JP3695235B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータ機能を備えたマッサージ機に関し、詳しくは、低温時において強いマッサージをおこなうことを回避しようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、人体の温度が低い場合に、突如強い力を加えると、人体に危害をおよぼすことがわかっているが、従来のマッサージ機ではヒータを作動させてもすぐには人体の温度が高められないのにかかわらず、人体の温度が高い時と同じ強さでマッサージをおこなっている。
【0003】
又、リクライニング式マッサージ機においては、背もたれを大きく倒すリクライニング時に施療子に使用者の体重がかかって強い力が人体に働くのであり、同様に低温時に強いマッサージをおこなうことになるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、低温時において強いマッサージをおこなうことを回避し、結果として、良好なマッサージをおこなうことができるマッサージ機を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、ヒータ機能を備えたマッサージ機であって、ヒータ温度とマッサージ強度が各々調整可能に構成され、ヒータHの温度が一定温度以下の時はマッサージ強度を低く、一定温度以上の時のヒータHの温度上昇につれマッサージ強度を上げるようにしてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、ヒータ温度が低い時に強いマッサージをおこなうことがなく、したがって、人体が温まっていない時に強いマッサージをおこなうことを回避することができ、かつ、ヒータ温度の上昇につれ強いマッサージをおこなうのであり、良好なマッサージをおこなうことができる。
この場合、請求項2のように、一定温度を10℃程度としていることが好ましい。
【0006】
この場合、請求項3のように、エアー圧によってマッサージをおこなうようにすることも好ましいものである。
【0007】
請求項4においては、ヒータ機能を備えたリクライニング式マッサージ機であって、ヒータHの温度上昇につれ背もたれ15を倒すようにしていることを特徴とするものである。このような構成によれば、ヒータ温度が低い時に背もたれ15を大きく倒すことに伴い施療子に体重がかかることによる強いマッサージをおこなうことがなく、したがって、人体が温まっていない時に強いマッサージをおこなうことを回避することができ、かつ、ヒータ温度の上昇につれ背もたれ15を倒して強いマッサージをおこなうのであり、良好なマッサージをおこなうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は全体を示す斜視図、図2は背もたれの施療子の動作を示す概略側面図である。
【0009】
マッサージ機Aは、例えば、リクライニング自在とされている椅子の背もたれ15内に施療子5を組み込んだ周知(例えば、特公平2−49741号)なものである。以下、施療子5の概略の動きを説明するが、施療子5の動きはこれに限定されるものではなく、施療子5によるマッサージ力を強弱をつける調整ができればよいものである。
【0010】
図2に示すように、モータ(図示せず)によって主軸1を回転させた場合、主軸1とともに回転する内輪2が主軸1に対して偏心かつ傾斜したものとなっていて、この内輪2に遊転自在に装着されている外輪3にアーム4を介して取付けられた施療子5は、連結リンク8によってアーム4の動きに制限が加えられることもあって、主軸1の回転に伴い、3次元的な運動をおこなうようにしている。このような動きをおこなう対称におこなう一対の施療子5,5は、使用者の背面において「ねりもみ」のマッサージをおこなう。このような「ねりもみ」の動きは周知であり、種々変更することができる。
【0011】
アーム4にボールジョイント6を介して連結された連結リンク8は、内輪2の回転に伴って上下左右に振られ、連結リンク8と回転軸12とはボールジョイントを構成する球体としての偏心部材9で連結されて、上記施療子5の動作は円滑におこなわれるようになっている。
【0012】
又、モータによってベルト伝動装置23を介して送りねじ10を回転させることで、送りナット18を送り、リンク11と回転板22を介して補助軸13のまわりに回転板22の先端部の回転軸12を回転させて、主軸1まわりの偏心部材9の位置を変えることで、アーム4及び外輪3が内輪2のまわりに回転し、施療子5は使用者の背面が位置する正面方向への突出量を変化させるのであり、しかして、主軸1を回転させてマッサージを得るにあたり、施療子5を図2において最も突出させている時には強い「ねりもみ」のマッサージを、最も引込む位置にいる時には、弱い「ねりもみ」のマッサージをおこなうようにしている。このように、マッサージの強さを調整することができるようにしている。このように施療子5の突出量を変更させてマッサージ力を調整する構成は種々変更することができる。
