、図17を用いて説明する構成のうちの平行する多数の帯状電極素子で構成する板部材制御電極に関する技術は出願人が検討段階で考えた構成であり、公知技術ではない。背面基板1はガラスあるいはアルミナ等を好適とする絶縁基板の上に電子源をもつ複数本の陰極配線2と複数本の帯状電極素子からなる板部材制御電極4を有する。陰極配線2は、背面基板1上の一方向に延在し、この一方向に交差する他方向に多数本並設される。陰極配線2は銀などを含む導電ペーストの印刷等でパターニングされ、上記一方向に延在し上記他方向に多数本並設される。陰極配線2の端部は陰極配線引出し線20として封止枠90の外側に引き出されている。
図17における板部材制御電極4は別部材として製作され、電子源を有する陰極配線2の上方(前面基板側)に近接して、板部材制御電極を構成する各帯状電極素子は上記他方向に延在し上記一方向に多数並設されている。この板部材制御電極4は表示領域ARの外側に設けた固定部でガラス材などの絶縁体からなる押さえ部材60等によって背面基板1に固定される。この固定部の近傍あるいは封止枠90の近傍で板部材制御電極4に引出し線(板部材制御電極引出し線)40が接続されて表示装置の外縁に引き出されている。陰極配線(陰極配線に有する電子源)2と板部材制御電極4との交差部に画素が形成される。なお、封止枠90に押さえ部材60の機能を持たせることもできる。
そして、陰極配線2と板部材制御電極4(を構成する各帯状電極素子)との間の電位差で陰極配線2に有する電子源からの電子の放出量(オン・オフを含む)を制御する。一方、図示しない前面基板はガラス等の光透過性を有する絶縁材料で形成され、その内面に陽極と蛍光体とを有する。蛍光体は陰極配線2と板部材制御電極4の交差部に形成される画素に対応して形成される。
封止枠90で封止された内部は排気孔11から真空引され、例えば10−5〜10−7Torrの真空に排気される。板部材制御電極4の陰極配線2との各交差部には図示しない電子通過孔を有し、陰極配線2の電子源から放出される電子を前面基板側(陽極側)に通過させる。上記電子源は、例えばカーボンナノチューブ(CNT)、あるいはダイアモンドライクカーボン(DLC)、その他の電界放出カソード物質あるいは電界放出形状で構成される。板部材制御電極4は、陰極配線2を形成した背面基板1に、当該陰極配線2に対して表示領域ARの全域にわたって所定の間隔をもって設置する必要がある。
図18は背面基板と前面基板の間に所定の間隔を保持する手段としての間隔保持部材の設置状態の一例を模式的に説明する斜視図である。図18において図17と同一の参照符号は同一機能部分に対応する。この例では、背面基板1と前面基板21の間にガラス等の絶縁板材を介挿して間隔保持部材10としている。
なお、図中、xは図17の板部材制御電極4の延在方向、yは陰極配線2の延在方向、zは背面基板および前面基板の基板面と直交する方向を示す。間隔保持部材10は図17に示した陰極配線2の延在方向と平行、かつ隣接する陰極配線の間に設置される。なお設置される位置は全ての陰極配線の間とは限らず、幾つか複数の陰極配線毎に設置する場合もある。板部材制御電極4は、例えばアルミニウム系あるいは鉄系などの薄板をフォトリソグラフィー技法を用いたエッチング加工で多数のストライプ状の薄板に多数の電子通過孔を有するように形成するのが好適である。
背面基板上に陰極配線2を形成した後、板部材制御電極4を設置する。板部材制御電極4は薄い(例えば、0.05mm程度)薄板のエッチング加工で成形され、表示領域ARに形成された電子通過孔の形成領域と押さえ部材60あるいは封止枠90により固定される。その後、前面基板を積層し、背面基板1および封止枠90にフリットガラス等で固定し、排気孔11から真空引きして封止枠90で囲まれた表示領域ARの内部を真空状態とする。
しかし、上記したように、板部材制御電極4は極めて薄い、かつ精細な部品であるため、部品の搬送工程あるいは背面基板に固定する設置工程でのクラックや破断が生じ易く、作業性や製品の歩留りが低下する。また、組立て後の製品状態においても、動作中の熱膨張の繰り返しで上記の境界領域近傍にクラックが発生し、極端な場合には破断することもあり、製品の信頼性が低下する。
さらに、前記した構造では、表示装置の封止は封止枠のみで行われていること、また真空引きは排気孔からの排気によるのみであることから、得られる真空度に限界があり、また長時間にわたって所要の真空度を維持することは難しく、製品の信頼性が低下する恐れがある。
