JP3694244B2 - 配管固定用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建造物等において、壁面やメタル内装間仕切り下地のメタルスタッド等の固定側に、水道管や排水管等の配管を固定する為の配管固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば建造物に使用される水道管や排水管は、壁面等の任意の固定側に配管固定用具を介して固定されている。かかる配管固定用具は、図6に示す如く、配管50を挟持する一対のバンド体51a , 51b と、両方のバンド体51a , 51b の間に介在され、且つ固定側53に取り付けられる取り付け部材55とを備えている。両方のバンド体51a , 51b と取り付け部材55とにボルト56を挿通し、そのボルト56にナット57を締結することにより、配管50を固定するようにしたものである。
【0003】
前記ボルトの取り付け手段としては、以下のものがある。即ち、図6(イ)に示すように、現場において、両方のバンド体51a , 51b と取り付け部材55に、別体のボルト56を挿通し、ナット57で固定する(従来例1)。
【0004】
また、図7(イ)及び(ロ)に示す如く、ボルト56は、一方のバンド体51a にカシメ加工により予め固定されており、そのボルト56を取り付け部材55及び他方のバンド体51bに挿通し、ナット57で固定する(従来例2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1は、ボルト56がバンド体51a , 51b や取り付け部材55と別体であることから、配管50の固定作業が面倒になる欠点がある。
【0006】
一方、従来例2は、ボルト56を、一方のバンド体51a に予め固定していることから、前記従来例1に比し、配管50の固定作業が容易になるが、ボルト56のカシメ代(カシメ部)58がバンド体51a から突出するため、該カシメ部58の頂面が取り付け部材55に当接し、取り付け部材55とバンド体51a との間に間隙が生じてしまう。
【0007】
このように、取り付け部材55とバンド体51aとの間に間隙が生じると、バンド体51a , 51b の挟持部の形状は配管50の外形に対応して設計(両方のバンド体51a , 51b が取り付け部材55に密着した状態で配管を固定するように設計)されていることから、配管50をがたくつことなく固定できない問題があった。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、配管の取り付け作業を容易且つ迅速に行えると共に、配管をがたくつことなく固定できる配管固定用具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記課題を解決するために本発明が採った手段は、壁等の固定側に配管を固定すべく、配管を挟持する一対のバンド体と、両方のバンド体の間に介在され、且つ固定側に取り付けられる取り付け部材とを備え、両方のバンド体と取り付け部材とにボルトを挿通することにより、前記バンド体を取り付け部材に締結固定するようにした配管固定用具において、前記ボルトはカシメ加工により一方のバンド体に固定され、該前記取り付け部材には、前記ボルトのカシメ部が嵌入される開口が形成され、カシメ部は取り付け部材から突出しないように構成され、かつ、前記開口は長孔からなり、しかも、カシメ部は、取り付け部材と相対回転不可能となるように非円形に形成されていることにある。
【0010】
また、壁等の固定側に配管を固定すべく、配管を挟持する一対のバンド体と、両方のバンド体の間に介在され、且つ固定側に取り付けられる取り付け部材とを備え、両方のバンド体と取り付け部材とにボルトを挿通することにより、前記バンド体を取り付け部材に締結固定するようにした配管固定用具において、前記ボルトはカシメ加工により一方のバンド体に固定され、該一方のバンド体には、前記ボルトのカシメ部を収容するための凹部が形成されていることにある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の一実施例を説明する。
図1〜図4は本発明の一実施の形態を示し、本発明の配管固定用具は、配管1を挟持する一対のバンド体3a,3bと、両方のバンド体3a,3bの間に介在され、且つ建造物等の固定側8に取り付けられる取り付け部材5と、両方のバンド体3a,3bと取り付け部材5とに挿通されるボルト7とを備えている。
【0012】
前記取り付け部材5は、固定側8にボルト等の締結具(図示省略)で固定される固定側取り付け部9と、該固定側取り付け部9から略直角(固定側8が垂直面の場合は、水平方向となる。)に設けられた板状のバンド体取り付け部10とからなる。尚、バンド体取り付け部10には、バンド体取り付け部10の長手方向(固定側8と直角方向)に開口としての長孔11が形成されている。
【0013】
前記各バンド本体3a,3bは、例えば金属製の板材をプレス加工等により形成したもので、例えば円形の配管1の外周面に沿うように湾曲した挟持部12a,12bと、挟持部12a,12bから屈曲された前記取り付け部材5のバンド体取り付け部10を挟持するための板状の固定部13a,13bとからなる。尚、挟持部12a,12bの先端部同士は、バンド本体3a,3b同士を開閉できるように係合されている。
【0014】
前記ボルト7は、一方のバンド本体3aの固定部13aに、カシメ加工により固定されている。即ち、一対のボルト7が間隔をおいて固定部13aの外側(バンド体取り付け部10とは反対側)から挿通されると共に、固定部13aの内面側には、各ボルト7の一部分を変形させた膨出状で且つ非円形の係止部(カシメ部)15が形成されている。従って、該カシメ部15とボルト7の頭部7aが、固定部13aを挟持し、ボルト7がバンド本体3aに対して回転しないように固定されている。
【0015】