【0013】
図1に示すように、座部14、背もたれ15及び足元部16にヒータHを付設している。
【0014】
しかして、マッサージ機Aを使用し始めてヒータHの温度が一定以上に達すると、温度センサー(図示せず)によって検知し、この検知結果に基づいて、上述のようにして施療子5を人体側に突出させるのであり、ヒータ温度が一定温度(例えば、10℃以下)よりも低い時に強いマッサージをおこなうことがなく、人体が温まっていない時に強いマッサージをおこなうことを回避するのであり、かつ、ヒータHの温度が一定以上に上昇することに伴って、施療子5を突出させて強いマッサージをおこなうのであり、このようにして良好なマッサージをおこなうことができるのである。
【0015】
図3に示すように、座部14に対して背もたれ15が枢支軸19の回りに回動自在に支持され、背もたれ15と座部14とを電動伸縮アクチュエータ20にて連結されてこの電動伸縮アクチュエータ20の伸縮にて背もたれ15を電動によって回動させるリクライニング機能を保持させている。そして、ヒータHの一定温度以上の温度上昇に伴って背もたれ15を倒すようにしている。
【0016】
しかして、ヒータ温度が低い時に背もたれ15を大きく倒すことに伴い施療子に体重がかかることによる強いマッサージをおこなうことがなく、人体が温まっていない時に強いマッサージをおこなうことを回避することができるのである。しかも、ヒータ温度の上昇につれ背もたれ15を倒して強いマッサージをおこなうのであり、良好なマッサージをおこなうことができるのである。
【0017】
図4に示すように、マッサージ機Aの足元部には、エアーマッサージ部21を設けてあって、エアーを注入することで膨張し、エアーを吸引することで収縮させてエアー圧によってマッサージをおこなうようにしている。エアーマッサージ部21は、例えば、脹脛部を挿入してエアーマッサージをおこなうものであり、ヒータHの一定温度以上の温度上昇に伴ってエアーマッサージ部21へのエアーの供給量を一定以上に増大させて、エアーマッサージを強くおこなうようにしている。
【0018】
【発明の効果】
請求項1においては、ヒータ機能を備えたマッサージ機であって、ヒータ温度とマッサージ強度が各々調整可能に構成され、ヒータの温度が一定温度以下の時はマッサージ強度を低く、一定温度以上の時のヒータの温度上昇につれマッサージ強度を上げるようにしてあるから、ヒータ温度が低い時に強いマッサージをおこなうことがなく、したがって、人体が温まっていない時に強いマッサージをおこなうことを回避することができ、かつ、ヒータ温度の上昇につれ強いマッサージをおこなうのであり、良好なマッサージをおこなうことができるという利点がある。
【0019】
請求項4においては、ヒータ機能を備えたリクライニング式マッサージ機であって、ヒータの温度上昇につれ背もたれを倒すようにしているから、ヒータ温度が低い時に背もたれを大きく倒すことに伴い施療子に体重がかかることによる強いマッサージをおこなうことがなく、したがって、人体が温まっていない時に強いマッサージをおこなうことを回避することができ、かつ、ヒータ温度の上昇につれ背もたれを倒して強いマッサージをおこなうのであり、良好なマッサージをおこなうことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の斜視図である。
【図2】同上の背もたれの施療子の動作を示す概略側面図である。
【図3】同上のリクライニング機構を示す概略側面図である。
【図4】同上のエアーによるマッサージ機構を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
15 背もたれ
H ヒータ
Claims (4)
- ヒータ機能を備えたマッサージ機であって、ヒータ温度とマッサージ強度が各々調整可能に構成され、ヒータの温度が一定温度以下の時はマッサージ強度を低く、一定温度以上の時のヒータの温度上昇につれマッサージ強度を上げるようにして成ることを特徴とするマッサージ機。
- 一定温度を10℃としていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
- エアー圧によってマッサージをおこなうことを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
- ヒータ機能を備えたリクライニング式マッサージ機であって、ヒータの温度上昇につれ背もたれを倒すようにして成ることを特徴とするマッサージ機。
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