本発明の目的は、板部材制御電極の取扱い時におけるクラックや破断の発生を防止し、組立て時の作業性や製品の歩留りを向上させて、かつ長時間にわたって所要の真空度を維持可能とした信頼性の高い表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、背面基板と前面基板の対向周辺に介挿した外枠の内側に表示領域の外周を周回すると共に板部材制御電極を構成する多数の帯状電極素子の延在方向両端部分を固定する内枠を備えた。また、板部材制御電極を構成する帯状電極素子を内枠に固定して一体化することで単一部品とすることにより組立て工程での取扱いを容易にした。さらに、外枠と内枠の間にゲッター室を設け、このゲッター室内に粒状、あるいは円筒粒状のゲッターを収容した構成を基本構造とした。以下、本発明の表示装置の代表的な構成を記述する。なお、本明細書では帯状電極素子を単に板部材制御電極として説明する場合もある。
(1)、陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板と、
一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有する複数本の帯状電極素子を平行配列した板部材制御電極を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を有すると共に、
前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背面基板に前記板部材制御電極を構成する帯状電極素子の両端領域を固定する内枠を有し、
前記外枠の内部における前記前面基板と前記背面基板の間を真空封止した。
(2)、(1)において、前記外枠と前記内枠の前記前面基板および前記背面基板の面と直交する方向の高さを、前記内枠の少なくとも一部が前記外枠よりも前記真空封止のための排気に必要とする間隙分だけ低くした。
(3)、(1)または(2)において、前記内枠が複数の部材を枠状に組合せて一体化した。
(4)、(3)において、前記内枠を構成する複数の部材を平行する一方の2辺と他方の2辺で構成し、前記一方および他方の各2辺の端部に、前記前面基板および前記背面基板の面と直交する方向で相補的に係合する傾斜面を有せしめた。
(5)、陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板と、
一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有する複数本の板部材制御電極を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を有すると共に、
前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背面基板に前記板部材制御電極の両端部分を固定する内枠を有し、
前記内枠で囲まれる前記表示領域に設置されて前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持する複数の間隔保持部材を備え、
前記外枠の内部における前記前面基板と前記背面基板の間を真空封止した。
(6)、(5)において、前記外枠と前記内枠の前記前面基板および前記背面基板の面と直交する方向の高さを、前記内枠の少なくとも一部が前記外枠よりも前記真空封止のための排気に必要とする間隙分だけ低くした。
(7)、(5)または(6)において、前記内枠の平行する一方の2辺の対向面に前記複数の間隔保持部材を所定の位置に係合するための溝を設けた。
(8)、(5)または(6)において、前記複数の間隔保持部材を、前記内枠の平行する一方の2辺の対向面にガラスフリットによって前記所定の位置に固定した。
(9)、(5)乃至(8)の何れかにおいて、前記内枠の前記背面基板に有する前記板部材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状電極素子のそれぞれを位置決めするための溝を設けた。
(10)、(5)乃至(8)の何れかにおいて、前記内枠の前記背面基板に有する前記板部材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状電極素子のそれぞれを所定の位置に固定するフリットガラスを設けた。
(11)、(5)乃至(10)の何れかにおいて、前記間隔保持部材の前記背面基板に有する前記板部材制御電極と対向する辺に当該板部材制御電極の帯状電極素子のそれぞれを位置決めするための溝を設けた。
(12)、(5)乃至(11)の何れかにおいて、前記内枠の前記背面基板の上に当該内枠と共に前記板部材制御電極を挟持して固定する押さえ板を設けた。
(13)、(12)において、前記背面基板に前記押さえ板を収容する溝を設けた。
(14)、陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板と、
一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を前記前面基板側に通過させる電子通過孔を有する複数本の帯状電極素子を平行配列した板部材制御電極を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を有すると共に、