該カシメ部15は、図2(イ)及び(ロ)に示す如く断面形状が長円形に形成されており、長辺側は平面15aとなっている。そして、両方の平面15a間の長さLは、前記長孔11の幅長W以下に設定されている。ここで、カシメ部15は前記長孔11に嵌入されることにより、相対回転が不可能となっている。また、図1に示す如く、カシメ部15の高さHは、前記バンド体取り付け部10の板厚t以下に設定されている。このように、カシメ部15の高さHを、前記バンド体取り付け部10の板厚t以下に設定することにより、カシメ部15の頂面がバンド体取り付け部10よりも突出することはない。
【0016】
また、カシメ部15を長孔11に沿って移動させることにより、配管1と固定側8との間隔調整が出来るように構成されている。
【0017】
そして、前記取り付け部材5のバンド体取り付け部10及び他方のバンド本体3bの挿通孔20にボルト7を挿通し、そのボルト7をナット17でそれぞれ締結固定することにより、配管1を固定側8に固定することができる。このとき、カシメ部15はバンド体取り付け部10の長孔11内に嵌入され、しかも、カシメ部15の頂面は、バンド体取り付け部10から突出しないため、一方のバンド本体3aの固定部13aの内面は、バンド体取り付け部10の一面に密着すると共に、他方のバンド本体3bの固定部13bの内面は、バンド体取り付け部10の他面に密着する(図1参照)。
【0018】
尚、本実施の形態では、ボルト7を一対(複数)設けたが、該ボルト7は、カシメ部15を長孔11に嵌入することにより、バンド体取り付け部10に対して回転不可能となるため、ボルト7は一本(単体)であっても、バンド体3a,3bがバンド体取り付け部10に対して回転するのを防止でき、必ずしも2本使用する必要はない。
【0019】
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図5(イ)及び(ロ)に示すものであっても良い。即ち、一方のバンド本体3aの固定部13aには、前記ボルト7を中心とする凹部21が設けられている。各凹部21内に、ボルト7のカシメ部15が収容されている。かかる実施の形態では、バンド体取り付け部10の長孔11内にカシメ部15を嵌入する必要はないため、長孔11の幅は狭くできる。
【0020】
尚、前記バンド本体3a,3bは、別体のものを係合する以外に、金属製の板材を屈曲することにより形成しても良い。また、バンド本体及び取り付け部材の材質は、金属に限定されるものではなく、その他、合成樹脂であっても良い。
また、挟持部12a,12bの形状も、配管の外形に応じて任意の形状(例えば矩形状等)にすることも可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、ボルトがカシメ加工により一方のバンド体に固定され、該前記取り付け部材には、前記ボルトのカシメ部が嵌入される開口が形成され、カシメ部は取り付け部材から突出しないように構成されているので、両方のバンド本体を取り付け部材に密着させることが可能となり、バンド体に配管を強固で且つガタ付くことなく、安定して取り付けることができる。そして、前記開口は長孔からなり、しかも、カシメ部は、取り付け部材と相対回転不可能となるように非円形に形成されているので、ボルトがバンド体に対して回転しないように固定される。
【0022】
しかも、ボルトがカシメ加工により一方のバンド体に固定されていることから、配管固定作業を容易且つ迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すバンド体を取り付け部材に取り付けた状態の断面図正面である。
【図2】(イ)はカシメ部を示す断面平面図、(ロ)はカシメ部が取り付け部材の長孔に嵌入した状態の一部断面平面図である。
【図3】バンド体を開放した状態の一部断面を含む正面図である。
【図4】バンド体で配管を固定した状態の一部断面を含む正面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示し、(イ)はカシメ部がバンド体に形成された凹部に収容された状態の要部断面図、(ロ)は同断面平面図である。
【図6】従来例を示し、(イ)はバンド体で配管を固定する状態を示す分解正面図、(ロ)はバンド体で配管を固定する状態を示す平面図である。
【図7】同カシメ部が取り付け部材に当接した状態を示し、(イ)は一部断面を含む平面図、(ロ)は断面正面図である。
【符号の説明】
1…配管、8…固定側、3a,3b…バンド体、5…取り付け部材、11…長孔(開口)、15…カシメ部、21…凹部
Claims (2)
- 壁等の固定側に配管を固定すべく、配管を挟持する一対のバンド体と、両方のバンド体の間に介在され、且つ固定側に取り付けられる取り付け部材とを備え、両方のバンド体と取り付け部材とにボルトを挿通することにより、前記バンド体を取り付け部材に締結固定するようにした配管固定用具において、前記ボルトはカシメ加工により一方のバンド体に固定され、該前記取り付け部材には、前記ボルトのカシメ部が嵌入される開口が形成され、カシメ部は取り付け部材から突出しないように構成され、かつ、前記開口は長孔からなり、しかも、カシメ部は、取り付け部材と相対回転不可能となるように非円形に形成されていることを特徴とする配管固定用具。
- 壁等の固定側に配管を固定すべく、配管を挟持する一対のバンド体と、両方のバンド体の間に介在され、且つ固定側に取り付けられる取り付け部材とを備え、両方のバンド体と取り付け部材とにボルトを挿通することにより、前記バンド体を取り付け部材に締結固定するようにした配管固定用具において、前記ボルトはカシメ加工により一方のバンド体に固定され、該一方のバンド体には、前記ボルトのカシメ部を収容するための凹部が形成されていることを特徴とする配管固定用具。
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