前記表示領域外かつ前記外枠の内側において前記背面基板に前記板部材制御電極を構成する帯状電極素子の両端領域を固定する内枠を備え、
前記外枠と前記内枠の間にゲッター室を有し、前記外枠の内部における前記全面基板と前記背面基板の間を真空封止した。
(15)、(14)の何れかにおいて、前記内枠と前記外枠の間、かつ各角部が隣接する少なくとも1箇所に前記内枠を所定の位置に位置決めすると共に、ゲッターの移動を抑制するための突起部材を設けた。
(16)、(14)、(15)の何れかにおいて、前記ゲッター室にゲッターを固定するための接着剤を設けた。
上記に列挙した本発明の各構成により、帯状電極素子で構成した板部材制御電極の組立て工程での取扱いが容易になり、当該組立て工程での帯状電極素子のクラックや破断の発生が防止され、作業性や製品の歩留りが向上する。また、長時間にわたって所要の真空度の維持が可能となる。
なお、本発明は、上記の構成および後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明の構成としたことで、平行する多数の帯状電極素子で構成した板部材制御電極の組立て工程での取扱いが容易になり、帯状電極素子のクラックや破断の発生が低減し、作業性や製品の歩留りが向上する。また、外枠と内枠の間にゲッター室を設けてゲッターを収容することにより、表示装置の封着工程での加熱処理でゲッターを機能させて真空度を向上し、長時間にわたって所要の真空度を維持できる高信頼性の表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明による表示装置の一実施例を説明する背面パネル側の要部構成を模式的に説明する平面図である。なお、図1は仮想線21で示した前面基板側から見た平面図である。図1中、参照符号1は背面基板、2は陰極配線、20は陰極配線引出し線、4は板部材制御電極、4Aは板部材制御電極を構成する帯状電極素子、40は板部材制御電極引出し線、6は内枠、9は外枠、10は間隔保持部材、11は排気孔、13はゲッター、14は接着剤、15は案内部材、21は前面基板を示す。
図2は図1のA−A’線で切断した要部断面図である。なお、図2は背面基板1と前面基板21、内枠6と外枠9、および間隙保持部材10の配置関係のみを示し、図1における陰極配線2や板部材制御電極4、その他の細部の図示は省略してある。
図1および図2において、背面基板1の内面には一方向(y方向)に延在し前記一方向に交差する他方向(x方向)に並設され、かつ電子源(図示せず)を有する複数本の陰極配線2が銀ペースト等の導電性材料の印刷等で形成されている。内枠6の内側に表示領域が形成され、内枠6の外周に外枠9が設置されている。内枠6にある表示領域内で陰極配線2の上方、かつ陰極配線2と非接触で交差し、かつx方向に延在しy方向に並設されて陰極配線に有する電子源からの電子を前面基板21側に通過させる電子通過孔を有する複数本の帯状電極素子4Aを平行配列した板部材制御電極4が設置されている。
板部材制御電極4は鉄系ステンレス材、あるいは鉄材で形成され、その板厚は、例えば0.025mm〜0.150mm程度である。各帯状電極素子4Aの前記電子源と対峙する部分には1または複数の電子ビーム通過孔(図示せず)が形成されている。帯状電極素子4Aで構成された板部材制御電極4の端部は内枠6に固定されている。本実施例では、板部材制御電極4の一端(図1の右側)は内枠6の下部または下部近傍にあり、他端(図1の左側)は内枠6に固定されると共に、内枠6から外枠9方向に延在し、板部材制御電極引出し線40に接続されている。板部材制御電極引出し線40は背面基板1の端部まで引き出されている。
内枠6と外枠9の間にある間隙はゲッター室を形成し、このゲッター室の一部にゲッター13が収納されている。本実施例では、内枠6と外枠9の間の間隙に内枠6を位置決めする対の案内部材15を有し、内枠6はこの案内部材15で位置決めされる。この案内部材15は内枠6の対向する対角部分に一対配置されているが、各対角ごとに設けてもよい。また、この案内部材15は背面基板1に独立したガラス材を固定して構成されるが、外枠9の一部または内枠6の一部として形成してもよい。
内枠6には、y方向に延在して当該内枠の平行する2辺に端部を固定した間隙保持部材10が設けられている。この間隙保持部材10はガラス板を好適とし、外枠9(または内枠6)で規定される背面基板1と前面基板21の間の所定の間隔を維持している。
そして、本実施例では、この案内部材15がゲッター13の移動制限部材としている。さらに、本実施例では、案内部材15の対の間に接着剤14でゲッター13を固定する構造としている。接着剤に代えて粘着剤を用いることも可能である。なお、陰極配線2、内枠6に固定した板部材制御電極4、外枠9などの構成部材を設置した背面基板1に前面基板21を重ねて固定する。背面基板1、外枠9、内枠6、前面基板21の接合部位にはフリットガラスなどの接着剤を介挿するのが望ましい。そして、排気孔11からゲッター13を挿入して接着剤塗布位置に移動させて配置するのが好適である。そのため、案内部材15と外枠9(または内枠6)との間にゲッター13の移動を可能とする程度の隙間を設けている。
図3は本発明の実施例における内枠の構成例の説明図である。図3の(a)は平面図、(b)は板部材制御電極固定側辺の側面図、(c)は間隙保持部材固定側辺の保持側辺の側面図である。内枠6は板部材制御電極を固定する一対の短辺と、この短辺を保持する一対の長辺をもつ4辺からなる。この内枠6はガラス板あるいはセラミックス板で構成され、上記4辺を一体的に枠状としてもよいが、本実施例では長辺部材6A,6Bと短辺部材6C,6Dの4本のガラス材を組み合わせて枠状としている。
図3に太矢印60で示した部分が板部材制御電極の固定面を示す。長辺部材6A,6Bの前面基板21方向(z方向)の高さは板部材制御電極4を固定する短辺部材6C,6Dの高さより若干低くなっている。この高さの差Dは真空引きする際の前面基板との間で排気通路を構成し、図4で後述するように、Dは0.400mm(400μm)以上であれば、排気時間に実用上の影響はない。また、この高さの差Dはゲッターのサイズ以下として内枠6内の表示領域にゲッターが入り込まないようにする必要がある。
図4は内枠の長辺部材と短辺部材の高さの差Dと排気工程での到達真空度の実験結果の説明図である。図4は上記高さの差Dを変えて3時間(3h)の真空引きを行った場合で、横軸は高さの差D(μm)を、縦軸に真空度(Torr)を示す。図4に示されたように、高さの差Dを400μm以上とすることで到達真空度が良好であることが分かる。なお、典型例として、高さの差Dを100μm、200μm、400μm、600μm、800μmとして、それぞれ3時間の真空引きを行った場合、高さの差Dが100μmでは到達真空度は0.001333Torr、200μmでは0.000417Torr、400μmでは0.000133Torr、600μmでは0.000089Torr、800μmでは0.000056Torrであった。
図5はゲッターの形状とサイズの一例の説明図であり、(a)は上端面図、(b)は側面図を示す。このゲッター13は略円筒形のペレットであり、上端面の直径サイズをR、側面の高さサイズをhとしたとき、前記内枠の長辺部材と短辺部材の高さの差Dに対してR>D、h>Dとしてある。このサイズとしたことで、ゲッター13は内枠6の内部に入り込むことがなくなる。このゲッターサイズとしては、例えばR=2mm、h=2mm程度の市販品を用いることができる。
このゲッター13はZr系非蒸発型ゲッターが好適であり、前面基板を組合せた後、排気孔11(図1)から挿入して案内部材15の間に移動させて接着剤14に付着させる。その後、排気工程を実行し、ベーキング工程でのベーキング温度でゲッター13を活性化して真空度を高める。
図6は内枠の間隙保持部材設置側辺の一方の他の構成例の説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。間隙保持部材設置側辺6A(6B)は長辺であり、内枠6の内壁にあたる部分には他方の内壁との間で間隙保持部材10を保持する溝600をそれぞれ有し、各端部には斜面6aが形成されている。間隙保持部材として、例えば厚みが0.050mm、高さ(z方向高さ)が3mmのガラス板を使用した場合、溝600の幅は0.060mm〜0.100mm程度とし、対向する両長辺側の溝600に間隙保持部材10の両端を挿入し、フリットガラスなどで固定する。
このような溝を有する内枠を用いて間隙保持部材10を固定することにより、当該間隙保持部材10が垂直(z方向)に直立し易くなり、複数の間隙保持部材を位置ずれ無く所定位置に設置することができる。図示しない短辺の設置は図7で後述する態様と同じにする。
図7は内枠の構成例の説明図であり、間隙保持部材設置側辺の他の構成例と短辺との固定構造を示す。(a)は平面図、(b)は側面図を示す。間隙保持部材設置側辺6A,6Bは図6で説明したものと同様の長辺であるが図6における溝600は形成されていない。参照符号6C,6Dは短辺であり、この短辺の端縁には長辺の端縁6aに係合する斜面6bが形成されている。治具を用いて図6で説明した長辺6A,6Bの間に間隙保持部材10を設置し、フリットガラス3で固定後、長辺6A,6Bの斜面6aに短辺6C,6Dの斜面6bを図示しないフリットガラスを介して合わせ、z方向から加圧して固定する。
図8は背面基板に設ける板部材制御電極と内枠との設置構造の一例を模式的に説明する断面図である。板部材制御電極を構成する複数の帯状電極素子4Aは紙面と直交する方向に延在して平行に配置されている。内枠6の背面基板1側の辺(底辺)には帯状電極素子4Aのピッチ(画素ピッチ)に合わせた溝6cが形成されている。背面基板1に板部材制御電極4の帯状電極素子4Aを設置し、内枠6の溝6cに帯状電極素子4Aが位置するようにしてフリットガラス等の接着剤で固定する。この構成としたことにより、板部材制御電極4を構成する帯状電極素子4Aは所定の位置に所定の間隔で設置される。
図9は背面基板に設ける板部材制御電極と内枠との設置構造の他例を模式的に説明する断面図である。板部材制御電極を構成する複数の帯状電極素子4Aは紙面と直交する方向に延在して平行に配置されている。内枠6の背面基板1側の辺(底辺)には帯状電極素子4Aのピッチ(画素ピッチ)に合わせた間隔でフリットガラス等の接着剤3が設けられている。帯状電極素子4Aは図示しない治具を用いて所定の間隔で背面基板1上に設置され、フリットガラス等の接着剤3で固定される。その上に内枠6を載せ、接着剤3で背面基板1に固定する。
図10は内枠と板部材制御電極および間隙保持部材を一体化して一つの制御電極部品とした構成例の説明図である。同図(a)は平面図、(b)は(a)のB−B’線に沿った断面図を示す。この構成では、間隙保持部材10を固定した内枠6の短辺6C,6D間に板部材制御電極4を橋絡し、押さえ板7A,7Bで短辺6C,6Dに固定したものであり、内枠と板部材制御電極および間隙保持部材を一体化して一つの部品(制御電極部品)として扱うことができるようにした。この構成により、組立て工程での板部材制御電極4の取扱いが容易になり、歩留りも向上する。
図11は図10で説明した一体化した制御電極部品を背面基板に設置する構造例を説明する図10の(a)におけるB−B’線に沿った断面に相当する断面図である。図10において説明した押さえ板7A,7Bは背面基板1側に突出している。この押さえ板の板厚を吸収する溝1aを背面基板1に形成した。板部材制御電極4の板厚が例えば0.05mmである場合は、溝1aの深さはフリットガラス等の接着剤を考慮して0.075mm程度とする。
図12は内枠の他の構成例の図3に相当する説明図である。内枠6は板部材制御電極を固定する一対の短辺6C,6Dと、この短辺を保持する一対の長辺6A,6Bをもつ4辺からなる。各辺の端部にはz方向上下に斜面を有し、枠状を形成するための係合する各斜面を互いに当接させてフリットガラス等の接着剤で固定する。短辺6C,6Dのz方向高さは前記図3で説明したものと同様の長辺6A,6Bとの高さの差Dを有する。
図13は板部材制御電極と間隙保持部材の組合せ構造の一例を説明する要部断面図である。板部材制御電極4を構成する帯状電極素子4Aの間隙保持部材10側には溝4dが形成されている。帯状電極素子4Aには電子ビーム通過孔4aを有し、かつ背面基板側に凹部4cが形成されている。溝4dは電子ビーム通過孔4a、凹部4cと共にエッチング加工などで形成される。参照符号4bは背面基板と当接する脚部を示す。帯状電極素子4Aに溝4dを設けることで間隙保持部材10の位置合わせが容易になる。
図14は板部材制御電極と間隙保持部材および背面基板の組合せ構造の一例を説明する要部断面図である。この構成例では、間隙保持部材10が背面基板1と接合する部分(底辺)に溝10aが形成されている。この溝10a内に帯状電極素子4Aが位置する。この構成により、帯状電極素子4Aは間隙保持部材10により必要以上に押圧されることがなく、クラックや破断の発生が防止される。
図15は本発明の表示装置の全体構成を模式的に説明する展開斜視図である。参照符号1背面基板、同21は前面基板を示す。背面基板1の内面には一方向(y方向)に延在し前記一方向に交差する他方向(x方向)に並設された多数本の陰極配線2を有する。この陰極配線2の上にはカーボンナノチューブ等の電子源を有する。そして、陰極配線2と交差する他方向(x方向)に延在し上記一方向(y方向)に並設された複数の帯状電極素子からなる板部材制御電極4が設置されている。また、前面基板21の内面には陽極および蛍光体を有する。背面基板1と前面基板21は外枠9で封止されている。
外枠9の内側には内枠6を有し、外枠9と内枠6の間にゲッター室が形成され、このゲッター室にゲッター13は収容されている。陰極配線2には陰極配線引出し線20から映像信号が供給される。板部材制御電極4には、その制御電極引出し端子40から制御信号(走査信号)が供給される。
図16は本発明の表示装置の等価回路例の説明図である。図中に破線で示した領域は表示領域であり、この表示領域に陰極配線2と板部材制御電極4(帯状電極素子(4A)が互いに交差して配置されてn×mのマトリクスが形成されている。マトリクスの各交差部は単位画素を構成し、図中の“R”,“G”,“B”の1グループでカラー1画素を構成する。陰極配線2は陰極配線引出し線20(X1,X2,・・・Xn)で映像駆動回路200に接続され、板部材制御電極4は制御電極引出し線40(Y1,Y2,・・・Ym)で走査駆動回路400に接続されている。
映像駆動回路200には外部信号源から映像信号201が入力され、走査駆動回路400には同様に走査信号(同期信号)401が入力される。
これにより、帯状電極素子4Aと陰極配線2とで順次選択された所定の画素が所定の色光で発光し、2次元の映像を表示する。本構成例の表示装置により、比較的低電圧で高効率のフラットパネル型の表示装置が実現される。
本発明による表示装置の一実施例を説明する背面パネル側の要部構成を模式的に説明する平面図である。 図1のA−A’線で切断した要部断面図である。 本発明の実施例における内枠の構成例の説明図である。 内枠の長辺部材と短辺部材の高さの差Dと排気工程での到達真空度の実験結果の説明図である。 ゲッターの形状とサイズの一例の説明図である。 内枠の間隙保持部材設置側辺の一方の他の構成例の説明図である。 内枠の構成例の説明図である。 背面基板に設ける板部材制御電極と内枠との設置構造の一例を模式的に説明する断面図である。 背面基板に設ける板部材制御電極と内枠との設置構造の他例を模式的に説明する断面図である。 内枠と板部材制御電極および間隙保持部材を一体化して一つの制御電極部品とした構成例の説明図である。 図10で説明した一つの部品化した制御電極部品を背面基板に設置する構造例を説明する図10の(a)におけるB−B’線に沿った断面に相当する断面図である。 内枠の他の構成例の図3に相当する説明図である。 板部材制御電極と間隙保持部材の組合せ構造の一例を説明する要部断面図である。 板部材制御電極と間隙保持部材および背面基板の組合せ構造の一例を説明する要部断面図である。 本発明の表示装置の全体構成を模式的に説明する展開斜視図である。 本発明の表示装置の等価回路例の説明図である。 電界放出型の表示装置の概略構成を説明する背面基板の平面図である。 背面基板と前面基板の間に所定の間隔を保持する手段としての間隔保持部材の設置状態の一例を模式的に説明する斜視図である。
符号の説明
1 背面基板
2 陰極配線
20 陰極配線引出し線
3 接着剤
4 板部材制御電極
4A 帯状電極素子
4a 電子ビーム通過孔
4b 脚部
4c 凹部
4d 溝
40 板部材制御電極引出し線
6 内枠
6A,6B 長辺
6C,6D 短辺
7 押さえ板
9 外枠
10 間隙保持部材
11 排気孔
13 ゲッター
14 接着剤
15 案内部材

Claims (7)

  1. 陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板と、
    一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を前記前面基板側に放出させる複数本の制御電極を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
    前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を有すると共に、
    前記表示領域外かつ前記外枠の内側に内枠を備え、
    前記外枠と前記内枠の間にゲッターを有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記内枠と前記外枠の間にゲッターの移動を抑制するための部材を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記内枠と前記外枠の間にゲッターを固定するための接着剤を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記内枠と前記外枠の間に該内枠を所定の位置に位置決めするための突起部材を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 陽極及び蛍光体を内面に有する前面基板と、
    一方向に延在し前記一方向に交差する他方向に並設され、かつ電子源を有する複数本の陰極配線と、表示領域内で前記陰極配線と非接触で交差し、かつ前記他方向に延在し前記一方向に並設されて前記電子源からの電子を前記前面基板側に放出させる複数本の制御電極を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
    前記前面基板と前記背面基板の間で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隙を保持するための外枠を有すると共に、
    前記表示領域外かつ前記外枠の内側に内枠を備え、
    前記前面基板または前記背面基板の面と直交する方向の前記内枠の高さが、当該内枠の少なくとも一部で、前記外枠の高さよりも低いことを特徴とする表示装置。
  6. 前記内枠が複数の部材を枠状に組合せて一体化されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記内枠を構成する複数の部材は平行する一方の2辺と他方の2辺で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
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